不衛生な行為と取り締まり

昔親しくしていた医師が、「代田さん、溶結性尿毒症症候群を発症したら私でも助けられません」
彼は悲しそうな顔でそう言った。
堺でＯ１５７の流行があり、幼い子供が亡くなった。

あの頃、お互いにまだ子供が小さかった。
他人事ではない事件で、カイワレ大根が疑われたが、その真偽のほどは謎に包まれていた。

高速道路を走っていたら、新車のパトカーが沢山運ばれていた。この世界の巨人は、やはりクラウンだろう。


中間加速が凄く良いし、
エンジンかけっぱなしでも何ともない、
タクシー譲りの耐久性がある。


ドイツでなら取り締まりの対象になる行為だが、
日本の警察では停止中でも理由がない限りエンジンをかけて置くはずだ。


そういうラフな使い方に、
国内で鍛錬されたクラウンは抜群に良い。
但し想定以上の負荷や、
高度な運動性能には恵まれない。


その後前方に緊急灯を付けた覆面パトカーが現れた。


珍しいなと思いながら後に従ったが、
この覆面パトカーも日本の自動車専用道路上では異常なほど速い。


まさに獲物を刈る隼の様だ。
猛禽類の匂いが立ち上る。
何か特別の要件だったのか、
そのまま次のインターを降りて行った。


狩りの後しかランプ点灯を見た事が無いが、
何か緊急活動で飛び出して来たのだろう。


レガシィにもパトカー仕様があるが、
その採用期間は短かった。
必要とされる発動機を温存しているので、
採用されたのかもしれない。


覆面パトカーも居るのだろうか。


出会いたくないが・・・・・（笑）。


出会いたくないものの一つに、
こんな人間が居る。


用便語に手を洗わず平気でそのまま立ち去る人間だ。


覆面パトカーの後を走って、
しばらくしたらトイレに行きたくなった。


最寄りのＳＡに立ち寄り、
尿酸値が下がるようお祈りしながら放出した。


ああ、今日も痛くならなかった。
ありがとう。


背後の個室のドアは閉まり、
内部で物音が聞こえ流す音がした。


先に用を済ませ手を洗っていると、
個室から出てきた男は、
平気で携帯電話をいじりながら歩き去る。


明らかにそんな顔をしてる男だが、
どんなクルマに乗っているのか気になって観察した。
仕事のクルマだから、

ハンドル握るのも平気だし、
用便後の汚れ何て誤差みたいなものかもしれない。


しかしオッサンよ、
もし悪いのを喰って大腸菌の中に悪玉菌が混じってたらどうする。


日本人はもっと清潔なはずだ。


昭和４０年代に赤痢が大流行し手洗いを徹底させられた。


ドライバーを観察した時、
もしかしたら日本人じゃないのかもしれないと思った。


それは容貌からだ。
定かではないが、
そんな気がする。


理由は子供の頃に躾けないと、
手洗いは絶対に身に付かない行儀だ。


大人なら死は免れても、
幼児にはベロ毒素がきつい。


大腸菌は殺菌できても、
ベロ毒素は酵素なので毒が消えず、
抵抗力の弱い幼児に危険だ。


このように最近は手洗いの習慣が減っている。


Ｊ－ＷＡＶＥでピストン西沢も驚いていた。


アンケートを取ったら
用便後に手を洗わない人が凄く多いと言う事に。




さらにビックリしたのは、小より大の後で手を洗わない人が多いらしい。


犬や猫ではあるまいし。


とは言うものの、
実はアメリカでは昔から問題になっていた。


フロリダでは商業施設にある公衆トイレのレベルでも、
用便後に手洗いしない人が多い。


それで友人は絶対にトイレのドアハンドルを素手で持たなかった。


今から３０年も前の話だ。


日本にもそんな嫌な時代が来てしまった。


残念でしかたがない。


覆面ガードマンに巡回してもらいたいものだ。


そうしないと、
スーパーで安心して食物を買えない。