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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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性能が激変したGH3型インプレッサを考察

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何故か解らないが、当社は他の販売店の得意とする、普通の新型インプレッサを伸ばせない。
新型車の販売で今一つ「ノリ」が悪い理由で、一つ分かった事がある。
最新型のインプレッサで初期導入したクルマは、
SPORTの2.0iーSだった。
それがいけなかったのだ。
フルモデルチェンジの際には、ちょっとした不文律があって試乗車を選ぶ。



インプレッサでも初代以降、常にそれに倣ってきた。
最初の「筆下ろし」には、ベーシックグレードのFWDを使う。
それが最新型では、メーカーの指示に対してあまりにも素直すぎた。
クルマの真実を知るうえで、最も基本にしてきた事を、迂闊にも忘れてしまっていた。
これは今後のクルマ選びの上で、もう一度戒めにしなければならない。
その上でもこのクルマは実に面白い。
久し振りに「激変」を体感し、
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本来持つ実力を大いに楽しんだ。

先日のブログでプラグを替えた所まで伝えた。




その結果は抜群だった。


ギヤ1速分どころか、
もっと大きな性能の余裕が生まれた。


低速トルクも厚みを増し、
高回転まで一気に吹き上がるようになった。




そもそも変だった。
EL15型エンジンはあんな実力じゃない。


最初出た時は地味だった。
GGAに初めて乗った時、
あまりにおとなしく感じて拍子抜けした。


ところが真打はやはり違った。


高速の伸びが良くて、
EJ15よりも出力特性が良かった。


初代インプレッサで4WDとFWDで、
2つのエンジンを使い分けていた頃があった。


エンジンのストロークは勿論同じだ。


ボアアップして排気量を上げ、
1500ccの85.0×65.8に対して、
1600ccは87.8×65.8のボア/ストローク比を持っていた。
それに対して、
EL15は77.7×79.0と、
スバル史上初のロングストローク型水平対向エンジンとして生まれた。


出力特性を比べよう。
EJ15が97馬力を6000回転で発揮し13.2kg・mを4500回転で出した。
EJ16は100馬力を6000回転で発揮し14.1kg・mを4500回転で出した。
それに対して、
EL15は110馬力を6400回転で発揮し14.7kg・mを3200回転で出した。


頭にEが付く理由はブロック設計そのものに大きな変化がないからで、
実に面白い組み合わせのエンジンだ。


ビッグボアのオーバースクエア型水平対向から方向転換させるために、
80.0以下の径を持つピストンに、
2500cc用の79.0というストロークを与えた。


その効果は抜群で、
思いっきり回すとめちゃくちゃ楽しいエンジンだ。
低回転からトルクが立ち上がるので、
4速ATとも相性が良い。


回して乗る典型的なクルマだから、
1.5リットルモデルでも乗り方さえ覚えれば楽しい。


実は初代インプレッサには、
隠れた名機も搭載されていた。


それをEJ18と呼ぶ。


これは87.9というほぼ1600ccに近いボアピッチに、
2000cc用の75.0のストロークを与えたものだった。


何となくEL15の誕生に、
このエンジンが影響を与えているような気がする。


EJ18は120馬力を5600回転で発揮し16.7kg・mを3600回転で出した。
EL15は110馬力を6400回転で発揮し14.7kg・mを3200回転で出した。



EL15は短命だったが、
なかなか面白いと思わないか。


まるで深呼吸するように、
胸いっぱいに空気を吸わせて走らせる。


それが愉しく走らせるコツなんだ。
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さて、
このクルマのおさらいだ。


【車名】
SUBARU IMPREZA 1.5i-L AWD
【駆動方式】
AWD(全輪駆動)
【型式】
GH3
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4415×1740×1475
ホイールベース(mm):2620
トレッド前/後(mm):1495/1495
最低地上高(㎜):155
車両重量(kg):1300
最小回転半径(m):5.3
乗車定員 5名
【エンジン】
EL15/水平対向4気筒1.5L DOHC16バルブ AVCS
内径×行程(mm):77.7×79.0
圧縮比:10.1
最高出力kW(PS):81(110)/6400rpm
最大トルクN・m(kgf・m):144(14.7)/3200rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
5MT
【ステアリングギヤ比】
15:1
【燃費】
16.2km/l (10・15モード)



走りが良くなったので、
他の粗が目立つようになった。


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タイヤを見ると、
とても安心してアクセルを踏める状態ではない。
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外側のブロック劣化が激しいので、
思い切って新品に交換し大胆な走行を楽しみたくなった。
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ブランドは勿論コンチネンタルを選び、
最もフツーのタイヤを履かせた。
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とは言うものの、
コンチが作るタイヤがフツーであるわけがない。


しかも6テクノロジーが注がれている。


中央の溝に見えるのがゼロデシベル・イーターだ。
空気の流れを解析して波を分散させるよう設計されている。


手裏剣の様なパターンは、
ハーモニック・コンフォート・チャンバーだ。
ヘルムホルツ共鳴器の原理に基づき、
路面からの音波を反射させて音を相殺する効果がある。


ドイツ人が考えそうな、
実に理屈っぽいタイヤだが、
当りは柔らかいし静かだし、
軽いクルマにとってグリップのバランスが良いのでキモチ良い。


それらの静かさを際立たせる6テクノロジーは、
もう一つの特徴を持っている。


他の6シリーズと共通する耐摩耗性の著しい向上だ。
グリップを低下させずにロングライフ化を実現した。


タイヤを交換するついでに、

ダンパー周りをチェックした。
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キャリパーが塩害で少し錆びているが、
性能には関係ない。
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交換して直ぐ高速道路に向かった。


まずオドメーターを確認した。
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6万キロちょっとの上物だ。
リセットボタンを押して、
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メーターをゼロにセットした。

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最初はゆっくり慣らし、
タイヤが温まった所でペースを速めた。
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高速道路を7kmぐらい走っただけで、
バランスの良さが良く解った。


コンチネンタルらしいライントレース性を持ち、
遮音性の低いベーシックカーでも不快なノイズが侵入してこない。
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このあと下りのワインディングで一皮むいて、
後は思う存分走りを楽しんだ。


何しろ、
すれ違うクルマも追い抜くクルマも一切ない。


4連続のカルーセルを一気にクリアすると、
前方に工事中の看板が現れた。
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真っ暗で誰も居ないから、
外に出ると何かに襲われそうな気がした。


それぐらいシーンと静まり返っていた。
タイヤの表情を観察した。
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適度に馴染んでいる。
この角度だと特徴的なブロックパターンはほとんど見えない。
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そっと表面を撫でてやった。
しっとりとして心地よい。


なるほど、
ウイスパー・コンパウンドと呼ばれる、
特殊なポリマーをは配合されたトレッドは、
このように路面の凸凹に密着するのか。


触ると良く解る。


そのまま自宅に帰った。


翌朝明るい場所で良く見ると、
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装備の充実ぶりが解る。


標準装備も盛りだくさんだ。


まず希少な5速マニュアルに組み合わされるのは、
伝統のスポーティーなセンターデフ式フルタイム4WDだ。


吹けの良い1.5L水平対向4気筒DOHCエンジンは、
AVCSと等長等爆のエキゾーストシステムを持つ。


オートACに本革巻ステアリング、
それにHIDヘッドライトとキーレスアクセス&プッシュスタートも装備。
アルミホイールと良く合うスパークシルバーの外装色は、
どこから見てもクールで老若男女を問わず似合う。

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スタイルも良いし性能も一クラス上だな。
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ザパさんのデザインは、
何年経っても飽きがこない。


スバルらしい噛めば噛むほど味の出るクルマだ。
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まさにコンチネンタルタイヤは、
こんなスバルのためにある。


もう一度さすってやった。
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テンゴやテンロクには、
このタイヤを与える方が面白い。


お値段も安いし、
マニュアルでぶん回したい人にも全く問題ない。
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ところでこのクルマの変速比は、1速 3.454
2速 1.947
3速 1.296
4速 0.972
5速 0.780
減速比 4.444
になっているが、
これは兄貴分のフォレスターと全く一緒だ。


ちなみに先日テストしたSUBARU FORESTER 2.0XSは、
全く同じ駆動方式でAWD(全輪駆動)だ。


主要諸元は、】
全長×全幅×全高(mm):4560×1780×1675
ホイールベース(mm):2615
トレッド前/後(mm):1530/1530
最低地上高(㎜):215
車両重量(kg):1430
最小回転半径(m):5.3
となっている。


発動機のスペックは以下だ。
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブ AVCS
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:10.2
最高出力PS:148/6000rpm
最大トルクkg・m:19.5/3200rpm
ステアリングギヤ比は15:1


豊かなトルクで走るフォレスターも面白い。


重量差は100kgあるので、
重心の高さやホイールストロークを考えると、
フォレスターの走りもなかなかのものだった。




このようにインプレッサとフォレスターは、
切っても切れない関係にある。


現行型フォレスターは、
その関係から一歩飛翔した。


しかしSGPを採用するにあたり、
当時の関係に戻ったかに見える。


ところがどっこい全く違う。


シャシーはやはり別モノなんだ。


それにしても、
やっぱり軽いクルマは良いね。


GH3の四駆が1300kgで、
SH5が四駆でも1430kgだった。


最近のクルマは重い。
だから2500のエンジンに統一するのだ。


この考え、
決して間違っていないがスバルストが付いてくるかな。



「傍若無人」に「本音と建て前」

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時折わざと傍若無人な態度をとる事がある。
腹立たしい時だ。
だからそう言う事をするヒトの気持ちが解らないでもない。
しかし「本音と建前」使い分けないと、世の中がギスギスしてしまう。
これがうまく使いこなせる人が、素晴らしいリーダーになる資質を持つのだろう。
誰しも本音を言えば分かり易いが、そこまで言わなくても解る事も多い。
デビュー以来、GRFに対してかなり本音で接してきた。
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ダイナミックE-5ATは、
本音では遅れていると思ったが、
建前では良く出来たトランスミッションだと評価した。


建前というのは嘘ではなく、
思いやりの側面もある。


しかし甘やかすような思いやりはダメだから、
傍若無人な振る舞いが必要な事もある。


それではその二つを的確に使い分ける鍵は何か。


その鍵を「品性」と呼ぶ。


品性さえ高ければ、
傍若無人であろうとも聞く耳を持てる。


本音と建て前を上手く使い分けるから、
それに対して嫌味も感じないし、
本音を上手く悟らせる。

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昨晩テストしたクルマは実に素直だった。
平成24年式の円熟したクルマだ。
雨の中を突っ走ったが、思う存分楽しめた。
ライントレース性能がとても良いので、思わずタイヤを確かめた。
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見た事が無いタイヤだった。
それほど新しいとも思えない。けれども不安なく激しい雨の中を走ることが出来た。
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クルマにはそれぞれ個性がある。
その個性をどのように上手く引き出すか。

また調教して主に懐くクルマにするのか。
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その仕事が生き甲斐だな。
今朝も雨だった。


別のGRFの点検整備が終わった。
昨夜のクルマはドノーマルだった。
暫く整備を中断していた黒い個体は、
少しだけカスタマイズされている。

雨の中を走った。
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まずブレーキを完全にオーバーホールした後なので、
丁寧に馴らしながら走った。

実は近頃以前より積極的に、GRFをお得意様に売っている。デビューした当初に比べ、随分と本音が変わった。
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とても頑丈で変速フィールも良く、
5ATで全く充分じゃないか。
本音でそう思うようになった。

このクルマはエンジンルームも綺麗だ。
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以前のオーナーが、
大切に乗っていたことが良く解る。

9万キロの距離を全く感じない。
さらに予防整備でタイミングベルトを交換し、
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ブレンボのキャリパーをオーバーホールした。

昨夜のクルマとほぼ同じだが、動力性能以外に不満があった。
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ライントレース性能が良くない。
路面のアンジュレーションも拾う。

ホイールは純正ではないが粗悪品でもない。黒いボディに良く似合う造形だし、ブランド品だから魅力もある。
独特の良さを持つタイヤだが、そろそろグリップに衰えが出ているのだろうか。
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低く構えたように見えるが、
STIのスポイラーを付けているからだろう。
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スタイリッシュだが気を付け無いと顎を打つ。


乗り終えて北原課長に心象を伝えた。


整備担当者の吉村君は、
リフトアップした状態で各部の劣化を点検するので、
異常無しだと判断したようだ。


客観的に評価しないと解らない事も多いので、
ある程度スキルのある人間によるテストを欠かせない。


その役割を担うのも大事な仕事だ。


荷重をかけた状態で走らせると、
すこし不自然なので、
ハブベアリングを調べるように言った。


やはり限界に近かったようだ。


そこまで直してから、
最後の締めにロングテストをするつもりだ。


おかしいという直感が、
全社員に共有できるように、
毎日仕事を続けている。

GRFの誕生はWRXの復活につながった。その後S4やレヴォーグが順調に売れているのは、このクルマが良く出来ていて、結果的に成功したおかげともいえる。
2009年に望桜荘の庭を写した画像が出てきた。
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当時の望桜荘に植えられている、翌檜や銀杏の木を組みて欲しい。
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昨日撮影した庭の画像と比べると、8年半の成長度合いが良く解る。
ちなみにその頃から泳ぎ始めた。記録を見たら1000m泳ぐのに、44分25秒かかっていた。
ヒトはもう成長しないが、進歩を続ける。
生きるとはそう言う事では無いのだろうか。
昨晩久し振りに泳ぐと、
前回のタイムを僅か4秒だが短縮できた。
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僅か4秒、されど4秒。
この差は大きい。
2009年はスバルにとって忘れられない年だ。
まさに望桜荘の庭が熟成を得たように、スバルも新たな時代のスタートを切った。BR型レガシィがデビューし、SUBARUの米国における躍進の始まりだった。

その頃、SUBARUは何を考えていたのだろうか。

その前年の2008年もターニングポイントだった。国内専用開発の多人数乗りがデビューして、スバル国内営業本部は活気立った。
SH型フォレスターが大成功を納め、軽自動車の撤退を吹き飛ばす勢いを見せた。
SUBARU全体の人事も活性化して、新しい血が注がれていった。
その反面イケイケどんどんの出向社長が、傍若無人な行動をとるので、堪忍袋の緒が切れた事がある。
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2008年8月2日、この日は2つの取材を申し込まれていた。
一つ目はSUBARUの機関誌を飾る記事だった。
取材陣が到着すると、滅多に顔を見せない出向社長が突然現れた。
会議室でプレゼンを始めたら、誰が居ようとお構いなく言いたい事を言い始めた。
今では笑っちゃうほどばかげた話だが、当時は修業が足らず我慢ならなかった。
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最初はお茶を入れたりお菓子を出して、せっせともてなしを続けたが、その内に怒りが頭の中で炸裂した。
望桜荘の由来などには全く興味が無く、普通の常識があれば言わないような暴言を吐いた。
恐らく暴言だとは思っていないのだろうが、平気でこの席で言い放つ品性しか持ち合わせていなかったのだろう。
この人物がどの立場で何を考え就任したのかは知らないが、SUBARUの内部が荒れていたことを示す象徴だった。
だいたいにおいて、その男が取材の場に現れた事自体が自体が嫌でたまらなかったが、恐らく立場上行かないわけにはゆかないので嫌々来たのだろう。
たぶん相性が元々悪いのだろう。
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非常に素晴らしい取材が出来たと、スタッフはみんな喜んでいたが、この記事は全てお蔵入りにさせてもらった。
こんな男が社長で、良く企業として成り立つものだと思ったが、大企業の理論では当たり前のことなのだろう。
彼も何も言わないが、その時は災難だと思ったに違いない。今を時めく杉山本部長が、美しい女性の隣に座っている。
よく覚えているはずだ。
間に挟まって苦労するのは、いつもロードマンと呼ばれる人たちだ。
そう言えば次の社長を務められる、中村知美さんもロードマンだった。杉山本部長と問時同じ立場で、中津スバルに良く来られた。
実に懐かしい。お目に掛かるのが楽しみで仕方がない。
当時は富士重工の森社長が、大きな構造改革を進めていた。
記者会見でも「走りに振ったクルマを今は作るな」と釘を刺した。
これで群馬対新宿の、ある種の権力闘争に決着が着いた。
この日の出来事は、SUBARUの開発姿勢の変化を如実に暗示していた。
次にもう一つの取材を受けた。
人生というのは実に面白い。STIから紹介を受けた怪しげなオトコが、ショールームにおずおずと入ってきた。
見かけは怪しかったが、話すと全く違う。
同じ日に来た別の男は、背広を着た粗野な男だったが、こちらは見かけは粗野だが、心に裃を纏っていた。
心が粗野なオトコは間も無く視野から消えたが、心に裃を纏った男との友情は日増しに厚くなった。
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後方の桜も見て欲しい。根元までコンクリートで固められている。桜にとってターニングポイントは間近だった。
人生にもターニングポイントがあり、それは過去から未来へと必ず続く。
彼は見るモノすべてに興奮し、非常に素直な姿勢で物事を見た。
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劣悪な経験の後だから、今となって振り返ると、彼は随分得をしたのかも知れない。
と言う事は、彼には「徳」があると言う事だ。
「徳」は先祖から遺伝するものなので、徳の無い人というのは、初めから持つ背景が無かったと言う事だ。
だから徳の無い人を責めてはいけないのだが、当時は若くてそこまで見えなかった。
反省しなければ。
スバルには悩みがあった。冒頭のWRXと同じシャシーで、100万円台のコンパクトカーも作る必要がある。
四代目レガシィのエッセンスも注がれたが、「やっぱりコンパクトカーっていうのは、1500ccくらいが妥当だ」と考えて作られたのが三代目インプレッサだ。
ボディ形状は当然ハッチバックだ。多用途性を考えたらそれしか選択肢はない。
同じ頃に良く売れた、ホンダのフィットも比較検討の対象になったはずだ。1500ccが好調なのを横目で見ながら、三代目インプレッサの開発は進んだ。
開発者たちの本音は、
「やっぱり1500ccのFWDがベストバランスだ」だったに違いない。

ところがスバルにはややこしい問題がある。

「雪に強い」伝統を守るには、4WD抜きでの開発はあり得ない。

また冒頭のWRXの様に頭抜けたクルマは、本来ならばコンパクトカーの開発から離れた位置にあるべきだ。
この辺りがスバルの開発における、強さでもあり足枷でもある。
そこでインプレッサのデビューを振り返る。初代の場合、
最初のクルマにベースグレードを選んだ。
次の丸目も最初にFWDを選んだ。1500のスポーツワゴンだった。

二代目は次から次へと基幹性能が高くなり、丸目のWRXからS201まで豪快な性能も楽しんだ。
三代目では最初にやはりFWDのマニュアルを降ろし、S-GTからWRX STIへと乗り換えた。
そしてマリオに出会った翌年の、2009年の10月にまたしてもインプレッサを愛機に選んだ。
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WRブルーで、1.5リットルで、FWDで、マニュアルだった。
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面白いクルマだった。偶然同時に桜を撮影していた。
2009年10月4日の桜は、
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少しだけ根元のコンクリートをはがされていた。その部分を養生した同じサクラは、徐々に樹勢を取り戻した。今年はどうなったのか。同じ場所で撮影した。
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明らかだ。基幹性能を高めると確実に効果が出る。
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根元が大切だ。工事中なので放置しているが、コンクリ打たれた姿と、青々と雑草が茂る環境、どちらがいいと思う。
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本来のスバルはアイサイトや自動運転、それにモーターアシストなどギミックだけで伸びる会社ではない。
基幹性能の開発、特に変速機と発動機の開発で大幅に後れを取った。
根元の部分がおろそかだったことが、今回の騒ぎの源でもある。
スバリストが本当に喜ぶエッセンスは戦闘力だ。戦闘力のあるエンジンを作るためには、高性能な変速機が欠かせない。
高性能な変速機が無いから、動力性能の追及がおろそかになる。
フォレスター用に直噴の2.5リットルエンジンが用意されたが、本来ならば現行のレガシィに搭載されるべきエンジンだ。
それを怠りレガシィファンをガッカリさせただけでなく、6気筒まで捨てることを、本来ならファンが怒りを込めて告発すべきだ。
そしてなぜレヴォーグが売れたのか。ワクワクするテンロクの直噴を出したからさ。
ところがそこで重要な技術資源が枯渇した。だから何も出てこない。
フォレスターに今頃グローバルエンジンを直噴化して搭載し、たかがモーターアシストのキャリーオーバーでは、百瀬さんが草葉の陰で泣くだろう。
初代インプレッサは、4つのエンジンバリエーションで誕生した。
キャリーオーバーもあったが、1500を初めて出した。
ワクワクした。
だからこそ低排気量が必要だ。フォレスターのデビューでダウンサイジング出来なかったことは、後々大きく響くかもしれない。
モーターアシストは重い。芯間まで変えろとは言わないので、既存のストロークとボアを組み合わせダウンサイジングして欲しかった。
インプレッサのテンハチは失敗したが、今ここでテンハチを出せば、間違いなくスバリストは飛びついたはずだ。
井戸を枯らした理由は技術資産を食いつぶし、目先の利益を優先する開発に集中したからだ。
うっとおしいニュースが目立つのでTVを見るのが億劫だ。
財務省の前で何言ってんだ。つまらない人間が増え過ぎた。
オーディナリーな人たちには申し訳ないが、燃費偽装やリコールなんて屁でもないね。建前で誤れば十分だと思う。
本音でお詫びするべきは、動力性能開発を怠る経営をしたことだ。
傍若無人な発言だが、まさに本音と建前をわきまえたつもりだ。
財務省の前で大臣に止めろと騒ぐ「オーディナリー」な人々は、トレンドラインに乗っているのだろう。
株価が上昇して、オーディナリーな企業になったスバルも、トレンドラインには乗っている。
でも忘れちゃいけない。
SUBARUの本質は笑顔を作る会社ではない。綺麗ごとを止めて本音で話したら如何だろう。

3号機発進

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ようやく雨天で試す時が来た。
コンチ・クロス・コンタクトLX sportを、
三号機に移植しETCやナビをセットアップした。


東京往復で真価を試す。


一昨日、
沼田市から阿部さんがDEを受けるために来訪された。
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ステキなケーキを戴いた。
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ちょっとだけつまみ食いしたが、
とっても美味しい。


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開運の達磨も頂いた。
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整備士にエネルギーを注入するだけでなく、


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女性陣にも優しい配慮を戴いた。


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女性だけのドリンクもあるんだ。
さすが配慮が行き届いている。


ありがとうございました。
今度はこちらからお伺いします。
楽しみにしています。
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今朝小包が届いた。


スーパーGTを観戦されたという。


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龍ケ崎市の飯野さんから、
ステキなプレゼントが届いた。


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いつもありがとうございます。


皆で頂きます。


嬉しい手紙も添えられていた。
年願成就とは嬉しい限りだ。
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是非DEにお出かけください。
お待ちしています。


出発前に仕事が立て込んだ。


おあつらえ向きに、
雨がどんどん激しくなった。
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ランプウエイを駆け上る。
雨なのにワクワクドキドキする。
これがコンチネンタルタイヤの真骨頂だ。


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トリップメーターをリセットした。
旅の始まりだ。


コンチクロスコンタクトLXスポーツは、
オンロードとラフロードの双方で、
優れた操縦性を発揮する。


それは乗ればすぐ分かる。


とにかくステアリング操作に対する反応が良い。
タイヤの表情から、
全く想像できない軽快さが魅力だ。


その上、
ブレーキングにもこだわり、
ウエットとドライの双方で、
より高い制動性能を発揮する。


更に驚いたのは、
素晴らしい直進安定性だ。


XVの素性の良さとこれほど相性が良いとは!


激しい雨なのに、
アクセル全開でも全く不安が無い。


燃費も悪くない。


トレッドパターンを見る限り、
うるさくて抵抗が大きそうに感じるが、
しなやかに路面を掴み、
騒音レベルも低い。


トレッド面の仕上げに工夫があるそうだ。


グローバルで展開させるタイヤだから、
高速の限界領域で抜群の安定感をしめす


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東京の玄関は、
ようやく落ち着いた。
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大いに意義のある会議だった。
東京では、
至る所に規制が張られ、
要人を迎え入れた物々しさを感じた。
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大谷さん、
来月もよろしく。


さあ晩酌だ。
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一人酒を楽しもう。
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つまみは蕎麦だ。
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わさびだけを添え、
日本酒で流し込む。


美味い。
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明日はドライで徹底的に試す。


お楽しみに。

神聖なクルマ造りと幼稚なクルマ作り

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f0076731_20050373.jpg
流石の東京もGWウイーク明けだと人影が薄い。
丸の内の再開発が完全に終わり、
ようやく煩雑だった景色が姿を消した。
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海抜ゼロから標高2000mへ一気に駆け上る。


クルマはこのように使い倒さないと、
真実を語りかけてこない。


それはそれは感心したぜ。
ドライターマックも凄かったさ。


ふざけた正義面を振りかざす、
追い越し車線独占派を振り切り、
グローバルで通用するタイヤの神髄を味わった。


伊達にsportと名付けられている訳じゃない。
アウトバーンでも十分通用する構造だから、
オーディナリーな日本人にとってオーバースペックだ。


しかし良識派のスバリストにとって、
このタイヤはまさに待ち焦がれた逸品と言える。


カラダを張って試したから間違いない。


世の中には体を張って試さずに、
机上で物事を考え数値だけで判断するコドモも多い。


十分な強度を持った上で軽くするのは良い。
だが、
何かを犠牲にした軽量化を「よし」とする知性しか無いと、
モノの本質も見誤る。


例えばSUBARUのクルマで考えてみよう。
彼らは常に4輪駆動をベースに設計する。
従ってFWDしか持たぬクルマとは根本的に違う。


特に軽自動車を捨てたので、
クルマ作りの根本が変わった。


軽自動車の延長線でも、
コンパクトなFWDは作れるが、
あくまでも実用上問題が無いだけで、
強靭な走破性や卓越した高速安定性は出せない。


特に今回のXVは凄く強靭でありながら、
1410kgととても軽く出来たクルマだ。


カタログデータや、
ヒョウロンカのインプレッションでは、
表に現れない素性が数多くある。


タイヤも同じで、
軽くするとサイドウオールが弱くなったり、
突起物に対する耐衝撃性に欠け使用目的によっては危なくなる。


LX SPORTはCC6 for SUVより、
1本あたり1kgも軽い。


なのにカタログにはオン/オフロードにおける、
上質な走りを支えるタイヤだと記されている。


そしてこのタイヤはラグジュアリーだが、
スポーツ性能もスポーツコンタクト5並みに高い。


アウトバーンの走りを試みても、
日本の道路で全く問題が無かった。


まずそこを報告する。


次に最も得意とするであろう、
少しラフなターマックを試した。
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枯葉はあるは砂はあるは、
前日の雨で荒れ放題の舗装路だ。


笑っちゃうほど普通に飛ばせる。


しかも応舵性が凄く良い。


スッとステアリングを打スト、
フッと素直に向きを変える。


分かるかな、
この気持ち良さが。
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そして期待のオフロードだ。
ラフじゃなくて完全なオフロードだと言う事に注目して欲しい。


本当ならX-MODEの無い素のクルマで試す予定だったが、
装備している3号機でのテストとなった。


別にブルーアースをけなすわけじゃない。
昨年ここを立派に走ったので、
あのタイヤの強靭性は実証済みだ。


でもオン→ラフ→オフと徐々に悪路に入っていく時の感触が全く違う。


何しり当りが柔軟で、
エコタイヤの様な「ぶるんぶるん」ゴムを噛むような感じが無い。


砂を噛みながら石もいなす。
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独特のトレッドパターンは、
コンチの能力を結集して考え出されたものだろう。


但し先ほど挙げた、
「クルマの重量」の話では無いけれど、
何でも机上で考え数値だけを鵜呑みにする、
あまりにも「幼稚な日本人」に売る勇気が無かったのだろう。


解りやすく言うと、
「誤用されるのが怖い」という事だ。
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自分で試し実証するのではなく、
頭でっかちな知識を丸出しにして、
失敗したら人のせいにする。


そのような狂った人間が増えた以上、
コンチが無理な冒険をしないだけだろう。


だから今後長い時間を掛けて、
中津スバルが実証し理解あるスバリストに買って戴く。
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これくらいやらないと、
オフロードにおける性能の高さを実証できない。
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苔の付いた川底の石をグリグリ蹴散らす感覚が、
本当に心地よい。


危ないからマネしないで欲しい。
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これを真似して失敗したからと、
文句を言われても困る。


ま、
大丈夫だろう。


ここの読者にそんな阿保が居ない事は、
現行型フォレスターで階段上って確認済みだ。


川から上がって止まる時に、
思いっきりブレーキを踏んだ。
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キモチ良いほどグッと止まった。


さあ、
詳しく分析しよう。
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その位置からタイヤをゆっくり回す。


ここはまだ回転していた部分だ。
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ギュッと踏んで止めた部分が、
下の方から現れてきた。
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噛み締めてるね!
小気味いタイヤだ。


このようなオフロードで気を付けたいのは、
鋭敏な割れ方をした岩石だ。


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タイヤを切ってしまったら一巻の終わりなので、
避けた方が良い。


しかし見えない場合もある。


その場合のマージンも、
軽いわりに大きいと感じた。
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クルマも良い。
床下を見れば一目瞭然だ。


世界初の四輪駆動乗用車を作ったメーカーなんだ。


舐めるんじゃないぞ。
テストを終えて再びオンロードを快適に飛ばした。
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このタイヤはトレッドの表面を、
何か独特な手法で整えている。


なぜかというと、
トレッドパターンからウケる印象と、
クルマの走行抵抗感が信じられないほど違う。


抵抗なくスムーズに走るので、
エコタイヤの存在を無意味に感じたほどだ。


勿論、
横浜ゴムもスバルから与えられた高いハードルをこなし、
今のJC08という燃費基準を考えた専用品を作っている。


だが、
JC08と全く無縁な人間が、
自分の価値観だけで卓越した走りを望むと、
日本のエコタイヤ以上の数値を出す。
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2000mまで掛け登り、
高速道路をぶっ飛ばし、
川を渡ってオフロードを楽しんで753km走った。


その結果、
往路から復路を加えたトータルは二桁を維持した。
立派な数値だ。


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走り終えて前輪のトレッドを観察した。


落ち着いているだろう。
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後輪も太陽を浴びて誇らしげだ。
優れた技術が湧き上がっていた。


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会社に戻ると真っ先に1号機の姿が目に入った。
エンジンが降りておる。


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幸い大きなダメージは無いが、
念のため当たった所を交換しておく。


エンジンベイは非常にシンプルで美しい。
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理屈にかなった構造だ。
初めてSGPからパワートレーンを降ろした。


担当した課長曰く、
インテリジェントCVTがズシリと重く、
耐久性をよく考えた凄いミッションだと思ったそうだ。


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フレームは右側の折れた部分以外、
対して大きな損傷も無かった。




修理に手間はかかるがもとどおりに戻す。
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エンジンベイからフロアトンネルに続く部分を見て、
安全性と耐久性、
それを世界的規模、
即ちグローバルで圧倒的に安定した状況で使える秘訣を感じた。


蓄積した技術はまだまだ深い。


枯渇化を心配したが、
流石に剛性当たり重量を、
過去最軽量まで達成した技術力は一級品だ。


この後も期待して欲しい。


とりあえず報告終わり!!!

6気筒のレガシィに付けたタイヤのテイスティング

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水曜日に開かれた、
船井総研の会議で出た弁当に、
珍しく味の狂いがあった。
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かなり飢餓状態だったので、
何でも美味しいはずなのだが・・・・。
そもそも漬物の置き方が悪い。


ご飯の上から除けて、
煮物の上に一旦置いた。


その炊き込みご飯の味も、
具材と味のバランスが悪い。


その上にある煮物はまずまずだが、
左側のおかずで、
合格点が付けられるのはどれか。


卵焼きだけだ。
かぼちゃを使ったサラダも中途半端。


おかずの中央にある白いテリーヌ風の食べ物は、
あまりにも匂いがきつすぎた。


珍しい。


こんな事もあるんだね。


見た目はいつもと同じようでも、
感じ方が全く違った。


でもその翌日のテストでは、
想像以上に美味しいものを味わったので良しとしよう。


センターコンソールのカップホルダーに、
珈琲を入れたままだったが、
一滴たりともこぼれていなかった。
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走行テストの後で冷めた珈琲がやけに美味かった。






昨夜は2週間ぶりのヨガだった。
うっかり体重は測り忘れたが、
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開始前の血圧を測り忘れはしなかった。
新しいメニューも加わって、
充実した45分間があっという間に過ぎた。


2週間の勤務で固着しかけたカラダがほぐれたようだ。
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ちゃんと血圧が下がるから不思議だ。
開始前も血圧を上げないようにゆっくり階段を上り、
なるべく条件を均一にしたが変化は明らかだ。


ヨガの味は実に良い。
物凄く過酷な事をするようなイメージがあったけれど、
実は全く違っていた。
最も基礎的な運動の蓄積だ。


リンパドレナージュや、
コアリメイクと言った活性化運動が、
ヨガを原点としていた事にも気が付いた。


で3つの味を比較したら、
ヨガが一番良かったと言う訳だ。


面白いね。
出張疲れも取れたので、
今朝は7時から早朝会議に臨んだ。


会議の席でLXスポーツの良さを全員に説明した。


そして次に出張中の作業進捗を確認した。


すると吉村君からWRXとレガシィの中古車2台を、
無事整備完了したと報告があった。


まず1台目は先日取り上げたGRFだ。


カッコ良い黒い個体で状態も抜群だが、
ハブベアリングの予防的交換をする事になった。







ハブベアリンゴの交換が完了し、
それでもまだ気になるというので話を聞いた。


ベアリングも消耗していたが、
他にも唸り音が出るという。


そのブログの中で触れているが、
ウエット路面におけるライントレース性能が良くない。


装着されていたタイヤは優秀なタイヤだ。
横浜ゴムがニュルブルクで開発したフラッグシップ、
アドバンスポーツだった。


まだ十分使える摩耗状況だが、
タイヤを交換して変化を確認する事にした。
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会議後、
交換が終わったのでテストして欲しいと連絡があった。
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中古だが十分使えるタイヤだ。


銘柄はミシュランのパイロットスポーツだった。
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前回のロードテストとは全く環境が違う。
スタートして直ぐトリップメーターをリセットした。


そうしないと燃費も測れない。


平成22年型のインプレッサWRXSTI
排気量は2.5リットルだ。
オブシディアンブラックパールの外装色を纏うA-Line
高トルク2.5ℓ水平対向4気筒DOHCターボエンジンと、
ダウンシフトブリッピングコントロール付ダイナミック5速ATは相性が良い。

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ここで十分温まったので、
SI-DRIVEをS#に切り替えた。


シャシーから不快な音は一切消えた。
最初のテストで気になった異音は、
舵角を与えると音が変わったので、
ハブベアリングの劣化が原因だろう。


気になっていた音は、
やはりタイヤの影響だった。
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会社に戻った。
走行距離は77kmで、
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S#で飛ばした割には、
けっかはかなり高燃費だった。

問題は全て解決して、非常に上質なクルマになった。
ホイールはエンケイだ。こちらも黒いボディに良く合う。
週末に向けて良い中古車が出来上がった。
更にもう一台のテストが続いた。
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こちらもSI-DRIVEを持つ。
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機能上は何も問題が無い事を確認していた。
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平成19年型のレガシィツーリングワゴン4WD排気量は3リッターリーガルブルー・パールの外装色を纏う3.0Rのspec.Bだ。水平対向6気筒DOHCエンジンに、AVCSとAVLSを組み合わせバルブリフトも可変制御し、抜群に滑らかでリニアな動力性能を発揮する。こちらもパドルシフト付E-5ATだが、WRXと性格が全く違う。
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専用スポーツマフラーの音色も快感だし、運転席パワーシートの調整具合も良い。
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BOXER6が納まるエンジンベイは、やはり一段格式が高い雰囲気を醸し出す。フレキシブルタワーバーも装備している。前のオーナーはかなりこだわりを持つ人だ。
まず中津川リンクを小手調べに一周した。
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比較対象として面白いクルマを用意した。
 
先代レガシィの直噴ターボ搭載車だ。このクルマもかなり良い。
十分6気筒エンジンに並ぶプレミアム性を持つ。
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速さでは申し分ないし、このビッグマイナーチェンジで格が一気に上がった。但し4気筒と6気筒では根本的な格式がやはり違う。
エンジン搭載位置を見ると、
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上の6気筒エンジン搭載車と、下の4気筒直噴ターボエンジン搭載車の差の少なさに驚く。
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決して6気筒が長くて重いわけでは無い。他のメーカーに対して大きなアドバンテージを持つ部分だ。
これがBOXER6の大いなる魅力なのだ。マフラーも良いね。
抜群のセンスだ。
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カーゴルームも全く年式を感じさせない美しさだ。
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一周走らせて気になった。
アンジュレーションを路面から拾う独特のフィーリングだ。
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これは本当に偶然だが、
こちらもアドバンスポーツを履いていた。
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独特のゴツゴツ感は、
サーキットに適した設定から生まれるのだろうか。


リアルワールドの路面には、
サーキットと異なる複雑なわだちが出来る。


特に国道19号線の様に深夜大型トラックが過積載で走る所では、
見た目以上に複雑なサーフェイスが生まれている。


それを敏感に拾うので、
運転していてナーバスになる。


このテストの後、
吉村君が予防整備に取り組んだ。


スチームを掛けて綺麗にした下回りを防錆処理し、
ATFは勿論の事、
全ての油脂類を交換した。


前後のブレーキをオーバーホールして、
ローターも丁寧に研磨した。


まだ6万キロ以下の奇跡的な上物なので、
悪いところなどそこにもない。


だが彼にとって気に入らない事があった。


最近皆がタイヤに敏感になっている。


コンチを中心に置き、
様々なタイヤを乗り比べるからだ。


出張中に整備が終わったので、
家まで乗り帰ってくれた。


会議の席で、
「ワンダリングが気になり、
ゴツゴツ感も感じるのでタイヤが原因としか考えられません」という。


そこで以前レガシィのレクチャーカーに装着していた、
コンチネンタルのDWS06に付け替えるよう促した。
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内線のベルが鳴った。
「作業完了しました。高速テストをお願いします」


早速コックピットに納まった。
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いい雰囲気だ。
古臭さは少しあるが、
それを超える気高さが良い。
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トリップメーターをリセットした。


ほぼ同じパターンで同じ場所を走った。

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温まって来たのでS#に切り替えた。


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凄かった。
やっぱり6気筒は堪らないね。
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燃費は10kmを少し下回ったが、
走行条件を考えるとターボより驚くほど悪い訳でもない。
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77kmの距離を思いっきり羽を伸ばして走らせた。


DWS06はやはり靴底の厚いスニーカーだ。


このクルマに相性が良いことは間違いない。


乗りにくく感じた問題点は全てタイヤだけで解決した。


米国向けに開発されただけあり、
とても強靭なタイヤだ。

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冬でも履きっぱなしにするアメリカ人特有の性質を考え、
雪も想定して作られたスポーツタイヤだ。
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これには6テクノロジーが入っているけれど、
見える部分に明確な特徴として現れていない。


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けれどDWSと刻んだ刻印や、
意味の良く解らないマークが謎めいていて、


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一つうっすらとしてきたのは、
何を意味しているのだろう。


今度聞いてみよう。
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もう一つ見直したのが、
今では入手不可能なマフラーだ。


STIゲノムは坂本工業の作品だと思うが、
このマフラーの相性がとても良い。


手放せなくなる逸品だった。

真珠色のインプレッサWRXを整える

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待望のインプレッサWRXだった。
発売当時欲しかったが、
Sシリーズの谷間に埋もれ乗るチャンスを失った。
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店頭にGRBのホワイトと並べてみたら、
お互いの良さをお互いに引き出し合うかのような、
本当にステキな魅力を放った。


どちらも全く古臭さを感じさせない。


むしろWRXは旧型車をピカピカにして乗る方が、
物凄くお洒落に見えると思うんだ。


おっと、
新車を売らねばならぬのに、
また余計なことを書いたので、
SUBARUの検閲に抵触しそうだ。


ごめんなさい。
許して下さい。


反省したので火曜日は可愛がって下さいね。


来週東京に呼び出されているので、
下手なことを書くと叱られてしまう。
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木曜日のヨガに続き、
昨日久し振りに泳いだ。
早朝から会議だったので、
少し自重して500mで止めた。


タイムを計って少し安心した。
かなり運動不足が続いたので、
15分台になるかと思いきや、
意外に体のキレが良く軽快に泳げた。
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いつもより早く家に帰ると、
妻が市川さんに戴いた筍を調理していた。


出来上がったおつまみは、
ビールに最適で凄く美味しかった。


ぐっすり眠って翌日に備えた。


今週はDEで始まりDEで終わった。
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上越市から徳山さんが来訪された。


電話で受け付けた時に、
以前にも来られたことがあると仰ったので、
2度目の体験だと早とちりした。


逆に良く考えたら、
月曜日に受講された阿部さんは2度目だった。


お二人がブログ上で復習出来るよう、
歩いてブレーキとアクセルのタイミングを説明した。



まずポンピングブレーキは死語なので、
こういう所で絶対にやらない事。


カラダに変な癖が染みつき、
ここでシフトダウンする人が居るけれど、
それは全く無用で燃料の無駄だ。
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今日はいつもと違うので、
徳山さんに体力を使わせてしまった。


でも、

その分だけ余分に情報を得られたはずなので、
是非ここで復習して欲しい。


阿部さんも、
思い出しながら読んで欲しい。


まずブレーキを出来るだけ我慢するのは、
古い運転スキルだと思う事だ。


後続車にブレーキランプを長く点灯させると、
「下手糞」だと決して思われたりしない。


そう思う人は逆に物凄く下手糞だ。


だから安心して早めに踏もう。


ステアリングをジワリと切ってカーブに入る。
引いてはいけない。
両手で押して切る。

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まだ下っているので速度が乗るが、

もう少しブレーキを踏むのは我慢する。
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そしてここまで来たら、
真っ直ぐなラインを路面に描き、
なるべく多きな荷重移動を起こさないよう、
スーッと踏んでソーっと離す。


次に、
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操舵は一度でピタリと決め、
コーナリング中は、
絶対にアクセルもブレーキも踏まない状態で通過する。
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我慢が大切だ。
ここまで来るとストレートラインが描ける。
道路脇に立つ3本目の木のあたりを目指して、
グッとスロットルを開ける。
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街路灯のポール当りがエイペックスなので、
それを目指してまっすぐ走り、
十分な速度を維持して欲しい。
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ここで軽く前輪に荷重をかけるためにブレーキを踏む。


ほとんどの人が誤ったコーナリングをしているため、
カラダに染み付いた癖が出る。


速度を落とし過ぎてしまうのだ。


言い方を変えると、
タイヤとの信頼関係が全く持てない。


タイヤを信じて無いので、
コーナーの侵入速度が遅くなる。


タイヤを信用できない理由は、
タイヤが悪い時もあるけれど、
ほとんどの場合が癖によるものだ。


タイヤ以上に問題が多い。



いわゆるアンダーステアが出るのは、
ほとんどの人がアクセルとブレーキの踏み方を間違え、
ステアリングを引いて切るからだ。


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大概の人が、
ここの手前、
即ちカーブの頂点でアクセルを踏み始める。
踏まないと前に走らないので体が勝手に反応し、
スロットルを開けてしまうのだ。


だからまだ我慢が必要だ。
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ここまで来たら道路わきの電柱に向かって、
道路にストレートラインが描ける。


グッとアクセルを踏んで加速するのだ。


これができるようになったら、
ひと安心だ。


きっと今より深く、
タイヤとの信頼関係築けるだろう。




そしてその次に、
やっぱりBプランを体験されることが望ましい。


またAを体験したけど忘れてしまう事も多い。


何しろ帰り道の交差点で、
ほっとした瞬間に元に戻っちゃう人も居るぐらいだ。


そう言う人は何も遠慮はいらないので、
いつでもAプランの相談に来て欲しい。


但しAでも一日一件が限界だ。
Bだと他の仕事を抑える必要があるので、
相当早い段階で予約をお願いしたい。


こちらとしても教える以上、
勉強しないといけない。


実はヨガのレッスンを受けて思った。


無理な力を掛けないし、
意識して必要な筋肉を動かすので、
レクチャーにとても良い刺激になっている。


今年も7月の終わりに、
また死に物狂いで走るので、
ドイツでくたばらないためにも体力を維持する。
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北原課長が休暇を前に、
とびっきり美しいWRXを走れるよう整備した。




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最終型になって設定されたオーセンティックは、
実に熟成度が高く素敵だ。


オーセンティックとは「信頼できる」とか、
「こいつは本物だ」といった意味の英語だ。


それをモチーフにA-Lineというグレードを設定した。


ただ発売当時、
カタログには違う色が掲載された。


それはSシリーズでお馴染みの、
クリスタルグレーだった。


なのでイメージカラーではないパールホワイトは、
陰に埋もれてしまったせいか、
あまり沢山売れなかった。


だからこのように上質な個体は珍しい。
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時代を感じる。
ゴールドだけではなくブラックが登場し始めた。


まだSTIと書かれていない所を見ると、
このブレーキはスバル本体で開発したのだろう。


STIのコンプリートカーには、
ブレンボ製でもSTIの文字が刻まれるようになる。


使い込まれているが状態が良いので、
北原課長は火急の整備に取り組んだ。


クラッチが疲労して、
もうまともに走れない状態だ。


これはMT車にとって、
ブレーキパッドの様な消耗品だから仕方がない。
f0076731_21001605.jpg
高温スチームで洗われたシャシーは、
とても綺麗で塩害をあまり受けていなかった。
床下にアンダーカバーを装着し空力効果を高めている。
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リヤディフューザーと、
専用デザインのトランクリップスポイラーを組み合わせ、
空力効果がとても高い。
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アルミホイールハイラスター処理された、
特別なシルバー塗装の専用品。


とても表面が美しい。


タイヤはポテンザだ。


そもそもブリジストンの協力があり、
インプレッサWRXは性能を大きく伸ばした。


その一つがSTIのために開発された、
ポテンザRE070だ。


後にGT-Rなどにも採用されていく逸品だった。


このクルマにもポテンザが付いている。
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翌日を休暇を前にして、
北原課長が無理して走れるようにした以上、

カラダを張って試す必要がある。


けれども、
タイヤが気になって自宅に乗り帰った。


やっぱり一世代以上、
古い設計のタイヤだ。


製造年月日は4年前だから、
物凄く古いわけでは無い。


ポテンザの性能が落ち始めた頃だ。
アドレナリンと書いてあり、
RE002の刻印があった。


このクルマに6キロほど乗り、
落胆してしまった。


路面をいなせないタイヤで、
足回りの動きも良くない。


ぜんぜん面白くない。


エンジンの燃焼も気持ち良く最高だとは言い難い。


何かが悪いようだ。


課長と相談して、
天に舞い上がるほど面白いクルマにする。


DEで繊細なドライブが楽しめるようになると、
ベストバランスしたGD系のターボ車は、
ドライバーを悪魔のささやきで唆す。


「もっと踏んでくれないと嫌よ、いけず~~」みたいな、
そんなクルマにしちゃうぞ。


楽しみにして欲しい。

NBRを青い稲妻が疾走

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随分シャレた事を考えたもんだ。この二人やるじゃないか。
マリオこと高野博善、イモッチこと井元貴幸、このスバルを知り尽くしたライター二人が、グリーンヘルに自転車で向かった。
フランクフルトからアイフェル迄、高性能な自転車2台と随伴車一台で目指した。
結果は無事完走で、24時間チャレンジの幸先が切れたようだ。
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今朝は曇っていたが、活力朝礼の間だけ何とか持ちこたえてくれた。


終わった途端に振り始めたが、
これほど激しくなるとは思わなかった。
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そんな中を木曽から東條さんが来訪され、
12か月点検を承った。


お土産をありがとうございました。
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見た途端に娘の眼の色が変わった。
松本で暮らしたことがあるので、
美味しい事を良く知っているらしい。


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これ美味しいよ。
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本当に正統派のどらやきだ。


色々などらやきがあるけれど、
やっぱり正攻法で作られた、
フレッシュなどらやきが一番美味い。


ありがとうございました。


気分が一気に晴れた。
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なぜかって?


それは雨のせいだ。


凄い勢いで振り始めた雨が、
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少しくたびれてきた社屋に襲い掛かり、
突然大量の雨漏りが始まった。


工房も水浸しだが、
まだ濡れても被害は少ない。
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おかしなところから雨水が浸入するようになってしまった。


とりあえずバケツや空き缶でしのいだが、
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偉い勢いで水が落ちてくる。
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空き缶を掻き集めて急遽対策を講じた。
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雨は厄介だが、
「恵みの雨」になる事もあるから前向きに考えよう。


リスクは増えるが、
NBR14hrチャレンジで雨が降ると、
ほとんどと言って良いほど「恵みの雨」になる。







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辰己監督も今回のクルマの出来には自信があったようだが、
パワステポンプのトラブルで出だしから躓いた。
クラス2位に順位を落とし、
トップをVWに譲った。
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山内選手がクラストップを奪還すると、
流れは一気にスバルへ傾いた。
レース残り三時間のところでクラストップを維持している。


こんなかぶりつきで観戦できるマリオたちが羨ましい。
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現在の順位は総合でも50位になった。
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しかしニュルには魔物が棲む。
レースはゴールするまで結果を口にしてはいけない。


吉報を待とう。

年願成就

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機能と外観を新車の状態に近づけるのは、考える以上にやってみると難しい。


内装はどうか。
それは不可能だと思う方が良い。


但し好感の持てるクルマの場合は例外だ。


好感の持てるクルマというのは、
その「様子」に現れる。
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望桜荘の池に水を絶やさないようにしている。
以前の様子とはがらりと変わった。


以前というのは、
この場所を譲り受ける前を指す。


水源を断たれた池は何年も放置され、
泥が溜まると乾燥するといった、
どぶのような状態を繰り返していた。


溝を切り雨水を道路の側溝に導くよう手入れしたり、
オーバーフローする水を逃がす側溝を付けたり、
そこの一部に深い部分を作って強制排水出来るよう改善した。


そうして綺麗な状態になって、
ある朝、
オニヤンマが羽化した場面に出くわした。


あれ以来、
井戸水を流し込むようホースを引いたが、
昨年からポンプが壊れて使えなくなっていた。
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そのポンプを新品に交換したので、
久し振りに大量の水を落とし込んで酸素の供給を増やした。
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トノサマガエルが喜んだようだ。


昨年の秋口に、
この上でアキアカネが産卵している様子を観察した。


その日以来、
水道水を僅かずつ注入し水を切らさないよう注意した。


多分ヤゴが底の方に沢山隠れているだろう。


カエルの卵は見えないが、
ひょっとしたらオタマジャクシも生まれるかもしれない。


様子が良くなると、
とても良い気が満ち足りて爽やかな空間が生まれる。


最近はSTIでなくても、
実に高性能であることが知れ渡り、
良い個体だと古くても高額でなかなか仕入れることが出来なくなった。


このクルマと同じモデルを、
インプレッサハウスの主に据えている。


見た目はSTIと何も変わらないし、
軽く出来ているので走りが伸び伸びしている。


5速マニュアルの方が、
通常の乗り方だと扱い易い。


その上「様子」がとても良かったので連れ帰ったクルマだ。
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但し前のバンパーと大きなスポイラーに劣化が目立った。


ルーフのペイントも劣化したので、
じっくり時間を掛けて醸成させることにした。


スポイラーを外すと蓄積した汚れが目立った。
それを綺麗に取り除く必要があった。


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グリルとバンパーを外すと、
内部の状態はいたって健康だった。
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デュアルホーンになっている。
こうしないと細かい所まで点検できない。


ヘッドライトは黄ばんでしまったので、
両方とも取り外して劣化層を研磨した。
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クルマは無事故で良いのだが、
最近の傾向で塩害を受けていた。


前方の車が巻き上げる塩水を浴びたり、
散布車の後に続いて延々と走ると、
後々深刻なダメージに繋がる。


ボンネットステーの錆が気になり、
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細部を見るとボルトの頭があちこちで錆びていた。
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ステーも前から後に向かって錆びている。
エンジンフードの内側も、
インシュレーターが劣化しボロボロだった。
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新品に交換するとボルトの錆がやけに気になる。


ラインで組まれた部分は強靭でも、
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このように後から付けられたボルトは錆びやすい。
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そうした劣化パーツをなるべく丹念に交換して、
良い状態に戻していった。


一旦車を綺麗に洗い、
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トランクに残っていた劣化したブチルテープを除去した。
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非常に高い空気抵抗がかかる部品なので、
中途半端な付け方は危険行為に当たる。
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綺麗になったトランクリッドが煌いていた。

ホイールも面白い。
プロドライブの商品だ。


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OZの刻印も並んでいる。


いよいよ下準備が整った。


そして工房のリフトに鎮座し、
各種整備項目のチェックを受けて予防整備が施された。


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洗った後で激しい黄砂に襲われた。
少し汚れてしまったが、
仕事の段取り上洗うのはまだ先だ。
ボンネットを開けて綺麗に中から整えた。
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次に表面加工の終わったヘッドライトを装着した。
研磨を三段階繰り返し、
徹底的に老化層を取除いた。
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その上に綺麗な塗膜を載せて加工完了だ。
せっかくバラバラにしたので、
外した状態で北原課長が丁寧に手作業で進めた。


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キリリとした澄んだ瞳に蘇った。
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エンジン内の錆びたボルトも全て交換するよう、
徹底的にこだわった改善を続けた。
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こうしてハンサムフェイスが出来上がった。


機関外観が疲れを癒し、
元通りの性能に蘇ったので、
次は内装に取り組んだ。
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このクルマを連れ帰った理由の一つに、
「様子」があると伝えた。


これがその様子だ。
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内装を手入れする前もとても澄んだイメージを持っていた。


完全に分解してスチームクリーナーをかけ、
汚れを丁寧に落とすととても良いコンディションになった。
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内装も綺麗になり、
クルマを綺麗に洗って鉄粉除去を終えた。
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こうして見ると、
スポイラーが無くても美しい。




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だがフロントフェイスがとても格好良いので、
やはりリアスポが無いと貧相に見えてしまう。


既に部品の再仕上も終わって、
強力な装着用テープが助手席に載せられていた。
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リヤスポが取り付けられ、
綺麗にクルマを洗って完全に乾かし、
ウインドウモールのマスキングも終わった。
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下地も整って綺麗な姿で工房に置かれていた。


WRブルーのボディに溶剤を塗り、
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固着する前にファイバークロスで研ぐ。
鉄粉除去したホイールも丁寧に扱い、
隅々までコーティングした。


そして工房の奥で数日間休ませた。
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天気も回復し、
路面も乾いたので高速テストに取り組んだ。


走行距離は少なく76000kmと、
この種のクルマの中では極上車に位置する逸品だ。
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平成16年のインプレッサWRXは、
GDAと呼ばれるTY75式5速マニュアルを搭載した、
4WDターボのスポーツセダンだ。



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特別仕様車の証がある。
WRブルーの外装色が輝く、
2003 V-Limitedだ。


車検整備は完了しエンジンも制動系も万全だ。
5速MTは軽量なのでクルマ全体が扱い易く、
ミッションの手触りも優しいから誰にでも楽しく扱える。
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このエンジンは決して普通のダルなエンジンではない。
ナトリウム封入中空EXバルブを持つ水平対向4気筒DOHCターボエンジンは、
低速から十分なブースト圧を発生し体感速度はなかなか速い。

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中央自動車道のリフレッシュ工事が始まり、
すっかり対面通行の準備が整った。


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タイヤが温まった所で、
一旦車を降りて細部を確認した。
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シートの状態も凄く良くて、
ミセス大鶴の丁寧な仕上げが光る。
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WRカーをイメージしたフロントのバンパースポイラーは、
グリルと一体になっていてすごく素敵だ。




綺麗に再生された涙目が美しい。
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黄ばみが完全に取れて、
透明度が元の状態に戻った。


既存品の汚れ取りコーティングでは、
何度かけても時間の経過とともに再発する。


そこで表面の状態によって、
各種の番手からサンドペーパーを選び、
ランダムサンダーを使用して表面をこそぎ落とした。


だから素人ではできないし、
作業工程が必要で商品化に向かない。


でもこのようにステキな商品の味を蘇らせるには、
とても適した技なんだ。


社内でルーティンを確立したので、
今後も継続する予定だ。


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専用スポイラー装備した姿は、
やはり格別の味を持つ。


プロドライブ製のアルミホイールは、
このクルマの出で立ちに良く似合う。 

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フロント4&リヤ2POTの対向キャリパーで、
かなりハードなブレーキでも十分な制動力を発揮する。


フロントはオープンデフだが、
RデフにシュアトラックLSDを組み込んで、
ターマックにおける走りが凄く楽しい。




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意外だったのはタイヤだ。
ヨコハマタイヤがリリースする製品だが、
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このクルマの持ち味にはピッタリ合う。

フロントタイヤに比べリヤタイヤの状態は、明らかに少ない仕事しか与えられなかったようだ。
というよりもむしろ、前の持ち主はかなりタイヤに頼る運転を続けたのかもしれない。
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綺麗に蘇ったエンジンルームに惚れ惚れした。


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全員で取り組んだ努力の結晶だ。


至る所の錆も綺麗に落とされ、
素性そのものが良かったことを物語る。
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ネジ一本にも拘り、
改善を続けた結果とっても良いクルマになった。


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ボンネットの裏側も整って、
見えない所までこだわる商品化を続けた。
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特にフーエルフラップの裏側を見ると、
クルマの出自が良く解る。


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色々なラベルが張り付けてある車は要注意だ。


言われるままに、
粗悪な添加剤も注入された痕跡だと思うと良い。


気を付け無いと知らないうちに勝手なマークを付けられてしまう。
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このスポイラーの効果はどうか。


トランクリッドとの整合性は良く、
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開け閉めに問題が出る事は無い。
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注意したいのは左右のウエストだ。
手入れの悪いクルマはここに垢が溜まる。


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このように綺麗な車なら、
トランクも綺麗に使われたという事なので、
安心して売ることが出来る。
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そしてWRカータイプのスポイラーの効果はどうか。
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まず確かに空力効果があり、
高速走行時の安定性に良い効果を出している。


かなりスピードを上げたが、
付加物による性能低下は一切なかった。


高速を降りてワインディングを下る。
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前方にかなり速いペースで走るカローラフィールダーが現れた。


おかしなラインを描く。


対向車が居ないと平気でセンターラインを超え、
勝手気ままなラインセッティングを取っている。


近寄って理由が分かった。
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実に危険なドライバーだ。
年齢は60歳を超えたぐらいか。


片手で扱う事が「上手い」と勘違いしている。


対向車が来ると両手で持つが、
右手の肘はずっとウインドサイドに掛けたままだ。


そもそも高速で走る車の窓から、
手を出すなど危険極まりないのに、
なぜ何も考えず平気でやるのだろうか。
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初めて信号機で停止した。
おお!縁起が良い。
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栄光の555が出てるじゃないか。
このクルマの出自を物語る韻かもしれない。
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無事会社に戻った。
懐かしいMOMOステが良く似合う。


口径は大きいけれど、
このクルマの正確に合っている。
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何と偶然にもラッキーセブンが揃った。


良いクルマの証だな。


WRCを戦っていた頃が懐かしい。


一秒一秒を削り取る感覚が、
未だにカラダから離れない。


唯一の日本から応援できる国際舞台が幕を閉じた。


STIにとってまさに年願成就だ。
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これで堂々と優勝記念車のシリアルプレートが装着できる。


30周年記念車は1000台くらい作っても良い。


売れ残っても心配ない。


それくらいじっくり待てば売れてしまう。


下手な限定商法より、
正しいファンを増やす工夫をしようじゃないか。
今度は誰もが買えるようにした方が良いと思う。


だって30周年だもの。


薄氷を踏む思いで得た勝利だ。


マリオからのレポートによれば、
まだ原因がハッキリはしているわけでは無いが、
電気系のショートで走行が危ぶまれた。


推測では濃霧で赤旗中断した際に、
長時間雨ざらしになったのが良く無かったようだ。


本当にリタイヤと紙一重の優勝だった。


即ちこういうことだ。
中断から再走ししばらく走っていたが、
どうもコース上で止まっちゃったらしい。


これは鬼の平川も肝を冷やしたことだろう。
帰国されたら是非お話を聞かせて戴こう。


さあこれから東京だ。


久しぶりに吉永社長に会えるなぁ。


楽しみだ。


それでは行ってきます。


XVでスバルマガジン表敬訪問

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年に一度のビッグイベントだ。
今年は東京で開催される。
快晴の下を疾走した。
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以前来た時、
御神渡りが出来ていた。


あの時は、
オートサロンに向かった。


今度はスバルのレセプションだ。
昨年は博多で開催された。


https://bfaction.exblog.



季節の移り変わりがあまりにも速い。
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ここまで助手席でタイヤの心象を確認。
居眠りするほど快適だった。


ステアリングを握っていても、
助手席に座っていても、
その印象は全く変わらない。


LXスポーツの面白さはピカイチだった。


目的を果たしたので、
ここでドライバーチェンジと同時に、
栄養を補給。
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諏訪湖でスタバに入った。
相変わらず、
工夫を凝らした商品展開だ。


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時間が勿体ないので、
買ったクラブハウスサンドを、
助手席から食べさせてもらう。


こういうサンドイッチも、
温めてくれるから美味しいんだ。
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運転を変わると、
助手席にいる以上に、
操舵応答性の良さを実感できる。


特に前方を走るクルマが、
変な動きをするたびに、
こちらの走りの違いを感じる。


風が強く背の高いXVにとって、
決して優しい環境では無かったが
快調に走り東京に着くことができた。
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東京に着くと、
まるで移動を見ているかのように、
スバルマガジンからメールが届いた。


復活したSVXは大活躍している。
定期点検の時期も近い。


以前からサマータイヤを何にするか検討を重ね、
いくつかのブランドから候補を挙げた。


イチオシのコンチネンタルタイヤは、
昨年からSVX用のサイズに欠品が生じている。


サイズは225/50R16だが、
日本向けのUC6 は引き続き入荷予定が無い。
だが急遽調べたところ、
PremiumContact 6 なら供給可能だとわかった。


実は当初の希望は、
グローバル展開されるPC6が希望だった。
こちらの方がSVXにふさわしいかもしれない。
225/50R16 92Y PremiumContact 6 を選択した。

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そこで装着する予定を決めるために、
スバマガ編集部を訪問した。


都心の一等地、
東京ドームのすぐ近くに編集部はある。
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カートップの締め切りが近づいて、
徹夜続きの真最中かもしれない。


取材で出かけているかもしれない。
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ドアを開けると、
流石に売れている出版社だけある。


社内に活気が満ち溢れていた。
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編集部の獲得したトロフィーが、


誇らしげに飾られている。


マリオも今、
この編集部から、
特派員として派遣されている。


彼らがニュルまで自転車で走る企画は、
スバル本体とすばまがのコラボだった。


https://www.subaruonline.jp/topics/news_180406.html
2016年に数量限定発売し、
大きな反響を呼んだ、
SUBARUオリジナルデザインAWD自転車だ。



次の発行が待ち遠しい。
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三澤副編集長は、
徹夜続きで風邪気味らしく、
マスクを離せない状態だった。


早く良くなってほしい。
目的地に到着した。
箱庭のように美しく光景が広がっている。
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自然の風景に対峙する、
人の生み出した豪快な芸術だ。


通った道が眼下によこたわっている
さあ。
明日は何が待つのだろう。
お楽しみに。

要人警護

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物々しかった。昨日とは打って変わって、
各国の国旗がたなびいている。
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誰が来ているかは絶対に言えないそうだ。


グランドフロアのエントランスに、
レッドカーペットが敷かれていた。


ビルの外装にクールグレーカーキが良く似合う。


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面倒な場所から早く立ち去ろう。

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ホテルを出て赤坂見附に向かう。
とにかく先週からずっとこんな感じだ。


特に今日は変な感じだった。


ホテルを出て左折し、
念のためナビのセッティングを見るため路肩によけハザードを付けた。


別に不法駐車したわけでは無いのに、
すぐさま警官が飛んできた。




止めずに走ってほしいという。


理由は言わない。
止めないで欲しいと頼まれた。


気味が悪いほど車が居ない。
ガラガラなんだ。





赤坂交差点に着くと信号が赤に変わったが、
いつまで待っても信号が青に変わらなくなった。
すると前方から前に白バイが二台付き、
後方をパトカーで固めた黒塗りの車が来た。


間違いなくトップクラスの要人だろう。


左フェンダーに真っ赤な国旗が掲げられていた。


チラリと右上に多数の星が見えた気がした。


走り去ると信号が青に変わった。
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信号を通り過ぎると、
反対車線には長い渋滞が起きていた。
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たまったもんじゃないな。


さっさと帰ろう。
あちこちに配備された警官の皆さんもご苦労様だ。
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多分、
忍者もいっぱいいるんだろうな。


そんな気がした。
左折して霞が関ランプから環状線に乗り、
4号線に向かって左折した。


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さよなら。


東京


また来月。

五代目フォレスターを最新型XVから推察する

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東京で美味しいものをたくさん食べたが、やっぱり自宅でゆっくり晩酌するのが一番良い。


伊那谷で珍しい野菜を仕入れた。
地物の太いアスパラガスや、
スナックエンドウを茹でるとマヨネーズに良く合う。


おひたしになっているのは「トトキ」だ。


ちょっとトウが立って硬い所もあるけれど、
癖が無く美味しい野草だ。


たまに雑草を抜くと食べられそうな匂いがする時があるけれど、
このトトキもその仲間かもしれない。


会社の近くにあるオークワに行くと、
一尾だけ売れ残ったイサキがあった。


これはラッキーだと買い求め、
妻が煮付けたら凄く美味しい。


旬の魚は外れが少ない。


結局今回の旅は630kmになって、
2週連続で走った距離は1400km近くになった。
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帰りはかなり飛ばしたが燃費の悪化が少なく、
結果的に1リットルで12km走る事ができた。
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自慢じゃないが相当な高燃費だ。
もしメーカーの想定するオーディナリーな乗り方なら、
確実に1リットルで18kmくらい走らせる自信がある。


もう一つビックリしたのは、
これだけ飛ばしたのにもかかわらず、
余裕で東京を往復できるばかりか、
名古屋以西まで足を伸ばせることだ。


東京で新しいフォレスターを見た。


パッと見たところは劇的な変化はないが、
随分深みを増した味のあるスタイルをしている。
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その辺りは新型XVと全く同じだ。


両車を並べると違いがはっきり分かるが、
別々に見ると差が良く解らない。


これでいいと思う。


これまでのフォレスターが、
もし失敗作なら劇的変化が必要だ。


全く違うがデザインの基本を踏襲しないと、
せっかく出来上がりつつあるブランドが腰砕けする。


デザインよりも、
むしろ心配したのはエンジンキャパシティだ。


しかも本来ならば、
とっくにアウトバックに載るべきエンジンだ。


この辺りに一つの解を見つけた。


それはXVのテンロクで東京まで走ったからだ。


このエンジンキャパシティでも十分通用するのは、
ボディが一回り小さく軽いからだ。


その上位機種に2リッターがあるのに、
フォレスターまで同じエンジンを積む必要は無い。


三代目フォレスターの登場時に、
このクルマは値段を付け間違えていると指摘した。


その誤りに気付いたのは、
グローバルでの評価が高かったからだろう。


元々200万円の前半で売るクルマでは無く、
もっと丁寧に作り込み、
現行アウトバックと入れ替わる位の品質が欲しかった。


今度のクルマはインプレッサをベースにしているが、
SGPを中心にシャシーの各部を注視すると、
実は限りなく次期アウトバックに近いはずだ。


国内向けにMTの開発を止めたが、
僅かな量しか売れないのでやむを得ない。


一気に専用の2.5リッターエンジンを与え、
二クラスぐらい質感をアップさせ、
燃費で不利なターボの代わりに電池を与えた。


国内のトレンドラインは間違いなくそこにあるので、
面白いクルマになったと思う。


見たクルマはアドバンスと呼ばれる電動アシスト付で、
クオリティを感じる仕上げだった。


コンサバティブなスバリスト達は文句を言うかもしれないが、
グローバルで見た時に2リットルのNAを持つ事は、
新型フォレスターという「完成されたクルマ」にとって足枷になる。
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未完成から徐々に完成していく姿は、
いつ見ても興味深いし飽きない。

真冬の作業で大変だったので、
床の造作を春に延ばしたままだった。
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板を敷いて車高の低いクルマに対応するなど、
結構苦労を重ねてきた。


その外部リフトが、
出張中に最終形態を迎えた。
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丁寧にコンクリートが盛られ、
随分使い易くなったようだ。
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まだ固まらないので試していないが、
今後の作業効率が高まるだろう。
嬉しかったことがある。社長が出張中だとどうしても気が緩みがちだが、廃タイヤは全て産業廃棄物処理し、ゴミ置き場も綺麗に掃除されていた。

今日整えて明日に備える。
これが整備士の基本中の基本だ。


水管橋工事も一歩前進していた。
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遂にコンクリートの基礎が埋め戻された。
外した石垣は全て保管してあったようで、
元の位置にパズルの様な置き方をされている。
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梅田組の杉木さんが管理すると、
とても良い仕事が進むので見ていて惚れ惚れする。


チームワークがとても良い。




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このベンチを元に戻す日が近そうだ。
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フォレスターからターボが消える。
それは仕方がない。


むしろスポーティなFB25なら、
リニアトロニックとの相性が抜群に良いので、
NA一本でも良いくらいだ。


排気量アレルギーのある人に、
電池を積んだ車を売れば全て丸く収まる。


何故そう思うかというと、
ドイツでアウトバックを徹底的に乗り倒し、
2.5リットルと組み合わせた時の味の良さを満喫した。


そのリニアトロニックが数段ったので良いものに生まれ変わったので、
さぞかし面白くなっているに違いない。


多分今度のフォレスターも、
1000kmくらい激走しないと真の姿を魅せないだろう。


それぐらいSGPは底が深い。


出張から戻っても少しものんびりできない。


次のテストが待ち構えていた。


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平成18年
レガシィツーリングワゴン4WD
オブシディアンブラックパールの2.0GT
5速マニュアルのセンターデフ式4WD
280馬力を発揮し低い回転域から35kg・mの最大トルクを引き出す、
水平対向ツインスクロールチタンターボエンジンを搭載
運転席8wayパワーシート装備


このクルマも100㎏の軽量化と最高の安全性能を引っ提げて誕生した。



このテストで何を感じたか。
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写真から想像して欲しい。
今日は一週間ぶりのヨガだ。


行ってきます。









XVでホテルニューオータニ東京へ発進

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年に一度のビッグイベント、
2018 SUBARU ALL STARに参加した。


快晴の下を疾走し、
今年の会場である「ホテルニューオータニ東京」へ向かった。
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途中で諏訪湖SAに寄り。以前来た時との変化を楽しんだ。


前回は御神渡りが出来ていた。
あの時は、
GVF型WRXでオートサロンへに向かった。


今年は東京だが、
昨年のレセプションは博多で開かれた。


https://bfaction.exblog.

痛風になりながらBRZを駆り、
博多まで一気に駆け抜けた。


懐かしい。
季節の移り変わりがあまりにも速い。


諏訪湖まで妻にステアリングを託した。
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ラリー参戦以来、
とても運転に自信が付き、
ステアリング捌きも良くなった。


ここまで助手席でタイヤの心象を確認したが、
居眠りするほど快適だった。


ステアリングを握っていても、
助手席に座っていても、
その印象は全く変わらない。


LXスポーツの面白さはピカイチだった。


タイヤチェックの目的を果たしたので、
ここでドライバーチェンジと同時に、
栄養を補給した。
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諏訪湖でスタバに入るのが恒例になった。
相変わらず、
工夫を凝らした商品展開だ。


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時間が勿体ないので、
買ったクラブハウスサンドを、
助手席から食べさせてもらう。


こういうサンドイッチも、
温めてくれるから美味しいんだ。
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運転を変わると、
助手席にいる以上に、
操舵応答性の良さを実感できる。


特に前方を走るクルマが、
変な動きをするたびに、
こちらの走りの違いを感じる。


風が強く背の高いXVにとって、
決して優しい環境では無かったが
快調に走り東京に着いた。


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目の前に紀尾井町が現れた。
新宿を過ぎて次に現れる高層ビル群だ。


一つのビルが一つの街を形成するほど、
複雑怪奇な場所である。


目的地に到着した。


初めて宿泊する部屋だ。


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カーテンを開けると、
箱庭のように美しく光景が広がっていた。
通った道が眼下によこたわっている。

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自然の風景に対峙する、
人の生み出した豪快な芸術だ。






とてもお洒落なベッドルームだ。
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バスルームの設えも素敵で、
何時間も座って居られるほど快適だ。
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殿様気分が味わえる。
さあ。

今回は何が待つのだろう。
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お洒落に着替えて出かけるか。



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大都会の真ん中に、
巨大なビルと江戸時代の庭園が共存する。


いつ来ても凄い。


料金が高いのも頷ける。
世界に誇る東京の遺産だ。
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その庭の中にホテル直営のレストランがある。
一度入ってみたかった。
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ガーデンレストランのスーシェフ、
菅沼恵一さんにお世話になった。
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食材とは何かを考えながら、
楽しい時間を過ごすことが出来た。
その話はまた後日。

BP5型レガシィターボから将来を占う

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石井デザイン部長はオレンジの差し色に、かなりの拘りがあったのだろう。ヴィジブ フューチャー コンセプトのデザインポリシーは、かなり忠実に具現化されていた。
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その思いを汲み入れて、
イメージリーダーを導入した。


コンセプトカーのエッセンスを注ぎながら、
ブランドステータスを損なわずに作り込むという、
二極それぞれをバランスさせていた。

写真を撮ることは許されなかったが、
アドバンスのブラックインテリアをじっくり見た。


いよいよスペックの公表が解禁され、
プレカタログが配布され、
参考価格も明らかになった。


導入を決めた試乗車候補は、
X-BREAKのパールホワイトで、
パワーリヤゲートを持つクルマだ。


これを導入する理由は、
まず第一に若々しさを持つからだ。


恐らく若い女性も中心に加わり、
コーディネートされたはずだ。


いくらおっさんがオレンジが嫌だと言っても、
娘たちの世代は「良いじゃない」と言う。


だから素直に表紙を飾るクルマを選んだ。


試乗車にX-BREAKを選ぶのは初めてだ。
あまり注目してなかったが、

今度のクルマはなかなか意欲的だ。


専用の撥水ファブリックでオレンジステッチを持つ。


でもSUBARUよ、
もし実物を見て気に入らなかったら、
覚悟して欲しい。


STIのtSで、
あれほど気持ちが悪いと言ったのに、
まだやると言う事は相当な自信があるからだろう。


あの時にこのプロジェクトが既に動いていて、
止めようがなかったなどと、
おかしな言い訳は絶対に聞きたくない。


実物を見るのが楽しみだ。


シートの写真を見ると、
どうもXVの導入でも検討されたのではないか、
そう思えるほどオレンジの外装色を意識している。


X-BREAKは元々スポカジ路線をより強調したものだ。
それは今度も変わりない。


車種選択に当たり、
Sリミテッドの置き換えに当たるプレミアムと詳細に比べた。


するとオレンジの差し色が嫌でたまらないが、
装備を見ると実に的を得ていて、
価格的にもお買い得だった。


プレミアムの中心グレードは291万円で、
パワーリヤゲートを付けると5万円高の296万円だ。


オプション構成に差があるし、
タイヤ系も18インチと大きい。


そこでX-BREAKを詳しく見た。
ツーリングベースであることは共通だが、
オールシーズンタイヤを履く。
それにLEDランプを多用した、
ラギットなカーゴルームは、
これまで以上に刺激的かつ実用的だ。


こちらにパワーリヤゲートを装備し、
パールホワイトを選ぶと、
ベース価格から八万円高くなる。


それでも車両価格は税別288万円とプレミアムより8万円安い。


一つ色で安心しているのは、
今回の差し色を「オレンジ」ではなく、
「レッドオレンジ」と呼んでいることだ。


アウトバックの特別仕様車、
X-ADVANCEを覚えているだろうか。


あのクルマの差し色は「イエローグリーン」だった。
単純なグリーンではなく、
透明感のある爽やかな色だ。


レッドオレンジをまだ見た事無いけれど、
SUBARUのカラーチームの事だから、
センス良くまとめた可能性が高い。


と言う訳で最終的に「X-BREAK」に落ち着いた。



出張から戻っても、

一向にのんびりできない。


それどころか、
次のテストが待ち構えていた。


そこで偶然にも面白い事実を知る事になった。
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このレガシィは、
新たにレパートリーに加わった、
平成18年のツーリングワゴンだ。

オブシディアンブラック・パールの外装が素敵だ。


2.0GTで、
センターデフ式AWD5速マニュアルを持つ、
実にアグレッシブなクルマだ。


このミッションと組み合わされた、
4カムの水平対向ツインスクロールチタンターボエンジンは、
6400回転で280馬力を発揮する。


そして1800回転の領域で最大過給圧に達し、
35kg・mの最大トルクを2400回転という低い所から発生する。


このレガシィは前のモデルに比べ100㎏の軽量化と、
最高の安全性能を引っ提げて誕生した。



このテストで感じた事を伝えたい。
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本革巻のシフトノブは、
ステアリングホイールと同じように、
少しやれた感じがする。


やはり本革巻だと、
使い込み感が現れるが、
それは年式に程良くマッチした「味」だ。
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レガシィプレミアムサウンドシステムと、
クリーンフィルター付フルオートエアコンをセンターパネルに搭載。 



灰皿が時代背景を感じさせる。
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エレクトロルミネセントメーターには85800kmの距離が示される。
トリップメーターをリセットし、
運転席8WEYパワーシートを調節してベストポジションを得た。


このクルマはベースグレードのすぐ上で、
HIDプロジェクターロービームとクリアビューパックのメーカーOPだけを選択した、

当時の売れ筋モデルだ。


クリアビューパックとは、
LEDリヤフォグランプとフロントワイパーディアイサー、
それにヒーテッドドアミラーを組み合わせたセットオプションを指す。


SI-DRIVEの前身にあたる、
Info-ECOモードを持つので、
実燃費は比較的良好だ。
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メーターをリセットすると、
マルチインフォメーションの平均燃費もリセットされた。
室内はとても綺麗で、
12年前のクルマには思えない。
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運転席は8wayのパワーシート装備する。

助手席は前後とリクライニングだけで、
無闇な重量増加を防いでいる。
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後席もすこぶる清潔さだ。
この時代のレガシィは、
センターコンソールにシャッターを持っていた。
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スマートフォンだけなら蓋の上に置ける。
これは使い易いので、
後になってWRXに流用された。
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飲み物を固定するリップを外し、
運転中に使う小物を入れることもできる。
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飲み物を置かない時は、
財布などをすっぽり収めたり、
使い方の工夫次第で幾重にも活用できる。
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さあ、準備は整った。


アクセルをグッと踏み込んでランプウエイを駆け上った。
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ここでこのクルマの諸元を確認する。
【車名】
SUBARU LEGACY 2.0GT
【駆動方式】
AWD(全輪駆動)
【型式】
BP5C5DB QGH


ビッグマイナーチェンジ前のCタイプは、
まだ6気筒エンジン搭載車しか6速マニュアルを選択できなかった。


なので商品力が後期型に比べ劣るのか。


いや、それは違う。


これが歴史上の悪戯というものだ。


様々な面白い事実を、
その時代のクルマたちは隠し持つ。


並行リンク式のTY75型トランスミッションは、
高出力対応のTY85に対してかなり軽い。


その上、
後期型は様々なアメニティが加わり、
最終的に1.5トンを超えてしまった。


だからこのBP5は相対的に凄く軽い。


高速道路でスロットルを全開にした瞬間、
GC8の身軽な走りを思い出した。


同年代のGDBやGDAとはまた異なる、
実に素直でフレッシュな味だ。


【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4680×1730×1470
ホイールベース(mm):2670
トレッド前/後(mm):1495/1485
最低地上高(㎜):155
ホイールベースに注目して欲しい。
最新のXVや次期フォレスターも全く同じ2670mmだ。


いわゆるスバルにとって、
実に使い慣れたホイールベースだ。


だからこのBP5の挙動は、
SUBARUを扱い慣れたドライバーにとって、
とても心地良いはずだ。


車両重量(kg):1430
最小回転半径(m):5.4
乗車定員 5名


GC8ほど軽くは無いが、
ツインスクロールのチタンターボが、
重量増加を完全に出力特性で補った。


【エンジン】
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブ デュアルAVCS ツインスクロールターボ
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:9.5
最高出力kW(PS):206(280)/6400rpm
最大トルクN・m(kgf・m):343(35.0)/2400rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
5速マニュアルトランスミッション
【ステアリングギヤ比】
15.0:1


このステアリングギヤ比にも注目だ。
GC8以降のSTIが持つステアリングギヤ比と同じだ。


流石にRAの13:1ほど過激では無いけれど、
そのクイックな効果は凄く出ている。


峠道で抜群なんだ。


スッと僅かにハンドルを押すだけで、
峠道のスムーズに鼻先を変える。
操舵応答性が抜群な理由の一つに、
倒立式のビルシュタインダンパーを装備していることも上げられる。


当時の「面白いクルマを作ろう」と胸に刻んでいた、
開発チームの姿が容易に浮かんだ。


後々GRBの開発に携わった森PGMも、
VABの開発に携わった高津PGMも、
4代目レガシィ開発の中核を担っている。


お二人ともSTIで活躍中だから、
今後のSTIがリリースするクルマの、
これはルーツと言っても良い。


何しろ軽さは性能だ。


その重要性はXVでも顕著だ。


既述したように、
XVも同じ2670mmのホイールベースだ。
車体重量はこのBP5より更に20kg軽い1410kgだから、
走りのツボを押さえると物凄くスポーティに操れるのだ。


レガシィに話を戻す。


【燃費】
13.0km/l (10・15モード)
【標準装備】
HIDプロジェクターロービーム
215/45R17タイヤ
大径ツインマフラー
ビルシュタインダンパー
アルミ鍛造製フロントロワアーム
アルミ製リヤアーム&アッパーリンク


【税抜車両本体価格】
2.880.000円(メーカーオプションレス車)
この当時もパールホワイトは3万円高かった。



高速道路をしばらく流した。
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GWが終わり遂に対面通行が始まった。
中央自動車道で最も危険な場所なので、
漫然と走らないよう注意して欲しい。


対向するトラックが、
いつ飛び込んでくるか解らない。


予測して中央線を幅広く取っているので、
戦闘態勢を維持して運転して欲しい。


中間地点に着いたので、
クルマを停めて各部を点検した。
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タイヤはまだ使えるが年季も入っている。
クルマ購入と同時にMC6を選ぶと良いだろう。


更にライントレース性能が高まり、
その優れた操舵応答性に痺れるはずだ。


このような峠のワインディングで、
車体重量が1.5トンを超えるのか、
それとも下回るのか、
その差は走りの上で実に大きな差を生む。


これから発売されるクルマには、
新しい時代に求められる、
様々なハードルを飛ぶことが要求される。


その上で日本人の嗜好に合わせた商品開発が進む。


正直にはっきり言おう。
一般的な日本人のドライブスキルでは、
クルマの正確な味を綿密に知ることは出来ない。


だからクルマが重かろうと軽かろうと、
普通の人には差が良く解らないだろう。


だからそれまでより扱い易くなっていさえすれば、
ほとんど誰からも文句は出ないはずだ。


しかしその差が解る者に対しては、
重量増加は難敵になるだろう。


例えば、
フォレスターハイブリッドを見ると、
過去も含め国内にあるスバル車の中で、
かなり重いクルマの部類に入る。


その領域に足を踏み入れたクルマはほとんどないはずだ。


例えば重いと言われるSVXの最終モデルでも、
その車体重量は1590kgと、
1.6トンを切っていた。


国際的にトップクラスの性能を目指し、
高出力な6気筒エンジンを搭載するために、
強度と剛性の双方を極めた結果の車両重量だ。


今の時代はそれに加え、
電池とモーターまで持つ必要がある。


新型フォレスターのガソリンエンジン搭載車は、
1520kgなので「微増」の範疇だろう。
それがハイブリッドになると、
一気に100kg重い1620kgになる。


今後は軽いクルマを益々作れなくなる。


安全性能も要求されるし、
重く作って燃費を良くしないと税制面でも不利だ。


だから面白い。




こうして隠れた名車をクローズアップできる、


平成の時代に作られたSUBARUなら、
それに対する技術と情報さえあれば何も心配は無い。


この2.0GTの様に隠れた名車が、
まだザクザクと眠っている。


それに経験ある技術者が一手間加えると、
大量生産される新車には出せない味が作れる。




最近の豆腐は工場で大量生産される。
でも全て大量生産かと言うと、
決してそうではない。


確かにスーパーで売られる豆腐より高いが、
凄く美味しい豆腐がある。
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例えばこの豆腐になぜ惹かれるのか。


まず良い豆腐作りと切っても切れない環境がある。
この追域で一番寒い土地柄だが、
そこで午前2時から仕込むと、
真似のできない上等な豆腐が生まれる。
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ここには、
大量生産される味とは違う何かがある。
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SUBARUは前を向いてクルマを作ればよい。


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その結果は後からついてくる。
あれだけ峠道で踏み込んだのに、
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燃費は二ケタを記録した。
このエンジンも制御が単純なんだ。


だから面白いのかもしれない。
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17インチで充分動力性能とバランスが取れている。
ブレーキ性能もブレンボを要求するほど低くない。


むしろレースに使うわけでは無いから、
軽量化を考えるとこの方が良い。
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エンジンはとても快調で、
まだまだ衰える様子を見せない。


最近の傾向を考えると、
MTの消滅やマルチシリンダーの廃止は止むを得ないと悟った。


でも大丈夫。


20年前には想像できなかった。


これほどあの頃のクルマが長持ちすると、
全く予想だにしなかった。


このクルマでさえ、
まだ12年しか経過していない。


クルマとの付き合い方は様々だ。
スバリストの将来は明るい。


なぜかって。
中古車があるからさ。


原点回帰のインプレッサGH2からSK型最新フォレスターを臨む

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愛らしいプレゼントが届いた。
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娘が組み立てサイドテーブルに飾っている。シンプルで清涼感があり健康的な飾り物だ。
出張から帰った当日、一週間ぶりにヨーガのプログラムに参加した。
もう切っても切れない大事なレクチャーとして、カラダに染み付いてしまった。一週間ぶりにウキウキと出かけた。
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血圧を測るのも習慣になった。落ち着いて階段を上り、一呼吸してから計測した。
講師はちょっと特徴的なハイブリッド国語を使うので、聞こえているけれど解らない単語も多い。
聞けばちゃんと親切に教えて戴けるので、なるべく終わった後も残って質問し理解を深めている。
「板のポーズからチャトランタ」と言われても、何が何だかわからなかったので、もう一人の親しいご婦人と一緒に個別指導を受けた。
なるほど!そう言う事か!!と納得してから血圧を再計測した。
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僅かではあるがちゃんと下がった。
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入浴後体重を測ると、出張中に高カロリーな暴飲暴食をした割に増えていなかった。
ホッとしつつ、翌朝出勤すると嬉しいお便りが届いていた。
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札幌の安藤さんから、とても丁寧な解説を受けた。
なぜヨーガで血圧が下がるのかを、論理的に説明した資料だ。
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視床下部がキーワードだった。なるほど。ありがとうございました。
常に机に置き丁寧に読ませていただきます。
同時に沼田市の阿部さんからも、丁寧なお礼状を戴いた。
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その中に同封されていたのが冒頭の紙細工だ。その夜もジムに行き久し振りに1000m泳いだ。
一往復数え間違えた懸念もある。
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少し時間が掛ったけれど、マイペースで泳いだので気分が爽快になった。
体重は前日と全く変わらぬ64.8kgだった。
家に帰り娘と二人で晩酌した。
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妻はマリオと一緒にスーパーGTを応援している。2泊でご出張中だ。
ハイボールが飲みたいと言ったら、一緒に一手間かけたつまみが出た。
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キッチンペーパーにチーズ裂きイカを載せて、電子レンジにかけ加熱しただけだが実に旨かった。
こういう食事で抑えればよいのだが、昼飯時になると妙に強い味が欲しくなる。
時間が無くコンビニで食品を買うので雑になるのだ。
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レトルトのカレーを見たら無性に喰いたくなった。佐藤のご飯も中々美味しい。
なので買って帰ってレンジで温め、バランス考え「お母さん食堂」のごぼうサラダを添えた。
こいつは腹に堪えた。
食べたら無性に眠くなり、仮眠をとったあと胃がきりきりと痛くなった。
とにかくカレーの独特の臭いが鼻から離れず、翌日はおなかを壊してしまった。
はっきり言って懲りた。
出勤して腹が減ったので、お腹に優しいものを食べた。
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可児市の吉田さんに戴いた本場のカステラが、とても美味しくてヨーグルトと一緒に空腹を満たした。
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晩酌の時間には回復して、娘の作った麻婆豆腐を食べて眠った。
翌朝はトーストを食べ、昼ごはんに悩んだ挙句またしてもコンビニへ行った。
注文書の確認など分刻みで予定があり、ゆっくり食べていられない。
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一番体に優しそうなカップ麺を選んだ。
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サイドオーダーは焼き鳥だ。タンパク質のバランスも考え食べた。
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初めて買う蕎麦だ。余計なものが入っていないので選んだ。また天婦羅入りなど食べると、お腹を壊しそうで怖かった。
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封を開けると独特な製法だと理解できた。
添付されたコブクロが気になった。
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滝沢カレン風に言うと、「ああ、ちょっとヤバそうな白い粉をかけまくってます」
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これがほとんど化学調味料だとすると、食べた後に猛烈な睡魔に襲われる。
ちょっと後悔したけど全部かけて、
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長めに時間をあけて柔らかくした。
けっこう美味しかった。
白い粉は大根おろしのようだ。
調理脂は入れずに捨てるべきだった。好みに合わない。
脂が無いと美味しく感じないのは現代病の一種だろう。
結果的に睡魔にも襲われず腹持ちも良かった。
そして今日も忙しく、遂にこの時間まで一歩も社外に出られなかった。
コンビニに行く時間も取れなかったので、キッチンの引き出しと冷蔵庫の食品で腹を満たした。
まず佐藤のご飯をレンジにかけ、レトルトの味噌汁をカップに入れお湯を満たした。
6Pチーズの包装紙を剥き、魚肉ソーセージのテープを切った。
2分間温めたご飯の蓋を完全に取り、チーズと半分に折ったギョソーを載せて、もう一度レンジに入れ15秒間温める。
15秒が大切だ。
それ以上でも以下でも良くない。
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シンプルだが、原点回帰の味だ。
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最近のレトルトみそ汁は美味い。特に茄子が余りにもビビッドで驚くほどだ。
ギョソーとチーズは原点の味なので、これさえあれば白米で十分腹を満たせる。
原点回帰のおかげで、今日はとても食後の気分が良かった。
さて本題に入る。
シンプルに原点回帰する。
先日5MTのAWDをこのブログで取り上げた。
その時も触れたが、三代目インプレッサは元々、SUBARUの作るべきコンパクトカーは何かという視点で、1.5リットルのベーシックカーとして開発が始まった。
PGMを森宏志さんが務めた。
開発の途中からWRXとの整合性が成り立たなくなり、その瞬間からインプレッサとWRXはそれぞれの開発コードを持つ別のクルマになった。
インプレッサの開発指揮を執ったのは、フォレスターから横滑りした竹内さんだ。
暫くお目に掛かっていないがお元気だろうか。
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この平成20年のインプレッサは、
ライトニングレッドが似合う15Sだ。


Gパッケージなので、
フォグランプがついている。
本革巻のステアリングホイールとセレクトレバー、
オートエアコンを装備し快適性も万全。
UVカット機能付き濃色ガラスが、
リヤドアとリヤクオーター、
リヤゲートにまで組み込まれた。


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SUBARUのレッドカラーは耐候性に優れる。


ちょっと磨きさえすればピッカピカになる。
他のメーカーより比較的強靭で、
樹脂の部分を除けば色褪せが少ない。
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今年の黄砂は最悪だった。
粘りが強く一旦ついて濡れるとなかなか取れない。


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だから隙間を綺麗に整え、
開く所は裏側から磨いてやると良い。


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EL15型水平対向4気筒DOHC16バルブAVCSエンジンを搭載し、
等長等爆エキゾーストシステムを持たせることで軽快な走りを実現した。
効率の良いE-4ATと、
Info-Ecoモードで燃費も良好だし、
高回転まで気持ち良く吹ける特性を生かせば、
かなりのハイスピードで快適な移動も可能だ。


新環状力骨構造ボディとデュアルSRS&ABSで、
2次安全性能もトップクラスだ。



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【車名】
SUBARU IMPREZA 15S
【駆動方式】
FWD(前輪駆動)
【型式】
DBA-GH2
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4415×1740×1475
ホイールベース(mm):2620
トレッド前/後(mm):1505/1510
最低地上高(㎜):155
車両重量(kg):1260
最小回転半径(m):5.3
乗車定員 5名
【エンジン】
EL15/水平対向4気筒1.5L DOHC16バルブ AVCS
内径×行程(mm):77.7×79.0
圧縮比:10.1
最高出力kW(PS):81(110)/6400rpm
最大トルクN・m(kgf・m):144(14.7)/3200rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
スポーツシフトE-4AT
【ステアリングギヤ比】
15.0:1
【燃費】
16.6km/l (10・15モード)


このインプレッサとSH型フォレスターには、
面白い因果関係がある。


最新のフォレスターを知る上でのネタになるので、
是非知っておくと良いだろう。


開発が始まった時は一人のPGMが仕切っていたが、
前述したように森さんはWRXの開発に専念する事になった。


WRX以上に重要なポストを占める、
ベーシックカーの開発に失敗は許されない。


そこで新たなPGMとして、
竹内さんに白羽の矢が立った。


その頃彼は開発がほぼ終わりかけていた、
SH型フォレスターのPGMだった。


次期型フォレスターを急遽部下の市川さんに託し、
GH型インプレッサの開発に心血を注いだ。


こうして2頭立て馬車の開発体制が整い、
盤石の態勢で商品化がすすめられた。


竹内さんはその手腕を大いに評価され、
次の四代目インプレッサも引き続き大役を担い、
スバル初のHEV開発を成功させた。


もう一方のGH型インプレッサの大規模改良では、
現商品企画部長の臺卓治さんがPGMを務め、
リヤサス剛性の大幅な見直しにより、
三代目インプレッサを劇的に性能向上させ、
その上XVもグローバルにリリースさせ栄光の幕引きを飾った。


その臺さんが現行フォレスターのPGMを務め、
ここ10年で最も成功したフルモデルチェンジとして、
SUBARUの歴史に残る大成功を収めた。


その彼が監修する下で、
阿部PGMが現行インプレッサを開発し、
布目PGMが次期フォレスターを開発した。


だからどんな出来栄えなのか、
予想するのはたやすい。


ろくにクルマも見ずに3台注文した理由は、
彼等の過去に積み上げた実績を知るからだ。
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これが最初のカタログだ。
同じクルマが試乗車になる予定だ。
いよいよ配布を始めたので、
希望があれば是非ご来店いただきたい。


ただし心配な要素が無いわけでは無い。
SUBARUの開発環境は随分変わる。


彼等が好きにやってた頃は、
日月さんが開発のトップにいた。


このような人は、
世の中にそう簡単に生まれない。


日月丈志
飛行機が元々専門で、
百瀬晋六のDNAを直接引き継ぐ最後の男だろう。


アメリカも良く知っている。
今の米国好調の基礎ともいえる、
アウトバックは彼が考えたSUVだ


こんな男はそう簡単に現れない。


だからその人がスバルを去るのが本当に惜しい。


役は人を作るという。
なので臺さんも優れた商品開発をしているに違いない。


しかし偉大なオトコが抜けた穴を、
何でどう埋めるのか暫く試練が続くかもしれない。


そんな事を振り返りながら、
大好きな前輪駆動のインプレッサを見ていたら、
無性に乗りたくなってしまった。
真紅のインプレッサもズシリとハートに突き刺さった。


いよいよ本格的にソリッドレッドの潮流が高まるかもしれない。
きっかけは最新型のインプレッサだ。
特にXVは赤が良く似合う。
これからのトレンドに注目しよう。

植物の多様性とインプレッサの変遷

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今朝は展示場の大清掃で始まった。月に二度ある掃除の日だ。


本来なら月初に展示場を清掃し、
後半に工房を整えるのだが雨が降ったので逆転させた。

五月晴れの気持ち良い朝だった。
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ブラッシングの後で高圧洗浄機を使い、
丁寧に濯ぐと作業効率が凄く良い。
やはり内燃機関の道具は違うね。



次にホースで水を流して仕上げた。


このサポートは、
電圧×電流=電力の様な関係だ。


展示場の清掃に先立ち、
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工房との境目にある緑地帯を整えた。


ここには様々な植物が自生している。
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スギナとドクダミが伸びすぎて、
やはりアンバランスな環境を形成しつつあるので、
それらだけ適宜排除した。


ドクダミを毛嫌いするなという意見もあるが、
これほど繁殖力が強いと制限せざるを得ない。
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何か植えたほうが良いのかもしれないが、
少しアイディアがあるので、
その計画が形作られるまでしばらくそのままにしておこう。


何しろ多様な植物の中に、
多様な生き物がいるので、
迂闊に環境を壊すわけにはいかない。


以前スバリストの鳥というタイトルで書いたことがあるので、
覚えている人が居るかもしれないが、
何世代にもわたり展示場で繁殖を繰り返すセキレイが居る。


ハイスペックなエンジンルームや、
後輪ストラットが大好きで、
知らぬ間に卵を産んで子育てする。


近くに人が居るのに良く平気だなと思うが、
鳥類は他の生き物よりまだ人間の方がましだと思っている節がある。
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せっせと給餌しているので、
どこかにいるとは思ったが、
やっぱりスバリストの鳥は今年もちゃっかり繁殖していた。
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4羽いるがその中で1羽だけやたら強そうなやつがいる。
最近ヒトの繁殖力が下がってしまい、
どうしても人口減少に歯止めがかからない。


セキレイは逞しいなぁ。


クルマにも同じような多様性がある。
だから本当に飽きる事が無い。


掃除が終わったので、
ショールームの展示車を出し、
次のクルマに入れ替えた。
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これはとっておきのインプレッサSPORTで、
最後のマニュアルトランスミッション車だ。


石井デザイン部長がビッグマイナーチェンジを担当したので、
最新型とデザインに共通性がある。
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どうしてもレザーインテリアのベネチアンレッドが欲しかったので、
ちょっと趣味本位丸出しだが買っておいた。
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虎の子の一台をシアターの下に納めた。
そして最新型の特別仕様車も届いた。


1.6i-LのS-styleだ。


限りなく2.0I-Sに近い雰囲気を与え、
価格も抑えたボーナス商戦に向けたテンロクの刺客だ。
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澄んだ瞳が素敵だ。
LEDハイ&ロービーム+ステアリング連動ヘッドランプが標準装備され、
LEDターンランプが組み込まれたドアミラーも付く。


サイドシルスポイラーも装備され、
非常に安定感のある再度ビューを作り出した。
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フロントフェイスは2.0i-Sの様な、
メッキのガーニッシュを持つフォグランプカバーも付く。
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16インチホイールも専用デザインで、
なかなか切削光輝の与え方がうまい。
だから18インチの様な錯覚を覚える。
18インチのデザインモチーフが活きている。
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メーターバイザーも上級車種に準じた仕様だ。
リングがシルバーの加飾で演出され、
本革巻のステアリングホイールと相性が良い。
アルミのスポーツペダルもお洒落だ。


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あらかじめ6スピーカーとクリアビューパックも標準装備し、
シルバーステッチを入れた、
ファヴリックとトリコットを用いたシートも良い。


これだけ充実した装備が付いて、
ベースプライスは300万円を切る195万円だ。
面白い事にセダンのG4も全く同じ値段に設定され、
より買い求めやすいように工夫が凝らされている。
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BRZを奥の商談室に入れ、
新ショールームを全てインプレッサで固めた。
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外の展示場では、
妻がコーヒーカーを綺麗に洗っていた。
これからのシーズン大活躍する。


展示場の気分を変えようと、
最前列に人気のXVを中心にレヴォーグも並べた。
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中古車の一台一台を毎月こうしてしっかり吟味し、
より多く御お客様にSUBARUの良さを知って戴こうと心がけている。
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その後ろに控えているのが、
名車4代目レガシィだ。


しかも6気筒エンジン搭載車を徹底的に揃えた。


こちらも気を抜けない。
得意なWRXだ。
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最新の仕入れで充実させた商品群は、
実に多様性に富んでいる。


特に新しく入ったGDBのA-Lineは、
クルマそのものにとても見応えがある。


際立ってお洒落な印象だ。


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B4の5速マニュアルトランスミッションをはじめ、
可能な限りMTも揃えたので、
彼等をグッと前に出して個性を強調させた。


5代目レガシィもばっちり揃った。
特にB4の面白いクルマを手に入れたので、
現在じっくり熟成中だ。
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全て並べ終えた所で、
西尾君から「準備が整いました」と連絡が来た。
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そこでトリップメーターをリセットし、
一周軽く足を慣らした。
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ライトニングレッドのFWDは、
実に軽快に走る。
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Gパッケージの特徴が見て取れた。
濃色ガラスが赤いボディと綺麗に対比してカッコイイ。


本革巻のステアリングとセレクタレバーに、
オーディオなど装備も充実している。
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良く回るエンジンにスポーツシフトを組み合わせたので、
マニュアルモードで変速を楽しむのも良いだろう。
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メーターの液晶パネルに、
今何速に入っているか表示が出る。


走行距離はまだ6万キロ台なので、
これからまだまだ先は長い。
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色褪せないクルマだ。

インプレッサには本当に面白い多様性を感じる。


いつもいつも冒険して、
スバリスト達の心を放さない。
良いクルマだ。

セキレイの消滅とフォレスターの5MT

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金曜の夜から妻が恒例の鈴鹿参りに行った。
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彼女にはこのBRZが仏様に見えたに違いない。

井口選手と山内選手も実に渋い。
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蝶のようにサーキットを舞うから、
実にユニークなスタイルで栄養を吸っている。


これを見て、
きっと妻も栄養を「吸われたい」と思ったはずだ。
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見事に表彰台をゲットした。
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カッコイイね。
渋谷さん、
おめでとうございました。
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ギリギリのタイヤ選択で、
何とか表彰台をもぎ取った。


やはり結果が出ると嬉しいね。


SUBARUは水平対向4気筒エンジンに拘って、
EJ20を究極の姿まで磨き込んでいる。


スーパーGTは観客動員数が多く、
世界的に見ても成功したサーキットレースの一つだ。


そこで実績を積み重ねることは、
国内にモータースポーツファンを多く抱えるSUBARUにとって、
ブランドを維持するための重要な要素だろう。


とにかく皆さん、
おめでとうございました。


真紅のインプレッサをテストして、
会社に戻ると可愛いお得意様が待っていた。
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静岡から後藤さんがオイル交換に来訪され、
葵衣ちゃんが久しぶりに元気な姿を見せてくれた。
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しかしサングラスをしていたので、
いつもと随分反応が違った。
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首が座らないうちから、
眼が合うたびに笑ってくれたのに、
奇妙なおっさんに見えたのだろう。


サングラスは印象を悪くする。
直ぐに外したがどうも印象は一変してしまったようだ。
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あさから動き回ったので、
夕方になると少しグッタリしたが、
カラダがなまるのでジムに行った。


着替える時からどうも切れが悪い。


ジャグジーに浸かってからプールに入った。


無理せず500mで止めても良い。


しかし継続は力だとスタートを切ると、
意外にカラダが良く動く。


タイムではなくリズムだと言い聞かせ、
伸び伸びと泳いだ。
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やはりタイムは悪くなったが、
体のキレが戻って気分も爽快になった。


V字腹筋で500カウントしてから体重を測ると、
64.4kgとかなり好調時に戻っていた。


久し振りに純米無濾過の生原酒で晩酌し、
朝を迎えた。


6時半に出勤してクルマを看板塔の下に置くと、
何やら騒がしく異様な気配を感じた。


セキレイが危機的な声で哭いている。


何かあったのか。


電線にセキレイが留まり、
囀るのではなくキキキと奇声を上げる。


そこで巣を見に行った。
昨日と同じように、
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雛が居るはずだと思ってコーヒーカーに近ずくと、
その陰に居たもう一羽の親鳥がもんどりうって飛び上がった。



何か異変があったに違いない。
巣を覗いて驚いた。
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もぬけの殻だ。


昨日はこんな様子で、
仲良く寄り添っていた。
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一羽だけ元気な奴がいて、
動き出すとつぶらな瞳でこっちを見た。


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それが十数時間で忽然と消えてしまった。


猫に襲われた可能性もあるが、
妻が昨秋、
ショーウインドウの前に居るイタチの姿を見た。


六地蔵川はダイレクトに100%野生の世界と繋がっている。つまり中津スバルの眼前に、人間界と野生のインターフェイスがある訳だ。
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赤い矢印の部分に緑色の出っ張りがある。他の地形と比べても奇異に見えるはずだ。黄色いヤジ寿司に沿って中央アルプスが続く。
エアナさんはその南端だ。
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奇妙な出っ張りは、恐らく何千万年も前から、花崗岩質の屏風山断層に沿って出来上がった河岸段丘を、繰り返し繰り返し土石流が襲ったためにできたのだろう。
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見事にその先端が解る。堂々とスパイ活動するグーグルも凄いが、それを許さざるを得ない日本の立場もつらい。良い言葉で言えば同盟国だ。
皆便利だからグーグルをこのように使うが、逆に見ると恐ろしい事が公然と行われている。
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赤い囲みが中津スバルで、黄色い線が六地蔵川だ。
この川の水が異常なほどきれいな理由は、こういう場所を流れているからだ。
国道や高速道路があるので賑わう場所であるものの、上流へ1kmも遡れば屏風山山脈の延長線と、中央アルプスがそのまま連なる。
しかも河岸段丘だから、冬は水と一緒に冷気も下る。
おもしろい場所だ。
人が知らないだけで、意外な動物が自由に行き来しているのだ。
さてつぶらな瞳のセキレイの雛は、頑強だった一羽だけ難を逃れたらしい。
建物の間に落ちているのを見つけた。
元気な様子だが完全に飛べないので、親が離れず付き添って居る。
しかし葵ちゃんでは無いけれど、親鳥は完全に敵だと認識したらしく、表に出ると頭上に付きまとい警戒して鳴き喚く。
実に迷惑な話だが、これがまさに誤解を生むと言うヤツだ。
昨日覗いたりしなければよかったが、もう後の祭りだ。
弱肉強食は自然の摂理だ。間抜けな営巣をしたら野生動物の餌食になる。
ヒトと共生して油断したのが間違いだ。
残念だけど仕方がない。
整備課の仕上げ整備が終わったと声が掛かった。
もう一つ新たに加わった「つぶらな瞳」を、高速道路でテストするよう依頼を受けた。
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平成14年のフォレスターターボ。
プレミアムシルバーの2.0XTだ。
二代目インプレッサをベースにして作られた、
実に戦闘能力の高いSUVだ。
最低地上高の高い4輪独立サスを持ち、
水平対向4気筒DOHCターボエンジンと、
フルタイム4WDの5速マニュアルミッションを組み合わせた。



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HIDヘッドライトに前席SRS、
アルミホイールにオートエアコンと快適装備を満載。

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年式を感じさせない、
綺麗なインテリアだ。


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ワイパーディアイサーやヒーテッドドアミラー、

それにリヤフォグランプなど冬を意識した装備も充実。



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このクルマは€パッケージなので、
専用のファブリックシートはブラック基調で、
モモのステアリングなど本革巻のインテリアパーツを持っている。
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ドアポケットがユニークで、
ネットを配した構造を持角で、
入れたものが暴れない。


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これは使ってみると掃除もしやすく便利だ。


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軽量化も図られアルミのフロントフードを持つ。


フォレスターらしさを最も感じるのは、
やはり何と言ってもこの部分だ。
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SUVはフィールドにおける解放感を持つ事が大切だ。
当時からフォレスターは、
開口部の広い魅力的なスライディングガラスルーフを持っていた。

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用意が整ったので、
すぐ高速道路に向かった。


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トリップメーターをリセットして、
燃料も確認した。
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この型式としては極上の部類に入る個体だ。


専用のギヤ比を持つので、
インプレッサWRXとはまた異なり、
小気味よく走るフィーリングだ。
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デビューした時、
これと同じXTでコアレッドメタリックのATを選んだ。


最初に乗って驚いたのが、
その際立つロードフォールディング能力だった。


東名高速道路の御殿場を超えてから現れる、
長い下りのワインディングを、
このクルマは凄く刺激的にハイスピードで駆け下りた。


SUVではなく、
やっぱりスポーツヴィークルのほうがしっくりするな。
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最低地上高が200mmあるが、
全くそれを感じない。
ここでもう一度このクルマをおさらいしよう。


【車名】
SUBARU FORESTER XT
【駆動方式】
AWD(全輪駆動)
【型式】
TA-SG5
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4450×1735×1585
ホイールベース(mm):2525
トレッド前/後(mm):1495/1485


今と比べると本当に小柄だ。
でもオセアニアを中心に世界中でヒットし、
SUBARUにとってグローバルで大いに自信が付いたクルマだ。
最低地上高(㎜):200
車両重量(kg):1390


走りが良いはずだ。
1.4トンを切っている。
GDA型WRXの4ATとほぼ同じ重量しかない。


やはり何と言っても軽さは性能だな。


最小回転半径(m):5.3
乗車定員 5名


【エンジン】
EJ20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブターボ AVCS
内径×行程(mm):92.0×75.0
圧縮比:9.0
最高出力kW(PS):162(220)/5500rpm
最大トルクN・m(kgf・m):309(31.5)/3500rpm
【燃料供給装置】
EGI
【変速機】
5MT
【ステアリングギヤ比】
19~15:1(可変ギヤレシオ)
【燃費】
13.0km/l (10・15モード)
【標準装備】
5速マニュアル
センターデフ式フルタイム4WD
リヤビスカスLD
電動インナースライド式大型UVカットガラスサンルーフ
ABS
オートAC
MOMO製本革巻ステアリング
HIDヘッドライト
ヒーテッドドアミラー
フォグランプ
フロントワイパーディアイサー
リヤフォグランプ
アルミホイール


【変速比】
1速 3.454
2速 1.947
3速 1.366
4速 0.972
5速 0.738
減速比 4.444


このクルマの2速が良い。
いつものコースには微妙な切返しの上り坂があり、
WRXの2速だとパワーの立ち上がりが悪い。


かと言ってローでは低いと感じることが多く、
このフォレスターのギヤ比はすこぶる具合が良かった。


【参考:ベース車GDAの変速比】
1速 3.166
2速 1.882
3速 1.296
4速 0.972
5速 0.738
減速比 4.444




数値で見ると違いがより分かるはずだ。
へばりついたようにオンロードを駆け抜けた。


このクルマは本当に面白いね。
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80km弱をあっという間に走り終えた。


今日もまた素敵なスバルが仲間入りした。


セキレイのように弱肉強食で進化の対象になる場合もあれば、
時代の変化に合わせて退化するクルマもある。


退化も進化の一部だ。
しかしそれは自然界の生き物に言える事で、
ヒトの作り出すモノに、
「進化」の文字が当てはまるものは一つもない。


なぜか。


ヒトは計算づくでやるからだ。


進化は計算されず偶然の確率から成り立つ。


さあ、
明日は何で走ろうか。


ドキドキワクワクが終わらないね。


晴れると良いな。


実体経済と仮想経済

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実体経済で物の価値が常識的だった頃に、ステキな乗用車を買って戴いた。
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安曇野から小松さんがロイヤル車検で来訪された。


お互い忙しくすれ違いが多かったので、
本当に顔を合わせるのは久し振りだった。
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載せきれないほど沢山お土産を戴き、
本当に有難うございました。
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S401が風のように去っていった。


昨今Sシリーズだけでなく、
GC8のtype-Rに異常な値が付いている。


確かに良いクルマだが、
10万キロを下回ると163万円の価格で落札したりする。


これは正気の沙汰ではないが、
狂った時代には狂った方向に物語が進む。


現在平成30年になり、
世の中の動きがまたまたスパイラルの様相を示す。


10年前の今頃は、
架空経済が破たんして大変な世の中になっていた。


今の働き方改革どころではなく、
大量の希望退職者が募られたり、
理由の曖昧な第三次石油ショックが起きた。


あの頃も大変だったし、
平成8年頃もすさまじく経済が荒れた。


10年周期でスパイラルは続く。


最近怖いのは、
若者が仮想と実態の区別がつかない状況の中、
明らかに異常だと思われることを、
異常だと認識できず過ごすようになった事だ。


実に痛い。


昨日飛び降りたから、
ちょっと足が痛い。


なぜ飛び降りたか。


全滅したと思ったセキレイの中に、
一羽だけ難を逃れた者が居たからだ。
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ここに秘かに身を隠していた。




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飛び降りて逃げることが出来たのは、
一羽だけ成長が早くかろうじて舞うことが出来たからだ。


しかし身を隠すだけではまた襲われるだろう。


上空の電線に親鳥が留まり、
雛の行方を見守っていた。


但しこれでもう完全に悪者だと思い込まれた。


行く先行く先に、
二羽の親鳥が頭上で付き待とう。


命懸けを乗り越えると進化する。
命と引き換えに失うものを退化と言う。


退化は進化の対義語ではなく、
進化の一部だと教わった。


ヒトの作るモノは全て改善の積み重ねであり、
それを進化と呼ぶのは相応しくない。


最近SUBARU国内営業のユトリ世代は、
簡単に「進化」という言葉を使うが、
モノの本質をもっと深く追求した方が良いだろう。


彼等の使う日本語のレベルが、
明らかに滝沢カレン化している。


タレントなら面白いで済む。
だが自社のクルマを正確に伝えるプロに、
カレン言葉は似合わない。
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久し振りに素晴らしいエンジンを味わった。


チジミ塗装は剥げやすいけど、
こいつの状態はすこぶる良かった。


現在は329馬力に引き上げられたが、

この上を行くエンジンを既にSTIは開発済みだ。


エンジンというものは単に数値だけでは語れない。


回転フィールやトルク特性など、
開発の苦労が多ければ多いほど味が良くなる。


ユトリ世代には味音痴が多い。
セントラルキッチンで安全管理された食品、
ましてやファストフードを食べ過ぎたなど、
どっぷりと家畜化された人類に敏感な味覚などあるはずがない。


家畜化されるとクルマに興味がなくなる。


ほら、
思い当たらないか。
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あえてこのクルマの名を伏せよう。
これらのクルマも狂気の相場の中にある。


理由はロバスト性と運動性能だ。


運動性能を因数分解すると、
軽量×ダンパーストロークとなる。
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そして最新テクノロジーを満載したタイヤを与えると、
10年前には感じられなかった新たな能力も知ることが出来る。
ウエットグリップの確かさと、
異様なまでに敏感なライントレース能力だ。


SUBARUの株価は昨日も上がり、
些細な理由で上下を繰り返す。


何かが起きるとバランスを崩し、
そのたびに株の動きで利ザヤを得る者が居る。


SUBARUの関係者も大変だ。
安かった時代に入手して、
自社株を沢山持っていたとしても、
下手なことをするとインサイダー疑惑も疑われる。


なので、
ヒトの本性を見ることは簡単だ。


自分だけのことを考えたら、
逃げ出すのが一番良い。


そうして本性が炙り出されていく。


株価同様にSUBARUのブランドがつくと急上昇する。
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これを10個持ってれば8万円の資産だ。


しかしそれは実態ではなく仮想だ。


同じことがインプレッサ STIバージョン22Bにも当てはまる。


あのクルマの性能は、
実態においてインプレッサ史上、
トップテンに入るのも疑わしい。


しかしストーリーはトップクラスだ。
そのストーリーが今の価格とリンクするのか。


しない。


既にその世界から足を引いたからだ。


仮想経済を見れば見るほど、
スーと冷静になれる。


いよいよあと半年で、
久し振りにSTIから実体経済に沿うクルマが誕生する。


楽しみに待とう。

工房改善活動の合間にWRXのSTIを確かめる

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ビールがうまいね。
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長田屋の油揚げは、
これくらいカリカリに焼くと本当に香ばしくて美味しい。


ビールのつまみに最適だ。




あまり調子に乗ると足が痛くなるので、
最近はハイボールを呑む。
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チーズを焼いて一手間かけただけだが、
妻の作った口取りがまた美味い。


五月晴れの後、
最高の晩酌で締めた。


火曜日は慌ただしくてプールに行くのが遅れたので、
500mだけ泳いだ。


やっぱり続ける事が大切だなぁ。
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この日もタイムは伸びなかった。
確実に筋力が落ちたのだろう。


だが爽快感は際立って良かった。
水に乗る感覚が心地よい。


体重も64.4kgと二日続けて全く同じだった。


普通なら朝寝したいところだが、
水曜日に改善作業を組み込んでいた。


普段と同じように7時前に出勤し、
お客様の来訪を待った。
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天気予報は雨だったので、
フレームだけ付けて終わりになるかもしれない。
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尾関さんが申し訳なさそうに仰った。


外部リフト交換に伴い、
動線改善の都合上、
正面の駐車場を作業スペースにするため、
軒先をテントで覆う工事をお願いした。
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建物の意匠に変化が出るので、
あまり色々つけるのを好まない。
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だが、
テントって意外に便利で面白い。


だから大好きなんだな。
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正面に見えるトラックの前を、
そのまま一区画作業場にする。


今は奥に見えるボイラーの前が作業場だが、
後ろにあるリフトに乗り入れする時、
作業中のミセス大鶴に間違いでも起きたら大変だ。


小雨が降る程度で助かった。
濡れながらも切れの良い所まで作業が続いた。
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Before

尾関さん、
ありがとうございました。
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After
尾関さんは、
何を考えているのか知り尽くしている。


だから話が早い。


色も好みをご存知だし、
どういうデザインが良いのかもイメージを話し合うだけで形になる。
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Before




この後は、
雨どいを付け次にリフトにテントをエクステし、
いつまでも新品の様な状態を維持できるよう改善対策を続ける。


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After

インプレッサWRXの改善も進行中だ。
このSTIは純白のボディを北原課長に磨かれ、
細部まで配慮した改良が施されている。
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点検も概ね終わり、
タイヤを新品に交換された。


テストを依頼されたので、
タイヤを一皮めくりがてら走り込んだ。
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平成16年式のインプレッサWRX STIは、
6速マニュアルミッションと、
オートモード付きドライバーズコントロールセンターデフを組み合わせ、
更にフロントヘリカル&リヤ機械式LSDのコンビも面白い。


インタークーラーウオータースプレイを持つ、
水平対向4気筒DOHCツインスクロールターボエンジンは、
とてもレーシーで乗り手を選ぶ。


最高出力280馬力と最大トルク412N・mを発揮し、
センターデフの前後トルク配分を変えると、
まるでFRの様な鋭いコーナリングも可能になる。


強化型の専用ゴールドホイールも似合っている。

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タイヤは迷うことなくコンチネンタルを選んだ。


やっぱり良いね。
MC5とGRBの組み合わせを一年前に楽しんだ。
MC5の潜在能力に驚いたが、
やはり最新の「6」テクノロジーには目を見張るものがある。


軽いウエットで高速走行能力を試したが、
GDBの本来持つライントレース性能に、
さらに拍車がかかり思い描く通りに走ることが出来る。


その代わり漫然に操ると痛い目にあうだろう。


キチンと自分の支配下にクルマを置ける、
家畜を買うにふさわしいオーナーしか寄せ付けない。


飼い慣らされたヒトには、
他の家畜を操る能力は無い。


丁度綺麗に一皮むけて慣らしも終わった。
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後はこのテストで気付いた事を改善し、
もう一度きちんと走り込む。


詳しくはその後で。


北原課長から、
お客様のレスキューに行って欲しいと依頼が来た。
なので、
これから浜松までひとっ走りだ。


楽しみにしているヨガの時間に間に合うかな。


それでは行ってきます。

ブランドの毀損

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まさか水源地から貯水池に、
二日掛けて走る事になるとは・・・・・・・


満々と水を湛える諏訪湖から、
佐久間湖までトータルで500kmを超えた。
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水害の影響で川底を走り、
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建設中のでかい橋脚を見ながら目的地に近づいた。


物凄く古い時代を連想させる隧道を抜けると、
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ダムの堤体が姿を現した。
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堤体のてっぺんを県道がそのまま走る。
この先は飯田市に繋がるので、
本来ならばこちらから来る方が近い。


ところがこのルートはとんでもない山道で、
しかも土砂崩れのまま復旧の見通しが立っていない。


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だからここまで来る間に人っ子一人出会わなかった。


不気味な静けさの中、
堤体から舌を覗き込むと股間が縮みあがった。


メチャクチャ高い。
堤体の高さは150mを優に超える。
その強烈な放流エネルギーを吸収するための副ダムが前方に見えた。
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大雨が降る前や、
降った後など豪快に放流するのだろう。
堤体に取り付けられた銘板には、
当時の苦労を物語る文字の羅列がある。
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昭和28年から始まり31年に竣工し、35万キロワットの電力を作ることが可能になった。
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右端にある二つの取水塔からそれぞれ一本ずつ下流に送られた水で、
佐久間発電所の巨大なタービンを回す。
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頭上で時折ジリジリと音が出る。


ジジジ、ビビと電線から音が出るだけでなく、
体全体に電磁波を感じて何か勢いが出たような錯覚を覚えた。


第二次世界大戦が終わったのは昭和20年の8月15日だが、
実は本当の意味で終戦を迎えたのはもっと後だ。


隣の国もアメリカともめて、
戦争に近い状態になりかけたが今一歩のところで踏みとどまった。


だから終戦処理には時間がかかる。
一筋縄でいくはずがない。


昭和20年にポツダム宣言を受け入れ全面降伏した日本は、
昭和27年4月28日にサンフランシスコ平和条約を締結するまで、
アメリカの占領下に置かれていた事を忘れてはいけない。


その7年間にわたる独立国としての尊厳を削がれた状況の中で、
日本人は再び復活する日を夢見ながら爪を研いだ。


そしていよいよ日本が国としての主権を取り戻した時に、
電源開発という会社が誕生した。


ここでは35万キロワットの電力を、
東京電力と中部電力に販売している。


本格的に工事が始まったのは昭和29年なので、
それまでに要した年月は9年ほどだ。




日本が焦土化して9年でここまで立ち直った。


その9年をそのまま現代にスライドすると、
果たして何が見えるのか。


プールに行く時間が来た。
きょうはここまで。


質問あればお気軽にどうぞ。



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ドイツからの知らせ

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何故ヒトはバイクに乗るのか。風を切って刺激的に走るので、一度覚えると麻薬的な魅力になるからだ。
一旦そうなると、余程の事が無い限り足を洗えない。
足を洗うのが遅いと、後戻りできない旅に繋がる事もある。
あと少しで向こう側に行きかけた。
以前にも書いたが、その時ご先祖様に手を合わせた。
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勢いを増す庭木に守られるが如く、
完全に復活した5速マニュアルのフォレスターが息衝く。


まさしくマザープラントなので、
クルマの熟成にも適した場所だ。
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五葉松の勢いも凄い。
数年来、
毛虫にやられっぱなしだったけれど、
今年は活気に溢れている。
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山本部長が得意の腕を振るい、
今年も剪定が始まった。
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あとは一番下を残すだけになった。


毛虫が生き腐れする、
変なカビの様な病気が流行っているようだ。


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生命力の強さと、
運の強さは必ずしも比例しない。

健康なうえに運も身に付け無いと、
進化の過程でそぎ落とされる。
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望桜荘の石畳を修正しかけて、
そのまま中断していた。


工事が始まり周囲が雑然としてきたので、
先にブルーベリー畑を整えた。

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集めた石がすっかり消えていた。
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むき出しだった地肌が、
徐々に美しく整っていく。
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また川から石を集めた。


そして敷き詰める。
こちらもあと少し残すだけになった。
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好天が続き、
あちこちに生命力が漲っている。
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池の周囲にも活気が戻った。
5月になって冬眠から目覚めたトノサマガエルが、
カラダを作るため猛烈な食欲を見せ始めた。
冬を越してかろうじて生き残ったのは三匹くらいだ。
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どこにいるか解るかな。

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正面の岩の苔に隠れ、
獲物が現れるのを待っている。


この忍者ぶりは物凄く精巧だ。
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芸術的なまでに色も線の太さも揃っている。


ここで生まれここで過ごすから、
徐々に環境に順応するのだろう。


冬眠する場所も解った。
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まさにマザープラント。
なるべく日当たりの良い場所に潜む。


体中にジェル状の分泌物を纏い、
冬の間この土の中で潜む。
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繁殖したドクダミを根こそぎ取り除き、

有機堆肥を土に混ぜた。

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今のうちに土の力を強くしてやろう。
雨が続くようになると、
また違う生き物が活性化するはずだ。


もう梅雨がすぐそこまで来ている。
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桜の根元も気になっていたが、
水管橋が出来る間は手を付けることが出来なかった。
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工事も一段落したので、
早速手入れに取り組んだ。
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草を抜いた後表面の土を少しだけめくった。
そして有機堆肥を土に混ぜ合わせ、
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元に戻して水を掛けた。


命の循環が加速し始めた。
忙しさにかまけて、
お礼状の送付が遅れている。


アンケートにお答えいただいたお客様や、
不在中にお土産を届けていただいた方に、
必ず礼状を出す事にしている。
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油断したら分厚く溜まってしまった。
この場を借りてお詫びします。



体力維持も重要なので、
優先順位を考えている。


必ず葉書はこの後一気に書き上げます。
お礼が遅れて申し訳ありません。


体力低下が気になって、
ヨガとと水泳を続けた。



先週は何とかグランドスラムを貫けた。
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実証主義なので、
血圧と言う具体的な数値で比較検証を続ける。


先週のように間を空けず、
事前事後の血圧を丁寧に測った。
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こんな風に面白いほど効果があると、
絶対に止められなくなる。


これには麻薬的な魅力では無く、
フィジカルな魅力に溢れる。


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ちょっと増えた。
でも気にならない。


ヨガと言う実に面白いエクササイズは、
体の中に何か違う流れを生じさせ、
とても軽々と動くようにしてくれる。


こうなると止められない。
続けて翌日もジムに行った。


そして1000m泳いだ。
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屈辱的な31分という記録から、
何とか不十分ではあるが挽回できた。


むきになって泳いだわけでは無く、
水中に於ける姿勢を可能な限り整え、
ターンしてからの抵抗を減らす努力を続けた結果だ。


NBR24時間チャレンジで、2年ぶりに優勝した嬉しいニュースを受け取った。


その後もドイツからいくつか情報が寄せられた。


ドイツにある熱狂的なスバリストが居る。
向こうで会いたいと言われたが、
なかなかチャンスが無いまま数年過ぎた。


するとそのスバリストは、
自ら日本に赴きオートサロンを毎年楽しむようになった。
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中津スバルにも行きたいと言ってくれたが、
そのチャンスに恵まれず、
今年もその夢は叶わなかった。
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つい先日も、
このGDAをSNSで見て、
凄く良いとコメントをくれたばかりだった。
その後プッツリと音信が途絶えた。


ドイツ人のベン マキシマムスは、
二度と戻る事の無い旅へ立った。


愛機のスバルを修理に出していたようだ。
それでバイクに乗って走っていて、
立ち木に激突して亡くなってしまった。



あんなに元気で屈強な男だったのに、
なぜこんなに儚い去り方をするのか。
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彼の死を聞き、
もう一人の儚い男を思い出した。


最高の人柄で、
スバルを二度ニュルでの栄冠に導いた。
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その名はマルセル・エンゲルス。
これは2010年に撮影した写真で、
娘の隣に彼が映っている。


この時に娘の脇腹をくすぐったようで、
「おちゃめな人だよ」と笑っていた。


この年は優勝を逃した。
だがその翌年の2011年には見事優勝を勝ち取った。
そして2012年を連覇に導いた直後の6月17日、
ドイツのアンラター通りでバイクを運転中に事故に遇い、
享年僅か30歳でこの世を去った。


悲しいね。
事故に遇うのはバイクばかりではない。


しかし可能性を考えて生きることが、
まさに進化への道筋だ。


彼等が身をもって教えてくれた、
進化への道筋を、
一人でも多くの賢者に伝えたい。


命を大事にしよう。


ベンよ、
安らかに眠れ。
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