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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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御焚き上げ

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心願成就。SUBARUブランドは願い叶って成長し、その実力以上に株価も伸びた。
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眼の入ったダルマが炎の上に置かれていた。
偶然見たこの光景は、今のSUBARUを象徴している。
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他にもたくさんの達磨が焚き上げられたようだ。
しばらくすると、
達磨の姿は消えていた。
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ここは恵比寿神社。
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しばらくは炎の中の達磨になって、
じっと辛抱すると心に決めた。


いつも辛辣な事を書くが、
愛情の裏返しだ。


今回の一連の出来事でSUBARUブランドが毀損したと言う人も居るが、
全くそんなことはない。


むしろ行き過ぎて有頂天になっていたので、
この辺りで丁度良いだろう。


お正月から忙しく沢山のお得意様と面談したが、
ある大切なお客様からこんな声が聞こえた。


「検査員問題のリコール通知が来たの」


ご迷惑をおかけします。


「それで中を見たら中津スバルさんの名前が無いの」


SUBARUの失態です。
ご心配を掛けて申し訳ありません。


「土岐店の名前が書いてあるから、一体どうなっちゃったのかと思ったわ」


申し訳ありませんでした。
SUBARUは全国のスバルショップの中に、
指定整備工場が無い可能性があると尻込みし、
あのようなご心配をおかけする案内を出したようです。


「そうなの。びっくりしたからあちらに申し込んだけれど大丈夫なのね」


勿論です。
直ぐに連絡を取りこちらでリコール作業するよう段取りいたします。


「それじゃあ宜しくお願いします」


お正月なので、
実に穏やかなやり取りとなり、
より一層絆が強まった。


このように事実を包み隠さず話していただけるお客様が多く、
中津スバルはとても恵まれた環境の中で育てられている。


SUBARUにとって、
この問題は天から降ったような災いだ。


だから慌てふためいた様子は理解できる。


けれど所詮この程度のブランドなのだ。


指定工場の資格が無い販売店は、
レベルが低いとは言わない。


だが何事にも「敷居」がある。
検査員を置き指定工場になるには、
それ相応の努力が必要だし、
維持するための資金も必要だ。


その敷居を設けてあるから、
スバルショップという契約を交わし、
保証金を納め販売協定も結んだはずだ。


SUBARUブランドは、
各県の特約店が直接販売する店舗レベルを、
北海道から沖縄まで平滑に揃え、
その上でクルマに分かり易い機能を与えた事で飛躍的に高まった。


その結果販売台数が飛躍的に伸びた。


まさにこれが、
達磨の眼が入った瞬間だ。


だから今を「御焚き上げ」だと思えばよい。


彼等は、
どんな販売店がSUBARUを売っているのか、
実は完全に掌握できていない。


つまり苦しい時に、
誰にでもどこにでも押し込ませた、
SUBARUの古いブランド性がそのまま残っていた訳だ。



スバル独特の新宿体質は、
吉永体制が円熟期に入っても消えていなかった。


恵比寿神社は砂上の楼閣だった。


同様に三鷹対群馬、
あるいは国内営業対群馬技本、
と言った古い体質も抜けきっていなかった。


責める気はさらさらない。
経営者が生産現場の隅々まで目が届かなくなっても当たり前の時代だ。


ただし、
もう少し聞く耳を持つと更に良くなるだろう。


昨年は時代を象徴する事件が沢山起きた。


ブランドよりも、
むしろ「その部分」、
すなわち経営者の眼が届かない場所に毀損が生じていた。
そのことを、
どの会社の経営者も骨の髄から知った事だろう。


SUBARUを見ると、
何が足りて何が足りないのか良く解る。


アメリカに偏向した販売体質が顕著となり、
日本にいる人たちとの乖離が急速に進んだ。


STIを頂点として、
SUBARUブランドをより引っ張り上げるには、
まだまだ苦労が多そうだが、
そうなってこそ初めて真のブランドが出来たと宣言できる。


クルマは良いけれど、
ブランド力が本当に強くなったかは、
商品の底力を見れば分かる。


丁度イベントの中日で、
木曽警察署に車庫証明の提出も必要になり、
絶好のチャンスだと借りていたアウトバックを連れ出した。
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流石にレガシィは一味違う。
今回のマイナーチェンジでディーラーナビ一本に絞り込んだ。
悪くない。
センターパネルのクオリティも抜群だ。


ダイヤトーンナビを選択しないと、
後退時自動ブレーキシステム、
フロント&サイドビューモニター、
リヤビューカメラは動作しない。


だから既存のナビを使いたい人のために、
レスパッケージを設けた。
5万円安くなる。


この判断は良いが、
ナビに映る画像のクオリティは、
もう少し高い方が良い。


そうなると文句なしだ。


いずれにせよ、
賢明な顧客はレスパッケージなど選ばずに、
サンルーフ付きを絶対に選択すべきだと思う。


その方がアウトバックらしい、
豊かなカーライフが楽しめるだろう。
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走行距離も1000kmを超え馴染んできた。
トリップメーターをリセットした。
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メーターのリングはマニュアルモードにするとオレンジ色になる。
他の車種とは違う演出を持ち、
やはりレガシィは違うなと感じさせる。


MFD(マルチファンクションディスプレイ)を持たず、
情報は全てコンビネーションメーターの中に映し出す。
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外気温度を確認すると、
9時を過ぎたのに0℃のままだった。
アイサイトの意匠などはSUBARUの共通性を感じるが、
メーターは各車ごとにバラバラだ。


それも基本が同じなのに、
無理して違う車種だとこじつけているので、
全体のブランドを考えた場合は毀損させる行為になる。


その事自体に作り手が気付いていない。


少し前には燃費計と燃料計を、
年式や車種グレードによって使い回すと言う、
とても愚かな事をしたが、
MFDだけではなく、
レガシィのMID(マルチインフォメーションディスプレィ)の在り方も、
そろそろ根本的に見直す方が良い。


まあマツダのように、
中途半端なヘッドアップディスプレイを搭載するより、
まだましだと思うけれどね。
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レガシィはこういう寒い時期に、
本当に何よりも嬉しいと感じさせる機能を持っている。


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それがステアリングヒーターだ。
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最近フォレスターにも採用されているが、
寒冷地で使うパッケージとして他のスバルにも展開すべきだと思う。


車庫証明を出した後、
どうしても行きたい場所があった。


昔からアウトバックと奈良井宿の相性が良い。
かなり前のことだが、
BP9のシルバーメタリックのクルマを持ち込み、
雨の街道と抜群のシンクロナイズを楽しんだ。


新しいアウトバックも相性が良い。
更に彫りの深い顔になり、
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格好良いことこの上ない。
少し雪が残り、
キリっと凍みた中山道とアウトバックは調和して、
とても居心地がよかった。


惜しいのはテールランプくらいだろう。
この部分のクオリティ改善が次の課題だ。
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民家の間に紙垂が見えた。
神の宿る場所がある。


日本にはあちこちに古来から神が宿り、
大陸から渡来した仏教とも高い親和性を保っている。


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水神様が祭ってあった。
胸がスーッと清らかになる。
素晴らしい事だ。


これを見ていたら、
もっとダイナミックな神を求め、
クルマを走らせたくなった。
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この地には蓄積した巨大な大地のエネルギーがある。


まあ、
行けば分かるはずだ。
ここで一旦燃費を計った。
ずっと国道を走り続けると、
当たり前のように1リットルで12km以上の高燃費を出す。


かなり飛ばしても、
一桁の燃費に落ちることはまず無い。
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これはインテリジェントリニアトロニックと、
2.5リットルの水平対応エンジンが、
とても相性良くお互いの長所を生かすからだ。


それにしても静かで乗り心地が良い。
最新のSGPも良くなったが、
円熟期を迎えたレガシィアウトバックは、
さらに余裕のある運転が楽しめる。


凍結が始まった諏訪湖から、
遠くに南アルプスが見えた。
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この冷え込みで一気に凍結が進み、
いずれ神が渡る日が来るだろう。
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とにかく寒い場所だが、
あちこちから高い温度の温泉が湧き出ている。


温泉よりも興味がある場所を見つけた。
ミニカーの中古品が籠に入れられ、
次の主を今か今かと待っていた。
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その中から3つを探り出した。
もて遊ばれた様子が漂い、
哀愁を感じる。
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まず二台のスバルを探し出したが、
他にも奇妙な黒い物体を見つけた。


良く見たら蒸気機関車のC11だ。
最近テレビのCMで「C11」が登場する。


中津川の隣にある恵那市は、
C12を動態保存すべく現在様々な活動をしている。


エアコンプレッサーの圧縮空気で走らせるなど、
苦労して動かしているが、
C11は5両も現在日本中で活躍している。


嬉しいね。
そんな逸品を見つけたので、
足取りも軽く帰路についた。


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夕焼けが綺麗だった。
高速道路でも静かだし乗り心地が良い。


但しレガシィの顧客層は運転が下手だと、
SUBARUは見切っているのかもしれない。
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まず道幅を一杯に使ってスムーズに走らせるためには、
車線逸脱警報がうっとおしい。


XVではもう少し目立たなくなったが、
このクルマはやけに気になる。


だからスイッチを切った。


更に問題は中央維持機能にある。


レガシィは電動パワステの精度が、
他のクルマに比べて大雑把だ。


これは元々アメリカ人が好む特性になっているのか、
あるいはクレードル構造による弊害なのか、
その理由は定かではない。


日本では気にならなくても、
ドイツでは凄く気になった。
アウトバーンや、
一般国道でハイスピードドライブした時に気持ち良く反応しない、
独特のステアフィールが頭を覗かせる。



そのステアリングギヤボックスに、
車線中央維持の機能を持たせると、
実に気持ちの悪いワンテンポ遅れた舵角修正が入る。


SGPはリヤサスの剛性が高く、
ギヤ比もクイックなのでここまで酷くないが、
運転の下手な人にとっては便利でも、
上手い人にはおせっかいな制御でしかないだろう。


潔く決めた。
高速道路では車線中央維持機能を使わない事にした。


これを読んでそう思う人は、
なるべく切った方が良い。
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会社に戻ると走行距離は262kmになっていた。
残務を整理し家に帰った。
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朝になり出勤して荷物をインプレッサに積み替えた。
並べるとそんなに大きさに大差がないことが解った。


但し軽さは大きく異なる。


この関係性は、
まさに現在のXVとアウトバック、
10年前のインプレッサとレガシィの関係を彷彿とさせる。


お正月の間借りていたフォレスターも役割を終えた。
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残念ながら出番は少なかったが、
まだまだ鮮度を失っていない。


この試乗車と、
ショールームの展示車を見比べると、
どちらに気品が漂うか確実に分かる。


正直な所、
カラーパックは失敗作だ。
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ダークグレーより光輝切削が良いのは、
メッキモールと折り合いが良いからだろう。


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オレンジの色調も、
XVハイブリッドtSを思い出す。
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もうお腹いっぱいのカラーコーディネートだ。
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取って付けたような印象が強く、
安っぽさを強調してしまう。
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黒と組み合わせたオレンジのオーナメントが、
これほど気持ち悪いとは思わなかった。
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気の毒なくらい似合わない。


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ステアリングのステッチも邪魔だし、
もう過去のものだろう。


不易流行と言うが、
明らかに流行でであって拘る部分ではないだろう。
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このメーターも全くお粗末だ。


全く神が宿って居ない。


レガシィを見て思った事が、
あきれるほど今も平然と残っていた。


アウトバックで燃費計の部分が、
平然と燃料系に転用されている。


分かるだろう。


この厚かましさこそ、
群馬魂丸出しの「空っ風文化」と言わざるを得ない。


所詮この程度のブランドだと自虐的に認識すれば、
もう一度這い上がれるはずだ。


新年になりCMを垂れ流しにすれば良いというものでは無く、
もう少し頭を使って、
理知的で躍動的なCMを造ってほしい。


何度も言うが、
ドリカムはもういらない。


鳥肌が立つからやめてくれ。


聞くだけで寒気がする。


リコール騒ぎの後で、
いつまでも同じ曲を使うんじゃないと真剣に思っている。


同じように芸が無い。
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SGPになっても、
XVはこれを踏襲した。

様々なモニターをあちこちに分散する必要は無い。


インストルメントパネルには、
ブランドが色濃く反映されねばならぬ。


そのような「揉みこみ」が無いので、
クルマに神が宿らない。


そこが解らないうちは、
安易にブランドを名乗らない方が良いだろう。


一本筋が通ったデザインが更に求められる。


最近思うのだが、
愛され続けた中古車に何故神が宿るのか。


もてあそばれ、
傷だらけのミニカーは、
薄汚れて痛々しかった。


その後どうなったのか。


2台のスバルとC11を袋から出し、
ミセス大鶴に消毒を兼ねて清掃をお願いした。


彼女は毎日中古車を仕上げながら、
女性らしい気づかいで揉みこみを続けている。
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帰宅時の日報に作業が終わったことが記されていた。


机の上にミニカーを並べた。
本当に久し振りで嬉しくなった。
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ウインドウの汚れも取れて、
全体が艶々している。
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WRXが霞んでいたので入れ替えた。
傷はそのままだが、
全く痛々しくなくなった。


むしろその傷が味に変わった。


物を大切にすると神が宿る。


これぞ日本人の素晴らしい本質じゃないか。


今年は「御焚き上げ」だ。


心して掛かれ。

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