最新のアイサイト、下手な説明より動画が一番だ。
かわら版を校了し、
直ぐ高速道路に飛び乗った。
まるで夏のような一日だった。
生暖かい風が吹き込み汗ばむので、集中して原稿を見るのがつらかった。
新型のS4はレヴォーグに乗った時ほど新鮮ではなかった。
レヴォーグの1.6DITは、走りそのものにかなりの変化を感じた。
それに比べると、WRX S4の2.0DITは、装備と外装以外に大した変化はない。
兄弟車とは言え、かなりの部分で大きく異なる。
走りに変化がないとはいえ、2リットルのキャパシティがあると、iモードの動力性能で十分スポーティな走りが出来る。
それにステアリングの手ごたえも良い。
ステアリングギヤ比は、レヴォーグもS4も14.5:1と共通だが、後部車体剛性の高いS4の方が、舵に対してクルマの動きが俊敏で気持ち良い。
だから独特の面白さを持つクルマであることに間違いはない。
あっという間に目的地に着いた。 本当はもっと早い時間に南アルプスの中まで入り込みたかった。
それは不可能だったが、もう一つの大切なミッションが残っていた。
妻と娘がマツタケを待っている。 WRXの外装色で一番好きなのは黒だ。次がWRブルーでその他はどれでも似たような感じだ。
嫌いな色はないのだが、
どちらかと言うとクッキリした色が良い。
強いて言えば、
お蔵入りになったけれど、
ハイパーブルーも面白いと思う。
以前アメリカ人だけが買えると聞いて羨ましかった。
夕暮れの光がWRXを包み込んだ。
いつも行く店は活気で溢れ返っていた。
大根一本40円のタイムサービスが始まり、
わっと人が群がった。
一本買ってキノコに使おう。
いつもの年ならもっと入り口に近い所にあるはずだが、
今年はキノコが奥に閉じこもっている。
並んでいる量も少ないし、
養殖もいつもより多い。
マツタケは一本もなかった。
昨年と比べて嘘みたいに違う。
マツタケはやっぱり少ないんですか?
そう尋ねると、
いつも親切なお兄さんは笑いながらこう言った。
「今年マツタケを喰う奴はよっぽどの悪人だよ」
まあその一言で良く解った。
一日に何本かは入るのだろうが、
無ければ仕事上どうしても困る人が買いあさるのだろう。
値段は天井と言う事か。
とにかくすき焼きに入れるものが欲しい。
原木ヒラタケを買った。
これに旨味はないが、
すき焼きの味をしっかる吸い込むので美味い。
ラベルに誰が作ったのか書いてあるので、
無闇に買うより安心だ。
すき焼きには贅沢だが、
ホンシメジもあったので購入した。
マツタケの軍資金を持ってるので、
1300円でも安く感じるのが怖い。
次ぐにクリタケを狙った。
ワンパック800円ぐらいで並んでいるが、
どうも鮮度が気に入らない。
2300円の値札が付いていたが、
色つやが良いのでこちらを選んだ。
キノコは洗わずに掃除して調理する。
だから下ごしらえも重要だが、
出来るだけ純な場所で摂れるものが好ましい。
自分で摂る能力はないので、
店を選んで買う。
本当は木曽谷を回ってリアルな走りを楽しみたかったが、
そんなわけにはいかない。
下処理する時間が必要だ。
妻がさっそく丁寧にキノコを掃除して、
不純物を取り去った。
基本的に汚い場所には生えないが、
だからと言って手を抜けない。
軸の硬い所も外して、
美味しい部分だけ残す。
やっぱり安物を買わなくてよかった。
ほとんど食べられなかったかもしれない。
食べきれないほどあるように見えるが、
すき焼きにすると量が減るのでこれくらいでも丁度良い。
キノコを掃除する間に、
肉が綺麗に盛り付けられた。
あまり良い肉じゃないので撮らないでと言うが、
これくらいの赤身が一番好きだ。
脂が多いと気持ちが悪くなる。
白滝にも味が滲みた。
まず肉から食べてと言われ、
卵の白身だけに絡めて戴く。
美味しい。
次に味の滲み込んだクリタケが食べごろになった。
この時に箸の先端で黄身をチョンと突っついて割る。
この絡み具合が堪らないね。
WRXに乗った距離は、
予定より大幅に少ない170km弱だった。
市街地を走ると、
そのパワフルさとCVTによるスムーズな走りに痺れる。
日本の国情に合わせた、
素晴らしい仕込みだ。
日本人は全開全閉を繰り返すような思い切った走りをしないし、
道路も曲がりくねっていて道幅が狭い。
速度も良く出して時速120kmくらいだ。
その範疇で使用するとリニアトロニックの優秀性が光る。
エンジン全体の質感も高いし、
サウンドも悪くないが、
もう少し低速から中速のトルクが厚いと言う事ないな。
まだスロットル制御でトルク不足を補っている。
そこが幼稚な所だろう。
ブワッとスポンジーな所が目立つ。
タイヤがレスポンスの良い操舵性に効いている事は明確だ。
ダンロップのスポーツマックスを採用し、
サイズも245/40R18と美味しい。
これであと100kg軽ければ1450kgなので、
BL5の2.0GTターボに近い味まで戻るはずだ。
その辺りについて、
スバルも必要性を感じているからこそ、
SGPを開発したのだろう。
決して悪いタイヤではないが、
高速領域でロードノイズが大きくなる。
これも日本で使う上ではさほど問題ではない。
日本で使わない領域で大きくなる。
顔はかなり変わって、
とても存在感を増した。
STIのリップスポイラーとディライナーは必需品だろう。
トランクのスポイラーも小振りでお洒落だ。
STIには大きい物でも良いが、
S4にはこれぐらいが似合う。
ドキッとするほどよく似てるんだな。
これでボンネットに穴さえなければ、
上品で獰猛なBMWのM3と比べても、
全く遜色のない仕上がりになる。
オーナメントを見て我に帰った。
そうなんだよ。
このクルマはSTIではないんだ。
でも雰囲気は捨てられない。
結局その迷いがSTI SPORTに現れるんだ。
顧客が望むから仕方がないが、
本格的なスポーツセダンと、
洒落て洗練されたGTを作り分けられない。
スポルヴィータで良い線まで行ったのに、
結局STIの名を借りるしかない。
お互いにスポイルし合うだけだが、
目先を見るだけで精いっぱいなのが実情なのだろう。
その辺りにスバルの根性を見せてもらいたい。
STIはもっと凄い事をしないとね。
とは言え、
こんなすごい性能のセダンは現在の日本でそんなに簡単に買えない。
しかも価格は驚くほど安い。
これは本体価格346万円で購入できるような性能ではないからだ。
S4はすき焼きの味がする。
日本人にぴったりの高性能セダンだ。
安心して購入してほしい。
他の機能や安全性は、
レヴォーグで語った通りの優秀性を持つ。
直ぐ高速道路に飛び乗った。
まるで夏のような一日だった。
生暖かい風が吹き込み汗ばむので、集中して原稿を見るのがつらかった。
新型のS4はレヴォーグに乗った時ほど新鮮ではなかった。
レヴォーグの1.6DITは、走りそのものにかなりの変化を感じた。
それに比べると、WRX S4の2.0DITは、装備と外装以外に大した変化はない。
走りに変化がないとはいえ、2リットルのキャパシティがあると、iモードの動力性能で十分スポーティな走りが出来る。
それにステアリングの手ごたえも良い。
ステアリングギヤ比は、レヴォーグもS4も14.5:1と共通だが、後部車体剛性の高いS4の方が、舵に対してクルマの動きが俊敏で気持ち良い。
だから独特の面白さを持つクルマであることに間違いはない。
あっという間に目的地に着いた。
それは不可能だったが、もう一つの大切なミッションが残っていた。
妻と娘がマツタケを待っている。
嫌いな色はないのだが、
どちらかと言うとクッキリした色が良い。
強いて言えば、
お蔵入りになったけれど、
ハイパーブルーも面白いと思う。
以前アメリカ人だけが買えると聞いて羨ましかった。
いつも行く店は活気で溢れ返っていた。
大根一本40円のタイムサービスが始まり、
わっと人が群がった。
一本買ってキノコに使おう。
今年はキノコが奥に閉じこもっている。
並んでいる量も少ないし、
養殖もいつもより多い。
昨年と比べて嘘みたいに違う。
マツタケはやっぱり少ないんですか?
そう尋ねると、
いつも親切なお兄さんは笑いながらこう言った。
「今年マツタケを喰う奴はよっぽどの悪人だよ」
まあその一言で良く解った。
一日に何本かは入るのだろうが、
無ければ仕事上どうしても困る人が買いあさるのだろう。
値段は天井と言う事か。
とにかくすき焼きに入れるものが欲しい。
原木ヒラタケを買った。
これに旨味はないが、
すき焼きの味をしっかる吸い込むので美味い。
ラベルに誰が作ったのか書いてあるので、
無闇に買うより安心だ。
ホンシメジもあったので購入した。
マツタケの軍資金を持ってるので、
1300円でも安く感じるのが怖い。
次ぐにクリタケを狙った。
ワンパック800円ぐらいで並んでいるが、
どうも鮮度が気に入らない。
色つやが良いのでこちらを選んだ。
キノコは洗わずに掃除して調理する。
だから下ごしらえも重要だが、
出来るだけ純な場所で摂れるものが好ましい。
自分で摂る能力はないので、
店を選んで買う。
そんなわけにはいかない。
下処理する時間が必要だ。
不純物を取り去った。
基本的に汚い場所には生えないが、
だからと言って手を抜けない。
美味しい部分だけ残す。
やっぱり安物を買わなくてよかった。
ほとんど食べられなかったかもしれない。
すき焼きにすると量が減るのでこれくらいでも丁度良い。
肉が綺麗に盛り付けられた。
これくらいの赤身が一番好きだ。
脂が多いと気持ちが悪くなる。
まず肉から食べてと言われ、
卵の白身だけに絡めて戴く。
美味しい。
次に味の滲み込んだクリタケが食べごろになった。
この絡み具合が堪らないね。
WRXに乗った距離は、
予定より大幅に少ない170km弱だった。
そのパワフルさとCVTによるスムーズな走りに痺れる。
日本の国情に合わせた、
素晴らしい仕込みだ。
道路も曲がりくねっていて道幅が狭い。
その範疇で使用するとリニアトロニックの優秀性が光る。
エンジン全体の質感も高いし、
サウンドも悪くないが、
もう少し低速から中速のトルクが厚いと言う事ないな。
そこが幼稚な所だろう。
ブワッとスポンジーな所が目立つ。
タイヤがレスポンスの良い操舵性に効いている事は明確だ。
ダンロップのスポーツマックスを採用し、
これであと100kg軽ければ1450kgなので、
BL5の2.0GTターボに近い味まで戻るはずだ。
その辺りについて、
スバルも必要性を感じているからこそ、
SGPを開発したのだろう。
高速領域でロードノイズが大きくなる。
これも日本で使う上ではさほど問題ではない。
日本で使わない領域で大きくなる。
顔はかなり変わって、
とても存在感を増した。
STIのリップスポイラーとディライナーは必需品だろう。
トランクのスポイラーも小振りでお洒落だ。
STIには大きい物でも良いが、
S4にはこれぐらいが似合う。
これでボンネットに穴さえなければ、
上品で獰猛なBMWのM3と比べても、
全く遜色のない仕上がりになる。
そうなんだよ。
このクルマはSTIではないんだ。
結局その迷いがSTI SPORTに現れるんだ。
顧客が望むから仕方がないが、
本格的なスポーツセダンと、
洒落て洗練されたGTを作り分けられない。
スポルヴィータで良い線まで行ったのに、
結局STIの名を借りるしかない。
お互いにスポイルし合うだけだが、
目先を見るだけで精いっぱいなのが実情なのだろう。
その辺りにスバルの根性を見せてもらいたい。
STIはもっと凄い事をしないとね。
とは言え、
こんなすごい性能のセダンは現在の日本でそんなに簡単に買えない。
しかも価格は驚くほど安い。
これは本体価格346万円で購入できるような性能ではないからだ。
S4はすき焼きの味がする。
日本人にぴったりの高性能セダンだ。
安心して購入してほしい。
他の機能や安全性は、
レヴォーグで語った通りの優秀性を持つ。