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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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STI XVハイブリッドtSの魅力を探る

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毎月一度朝の七時から会議を開く。
当月の軌道修正や情報の開示を進めるが、
意欲的なパートナー企業をお迎えする事もある。
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朝の7時と聞き尻込みする会社も多いが、
非常に積極的な協力を戴ける企業もある。


株式会社ジーエス・ユアサ・バッテリーの、
山本さんと土持さんが講師を務められ、
バッテリーマイスター講習が開かれた。
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みんな真剣に講義を受け、最後にテストで閉めた。
当社の社用車にほぼ全て充電制御が組み込まれ、
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ハイブリッドは3つの電池を搭載する。
どんな規格で何が違うのかは常識的に知ってはいるが、
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各社のバッテリーに格差がある事までは知れ渡っていない。
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値段では無く本来なら充電制御に対応したバッテリーが必要だが、
このクルマを中古車で仕入れたのでサイズだけ同じ標準型が付いている。
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ジャンピングにも気を遣う必要がある。
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たとえ鉛電池と言えども、
改良は続いている。
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アイドリングストップ専用に電池を持ち、
スバルのハイブリッドシステムは独特の仕組みになっている。
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このシステムの長所は、
もし荒野でハイブリッドシステムに何らかの問題が起きたとしても、
ガソリンエンジンの動力系と切り離しが可能で、
立ち往生する心配が全くない事だ。
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もう一つは燃費にも効果はあるが、
本当の目的は少し違う。


モーターアシストで上級車のフィーリングを出す事だ。


つまり、
燃費を稼ぐハイブリッドでは無く、
水平対向6気筒を、
XVのコンパクトな車体に押し込んだような深い味を求めたのだ。


そういうクルマなので、
既に購入した人の評価も高い。


続々と車検に入るようになり、
基礎知識がある事を数値で証明する事にした。
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何しろ、
「もしバッテリーを上げた時に、
バッテリーのマイナス端子にブースターケーブルを繋いではいけない」
こういう知識を持たないドライバーも増えている。


数十分の講義の後、
一斉にテストが始まった。


まず杉本メカニックが100点を取った。
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次に大宮セールスが100点を取った。
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そして梅田セールスも100点を取った。
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残念ながら2問引っかけられたが、
無事合格証をもらった。
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休日にも関わらず北原課長も参加し、
全員85点以上を獲得し、
マイスターの資格を獲得した。
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山本さん、
土持さん、
ありがとうございました。


レンタカーとして活躍している社用車を、
ハイブリッドにした理由は、
スバルならではの独創性がふんだんに盛り込まれているからだ。


たとえばトヨタ、日産、ホンダの各社が、
いくら自信を持ってハイブリッドを宣伝しても、
スバルに絶対勝てないキモがある。


それはモーターの高さと位置だ。


XVのプラットフォームは、
標準車とほとんど重心高が変わらない。
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それに加え、
他のメーカーはフロントオーバーハングに、
重いモーターとエンジンが一直線に載る。


グレイスと比較すると、
走行した時の動きが圧倒的に違う。


前のモーターと、
後ろの電池が不規則なピッチングを誘発する。


物理的に考えても、
バッテリーがオーバーハングに乗れば、
ヨー慣性モーメントも増加する。


バッテリーの位置は各社ほとんど同じだが、
スバルの場合モーターの位置が圧倒的に有利だ。


まず縦置きミッションなので、
モーターは全車軸より後ろに来る。


その上CVTのプライマリープーリーの後方に内蔵された。
これでより後ろでより低い理想的なパワーユニットが出来た。


ただでさえ水平対向エンジンの縦置きAWDは有利な事が多いが、
ハイブリッドでも走りの点で圧倒的な側面を持っている。


ここに平川社長は目を付けた。


あえてインプレッサスポーツでは無く、
XVで他車の走りを圧倒する商品を編み出した。


tSを限定車にしない方針に改めた。
それがスバル本体に対する意地でもある。


レヴォーグを吊しのクルマでSTIにされたなら、
「tegoShi」でやり返す。


これは気に入った。
tegoShiを初めて見た時に、
平川社長の魂胆が読めた。


たとえばtegoShiに欠かせない装備として、
STIオリジナルスポーツマフラーが挙げられる。



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このマフラーも気に入った。
あらかじめ言っておくが、
「スバル吊し」のハイブリッド車に付ける事は出来ない。



tSを購入した人が、
注文書上で発注し、
持ち込み登録の段階で装着されてないと駄目なのだ。
ウヒヒヒ!
凄い音がするぞ。


ブロロロローンと、
まるで優等生のハイブリッド車に反逆の狼煙を上げたように。


静かに発信して、
ガソリンエンジンが始動した時に、
誇らしげに「ボクサーエンジン」の存在を誇示するのだ。


こりゃたまらんぜ~(笑)


さらに内緒だが、
STIのエアクリーナーと組み合わせると、
パワーアップする。
さて次に、
tegoShiのコーディネートだが、
最初見た時は頭に血が上った。
改めて石井守デザイン部長を紹介したい。
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スバルは安全という目に見えない性能を、
「ぶつからない」技術を世の中に出す事で数値化した。


それが世界中の人を納得させた。
クルマがグローバルで売れ続ける理由の一つで、
今度のインプレッサは更に安全なクルマになり、
世界一のレベルをもう一段引き上げている。


それに加え忘れていけない事は、
最近のスバルデザインは方向性が明確で実に面白い、と言う事だ。


平成25年からデザインコンセプトを「ダイナミック&ソリディティ」(以下D×S)と定め、
GP/GJ系インプレッサのフェイスリフト、
SJ系フォレスターのフェイスリフト、
レヴォーグSTI、
そしてBRZのフェイスリフトと次々に成果を重ねた。


そして、
いよいよ次期インプレッサで「D×S」が炸裂する。
レガシィ誕生以来26年ぶりに基礎からすべて新しくなる。


プラットフォームが刷新され、
フルモデルチェンジの、
更にその上をいく歴史的な全面改良だ。


そしてデザインだけでなく「カラー戦略」も大きく変わった。
特に意欲を感じたハイパーブルーや、
BRZのチャールサイトイエローなど、
若々しくて彩の鮮やかな外装色が増えた。


「石井イズム」とも呼べるデザインの大変革で、
以前のスバルデザインから大きく舵を切った。

これらの特徴を今後も色濃く出し、
石井イズムを自信を持って進めて欲しい。


そのような石井イズムの中から、
なぜ「tS」が生まれたのだろうか。


東京オートサロンの後で、
散々悪態をついた。
それを正直に書こう。


石井さんにメッセージを送った。
「新しい世代のデザインコンセプト、
なんかおかしくないですか。
どこでどうなると、
この内装になるのでしょうか。
黒やグレーといきなりアイボリーでは石井さんらしくない。
なので、
言いにくいことを書きます。
死にかけてふやけたヤモリみたいで、
XVらしくないです。
こんな風になった理由を聞かせてくださいませんか」


今振り返ると実に酷いことを言ったものだと思うが、
回答を聞き「流石だなぁ」と思った。


今のスバルは、
横綱相撲を取れるカーメーカーとして完全に蛻変した。


こういう姿勢を白鳳も見習うべきだろう。


まずSTI-XVコンセプトは、
STIからデザイン部に「POPにしたい」とオーダーした流れがある。


つまりレヴォーグSTIスポーツと全く逆だ。


「従来に無いポップな内外装」をコンセプトに、
デザイン部が意図的にかなり飛ばしてデザインを進めた。


当然複数のデザイン案が生まれ、
プレゼンテーションを経て、
コンセプトカーに採用されたデザインに決まった。


石井さんからのメッセージは、
「代田さんから見ると・・・死にかけたヤモリ・・・の色に見えてしまうのですね・・・
デザインについては、個人の主観が一番になります。
こちらからどの様に、ご説明差し上げても、見えてしまうモノは変えられないと思います・・・
申し訳ありません」


この回答に胸を打たれた。
そして、
「しかしながら、選択された今回のデザイン案は、
色の配色等はデザイン内で吟味して十分お客様に好んで頂ける様に吟味しました。
なので、自信を持って提案しています」
このように結んであった。


こんなに力強く訴えられると、
石井デザイン部長を信じるしかない。


だから東京までわざわざ現物を見に行った。
既に次期XVのコンセプトも公開されたが、
「tegoShi」の味付けは、
たとえ配色は異なろうとも、
ポリシーやテキスタイルで先駆けとなるはずだ。


量産スバルデザインは、
「POP」では無くシリアス路線を走るという。
これにも期待したい。


XVハイブリッド「tegoShi」のドアを開け、
シートに触れた時「ゾクッ」とさせる魅力を感じた。
「D×S」路線をPOPにさせた森部長と、
WRXとスポーツハイブリッドに対する知見の全てを注ぎ込む高津さんが、
「tS」というブランドをどのように焼き直したのだろうか。
テストドライブが待ち遠しくてたまらない。
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ハイパーブルーも大好きだが、
今回は思い切って車体色を黒にした。
そこまでは簡単に決まったが、
SUVらしさを左右するルーフレールの選択に迷った。
結局ルーフ上に10kgの負荷物が必要か見直し
ブラックボディだと言う事も鑑みた結果、
アドバンスドセイフティパッケージも省略した308万円のオプションコードを選んだ。


ラインOPで設定が無いためシャークフィンアンテナの採用が見送られたが、

ディーラーOPで用意している。
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しかしながらアンテナとして見た場合、
こっちの方がふさわしいように思える。




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ペタルも同じで、標準車がアルミ製を標準装備している関係上STIの製品では無い。
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この状態ではステアリングにオーディオリモコンをOPでつけただけで、
ガソリン車の市販タイプと同一に見える。


これはガソリン車のステアリングだ。
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ショールームに展示車でステアリングを観察した。


かなり違っていた。
ステアリングのホーンパッドにSTIマークが入り、
スポーク下側のカラーがシルバーからイモノブラックに変更になっている。


ハイブリッドのステアリングに用いられたステッチ色は、
シルバーだから、
ガソリン車のインテリアに振っていると思えば良い。
エアコンパネルもオレンジに変更し、
ハイブリッドながら、
よりガソリンタイプを意識したデザインに戻されている。

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このインパネパネルのシルバー加飾も、
イモノブラック系に渋く変更されていた。
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そしてガソリン車のシートと比べると、
tegoShiの魅力が良く分かる。
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なるほど。


そうなんだ。
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意図的に「飛ばした」デザインとはこういうことなんだ。
とっさに「tegoShi」と名前を付けたが、
あながち外れていない。
ヘッドライトも面白い。
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普通のハイブリッドはブルーレンズで目元が涼しげだ。
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上のレヴォーグになるとブラックベゼルかで目力が強い。
そこでガソリン仕様のXVのアイライン付をベースに、
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tegoShiらしさを際立たせた。標準車と比べると良く分かる。

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アイラインを入れて、
ブルーレンズにするとなかなか良い感じだ。

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さて、小出しにして申し訳ないが、又これから出張だ。
東京から戻ったらシャシーの秘密を解き明かす。特にダンパーの話を楽しみにして欲しい。
続く・・・・
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