最近の郵便局員は交通マナーが悪い。昼間にヘッドライトを点灯するのは良い事だが、デイライトも点灯させ、しかもハイビームで走行していた。
昔は結構サンバーも導入されていた。
郵政関係は独特の世界で、新車を一括で購入し配備しているようだ。
赤帽と同じで、何か独特の匂いを感じた。 メンテナンスもどんなにアプローチしても、
既得権益なのだろうか。
一旦契約した所が全部仕事を持っていく。
とにかく不思議で仕方がなかった。
その名残は今でもあるのだろう。
郵政民営化で小泉政権が既得権益を吹っ飛ばしたと思ったが、
なかなかそう言うものは簡単に消えないのだろう。
一種独特の不思議な企業だ。
現在下水道工事で会社の横が通行止めなので、狭い道を迂回して美乃坂本駅方面に行かねばならない。
神社に通じる狭い旧道がう回路になっている。
やたら眩しいヘッドライトを点けて赤いクルマが向かってきた。
道が狭いので速度を落とすと、
その赤いクルマは左によけながら、
結構大胆に畑のぼたを踏んで走り去った。
毎朝来る郵便配達車だった。
あまり大事に扱っていない。
クルマにも良くないし、
対向車にも迷惑だ。
その翌朝の土曜日に、
運転していた局員が郵便物を集配に来た。
直ぐ翌日の朝なので、
注意するなら早い方が良い。
昨日の朝だけどハイビームのまま走っていたから注意しなよ。
そう言うと、
「あれは全車ハイビームで運転しろと局長から指示されてやってます」
何だかムキになって言う。
それはおかしいだろう、と聞き返すと、
「日本全国の郵便車がハイビームで走る様に指示されてます」
そんなおかしなことが本当なのか、
局長から直接聞きたくなった。
分かった、
戻ったら局長に言ってくれ、
理由を聞きたいから電話するように、と言うと、
またキャンキャンと同じ理由を繰り返そうとしたので、
いいから、君は何も言わなくていい、
と遮った。
戻ったら必ず局長に伝えて電話をよこしなさい、
そう言って送り出したが、
結局電話はかかってこなかった。
他の地域でも真昼間に、
ハイビームを点けっぱなしにしたまま、
集配車が走っているのか?
俄かには信じ難かった。
最近の若者はデジタルが好きで、
マニュアル通りの行動に慣れている。
最初のボタンの掛け違えがあると、
常識では考えられない行動をとる。
いわゆる非常識と言うヤツだが、
社会適応性に欠如があると非常識であることを理解しない。
最近若者の異常な行動がテレビで報道された。
高速道路で道を塞いで後続車を停車させたので、
後ろから来た大型トラックがそれらに追突した。
その結果、
大人が二人亡くなり子供も大けがを負った。
見ていた訳では無いが、
いつも危惧する要素がすべて含まれている。
1.まずまるで狂犬のような人間の存在だ。
狂った犬は人の中をうろつき噛むチャンスを狙っている。
2.ミニバンが異常なほど増えて、
運転のスキルも低下の一途をたどっている。
普段でも運転スキルなど全く考えず本能のままに運転している。
3.大型トラックのマナーが極端に悪い。
平気で追い越し車線を意図的に独占し左側を追い抜かせる。
バスも客を乗せているのにマナーは悪化の一途をたどる。
一般の道路でも多数のバスがコンボイを組んだ状態で、
あえて追い越し車線にずらりと並ぶ。
分散しないための裏技なのかマナーの「マ」の字も感じられない。
まず、1のような小僧ごときに高速道路で道を塞がれても、
軽くいなして振り切るぐらいのスキルは必要だ。
加害者は女が運転していると舐めているのかもしれなかった。
いざとなればクルマは鎧にもなる。
諦めずに最低でもサービスエリアや料金所まで逃げる。
次に2のように運動性能で劣るとしても、
余程の事が無い限り止まる必要もない。
相手が停まってしまっても、
降りてくるのを見計らい、
最終手段としてバックして左右に進路を変えて逃げられる。
亡くなった被害者もクルマのプロだ。
何故胸ぐらをつかまれたのか知らないが、
ひょっとしたらカッとなって車を降りたのかもしれない。
何にも優先して左端にクルマを寄せた方が良かった。
そのまま中で運転を替わり男性のドライブで逃げることもできる。
亡くなった男性も判断ミスを犯した。
そして最も問題なのは3のドライバーだ。
なぜ追い越し車線を走っていたのかと言う事を、
もっと問題視する必要がある。
そもそもトラックやバスが、
余程の事情がない限り、
高速道路で追い越すことを許してはいけない。
追い越す意図がなく追い越し車線を走る事を、
スピード違反を追いかける以上に取り締まるべきだ。
また登坂車線があるのに、
そこに入らないトラックも取り締まるべきだ。
スピードリミッターも形骸化している。
高速道路を使う理由は、
安全と時間をお金で買うためだ。
その実現能力は使うクルマによって異なる。
それに応じて規制を掛けないと、
せっかくの有意義な高速道路が生かせない。
中央自動車道を高速道路ではないと警察官は言うが、
そう言う嘘を平気で言うから罰が当たる。
良心的なクルマ好きなら、
誰でも高速道路だと思わないか?
最初にボタンを掛け違うと、
警察官でも郵便局のコゾウのような思い違いを起こす。
久し振りに桝本さんとお目に掛かれた。
以前訪問した際にはお出かけされていて、
もう一人の創業者である、
石原さんとお目に掛かかれた。
ゴーバルにはいつも遠くから若者が技術を学びにやってくる。
それはゴーバルが全く添加物を使わず、
自然の恵みの中で発酵させる技術を持つからだ。
そして修業した若者は旅立っていく。
でも事業として成り立たせるには、
かなりの困難が伴う。
手間暇が掛かり、
直ぐにお金に変わらず、
歩留まりなども考えると決して儲からないからさ。
お土産に新作を戴いた。
早速調理して食べると、
大量生産のソーセージには感じない味で溢れている。
ドイツにはマイスター制度があり、
販売する肉屋も扱うための資格がとても厳しく、
持てばそれが「誇り」に変わる。
日本では手っ取り早く覚えて、
マニュアル通りに作り、
速く一人前になろうとする傾向がある。
でも決してそれは簡単じゃないからな。
新作のソーセージは凄い。
まだ他にもあるので、
しばらく晩酌が楽しくなりそうだ。
ドイツの生ハムやソーセージと酷似している。
桝本さんの言う通り、
ソーセージの中にかなり大きな肉の塊があって、
ジューシーな旨味が噛むと溢れ出た。
面白い話を聞いた。
生ハムは自然に常温で発酵させる。
最初は生肉に塩を擦り込んで冷蔵庫で寝かせ、
程よく熟成したら室内に吊るし発酵熟成を促す。
腐敗ではないからハエも集り難い。
良い菌に覆われることで、
強力なガードが出来るという。
面白い話と言うのは、
大量に豚の脂身が廃棄物として出た時に、
敷地内の地中に埋めた事があった。
数年してその脂が地中で発酵し、
それを動物が食べている所を桝本さんが目撃した。
あまりにも美味しそうに食べるので、
気になった桝本さんも動物と同じようにそのまま食べた。
言葉にできないほど
美味しかったそうだ。
素晴らしい土壌菌が沢山いるのだろう。
ハム工房にとって一番厄介なのは、
やはりそのような野生動物だ。
でもその環境があるから良い生ハムが出来る。
興味があったら一度食べてみると、
その実力が解るはずだ。
野生動物と言えば、
中津スバルの周辺にも様々な生き物がいる。
妻が嬉しそうに事務所に入ってきた。
「今コーヒーカーの裏にイタチが居たよ」
本当か、と聞き返すと、
「ス~っと何かが通って行ったので裏側を見たらかわいい顔のイタチが居た」という。
凄く小さくて可愛いと言うので、
多分メスだろう。
川の中を上流に向かって猛然と泳ぐ動物を見たが、
あれも多分イタチだったのだ。
泳ぎも美味い。
イタチの画像を集め、
どれが一番似ているかと聞いたら、
これだと言った。
結構鋭い牙を持っている。
人間を襲うことなど無いけれど、
鶏なんかは単独で襲って食っちゃうらしい。
結構獰猛な肉食獣だ。
その代わりフクロウに襲われて喰われるらしいので、
食物連鎖の中でしっかり役割を担いながら生き延びている。
日本人にとって昔からなじみ深い生き物だ。
最後っ屁だとか、
ごっこだとか、
イタチに纏わる語彙も多い。
イタチを見たからではないが、
数年に一度、
無性に喰いたくなる。
この日もそうだった。
試運転に丁度良い距離なので、
サンバーの調子を見がてらドライブスルーに並んだ。
3年以上食べていない気がする。
しかもダブルは初体験だ。
一目見て食材の質が良いと感じる。
モスバーガーの包み紙は独特で、
たっぷりかかったソースがこぼれないようになっている。
日本で生まれたモスバーガーだから、
どうしても箸が使いたくなる。
娘が通り過ぎながらギョッとした目でのぞき込み、
「斬新だね」と一言呟いた。
表現がユニークな女だ。
そのユニークな娘が好きな映画がガルパンで、
一緒に見た後染まってしまった。
そのせいもあり、
仕入れたサンバーに4号戦車と同じ番号を付け、
ガルパンと命名して社用車にした。
しばらくレクチャーカーにも採用したが、
地上高が低く乗り味も悪いため、
これまであまり活躍する事ができなかった。
せっかく死にかけていたクルマを蘇らせたので、
このまま眠らせておくのは惜しいと思い、
地上高を高めるためのスプリングを購入した。
そして新品のダンパーも揃え、
準備万端だったが、
昨今の繁忙さで作業は宙に浮いたままだった。
モスバーガーのようなガルパンを作ろう。
そのために何をすべきか。
答えは簡単だ。
活躍の場を作ればよい。
会議でL1ラリー参戦に当たり、
サポートチームを編成する必要があると説いた。
そしてエントリーと同時に、
サービスカーも登録しなければならない。
その白羽の矢をガルパンに立てた。
早速整備士がその気になり、
直ぐに部品を取り出して装着を始めた。
シルバーのスプリングの効果を試したことはない。
古いノーマルスプリングと、
固着しかけたダンパーを外した。
これではうまくストロークせず、
乗りにくかった訳だ。
ばねの違いは一目瞭然だ。
まずリヤサスから交換を終えた。
きれいに収まった。
リヤの左右を交換して、
次にフロント左右を分解した。
こうして交換を終え、
左右の整立を確認するためにテスターに載せた。
BEFORE
AFTER
明らかに姿勢が上がっている。
ワーゲン風にカスタマイズすると、
ペタペタに見せたがる傾向が強いが、
リフトアップした方がカッコ良いじゃないか。
前のオーナーが洒落で自作したVWオーナメントもコミカルで良いが、
今後はオフィシャルカーなので冗談がキツイ。
そこで妻が一肌脱いで、
オリジナルのオーナメントを社内で自作することになった。
合わせてステアリングの形状も安全なものに変えた。
ラリー参戦に絡む以上、
RX-Rのステアリングを超えるものは無い。
ぴったりの部品が在庫していた。
広々広い室内に、
しっかり装備も満載できる。
テストする時間が無くて、
帰宅する時に乗り帰った。
サスペンションがしっかりストロークして、
物凄く乗り易い。
雨が降り路面が結構濡れていた。
これまでの前輪を抉るような旋回特性は霧散し、
きれいにコーナーを回る。
基本的にサンバーは、
RRの方が走行特性に優れているので、
タイヤが良いと特に雨の日に気持ち良く走る。
狙い通りのクルマに生まれ変わった。
さあ、
活躍してもらうぞ。
今後をお楽しみに。
昔は結構サンバーも導入されていた。
郵政関係は独特の世界で、新車を一括で購入し配備しているようだ。
赤帽と同じで、何か独特の匂いを感じた。
既得権益なのだろうか。
一旦契約した所が全部仕事を持っていく。
とにかく不思議で仕方がなかった。
その名残は今でもあるのだろう。
郵政民営化で小泉政権が既得権益を吹っ飛ばしたと思ったが、
なかなかそう言うものは簡単に消えないのだろう。
一種独特の不思議な企業だ。
現在下水道工事で会社の横が通行止めなので、狭い道を迂回して美乃坂本駅方面に行かねばならない。
神社に通じる狭い旧道がう回路になっている。
やたら眩しいヘッドライトを点けて赤いクルマが向かってきた。
道が狭いので速度を落とすと、
その赤いクルマは左によけながら、
結構大胆に畑のぼたを踏んで走り去った。
毎朝来る郵便配達車だった。
あまり大事に扱っていない。
クルマにも良くないし、
対向車にも迷惑だ。
その翌朝の土曜日に、
運転していた局員が郵便物を集配に来た。
直ぐ翌日の朝なので、
注意するなら早い方が良い。
昨日の朝だけどハイビームのまま走っていたから注意しなよ。
そう言うと、
「あれは全車ハイビームで運転しろと局長から指示されてやってます」
何だかムキになって言う。
それはおかしいだろう、と聞き返すと、
「日本全国の郵便車がハイビームで走る様に指示されてます」
そんなおかしなことが本当なのか、
局長から直接聞きたくなった。
分かった、
戻ったら局長に言ってくれ、
理由を聞きたいから電話するように、と言うと、
またキャンキャンと同じ理由を繰り返そうとしたので、
いいから、君は何も言わなくていい、
と遮った。
戻ったら必ず局長に伝えて電話をよこしなさい、
そう言って送り出したが、
結局電話はかかってこなかった。
他の地域でも真昼間に、
ハイビームを点けっぱなしにしたまま、
集配車が走っているのか?
俄かには信じ難かった。
最近の若者はデジタルが好きで、
マニュアル通りの行動に慣れている。
最初のボタンの掛け違えがあると、
常識では考えられない行動をとる。
いわゆる非常識と言うヤツだが、
社会適応性に欠如があると非常識であることを理解しない。
最近若者の異常な行動がテレビで報道された。
高速道路で道を塞いで後続車を停車させたので、
後ろから来た大型トラックがそれらに追突した。
その結果、
大人が二人亡くなり子供も大けがを負った。
見ていた訳では無いが、
いつも危惧する要素がすべて含まれている。
1.まずまるで狂犬のような人間の存在だ。
狂った犬は人の中をうろつき噛むチャンスを狙っている。
2.ミニバンが異常なほど増えて、
運転のスキルも低下の一途をたどっている。
普段でも運転スキルなど全く考えず本能のままに運転している。
3.大型トラックのマナーが極端に悪い。
平気で追い越し車線を意図的に独占し左側を追い抜かせる。
バスも客を乗せているのにマナーは悪化の一途をたどる。
一般の道路でも多数のバスがコンボイを組んだ状態で、
あえて追い越し車線にずらりと並ぶ。
分散しないための裏技なのかマナーの「マ」の字も感じられない。
まず、1のような小僧ごときに高速道路で道を塞がれても、
軽くいなして振り切るぐらいのスキルは必要だ。
加害者は女が運転していると舐めているのかもしれなかった。
いざとなればクルマは鎧にもなる。
諦めずに最低でもサービスエリアや料金所まで逃げる。
次に2のように運動性能で劣るとしても、
余程の事が無い限り止まる必要もない。
相手が停まってしまっても、
降りてくるのを見計らい、
最終手段としてバックして左右に進路を変えて逃げられる。
亡くなった被害者もクルマのプロだ。
何故胸ぐらをつかまれたのか知らないが、
ひょっとしたらカッとなって車を降りたのかもしれない。
何にも優先して左端にクルマを寄せた方が良かった。
そのまま中で運転を替わり男性のドライブで逃げることもできる。
亡くなった男性も判断ミスを犯した。
そして最も問題なのは3のドライバーだ。
なぜ追い越し車線を走っていたのかと言う事を、
もっと問題視する必要がある。
そもそもトラックやバスが、
余程の事情がない限り、
高速道路で追い越すことを許してはいけない。
追い越す意図がなく追い越し車線を走る事を、
スピード違反を追いかける以上に取り締まるべきだ。
また登坂車線があるのに、
そこに入らないトラックも取り締まるべきだ。
スピードリミッターも形骸化している。
高速道路を使う理由は、
安全と時間をお金で買うためだ。
その実現能力は使うクルマによって異なる。
それに応じて規制を掛けないと、
せっかくの有意義な高速道路が生かせない。
中央自動車道を高速道路ではないと警察官は言うが、
そう言う嘘を平気で言うから罰が当たる。
良心的なクルマ好きなら、
誰でも高速道路だと思わないか?
最初にボタンを掛け違うと、
警察官でも郵便局のコゾウのような思い違いを起こす。
久し振りに桝本さんとお目に掛かれた。
もう一人の創業者である、
石原さんとお目に掛かかれた。
ゴーバルにはいつも遠くから若者が技術を学びにやってくる。
それはゴーバルが全く添加物を使わず、
自然の恵みの中で発酵させる技術を持つからだ。
でも事業として成り立たせるには、
かなりの困難が伴う。
手間暇が掛かり、
直ぐにお金に変わらず、
歩留まりなども考えると決して儲からないからさ。
お土産に新作を戴いた。
早速調理して食べると、
ドイツにはマイスター制度があり、
販売する肉屋も扱うための資格がとても厳しく、
持てばそれが「誇り」に変わる。
日本では手っ取り早く覚えて、
マニュアル通りに作り、
速く一人前になろうとする傾向がある。
でも決してそれは簡単じゃないからな。
まだ他にもあるので、
しばらく晩酌が楽しくなりそうだ。
ドイツの生ハムやソーセージと酷似している。
桝本さんの言う通り、
ソーセージの中にかなり大きな肉の塊があって、
ジューシーな旨味が噛むと溢れ出た。
面白い話を聞いた。
生ハムは自然に常温で発酵させる。
最初は生肉に塩を擦り込んで冷蔵庫で寝かせ、
程よく熟成したら室内に吊るし発酵熟成を促す。
腐敗ではないからハエも集り難い。
良い菌に覆われることで、
強力なガードが出来るという。
面白い話と言うのは、
大量に豚の脂身が廃棄物として出た時に、
敷地内の地中に埋めた事があった。
数年してその脂が地中で発酵し、
それを動物が食べている所を桝本さんが目撃した。
あまりにも美味しそうに食べるので、
気になった桝本さんも動物と同じようにそのまま食べた。
言葉にできないほど
美味しかったそうだ。
素晴らしい土壌菌が沢山いるのだろう。
ハム工房にとって一番厄介なのは、
やはりそのような野生動物だ。
でもその環境があるから良い生ハムが出来る。
興味があったら一度食べてみると、
その実力が解るはずだ。
野生動物と言えば、
中津スバルの周辺にも様々な生き物がいる。
妻が嬉しそうに事務所に入ってきた。
「今コーヒーカーの裏にイタチが居たよ」
本当か、と聞き返すと、
「ス~っと何かが通って行ったので裏側を見たらかわいい顔のイタチが居た」という。
凄く小さくて可愛いと言うので、
多分メスだろう。
川の中を上流に向かって猛然と泳ぐ動物を見たが、
あれも多分イタチだったのだ。
泳ぎも美味い。
イタチの画像を集め、
どれが一番似ているかと聞いたら、
結構鋭い牙を持っている。
人間を襲うことなど無いけれど、
鶏なんかは単独で襲って食っちゃうらしい。
結構獰猛な肉食獣だ。
その代わりフクロウに襲われて喰われるらしいので、
食物連鎖の中でしっかり役割を担いながら生き延びている。
日本人にとって昔からなじみ深い生き物だ。
最後っ屁だとか、
ごっこだとか、
イタチに纏わる語彙も多い。
イタチを見たからではないが、
数年に一度、
無性に喰いたくなる。
試運転に丁度良い距離なので、
サンバーの調子を見がてらドライブスルーに並んだ。
3年以上食べていない気がする。
一目見て食材の質が良いと感じる。
たっぷりかかったソースがこぼれないようになっている。
日本で生まれたモスバーガーだから、
どうしても箸が使いたくなる。
「斬新だね」と一言呟いた。
表現がユニークな女だ。
そのユニークな娘が好きな映画がガルパンで、
一緒に見た後染まってしまった。
そのせいもあり、
仕入れたサンバーに4号戦車と同じ番号を付け、
ガルパンと命名して社用車にした。
地上高が低く乗り味も悪いため、
これまであまり活躍する事ができなかった。
せっかく死にかけていたクルマを蘇らせたので、
このまま眠らせておくのは惜しいと思い、
地上高を高めるためのスプリングを購入した。
そして新品のダンパーも揃え、
準備万端だったが、
昨今の繁忙さで作業は宙に浮いたままだった。
モスバーガーのようなガルパンを作ろう。
そのために何をすべきか。
答えは簡単だ。
活躍の場を作ればよい。
会議でL1ラリー参戦に当たり、
サポートチームを編成する必要があると説いた。
そしてエントリーと同時に、
サービスカーも登録しなければならない。
その白羽の矢をガルパンに立てた。
早速整備士がその気になり、
直ぐに部品を取り出して装着を始めた。
古いノーマルスプリングと、
固着しかけたダンパーを外した。
これではうまくストロークせず、
乗りにくかった訳だ。
まずリヤサスから交換を終えた。
リヤの左右を交換して、
次にフロント左右を分解した。
左右の整立を確認するためにテスターに載せた。
明らかに姿勢が上がっている。
ワーゲン風にカスタマイズすると、
ペタペタに見せたがる傾向が強いが、
リフトアップした方がカッコ良いじゃないか。
今後はオフィシャルカーなので冗談がキツイ。
そこで妻が一肌脱いで、
オリジナルのオーナメントを社内で自作することになった。
合わせてステアリングの形状も安全なものに変えた。
ラリー参戦に絡む以上、
RX-Rのステアリングを超えるものは無い。
広々広い室内に、
しっかり装備も満載できる。
帰宅する時に乗り帰った。
サスペンションがしっかりストロークして、
物凄く乗り易い。
雨が降り路面が結構濡れていた。
これまでの前輪を抉るような旋回特性は霧散し、
きれいにコーナーを回る。
基本的にサンバーは、
RRの方が走行特性に優れているので、
タイヤが良いと特に雨の日に気持ち良く走る。
さあ、
活躍してもらうぞ。
今後をお楽しみに。