どれも手入れが行き届き、
素晴らしいクルマばかりだった。
この詳細を後日レポートするのでお楽しみに。
上の写真の一番右のゴルフワゴンは、
ミシュランのパイロットスポーツ4を装着していた。
オーナーの通称「イリアン」さんに感想を聞いた。
パイロットスポーツ3から4への交換で、
慣れてしまっているから特に感動もしないが、
真っ直ぐ走る良いタイヤだと仰る。
彼の愛車にはパイロットスポーツ4が装着されていて、
「とっても良いですよ」と目を細めていた。
BRZのGTに乗るとタイヤの差が良く分かる。
何しろダンパーの動きが絶妙で、
路面にペッタリと貼り付くように走るから、
恐ろしいほどライントレースが容易だ。
ミシュランプライマシーとザックスの組み合わせでは、
少々物足りないと感じた。
なので、
パイロットスポーツ4を付けてみようかとも思ったけれど、
このドイツ製のダンパーにはドイツ製のタイヤを組み合わせたい。
そこで岐阜から戻って、
すぐリフトに載せタイヤを全て外した。
一気に交換作業を進めた。
快く引き受けてくれた。
彼も最近はコンチネンタルの良さを十分理解している。
昨年コンチネンタルタイヤJAPANの、
シュリケ社長が中津スバルを訪問された。
その事も彼のモチベーションに大きな影響を与えたはずだ。
これが走り味に大きく影響している。
ミシュランプライマシーを外して観察した。
このタイヤの素晴らしさは、
サイドウオールの柔軟性だ。
簡単に動いてその柔らかさに驚く。
ウエットグリップの秀逸さに繫がるのだろう。
エコタイヤベースなので、
燃費と走行性能をバーターしてるかというと、
決してそうではない。
そこで近くにあるブリジストンのレグノと比べてみた。
ライントレース性も悪ければ、
ウエットグリップもあまり期待できない。
ほとんど動かない。
高速道路に乗る前にガソリンを入れようとエッソへ行った。
最初の印象は、
やや堅めでレヴォーグなどに装着した時より渋い。
しばらく走ると暖まってきたのか、
硬さが和らいだ。
そして高速道路に乗ると、
全く硬さなど消え失せた。
プライマシーだとゴロゴロ音を感じる領域でも、
スポーツコンタクト5は軽快な印象だ。
ただし以前BRZの16インチ装着車を、
ピレリのチンチュラートに入れ替えた時のような、
劇的な変化はない。
最初のPAにBRZを入れた。
まずしっかり全体を観察した。
トレッド面の端っこに水滴マークが付いていることだ。
夏タイヤの限界を示すスリップサインかと言えば、
これはそうでなく五分山程度をさしている。
1.6mmの残量であることを示す。
トレッドウエアインディケータの略で、
もう一つの水滴マークはインターミディエート、
即ち中間を示すものだ。
「濡れた路面では、
もうグリップが限界だよ」と、
マークされたトレッドに現れる。
コンチネンタルはこれだけウエットグリップに拘る。
新品タイヤなので、
まず高速道路で一皮剥く。
そんなつもりで丁寧に走った。
そして前回のテストでライントレース性に不満を感じた場所に着いた。
同じように走らせると、
コーナリングの限界は明らかに高くなり、
プライマシーだと狙ったラインに乗れない所を、
独特のグリップ感とタイヤノイズを表しながら平然とクリアする。
途中のへピンカーブに、
ウエットグリップを試せる絶妙の場所がある。
そこはヘアピンカーブの手前で拡幅工事をしており、
ダンプカーの持ち出す土砂を大量の水で流している。
コンチの良さは知り尽くしているので、
ドライ路面のリズムのまま飛び込んだ。
大量の水に乗っても、
走行安定性は全く損なわれず、
VSCも介入しない。
プライマシーだとウエットでなくても、
時折VSCが介入するが、
コンチだと全行程を通じて一度も介入することはなかった。
ちなみにVSCの特性も大幅に変わった。
お節介なほど働くことはなくなり、
本当に必要な時に鈍いヒトだと解らないほどの早さで瞬間的に働く。
BMWのM4に乗ると、
走行安定装置の秀逸さに驚く。
安全性能を確保するために、
最新の油圧技術を思う存分注ぎ込んだ感じだ。
価格差を考えると、
BRZも随分がんばった。
ペットりと貼り付いて走れるようになったのも、
グリップを最大に活かせる理由だ。
良い塩梅に一皮むけた。
さあ、これからが本番だ。
1000㎞目標に馴らしを続けたい。
終わり