近藤さんに頂いたランドグシャを食べながら、
届いたXVの色をもう一度良く見た。
当社のデモカーだ。
九州まで乗って来たかったが、
少しだけとどくのが遅かった。
どうもイメージしていた色と、
現実の色調が少し異なる。
カーキだから、
少し濁りがあるのだろうか。
光の具合で色が面白いように変化するので、
こいつとはじっくり付き合ってみるか。
そう思ったら我慢できなくなり、
早速慣らしを兼ねて高速道路に乗った。
22Bで走ったルートを、
午後から同じようにトレースした。
ボルボもそうだったが、
新世代のプラットフォームは、
ステアリングの初期タッチが本当に気持ち良い。
そしてクルマが軽々と前に出ていく。
先代から同じように、
摺動抵抗感の少ないクルマだったが、
また一段と磨きがかかった。
この走行感覚は、
先月テストしたフォレスターに近い。
スロットルの開き方も、
以前よりリニアに改められていると感じた。
これに乗った後で、
年度改良した、
新型フォレスターに乗れると良いのだが・・。
なぜかって、
それはリニアトロニックの細部まで、
共通要素を沢山与えられ、
かなりリファインされたきがするからだ。
座った位置から改めて良く見ると、
サイズ的にはBP系のアウトバックが一番近い。
オレンジのステッチに拘りがあるようだ。
メーターの中にも同じように着色したリングがある。
もう少し新しい提案があっても良かった気がする。
シートは心配していたほど奇抜では無かった。
それはよかったが、
完全に守りの姿勢だ。
ゼロ次安全を重視するだけあり、
かさ上げ車高になってさらに視界が良くなった。
これはスバルの歴史的美点だ。
視界は非常に良い。
見違えるように小気味よく走る。
いずれのモードでも、
抜群の静かさだ。
クルマは、
よりフォレスターに近くなった。
リヤサスの踏ん張りがもう少しあると、
もう言う事が何も無いだろう。
届いたばかりなので空気圧が高めなのかもしれない。
18インチのタイヤサイズは、
XVのために用意されたと言っても過言ではない。
非常に堂々としていて、
足元の存在感が極めて高くなった。
買うならSグレードだろう。
軽いスキール音を立てるが、
オンロードでもよく粘るタイヤだ。
ニュルブルクリンクをアウトバックで走った時に、
このタイヤのバランスに驚いた。
SUV用のタイヤとして、
オンとラフを高次元でバランスさせた。
ただし濡れた路面でどうなるか、
更に乗り倒して調べてみたい。
懐の深い足回りなので、
乗り心地を良くしても、
操縦性能を全く犠牲にしていない。
ライントレース性能も合格点のレベルだ。
だが、
前のクルマが良すぎた。
手越のようなtSから乗り換えると、
そのレベルには、
全く追いついていなかった。
STIの面目躍如だろう。
こう考えると、
あのハイブリッドは、
とてもお買い得だった。
リニアトロニックはとてもよくなった。
下り坂で絶妙にシフトダウンするところが、
これまでとかなり変わった。
だから、
フォレスターのマイナーチェンジ版にも、
早急に乗ってみたくなったのだ。
大きさがに拘る良い人に、
とてもおすすめ出来る。
ただし全体的なSUVとしての商品力を見ると、
やはりフォレスターがイチオシかな。
こればかりは、
クルマの基本が違うからどうしようもない。
もしグローバルスタンダードの、
220mm最低地上高が採用されたなら見方はもっと違ったかもしれない。
何れにせよ、
遥かに存在感を高めた事は事実だ。
現行アウトバックの、
類い稀な存在感と比べても、
遜色の無い仕上がりになった。
スポーツカジュアル路線のクルマだから、
ポップなカラーが似合うのは当たり前だ。
けれどもこのボディに、
暗色のブルーや深いブラウンを組み合わせ、
シルキータッチのコーディネートで仕上げるのも悪く無い。
そう、
以前存在したL.L.Beanの事だ。
覚えているだろうか。
かなりハイセンスだった。
余裕が
できたら作って欲しい。
その時に、
嵩上げを本気でする事を期待したい。
全行程で、
ほぼ千二百キロの距離になった。
間に合ったらXVで来るところだったが、
結果的に間に合わなくてよかった。
完全に証明したぞ!
コイツはGTの要素を、
十分身に付けたピュアスポーツカーだ。
これから選ぶなら、
是非このグレードにすると良い。
これまでとは全く違うセッティングだ。
一気に走ったからこそ良く解った。
何しろ、
450キロポストの辺りで、
疲れるどころか、
恍惚感をもたらす凄い走りの実力を見せたからだ。
それはニュルブルクリンクの北コースを、
まるで貸切にして走ったような贅沢な世界だった。
ここに言葉に出来無い素敵なせかいは、
是非店頭で語り合いたい。
それがどんな世界か、
今一人だけ想像出来るオトコがいる。
彼の名は22Bオーナーの一人でもある。
博多で到着をまち、
極めて痛い状況からリカバーさせてくれた。
改めて感謝します。
さあ、
新しい1日が始まった。
今日も忙しくなりそうだ。
終わり。