それにしても寒かった。
31日は朝から日差しが薄れ冷え込みが始まった。
活力朝礼で、
年度末最後のスクラップ処理を終えた。
![f0076731_19382065.jpg]()
車両を移動したら、
ツクシが沢山生えていた。
長くなるので止めるが、
スギナの若芽とツクシの差に驚いてしまう。
食べられることは解っていても、
いざ調理するとなるとアク抜きも必要だ。
![f0076731_19391888.jpg]()
もったいないけど雑草と一緒にして堆肥にした。
だが突然ムラムラと食べたくなった。
![f0076731_19401970.jpg]()
矢印の部分にある濃い個体は、
明らかに美味そうであった。
摘み取ると匂いがステキだった。
動物の本能が「食べられる」と感じ取る。
草取りしている間、
半分の社員は某桜荘に雑巾を掛けた。
朝礼が終わると間もなく雨が降り始めた。
![f0076731_13100583.jpg]()
会社周辺は雨だったが、
中津シェライフェには雪が舞った。
![f0076731_19452919.jpg]()
札幌の佐々木さんに赤鰤6を購入して戴き、
それが完全に仕上がった。
担当者から最終確認を依頼された。
それにしても、
桂田さんの創ったクルマは凄い。
車体の頑丈さはピカイチだ。
特にブリッツェンに塗られたプレミアムレッドに驚く。
このペイントの耐候性は、
ズバリ史上最高では無いだろうか。
ただでさえ褪色しやすい赤を、
これほど長持ちさせる技術は特筆モノだ。
樹脂部に塗られた部分の劣化速度と、
鉄の部分で差がある。
けれど、
樹脂部は色褪せても修復が簡単なので、
余計にプレミアムレッドの優秀性が際立つ。
![f0076731_13095417.jpg]()
路面温度はサマータイヤのグリップ限界値に下降したが、
危なげなく走り終えることが出来た。
![f0076731_13074927.jpg]()
ボクサー6の滑らかな回転フィールと、
高剛性で弾力性のあるマルチリンクのシャシー。
このクルマにしか出ない独特の味だ。
これで安心してお渡し出来る。
佐々木さん、
ピカピカにしてお待ちしております。
永久に残しておきたいクルマだ。
![f0076731_19440270.jpg]()
無事に赤鰤6のテストが終わった。
中津シェライフェは、
ジャスト80キロメートルのテストコースだ。
![f0076731_19435489.jpg]()
クルマの最終テストに、
これ以上の場所は無い。
お客様にクルマだけで無く安心感も売りたい。
その脚でそのままBRZのGTを走らせた。
白の「R」をテストした時と、
全く同じ方向にステアリングを切った。
![f0076731_19355839.jpg]()
雨はだんだん激しくなり、路面はヘビーウエットの様相を呈した。
出力特性の向上したエンジンと、ローギヤ-ド化されたファイナルレシオが功を奏し軽快に走る。
しかし新型にとって最も重要な変更点は、念入りに調律したザックスダンパーとの強調だ。これに乗るとGT以外のグレードが皆霞んでしまう。狙いは明らかだ。
BRZ全体を一クラス上に引き上げるための前段階だ。単にダンパーが異なるだけではないし、トヨタとのセッティングも相変わらず微妙に異なる。
さて、同じシチュエーションでスピードとエンジン回転を較べる。![f0076731_19360902.jpg]()
ローギヤード化され、時速80㎞の時点で前期型より200rpm回転数が高い。![f0076731_19362062.jpg]()
時速100km出せる場所まで走り、100㎞を維持する。![f0076731_19363128.jpg]()
すると前期型より250rpm回転数が上昇したことが解った。
時速120kmでは比較していないが、
新型車でそこまで速度を出した場合、
エンジン回転数は3300rpmを超える。
クルマの差より、
一番驚いたのはタイヤの差だった。
理由は後述するが、
ヘビーウエットな高速道路なのに、
ドライの時よりライントレース性能が良い。
とにかくタイヤの食いつきが良く、
雨が降って濡れていることを忘れさせてくれる。
そういえばレヴォーグの時もそうだった。
タイヤの違いを説明するために何が必要か。
それは実際に履くしか無いだろう。
しかもジャストフィットしたホイールに装着することだ。
こうして平成28年度が平穏無事に幕を下ろした。
次年度に向けた戦略会議を午後8時に開いた。
温風ヒーターをガンガンに掛けなければならぬほど寒かった。
結局春が遠いまま4月を迎えることになった。
1日の朝、
雨は小降りになったが気温は上がらず、
寒さが身に染みた。
今年はイベントと同時に新年度が始まり、勢いよくスタート出来た。![f0076731_11173610.jpg]()
資産価値の高まったホイールを、
いつまでも床置きしたままではいけない。
なので早速次の作業に着手した。
また来場されたお客様をもてなすために、
雨で中断していた望桜荘周辺の手入れも必要だ。
イベント中に遠方のお得意様も大勢来訪される。
長く滞在されても飽きないよう、
施設を丁寧に整えて待つ。
![f0076731_12535263.jpg]()
創意工夫を続けることで、
全員のモチベーションを維持し、
面白いモノを自分たちで創り出す。
出来ることはすぐやる。
共通意識を持つ事が大切だ。
![f0076731_12542273.jpg]()
まずおおよそ1時間で8本分の展示が終わった。
北原課長、
お疲れ様でした。
![f0076731_12550503.jpg]()
この後も継続して進め、
全て飾り終える。
並行して他のメンバーは草取りを始めた。
良く見たら矢印の部分が荒れていた。
![f0076731_12561694.jpg]()
提灯を付けベンチの前から草を抜くと、
敷いた石が無造作に散らばった。
新たな改善課題だ。
そこで敷き詰めた小さいを、
一旦綺麗に取り出した。
![f0076731_12591183.jpg]()
そして、あらかじめ集めて、
雨に晒した大きめの石に交換した。
![f0076731_12595120.jpg]()
すると大きさが整い、地面が綺麗に落ち着いた。
![f0076731_12560477.jpg]()
自然石って良い味を出すなぁ。
すぐ脇の清流には限りなく材料が溜まる。
![f0076731_15290431.jpg]()
またまた想像力をかき立てるような石が露出している。
川の中にある石も面白いし、
土の中に埋まっている土石流の痕跡も活かせる。
![f0076731_15303520.jpg]()
創意工夫が大切だ。
常に心を研ぎ澄まし、
自分の頭で考え、
他の誰もやらないことに挑戦する。
その意気込みさえあれば、
可能性は無限大だ。
その一つが水平対向エンジンを搭載した、
出力最優先主義車の復活だ。
![f0076731_15311564.jpg]()
SUBARUは今後6気筒エンジンの開発を止めるかも知れない。
それが良いから残せと訴える以上、口だけでは説得力が無い。
それを阻止し、STIから卓越した製品をリリースさせるためには、スバリストに「ホンモノの味」が何かを、常に情報提供する義務がある。
遂に整備が終わった。
担当した吉村整備士から、最後のテストを依頼された。
DMが届くと時間貸しの依頼が連続で入った。
![f0076731_15323153.jpg]()
だからピカピカのレンタカーに蘇らせた。商品とすぐ区別が付くようにグリーンのボディでありながら、本来のSVXが纏うべきツートンカラーに塗り直した。
グラスキャノピーのイメージが色濃くなり、やはりオリジナルのデザインを活かすには、この配色が必要不可欠と判断した。
動力性能は申し分ないが、エアバッグのワーニングランプがどうしても消えない。![f0076731_15331045.jpg]()
よく調べるとエアバッグモジュールが取り外されていた。
前のオーナーが何かの理由で外したのだろう。これはステアリングそのものを、小径のウッド性に交換するので問題ない。![f0076731_15332485.jpg]()
時速45㎞でエンジン回転数は1000rpm少し。そこからアクセルを軽く踏むだけで、車体は柔軟に加速する。
エンジン回転に合わせ凄くリニアに走るので、気持ちが良いし余裕も大きい。
これほどしっかりしたシャシーは、過去から現在くまなく見回しても、他には存在しない。
形式こそ4輪ストラットだが、サブフレーム付の4輪ストラットで、当時も他のスバル車と一線を画していた。
即ちレガシィやインプレッサと同じラインで流さず、専用工場のみで生産された。
だから他には無い美味しい味が溢れている。
この理由を、SUBARU自身がもっと上手に説明出来れば、よく売れたかも知れないが、そこまでのブランド力も無ければ販路も無かった。
さしものSVXも樹脂パーツの自然劣化には悩ませられる。
このクルマも進んでいたので、内装の剥がれや脱落など、マイナートラブルも満載していたが、全て整備が終わった。
このあとステアリングをステキなウッド製に交換するだけだ。![f0076731_15335080.jpg]()
昨日の朝はBRZに乗って出勤し、SABの前に駐車した。
最新BRZの「GT」だけは、SVXの「乗り味」へ更に近づいた。
思わずディメンションもSVXと比較してしまった。
![f0076731_15345899.jpg]()
ドアを開けた時の様子もそっくりだ。乗った瞬間に「SUBARUだ」と思う理由がここに有る。![f0076731_15351166.jpg]()
グラスキャノピーを意識したから、重くて大きなドアになった。
![f0076731_15353132.jpg]()
SVXのデザインを具現化する上で最も苦労した部分だ。![f0076731_15353980.jpg]()
逆にBRZはSUBARU臭さの残るサッシュレスドアだ。パーティションを入れたところに僅かながら共通性を感じるし、内張の形状にも似た所がある。
SVXに採用したPCDが後々の高出力車に受け継がれた。![f0076731_15353642.jpg]()
しかし残念なことに、重くて大きなホイールを掃かせたことで、性能の劣化が著しい。
この組み合わせは全く駄目だ。
それに較べBRZはタイヤサイズを無理に大きくしなかったから、走り軽快で燃費も良い。特にプライマシーからコンチスポーツコンタクト5に換装したので、驚くほど優れたウエット性能を見せる。![f0076731_15361754.jpg]()
その点では、クルマ本来の性能では無くタイヤによって引き出された、このクルマだけの特色かも知れない。
何の変哲も無いフツーのタイヤなのに、なぜこれほど熱く良いと言い切れるのか。
まず「ブラックチリコンパウンド」の持つ特殊性だ。
他のメーカーに対して劣化速度が遅く、彼らは10年くらい平気で持つと言っている。
そして濡れて滑りやすい路面に対して、ミクロ単位で粘り着く特性を持つので、ライントレース性能が体感出来るほど変る。![f0076731_15372171.jpg]()
さらにコンチネンタルには独特のマークがあり、消費者に対して「タイヤは五分山までが命だ」と啓蒙している。
黄色い矢印の場所に、レインドロップマークがある。
他のメーカーのタイヤには、まず見受けられない。
その部分にはバッテンの付いた、スリップサインの約半分ほどにカットされたプラットフォームがある。
それが現れると、スリップサインまでタイヤのライフはあったとしても、ウエット路面で性能が出なくなると示している。
コンチネンタルの濡れた路面に対する「執念」な並では無い。
アウトバーンのある国だから、国民全体がタイヤに対して意識が高い。
スバリストなら、こういう会社の製品を買うべきだろう。![f0076731_15372882.jpg]()
ミシュランも優れたメーカーで、エコタイヤとスポーツタイヤを両立させた。
![f0076731_15372296.jpg]()
そう言う意味でトヨタと組んだからこそ、この凄いタイヤが手に入ったと思う。
だが一度雨の高速道路をコンチネンタルで走ると、もうこのブランド以外選びたくなくなる。
![f0076731_15375258.jpg]()
桜祭りを兼ねて中根さんが一ヶ月点検で来訪された。思ったよりも燃費が良くリッターあたり8km位走れるよ、と目を細められた。
とにかく走りやすく、乗るのが愉しくて仕方が無いと仰った。
中根さんのSVXには、タイヤとホイールを最高かつ絶妙に組み合わせた。![f0076731_15380592.jpg]()
ラウンドシェイプのコンチネンタルは、見かけ上のデザインは特に特徴も無く凡庸だ。![f0076731_15382050.jpg]()
しかしタイヤの性能には大満足して戴いた。SVXにベストフィットするのは、純正BBSのホイールと、225/50R16のコンチネンタルタイヤだ。
![f0076731_15384149.jpg]()
STIの渋谷さんが若き頃、ドイツのニュルブルクリンクを中心として、徹底的に走り込んで練り上げたシャシー。
それに合うのはドイツのテクノロジーを満載したタイヤだ。
だからこそ、その末裔のBRZにコンチネンタルは良く馴染む。![f0076731_15385424.jpg]()
諏訪の今井さんも桜祭りを楽しみにされていた。一ヶ月点検を兼ねて来訪された。![f0076731_15390544.jpg]()
美味しいお土産をありがとうございました。![f0076731_15390701.jpg]()
イチジクをブランデーに漬けて、チョコレートコーティングした美味しいお菓子。
![f0076731_15392407.jpg]()
スペインの名菓だった。
![f0076731_15390723.jpg]()
美味しく戴きました。ありがとうございます。
初日は大忙しであっという間に終わった。この後も期待して欲しい。
31日は朝から日差しが薄れ冷え込みが始まった。
活力朝礼で、
年度末最後のスクラップ処理を終えた。

ツクシが沢山生えていた。
長くなるので止めるが、
スギナの若芽とツクシの差に驚いてしまう。
食べられることは解っていても、
いざ調理するとなるとアク抜きも必要だ。

だが突然ムラムラと食べたくなった。

明らかに美味そうであった。
摘み取ると匂いがステキだった。
動物の本能が「食べられる」と感じ取る。
草取りしている間、
半分の社員は某桜荘に雑巾を掛けた。
朝礼が終わると間もなく雨が降り始めた。

会社周辺は雨だったが、
中津シェライフェには雪が舞った。

札幌の佐々木さんに赤鰤6を購入して戴き、
それが完全に仕上がった。
担当者から最終確認を依頼された。
それにしても、
桂田さんの創ったクルマは凄い。
車体の頑丈さはピカイチだ。
特にブリッツェンに塗られたプレミアムレッドに驚く。
このペイントの耐候性は、
ズバリ史上最高では無いだろうか。
ただでさえ褪色しやすい赤を、
これほど長持ちさせる技術は特筆モノだ。
樹脂部に塗られた部分の劣化速度と、
鉄の部分で差がある。
けれど、
樹脂部は色褪せても修復が簡単なので、
余計にプレミアムレッドの優秀性が際立つ。

危なげなく走り終えることが出来た。

高剛性で弾力性のあるマルチリンクのシャシー。
このクルマにしか出ない独特の味だ。
これで安心してお渡し出来る。
佐々木さん、
ピカピカにしてお待ちしております。
永久に残しておきたいクルマだ。

無事に赤鰤6のテストが終わった。
中津シェライフェは、
ジャスト80キロメートルのテストコースだ。

これ以上の場所は無い。
お客様にクルマだけで無く安心感も売りたい。
その脚でそのままBRZのGTを走らせた。
白の「R」をテストした時と、
全く同じ方向にステアリングを切った。

出力特性の向上したエンジンと、ローギヤ-ド化されたファイナルレシオが功を奏し軽快に走る。
しかし新型にとって最も重要な変更点は、念入りに調律したザックスダンパーとの強調だ。これに乗るとGT以外のグレードが皆霞んでしまう。狙いは明らかだ。
BRZ全体を一クラス上に引き上げるための前段階だ。単にダンパーが異なるだけではないし、トヨタとのセッティングも相変わらず微妙に異なる。
さて、同じシチュエーションでスピードとエンジン回転を較べる。



時速120kmでは比較していないが、
新型車でそこまで速度を出した場合、
エンジン回転数は3300rpmを超える。
クルマの差より、
一番驚いたのはタイヤの差だった。
理由は後述するが、
ヘビーウエットな高速道路なのに、
ドライの時よりライントレース性能が良い。
とにかくタイヤの食いつきが良く、
雨が降って濡れていることを忘れさせてくれる。
そういえばレヴォーグの時もそうだった。
タイヤの違いを説明するために何が必要か。
それは実際に履くしか無いだろう。
しかもジャストフィットしたホイールに装着することだ。
こうして平成28年度が平穏無事に幕を下ろした。
次年度に向けた戦略会議を午後8時に開いた。
温風ヒーターをガンガンに掛けなければならぬほど寒かった。
結局春が遠いまま4月を迎えることになった。
1日の朝、
雨は小降りになったが気温は上がらず、
寒さが身に染みた。
今年はイベントと同時に新年度が始まり、勢いよくスタート出来た。

いつまでも床置きしたままではいけない。
なので早速次の作業に着手した。
また来場されたお客様をもてなすために、
雨で中断していた望桜荘周辺の手入れも必要だ。
イベント中に遠方のお得意様も大勢来訪される。
長く滞在されても飽きないよう、
施設を丁寧に整えて待つ。

全員のモチベーションを維持し、
面白いモノを自分たちで創り出す。
出来ることはすぐやる。
共通意識を持つ事が大切だ。

北原課長、
お疲れ様でした。

全て飾り終える。
並行して他のメンバーは草取りを始めた。
良く見たら矢印の部分が荒れていた。

敷いた石が無造作に散らばった。
新たな改善課題だ。
そこで敷き詰めた小さいを、
一旦綺麗に取り出した。

雨に晒した大きめの石に交換した。

すると大きさが整い、地面が綺麗に落ち着いた。

すぐ脇の清流には限りなく材料が溜まる。

川の中にある石も面白いし、
土の中に埋まっている土石流の痕跡も活かせる。

常に心を研ぎ澄まし、
自分の頭で考え、
他の誰もやらないことに挑戦する。
その意気込みさえあれば、
可能性は無限大だ。
その一つが水平対向エンジンを搭載した、
出力最優先主義車の復活だ。

SUBARUは今後6気筒エンジンの開発を止めるかも知れない。
それが良いから残せと訴える以上、口だけでは説得力が無い。
それを阻止し、STIから卓越した製品をリリースさせるためには、スバリストに「ホンモノの味」が何かを、常に情報提供する義務がある。
遂に整備が終わった。
担当した吉村整備士から、最後のテストを依頼された。
DMが届くと時間貸しの依頼が連続で入った。

グラスキャノピーのイメージが色濃くなり、やはりオリジナルのデザインを活かすには、この配色が必要不可欠と判断した。
動力性能は申し分ないが、エアバッグのワーニングランプがどうしても消えない。

前のオーナーが何かの理由で外したのだろう。これはステアリングそのものを、小径のウッド性に交換するので問題ない。

エンジン回転に合わせ凄くリニアに走るので、気持ちが良いし余裕も大きい。
これほどしっかりしたシャシーは、過去から現在くまなく見回しても、他には存在しない。
形式こそ4輪ストラットだが、サブフレーム付の4輪ストラットで、当時も他のスバル車と一線を画していた。
即ちレガシィやインプレッサと同じラインで流さず、専用工場のみで生産された。
だから他には無い美味しい味が溢れている。
この理由を、SUBARU自身がもっと上手に説明出来れば、よく売れたかも知れないが、そこまでのブランド力も無ければ販路も無かった。
さしものSVXも樹脂パーツの自然劣化には悩ませられる。
このクルマも進んでいたので、内装の剥がれや脱落など、マイナートラブルも満載していたが、全て整備が終わった。
このあとステアリングをステキなウッド製に交換するだけだ。

最新BRZの「GT」だけは、SVXの「乗り味」へ更に近づいた。
思わずディメンションもSVXと比較してしまった。




SVXに採用したPCDが後々の高出力車に受け継がれた。

この組み合わせは全く駄目だ。
それに較べBRZはタイヤサイズを無理に大きくしなかったから、走り軽快で燃費も良い。特にプライマシーからコンチスポーツコンタクト5に換装したので、驚くほど優れたウエット性能を見せる。

何の変哲も無いフツーのタイヤなのに、なぜこれほど熱く良いと言い切れるのか。
まず「ブラックチリコンパウンド」の持つ特殊性だ。
他のメーカーに対して劣化速度が遅く、彼らは10年くらい平気で持つと言っている。
そして濡れて滑りやすい路面に対して、ミクロ単位で粘り着く特性を持つので、ライントレース性能が体感出来るほど変る。

黄色い矢印の場所に、レインドロップマークがある。
他のメーカーのタイヤには、まず見受けられない。
その部分にはバッテンの付いた、スリップサインの約半分ほどにカットされたプラットフォームがある。
それが現れると、スリップサインまでタイヤのライフはあったとしても、ウエット路面で性能が出なくなると示している。
コンチネンタルの濡れた路面に対する「執念」な並では無い。
アウトバーンのある国だから、国民全体がタイヤに対して意識が高い。
スバリストなら、こういう会社の製品を買うべきだろう。


だが一度雨の高速道路をコンチネンタルで走ると、もうこのブランド以外選びたくなくなる。

とにかく走りやすく、乗るのが愉しくて仕方が無いと仰った。
中根さんのSVXには、タイヤとホイールを最高かつ絶妙に組み合わせた。



それに合うのはドイツのテクノロジーを満載したタイヤだ。
だからこそ、その末裔のBRZにコンチネンタルは良く馴染む。





初日は大忙しであっという間に終わった。この後も期待して欲しい。