このまま土に返すか。
そんな事を思っていたら、名古屋から尾崎さんがいらっしゃった。
「銀杏の落ち葉は集めて燃やした方が良いよ」とアドバイスを受けた。やはり聞いてみるモノだ。
尾崎さんは名古屋の栄で、居酒屋「一位」を営んで居られる。
先月マリオと一緒に使わせて戴いた。とても美味しくてお値打ちなので、是非一度行ってみると良いだろう。
絶品をお土産に戴いた。
澄んだ味わいが最高だった。思わず一升飲み干すところだった。
尾崎さんは大のクルマ好きで、古いビンテージものまで含めると相当の台数を所有しておられる。
普段の脚はランエボのワゴン。もちろんマニュアルトランスミッションだ。
老若男女を問わず、マニュアル好きは多い。
最後に買い揃えた、前型インプレッサSPORTの5速マニュアルが3台あった。本日めでたく第一号車の納車式を執り行った。
オーナーは若い女性だ。マニュアル好きは沢山居る。埼玉県の朝霞市から、松村さんが来店され、久しぶりにDEを受けられた。
せっかく覚えても、放っておくと自己流が目を覚ます。
それを防ぐために、もう一度Aプランに臨まれた。
今度は愛機BPEの3.0R spec.Bを使って、ステアリングの握り方と、スムーズドライブの相関関係を学ばれた。
そんなわけで、とても慌ただしい毎日が続き、せっかく届いたG4をあまり沢山乗ることが出来なかった。
20kmほど走らせて感じたことは、やはりSUBARUのセダンはとてもスポーティだと言う事だ。
ホイールも似ているが、味付けもB4に良く似ている。
ダークブルーのG4を初めて見たが、この色はとてもよく似合う。
もう一つ解ったことは、デイライナーの秀逸さだ。
ダークブルーと黒のガーニッシュに、スモークで覆われたLEDが見事に溶け込み、フロントフェイスが高いクオリティでまとめられている。
用品開発に当たり、ドットにするのかラインにするのか徹底的に協議した。
なるほど、こういう事だったのか。
セダンが格好良いか悪いか、リヤビューのデザインで全て決まる。
G4のトランクリッドは、なかなか彫りが深くて格好良い。
これまで使われなかった珍しい手法で作られたトランクリッドだ。
それはレーザーブレーズ技術だ。トランクリッドには一切継ぎ目が見えないので美しいし、それは部品点数の削減にも繫がっている。
ナンバー灯はリッドに直接付けられ、これまでなら必要とされたプラスチックのガーニッシュが消えた。
とはいえ、実際に直接の代替え対象となる二代目B4も負けては居ない。
今見ても特級品のリヤビューデザインだ。特に言いたいことはビッグマイナーチェンジ後より、こちらの方が格好良いことだ。
テールランプのクオリティがとても高い。ギラギラしたメッキや、クリアな部分をあまり作らずシックな印象に仕上がっている。
とは言え、ガーニッシュは大きいし古い時代の設計であることも否めない。
マイナーチェンジ後の二代目B4と、二代目インプレッサのセダンが具合良く並んでいた。B4の彫りの深いリヤビュイーを、でかいクリアレンズが台無しにしている。二代目インプレッサも、セダンのトランクにはつなぎ目がない。
これはナンバーを付ける位置が低いためだ。
何となくノッペリした表情だ。これはこれで悪くないが、
テールレンズの白い部分を無くして、彫りの深さを出せていたら、もっとスタイリッシュになったはずだ。
ビッグマイナーチェンジで、
安上がりに目新しさを出すとこうなってしまう。
とにかく歴史的にSUBARUは灯火器にお金を掛けない。
WRXからインプレッサが外れ、一クラス上のクルマになったが、どうしてもインプレッサのクオリティを背負ってしまう。
ガーニッシュも必要だし、トランクの開口幅が少なくなるデザインだ。
そのあたりは最新型は凄く良い。娘に、「どれが一番好きか指を指せ」と言った。
気を利かせて一応最新型に指を指しているが、彼女は「とびきり良い」とも思わなかった。
テールランプのクオリティを高めることが、SUBARUの今後の課題だろう。