朝6時に出勤したら、
ヤマザクラのベンチに奇妙なものが立てかけてあった。
何だろうと思いながら、
急いでいたのでそのまま事務所に向かった。
そう言えば、
すっかり忘れていた。
ある事を思い出した。
かなり前になるが、
環境改善をしながら気になる事があった。
花壇なのだが、
長年放っておかれたせいか、
花が咲いても長続きしない。
変な場所だった。
車庫の前の三角地だ。
ある時疑問を抱いた。
何となくドブ臭いし、
変な雑草はいくらでも生える。
石の間からデカいムカデが現れたりする。
いわゆる不浄な雰囲気なのだ。
そこで土壌改善に取り組んだ。
今でこそ、
妻の愛情が行き届き、
凄く活力のある花壇になった。
だが、
手入れを始めた当時の様子は、
そんな「すえた」感じだったのだ。
もともとヤマザクラのベンチも、
あそこに放置された建設資材だ。
改善を始めてすぐわかった。
花壇の中に資材が沢山埋まっていた。
それを掘り出し処分した。
一部は補強材にした。
そんな事を続けて元気な花壇になった。
今ではとても気持ちの良い場所に生まれ変わり、
綺麗な花が社内を飾る。
望桜荘の前庭改善も続いている。
繁殖しすぎた玉竜を抜き取り、
敷石をやり直す作業だ。
完全に石を取り除いた後、
玉竜も抜き取った。
その後、
水糸を張り傾斜を考えて下地を作った。
次に分担を決め、
六地蔵川から石を集めた。
並べる段取りが整った。
このあと、
丁寧に大きさを合わせながら、
キチンと敷き詰めていく。
9時になったので作業を終えて、
道具を洗っていたら、
梅田組の杉木さんが複雑な顔をして現れた。
あのう~~。
どうしたの。
ご覧になりましたか。
見た見た。あれ掘り出したの。
そうなんですよ。
祟りかなと思って。
へ?
崩れたんですよ。ドサッと。
何が?
綺麗に掘れてたんですけどね、
あれが出てきて取り出した途端に、
左側がドサッと崩れたんですよ。
どうも前日の作業で、
段取り良く行っていたのに手詰まりがあったらしい。
別にけが人も出ないし、
何も被害は無いのだが、
良くこの辺りを掘ると墓石も出てくると話したので、
あれを見て「ギョッ」としたようだ。
でも違いますよね、と杉木さんは言った。
違う違う。あれは違う。
よっしゃ!任せとけ。
お願いしていいですか。
いいよ。
と、
こんなやり取りがあって、
崩れた場所を見に行った。
丁度その崩れた土を掘り出していた。
邪魔にならないよう気を付けながら、
反対側に移動した。
こちらから見ると良く解る。
矢印のあたりに埋まっていたらしい。
なかなか面白そうなものじゃないか。
うっすら字が見えている所が良いね!
早速洗ってやることにした。
何年埋まっていたか知らないが、
比較的綺麗じゃないか。
こんなものが立ってた覚えは無いので、
相当昔に埋められたのだろう。
一輪車に載せたが異常に重たい。
泥が飛び散らないよう中に入れたまま洗った。
地下とは面妖な。
自分の居た場所を呪っているのか。
隣の面からも、
洗っていくうちに、
何となく怪しげな文字が浮かんできたぞ。
ややや!
赤い文字まで浮き出すとは。
しかもその下の文字から先を辿っていくと、
まるでこの物体が、
排泄物を出しているかの如き付着物がある。
いくらブラシで擦っても取れない。
仕方が無いので工房に移動して、
高圧洗浄機で洗うと、
何か嫌々取れるように消えていった。
全体を綺麗に洗って、
付着物のあった所を見た。
なんとなく嫌な感じだね。
お尻の穴でも開いてるみたいだ。
洗って取れた泥水は、
どう見ても酸性に振っているので、
捨てるのももったいない。
ブルーベリーに与えて、
酸性土壌の成分が良い影響を出すか実験だ。
一時間ほど放っておいたら、
元々の色が現れてきた。
こちら側のてっぺんに記号のようなものがある。
矢印だな。
赤いマークは郵便局の記号だ。
その下の文字は縦に読めば簡単に識別できる。
「曲点」と読めた。
変な文字は「逓信省」だ。
逓信省とは古い言葉だ。
明治時代じゃないのか。
今ならかなりヤバい省庁で、
きっと即座に分割の対象になったはずだ。
郵便記号も随分歴史があるんだな。
綺麗に洗って置く場所を考えた。
ここが一番似合いそうだ。
祟りは無いから大丈夫だよ。
プロの皆さんにお願いして、
ちょっと綺麗に立て直してもらう。
そんな事をするうちに、
待っていたモノが届いた。
首を長くしていたコンチネンタルの新作だ。
UC6 for SUVだ。
そしてもう一つのユニークなタイヤが届いた。
遠い国からはるばる船に乗って来た事が良く解る。
クロスコンタクトLXスポーツだ。
グローバルで展開されるコンチネンタルの自信作だが、
日本では非常になじみが薄い。
はっきりとマッドアンドスノーだと表示されている。
但しサマーコンパウンドなので、
日本で売るには誤用が怖く、
オールシーズンタイヤと言いにくいのだろう。
さすがコンチネンタルだ。
欧州の標準装着タイヤでトップシェアを誇るだけあり、
ヨーロッパだけで7つある工場のラインを巧みに使い分けている。
フランス製に大した意味はない。
お洒落なロゴマークだ。
XVにばっちり似合うと見た瞬間に感じた。
タイヤの内側はまさしくコンチそのもので、
匂いも柔らかく不快ではない。
この顔つきを見て欲しい。
いわゆる「6」テクノロジーは一切入っていない。
けれどもブロックエッジを面取りしたり、
排水性をチャネルを作って高めるなど、
ブロックパターンの魔術師としての、
コンチネンタルの技が随所に光る。
中央のリブ3本はいずれも明確な役割分担を担い、
イン側に向かってサイピングを施した。
その絶妙な形状と連携を見るだけで、
速く走りたくてゾクゾクした。
持った感じが重かった。
それはこのタイヤが放つ存在感から、
思わず勘が鈍ったせいだった。
重さを測ると10.2kgだ。
意外に軽くて驚いた。
それに対してUC6は、
アジア・パシフィックに対する戦略商品だ。
設計が新しいだけありサイドウオールの存在感が凄い。
ここから先は明日のブログで。
泳ぎに行ってきます。
おやすみなさい。
ヤマザクラのベンチに奇妙なものが立てかけてあった。
急いでいたのでそのまま事務所に向かった。
そう言えば、
すっかり忘れていた。
ある事を思い出した。
かなり前になるが、
環境改善をしながら気になる事があった。
花壇なのだが、
長年放っておかれたせいか、
花が咲いても長続きしない。
変な場所だった。
車庫の前の三角地だ。
ある時疑問を抱いた。
何となくドブ臭いし、
変な雑草はいくらでも生える。
石の間からデカいムカデが現れたりする。
いわゆる不浄な雰囲気なのだ。
そこで土壌改善に取り組んだ。
妻の愛情が行き届き、
凄く活力のある花壇になった。
だが、
手入れを始めた当時の様子は、
そんな「すえた」感じだったのだ。
もともとヤマザクラのベンチも、
あそこに放置された建設資材だ。
改善を始めてすぐわかった。
花壇の中に資材が沢山埋まっていた。
それを掘り出し処分した。
一部は補強材にした。
そんな事を続けて元気な花壇になった。
今ではとても気持ちの良い場所に生まれ変わり、
綺麗な花が社内を飾る。
望桜荘の前庭改善も続いている。
敷石をやり直す作業だ。
完全に石を取り除いた後、
玉竜も抜き取った。
水糸を張り傾斜を考えて下地を作った。
六地蔵川から石を集めた。
並べる段取りが整った。
丁寧に大きさを合わせながら、
キチンと敷き詰めていく。
道具を洗っていたら、
梅田組の杉木さんが複雑な顔をして現れた。
あのう~~。
どうしたの。
ご覧になりましたか。
見た見た。あれ掘り出したの。
そうなんですよ。
祟りかなと思って。
へ?
崩れたんですよ。ドサッと。
何が?
綺麗に掘れてたんですけどね、
あれが出てきて取り出した途端に、
左側がドサッと崩れたんですよ。
どうも前日の作業で、
段取り良く行っていたのに手詰まりがあったらしい。
別にけが人も出ないし、
何も被害は無いのだが、
良くこの辺りを掘ると墓石も出てくると話したので、
あれを見て「ギョッ」としたようだ。
でも違いますよね、と杉木さんは言った。
違う違う。あれは違う。
よっしゃ!任せとけ。
お願いしていいですか。
いいよ。
と、
こんなやり取りがあって、
崩れた場所を見に行った。
邪魔にならないよう気を付けながら、
反対側に移動した。
うっすら字が見えている所が良いね!
早速洗ってやることにした。
何年埋まっていたか知らないが、
比較的綺麗じゃないか。
こんなものが立ってた覚えは無いので、
相当昔に埋められたのだろう。
泥が飛び散らないよう中に入れたまま洗った。
自分の居た場所を呪っているのか。
洗っていくうちに、
何となく怪しげな文字が浮かんできたぞ。
ややや!
しかもその下の文字から先を辿っていくと、
まるでこの物体が、
排泄物を出しているかの如き付着物がある。
いくらブラシで擦っても取れない。
高圧洗浄機で洗うと、
何か嫌々取れるように消えていった。
付着物のあった所を見た。
お尻の穴でも開いてるみたいだ。
洗って取れた泥水は、
どう見ても酸性に振っているので、
捨てるのももったいない。
酸性土壌の成分が良い影響を出すか実験だ。
元々の色が現れてきた。
矢印だな。
赤いマークは郵便局の記号だ。
その下の文字は縦に読めば簡単に識別できる。
「曲点」と読めた。
変な文字は「逓信省」だ。
逓信省とは古い言葉だ。
明治時代じゃないのか。
今ならかなりヤバい省庁で、
きっと即座に分割の対象になったはずだ。
郵便記号も随分歴史があるんだな。
綺麗に洗って置く場所を考えた。
祟りは無いから大丈夫だよ。
ちょっと綺麗に立て直してもらう。
そんな事をするうちに、
待っていたモノが届いた。
UC6 for SUVだ。
遠い国からはるばる船に乗って来た事が良く解る。
日本では非常になじみが薄い。
但しサマーコンパウンドなので、
日本で売るには誤用が怖く、
オールシーズンタイヤと言いにくいのだろう。
欧州の標準装着タイヤでトップシェアを誇るだけあり、
ヨーロッパだけで7つある工場のラインを巧みに使い分けている。
フランス製に大した意味はない。
XVにばっちり似合うと見た瞬間に感じた。
匂いも柔らかく不快ではない。
いわゆる「6」テクノロジーは一切入っていない。
排水性をチャネルを作って高めるなど、
コンチネンタルの技が随所に光る。
その絶妙な形状と連携を見るだけで、
速く走りたくてゾクゾクした。
持った感じが重かった。
それはこのタイヤが放つ存在感から、
思わず勘が鈍ったせいだった。
それに対してUC6は、
アジア・パシフィックに対する戦略商品だ。
ここから先は明日のブログで。
泳ぎに行ってきます。