暑くもなく、
寒くもなく、
雄大な自然の中で走りを楽しめた。
A3の走りを一言で言うと、パーソナルサイズのグランドクルーザーだろう。
昨年乗ったガソリンのアウトバックより重厚だ。
最新のレヴォーグよりギミックでは負けるが、
高速安定性では、
比べものにならないほど良い。
これは使う環境が違うから仕方が無い。
日本の道路しか知らず、
追越車線の使い方も解らない人間には、
あえて言うが、
宝の持ち腐れだ。
ギンギラギンのメーターが、
手放せない子供に比べ、
本場では瞬読性の向上と精緻化が、
物凄い速度で進んでいる。
できの悪いナビに固執せざるを得ず、
やたらモニターを増やすスバルは、
本当に鬱陶しいコクピットを作り続ける。
何かにつけて、
ピーピーうるさいアイサイトに、
もうそろそろ辟易としてきた。
スバルは事業性の損得だけで、
数々の開発資産を凍結、
或いは放棄し続けるが、
本当に大丈夫なのだろうか。
短期間で最新のレヴォーグSTI SPORTと.
A3を乗り比べ、
これ以上スバルの自動車開発が、
クルマ音痴を増やさない事を願いたい。
欧州と言うクルマの本場から、
日本を眺めると、
あまりにも滑稽で子供じみた行為が多い。
まともに走れないトラックドライバー。
軸の狂った高齢者ドライバー。
クルマの良さを知ろうともしない若者たち。
追いかけ回す事を強要される警察官。
彼らにとって本当に酷い話だ。
正義の味方が、
本来やることじゃ無い。
因縁を付けるために古い法律を温存し、
似非正義を植え付ける。
くだらないタレント精神ばかり目に付く国会議員の頂点に、
お飾りの総理大臣が鎮座している。
飼い慣らされた日本人はどこに向かう?
マニュアルシフトでDEすると、
エンストを怖がる人が多い。
いつもエンストを怖がる必要は全く無いと諭す。
むしろ、
早くミートポイントを探して、
エンジントルクで発進させるようアドバイスしてきた。
この6速ミッションには、
オートモードが組み込まれている。
一瞬エンストしても、
焦らずクラッチを踏め込めば、
即座に再始動する。
スバルはSTIこそアイドリングストップを入れるべきだが、
それを怠り続けている。
エンスト時の自動復旧は、
アイドリングストップの応用だ。
これがあると、
マニュアルの良さをさらに楽しめる。
シフトポジションインジケーターに、
この表示が出ていると、
エンストしてもクルマ任せだ。
最初は何が起きてるのか、
よく分からなかったが、
すぐ使い慣れる優れた工夫だ。
あれほど良かったA3も、
ニュルに近づくにつれ、
A3本来の持つ構造上の弱点が露呈する。
この辺り一帯は、
日本の山間部とよく似た道路で、
中津川周辺にも多いシチュエーションだ。
A3はフロントオーバーハングに、
思いパワートレーンがごっそり乗っている。
レヴォーグSTIの、
貼り付いた様な、
横剛性は全く感じられない。
もう本当に全然欲しく無いクルマに豹変する。
下りのタイトなコーナーは特に苦手だ。
典型的なタイヤに頼るクルマになっている。
ただしアウトバーンで、
素晴らしい乗り味のサスペンションは、
ここでも味の変化を感じさせ無い。
そこが大人の味だろう。
レヴォーグSTIは、
アウトバーンの高速領域では使い物にならない。
必要無いからだ。
ピョンピョン動く、
子供っぽい特性は、
スバル車全般に言える最近の傾向だ。
でもクルマ音痴には、
さほど気にならないはずだ。
而して、
スバルの開発トップは、
長年にわたりクルマ音痴だと結論付けられる。
クルマオタクを喜ばせるより、
他社を食わねば生き残れないからね。
子供っぽい代わりに、
日本の常用領域で、
他を圧倒する味の良さを感じさせる。
ところが、
ゴツンといつも頻繁に、
路面の凹凸を拾う。
ここがA3と比べると子供っぽい。
それに平気でSTIと名を付ける。
まあ、
根本からSTIに求めるものが、
スバルの経営陣と異なるから仕方が無い。
結論を言えば、
そのブランドは彼らの物なんだ。
「どう好きに使おうと文句を言われる筋合いは無い」
その声がクルマから溢れる。
勝ち逃げを狙う奴の常套句だ。
凄いクルマは背水の陣から産まれる。
太った豚から生まれはしない。
ニュルに着いた。
あてもなく正門に行くと、
まだツーリステンファルテンの時間でも無いのに、
人とクルマで溢れかえっていた。
一人旅が好きだ。
お互い鎧を身に着けず、
本能で相手を見抜く、
片言の言葉しか話せずとも、
瞬時にクルマ好きならではの意思の疎通が産まれる。
今日2度目の出会いだ。
STIが産んだ、
過去最強の「S」を見つけた。
近づくと彼が居た。
「これ、S202じゃないか」と言ったら、
彼の目の色が変わった。
「203、204、どれも良いね。
207を今持ってるよ」
と言うと、
「おい、どれが一番だ?」と食い入るような目で聞く。
答えは当然だ。
「コイツだよ」と言うと、
自慢の愛機のパンツまでめくり上げて、
しげしげと眺めさせてくれた。
イギリスから来たそうだ。
凄いポルシェも多いが、
レクチャーに来ているグループもある。
彼に言わせると、
高額な走行会だけれど、
十分走れるので価値が高いらしい。
コースオープンとなり、
待ちきれない連中は続々と地獄に勇んで突入していく。
アデナウに移動して、
スーパーマーケットでお土産と水を買った。
そのついでに、
エクスミューレで彼らの走りを見せてもらった。
本当に僅か1メートルの、
トラッキングの狂いが、
エイペックスを掴むか、
掴めないのかに関わる。
それがよく分かる場所だ。
昨夜のレクチャーの後、グループ分けに沿ってディナーを楽しんだ。
グループは国籍ミックスだが、
後の七人は全員デンマークから来たらしい。
フランスにワインを飲みに旅行して、
その足でここに来たという。
パートナーは歯医者さんだ。
10月に家族を連れて日本に来るそうだ。
出会いには事欠かない。
インストラクターを中心に話題も豊富だ。
昨年と同じく、
今年もアウアーさんが担当だ。
一昨年まで教えてくれた、
ロバートも声を掛けに来てくれた。
嬉しいねぇ。
食事を終え各自部屋に戻り、
ゆっくり睡眠をとった。
いよいよ20km以上あるニュルブルクリンク北コースを、
9つのセクションに分け徹底的に走る。
その前に初めて参加する者は度肝を抜かれるだろう。
いきなりインストラクターに従って、
4台のレクチャーカーがコースを一周するのだ。
そしてフルブレーキと、
パイロンスラロームの練習が待っている。
そのあと、
終日ドライブトレーニングが続く。
08:00~16:00までニュルに缶詰めだ。
まあこの上ない天国だけど、
ここの愛称は「緑の地獄」なのさ。
気合い入れて行こう。
寒くもなく、
雄大な自然の中で走りを楽しめた。
昨年乗ったガソリンのアウトバックより重厚だ。
最新のレヴォーグよりギミックでは負けるが、
高速安定性では、
比べものにならないほど良い。
これは使う環境が違うから仕方が無い。
日本の道路しか知らず、
追越車線の使い方も解らない人間には、
あえて言うが、
宝の持ち腐れだ。
ギンギラギンのメーターが、
手放せない子供に比べ、
本場では瞬読性の向上と精緻化が、
物凄い速度で進んでいる。
できの悪いナビに固執せざるを得ず、
やたらモニターを増やすスバルは、
本当に鬱陶しいコクピットを作り続ける。
何かにつけて、
ピーピーうるさいアイサイトに、
もうそろそろ辟易としてきた。
スバルは事業性の損得だけで、
数々の開発資産を凍結、
或いは放棄し続けるが、
本当に大丈夫なのだろうか。
短期間で最新のレヴォーグSTI SPORTと.
A3を乗り比べ、
これ以上スバルの自動車開発が、
クルマ音痴を増やさない事を願いたい。
欧州と言うクルマの本場から、
日本を眺めると、
あまりにも滑稽で子供じみた行為が多い。
まともに走れないトラックドライバー。
軸の狂った高齢者ドライバー。
クルマの良さを知ろうともしない若者たち。
追いかけ回す事を強要される警察官。
彼らにとって本当に酷い話だ。
正義の味方が、
本来やることじゃ無い。
因縁を付けるために古い法律を温存し、
似非正義を植え付ける。
くだらないタレント精神ばかり目に付く国会議員の頂点に、
お飾りの総理大臣が鎮座している。
飼い慣らされた日本人はどこに向かう?
エンストを怖がる人が多い。
いつもエンストを怖がる必要は全く無いと諭す。
むしろ、
早くミートポイントを探して、
エンジントルクで発進させるようアドバイスしてきた。
この6速ミッションには、
オートモードが組み込まれている。
一瞬エンストしても、
焦らずクラッチを踏め込めば、
即座に再始動する。
スバルはSTIこそアイドリングストップを入れるべきだが、
それを怠り続けている。
エンスト時の自動復旧は、
アイドリングストップの応用だ。
これがあると、
マニュアルの良さをさらに楽しめる。
シフトポジションインジケーターに、
この表示が出ていると、
エンストしてもクルマ任せだ。
最初は何が起きてるのか、
よく分からなかったが、
すぐ使い慣れる優れた工夫だ。
あれほど良かったA3も、
ニュルに近づくにつれ、
A3本来の持つ構造上の弱点が露呈する。
この辺り一帯は、
日本の山間部とよく似た道路で、
中津川周辺にも多いシチュエーションだ。
A3はフロントオーバーハングに、
思いパワートレーンがごっそり乗っている。
レヴォーグSTIの、
貼り付いた様な、
横剛性は全く感じられない。
もう本当に全然欲しく無いクルマに豹変する。
下りのタイトなコーナーは特に苦手だ。
典型的なタイヤに頼るクルマになっている。
ただしアウトバーンで、
素晴らしい乗り味のサスペンションは、
ここでも味の変化を感じさせ無い。
そこが大人の味だろう。
レヴォーグSTIは、
アウトバーンの高速領域では使い物にならない。
必要無いからだ。
ピョンピョン動く、
子供っぽい特性は、
スバル車全般に言える最近の傾向だ。
でもクルマ音痴には、
さほど気にならないはずだ。
而して、
スバルの開発トップは、
長年にわたりクルマ音痴だと結論付けられる。
クルマオタクを喜ばせるより、
他社を食わねば生き残れないからね。
子供っぽい代わりに、
日本の常用領域で、
他を圧倒する味の良さを感じさせる。
ところが、
ゴツンといつも頻繁に、
路面の凹凸を拾う。
ここがA3と比べると子供っぽい。
それに平気でSTIと名を付ける。
まあ、
根本からSTIに求めるものが、
スバルの経営陣と異なるから仕方が無い。
結論を言えば、
そのブランドは彼らの物なんだ。
「どう好きに使おうと文句を言われる筋合いは無い」
その声がクルマから溢れる。
勝ち逃げを狙う奴の常套句だ。
凄いクルマは背水の陣から産まれる。
太った豚から生まれはしない。
ニュルに着いた。
あてもなく正門に行くと、
まだツーリステンファルテンの時間でも無いのに、
人とクルマで溢れかえっていた。
一人旅が好きだ。
お互い鎧を身に着けず、
本能で相手を見抜く、
片言の言葉しか話せずとも、
瞬時にクルマ好きならではの意思の疎通が産まれる。
今日2度目の出会いだ。
STIが産んだ、
過去最強の「S」を見つけた。
近づくと彼が居た。
「これ、S202じゃないか」と言ったら、
彼の目の色が変わった。
「203、204、どれも良いね。
207を今持ってるよ」
と言うと、
「おい、どれが一番だ?」と食い入るような目で聞く。
答えは当然だ。
「コイツだよ」と言うと、
自慢の愛機のパンツまでめくり上げて、
しげしげと眺めさせてくれた。
イギリスから来たそうだ。
凄いポルシェも多いが、
レクチャーに来ているグループもある。
彼に言わせると、
高額な走行会だけれど、
十分走れるので価値が高いらしい。
コースオープンとなり、
待ちきれない連中は続々と地獄に勇んで突入していく。
アデナウに移動して、
スーパーマーケットでお土産と水を買った。
そのついでに、
エクスミューレで彼らの走りを見せてもらった。
本当に僅か1メートルの、
トラッキングの狂いが、
エイペックスを掴むか、
掴めないのかに関わる。
それがよく分かる場所だ。
昨夜のレクチャーの後、グループ分けに沿ってディナーを楽しんだ。
グループは国籍ミックスだが、
後の七人は全員デンマークから来たらしい。
フランスにワインを飲みに旅行して、
その足でここに来たという。
パートナーは歯医者さんだ。
10月に家族を連れて日本に来るそうだ。
出会いには事欠かない。
インストラクターを中心に話題も豊富だ。
昨年と同じく、
今年もアウアーさんが担当だ。
一昨年まで教えてくれた、
ロバートも声を掛けに来てくれた。
嬉しいねぇ。
食事を終え各自部屋に戻り、
ゆっくり睡眠をとった。
いよいよ20km以上あるニュルブルクリンク北コースを、
9つのセクションに分け徹底的に走る。
その前に初めて参加する者は度肝を抜かれるだろう。
いきなりインストラクターに従って、
4台のレクチャーカーがコースを一周するのだ。
そしてフルブレーキと、
パイロンスラロームの練習が待っている。
そのあと、
終日ドライブトレーニングが続く。
08:00~16:00までニュルに缶詰めだ。
まあこの上ない天国だけど、
ここの愛称は「緑の地獄」なのさ。
気合い入れて行こう。