暖かい一日だった。昨日の冷え込みが嘘の様で、
池に張っていた氷もあっという間に溶けた。
その様な日だと、
気持ちに余裕が生まれるのか、
急に庭が恋しくなる。
今年になって初めてかもしれない。
望桜荘の庭をじっくりと見た。
霜柱は土中に含まれた不純物をデトックスする力を持つ。
持ち上げられ異物が土の表面に現れた。
内部では微生物が発酵を続けるので、
かなり暖かく温度が保たれている。
セミの幼虫、
トノサマガエル、
土竜などが土を布団の様にして過ごしているはずだ。
眠っている生物の数は、
微生物も含めたら宇宙的単位に上るだろう。
早速春の足音を感じたのか、
紅梅の花芽が目立つようになった。
枯葉を掻き集めたのはついこの間の気がするけれど、
すっかり時が流れた様だ。
冬の間に落ち着いた庭の様子を見ると、
毎朝手を書けた甲斐があったと思った。
凍てつく寒さになるまで、
皆で手入れを続け、
それから一月以上が経過した。
望桜荘の玄関に続く石段は、
気持ち良く苔むして風情ある景観を作り出した。
苔も随分強靭になった。
苔の下に肥えた土があり、
その中には熟した昆虫が沢山いる。
それを鳥が気付いたので、
苔が無残にめくられることが多くなった。
自然の摂理なので仕方がない。
それを戻してやり水をかけておけば直ぐ元通りになる。
このようなロバスト性を有するまでに、
およそ10年の年月を要した。
逆に言うと、
10年前にこのような環境になるとは思っていなかった。
ロバストネスとは外乱によって形状的変化を受けても、
内的な仕組みによりそれ以上の変化を阻止する仕組みだ。
環境には当然内在するが、
それをいち早く車体設計に盛り込んだSUBARUは、
やはり他のメーカーと一味も二味も違う。
出来れば井戸水を入れたいが、
井戸が動かせない状態なので水道水を僅かずつ補充している。
昔のように強い塩素は無いが、
この中には微税物だけでなく、
トンボの卵が数多く眠っている。
時にはオニヤンマも羽化するので、
たかが池だと舐められない場所だ。
周囲には自然発生したシダ類もあり、
独自の自然体系を形成している。
ここに外的要因を持つ石畳を作った。
あれから二か月になる。
完成した日は11月の16日だった。
その頃に比べどれくらい落ち着いたか。
付近の皮などから集めた自然石を並べたので、
まさにロバストネスを実証する景観が出来上がりつつある。
赤ちゃんのロバストネスも凄い。
唾液は強力な殺菌力を持ち、
柔軟な体は衝撃に強い。
人間は霊長類なので寿命が長い。
10年どころか、
最近では還暦近くになってもみなパワフルだ。
特に女子のロバスト性は特筆ものだ。 60年近くたってもバンバンな女子力を、
男子は少し持て余しなのが実態だろう(涙)
このような強靭さをクルマに与える設計思想がある。
飛行機から発祥した会社は、
特にそれを強く意識しているのではないだろうか。
最近特に思うようになった。
GRBなどはその典型で、
新車の時に感じた味より、
10万キロ乗ったクルマをキチンとリフレッシュした時の方が美味しい。
そして20万キロ近くまで、
大事にすると普通に走る。
オートサロンでHKSのコーナーに寄った。
最近ここのマフラーを使ってみて、
なかなか良い性能を出すと感心したからだ。
BRZ用に凄いマフラーが並べてあるので、
詳しく話を聞くと、
10本限定で25万円程する高性能マフラーだと言う。
統合ユニットからの信号を得ることで、
排気管の中にある弁を開閉して静かさと性能の両方を狙ったものだ。
こいつは面白いので装着したいが、
システムが複雑になるのでロバスト性に影響が出るかもしれない。
そう思いながら隣を見たら、
面白いエンジンが飾ってある。
BRZ新旧に用意されたドーピングの道具だ。
これを付けたら抜群に面白いだろう。
しかし痛ましい。
ジョイナーの顔が浮かんだ。
出力向上と命を引き換えにした天才ランナーだった。
10万キロ以上走らせてもびくともしないBRZは、
はなから過給機の搭載を見切り自然吸気一本で設計された。
軽量化を極め重量配分も適正化するためだ。
それに加えSUBARUの得意とするロバストネス設計も、
可能な限り盛り込んで作られている。
結局STIが6気筒エンジンの搭載を実現できなかったのも、
ロバストネスの追及で問題が生じるからだろう。
ジョイナーになっては困るからだ。
そう考えると、
物凄く楽しみなのはBRZが何十年も生息し、
古くなっても味わいある走りを続けることだ。
あの頃のクルマは流石だね、
そう言われる日が来るに違いない。
国内部品の大元を司る、
重田部長とオートサロンでお目にかかれた。
昨年の博多以来だ。
SUBARU車の部品は長年に渡り供給される。
中には廃番となる部品が多いけれど、
おしなべて他の会社より古いクルマの部品が容易に手に入る。
SUBARU車は寿命が長いから、メーカーもそのようにビジネスの観点からも手厚く供給するのだろう。
大事なことだ。 モータースポーツの分野でも、真面目にロバスト性を考える人が居る。
クスコの池田さんと内田さんにもお目に掛かれた。
池田さんは正直な人だから、クルマにとって何が大事で、何が良くないかを知っている。
また典型的なスバリストだから、SUBARUに対する愛情も深い。
内田さんも同じだ。
彼等のおかげでL1ラリーを完走できた。
改めて御礼申し上げます。
これから泳ぎに行きたいので、続きはまた明日。
おやすみなさい。
池に張っていた氷もあっという間に溶けた。
気持ちに余裕が生まれるのか、
急に庭が恋しくなる。
今年になって初めてかもしれない。
望桜荘の庭をじっくりと見た。
持ち上げられ異物が土の表面に現れた。
内部では微生物が発酵を続けるので、
かなり暖かく温度が保たれている。
セミの幼虫、
トノサマガエル、
土竜などが土を布団の様にして過ごしているはずだ。
眠っている生物の数は、
微生物も含めたら宇宙的単位に上るだろう。
紅梅の花芽が目立つようになった。
枯葉を掻き集めたのはついこの間の気がするけれど、
すっかり時が流れた様だ。
毎朝手を書けた甲斐があったと思った。
凍てつく寒さになるまで、
皆で手入れを続け、
それから一月以上が経過した。
望桜荘の玄関に続く石段は、
苔も随分強靭になった。
苔の下に肥えた土があり、
その中には熟した昆虫が沢山いる。
それを鳥が気付いたので、
苔が無残にめくられることが多くなった。
自然の摂理なので仕方がない。
それを戻してやり水をかけておけば直ぐ元通りになる。
およそ10年の年月を要した。
逆に言うと、
10年前にこのような環境になるとは思っていなかった。
ロバストネスとは外乱によって形状的変化を受けても、
内的な仕組みによりそれ以上の変化を阻止する仕組みだ。
環境には当然内在するが、
それをいち早く車体設計に盛り込んだSUBARUは、
やはり他のメーカーと一味も二味も違う。
出来れば井戸水を入れたいが、
井戸が動かせない状態なので水道水を僅かずつ補充している。
昔のように強い塩素は無いが、
この中には微税物だけでなく、
トンボの卵が数多く眠っている。
時にはオニヤンマも羽化するので、
たかが池だと舐められない場所だ。
周囲には自然発生したシダ類もあり、
独自の自然体系を形成している。
あれから二か月になる。
完成した日は11月の16日だった。
その頃に比べどれくらい落ち着いたか。
まさにロバストネスを実証する景観が出来上がりつつある。
唾液は強力な殺菌力を持ち、
柔軟な体は衝撃に強い。
人間は霊長類なので寿命が長い。
10年どころか、
最近では還暦近くになってもみなパワフルだ。
特に女子のロバスト性は特筆ものだ。
男子は少し持て余しなのが実態だろう(涙)
このような強靭さをクルマに与える設計思想がある。
飛行機から発祥した会社は、
特にそれを強く意識しているのではないだろうか。
最近特に思うようになった。
GRBなどはその典型で、
新車の時に感じた味より、
10万キロ乗ったクルマをキチンとリフレッシュした時の方が美味しい。
そして20万キロ近くまで、
大事にすると普通に走る。
オートサロンでHKSのコーナーに寄った。
最近ここのマフラーを使ってみて、
なかなか良い性能を出すと感心したからだ。
詳しく話を聞くと、
10本限定で25万円程する高性能マフラーだと言う。
排気管の中にある弁を開閉して静かさと性能の両方を狙ったものだ。
こいつは面白いので装着したいが、
システムが複雑になるのでロバスト性に影響が出るかもしれない。
そう思いながら隣を見たら、
面白いエンジンが飾ってある。
これを付けたら抜群に面白いだろう。
ジョイナーの顔が浮かんだ。
出力向上と命を引き換えにした天才ランナーだった。
10万キロ以上走らせてもびくともしないBRZは、
はなから過給機の搭載を見切り自然吸気一本で設計された。
軽量化を極め重量配分も適正化するためだ。
それに加えSUBARUの得意とするロバストネス設計も、
可能な限り盛り込んで作られている。
結局STIが6気筒エンジンの搭載を実現できなかったのも、
ロバストネスの追及で問題が生じるからだろう。
ジョイナーになっては困るからだ。
そう考えると、
物凄く楽しみなのはBRZが何十年も生息し、
古くなっても味わいある走りを続けることだ。
あの頃のクルマは流石だね、
そう言われる日が来るに違いない。
国内部品の大元を司る、
重田部長とオートサロンでお目にかかれた。
昨年の博多以来だ。
中には廃番となる部品が多いけれど、
おしなべて他の会社より古いクルマの部品が容易に手に入る。
SUBARU車は寿命が長いから、メーカーもそのようにビジネスの観点からも手厚く供給するのだろう。
大事なことだ。
クスコの池田さんと内田さんにもお目に掛かれた。
池田さんは正直な人だから、クルマにとって何が大事で、何が良くないかを知っている。
また典型的なスバリストだから、SUBARUに対する愛情も深い。
内田さんも同じだ。
彼等のおかげでL1ラリーを完走できた。
改めて御礼申し上げます。
これから泳ぎに行きたいので、続きはまた明日。
おやすみなさい。