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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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哀れなクーペを捕獲

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月曜日のことだ。
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娘からメールが来た。帰ろうとして、大展示場に何となく気配を感じたらしい。
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何かの雛がいると、画像と共にメッセージがあった。
早速駆け付け、すくい上げた。
頭上にヒヨドリが飛んできた。

ギャーギャーうるさく騒ぐ。
まだ羽化して間もないようだ。
とりあえず庭に入れた。
アスファルトの上よりマシだろう。かわら版の制作もあり、気にはなったがそれ以上何もできなかった。次の日、早朝出勤して大展示場に車を停めた。
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すると頭上の電線に親鳥がいた。生きていてくれと祈りながら、庭をそっと覗くと、
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落下したと思われる巣があった。
この木の上にあったんだ。
視線を振ると、シュロの木の下に、ちょこんと生きたまま座っていた。
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ああ、良かった。何とか一晩持った。
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東京に向かう間も、気になって仕方がなかった。
それで妻にメールして、様子を見てもらった。
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「いたー」とメッセージがかえってきた。鳴き声が聞こえてきたので、どこにいるかわかったらしい。
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親鳥は見捨てていない。
ヒヨドリは巣立ちが早い。何とかこのまま生き延びて欲しい。
何故だろう。このクルマは、キャリアカーから降りた途端に息絶えた。
何とかリフトに押し込んで、お腹の下を洗ってあげた。
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持ち込んだゼロ陸送のドライバーも、その様子に驚いたようだ。


まるでほっとして、
気絶したかのようだった。


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原因は、
まず燃料系統が死んでいた。




リヤブレーキは固着していて、
リフトアップして回そうとしたけど動かない。


他のクルマからポンプを外して、
こちらのタンクに仮付けすると、
エンジンは簡単に目覚めた。


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ところが、
今度はエンジンルームから耳障りな音がする。


何と4番のプラグホールが損傷し、
圧縮漏れを引き起こしていた。


とにかく、
綺麗にしないと。


ここからミセス大鶴もプロジェクトに参入した。


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外せるものを全て外して、徹底的に洗って乾かす。
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手は掛かるが一番早い。
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かなり汚れているが、
物凄く酷い扱いを受けた訳でもなさそうだ。


洗って清めるだけで、
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精悍さを取り戻してくれそうだ。


これは面白くなってきたぞ。
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リヤシートを外して、
内部を確認すると、
思ったより状態が良く、
創作意欲に駆られた。
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丁寧な分解が続き、
数時間でバラバラになった。
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走行距離は伸びているが、
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クルマから、
「まだ頑張る!」と声が聞こえた。


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一気に美しくなっていく。
女性ならではの、
細やかな気遣いが、
クルマをドンドン蘇らせる。
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トランクの中も綺麗になった。
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よし。
いよいよ宣言するか。


20Bを生み出す。
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BとSの違いは、
専用の型でボディパネルを起こしたか否かに尽きる。


ボルト留めのパーツでは、
いくら専用のパーツでもBにはなれない。


樹脂パーツなど門前払のレベルだ。


煽るつもりはないが、
そろそろSTIも本気になって良い頃だな。

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