残った出涸らしを捨てるのが惜しいほどだ。
手間暇かけて育てるお茶の様に、
自動車も手間暇かけて育てて売りたい。
でも様々な業容がある。
大切に売る素地が無ければ、
手っ取り早く売らないと生き残れない。
生き馬の目を抜くと言われる東京だが、
ちょっとした変化を感じ取った。
いつもならクルマが溢れかえる場所なのに、
何かが少しずつ変わっていく。
いくつかの目的を持って東京へ行った。
その成果もいずれお伝えできるだろう。
東京では火曜日から水曜日まで強風が吹き荒れ、
太陽の日差しも強かった。
中津川とは、
天候にかなりの差があったようだ。
仕事を終え移動中に、
突然あるところに寄りたくなった。
余程の事が無いと足を踏み入れない。
ここは危ないと思うからだ。
東京ゲートブリッジと呼ばれていると、
戻ってから調べて知った。
調べれば調べるほど、
何か出てきそうな感じがする橋だ。
一度行ってみるか。
種明かしをしよう。
相棒はレヴォーグの1.6STI Sportだ。
標準装備なので、
今更車名にEyeSight等と入れなくても良いと思うが、
相変わらずカタログには長い名前が載っている。
いっそのことEyeSightを外したクルマに、
サイドブレーキと6MTを付けて、
はっきりと差を出すべきだと思う。
が、
ユトリ世代は意地でもやらないらしい。
真のスバル好きには、
そこが何とも歯がゆい。
そう思いながら目線を左に移すと、
ここに「引き寄せられた」理由が分かった。
そこから猛烈な動物臭を感じた。
こうした強烈な動物臭が無い。
レヴォーグもその匂いに引き寄せられたのだろう。
高速道路上から、
こんなクルマがあるなんて全く見えなかった。
近づいて分かった。
はそれもそのはずだ。
これは名前からして動物だし、
スバル好きなら堪らない「鳥の名」を持っている。
どれくらい可愛がられているのか、
様子を見ればすぐわかる。
正直に言うと、
戻って調べるまでどこの会社が作って、
排気量がどれくらいなのかも全く分からなかった。
懐かしいミニライトのアルミホイールが通好みだ。
余程疲れていたのか、
オーナーはぐっすり眠っていた。
オートバイには詳しく無いけれど、
単気筒エンジンを積んだレーシング仕様なら、
相当面白い身体能力を持つに違いない。
それをこれほど丁寧にカスタマイズした所に、
並々ならぬ愛情を感じた。
見えない物に引き寄せられる。
こういうことが良くあるので、
スバルを使ったドライブはやめられない。
なかなか良い面構えをしている。
メッキのドアハンドルになったので、
フロントスポイラーのメッキと相乗効果が出た。
顔を見てやっぱり引き寄せられたんだろうな、と感じた。
自分に対する満ち足りなさを、
レーシングバイクに求めたに違いない。
レヴォーグは静かだし、
まるで風のように走る。
何よりもシートが素晴らしい。
ビシッと張った座面は、
ツアラーに恥じない作り込みだ。
レザー張り一本に絞った点は大いに評価できる。
扱い易く燃費も良い。
何しろ素敵なのは、
安いガソリンで走れることだ。
この場所があまり好きでない、
更にはっきり言うと「嫌いな理由」は、
そのシチュエーションだ。
助走区間が短くすぐにコーナーが迫るので、
アクセル全開を苦手とするドライバーにとって、
初速が乗らず危ない。
助走する区間が短い場合が多いが、
ドイツ人は連続的に変速して、
車速を上手く高める運転ができるので危なくない。
こんな危ない道路も作らない。
このような場所でレヴォーグのテンロクは、
実にSTIらしくない。
インテリジェントモードだからと言って、
ズルズル加速するようでは駄目だ。
もっと連続的に変速して車速を乗せないと、
正直なところ危ない。
燃費も大事だが、
テンロク同士で変速フィーリングを比較すると、
ターボの無いXVのほうが勝っている。
絶対的なパワーにも勝るが、
そろそろSIドライブを根本的に見直す時期が来たな。
前の試乗でも書いたことだけど、
テンロクのレヴォーグを飼ったら、
惜しまずハイオクを呑ませて、
Sモードに入れっぱなしにすると良い。
奥さんに内緒でね。
東京からラクラクドライブで戻ることができた。
机の上に「かどふく」の佐藤さんから、
珍しいういろうが届いていた。
解りました。
大須ういろうと食べ比べしますね。
ありがとうございました。
気になる事があったので、
早速会社周辺をよく観察した。
竜舌蘭は散ってしまった。
終盤でも花の色が落ちない。
残った花は真っ白なままだ。
振り返ると、
久し振りの激しい雨で、
雑草は逞しく育った。
何とも色気のある花も開き始めた。
小鳥がどうなったか気がかりだった。
休日にもかかわらず、
妻が様子を見に来て繰れたようだが、
その翌朝から姿を消してしまった。
残念ながら語る術を持たない。
ピットで準備が着々と進む。
それで何とかジムに間に合った。
下が下がらない。
結構ハードなポーズで、
物凄く充実感があった。
おかげで少しやせた。
さあ今日は泳ごう。
行ってきます!
明日もよろしくお願いします。