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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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BRZ「GT」とコンチネンタル「スポーツコンタクト5」

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それにしても寒かった。
31日は朝から日差しが薄れ冷え込みが始まった。


活力朝礼で、
年度末最後のスクラップ処理を終えた。
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車両を移動したら、
ツクシが沢山生えていた。


長くなるので止めるが、
スギナの若芽とツクシの差に驚いてしまう。


食べられることは解っていても、
いざ調理するとなるとアク抜きも必要だ。


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もったいないけど雑草と一緒にして堆肥にした。


だが突然ムラムラと食べたくなった。
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矢印の部分にある濃い個体は、
明らかに美味そうであった。


摘み取ると匂いがステキだった。


動物の本能が「食べられる」と感じ取る。


草取りしている間、
半分の社員は某桜荘に雑巾を掛けた。


朝礼が終わると間もなく雨が降り始めた。
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会社周辺は雨だったが、
中津シェライフェには雪が舞った。
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札幌の佐々木さんに赤鰤6を購入して戴き、
それが完全に仕上がった。


担当者から最終確認を依頼された。

それにしても、
桂田さんの創ったクルマは凄い。


車体の頑丈さはピカイチだ。
特にブリッツェンに塗られたプレミアムレッドに驚く。


このペイントの耐候性は、
ズバリ史上最高では無いだろうか。


ただでさえ褪色しやすい赤を、
これほど長持ちさせる技術は特筆モノだ。


樹脂部に塗られた部分の劣化速度と、
鉄の部分で差がある。


けれど、
樹脂部は色褪せても修復が簡単なので、
余計にプレミアムレッドの優秀性が際立つ。
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路面温度はサマータイヤのグリップ限界値に下降したが、
危なげなく走り終えることが出来た。
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ボクサー6の滑らかな回転フィールと、
高剛性で弾力性のあるマルチリンクのシャシー。


このクルマにしか出ない独特の味だ。


これで安心してお渡し出来る。

佐々木さん、
ピカピカにしてお待ちしております。


永久に残しておきたいクルマだ。
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無事に赤鰤6のテストが終わった。


中津シェライフェは、
ジャスト80キロメートルのテストコースだ。
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クルマの最終テストに、
これ以上の場所は無い。


お客様にクルマだけで無く安心感も売りたい。


その脚でそのままBRZのGTを走らせた。


白の「R」をテストした時と、
全く同じ方向にステアリングを切った。
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雨はだんだん激しくなり、路面はヘビーウエットの様相を呈した。
出力特性の向上したエンジンと、ローギヤ-ド化されたファイナルレシオが功を奏し軽快に走る。
しかし新型にとって最も重要な変更点は、念入りに調律したザックスダンパーとの強調だ。これに乗るとGT以外のグレードが皆霞んでしまう。狙いは明らかだ。

BRZ全体を一クラス上に引き上げるための前段階だ。単にダンパーが異なるだけではないし、トヨタとのセッティングも相変わらず微妙に異なる。
さて、同じシチュエーションでスピードとエンジン回転を較べる。
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ローギヤード化され、時速80㎞の時点で前期型より200rpm回転数が高い。
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時速100km出せる場所まで走り、100㎞を維持する。
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すると前期型より250rpm回転数が上昇したことが解った。


時速120kmでは比較していないが、
新型車でそこまで速度を出した場合、
エンジン回転数は3300rpmを超える。




クルマの差より、
一番驚いたのはタイヤの差だった。


理由は後述するが、
ヘビーウエットな高速道路なのに、
ドライの時よりライントレース性能が良い。



とにかくタイヤの食いつきが良く、
雨が降って濡れていることを忘れさせてくれる。


そういえばレヴォーグの時もそうだった。
タイヤの違いを説明するために何が必要か。


それは実際に履くしか無いだろう。
しかもジャストフィットしたホイールに装着することだ。


こうして平成28年度が平穏無事に幕を下ろした。
次年度に向けた戦略会議を午後8時に開いた。


温風ヒーターをガンガンに掛けなければならぬほど寒かった。
結局春が遠いまま4月を迎えることになった。


1日の朝、
雨は小降りになったが気温は上がらず、
寒さが身に染みた。


今年はイベントと同時に新年度が始まり、勢いよくスタート出来た。
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資産価値の高まったホイールを、
いつまでも床置きしたままではいけない。
なので早速次の作業に着手した。


また来場されたお客様をもてなすために、
雨で中断していた望桜荘周辺の手入れも必要だ。



イベント中に遠方のお得意様も大勢来訪される。
長く滞在されても飽きないよう、

施設を丁寧に整えて待つ。
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創意工夫を続けることで、
全員のモチベーションを維持し、
面白いモノを自分たちで創り出す。


出来ることはすぐやる。
共通意識を持つ事が大切だ。

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まずおおよそ1時間で8本分の展示が終わった。
北原課長、
お疲れ様でした。
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この後も継続して進め、
全て飾り終える。


並行して他のメンバーは草取りを始めた。


良く見たら矢印の部分が荒れていた。
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提灯を付けベンチの前から草を抜くと、
敷いた石が無造作に散らばった。
新たな改善課題だ。


そこで敷き詰めた小さいを、
一旦綺麗に取り出した。


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そして、あらかじめ集めて、
雨に晒した大きめの石に交換した。

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すると大きさが整い、地面が綺麗に落ち着いた。
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自然石って良い味を出すなぁ。
すぐ脇の清流には限りなく材料が溜まる。
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またまた想像力をかき立てるような石が露出している。
川の中にある石も面白いし、
土の中に埋まっている土石流の痕跡も活かせる。
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創意工夫が大切だ。


常に心を研ぎ澄まし、
自分の頭で考え、
他の誰もやらないことに挑戦する。


その意気込みさえあれば、
可能性は無限大だ。


その一つが水平対向エンジンを搭載した、
出力最優先主義車の復活だ。
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SUBARUは今後6気筒エンジンの開発を止めるかも知れない。
それが良いから残せと訴える以上、口だけでは説得力が無い。
それを阻止し、STIから卓越した製品をリリースさせるためには、スバリストに「ホンモノの味」が何かを、常に情報提供する義務がある。
遂に整備が終わった。
担当した吉村整備士から、最後のテストを依頼された。
DMが届くと時間貸しの依頼が連続で入った。
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だからピカピカのレンタカーに蘇らせた。商品とすぐ区別が付くようにグリーンのボディでありながら、本来のSVXが纏うべきツートンカラーに塗り直した。
グラスキャノピーのイメージが色濃くなり、やはりオリジナルのデザインを活かすには、この配色が必要不可欠と判断した。
動力性能は申し分ないが、エアバッグのワーニングランプがどうしても消えない。
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よく調べるとエアバッグモジュールが取り外されていた。
前のオーナーが何かの理由で外したのだろう。これはステアリングそのものを、小径のウッド性に交換するので問題ない。
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時速45㎞でエンジン回転数は1000rpm少し。そこからアクセルを軽く踏むだけで、車体は柔軟に加速する。
エンジン回転に合わせ凄くリニアに走るので、気持ちが良いし余裕も大きい。
これほどしっかりしたシャシーは、過去から現在くまなく見回しても、他には存在しない。
形式こそ4輪ストラットだが、サブフレーム付の4輪ストラットで、当時も他のスバル車と一線を画していた。
即ちレガシィやインプレッサと同じラインで流さず、専用工場のみで生産された。
だから他には無い美味しい味が溢れている。
この理由を、SUBARU自身がもっと上手に説明出来れば、よく売れたかも知れないが、そこまでのブランド力も無ければ販路も無かった。
さしものSVXも樹脂パーツの自然劣化には悩ませられる。
このクルマも進んでいたので、内装の剥がれや脱落など、マイナートラブルも満載していたが、全て整備が終わった。
このあとステアリングをステキなウッド製に交換するだけだ。
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昨日の朝はBRZに乗って出勤し、SABの前に駐車した。
最新BRZの「GT」だけは、SVXの「乗り味」へ更に近づいた。

思わずディメンションもSVXと比較してしまった。
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ドアを開けた時の様子もそっくりだ。乗った瞬間に「SUBARUだ」と思う理由がここに有る。
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グラスキャノピーを意識したから、重くて大きなドアになった。
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SVXのデザインを具現化する上で最も苦労した部分だ。
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逆にBRZはSUBARU臭さの残るサッシュレスドアだ。パーティションを入れたところに僅かながら共通性を感じるし、内張の形状にも似た所がある。
SVXに採用したPCDが後々の高出力車に受け継がれた。
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しかし残念なことに、重くて大きなホイールを掃かせたことで、性能の劣化が著しい。
この組み合わせは全く駄目だ。
それに較べBRZはタイヤサイズを無理に大きくしなかったから、走り軽快で燃費も良い。特にプライマシーからコンチスポーツコンタクト5に換装したので、驚くほど優れたウエット性能を見せる。
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その点では、クルマ本来の性能では無くタイヤによって引き出された、このクルマだけの特色かも知れない。
何の変哲も無いフツーのタイヤなのに、なぜこれほど熱く良いと言い切れるのか。
まず「ブラックチリコンパウンド」の持つ特殊性だ。
他のメーカーに対して劣化速度が遅く、彼らは10年くらい平気で持つと言っている。
そして濡れて滑りやすい路面に対して、ミクロ単位で粘り着く特性を持つので、ライントレース性能が体感出来るほど変る。
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さらにコンチネンタルには独特のマークがあり、消費者に対して「タイヤは五分山までが命だ」と啓蒙している。
黄色い矢印の場所に、レインドロップマークがある。
他のメーカーのタイヤには、まず見受けられない。
その部分にはバッテンの付いた、スリップサインの約半分ほどにカットされたプラットフォームがある。
それが現れると、スリップサインまでタイヤのライフはあったとしても、ウエット路面で性能が出なくなると示している。
コンチネンタルの濡れた路面に対する「執念」な並では無い。
アウトバーンのある国だから、国民全体がタイヤに対して意識が高い。
スバリストなら、こういう会社の製品を買うべきだろう。
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ミシュランも優れたメーカーで、エコタイヤとスポーツタイヤを両立させた。
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そう言う意味でトヨタと組んだからこそ、この凄いタイヤが手に入ったと思う。
だが一度雨の高速道路をコンチネンタルで走ると、もうこのブランド以外選びたくなくなる。
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桜祭りを兼ねて中根さんが一ヶ月点検で来訪された。思ったよりも燃費が良くリッターあたり8km位走れるよ、と目を細められた。
とにかく走りやすく、乗るのが愉しくて仕方が無いと仰った。
中根さんのSVXには、タイヤとホイールを最高かつ絶妙に組み合わせた。
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ラウンドシェイプのコンチネンタルは、見かけ上のデザインは特に特徴も無く凡庸だ。
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しかしタイヤの性能には大満足して戴いた。SVXにベストフィットするのは、純正BBSのホイールと、225/50R16のコンチネンタルタイヤだ。
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STIの渋谷さんが若き頃、ドイツのニュルブルクリンクを中心として、徹底的に走り込んで練り上げたシャシー。
それに合うのはドイツのテクノロジーを満載したタイヤだ。
だからこそ、その末裔のBRZにコンチネンタルは良く馴染む。
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諏訪の今井さんも桜祭りを楽しみにされていた。一ヶ月点検を兼ねて来訪された。
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美味しいお土産をありがとうございました。
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イチジクをブランデーに漬けて、チョコレートコーティングした美味しいお菓子。

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スペインの名菓だった。

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美味しく戴きました。ありがとうございます。
初日は大忙しであっという間に終わった。この後も期待して欲しい。

望桜荘と中仙道

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地元にお住まいの石川さんと、滋賀からお越しの一瀬さんに、望桜荘でゆっくり桜餅と桜湯を楽しんで戴いた。
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良い雰囲気に溢れていた。土曜日は余りにも寒く、ショールームとサービスフロント中心にイベントを開いた。


望桜荘を解放したが、
桜のつぼみも堅くて雨も降っているから、
炭を熾す気にもなれなかった。
日曜日は天候が一変し朝から暖かく、
予定通り囲炉裏に火を入れた。


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この赤く燃える炎が心を和ませる。
それがヒトの進化を表す証だろう。
白梅は散り紅梅も盛りを過ぎた。


今年の梅は咲き方が乱れた。
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今度は凄い勢いで花梨の芽吹きが始まった。
望桜荘の向こう側を左に行くと京都に繫がる。


右へ向かうと高崎を経て江戸に繫がる。


中津川は宿場町だ。


美乃坂本駅を降りて歩く外人の姿が増えた。


中津川宿を経て、
落合宿から馬籠宿と江戸情緒を楽しむためだ。


望桜荘の周辺も古い街並みが残っていると良いのだが、
それはこれから考えれば良い。


一足先に中津川宿が、
粗末に扱ってきた文化財の重要性に気がついた。


先週の水曜日は、
妻のフリーデーだったので、
ひとりで仕事を終えた後、
久しぶりに夕暮れの中津川を散策した。
昔ここは線路だった。


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中津川駅から本州製紙の中津川工場を繋ぐ貨物専用の引き込み線だ。
今は遊歩道で中津川市役所と繫がっている。


背後に桜が間もなく満開になる、
本町公園があり、
そこと直接繫がっている。
ここまでインプレッサハウスから歩いて20分も掛からないくらいだ。


この中仙道を進むと、
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本町にある枡形に達する。
これから中津川を楽しむスバリストも多いだろう。


是非紹介しておきたい。


昼間は何気ない見慣れた光景だが、
夕闇が訪れると代表的な枡形は風情のある景色に変る。


正面左側が江戸時代から続く和菓子の老舗「川上屋」だ。


市道の整備が進み昔とは全く違う景色になった。


中津川に来て誰もが驚くことは、
どこへ行ってもしっかり用水路が備わることだ。


特に江戸時代から整えられた用水が、
中仙道沿いにも網の目のように走る。


それを市の予算で整備したのが「カワド」だ。


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このカワドにはLED照明まで付いていた。
久しぶりに歩いてみて、
初めて存在を知った。
昔はこれで野菜や茶碗を洗ったが、
上水道が出来たのでほとんど忘れられた。


生活雑排水が混じってドブ臭くなり、
藻がはびこったこともあったが、
今では澄んだ水が蕩々と流れる。


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軒先の個性に合わせ僅かな距離に三つ作られていた。


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中津川にはいわれのある旧家が散在し、
それぞれ江戸最盛期から幕末の秘話を抱えている。


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そうしたことを分かり易く整備し、
街の魅力を高めている。


今来た枡形を振り返り、
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枡形がここに直角に突き当たるので、
左手方向の高崎方面へ向かうと、
右手に庄屋が現れ、
その先に本陣の跡地が残っている。
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本陣は跡形も無いが、
周辺には面白い路地裏が網の目のように走り、
夏場はどこも軒先を開放し、
住む人の声が良いBGMになる。
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裏路地から抜け出て中仙道に戻ると、
本町の一端っこに駄菓子屋がある。


当社のお得意様が守り続ける懐かしい店だ。
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遠くに見える街灯りが本陣跡地周辺だ。
昼間は子ども達で賑わう文化遺産だ。


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駄菓子屋を過ぎると、
四ツ目川の橋に達する。


昔大水害を起こした曰く付きの場所で、
水に恵まれている代わりに、
異常なほど雨が降ると濁流に襲われる。


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橋を渡って本町を振り返る。
ここから先は新町だ。


江戸から明治になり大正昭和と時代が過ぎると、
駅に近い新町が中津川の中心に取って代わった。
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だから川一本隔てて街のデザインがまるで違う。
これがまた面白い。


新町の栄えたピークは昭和の終わりだ。
平成になりバブルが弾けると街にはシャッターが目立つようになった。


それでも、
一時のことを思うと状況は好転し、
本町と新町、
そして一本隔てた太田町界隈は、
今も中津川の繁華街として栄えている。


そう言う場所にはチェーン店では無い居酒屋が存在し、
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腕によりを掛けた逸品を楽しむことが出来る。


期待外れは良くあるが、
一口食べて「おっ!」と思う事は少ない。


ヘビーウエットな路面をコンチネンタルで走った時の美味しさだ。
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この鮪ステーキは滅多に食べられない味だった。
マグロの赤身特有のぱさつき感は全く無い。


ふわりとした歯触りと、
甘くて香ばしい醤油がステキだ。生きていた。


久しぶりにスナックに行った。
年配の女性が乾き物だけで間を持たせ、
カラオケで盛り上がる古のスタイルだ。
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実に良い雰囲気でショートジャーニーは終わった。




こんな中津川もイイもんだ。


BRZと「まんきんたん」

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すっかり寒さが遠のき、柔らかな朝を迎えた。
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今日から出張だ。昨夜は雨上がりに霧が立ちこめ、湿った空気が辺り一面を覆っていた。
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望桜荘に提灯を灯し、まさに「花待ち人」の気分だった。
一夜明け、いつもより早めに出勤した。
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北海道から佐々木さんが来訪されるからだ。


絶好の天気になった。

ショールームの外に出て空を仰ぐと、銀色の飛行機が悠々と飛んでいった。
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まさか上空から中津スバルがクッキリ見えるとは!


後から佐々木さんに聞かされ、
逆も同じなんだなと驚いた。

中央アルプスが美しい。空からの眺めも最高だろうな。
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ただ今年の冷え込みの影響は大きく、桜など花を付ける植物は全て開花が遅れている。
枯れかけた左側の翌檜も、手入れの甲斐もあり何とか元気に蘇った。
常緑樹は何の影響も受けていないように見える。
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ところが望桜荘の山桜は開花の兆候を全く見せない。
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先週より幾分芽を出したようだが、桜祭りの期間中に花が咲くかどうか、雲行きが怪しくなってきた。

昨年はこの頃になると、
既に桜が咲いていた。


そして4月9日に満開となった。
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その時の写真だ。
珍しいことに下流にあるソメイヨシノと同時に咲いた。



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通常なら山桜の方が咲く時期が遅い。



年ごとに差が生じるのは当たり前だが、
こうして振り返ると面白い。
芝桜もとっくに咲いていた。



ブログを書くので最近記録を克明に残す。
だから推測も可能だ。


このまま上手くいけば、
今度の土日になると望桜荘で花見が出来るかもしれない。


そうならないかなぁ。

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全く咲く気配を見せないので、先に手入れを施した。
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どうも上手くいかない。株ごとの間が埋まらない。
繫がっていかない理由は何か探りながら、綺麗に咲くよう雑草を取除いた。
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ピンセットも使って丁寧に抜く。
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妻が言うには苔も良いことばかりでは無く、芝桜の間に生えると、芝桜が枯れてしまうらしい。
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川から湿った空気が立ち上るおかげで、きっかけを与えると苔が自然増える。
ちょっと実験の意味も込めて、一株だけ綺麗に苔を取除いた。
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どのように変化するか楽しみだ。
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抜いた苔は全て桜ベンチの周囲に移植し、子どもに荒らされ傾いた所を直す。
遠方からいらっしゃるお客様の中には、環境改善の様子を楽しみにされている方も多い。
期待に応えられるよう、春の活力朝礼を元気よく続けよう。
昨日は愛知県から金田さんがDEにいらっしゃった。
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運転技術の見直しと、6気筒エンジンの味を楽しむためのDEだ。


バイクが好きでサーキットも走るので、
筋はしっかりしていた。


スムーズドライブのスキルは奥が深い。
また是非ご来店下さい。


新たな知識を吸収された後、
中津川の食文化を楽しみに行かれた。


デスクに戻ると、
ガルパンの車検証が届いていた。
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白いナンバーを取った日がついこの間の気がする。
店頭にオープンデッキと並べた時の写真だ。


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登録が無事終わり、
ホッと一息ついた。
オーバーホールでエンジンは快調になった。
だがサスペンションは固着したままで、
乗り心地が悪かった。


それに酷いタイヤを履いていた。
だから走行安定性が悪く、
お世辞にも走らせて愉しい車では無かった。

それが車検を受けた途端にスムーズに走る面白いクルマになった。
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きちんとリフトアップして、
ブレーキなどを分解整備し、
規則正しく締め直す。


これがクルマにとってどれほど大切なのか良く分かった。
もう一つはタイヤだ。
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貨物用のタイヤにも色々あるが、
今回はヨコハマタイヤを選択した。
JOB RY52は従来品に対して、転がり抵抗を19%低減させたタイヤだ。
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コロコロ良く回り乗り心地も悪くない。


パワステの無いクルマだから、
タイヤを新しくするとハンドルも軽くなり、
気持ちよさが増す。


タイヤ以外何も大きな部品を交換していないのに、
車検でシャシーが改善されると目を見張るほど変化する時がある。
走るのが面白いからエンジンを高回転まで良く回したが、
多走行車専用オイルに換えてから、
四気筒エンジンのご機嫌がすこぶる良い。
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一週間ほど面白い脚として使ったが、
出張に連れて行くわけにいかないので、
BRZに役目を譲った。
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荷物を載せ替えるためにトランクを開けた。


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これまで運んでいた荷物より2割ほど量が増えた。
サンバーだとどうしても詰める量が多いだけに、
荷台に荷物が溜まりがちになる。


出張のための着替えと、
木曜日のジムのウエアも積む必要がある。
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全てBRZに移し、
ガルパンはしばらく休む。


レクチャーカーには使えるので、
興味があればDEで試して欲しい。
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流石に靴だけは後席の足元に入れた。
右側にもう一足、
いつ捨てても良い靴も載せている。
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使い古した靴も、
最後まで活かしてやりたい。


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WRXと比較して一番の謎は、
USBの端子を持たないことだ。
電話を充電出来ないので具合が悪い。


軽量化が重要だから、
余分な装備は極力省いたのかも知れない。


余り荷物を積みたくないが、
それぞれキット化されていて、
いざという時に困ることがある。


トランクが一杯でも、
後席と繫がるのでいざという時も安心だ。


自分の体の軽量化も続けている。


土日と忙しかったので、
毎日お昼に浪岡さんから戴いた缶詰を食べた。


鯖缶では無く、
サヴァ缶だ。
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真っ白な絹ごし豆腐を、
鯖缶をおかずに食べたら、
それだけで満腹になった。
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どんな味かドキドキひやひやしたが、開けてびっくり玉手箱。
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水煮のように少し癖のある匂いでは無く、
イタリアンに通じるような芳香だ。


オリーブオイルとレモンリキッドが奏でるハーモニーは、
最高級の鯖を使った、
まるでイタリア風の料理だ。
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余りに美味しかったので、
翌日は赤い方の缶を開けた。
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コイツにもタマゲタ。
凄く美味しい。


普段なら「クソ親父」と悪態をつく娘が、
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「一口上げようか、あーんして」
というと、
躊躇いながらも、あーんと口を開けた。


それくらい美味しい。


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隠し味は「ハバネロチリ」らしい。
ホットな缶詰に刺激され、
昨夜1000m泳いだ後体重計に乗ったら、
61.2kgまで落ちていた。

もう一つホットな特効薬を見つけた。
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名古屋の牛尾さんのお土産だ。
日本では見たことの無い「まんきんたん」を戴いた。
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独特の色をしていたので、
少し試しただけで引き出しの中で眠っていた。


この缶詰を食べて急に思い出し、
首筋に塗った。


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1月の終わりに、
ちょっと油断した。


軽い気持ちで同乗走行したら、
思いも寄らぬ曲芸走行で、
恥ずかしながらムチウチなった。


面白いもので2ヶ月経ったら緩和したが、
先週寝そべったままものを取ろうとして、
右の首筋に激痛が走った。


古傷とはそう言うものだ。


それ以来、
ずっと偏頭痛が続いていた。


それで右の人差し指で、
右耳の後ろから痛みを感じる部分に、
赤い「まんきんたん」を塗った。


相性が良いとはこういう事か。


すーっと痛みが引いていった。


牛尾さんありがとうございました。
戴いた希少品、
大活躍しています。


さあホットな気持ちで出張に行くぞ!

ドイツの名門とSUBARUレガシィ

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工房に「デン!」とタイヤが届いていた。
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桜祭りのイベントの一つに、コンチネンタルの試乗がある。
試乗などしなくても、既にこのブログで良さを知っている人も多い。
フレッシュなコンチネンタルタイヤを買うなら、是非中津スバルでお願いしたい。
そう思っていたら、早速兵庫県三田市の鈴木さんから、レガシィS402用に、CSC5Pのオーダーを頂戴した。
ドイツの名門コンチネンタル社は、自動車メーカーと共同で様々な専用タイヤを作る。

特に5Pは、
メルセデスベンツのAMGに標準装着される、
とても優秀なタイヤだ。


奇遇なことに、
デスクに戻るとベンツから手紙が届いていた。
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ヤナセ名古屋日進店の加藤さんからだった。


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店舗が新しくなったので、
一度来ませんかと招待状を戴いた。
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いつも気に掛けて戴きありがとうございます。
先日オートサロンでベンツブースを見損なったので、
こういう案内はとても嬉しい。
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ベンツにも色々あるが、
かねてから話すように、
2リッター4気筒世界最強モデルに興味がある。


AMGの45だ。


ドイツのものづくりには尊敬すべき点が多い。


SUBARUはそう言う点で、
ドイツの製品と相性が良い。
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大好きな赤鰤6が、
ステキなオーナーの手に渡った。


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続きをお楽しみに・・・

SVXの活躍とBRZの変化

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出張前は慌ただしかった。佐々木さんを見送った後、山梨県から宮下さんがいらっしゃった。このブログやかわら版の愛読者でもある。
SVXを試すと同時に、
GF8の上物をご契約戴いた。


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机の上にお土産が届いていた。
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山梨の名菓をありがとうございました。


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皆で楽しみに戴きます。


招待客限定のSVX短時間レンタルは、開始以来好評に予約が入っている。
名古屋の佐藤さんも体感された。
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お土産に美味しそうなパンを戴いた。
これからじっくり戴きます。
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いつもご愛読ありがとうございます。
SVXに乗ると、
なぜ「BRZに6気筒エンジンが欲しい」と言うのか、
その訳が解る。


スムーズにストレス無く走らせるためには、
4気筒では無く6気筒が不可欠だ。


運転が上手い人ほど、
その理由が深く分かる。


運転が上手い人は、
ステアリングの扱いがスムーズで、
ブレーキやアクセルの踏み方が丁寧だから、
クルマの挙動変化が少ない。


だからスムーズドライブを極めると、
速度に関係なく安全に運転することが出来る。


最近ゆっくり走れば安全だと勘違いしている人が居る。


先日ものそのそ、
もたもたと走るミニバンを見た。


追いついたが、
こういうクルマに特有なのは、
制限速度さえ守れば、
追い越し車線を自分の都合で独占しても良いと勘違いしている。


しかも車内は動物園状態だ。


ピョンピョン跳ねる小僧が、
助手席や後席を行ったり来たりするような様子が見えた。
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右折するために信号で止まったら、
同じ方向らしく後ろに付いた。


この女性は自分が如何に危険な行為をしているのか、
全く解っていない。


小さなウチから躾が大切だ。


クルマに乗ったら所定の場所に縛り付ける。


鉄則だ。


日本の道路行政は、
とてもおかしい。
スピード違反で取り締まるおまわりさんは、
凄く立派なトレーニングをしている。


だけど一般の人は机上で講習を受けるだけで、
スキルアップの機会など無いに等しい。


その結果、
自己流で固着したスキルが仇となり、
歳を取ってから深刻な失敗を引き起こす。


片手運転は最も深刻な自己流だ。


今回の出張で、
高速道路を往復したら、
いつも以上におかしな事が沢山あった。


その顛末を紹介したい。
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東京は暑いほどだった。
花曇りで風が強かった。


今回の目的は青鰤を連れて帰ることだった。
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このクルマと同じ個体を、
今から約15年前に所有していたので、
普通の人が知らない長所を熟知している。


お得意様に譲ったが、
当社に戻ってくることは無かった。


それと同じ個体を見つけたからには、
連れて帰るしか無い。


上手くいった。
久しぶりに乗るのが楽しみだ。


異変があった。
TOYOTA86が、
沢山スバルディーラーの下取りになった。


これまで見たことの無い台数が、
SUBARUの下取りとして並んでいた。


推測するに、
86に乗ってSUBARUの本質を知り、
レヴォーグやS4が欲しくなったのかも知れない。


特にSTIスポーツが、
TOYOTAを愛する高出力崇拝者層を動かしたのかも知れない。


結果的にBRZも含め、
一番中途半端な価格帯が相場を下げている。

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時期的なこともあるのだろうが、一つはっきりと解った。
「GT」の存在がいかにも大きすぎる。
86とBRZでは新型車でもセッティングが違う。
GRMN86は、タイヤサイズが前後異なり、ガチガチにリヤ剛性を高めたので鬼のように良く曲がる。
TOYOTAにもGTに相当するグレードがあるが、GRMN86に乗った後だと、新型車の出来具合の良さを理解出来るが、追い越してはいないと感じるらしい。
ところがSUBARU BRZは、そんな事を感じさせない。
GRMN86のように、RAベースの面白いクルマも良いが、「GT」はSUBARUらしい理想の仕上がりになっている。

スムーズで気持ちよく曲がり、上下動にヒステリシスを感じない。

逆に困ったことは、
GT以外の存在価値が薄れたことだ。




逆に言えばTOYOTA的なグレードも必要なので、
其れはそのまま作り続けた。


そして、
少し遅れたのも、
おそらく念入りに作り込んだからだろう。


GTは今後発売されるであろう「STI SPORT」のベース車だ。


まさにグランドツーリングが愉しい、
ピュアスポーツカーだ。


そう言う敏感で愉しいクルマに乗ると、
余計に様々な問題が目に飛び込む。


つづく
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サクラとスイセン

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出張帰りで疲れた体を、
ジムのストレッチでほぐした。


インストラクターの赤堀さんは、
体の不調を訴えると、
直接触って親切なアドバイスをくれる。


最近首が痛いのは、
肩胛骨の動きが悪いかららしい。


親指でぐりぐりと骨の間に指を入れ、
首の後ろに繫がる僧帽筋が堅くなっていると言った。


肩胛骨の動かし方をアドバイスしてもらった。


ストレッチで汗をかき、
サウナでスッキリして入浴後に体重を計った。
62.5kgだった。


4日からお昼ご飯を食べ始め、
連続で3日も続いたので心配だったが、
何とか現状を維持している。


ざる蕎麦、
カレーライス、
鰻丼と好物が続き背徳感も高まった。


それを一気に払拭した。


昨日の午後から降り始めた雨は、朝になって勢いを増した。


今日は月に2度ある「掃除の日」だが、
表に出ることが出来ない。


そこで事務所を綺麗に清掃した。
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事務所の照明をLED化し、
とても快適になった。
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同じサイズを用意してくれたので、
元のようにピッタリ収った。
やはり専門業者の手にゆだねて良かった。
手際よく交換してもらったが、
壁紙まで交換したわけでは無い。


蜘蛛の巣や埃が所々気になった。
踏み台に乗り天井を拭く行為は、
肩胛骨を動かすようで、
良いリハビリになった。
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どうしても取れない黒ずみもあるが、
見違えるほどスッキリした。
バケツの水を4~5回換えたが、
常に真っ黒になった。


3分の2程でタイムアップしたので、
また次の機会に残りを片付ける。


雑巾で水拭きするだけで、
とても綺麗になる。


年数が経つとくたびれてくるが、
愛情を注げば「気持ち良さ」になって返ってくる。
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明日から桜祭りの後半が始まる。
平日も継続していたが桜餅と桜湯は土日限定なので、
また忙しくなるはずだ。


イベント期間中、
思わぬ反響だったのがSVXの時間貸しだ。


今日は参加チケットの無い方からも問い合わせがあった。


恐れ入りますが、
今月後半から始まる、
「一般貸し出し」までお待ち下さい。


6気筒エンジンの良さを伝えるために3.0Rも用意した。


メーカーが止めると言っているものを、
なぜそこまでする必要があるのか。


理由は簡単だ。
舐められないクルマを創るために、
6気筒エンジンは必要不可欠だ。


なぜかって?
乗れば分かる。


だから100周年の今年、
思い切って用意した。
今のBRZでは、
この後TOYOTAに舐められる。


ようやく夕方から雨が上がり、
気持ちの良い空気が漂った。


SABの向こう側に見えるソメイヨシノも、
一向に開花する気配を見せない。
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近寄ってみると、
全体的にうっすら色づいたのが解った。
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望桜荘の山桜を仰いだ。
惚れ惚れする枝振りだ。
まだ開花まで時間が掛かりそうだ。


でも下の方は意外に早く咲くかも知れない。
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ソメイヨシノと違い、
ヤマザクラは花と一緒に赤い若葉も芽吹く。


しかもてっぺんと下では時期がずれる、
面白い性質を持つ。


今年はどんな花を咲かせるのだろうか。


出張前に手入れした桜ベンチも、
昨日の活力朝礼で更に整えられた。
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石を並べても子供が悪戯を繰り返すだけなので、
方針を変え苔を移植することにした。


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Before


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After苔は望桜荘の前庭にいくらでもある。
取ってやらないと芝桜が弱る。
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4日に手入れした前庭

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今日の雨後の前庭

一つ知識が足りなかった。妻が言うには、芝桜は一株の限界がこの大きさらしい。
50センチくらいまで成長すると、後はそのままの大きさを維持するというのだ。
だから株分けして間を埋めてやらないと、ずっとこのまま点々と生えるだけになるらしい。

苔も取ってやらないと腐る部分が出るようだ。
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先日の実験の結果も楽しみだが、この元気の良い苔を見ると、相応しい場所に愛情を込めて移してあげたい。
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苔にも花が咲くのだろうか。盛んに触角のようなものを出して、大空に背伸びしているようだった。
桜は遅いが、スイセンが間に合いそうだ。
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毎年咲く場所で、今年も一気に芽を出し、あっという間に大きくなった。
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さあ明日に備え今夜は泳ごう。あっという間の2日間だろうな。
元気良く行こう!

SVX短期貸し出し絶賛継続中

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「レオーネが売れないのは、クルマが悪いのではなく買わない客が悪いのだ」
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6時には雲海が漂い、
天気はさらに悪化すると思われた。


冒頭の暴言を直接聞いたわけではないが、
そういう話をよく聞いた。
当時の体質なら十分考えられる。
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「水平対向6気筒が売れないのは、エンジンが悪いのではなくスバルの売り方が悪かったのだ」


どの人も絶賛している。


スバルが売るから売れないだけで、
STIに本気で作らせたら絶対に売れる。


tSなんてアホラシイこともやらせる必要はなかった。
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滋賀県から荒井さんが来店された。
SVX短時間レンタルと、
R1リフレッシュメンテナンスのカウンセリングが目的だ。


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いつも素敵なお土産をありがとうございます。
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バームクーヘンがとてもおいしそうだ。
これは明日みんなで頂きます。
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一足先に、
こっそりつまみ食いしました。
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可愛らしいおまんじゅう、
とっても美味でした。


R2の商談が入ってしまって、
お見送りできず申し訳ありませんでした。


SVXの味を堪能していただけて良かった。


きっと「この灯を消すな」という、
深い願いをご理解いただいたはず。


入れ替わるように、
とてもおしゃれなスバリストが現れた。
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群馬の小林さんが、
SVXの短時間レンタルと、
コンチネンタルの試乗に来訪された。
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いつも山梨のSAで目にするが、
初めて食べた。


驚いた。
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周りについて黒光りするのは黒糖だったんだ。
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美味しくいただきました。


コンチネンタルの美味しさも深くご理解いただけたようだ。


何しろCSC5の本性を知るには、
これ以上無い程のシチュエーションだった。


中途半端にぬれた路面で、
BRZの操縦性がずば抜けていて、
ウエット性能の優秀さを実感された。


今日も忙しく、
座って昼ごはんも食べられなかったが、
本当に充実した一日だった。
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イベントの企画としてSVXの短時間体験レンタルを企画したところ、沢山のお客様から高い評価を頂いた。
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連続稼働する時間帯もあり、
妻も奮戦して運行管理を続けた。
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生の声をたくさんいただいた。


SUBARUよ!
やめてしまって本当にいいのか?
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ストックがあるので、
しばらく困ることは無いけれど、
活かす方法はまだまだ沢山あるはずだ。
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埼玉から小暮さんもいらっしゃった。コンチネンタルに履き替えてから、クルマの挙動も良くなって、とても役立っていると印象を語ってくださった。
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お土産をありがとうございました。
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明日みんなで頂きます。今回は「ロイヤル車検お泊りプラン」の予約もかねて来訪されたので、さっそく望桜荘にご案内し、マッタリしていただく事にした。
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ここで語らうと時間を忘れる。
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関東方面からのお客様同士なので、息も合い楽しく過ごしていただけた。
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お客様もひと段落したので、さっそく仲間に加わって、SUBARU談義に花を咲かせると、
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あっという間に日が暮れてしまった。
今頃は圏央道あたりを、楽しく走行されていることだろう。
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愛知県から吉川さんもいらっしゃった。
こちらは朝から夕方までの一日コースで水平対向6気筒エンジンを楽しまれた。


大満足され、
笑顔でお帰りになった。


またぜひお出かけください。


雨が降ると忙しい。
中津スバルのイベントジンクスがまた一つ重なった。


明日も精いっぱい頑張るので、
ぜひ応援してほしい。


SUBARUはSTIのとらえ方を完全に変え、
「STIの社員はSUBARUより格上」と尊敬する風土を育むべきだ。


STIを子会社だと思っているうちは、
絶対にこれ以上良い仕事はできない。


良い仕事ができないと、
マルチシリンダーを扱うレベルに上れない。


これだけお客様が刮目しているのだ。
さあ、
凄いクルマを作ろうじゃないか。

発芽力と桜祭り

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木曜日に髪を切った。前回の散髪はいつなのか調べると、1月18日の水曜日だった。
毛根が衰え、発芽力が落ちたのかも知れない。
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真冬からあっという間に春になった。
それも盛りのはずだが、
一向に開花する気配が無い。


4月も寒かったことが尾を引いている。
昨日に較べれば、
うっすらと全体に色づいてきたが、

望桜荘のヤマザクラは全く開かない。


こんな事は近年経験したことが無い。

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今日も雨だった。忙しくなる予感がした。





ヤマザクラ以外の花が開花を始めた。

スイセンが少しずつ咲き始め、
近くを見たらユキヤナギが美しい花を付けていた。
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ここにあった柊などが突然枯れたので、
代わり植えた幼木が、
遂に綺麗な花を咲かせた。


初めての事だ。
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次々と草花も咲き始め、
一気に春の勢いが増してきた。


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しかし懸念したことも起き始めた。


コイツはドクダミよりやっかいかもしれない。
地下茎が残っていたのだろう。


スギナが爆発的な勢いでアスファルトを突き破っている。
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せっかく折り紙のような綺麗な仕上がりだったのに、
これでは台無しになってしまう。
何か良い方法は無いかと考えていたら、
どんどんお客様がご来店された。


またゆっくり考えよう。




タイヤの付け替えや、
点検に車検とリコールも重なった。


また桜祭りを楽しみにする、
遠方のお客様も次々に来店された。


そういう時は即座に望桜荘へ移動する。
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22Bオーナーの谷さんと、
BR9の6MTを愛用する南地さんが来訪された。
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谷さんと知り合ったのは望桜荘が誕生する前だ。
中津スバルの初CM作りにも参加した。


望桜荘は完成以来、
ずっとオーナーズミーティングの会場だ。


あれから半年がもう過ぎてしまって、
また今年も同じように全員集うだろう。


また皆でまったりしよう。
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楽しみにされていた桜餅に舌鼓を打ちながら、
スバル談義に花が咲いた。


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お二人からもお土産を戴いた。


谷さんから美味しいチーズロールケーキ、
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南地さんから、
好物の安永餅を戴いた。


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ありがとうございました。




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谷さんがこう言った。
「僕はVIZIV7が出たら中津スバルで買います」


嬉しいじゃ無いか。
こういうお客様が居る。


アメリカだけで無く是非日本でも売りましょう。
大きいクルマが欲しい人も居るのだから。


スバルマガジン9号とSVX

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桜祭り最終日に届いた。
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取材に協力した事を忘れていた。
うっかりすると買いそびれるところだった。


スバルマガジンは交通タイムス社の発行する書籍で、
最も定期購読者が多いと言う。
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今回も非常に内容が濃く、
役立つ情報で一杯だ。


だからすぐ手元に欲しい。
今回も内容が濃い。


SVXを取材した時の様子もしっかり乗っているし、
ロスにいるJAN Limの近況も解る。


是非購入をお勧めする。
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スバルマガジンとほぼ同時に、
美味しいお土産も届いた。


名古屋の鈴木さんに頂いた。
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美味しそうな生菓子だ。


思わず手が出てしまいそうなので、
娘と冷静に話し合い、
桜餅と草餅を半分ずつ分け合った。
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名古屋から鈴木さんが一年ぶりにいらっしゃった。
来訪の目的は、
勿論桜祭りだが、
SVXのワンアワー体験が真の目的だ。


結果は明白だ。
その味に大満足された。


SUBARUが、
6気筒エンジンを捨てると、
大きな損失になるという訳を、
充分理解されたと思う。

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望桜荘の囲炉裏の炭が消えかけていたので、
繕いながらまったりと過ごした。
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どんな人間でも悩んだり戸惑ったりすることがある。
そんな時は望桜荘で話すのが一番だ。


愛機を新車に乗り換えようと画策したが、
3ヶ月待ちの状況を勘案し、
乗り換えを中止されたそうだ。


中止して良かった。
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望桜荘の囲炉裏で、
赤く燃える炭を見ながら、
心から思った。


SUBARUの何が欲しくて、
それをどのように使い、
果たして自分に本当に合うのか。


それを正確にガイド出来る人間は、
ほとんど居ない。


なぜか。
金太郎飴のような店を作るのが、
日本の車メーカーの流儀だ。


「お客様満足度を第一に」
聞こえは良いが、
言い換えればクレームの無い店作りを最優先する。


すると金太郎飴になり、
味が希薄化する。


こんな歯に衣着せぬ物言いをするので、
嫌われることも多々有るが、
そんな事はお構いなしに「本当のこと」を言う。


だから中には怖いもの見たさに扉を開け、
こそこそ犬の遠吠えのような、
情けない「アンチテーゼ」を出す者も現れる。


相手にしないだけだ。


でも普通の人ならそれを避けようとする。
それが当たり前だ。
ではなぜ避けないのか。


それは多分子供の頃から、
常に他の人と違う場所を見ていたからだろう。


望桜荘で腰を据えて話すと、
真実が見える。


鈴木さんも、
SVXに乗った上で「何が聞けるか」を期待していた。


中途半端に新車を買わなくて良かった。


もう迷うことは無い。


今なら水平対向6気筒をいくらでも選べる。


NAエンジンが好きなスバリストの、
究極の選択はボクサー6搭載車だ。


今回の来訪で、
きっと大きな収穫を得られただろう。


またいつでも来て欲しい。
次は6気筒でDEに臨もう。
イベントは、おおいに盛り上がった。


ご来場された皆様、
本当にありがとうございました。


規模の追求と市場崩壊

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とっておきのR2を、お買い上げ戴いた。
スバリストの井口様に、これからは可愛がって頂けるだろう。
宜しくお願い致します。
自分の目利きで捉えたクルマを、お客様にお選び戴くことは、車屋冥利に尽きる。
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展示場に置くと言うより、飼うようなつもりで連れて帰る。
並んでいるクルマを見てから、無いものねだりをされる事もある。
そんな時に思う事は縁だ。
何か理屈では説明出来ない、出会いの縁をクルマから感じる時がある。
例えば「見込み」と「目利き」を較べると面白い。
かなり異なり、相手を想定して見込んだ商品より、鋭く商品の本質を掴み、売り方を考え出す仕事が楽しい。
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札幌の佐々木さんから戴いた、マルセイバターサンド。


北海道でしか会えない名菓だ。


これも日持ちがしないお菓子だ。
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だから美味しい。
初めてこのお菓子に出会った時、
キュッとときめくような嬉しさを覚えた。


ステキなお客様と出会える嬉しさも、
何物にも代えられない、
この仕事の醍醐味だと言えよう。

佐々木さんに買って戴いた赤鰤も、
見込みでは無く目利きで仕留めたクルマだった。


それが解る人に託せて、
本当に嬉しかった。


桜祭りに嬉しい来客が会った。
岐阜スバルの和田社長と沼取締役だ。
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和田さんは幅広い知見をお持ちで、
新生SUBARUの将来を担う逸材だ。
沼さんも三重スバルに長年出向し、
苦労を重ねながらサービス部門を急成長させた。


そんな2人がタッグを組んだので、
最近の岐阜スバルには力が漲っている。


なんと岐阜スバルのメカが、
NBRチャレンジの代表として選ばれたらしい。


岐阜スバルの皆さん、
本当におめでとうございました。


その報告を聞くと、
居ても立っても居られなくなる。


岐阜県のスバルチームとして、
何か出来ることはないだろうか。
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お二人からお土産を戴いた。
和田さんはやはり只者じゃ無い。
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生半可な気持ちで持ってきた包みでは無いことが直ぐ解った。


ポーカーフェイスな部分もあるが、
実に人情味溢れる男で、
深い信頼を持つに値する。
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いつ会おうか・・・・。
そうじゃないんだ。


絶対に会うためにここへ来た。
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岐阜の名菓にも嘘は無い。
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お見それしました。
今後ともよろしくお願いします。


繁栄のために規模の拡大をする時代は終わった。


三菱のリコール隠しから始まった、
ディーラーの減少は統括会社化によって進んでいる。


選択と集中という言い方は、
見方を変えると、
超効率化と人材削減だ。


人材削減が行き過ぎたと言うより、
労働に対する価値意識と、
支配国による労働意欲の削減策、
即ち国力低下への誘導が益々あからさまになった。


これを乗り切る唯一の方法が「絆」だ。


これからの時代、
絆が作れるか作れないかで企業の存亡が決まるだろう。


強く生きよう。
未来は明るい。
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中津スバルにとって、
二年に一度の大事な時が来た。


絆を深めている。
この後も期待して欲しい。
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低出力なMT車の楽しみ

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雨の予報が外れ、
美しいサンセットを眺めた。
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日本では当たり前の温水便座も、
海外ではまだ標準装備ではない。
やっぱり無いか、
と諦めた。
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すると妻が言った。


付いていると書いてあるよ。


どこに?
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知らなーい。


呑気なもんだ。


そこで、
もう一度よく見た。
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すっかり忘れていた。
確かにこれだ。
初めて自宅につけた時、
誰もが顔に一度は被った懐かしい機械式だ。
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これなら壊れにくい。
遠い南の島で生き残っている。


何かとても嬉しくなった。


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たまに思いがけないほど良いクルマに出会うことがあり、
そういう時はなるべく連れて帰る事にしている。


この時もそうだった。


5速マニュアルミッションのAWDで、
ボディカラーがイエロー。
内装色もアイボリーの組み合わせで、
一番好みのタイプが登場いた。


最新号のかわら版で紹介したように、
R2のAWDモデルは在庫が僅か2台しか無い。


そのうちの1台はCVTで、
先のブログで書いたように、
お得意様が購入された。


と言うことで、
遂にAWDはこれ一台になった。


R2とR1は掛け値無しで好きなクルマだが、
いくらでも持てるわけでは無い。


資金にも、
展示スペースにも上限がある。


大事にしてあげよう。
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バナナ色のステキなR2は、
小暮さんからお土産にいただいた、
東京ばな奈パイに似ている。
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東京駅で買うお土産で、
「東京ばな奈」はダントツだ。


勢いがあるから、
色々なことを考える。


派生商品を次々と出し、
顧客層を開拓している。


ところで、
このパイが、
仮にうなぎパイとガチで戦ったとしよう。
どちらが生き残るか。


R2は軽自動車の市場で、
ガチに戦いを挑んだ。


優れたコンセプトで、
優れた製品を開発したが、
市場の求めるものでは無かった。


その結果、
タントを前に脆くも崩れ去った。


ついこの間の事のようだ。


それが昨日の敵は今日の友で、
今ではシフォンの名前が復活し、
タントがラインナップに加わった。


文化の違うクルマを受け入れる事は、
物凄く新鮮で刺激的な節目だ。


選択と集中で大ヒットを炸裂させ、
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スバルの屋台骨を更に整えたクルマがある。
それは四代目インプレッサだ。


これはR2のような、
小型車の技術で軽自動車を作る愚行を改めた事で、
スバルの持つ本来の実力を発露させた。


面白い事に、
このインブレッサも低出力車しかMTを持たない。
この傾向はR2の頃から始まった。




スーパーチャージャーの無いR2を手足のように操り、
軽々と走らせるために不可欠な機構。
それはマニュアルトランスミッションだ。


高剛性な車体と、
4輪独立サスペンションに、
スムーズに吹き上がる4気筒エンジン。


それと同じように、
インプレッサの1.6リットルAWDも、
マニュアルで操ると凄く面白い。


自分で乗っても良いと割り切り、
日本のどこにも無いクルマを最後のチャンスに申し込んだ。


受注締め切り日に注文した、
ベネチアンレッドのレザーパッケージなら、
ベーシックカーの範疇から飛び出している。


やっぱりマニュアルだぜ。
この色の車体に触れると、
ゾクゾクするのはなぜだろうか。

R2スーパーチャージャーとコンチネンタルタイヤ

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出国前に、
ふと展示してあるR2に目が止まった。
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このクルマに乗ると、
軽量で高剛性が
どれほど大切か再認識する。


軽自動車は身軽さが身上だ。


それがつくづくと解る。


軽い上に低速トルクの太い、
スーパーチャージャーエンジンを積むので、
走り始めると軽自動車である事を一瞬忘れる。


せっかくSに乗るなら、
タイヤにこだわりたい。


新品タイヤを選ぶにあたり、
コンチネンタルに決めた。


本来なら、
コンチは軽自動車にマッチするサイズを持たない。


偶然だが欧州車の一部に、
このサイズを採用したクルマがあった。


交換してテストした時の印象を、
宮下さんのお土産を食べて思い出した。
桔梗屋の作ったお菓子に、


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きな粉の味がするプリンがある事は知っていたが、
自分で購入した事はなく、
初体験の味だった。
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黒糖蜜をカラメルの代わりに使い、
その違いがきな粉を引き立て、
とても美味しかった。
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国産タイヤと、
コンチネンタルの違いを、
R2のスーパーチャージャーエンジン搭載車から、
敏感に感じ取ることができる。
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宮下さんに、
もう一つ頂いたのは、
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同じように山梨を代表するお菓子で、
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葡萄をテーマに、
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丁寧な味に仕立てられていた。


ゴーフレットと四気筒エンジン

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ビッグニュースが舞い込んだ。
ASCENTがニューヨークでワールドプレミア!
その前に生まれたトライベッカは、日米共通の顔を持っていた。
今回もダイナミック×ソリッドのエッセンスを迸らせている。
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最新の入荷はR1のRだ。面白い仲間がまた加わった。




損保ジャパン日本興亜火災の、
新井支社長からステキなお土産を戴いた。


出張中でご無礼しました。


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風月堂と聞くと心が躍る。
丸い缶に入ったでっかい洋風煎餅は、
子供の頃から大好きだ。



研修にでている間、
給水設備を全面改良した。






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工房を閉め改善工事に取りかかった。
そこで場内のギャラリーに展示しているお宝車をやむなく外に出した。
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たった2万キロしか乗っていない最終モデル、
プレミアムブラックリミテッドだ。


この特別仕様車で、
R1はその使命を終えた。
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ところで、
こんな時の軽自動車がある。

まるでアソートのような時代だった。
名残惜しいので常に良質な四気筒搭載車を側に置く。


しかも2輪駆動で後輪駆動しか出せない味だ。
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このRRモデル、
解る人にはメチャクチャ美味しい。
続きをお楽しみに。




ヤマザクラとユキヤナギ

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たぶん帰国した頃は、
まだ桜が咲いてないのでは、、と思っていた。


外国にいても日本のテレビが当たり前に見られる。


そんな便利な時代なので、
日本の様子がグアムに居てもリアルタイムで解った。


雨どころか雪まで降って、
寒い様子が手に取るようだった。


案の定、
ヤマザクラはほとんど咲いてなかった。

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次の朝は暖かく穏やかだった。


ヤマザクラは完全に目覚めていないが、
チラホラ咲き始めた。
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良く見ると若葉がニョキニョキ顔を出し、
花もあちこちで開いていた。
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ヤマザクラは花より先に、
赤見のある若葉を出す。


なので枝全体が赤く色付いて見える。
これがヤマザクラの特徴だ。
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種が異なると大きな差が出る。
中仙道の向こう側にあるソメイヨシノは、
すっかり満開になり白い花を綺麗に咲かせている。


夕方になり冷たい雨が止むと、
桜の様子が一変した。


急に開花が始まり、
次々と全体の色が変り始めた。


そして遂に幼木も開花した。
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ヤマザクラの側にあるベンチに、
5年ほど前から一本の幼木が根付いた。
白いものが見えたので、
もしかしたら花が咲いたのかも知れないと目を凝らした。
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これがヤマザクラの真実だ。
若葉と一緒に可愛いつぼみが膨らみ始める。
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そして次々と開き始めると、
花弁の先端に特徴的な切れ目が生じる。


夕日を浴びた望桜荘が美しい。
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芝桜も徐々に目覚め花が開き始めた。
ヤマザクラはワイルドであり可憐でもある。
一種の豪快さが気持ちよい。


地面を埋め尽くすように咲く芝桜は、
それぞれ対照的な美しさを持つ。
そしてもう一つ、
今年から凄く美しい花が咲き始めた。
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それは2年程前に植えたユキヤナギだ。

花の咲き方がとても特徴的で、
こんなに面白い花だと初めて知った。



枝にビッシリと花を付け、
棒状になって揺れている。


花の重さでお辞儀したようになり、
これがヤナギと名付けられた由来なのかと想像した。


芝桜の側にも植えたが、
土が痩せているのか生育が悪い。
庭の土は滋養力が強いのだろう。


場所によって生育度が異なるのだ。


苗から植えて、
ようやく今年から花を付けた。


面白いことが解った。


4本の内、
3本がほんのりとピンク色の花を付けた。


「ふつうユキヤナギは真っ白が多いよ」と妻が言った。

確かに一番左の一本は
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真っ白な花がギッシリと咲いている。
それに対して右側の3本は、
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全体的にほんのりと色味がある。
そういえば確かに蕾の時から赤かった。
このように、

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近くで目を凝らすと、
花弁にピンクの色素を持つ。


これは珍しいと妻が喜んだ。


全体を見ると白より赤い株の方が威勢良い。
棒状になった花の群れを、
ユサユサとたなびかせた。

夕方になると更に色付き、
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はっきりとした差を見せつけ始めた。


ヤマザクラはまだまだしばらく楽しめる。


ユキヤナギの盛りもご来場の上楽しんで欲しい。

どちらも一見の価値がある。


歴代のWRXの中から、
ヤマザクラをVAB型WRXと例えると、
ユキヤナギはGDA型インプレッサWRXかも知れない。
あえてGDBではなくGDAの5速マニュアルに例えたい。
強靱なボディを持つ、
ライトウエイトバージョンだ。


二代目WRXと言えば、
明日の日曜日、
面白いクルマがやってくる。


ホンモノのラリー参戦車両だ。


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愛知県にお住いの西本さんから、
愛機を店頭に飾らせて欲しいと連絡があった。
ブルーのGDBは、
実際に国内ラリーへ参戦している。


まさしくヤマザクラ思想に近い。
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それに合わせ、
レプリカ2台が同時にやって来る。
一台はGH8をベースにしたレプリカで、




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もう一台はGP系をベースにしているようだ。
この発想も面白い。


これはユキヤナギ思想だと言える。


16日の日曜日に、
美濃市にある日本昭和村でJAF主催のイベントがある。


それに参加された後、
中津SUBARUまで脚を伸ばし展示場で記念撮影の予定だ。


時間は夕方4時から6時までの二時間だ。
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西本さんのご厚意で、
GDBのコックピットに収まり、
記念写真を撮る事も可能だ。


今後の地域におけるモータースポーツを盛り上げるためにも、
是非多くの方にご覧いただきたい。



モータースポーツと聞くと、
特殊な世界に思えるが、
ラリーは最も一般車と差が少ない競技だ。


2ペダルが主流だが、
やはりオートマチックより、
マニュアルの方が走らせたら面白いだろう。


マニュアル車に乗ることさえ出来れば、
クルマの世界観が変る。
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机の上に袋があった。
聞けば大阪から来訪された池宮さんのお土産だという。


お心遣いありがとうございました。
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VABに心絆され、
ご家族揃って来店された。
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袋の中には初めて見るお菓子が入っていた。
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早速白い方をみんなで戴きました。
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何とも言えない美味しさだ。
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手にの出ただけでうっすらとヒビが入るほど繊細で、
米の香りが懐かしさを呼び覚ます。
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サクッとした食感。
持った時の感触、
見栄えの美しさ。
何という面白さだ。
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なるほど!
お品書きを読んで解った。
このお菓子は五感で楽しむべきなのだ。


この味はユキヤナギに近い。


そうと解れば、
ヤマザクラ的なお菓子は何か。


札幌の佐々木さんから戴いた、
マルセイバターケーキを取り出した。
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このお菓子もそっと包みから出しただけで、
ヒビが入るほどの繊細さを持つ。
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冷蔵庫で保管し、
常温に戻るまで半日ほど放置した。


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一口食べると、
ヤマザクラ思想のお菓子だと実感出来た。


これはS207を頂点とする、
VAB型WRXの味わいだ。


大胆で繊細、
強烈なパワーを持つが、
取り扱いのセオリーさえ守れば従順そのもの。


それに対してユキヤナギ的なWRXは何か。


このクルマに乗ると、
軽さは性能だと実感出来る。


しかもただ単に軽いだけで無く、
強靱なシャシーとボディを持つ、
しなやかなクルマだ。
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久しぶりに乗りたくなったので、
綺麗に洗って内部をピカピカに清掃した。
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最もオーソドックスなWRX「NB」は、
二代目インプレッサWRXの中では異端的存在だった。


しかし振り返ると真実が見える。
このインプレッサこそ、
ユキヤナギのように美しく強くしなやかなクルマだ。
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このSUBARUだけのディメンションは、
BRZにも受け継がれたSUBARUの掟。


座るだけでしっくりカラダが馴染み、
手足のように操れる。


ヤマザクラ思想のWRXも、
ユキヤナギ思想のWRXも、
五感を駆使して走らせねばならぬ。


だから面白い。
軟弱になった日本人は、
常に半身しか使わずオートマチック車を選ぶ。


そしてクルマを支配下に置けないのに、
置いていると勘違いする。


その齟齬が年齢を重ねる内に大きな問題となる。


だからほとんどの人が、
とても下手な運転しか出来なくなってしまった。


今からでも遅くない。


五感を駆使し、
両手両足も使い切って、
愛機を支配して欲しい。


クルマに乗らされているだけで、
本当に操縦している訳では無い。


それに早く気付くべきだ。


クルマは支配されることを待っている。
それを望まないクルマは居ないはずだ。


扱いを間違えるから、
クルマに噛まれる。


ニッサンの悪口ばかり書くようだが、
出来もしないことを出来るように言うから、
下僕達が戸惑う。


まだ支配されることしか出来ないクルマに、
無理矢理望まぬ事をさせた。
だからクルマが嫌がって噛みつくのだ。


あんな無謀な戦略は、
外資メーカーに成り下がったから出来る。


クルマ好きにとって、
痛い出来事だった。


でもこれで少し前のニュースの裏に、
何が有るのか良く分かった。


GDAの5速って本当に面白いんだ。
久しぶりにじっくり付き合ってみるか。



終わり

美しいBRZと時代の変遷

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満開は明日頃になるだろう。

天気が良かったので、
ヤマザクラの周りを手入れした後、
全員揃って記念写真を撮った。


撮影し終える頃、
予定通り納車式が始まり、
廣田さんご夫妻にお渡しすることが出来た。
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このブログにもしっかり目を通して戴いているので、
初対面の時から、
もう昔から知っている人のような気がした。


末永くお付き合い戴きますよう、
よろしくお願いします。


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その後、
井口様にもR2をお渡しすることが出来た。
先々週東京から連れ帰ったクルマの契約もあり、
もう大忙しで、
あっという間に夕方だ。



そんな中、
思いがけない冊子が届いた。
一般のお客様がほとんど目にすることの無い、
スバルチームの機関誌だ。



「スバルだより」から「SUBARU Dayori(筆記体)」になり、
通算で560号以上発行されていた。
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それが「SUBARU Dayori」に更新され、
奇妙なことに号数がリセットされた。


しかもペラペラになっている。
次号から隔月になるという。


社名がSUBARUになった途端にペラペラになるとは、
これは非常に嫌な予感がする。


確かに一般的に紙離れも進んでいる。
それも一因だろう。
少しマンネリ化していた。


だからといって、
何も社名変更と同時にペラペラにすることも無かろう。


これは強烈なメッセージだと受け止めた。
いわゆる政策変換の端緒だと言える。


深く考察しながら過去に遡る。
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重厚長大路線に方向転換した時、
それが大失敗に終わると、
SVXは表舞台から消え一切が封印された。


長い年月が過ぎ、
ようやくSVXと言う作品がスバリストに再評価されつつある。
喜ばしいことだ。


そしてトライベッカに続き、
3度目の正直で重厚長大路線にチャレンジする。


今の軸足がどこにあるのか良く分かる。


SVXは二度と誕生しないであろう、
真のグランツーリスモだ。


さあ、
長期間に渡って修理してきた、
スバルマガジン編集部のSVXは、
今どのような状況にあるのか。


いよいよ今日の夕方、
遂にそのエンジンが蘇った。


一発で始動出来たが、
一気筒だけ死んでいた。
調べた結果、
インジェクターのつまりが原因だった。
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快調になったので、
一安心かと思いきや、
北原課長はすぐ社内にあるSVX用のタイヤセットを持ち出した。


どうしたのかと思い、
外したタイヤを見たら、


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見たことの無い劣化が生じていた。
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タイヤの山は十分すぎるほど有るが、
湿気と酸素でゴムの分解が進み過ぎた。


「それはまだ良い方ですよ。前輪は酷い!」
課長が横目で見ながらそう言った。


そこで車体に付いたままのタイヤを見たら、
ゾッとするような劣化が生じていた。
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サイドウオールが加水分解し、
巣穴が開いている。


「タイヤを交換したら乗ってみて下さい」


「解った」と答え、
デスクワークしながら連絡を待った。


しばらくすると内線が鳴った。
なんと、
「中止です。念のためパワステを事前にテストして負荷を掛けたら、
内部のシールが破裂しました」と言う。
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やはり20年の歳月は長い。
一筋縄ではいかないだろう。


ステアリングギアボックスの内部も、
タイヤと同じように各種のパーツが劣化し、
動き始めた途端に悲鳴を上げた。


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パワステオイルはダダ漏れだが、
走行中に発生しなくて幸いだった。


でもまだ時間は充分ある。


バリバリの新車のようなSVXに磨き直す。


山本さん、
三澤さん、
もうしばらく待って欲しい。


SUBARUの歴史に残る名車を、
必ず最高の性能に仕立て直す。


静かに回るEG33のサウンドを聴き、
改めて思った。
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やっぱりBRZにフラット6が欲しい。




「昴中古車道」を極める

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今日も山桜の手入れから始まった。
先月3日の朝、
同じ場所を観察して記録を残した。
結構荒れていた。
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単なる悪戯もあれば、
モグラの活動で掘り返された痕もあった。
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でもこれはある意味で浄化作用だ。
地中の砕石を丁寧に取り除き、
草を取り続けた。


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望桜荘の庭も著しく変化している。
3月3日から、
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少しずつつぼみが目立つようになり、
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同じ場所が、
こんなに美しくなった。










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続く

史上最強のB4

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もの凄い風と雨だった。環境整備を終え、
堆肥を敷いたら大雨になった。


ちょっともったいない気もしたが、
桜を見たら、
更にもったいなかった。


満開になるかならないか、
そんなタイミングで強風が吹き荒れ、
望桜荘の桜はかなり花を減らしてしまった。


杉本メカニックが付きっきりで整備したB4が遂に完成した。
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お客様に渡す前に、
最終テストを終えた。
その途中で暴風雨に負けなかった、
強い桜を見つけた。
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以前から知っていたが、
満開時にタイミング良く通れることは希だった。


ちゃんと名前があることも初めて知った。
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蜂蜜の無料販売所もある。
ドイツを思い出した。


あちらでは5ユーロで買えるが、
日本では高級品だ。


2000円が安いのか高いのか良く分からないが、
もう少し上手に売ると食指が伸びそうな気がした。


まあ、
この売り方なので2000円なのだろう。
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いつ頃からあるのかこの家の人も知らないらしい。
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ダイナミックな桜だ。
これは史上最強のB4、
2.0GT spec.Bを例えるのに相応しい。

嵐の後の爽やかな空が印象的だった。
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関口さんに渡す前に、
徹底的に整備して最高の状態に整えた。


このクルマは凄いと知ってから、
最終的に愛機にしても良いという想いで仕入れている。


じっくり熟成させ育て続けたクルマなので、
良さの解る人に渡せることがとても嬉しい。
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チタンターボエンジンと5速オートマチックの組み合わせを、
VTDとマルチリンク式リヤサスがガッチリ受け止める。


黄金のタッグだ。


レガシィB4の歴史上、
Sシリーズを除くカタログモデルで最強のクルマだろう。
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納車準備に時間が掛かった理由は、
ナビやドラレコを装備したからだ。


元々ライン装着のビルトインHDDナビを持つので、
そちらをインフォメーション専用に使い、
最新のメモリーナビを装備した。


ツインモニター風に仕上がり、
とても面白いクルマになった。


関口さん、
末永く可愛がって欲しい。


この時代のSI-RRIVEは、
ステアリングに狼スイッチを持ち、
3通りに切り替え可能な水平対向4気筒DOHCチタンターボエンジンを搭載
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今でこそ右側のステアリングナセルに、
エンジン特性の切り替えスイッチを持つが、
当時は手を離さなくてもS#だけは親指で操作出来た。


このタイプのB4は、
とにかく塊感のある速いクルマだ。
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予防整備を施し、
最上のコンディションに維持し続けた。


最もB4らしい後期型の上質車だ。


テスト中もパドルシフト付ダイナミック5ATの反応抜群。
走行距離も少ないので、
ビルシュタインダンパーの動きも良い。


18インチアルミにピレリのチンチュラートP1を組んだ。  

お客様の好みでマフラーを交換し、
ダイナミックな排気音を奏でる。


若干低速トルクを犠牲にするが、
高回転域で恐ろしいほどパワフルだ。


ほとんどドライターマックだが、
走り続けると時折濡れた路面に遭遇する。


そこでB4の実力が良く分かる。
強靱なボディとサスペンション。
リヤをマルチリンク式にしているので、
とても動きが良く走行安定性は抜群だ。


全行程の70%程が終わり、
国道に合流した。


そこで初めて酷い雨が降ったことが解った。


昨夜降った雨が木曽川に注ぎ込んでいた。
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正面に見えるのは以前蛇抜けした南木曽岳だ。
重流の周辺から流れ出た雨水は全てこの木曽川に集まる。


もの凄い濁流になるはずが、
ダムがあるので蕩々と流れている。
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昔このダムを乗り越えて、
下流の大井ダムの下にある橋を破壊し、
犠牲者が出た水害があった。


水が橋のギリギリまで迫っているのに、
道があると勘違いした乗用車が何台も進入し、
そのまま濁流に呑まれたのだ。


そして更に下流の美濃加茂辺りで、
沢山の床上浸水を引き起こした。


鵜沼辺りで堤防ギリギリまで水が登ってきた時、
付近を走行中のドライバーは、
もの凄い恐怖を感じたそうだ。
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全てのゲートが開かれ、
ここまで飛沫が上がるほどの勢いで水を解放していた。


この程度で雨が止んでくれて本当に良かった。


春の嵐が去って、
ようやく本格的な春が来たようだ。
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途中で気がつきリセットしたので、
トリップメーターは75km程だが、
スタート時のオドメーターは68427kmだった。


今日もきっちり80km走行し、
お客様に渡す準備もいよいよクライマックスを迎える。
お目に掛かる時が待ち遠しい。


終わり

真逆のクルマ

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名残雪は聞いたことあるけど、朝の様子を見て頭に浮かんだ言葉は「名残桜」だった。
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満開になるまでに長い日数を要したのに、
暴風雨がきっかけとなり、
桜吹雪が舞い降りた。
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S・A・Bの前にある、
GC8はピンク色の頬紅で化粧した。
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動くショーケースとして活躍した、
SVXも桜化粧された。


でも気をつけないと、
黒いボディには染みが残る。


こうして眺めると、
これらのクルマには共通点が多々有る。
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だからみんな大好きさ。


今一番お勧めするスバル車は何かと聞かれたら、
相変わらず、
答えはこれだ。
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全く真逆のBRZとフォレスターだが、
どちらもSUBARUの香りがプンプン匂う。
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久しぶりにフォレスターでかわら版を作りたくなった。
楽しみにして欲しい。


それにしてもGC8って、
哀愁漂うな。
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名車というものは、
いつまで経っても色褪せない。


SUBARUの歴史を大きく変えた、
不滅のクルマだろう。


インプレッサはこれで役目を終えるはずだった。


二代目以降は計画されていなかったが、
今では屋台骨を支えている。


インプレッサからバトンタッチされるはずだったフォレスターは、
派生車として追加された。


これも世界中で高い評価を受け、
SUBARUの屋台骨を支えている。


そして歴史の中で様々な紆余曲折もあり、
インプレッサからBRZも生まれた。


全く異なるシャシーとは言えども、
まるで兄弟のようだ。
血は争えない。
だからフォレスターは凄いクルマなんだ。


桜を求めてフォレスターとツーリングに出た。


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まだまだいくらでも追いかけることが出来る。
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フォレスターに乗ると、
心からホッとする。


なぜか。
それはゆとりがあるからだ。
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フォレスターと旅すると、
いつもあっと驚くものに出会い、
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心が豊かになる。
樹齢115年の「しだれ桜」が美しかった。




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近くでしげしげと見たのは初めてで、
花の付き方にちょっとびっくりした。
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森の番人の佇まいがステキだ。
白いクルマが定番だが、
そろそろトレンドが変化するだろう。
白ならソリッドが良いし、
ブルーなら濃い方が良い。


濃いブルーはフォレスターにぴったりだ。
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東京の人達が見たら驚くだろう。
まだ冬の世界が眼前に広がる。


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ここまで来ないと見えないものや、
解らないことが沢山ある。


気温は摂氏三度。
いよいよ雪が降り始めた。
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さあ帰ろう。
明日からかわら版を作って、
ゴールデンウイークに備えよう。


どんな内容になるか、
しっかり書き下ろす。


楽しみにして欲しい。


終わり

毒気の魅力

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今SUBARUで一番良いクルマを選んで撮影した。思わず熱が籠もった。


この二つのクルマに共通するのは、
「インプレッサの影」だ。


初代インプレッサは、
紆余曲折の中で誕生し、
たった一台で生涯を閉じるはずだった。


後を受け継ぐのはフォレスターのはずだった。


その証拠に、
インプレッサのデビューからピッタリ5年後にフォレスターは生まれた。


ところが嬉しい誤算があった。
WRCで大活躍し、
SUBARUの歴史を変えるくらい貢献した。


WRXが予期せぬほど沢山売れて、
長く作ることも出来たが、
その後の落としどころには随分苦労したようだ。


二代目の開発は普通なら尻込みするような強引な計画だった。


しかしSUBARUの歴史に残るような、
優秀な開発者達が居た。


彼らのおかげで、
ワゴンとセダンとWRXが同時に生まれた。
これは過去に例の無い離れ業だった。


インプレッサは確実に残った。
そして四代目のフォレスターは全く別のフロアパネルを持つまでに至った。
トーボードも違う。


ここがポイントだ。


本当にクルマらしいクルマになった。



だから今一番優れた車だと推挙する。




もう一つのBRZも、
四代目インプレッサの血筋にあたる。


並行して開発されたので、
GP/GJ系のインプレッサも一皮剥けて、
ワンクラス上のクルマになった。


だから両方とも大ヒットした。

黄色いGTに乗る度にゾクゾクするほど感動する。


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撮影から戻るとスイセンが綺麗に咲いていた。
美しい花には棘があるという。
当然ながら毒もある。


毒があるから痺れるんだろう。


人間は毒のあるものを好む。


インプレッサXVは必然性の中から生まれたのだろう。


最初は丸ごと着せ替えて、
ベースは同じなのに違うクルマに仕立てた。


それが初代フォレスターだ。


だからインディアナポリスでハマ-トロフィーも簡単に獲れた。


それもそのはずで、
WRX RAの脚がごっそりそのまま付いていて、
簡単にレーシーなクルマに仕立てられていた。
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黄色やオレンジは春の季節にぴったりだ。
ショールームから出して、
ゴールデンウイークのためにある企画を立てている。
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当社にしか無いオレンジ色の特別仕様車は、
tSを導入したから出来た奇蹟の一台だ。


ちょっと構えが低くて、
なかなかレーシーに感じるSUVになった。


食欲が沸くような美しいクルマだ。


XVは無理に違うボディにすること無く、
ワイドでハイトな印象にリデザインし、
SUVの代表選手として大活躍するまでに育った。


これは元々SUBARUが、
アウトバックを成功させた手法の延長線上にある。


こういう底力を持つ所が、
SUBARUの真骨頂だ。


あえてドクダミ体質と名付けよう。


川べりにドクダミが根付かないかひやひやしている。
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突然繁殖し、
ちょっとやそっとでは打ち拉がれない。


綺麗な花を咲かせ、薬効成分もある。


除去したドクダミを堆肥に混ぜたが、
有り余るものを枝と一緒に焼却した。


どうも一部が残って地中に紛れ込んだ気がする。
そう言う生命力を、
このハイブリッドから感じる。
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大宮主任がゴールデンウイークに向けて、
せっせと仕込みを続けている。


これを目玉にして、
お客様をお迎えするのだ。


薬効成分が滲み出るような、
面白いSUVをこの機会に手に入れて欲しい。


お楽しみに。


春の風と水平対向エンジン

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その日の夜、まるで一日を象徴するかのような料理が現れた。
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牡蠣のアヒージョは大好物の一つだ。

出来の良さを左右するのは、
やはり牡蠣の質だ。


新鮮なのは言うまでも無いが、
どんな海で誰によって育てられたのかで、
大幅に味が異なる。


やはり濃い日には濃い料理が食べたくなる。
妻の作った逸品は、
最高の味だった。


そしてその味を例えるなら、
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このクルマクルマしか無い。
GC系WRXとは異なる、
GDBならではの「グンッ」と底から力強い味だ。


社員研修の時にABCマートで偶然見つけたミニカーを、
この翌日インプレッサハウスの中に飾った。


8ドル99セントだから、
1000円程度で売っていた。


コメットマークを纏ったGDBは究極の域に達し、
ソルベルグをチャンピオンの座に導いた。


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面白いお土産を戴いた。
岡崎市にオカザえもんという、
一風変ったキャラクターが居るらしい。


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それをマスコットにした、
美味しそうなどら焼きだ。


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岡崎市から西本さんが、
友人二人を伴って来訪された。


現役のアマチュアラリードライバーで、
愛機はGDBだ。


二代目WRXのSTIは今でも高い人気を誇る。
その理由は戦闘力だ。


初代から二代目にバトンタッチするために、
かなりの紆余曲折があったと先のブログで書いた。


この時にインプレッサは初めて三車型に分かれた。


初代はワゴンを内緒で企画し、
どさくさに紛れて役員の決裁を獲ったという逸話がある。


二代目はもっと凄い。
どさくさに紛れてどころか、
尻尾を巻いたという表現の方が相応しいだろう。


なぜ尻尾を巻いたか。


それは誰もが失敗を恐れ、
手を上げることさえ躊躇した、
とても難しい開発だった。


初代で成功したスポーツワゴンは、
WRXと言う「グレード」まで手に入れていた。


と言うことは、
素のナローセダンと、
素のスポーツワゴンを用意し、
それぞれにWRXを設定する必要があった。


それに加え、
モデル末期になっても売れ続けるSTIバージョンは、
富士重工に思いもよらぬ高収益を与え、
ドル箱の車種になっていた。


ラリーレプリカの22Bが驚異的な売れ方をしたため、
素のボディでは余りにも訴求性が弱く、
STI専用車の開発も加わった。


これに4WDと2WDの両方があり、
素のワゴンは2WDの売れ行きが良く、
軽くて俊敏なクルマを創る必要もあった。


しかし、
WRCで勝つためには強靱なミッションとボディが必要で、
安全性能も大きく問われる時代になっていた。


それらを高い実現で融合し、
戦闘能力を落とさず、
世界を相手に戦って勝てる力を身につけたのが二代目インプレッサだ。


この開発は誰にでも出来るものじゃ無い。


その証拠に、
最新のインプレッサ系では、
二代目を一人のPGMがまとめたのに対して、
4人がかりで作り上げた。


まずベースのインプレッサを竹内さんがまとめ、
WRX系を増田さんが指揮を執り、
セダンを高津、
ワゴンを熊谷と割り振った。


こうして出来上がったのが「レヴォーグ」と「S4&STI」なのだ。


水戸黄門に助さんと格さんが居て総力を発揮するように、
SUBARUも失敗を許されぬ開発に、
「三頭立ての馬車」を当てた。


さて話を二代目フォレスターに戻す。


このクルマの開発時は、
戦闘能力オリエンテッドな雰囲気が、
SUBARUの開発チームの中に溢れていた。


当然だろう。


丸ごとインプレッサがベースで、
開発コンセプトはほぼ引き継がれていた。


だから、
二代目インプレッサのスポーツワゴンが、

正当派異端系の名の下に、
徐々に1.5リットル主軸となった時、
思わぬ隠し技を見せつけた。


それはワゴンのWRXに見切りを付け、
フォレスターにSTIを設定した事だ。


あの当時はまだ、
6速マニュアルを簡単に搭載出来る構造だった。


戦闘力オリエンテッドだった証明だろう。


歴史は物語る。


話題提供に苦労するどころか、
話すことがありすぎて困るくらいだ。


三代目インプレッサの開発秘話が、
これまた面白い。
そこから今のフォレスターへ、
ゾクゾクするようなストーリーがあるけれど、
直接聞きたい人だけのためにとっておく事にする。


知り得た情報を損得抜きで開放すると、

質の高い「解る」人達は必ず何かで返してくれる。


これを「鏡の理論」という。
どんな世界でも「正確」な情報は只では無い。
お金をもらうことは少しも不純ではない。


逆に価値のある情報を、
只で見聞きして当たり前だと思う方が不純だろう。


最近ネットで調べても解らないような、
専門的で困ったことがあると、
すぐ電話を掛けてくる人が居る。


先日も「そういうことはお客様相談室にお願いします」といったら、
「売ってるくせに知らねいのかよ」と啖呵を切った人が居た。


まあ「物商売」なので許容しているが、
自分の都合だけで簡単に電話されても困る。


そう言う人に限って、
ネット以外でお金を使うのに、
すぐ「高い」と抵抗があるのだ。


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昨日は丁寧な訪問を受けた。
珍しいお土産をありがとうございました。


このブログでBH系6気筒エンジンの記事を見て、
購入を決断されたそうだ。
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可児市から加藤さんがいらっしゃった。


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愛機のエンジンはピカピカだった。
瀬熱ながら、
オーナーからご希望があったのでサインを入れた。
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とても喜んで戴けたので、
素直に心から嬉しかった。
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良い個体が残り少なくなる中で、
ステキなレガシィに巡り会われた。


末永く可愛がって欲しい。
良いモノを正確に伝えるのがセールスの仕事だ。


更にその背景や、
誕生までのストーリー、
そして味の違いまで、
包括的に説明することを天命だと思っている。
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さて、
いよいよ22Bの心臓であるEJ22が完成した。


全世界に400台しか無いクルマの心臓を、
徹底的にリフレッシュした。


これはもはやスバリストにとってヘリテージだろう。


このままでは資産運用目的や、
投機対象にもなりかねない。


一部の中古車販売業者が、
おもしろおかしく触れるべきものでも無い。


このクルマを本当に愛する人が、
適正に維持するためなら力を貸す。



また忙しくなりそうだ。


終わり
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