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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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颯爽と愚鈍

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うっかり無くすところだった。BRZの後席に置いたままのモノ・マガジンにはさまれて、
修了証書が放置されていた。


スーツケースに入れた時に、
折れないようにはさんで袋に入れた。


社内の湿気にやられ、
少し曲がってしまったが紛失させなくてよかった。
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クリスチャンさんのサインと、
北コースのロゴマークが抜群に似合っている。


今年のトレーニングで、
初めてイングリッシュコースに挑戦した。


決して英語が堪能ではないので、
逆に苦労する教室の方が身になる事が多かった。


とはいっても、
最初からイングリッシュクラスになど入れる訳が無い。


そんな実力も無いのに参加したら、
他の参加者に迷惑をかけるだけでなく、
日本人の面汚しになってしまう。


ここまで育てて戴いた、
モータージャーナリストの菰田潔氏に心から感謝申し上げる。


もともとイングリッシュコースに参加するほど、
英語が堪能なわけでは無い。


上手い人から見たら全くのポコペンだ。


でも元々団体行動が嫌いな性格なので、
セントレア空港を飛び立ち、
ドイツに着いてから一切の日本語と隔絶され気持ちが吹っ切れた。


一旦覚悟さえ決まれば、
何も怖い事は持ち合わせていないので、
ガンガン前に出ていくだけだ。


面白いもので、
日本語がないと割り切れば、
片ことながら英語でモノを考えるようになる。


これが面白い。
自分で出す解が早いし、
相手の求めることも解り易くなる。


デンマークの人たちは、
クルマのスピードに対する感性が全く違うので、
とても良い勉強になった。


動画を見た人なら解るはずだが、
2タームで最後尾に着くと、
前のM4はアレキサンダーが操縦している。
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彼はまだ経験が浅いのでクリッピングポイントは少し甘いが、
速度を上げるセンスは凄く良い。


少し乱れようがピタリと追走する。


あの感性が生まれた時からアウトバーンのある環境で育まれるのか。


それにものすごいスピードでカリキュラムが進み、

変な「平等意識」など無いから気持ちが楽だ。


要するに迅速かつ丁寧に進めると同時に、
可能な限り沢山走らせようとする。


基本的に同じスキルと判断すると、
インストラクターは沢山走らせるために最大限の努力をする。


従って気持ち的に、
1.5倍の距離を走った印象を持った。


クリスチャンさんの隣に乗り、
独特のドライビングスタイルを見て、
体力維持の重要性も再認識した。
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ジムで深層筋を鍛えた翌日、
久し振りに1000m泳いだ。


プールサイドの記録簿を見たら、
ほぼ10日ぶりにプールに入った。


その上最後に1000m泳いだのは8月11日であることも解った。


昨日のタイムは30分14秒52だったので、
まだ左足の指が完治していない状況で前回の7秒遅れだ。


颯爽と過ごすための、
自分に課せた最低のルールが、
「可能な限り泳げる日は泳ぐ」
「朝起きたらどんなに寒い日でも水を全身に被る」と決めている。


「愚鈍」に対して、
許せない事が多い。


団体旅行が苦手なように、
人に合わせて行動するのが下手だが、
その理由の一つは「愚鈍」嫌うせいもあるだろう。


実は「颯爽」という言葉を使おうとして、
対義語は何かを頭の中で考えた。


間違っているかもしれないが、
とっさに浮かんだ言葉が「愚鈍」だ。


颯爽と暮らし、
愚鈍を招かぬ生き方をしよう。


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装いも新たなXVに乗り、
今年のニュルで得た知見が深かった事を実感した。


これまで何となく愚鈍だったターンが一皮剥けた。


その効果が新型XVのテストで現れた。
その理由はステアリングギヤ比だ。


他のメーカー、
例えば嫌いな日産などのカタログを見てほしい。


ステアリングギヤ比を一切公開していないはずだ。


スバルは違う。


昔から正々堂々と公開する。
その中でも特に驚いたのがクイックステアリングギヤ比だ。


余りにクイックなので、
メーカーオプション扱いだった。


その数値は13.0:1
WRX RA STIに初めて採用され、
先日集った22Bにも標準装備されたスポーツスぺックだ。
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それを当たり前に採用したのが、
今回テストした新型XVだ。


それではなぜそんなことが出来るのか。
SGPを採用しリヤサスの剛性がものすごく高い。
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だから後輪の追従性が良く、
シャープなステアリング操作でも破綻しない。


その回頭性の良さは、
ワインディングでニュルの走りを試して実証した。


ターンする時のキレが良い。
スパッと向きを変えるのでエイペックスを掴みやすい。


もう一つ分かったことがある。


燃費、
静粛性、
ライフでは十分な性能を持つ。


ドライターマックでもなかなか良い。


このデューラーの唯一の弱点は排水性能だ。


高速の水たまりを苦手とする、
ある意味ブリジストンらしいタイヤだが、
それを上回る長所があった。


日本の速度域で無用なウエットグリップを捨てた代わりに、
ラフロードにおける強靭性が高い。
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動画を見て分かったと思うが、
ゴリゴリと大きな石を踏みしめて走った。


オンロード用の表情なので頼りなさげに見えるが、
タイヤに着いた傷がほとんど目立たない。


クルマの性格上、
絶対にないとは言えないラフロードも意識して採用している。


「さすがスバル」だと思った。
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前輪も4000キロ走ったようには見えないし、
ラフロードの石による痕跡も少ない。
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スバルはタイヤの開発にも手を抜かないので、
18インチに対してデューラーの持つ万能性を評価した採用だと良く解った。


その上でラフロードをもし外したら、
代わりに何を付けるか・・・・・。
それも今後のお楽しみだ。


少なくともXVの18インチは「愚鈍」ではないタイヤだった。


それが解ったことが、
今回の大きな収穫だった。


インプレッサの18インチにも驚かされたが、
XVの18インチもなかなかの選択だった。


阿部・井上コンビの開発姿勢が、
実に良く表れていて小気味よい。


何しろスバルは颯爽としたクルマ作りが魅力だ。


ルノー傀儡の日産には、
ちょっと想像できない世界だろう。


賢明な読者は、
ぜひ一度各社のステアリングギヤ比に興味を注いでほしい。


そこには必ず愚鈍な姿が潜むはずだ。

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