ゴールデンウイークが終わり、今朝は全員で午前7時から会議を開いた。 来場数の極端に少ない日があり、全体の動員数は昨年より少なかった。
結果は成功だ。中身が良かった。
色々な人達ととても濃い話を楽しめた。
また後日改めて紹介するつもりだ。
今後はイベントに平日を挟むより、休日だけ続ける方が効果的だと分析した。何しろ長い連休だったので、休み疲れた人が多いかもしれない。
昨日の朝、
須恵器の破片を敷地内で見つけた。この辺り一帯では良くある事だ。
昔から雨の激しかった後に、畑から土器の破片が出土した。
「大展示場」と名付けた一帯を、
絶対にコンクリートやアスファルトで固めない。
決意した理由は、
その方がロバスト性が高いからだ。
この辺り一帯には、
縄文時代から人が住んでいたようだ。
すぐ裏の道を作る時には、
京都大学が発掘作業を繰り広げた。
そして竪穴式住居の遺跡が見つかった。
全て埋め戻され、
今の道路が出来上がった。
発掘中、
毎日発見の連続だった。
次から次へ沢山の焼き物が出てきた。
残飯を捨てた形跡があったり、
漆塗りの椀が、
痕跡だけ現れた。
多分このあたりには、
弥生後期から室町時代という、
長いスパンの遺構が重なっている。
その調査以前から、
畑の中から土器の破片が出た。
日常茶飯事だったが、
改めて須恵器の破片を見ると嬉しくなる。
まるでタイムスリップしたように。
おそらく大きな窯があったのだろう。
土を掘ると粘土層もあるからだ。
須恵器の破片は、
この斜面から現れた。
草を取っている時に、
砕石や遺物に混じって出てきた。
奇麗に洗って、
保存しておこう。
斜面にある土は、
とても力強い。
恐らく何百年もの間、
人が肥やしを与え続けたに違いない。
長靴にベットリと絡みつく土は、
なかなか良い匂いだ。
ステキな酵母の塊かも知れない。
ロバスト性の高さを感じる瞬間だ。
数年前
紅梅を移植した。
望桜荘の庭で、
自然発芽した苗をズバッと抜いて植えた。
乱暴に植えたので、
それぞれ独特の育ち方をしている。
手前にある木が一番育ちが良い。
それに比べ、
奥の2本は育ちが悪い。
根の周りを生えた草を、
丁寧に取り土を整えた。
何となく変な気がしたので、
しげしげと観察したら、
小枝がビッシリと、
貝殻虫らしき昆虫で覆われているではないか。
この木は毎年毎年同じ目に合っている。
それでも何とかここまで育った。
果樹園の農家が見たら怒るかも知れないが、
絶対に消毒しない。
三本の紅梅には、
それぞれ異なるロバスト性がある。
寄生した幼虫を、
ヒトの手で取ることもある。
マツカレハの幼虫のように、
大きい毛虫だ。
小さい虫が増えたら、
天敵に任せる。
既にナナホシテントウ虫の幼虫が居る。
それに対して、
こっちは大変だ。
望桜荘の庭木がこんな姿に!
こんな怪しい姿を、
過去に見たことが無い。
この現象を妻が最初に見つけた。
近くで良く見たら、
糞の形跡はある。
ところが、
肝心の昆虫が見えない。
そこで写真を撮って戻り、
パソコン上で拡大した。
見つかった。
矢印の部分を抜き出したのが下の画像だ。
小さいくせに凄い食欲だ。
食べ尽くしてどうなるのか。
奇麗に食べ尽くされた樹木の葉には、
葉脈しか残っていない。
この樹木のロバスト性を確かめるチャンスだ。
この地に店を構えて50年経った。
スバル1000の発売に合わせ、
初めてショールームを構えた時の写真だ。
今月の14日は、
スバル1000の誕生日だ。
今年で発売から満50年になる。
スバルの水平対向エンジンは、
半世紀を迎えた。
同時に中津スバルにとっても、
記念すべき年だ。
この土地に本拠を構え、
半世紀になる。
ずっとスバル一筋で生きてきた。
この建物の向かって左側を注目して欲しい。
壁に沿って小径が見える。
今もそのまま残っている。
その当時は、
周りが全て畑だった。
その境界線には道があり、
畑仕事に勤しむ人が行き交った。
その名残が露出した土に現れている。
良い畑の土にはミネラルが多い。
だから様々なイキモノが、
永遠に繁殖と衰退を繰り返す。
そこから知らず知らずのうちに、
「ロバストネス」が何かを学んでいたようだ。
水平対向エンジン誕生から50年という、
この記念すべき年に、
なぜか不思議な縁が生まれた。
どのクルマも生産から20年以上過ぎ、
しかも極めて苛酷な状況下に置かれていた。
ロバスト性が如何に高いかを、
これらのスバルが見事に証明した。
このブログで紹介した、
20万2000km走ったVIVIOに、
モータースポーツで酷使されたWRXや、
37万km走ったSVXは、
どれも面白いほど良く走る。
大切に保存してあるクルマより、
明らかに走りが面白いのだ。
良く「走り癖」と表現されるが、
ロバスト性の高いクルマほど、
噛めば噛むほど味が出る。
この3台はそれを如実に物語った。
スバルのロバスト性とは何たるか。
その特異的な存在を、
見事に証明したと言える。
サンバーKV3も加えると、
同世代の異なるスバルは4種類になる。
それらから感じるロバスト性は、
スバル車全般に共通する。
そして最新のVABは、
その頂点にある。
VABを保有して、
それがスバル史上最強のボディである事を知った。
飛行機造りの遺伝子があるから、
ここまでロバスト性を高く出来る。
スバルと共に歩み、50年の時を超え、遂にスバル史上最強のクルマを展示した。
このクルマから、かつて無い強烈なロバスト性を感じる。
展示できる事を誇りに思う。
スバル史上最強のポテンシャルで、
史上最高のクオリティだ。
そして史上最高のロバスト性を持つだろう。
それは将来必ず解る。
ひょっとすると、
1万キロ程度では慣らせないかも知れない。
STIは昨年の12月、
広報車を用意してくれた。
そのS207は、
徹底的に慣らしてあった。
貸し出す前に丁寧に慣らされた痕跡もあった。
ジャーナリストは苛酷に扱う。
高い耐性を持つと言えども、
ロバスト性は扱いによって左右される。
おそらく我が子を手塩に掛けるように、
丁寧に慣らしたのだ。
一旦アタリが付けば、
ジャーナリストの手痛い洗礼にも平気で耐える。
マリオが借りた前日も、
貸出先でかなり徹底的に痛めつけられたようだ。
それを微塵も感じさせない、
良いクルマになっていた。
届いた新車の音を聞き、
完全に理解出来た。
新車から乗らないと、
具体的に解らない事が沢山ある。
昔とは異なり、
新車を購入しても、
特に「慣らし」は必要無い。
とは言うものの、
最初から丁寧に扱われたクルマには、
ワンオーナーの味が滲み出る。
エンジンオイルの重要性も、
先のブログで痛いほど解ったはずだ。
ガソリンスタンドや、
大手カーショップでもオイルは簡単に交換できる。
でも、
そこで絶対に手に入らないオイルもある。
S207はスバル車として、
初めて使用するオイルを厳密に定めた。
それらの掟を守り、
1万km以上に渡って正確に慣らしたクルマが、
どのように豹変するのか。
期待して欲しい。
「ロバスト」という言葉は、
専門性が高く分かり難い。
直訳すれば「強靭な」で良いが、
「タフ」では言い替えられない。
ひと世代前に遡り、
LEONEの頃ならば通用した。
4WDの走破性をタフと位置づけ、
顧客にその言葉をアピールをした。
今では「タフ」と言う言葉だけでは、
説明が難しい。
「ロバスト」をカラダに置き換えてフォーカスしよう。
一つの例え方として、
ロバスト性を過去の自分にあてはめる。
1980年代に遡る。
東京モーターショーで、
LEONE RX/Ⅱがデビューし、
スバル初のフルタイム4WDが発表された。
早速モーターショーを取材し、
当時のチラシに役立てた。
かわら版の原型だ(笑)
スバルの駆動系ラインアップも、
この時に原型が整った。
このチラシを作りながら、
自分の結婚式を準備していた。
結婚式は11月3日で、
このチラシの締め切りは11月1日だった。
並行処理するのは大変だが、
人任せにしたくなかった。
なぜなら「結婚式場で挙式する」が、
死ぬほど嫌だった。
披露宴の場所に中津川の老舗料亭を選んだ。
そこは祖父が喜寿の祝いをした場所だ。
歴史ある「長多喜」を訪れ、
社長に直々にお願いした。
全てオリジナルだ。
挙式も「俄信者」になるのがイヤで、
叔母の嫁ぎ先のお寺に頼んだ。
仏前結婚と聞いたオヤジは、
口から泡を吹いた。
挙式の当日、
袴をはいてスバル1300Gに乗った。
向かった先は式場のお寺だ。
式を終えまたフルハーネスのシートベルトを装着し、
今度は長多喜に向かった。
当然披露宴にも制限時間は無く、
樽酒で大いに盛り上がった。
そのまま二次会に行き、
三次会まで残った友人は、
全員新居のアパートで朝まで雑魚寝した。
そんな訳だから、
翌日からの新婚旅行も行き当たりばったり。
初めて行くオーストラリアなのに、
往復の航空券を買っただけ。
成田空港まで電車で行くつもりだったが、
新居に泊まった友人が見かねて、
成田まで送ってくれた。
オーストラリアに着いて、
最初のホテルは、
ブルーバードホテルだった。
そこだけは、
「あまりにも雑だ」と心配した長谷川君が手配してくれた。
それ以外は全て行き当たりばったり。
FFのファミリアを借りて、
毎日走り回った。
放浪の旅のような新婚旅行を終え、
日本に帰ると、
翌日は結婚式が控えていた。
自分の結婚式で司会を頼んだ親友が、
次に結婚した。
「ハレ」も「ケ」もごちゃまぜ。
境目の無い生活が好きだ。
これも「ロバスト性」と位置付る。
決してタフなオトコでは無いので、
ロバストなんだな。
スバルもそうだ。
「タフ」とは違う沢山の要素が絡み合う。
様々なシチュエーションに対し、
耐性が高いだけで無く順応できる能力がある。
その結果、
正しく使えば驚くほど寿命が長い。
飛行機造りから続く、
ものづくりの姿勢がロバスト性の高さとなって、
生まれるクルマに滲み出る。
スバルをとても好きな理由だ。
嬉しい贈り物が届いた。福岡人さんからだ。
最高の八女茶を送って戴いた。 この玉露には凄い執念が、
注ぎ込まれている。
なぜか。
封を切った瞬間に、
このまま食べたくなるからだ。
指でつまんで噛み締めると、
奥歯の間から天然のグルタミン酸が滲み出る。
そのまま食べても旨い。
日本人のロバスト性を高めるには、やはり緑茶が最適だ。 コーヒーからこの味を楽しむことは不可能に近い。 温度を下げたお湯を注ぎ、最後の一滴まで注ぎ出す。 最高にパワーアップできた。
有り難うございました。
=終わり=
結果は成功だ。中身が良かった。
色々な人達ととても濃い話を楽しめた。
また後日改めて紹介するつもりだ。
今後はイベントに平日を挟むより、休日だけ続ける方が効果的だと分析した。何しろ長い連休だったので、休み疲れた人が多いかもしれない。
昨日の朝、
須恵器の破片を敷地内で見つけた。この辺り一帯では良くある事だ。
昔から雨の激しかった後に、畑から土器の破片が出土した。
絶対にコンクリートやアスファルトで固めない。
決意した理由は、
その方がロバスト性が高いからだ。
縄文時代から人が住んでいたようだ。
すぐ裏の道を作る時には、
京都大学が発掘作業を繰り広げた。
そして竪穴式住居の遺跡が見つかった。
全て埋め戻され、
今の道路が出来上がった。
発掘中、
毎日発見の連続だった。
次から次へ沢山の焼き物が出てきた。
残飯を捨てた形跡があったり、
漆塗りの椀が、
痕跡だけ現れた。
多分このあたりには、
弥生後期から室町時代という、
長いスパンの遺構が重なっている。
その調査以前から、
畑の中から土器の破片が出た。
日常茶飯事だったが、
改めて須恵器の破片を見ると嬉しくなる。
まるでタイムスリップしたように。
おそらく大きな窯があったのだろう。
土を掘ると粘土層もあるからだ。
この斜面から現れた。
草を取っている時に、
砕石や遺物に混じって出てきた。
保存しておこう。
斜面にある土は、
とても力強い。
恐らく何百年もの間、
人が肥やしを与え続けたに違いない。
なかなか良い匂いだ。
ステキな酵母の塊かも知れない。
ロバスト性の高さを感じる瞬間だ。
数年前
紅梅を移植した。
望桜荘の庭で、
自然発芽した苗をズバッと抜いて植えた。
それぞれ独特の育ち方をしている。
手前にある木が一番育ちが良い。
それに比べ、
奥の2本は育ちが悪い。
丁寧に取り土を整えた。
何となく変な気がしたので、
しげしげと観察したら、
貝殻虫らしき昆虫で覆われているではないか。
それでも何とかここまで育った。
果樹園の農家が見たら怒るかも知れないが、
絶対に消毒しない。
三本の紅梅には、
それぞれ異なるロバスト性がある。
寄生した幼虫を、
ヒトの手で取ることもある。
マツカレハの幼虫のように、
大きい毛虫だ。
小さい虫が増えたら、
天敵に任せる。
既にナナホシテントウ虫の幼虫が居る。
それに対して、
こっちは大変だ。
望桜荘の庭木がこんな姿に!
こんな怪しい姿を、
過去に見たことが無い。
この現象を妻が最初に見つけた。
近くで良く見たら、
糞の形跡はある。
ところが、
肝心の昆虫が見えない。
そこで写真を撮って戻り、
パソコン上で拡大した。
矢印の部分を抜き出したのが下の画像だ。
食べ尽くしてどうなるのか。
奇麗に食べ尽くされた樹木の葉には、
葉脈しか残っていない。
この樹木のロバスト性を確かめるチャンスだ。
この地に店を構えて50年経った。
スバル1000の発売に合わせ、
初めてショールームを構えた時の写真だ。
スバル1000の誕生日だ。
今年で発売から満50年になる。
スバルの水平対向エンジンは、
半世紀を迎えた。
同時に中津スバルにとっても、
記念すべき年だ。
この土地に本拠を構え、
半世紀になる。
ずっとスバル一筋で生きてきた。
この建物の向かって左側を注目して欲しい。
壁に沿って小径が見える。
今もそのまま残っている。
その当時は、
周りが全て畑だった。
その境界線には道があり、
畑仕事に勤しむ人が行き交った。
その名残が露出した土に現れている。
良い畑の土にはミネラルが多い。
だから様々なイキモノが、
永遠に繁殖と衰退を繰り返す。
そこから知らず知らずのうちに、
「ロバストネス」が何かを学んでいたようだ。
水平対向エンジン誕生から50年という、
この記念すべき年に、
なぜか不思議な縁が生まれた。
どのクルマも生産から20年以上過ぎ、
しかも極めて苛酷な状況下に置かれていた。
ロバスト性が如何に高いかを、
これらのスバルが見事に証明した。
このブログで紹介した、
20万2000km走ったVIVIOに、
モータースポーツで酷使されたWRXや、
37万km走ったSVXは、
どれも面白いほど良く走る。
大切に保存してあるクルマより、
明らかに走りが面白いのだ。
良く「走り癖」と表現されるが、
ロバスト性の高いクルマほど、
噛めば噛むほど味が出る。
この3台はそれを如実に物語った。
スバルのロバスト性とは何たるか。
その特異的な存在を、
見事に証明したと言える。
サンバーKV3も加えると、
同世代の異なるスバルは4種類になる。
それらから感じるロバスト性は、
スバル車全般に共通する。
そして最新のVABは、
その頂点にある。
VABを保有して、
それがスバル史上最強のボディである事を知った。
飛行機造りの遺伝子があるから、
ここまでロバスト性を高く出来る。
展示できる事を誇りに思う。
史上最高のクオリティだ。
そして史上最高のロバスト性を持つだろう。
それは将来必ず解る。
ひょっとすると、
1万キロ程度では慣らせないかも知れない。
STIは昨年の12月、
広報車を用意してくれた。
そのS207は、
徹底的に慣らしてあった。
貸し出す前に丁寧に慣らされた痕跡もあった。
ジャーナリストは苛酷に扱う。
高い耐性を持つと言えども、
ロバスト性は扱いによって左右される。
おそらく我が子を手塩に掛けるように、
丁寧に慣らしたのだ。
一旦アタリが付けば、
ジャーナリストの手痛い洗礼にも平気で耐える。
マリオが借りた前日も、
貸出先でかなり徹底的に痛めつけられたようだ。
それを微塵も感じさせない、
良いクルマになっていた。
届いた新車の音を聞き、
完全に理解出来た。
新車から乗らないと、
具体的に解らない事が沢山ある。
昔とは異なり、
新車を購入しても、
特に「慣らし」は必要無い。
とは言うものの、
最初から丁寧に扱われたクルマには、
ワンオーナーの味が滲み出る。
エンジンオイルの重要性も、
先のブログで痛いほど解ったはずだ。
ガソリンスタンドや、
大手カーショップでもオイルは簡単に交換できる。
でも、
そこで絶対に手に入らないオイルもある。
S207はスバル車として、
初めて使用するオイルを厳密に定めた。
それらの掟を守り、
1万km以上に渡って正確に慣らしたクルマが、
どのように豹変するのか。
期待して欲しい。
「ロバスト」という言葉は、
専門性が高く分かり難い。
直訳すれば「強靭な」で良いが、
「タフ」では言い替えられない。
ひと世代前に遡り、
LEONEの頃ならば通用した。
4WDの走破性をタフと位置づけ、
顧客にその言葉をアピールをした。
今では「タフ」と言う言葉だけでは、
説明が難しい。
「ロバスト」をカラダに置き換えてフォーカスしよう。
一つの例え方として、
ロバスト性を過去の自分にあてはめる。
1980年代に遡る。
東京モーターショーで、
LEONE RX/Ⅱがデビューし、
スバル初のフルタイム4WDが発表された。
当時のチラシに役立てた。
スバルの駆動系ラインアップも、
この時に原型が整った。
自分の結婚式を準備していた。
結婚式は11月3日で、
このチラシの締め切りは11月1日だった。
並行処理するのは大変だが、
人任せにしたくなかった。
なぜなら「結婚式場で挙式する」が、
死ぬほど嫌だった。
披露宴の場所に中津川の老舗料亭を選んだ。
そこは祖父が喜寿の祝いをした場所だ。
歴史ある「長多喜」を訪れ、
社長に直々にお願いした。
全てオリジナルだ。
挙式も「俄信者」になるのがイヤで、
叔母の嫁ぎ先のお寺に頼んだ。
仏前結婚と聞いたオヤジは、
口から泡を吹いた。
挙式の当日、
袴をはいてスバル1300Gに乗った。
向かった先は式場のお寺だ。
式を終えまたフルハーネスのシートベルトを装着し、
今度は長多喜に向かった。
当然披露宴にも制限時間は無く、
樽酒で大いに盛り上がった。
そのまま二次会に行き、
三次会まで残った友人は、
全員新居のアパートで朝まで雑魚寝した。
そんな訳だから、
翌日からの新婚旅行も行き当たりばったり。
初めて行くオーストラリアなのに、
往復の航空券を買っただけ。
成田空港まで電車で行くつもりだったが、
新居に泊まった友人が見かねて、
成田まで送ってくれた。
オーストラリアに着いて、
最初のホテルは、
ブルーバードホテルだった。
そこだけは、
「あまりにも雑だ」と心配した長谷川君が手配してくれた。
それ以外は全て行き当たりばったり。
FFのファミリアを借りて、
毎日走り回った。
放浪の旅のような新婚旅行を終え、
日本に帰ると、
翌日は結婚式が控えていた。
自分の結婚式で司会を頼んだ親友が、
次に結婚した。
「ハレ」も「ケ」もごちゃまぜ。
境目の無い生活が好きだ。
これも「ロバスト性」と位置付る。
決してタフなオトコでは無いので、
ロバストなんだな。
スバルもそうだ。
「タフ」とは違う沢山の要素が絡み合う。
様々なシチュエーションに対し、
耐性が高いだけで無く順応できる能力がある。
その結果、
正しく使えば驚くほど寿命が長い。
飛行機造りから続く、
ものづくりの姿勢がロバスト性の高さとなって、
生まれるクルマに滲み出る。
スバルをとても好きな理由だ。
注ぎ込まれている。
なぜか。
このまま食べたくなるからだ。
奥歯の間から天然のグルタミン酸が滲み出る。
そのまま食べても旨い。
有り難うございました。
=終わり=