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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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BRZの性能とプリクラの将来

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中古車相場が異常だ。
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景気が良いのか、
悪いのか。
東京で悩んでしまった。
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ホテルは気を遣って、
随分と
慎重にクルマを預かってくれた。


フロントのホテルマンは、
スバルが大好きだから、
一度購入したいと言っていた。
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以前から思っていたとおり、
一点集中でマツダが頭抜けた。
プリクラッシュブレーキの評価でトップを奪ったのだ。


ミリ波レーダーを使ったのだろうか。


それともカメラが違うのだろうか。


彼らのシステムは、
試乗車で走行中に事故を起こし、
マツダの評判を一度は下げた。


だが、
その後の執念でスバルをベンチマークにして、
遂に苦労が実ったようだ。


技術的な差をまだ詳しく知らない。


スバルは事実上トップを奪われた訳だが、
何も悔しく感じない。


これは本当だ。


すぐ下にプリウスも迫って来た。
トヨタも大したもんだ。
意地でもアイサイトを使わずに、
他のシステムを系列サプライヤーから導入する。


遂にスバルの軽自動車で逆転現象が生じた。


これから発売される軽自動車は、
トヨタ系のサプライヤーからステレオカメラが供給される。


性能比較をしながら、
大宮君が面白い事を言った。


今度のモアスペース系軽自動車より、
スズキスペーシアの方がプリクラの性能が良いんですよ。
ただスズキだから信用できませんが(笑)


良く調べていくと、
スペーシアはスバルのサプライヤーから供給されているようだ。


日進月歩と言えども、
やはり最初に作った会社にはアドバンテージがある。


以前から言っているように、
この分野で先進性を競ってもやがて追いつかれる。


たとえその差が大きくても、
一般大衆は簡単に知識を操作され、
大樹の基に集まるのだ。


むしろこれだけ事故が多く、
「不良老人」も増えている以上、
早く標準装備にすべきなのだ。


不良老人とは公衆浴場に体も洗わず入る輩だ。
本人は洗うほど汚れていないと思っているのだろうが、
それは絶対に間違っている。


ドライブスキルに当てはめてみよう。


本人は全く運転に問題が無いと胸を張っても、
実のところ我流で滅茶苦茶だ。


立て続けにタクシーが暴走し、
酷い事故が起きているが、
不良老人のクルマに対する心構えが出来ていないからだろう。


正しい操作をせずに、
これまで大丈夫だったと砂上の楼閣に胡坐をかく。


青山通りで起きた事故は、
どう考えてもドラポジやハンドル操作に問題がったとしか思えない。


エアバッグの無い時代の、
古いクルマなのだろうか。


展開してないので良く見ると、
なぜかエアバッグが装着されていない。


「とん」とプリウスに追突されたようにしか見えないが、
タクシーの運転手は意識不明になるほどの衝突をした。


これは客観的事象から見て、
明らかにエネルギー保存の法則を逸脱している。


追突したプリウスが、
もちろん一番悪いのだが、
タクシーも暴走したのでは無いのかと思った。


今やスバルは当たり前に、
プリクラを持つ。


とうとう標準装備して、
世界の安全評価にも革命的な影響を与えた。
だからこそ、
スバルは次に基幹性能を高めるのだ。


前輪駆動や四輪駆動技術でも、
スバルは世界に革命的な影響を与え続けて来た。


だが常にキャッチアップされ、
いつのまにか全てのメーカーが、
当たり前のようにリリースしている。


面白い事に、
それら世界初のシステムは、
常に一歩他社をリードし、
今でも輝きを失わない。


では次に高めるべき基幹性能とは?


それは電動化技術一本ではなく、
内燃機を更に完成の域へと引き上げることだ。


つまり、
水平対向エンジンを究極まで磨く事に意味がある。


そしてそれにふさわしい、
次世代の駆動技術を開発する事だ。


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BRZの本格的なテストを漸く始めた。



最高出力にアドオンされた7馬力を試すほど、
まだ慣らしは進まない。


けれども普段使いで毎日驚きの連続だ。
家の車庫から国道へ出る道は若干下っている。
クルマを滑り出すように発進させる。
ここまでは特に何の変化も感じない。
その10mほど先が交差点で、
毎朝そこで一旦停止する事が多い。
信号が青に変わり、
アイドリングが安定したBRZのクラッチをミートした瞬間、
おやおやおや!!!と嬉しくなる。


素直にエンジンの回転が立ち上がり、
クラッチミート後の出足が以前よりスムーズになった。


これと同じフィーリングをS207で得た。
カタログモデルのSTIと違いを感じるためには、
手っ取り早く両車を並べ、
同じ場所でクラッチミートすれば良い。


エンジンのトルクも7ニュートンm増大した。
偶然同じ7なのかあえて極めたのか、
その理由は知らないが数値以上の差を感じる。


カタログ上で数値的に見ると、
ピークトルクの発生領域が変わっている。
205ニュートンmのエンジンは、
ピークトルクが6400から6600rpmまで続いた。


それに対してMT専用に開発された、
212ニュートンmのエンジンは、
ピークトルクの発生領域が6400から6800rpmと更に伸びた。
これだと単に高回転側が良くなったようにしか思えないが、
実は全く違うのだ。
トルク曲線を見れば解るようだが、
乗ってみないと解らない。


205ニュートンmのエンジンには、
3000rpmのところに出っ張ったこぶがある。
212ニュートンのエンジンは、
そのこぶをトルク上積み分引っ張り上げ、
更になだらかに前後へ広げた。


BRZにこのメーターを付けた理由が解った。
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1000rpmから発生トルクがかなり高く、
2400rpmから200ニュートンmを超える。


それに4000rpmでガクンと落ちていた、
谷の部分も埋められて、
落差が少なく底が平らになった。


だから慣らし前で、
エンジン回転を4000rpm以下に維持した状況でも、
走りの差が明確に解る訳だ。


ファイナルレシオも4.1から4.3に下げられたので、
大幅に瞬発性が向上した。


最新の207馬力エンジンはバランスドエンジンの味がする。


この個体だけの特徴かもしれないが、
まるでSシリーズのエンジンだ。
動弁系パーツ重量合わせを綿密に施したエンジンのように、
走り始めの引っ掛かり感がまるで無い。


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加速性能が鋭いというより、
クルマが軽く矢の様に走る、
そんなイメージを思い浮かべると良いだろう。


ザックスのダンパーが、
SGP譲りのコア技術で組み立てられたシャシーとマッチし、
ペットリと張り付いたように路面を舐める。


乗り心地も劇的に良くなり、
ステアリングの切れ味も鋭くなった。


そういう所もSシリーズに近い味だ。


旋回性能は強烈に高い。
タイヤを交換した効果もあるだろう。


時々コーナリングスピードを、
デジタルスピードメーターで「チラリ」と確認する事がある。
その時、
思わずエッと驚く。


とにか最新のBRZは凄い。
オートマチックの試乗時には全く分からなかった変化だ。


このブログを読み参考にして欲しい。







インテークマニホールドをアルミの鋳物にした効果も大きい。


さらに排気系にも改良が加えられた。
今の時点では何を施したのか、
その詳細は明らかではない。


乾さん!
凄く良いじゃないですか。
このモデルチェンジは大成功ですね。


ロバスト性もすごいです。


東京で、
12万キロ以上走ったBRZを見た。


コックピットに収まり操作したが、
何の問題も感じなかった。


結局七桁単位以上に競り上がり、
多くの人の度肝を抜いた。
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青森スバルの大川さんも、
その一人に違い無い。


ところで、
本当に絶対に.
BRZの6気筒化は無理なのだろうか。


STIが将来に向けて一度は刻むべき足跡だ。
スバルとしても、
スポーツカーに水平対向6気筒エンジンの搭載は必須だろう。


早くピュアスポーツカーに、
マルチシリンダーを押し込もうじゃないか。


パリ協定なんて、
いずれ白紙になる。


その理由は、
三度も起きたオイルショックを、
冷静に振り返ると解った。


まだまだ
内燃機関は発展途上だと思う。


是非スバルではなくSTIが、
この優秀なパワーユニットを育てて欲しい。

新型BRZ見参

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ベントレーをチューニングして販売する会社がある。
ドイツにあるマンソリーさんの会社だ。


ヨーロッパを源流とするブランドを専門にチューニングすることで名高い。


その技術力は凄く高い。


試乗した時はまだ6000キロにも満たない、
ほとんど新車の状態だった。
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物凄く高性能で質感も高く、
値段を考えなければ素敵なクルマだ。


このベントレーのオーナーは、
フェラーリだと二人しか乗れないので、
この面白そうなクルマを選んだと語っていた。



このクルマに乗った時から、
クルマには魂が宿ると思うようになった。
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もともと日本車の内装にはエレガントさが欠ける。


超高級車と日本の大衆車を比較すること自体が無意味だと言う人もいるかもしれないが、
それは断じて違う。


日本とヨーロッパには深い文化的背景がある。


クルマのインテリアに関して欧州の色彩感覚には優れた所が多い。


ところが日本では何かに抑え込まれたような卑屈感がある。


本来ならば畳や障子の白木と和紙の微妙な、
豊かなアイボリーの色彩感覚があるはずなのに、
なぜか車のインテリアでその優れたイメージを抑え込んでしまう。
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スバルも優れた和紙と白木の世界を、
R2で具現化したが、
軽自動車の市場ではあまりにも頭抜けていて支持する人の方が少なかった。


マンソリー コンチネンタルGTに乗ると、
高性能なスバル車とよく似た味を感じた。


このクルマを借りた時、
「こういうクルマに一度乗っておけ」と親切な先輩の言葉だけを信じ、
スペックや取り扱い方法を一切知らぬままコクピットに収まった。


昔から知っていたかの如く、
自然に指が必要な部分に触れ、
マニュアルなど読まなくても自由自在に操る事が出来た。
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クルマを返す前に綺麗に洗車し、
ボンネットを開けて初めて物凄く美しいエンジンが収まっていることを知った。


フォルクスワーゲン製のW12気筒エンジンが、
マンソリーチューンで560馬力から630馬力に高められ、
駆動方式はフルタイム4WDだった。
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これほど精緻なインテークマニホールドを見せつけられると、
ただただ驚嘆するしかなかった。


高出力のAWDに乗りなれていることもあり、
特に動力性能的には物凄いと思わなかったが、
質感が素晴らしかった。


インテリアやエクステリアは勿論の事、
ベッタリと張り付いたように走る走行感覚が素晴らしかった。
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インテークマニホールドを見ればわかるように、
実に手の込んだ調律を施されたエンジンだ。


これは絹の様な滑らかさで回転し、
スバルの水平対向6気筒エンジンもターボで過給すれば、
きっとあのような味になるのだろうと思った。


回転バランスに優れたエンジンでも、
軽量化や量産技術の向上で、
最近のインテークマニホールドはエンプラ製が多い。


本気で作りこむならばアルミの鋳物が良いに決まっている。
やはりコストや生産工程を考えると、
金属より樹脂製の方が素材として扱いやすい。


先の東京出張で、
大変良い仕入れができた。
エンジンの変遷も参考になる。
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シルバーのアウトバックに心ときめき、
エンジンルームを開けて連れ帰る事を決心した。
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随分凝った作りのインテークマニホールドが付いているし、
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この頃のテールランプは立体的な透明感があった。
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走行距離も年式から考えられない数値で、
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アイボリーのレザーシートがハートに刺さった。


もう一台の獲物はレガシィツーリングワゴンだ。
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この時は開発するメンバーも大変だった。
発表の前年に世界をリーマンショックが襲った。


四代目に比べ自由になる資金も少なく、
五代目レガシィの開発者達は、
デビューさせるまでの間さぞかし苦しんだはずだ。


それでも日月さんの苦労が実り、
レガシィ専用エンジンはバリオカムを持ってデビューした。
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四代目レガシィの6気筒エンジン開発で、
初めてスバルが手に入れたシステムだった。

だがインテークマニホールドは、
残念だがエンプラになった。


サイズをアップして価格を抑え込むという離れ業も繰り出し、
このクルマの成功が現在の姿への橋渡しとなった。


五代目レガシィのロバスト性も凄い。


この頃から10万キロなど過走行の内に入らぬほど、
更にロバスト性が高まった。
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ロバスト性とは外的動乱があるものに影響を与えようとした場合、
人間で言う病気に対する抵抗力のように、
それ自体が影響を受けぬよう阻止する性質を指す。


スバルは昔からロバスト性の高い設計を得意とする。


航空機メーカーの血統だ。


アメリカ大陸で使い倒されることを考えて、
徹底的に作りこまれた五代目レガシィに、
発売当初から敬意を表している。
何しろ広くて頑丈で壊れなくて、
お客様に安心して販売できるからだ。


それが世界的な高評価に繋がり、
最近ではスバルの中古車相場が高止まりしている。


五代目でもアイボリー内装を選べたが、
なぜか全く人気が無い。
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これは18インチのホイールサイズを採用するSパッケージなので、
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外観がスタイリッシュで格好良く速そうに見える。
だがターボ車は売れなかった。


エコカー補助金がもらえるクルマと真逆に向かっていたからだ。


本格的に人気が出たのは、
FA20型直噴ターボエンジン搭載車の誕生後だ。


やはりレガシィには4気筒ターボのスポーツライクな特性が馴染む。


6気筒エンジン搭載車もアウトバックに存在したが、
再三それの良さをお客様に紹介しても、
実際に買っていただけた数は少ない。


だがWRXのS4を作り出した途端に、
4気筒のSPORT系が復活した。


今の現状を見ると、
モータースポーツのイメージがある4気筒搭載車も良く売れている。
となれば、
スバルブランドとして4気筒のスポーツモデルを徹底的に極めるべきだろう。


しかもWRCで培った技術が生きるターボモデルで行くべきだ。


というのも昔のスバルを別にして、
スバルには自然吸気の高性能エンジンを開発する素地が無かった。


4代目レガシィで4カム16バルブの自然吸気エンジンを、
遂に等長等爆化して高性能化した。


しかしそれ以上能力を引き上げることなく、
ツインスクロールターボエンジンの陰に霞んだ。


この試作車もいい線まで行っていたのに、
結局日の目を見なかった。
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エンジン開発が進まなかったからだ。


軽いFWDと相性の良かった最初のSIシャシーは、
STIの手で調律されたパワートレーンとジャストフィットしたはずだ。


NAではだめなのかと諦めていたところへ、
まるで天からの贈り物の様にFRスポーツカー開発計画が舞い降りた。



このBRZ用に新開発したNAのFA20型水平対向エンジンは、
まさにNAコンセプトのSTIインプレッサに欲しかったエンジンだ。


軽さを極限まで追求し、
カミソリのようなバランスの上で成り立っている。


太刀のようなWRX STIとは別格のクルマだろう。


発表から5年が過ぎ、
スバルは自然吸気エンジンの総合開発力を、
大幅に高めた事を証明した。


乾さん、また開発メンバーの皆さん。
本当におめでとうございます。


その結果、
STIの仕事に大きな幅が広がった。


動力性能に触れないクルマを、
彼らは決して出すべきではないと考えているからだ。


彼らがコンプリートカーを出す上で、
非常に重要なことは、
ベース車の基礎能力だ。


基本的なクルマを造る、
スバルの技術レベルがより一層高まれば、
これまで以上のコンプリートカーを世の中に出せる。


今回のクルマ作りで一番印象に残ったのは、
インテークマニホールドの設計変更だ。
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中津スバルにはFA20の誕生当時のエンジンが、
ユニットの状態で保存されている。
最新のエンジンは全て樹脂製のインテークマニホールドに変わりつつあるので、
この新型エンジンも樹脂製のインテークマニホールドを身に着けていた。
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ブログの冒頭に出ていたEJ25型エンジンも、
当初はアルミ製で内径を拡管した構造になっている。


BRZは今回のアルミ化でインテークマニホールドを拡げた。
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WRX STIと同じレベルまで、
吸気系が引っ張り上げられた。

そして最も肝心な排気系もセットで見直した。

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エンジンを下から覗くと排気ポートが見える。
そこからボルトが伸びていて、
ここにフロントエキゾーストパイプが締結される。

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上にあるフロントエキゾーストパイプの径を拡大し、
大幅に排気抵抗を減らした。
貧相さを補うための、
四角い樹脂カバーも必要なくなった。


前のレポートで述べたように、
マイナーチェンジ前のBRZに比べ大幅にトルク特性が向上した。
一番の理由は排気抵抗の低減だ。
新型用のエンジンを開発するにあたり、
フロントエキゾーストパイプの排気抵抗低減に注力した。
それによる性能感度の向上も理由の一つだ。



コンパクトにまとめられた排気管を、
スペースを十分考えながら、
2.3mmから3.6mm程度径を拡大した。

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それに前述した吸気系の改善もセットし、
吸排気全般の通気抵抗を大きく減らすことが出来た。


だから性能をアップした207馬力エンジンから、
Sシリーズの質感とレスポンスを感じるのだ。


まだ未知の領域であるレブリミット直前の味を、
エンジンの慣らしが終わったら存分に愉しもう。


こうなると更に次を期待したい。


それがZ計画だ。


STIが触れるべきコンプリートカーは、
ボディとパワーユニットの双方に手を加えたクルマだ。


スバル本体がNAエンジンを大きく底上げする力を付けたのなら、
STIにもっと贅沢なクルマ作りを任せるべきだ。


今ある水平対向6気筒を、
究極の姿に磨き、
ピュアスポーツカーの心臓部に押し込む。


STIにマンソリーのようなコンプリートカーを作らせよう。
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スバルがやらなくても良い。
STIに具現化させてほしい。
それを求めるお客様は確実にいるはずだ。


中津スバルに大排気量のスバル車が多い理由は、
それらの味が忘れられないからだ。
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ベントレーに出会ってから、
クルマに対する考え方に少し変化が生じた。


水平対向六気筒を搭載したクルマを愛するお得意様も、
今では確実に増えている。


その人達の期待に応えられるのは、

やはりSTIしかないのだ。

インプレッサのカーオブザイヤー受賞を祝う

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12月9日、今年のカーオブザイヤーの10ベストカーがまず表彰を受けた。
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向かって左から2人目が阿部PGMだ。
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Jウエーブの看板番組「グルーブライン」でおなじみの、ピストン西沢が司会進行し、ノミネート車が順番に紹介された。
ピストン西沢って本当に面白い。会ったことはないが東京に行くと必ず彼の番組を聴く。
部門賞の発表の後、いよいよカーオブザイヤーの発表となった。
「痺れるなぁ」スバルのO部長が思わずそっと呟いた瞬間だ。
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「やった!」
スバリストの誰もがそう叫んだ瞬間だ。
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プリウスとガチの真剣勝負だった。


奇遇にも、
今回平成15年の四代目レガシィ以来、2度目の受賞だ。

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その時も相手はプリウスだった。


下馬評では日本カーオブザイヤー(COTY)はプリウス。
そんな雰囲気が流れる中、
レガシィが栄光を勝ち取った。


だから会場に居たスバルの関係者は、
皆その行方を拳を握りしめて注目した。


新型インプレッサが受賞し、
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阿部PGMが委員長とがっちり握手した。


万感の思いだろう。
阿部さん、
そしてインプレッサ開発チームの皆さん、
本当におめでとうございます。


また吉永社長にも心からお祝いを申し上げたい。


もう13年も前のことになるのか。
四代目レガシィもプリウスも、
共に時代に鍛えられ成長を続けた。


常にライバルだったのかもしれない。


電動化は避けられないが、
まだまだやるべき技術開発は沢山ある。


改善の手を緩めないスバルの姿勢が、
多くの専門家に高く評価された。


これほど嬉しいことはない。


たゆまぬ改善と、
摂理に沿った仕事。


これが重要な時代になった。


それにしても忙しい1週間だった。


あっという間に土曜日になって、
時の過ぎ去る速さを実感した。


東京出張で青森スバルの大川さんと久しぶりに飲んだ。
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彼は日本酒党だし、自分の領域をストイックに決める意志の強い人間だ。
決して飲み過ぎないが、かなりの量を食べる。
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東京の個人営業する居酒屋はレベルがとても高い。
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なみなみと酒を注ぎ、
料理も山のように出る。
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楽しい時間を過ごすことが出来た。
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大川さんの紹介で、
岩手スバルの猿方さんに会った。


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東北の人は皆人柄が良い。それと粘り強い。
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糖質制限などと言い出せる雰囲気ではなかった。久しぶりの蕎麦は、とても美味しかった。
彼らが凄いのは、この後まだ食べることだ。
そういえば食べたらもう一軒ハシゴすることもある。
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その方法が少し違うだけだが、流石についていくことが出来なかった。
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とても旨そうだが、
見た途端アタマの中に赤信号がともった。



10年一昔前と言うけれど、
あの頃は平気だったな。


いまから11年前は、
好きなだけ食べて、
好きなだけ飲んで、
やりたいことをやり放題だった。


体重は74kgまで増加し、
原因不明の肩こりが続いていた。


少し習慣を変え、
自分を変える努力をしたら、
周りの様子が変わってきた。


その頃はまだ望桜荘ではなく、
古くから代々続くこの家の持ち主の方が住んでいた。
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2005年4月26日に、
消防車の出る騒ぎになった。


火はすぐ消えたが、
処理に困った廃材を野焼きする習慣が原因だった。


東京出張から戻り、
同じ場所から外を見た。

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能力増強工事が始まっていた。


11年という年月は、
とても昔と形容するには至らない。


この火災の翌年に病気でこの家の主が倒れた。
お亡くなりになったのが、
本当についこの間のように思える。


喪に服し一年空けてから、
まず埋められていた廃材などを全て綺麗に取り出した。
地面の下に何があるのか、
皆目見当もつかなかった。


埋められていた、
ありとあらゆる廃棄物を処理し、
周りの空間との調和を模索した。
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自分達で出来ることを、
自分たちの力を頼りに進めた。


削り取った斜面には植生マットを貼り付けた。
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そしてニードフルシートを敷き詰めて、
その後どうするか焦らずに考えることにした。
まず素の状態で確かめる。


SABや望桜荘もそうした流れから誕生した。



コンクリートやアスファルトを一切使わないと固く誓った。
そして今から9年前の2007年12月31日に、
外部環境が全て整った。
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初売りに備え、
クルマをズラリと並べた。
秋口にはSABの原型も誕生していた。
望桜荘も改善を始めた。


その翌年のゴールデンウイークに向けて、
望桜荘開設の準備を急いだ。


植生マットから植物がドンドン生え始めた。
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この一帯が誕生してから、

9年間に渡り様子を見た。


改善を続けた望桜荘の周りにも、
良い意味で変化が生じてきた。


植生が大きく変化してきたのだ。
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同じように、中津スバルの置かれた環境にも変化が生じ、遠方から来店されるお得意様が増えた。


明らかに駐車スペースが足りなくなった。


遠方のお得意様は中津スバルに商品や技術、
それに知識を買い求めに来店される。
そして社員と店を育てるために物品や整備を購入される。


このような人たちのクルマを置くためには、
雨が降るとぬかるむ場所では不都合が多い。


それに少しでも車高が下がっていると、
今の入り口の高さでは車体の一部を擦る。

そこを下げ全体の高さを調整するためには、


プロに仕事に頼るしかない。


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VWのオフ会で参加者の受け入れに限界を感じ、
一気に年内に施設を整える事にした。


入り口の高さを下げるために、
路盤を削り取った。
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改善した9年前のまま、
綺麗な土が現れた。


僅か一日で乗り入れ面が大幅になだらかになって、
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続いてスロープに向かって表面を削る。
剥がしたマットは別の場所で再利用する。





遠くから来られるたお客様は、
当然近くのお客様より長く滞在されたいはずだ。
それならば望桜荘は格好の隠れ家となる。


素人の技術だけでこれ以上の設備にすることは無理だと実感した。


今度の作業も元旦に照準を合わせた。


初売りを円滑に始めるためにも、
このタイミングを外せなかった。



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全体的に不陸を修正し、
路床掘削が終わった。
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スロープを丁寧に削った爪痕が残る。
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作業は上段の路盤に移り、土を丁寧に削る取った。
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曖昧に合わせていた高さを修正し、
これまで作ってきた花壇などはきちんと残す。


いよいよ土曜日の舗装工事に向かって、
朝から路盤工事進んだ。


アスファルトに決めた理由は、
コストと工期だ。


でも浸透舗装が標準化され、
環境負荷が和らいだことも理由の一つだ。


インターロッキングも検討したが、
意外に地中に埋めるモノが多く、
けっして得策だと思えなくなった。

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砕石を使わずに頑張ってみたが、これなくしてアスファルト舗装は出来ない。
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砕石も凄い量を使う。
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だからバージンに拘った。
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最近は再生材も多いが、
それだけは使う事を止めた。
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流石にプロの仕事は早くて正確だ。
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あっという間に綺麗に敷き詰められていく。
花壇や法面の植物をはぐくみながら、
安全で快適な展示場も作る。
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一歩一歩前進することが、
次のチャンスに繫がるはずだ。
いよいよ年の瀬だ。
今年のカレンダーも刷り始めた。


ご予約いただいた皆さんには大変お待たせして申し訳ありませんでした。
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表紙はドイツで撮ったアウトバックに決めた。
間も無く発売開始なので、
興味のある方はホームページをご覧いただきたい。


アスファルトとB4スポルヴィータ

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アースカラーが綺麗に蘇った。
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工房と展示場の間を手入れしてから、かれこれ一ヶ月近くになる。


来年になるとドクダミがまた復活するだろうが、
上手にコントロールしながら共生させよう。


ここはアスファルトとコンクリートに挟まれた、
僅かな自然環境だが、
ここに循環する生命もある。


トカゲやカタツムリが沢山生まれ、
また土に還る場所だ。


同じように手を入れながら使い続けた場所だが、
最新のアスファルトを使って舗装工事を終えた。
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使ってみて解ったが、
昔のアスファルトのような強い匂いがしない。
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可能な限り育ててきた植物を残し、
とても丁寧な作業を進めて下さった。
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作業員の皆さん、
ありがとうございました。
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これで車高の低い車でも、
気兼ねなく乗り込める。
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初日である程度下地作りを終え、
見事な工程で作業が進んだ。
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思い切って仕事をお願いして本当に良かった。
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マットの上に苔が茂り、
濡れると滑って危なかった。


このマットも捨てるのではなく、
苔のついた状態で次の役目を担う。
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スロープの傾斜を修正した後で、
砕石を敷き詰め転圧し綺麗に整え、
遂に舗装工事が始まった。

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材料を見事なコンビネーションで機会に入れて、
あっという間に舗装が進んだ。
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透水性のアスファルトは、
近くで見るととても美しい。
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艶々に仕上がって、
周囲のアースカラーと美しいコントラストが映える。
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工房側の側道もより使いやすく安全になった。
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これで商品を美しく展示できるし、
行事の際には駐車場にもなる。
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スロープの斜面も段差が少なくなり、
これまでより上り下りし易い。

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境目の斜面も良い花壇になる。


これから芝桜をきちんと植えて来年に備える。
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SABの前から一番遠くを見る。
ここにレンタカーをズラリと並べる。


これまでよりクルマを綺麗に管理できる。
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対角線側の傾斜も適切になったし、
地面と斜面の収まりがとても良い。
まるで芝桜を植えるために整えてくれたようだ。
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丁寧な仕事をありがとうございました。
ぽつんと黒い光る石が目に留まった。
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アスファルトの骨材だった。
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手に取ると苔がまとわりついていた。


このままどうなるか観察したくなった。
何となく苔が着床するような気がした。


心境の変化は著しく、
アスファルトに対する考え方に、
かなりの方向修正が必要だと感じている。


スバルも大きな方向修正を続けてきた。
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これを見ただけで何か解る人は相当のプロだ。


今から13年前の東京モーターショーを振り返る。
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ランボルギーニが凄い展示をしていた。
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イタリア車らしいエレガントなインテリアだ。
色調が最高にステキだ。


同じ外車でも過渡期のアウディは、
今とは違って少々野暮ったい所があった。
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オールロードクワトロから、
今のアウディらしさは少しも感じない。
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その頃のスバルはと言うと、
もうイケイケだった。


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イタリア人の優れたデザイナーを招聘し、
デザインも性能だと言い始めた次期だ。


「ダイナミック×ソリッド」のように実を結べない、
不遇な結果に終わってしまったが、
このコンセプトも非常に優れていた。


デザインだけではなく、
基幹性能の開発も凄かった。
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NECと共同開発とは言え、
自前でリチウムイオン電池を開発し、
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強烈なハイブリッドカーを作り上げた。
何しろ兵器のような代物で、
恐ろしいほど速度が出るオープンカーだった。
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電池からパワーユニット、
それにオープンボディまで全て堂々と展示した。


日本にないモノを自前で作ろうとしていた、
その最たるクルマがここにある。
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もの凄く格好良い理由は、
軽自動車として考えて無いからだ。
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但し当時は軽自動車を止めようなどとは少しも考えず、
本気で売れる軽自動車を開発しようとしていた。


だが、
リッターカーにも未練たらたらだった。


この室内を見ると、
R1が軽だけを前提に開発されたとは考えにくい。


だがそんな夢物語を優先するわけには行かないので、
より現実的なR2を先行して市場投入した。
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このモーターショーで、
カルロスゴーンがこのクルマの前で固まった。


スズキの社長は、
周りに居た自分の社員に対して、
「ウチになぜこれを造る力が無いのか」とハッパを掛けたと聞いている。
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色調が自然で実にエレガントだ。


後席の包まれ感も凄く良かったし、
インテリアを全て3トーンのアイボリーでまとめた発想が凄い。
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「ふくよか」だった頃の自分を見て、
時の経つのは本当に速いと感じた。


このエレガントな軽自動車R1/R2は、
他社に大きな影響を与えたものの、
コモディティな軽自動車市場で敗北した。


同じ時にEyeSightの原型がデモされていが、
今のように富士重工を躍進させる原動力になるとは、
ほとんど誰もが想像だにしていなかった。
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本当に早熟なメーカーだが、
そういう所に心を惹かれる。


何というのだろうか。
表現に苦労するが・・・・。


小さくてキラリと光るメーカーが、
思いも寄らないモノを世の中に出し、
「蜂の巣」を突っつくような騒ぎを引き起こす痛快さ、
とでも言うのだろうか。
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先のモーターショーで、
実にエレガントな2台の特別仕様車「スポルヴィータ」を発表した。
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本当にびっくりした。
これには痺れたねぇ。
すぐに注文しショールームに飾った。


実にショールーム映えする見事なクルマだ。
スバルの4気筒スポーツを代表する、
WRXならではの気品さえ感じた。


それとは別のもう一台は、
同じ革でありながら方向性の異なる仕上げだった。
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ここまで質の高い内装を良く創ったと感心した。
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いわゆる「見れば見るほど味が出る」作り方だ。


ショールームでパッと見て惚れるのではなく、
じっくりと使い込むうちに、
ドンドン魅力が増していくクルマだろう。
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しかし良いけれど地味な部分もある。


たとえばパワーユニットが標準車のままでは、
少しインパクトが弱そうだと感じた。
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この内装ならば水平対向6気筒エンジンを積むべきだと思った。
それに前の年に見たブリッツェンがあまりにも鮮烈で、
ほぼノーマルの外装だと「ありがたみ」を感じなかった。


ところが発表された価格を見て驚いた。
アウトバックのリミテッドと同額。
価格差を埋めただけのお買い得車だった。


車両価格は315万円で、
BRZのイエローエディションとほぼ同額。


両車は対極的な位置にある。

あまり安い価格だ。
サンルーフを付けても325万円。



早速お得意様にお知らせし、
パールホワイトのハーマンカードンを御注文戴いた。


スバルは宣伝さえしない。
欲が無いところもあるが、
余計なコストを掛けずとも、
良いものは売れると信じているようだ。


確かに無い形式を追加したり、
派手な宣伝をするとそのコストが上乗せになる。


トータルコストを徹底的に追求した結果、
パワーユニットもそのままで良いと判断したのだろう。


割り切って創ったので、
なかなか広く世間に情報が浸透しなかった。


その割り切りの良さに気がついたのは、
今年のニュルでアウトバックを走らせた時だ。


パワートレーンの隠れたスポーティさに驚いた。


色々乗ったが、
現状ではリニアトロニックと最も相性が良く、
スポーティなエンジンはFB25だと確信した。


2.5リットルのNAエンジンを、
徹底的に贅沢な味で使い倒すのも悪くない。


スバルはこの内装を当たり前の顔をして作れるようになったんだねぇ。
嬉しいよ、雲野さん。
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本当に危ない所だった。
このクルマの締め切りが、
今日だと昨日気がついた。


大展示場の完成記念に、
B4のスポルヴィータを発注したよ!


ラピスブルーのサンルーフ付だ。


受注を締め切ってから生産スケジュールが決まるだろう。
春になるとショールームが鮮やかになる。


今から本当に楽しみだ。


韻を踏んだのだろう。
12月12日17時が申し込みの最終期限だ。


うっかり買い損なうことがないよう注意して欲しい。

丁寧な仕事とカラーアワォード

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この時期には珍しく雨がまとまって降った。
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降り始めた早朝に、チャールサイトイエローの鮮映性を改めて見直した。
本当に鮮やかな黄色だ。
だが、今年のカラー大賞を逃した。
今年の冬に高速度ウルでこのクルマを見た時、良い色だなと思った。
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あまり目立つ色では無いが、
実にセンスの良いグレーだった。


正直な所、
マツダが大賞を取っても全く不思議では無い。


インテリアも良い。
欧州に良くある色だが、
あの色使いを見せつけられると、
スバルは勝てない。



センスの問題だろう。


アスファルトに雨が映える。
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このグレーもセンスが良いと思った。この色が欲しくて買った事も否めない。
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シャッターと色の相性が良いので、ここを定置場所に決めた。
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完全にアスファルトを見直した。
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アースカラーとも調和する。9年間待った甲斐があった。
焦らずじっくり考える内に、技術的進歩やコストダウンも進んだ。
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庭と明確に縁を切ることで、お互いの存在が際立つ。
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折り紙のように仕上げられた端縁部を見て、凄く気持ちが晴れやかになった。

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手作りした花壇との折り合いも良たった。細部まで丁寧に仕上げられ大いに気に入った。
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つづく・・・・

本格的な冬を前にG4を徹底テスト

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偉大なるプルービング・フィールドでG4を徹底的に試した。
与えられた環境に感謝したい。
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年の瀬になり大掃除に備え身の回りを片付け始めた。


すると書籍やカタログの間から探していた大切な「終了証」が見つかった。
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2011年に初めてNBRでトレーニングを受けた時、
M3の身体能力に驚いた。


じっとりと粘るように路面に吸い付く脚。
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高度な走行安定装置を持つので、
北コースの過酷な路面をものともせずに走り抜ける。


悔しいけれど日本車であれほどの安定性を誇るクルマは無かった。


と同時に、
重量配分の優れた後輪駆動車なら、
滑りやすい路面でも安定して走れることを体で覚えられた。


これはBRZの発売に先立ち必要な事でもあった。
震災直後で大変な時だったが、
振り返るとやっておいて本当に良かったと思う。


M3に初めて乗った時、
「そういえばこの味は何かに似ている」と感じた。


それはSVXだ。





何とも言えない濃厚な蜜の味は、
M3に初めて出会ったとはまるで思えないような好印象をもたらした。


高度な走行安定装置を装着していても、
でたらめなドライブスキルで走らせたらクラッシュに繋がる。
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当時からチャイナグループのクラッシュ率は高かった。
毎年どこかでコースアウトしたり、
ぶつかったりしている。


今年から身に着けるネームタグが、
マグネット式の安全仕様に変わった。


昨年のトレーニングでは、
肋骨の間にネームタグの一部が突き刺さる、
深刻な怪我をした参加者がいたらしい。


初めて参加した2011年のスタート前のひとときだ。
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この時は宿泊したホテルも離れていた。
温泉のある保養所のようなホテルだった。


クルマを受け取る場所も質素な場所だ。



今年で6度目のトレーニングになるが、
ドイツの最新ドライブスキルはまだまだ奥が深い。


M3からM4に変わり、
一番進化したのは走行安定装置だ。


高圧高精度な油圧テクノロジーは、
これまでの常識を打ち破る機能を持っている。


特にブレーキング時の制御について、
昨年と今年では全く説明が違っていた。


「ジャンピングスポットをブレーキを踏んだまま駆け抜けろ」
それが昨年の指導だった。


ところが今年は、
「飛ぶ前に軽くフロントに荷重をかけ着地してからブレーキ」に戻った。


これはインストラクターの好みにも影響されるのだろうが、
高速で4輪が浮く感覚は実に爽快なので、
更に安全に飛べるなら得られるスキルは余すところ無く吸収したい。


とはいってもM4のような、
最新最高のヴィークルダイナミックコントロールがあるから、
いとも簡単に実現できる。


レヴォーグやWRXのアクティブトルクベクタリングは、
動作していることを無骨に表す。


日本でもVDCのフィーリングに大きな変化が訪れた。


新型G4のロードテストで感心した事は、
VDCの作動フィーリングと、
卓越したロードフォールディングだ。


待ちに待った水曜日、
遂にG4を思いっきり走らせる時が来た。


前日とは打って変わって、
朝から快晴だった。


秋のドイツはとても美しい。
でも10月になると朝晩は中津川の冬に近い気候だ。


12月も半ばになり初冬が訪れ、
まだ大雪こそ降ったりしないが、
かなり際どい季節と言える。


この季節も大好きだ。

日本の晩秋も捨てたもんじゃ無いが、
初冬もなかなか良いもんだ。


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高原へと続く道は、
ドイツを思い出すシチュエーションだった。
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激しく降った雨と、
朝から激しく吹いた風により、
G4のためのバージンロードが出来上がっていた。
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針葉樹の森を心地よく駆け抜けた。


標高が高いので途中の道も険しい。
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ものともせずに快適に走る。


極普通に誰でも扱える乗り心地の良いセダンだ。


晴れ渡った高原にパサパサと聞きなれない音が響いた。
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良く見れば樹氷だった。


一定の標高から上の樹木が、
真っ白に凍り付き美しい風景を作り上げていた。
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日光で溶けた氷が枝から落ちる時、
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儚い音を奏でていたのだ。
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ここまで普通の人が普通に走る乗り方で辿り着いた。
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アイサイトの「付いていく」機能や、
SIドライブの「S」モードにも切り替えず、
全て標準のままで走らせた。
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まぶしい日差し中で、
3000mを超える山々は、
全てその姿を雲海の上に隠していた。
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晴れ渡った青空の下で、
撮影が一通り終わった。


こうして、
「かわら版の新年号を飾る写真撮影は無事完了だ」
と思った瞬間、
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雲が突然消えていった。

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そこで更に豪快な写真をたくさん撮って、
遅れた時間を取り戻すため一気に坂を下った。
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これまでなら苦手とした場所が現れた。
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勢い良く通過すると、
ガツンとショックに見舞われる。
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この場所を何の動揺も無くスムーズに駆け抜ける。


フロントストラットがスムーズにストロークして衝撃を和らげ、
リヤサスもきれいにダンピングして上品に抑え込んだ。


しばらく走ると、
枯葉の絨毯が現れた。
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ここで初めて走りの本能に火が付いた。


右手でスイッチを操作しSモードに入れた。
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その瞬間にクルマの性格がガラリと変わった。


小気味よいサウンドと、
敏感なスロットル。


これまで普通のクルマだったのに、

驚くほどスポティーなクルマに変わった。



林道を攻めるというより、
まるで「流れる水」の如くダートを滑り降りる。


こんな感覚でラフロードを走るのは久しぶりだ。


下りで感じる異様な程のリヤグリップ。
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これまでのスバル車では感じないロードフォールディング。


G4の走りは明らかにワゴンのSPORTと異なる。
セダンだけが持つ剛性感だ。
攻めた走りのフィーリングがかなり異なる。

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多用途性ならスポーツだが、
コンサバティブな走り屋にとって、
リヤのバルクヘッドは必需品と言える。


これはレガシィにも当てはまる。


今年NBRをアウトバックで走った。


この動画はフリューゲルプラッツを超えたあたりから始まる。
長い下り坂を駆け下り、
左にクリップした後正面に先の見えない丘が現れる。

そこでアクセルを全開から戻し、
軽くブレーキを掛け前輪の荷重を揃え、
そのままジャンプ。


この場所をシュエーデンクロイツと呼ぶ。
スエーデン人のお墓があるので十字架が立っていて、
その由来で付いた名だと聞いた。


着地したらそのまま素直に左へステアリングを切る。
左コーナーをクリップすると、
その先に大きな右コーナーが現れる。


ここが今年のレースでカルロ・バンダムが神回避した場所、
アーレンベルグだ。


右側のレイトエイペックスをクリップして、
長い下りを全開で駆け下りる。


すると右左右とカーブが連なるアデナウフォレストに到達する。


ここを走った時、
最新のアウトバックが思いの外にスポーティだと感じた。


そして「SUVでこの走りなら、B4の走りは凄いに違いない」と思った。


2.5リットルの水平対向エンジンも素敵だった。


このパワーユニットがリニアトロニックと一番相性が良い。


インプレッサをダートで走らせると、
その時の印象を2リットルで具現化したように思える。


新開発の直噴2リットルエンジンも、
スポーティに走らせると面白い。


久しぶりのダート走行が、
とにかく面白くて仕方がなかった。
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アドレナリンが出るNBRの走りとは違い、

水が流れるような洗練された走りを楽しめる。


時折トルクベクタリングが働くが、
MFDの車輪が光るから認識できるだけで、
操縦安定性に変化が無く素晴らしいの一言に尽きる。


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気を付けて欲しい。
これを真似て同じことを安易にやると、
ホイールを傷めるしタイヤもバーストさせる事になる。


18インチはあくまでもオンロード用のタイヤだ。


もしダートを楽しむなら、
プロフィールを変えサイドウオールの強い物を選ぶ。


それにしても、
このタイヤでここまで走れるとは驚いた。


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クルマを停めて撮影した場所は、
かなりフラットなダートで、
この先から路面の状況が過酷になった。


阿部PGMの笑顔が脳裏に浮かんだ。


「阿部さん、凄いじゃないですか」


思わず口走った。


時折子供の頭ぐらいの大きさの石ころが現れる。


雨水の流れで削られた部分が点在する場所もあった。


滑りやすいはずの湿ったダートを、
G4はヒラリヒラリと障害物をかわし、
駿馬のように駆け抜けた。


こんなにスポーティなんだ。


阿部さんが
6MTをあきらめない理由が良く解った。


これなら普通の人にも、
これまでのインプレッサに期待を寄せる人にも喜ばれる。


誰にでも心から、
安心してお勧めできる。
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G4は走らせ方で豹変する。


即ち主の調教通りにとても良く言うことを聞く馬なのだ。
200㎞走ってテストは完了した。


こんなに満足できるとは思っていなかった。


既に購入された方は、
スノーロードで、
その走りの実力を是非確かめて欲しい。


期待以上の実力を見せつけるはずだ。


おわり

商品のクオリティとスキルのクオリティ

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本格的に寒くなり、
朝晩クルマが凍てつくようになった。


BRZで開催するDEの申し込みを、
昨日で締め切らせて戴いた。


今後はtegoShiが待ち受ける。
これはこれで真逆の濃密さを持つ。
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お楽しみ戴きたい。


それにしても、
ホイールって大切だ。


スタッドレスタイヤを付けたら、
普通のクルマに近くなった。


存在感は減ったけど、
安全に走るためには仕方が無い。


今年の冬にハイパーブルーのXVに付けていた、
ソットゼロ3を装着し安全に走れるよう整えた。


DEに参加される人に、
「背中とシートの摩擦力でステアリングを切る」と伝えるが、
なかなか理解に苦しむらしい。
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留守中に岐阜広告の棚橋さんが来訪された。

お土産を戴いた。

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ありがとうございました。
中に沢山のあられがビッシリと詰まっていた。
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彼もこのブログの愛読者なので、
この周辺がどのように変わったのか気になったのかもしれない。


12日の夜から雨が降り始めた
火曜日は朝からアスファルトに雨が映えていた。
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オークションで仕入れ、エンジンをオーバーホールし、
何から何までリフレッシュ。


今では立派なレクチャーカーになった。
このグレーもセンスが良い。このクルマを買った理由は色に興味があったことも関係している。趣味で欲しくなった事も否めない。
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シャッターに塗った濃いブラウンと相性が良いので、ここを定置場所に決めた。
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振り返ると綺麗な舗装が広がっていた。完全にアスファルトを見直した。
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アースカラーとも調和する。9年間待った甲斐があった。
焦らずじっくり考える内に、技術的進歩やコストダウンも進んだ。
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庭と明確に縁を切ることで、お互いの存在が際立つ。
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このスロープの折り合いが難しい。
どうするのかと尋ねた時、
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「ここはスバルの聖地だというじゃないか。いい加減な仕事は出来ないよ」
と右端に立つ田中社長が仰った。
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折り紙のように仕上げられた端縁部を見て、凄く気持ちが晴れやかになった。
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手作りした花壇との折り合いも良かった。細部まで丁寧に仕上げられ大いに気に入った。
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施工して戴いた田中建設の皆さんに、心から御礼申し上げます。
いつまでも綺麗に使うよう、
展示ルールも定めた。


熱心にこの辺りを整えたので、
アスファルトを敷くのに抵抗があった。


少しムキになって9年間拘り続けたが、
それは決して無駄では無かった。


その間にアスファルト舗装の技術も向上し、
コストも徐々に下がったはずだ。


透水性舗装は始め高速道路でよく見かけた。


ハイドロプレーンを防ぎやすいし、
水たまりが無いので、
はねた水で視界を奪う危険性も少ない。


ニュルブルクリンクで雨が降ると、
本当に恐ろしいほど良く滑る。


透水性の舗装などほとんど無いし、
アスファルトの骨材がタイヤで磨かれ、
まるで氷の上に居るような走行状態になる。


今年のトレーニングで一緒になった、
大輔こと阿野さんを紹介したい。
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彼は運転が上手い。
初めてNBRを走る腕では無かった。


彼のおかげでこの動画を残せた。


単純な動画に思えるかもしれないが、
超高速域こそスムーズで無駄ないステアリングワークを必要とする。





これを参考にして、
愛機を支配下に置いて欲しい。



今年のインストラクターは、
70歳を超えようとするアウアーさんだった。

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こんな風になりたいと思える人に出会えたことが、
今年最大の収穫だった。
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とにかくスムーズで正確無比。
クリッピングポイントを上の画像くらい正確に掴む。
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滋賀県から一瀬さんがDEに参加された。
熱心な姿勢でもう一時間追加されるほど、
ステアリングワークの改善に取り組まれた。
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美味しいお酒をありがとうございました。
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またぜひお越し下さい。
お待ちしています。


DEにこれから参加されようと思う人も、

是非ステアリングを背中とシートの摩擦力で切るイメージを、
動画から受け取って欲しい。


おわり

スバルの目指すゼロ次安全思想

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11日の朝早くに出社したら、
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工房の入り口にポツンとRX-Rが佇んでいた。透水性舗装工事のため、保管車両が一斉に移動したためだ。
この強靱なクルマに、強烈なロバストネスを感じる。

中古車で仕入れ、当社と飯田市及び多治見市の間で、高速道路を移動するための連絡車として活躍していた。
東北地方で使われていたため、届いた時から車体のあちこちが錆びていた。
お客様に売るには不都合だった。見えない場所がボロボロだったので連絡車両として活かした。
もの凄く元気に走るのに、遂にボディの要所が腐食して穴が開いた。
板金のプロも「直せない」と匙を投げた。
STIの強化パーツを新品で用意し、足回りを作りかけていたが、作業を中止し車検継続も諦めた。
今でも走らせると凄い。
腐りかけの肉が旨いと聞いたことがある。
確かに牛肉は少し熟成して発酵が進まないと美味しくない。
ギュンギュン走るRX-Rも、まるで熟成した肉のようだ。
ロバストネスを強烈に感じる。

車体番号は四桁だ。初期のエンジンのためか、やたらとパワフルだ。
スーパーチャージャーが働くと、グリーンのランプが点灯し、とても64馬力とは思えないパワーを発揮する。
エンジンミッションとも健在で、
部品も奢られているので、もったいなくてスクラップに出せない。

捨ててしまうにはあまりにも惜しい。
サファリラリーにも出走した実績がある。軽自動車として異例なほど強靱なクルマだ。
そして軽自動車として、客観的に割り切る所は計算して創られている。

そこが凄い。
サファリラリーに出ると、一回で10万キロ走行に相当する車体疲労が生じる。
当時の小型車はそれ以上の耐久性を考えて作られていたが、軽自動車のVIVIOにそんな必要は無い。
だからサファリに出たVIVIOは、フロントピラーにクラックが生じた。
何事にも言えるが、ムキになると決して良い事は起きない。
軽自動車の設計基準を鑑みて、計算ずくで作られている。
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もう一台の20万キロを超えたRX-Rは、以前マリオがスバルマガジンの取材で取り上げたマシンだ。
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取材で走らせた時、彼は「これをいくらで売りますか」と聞いた。
「売り物にはならないな」と言うと、
彼が「なぜですか」と聞いた。
見えない所が腐っていて、シャシーに穴が開いてるからだと答えた。
すると彼は、「そんな風には思えない」と言った。
なぜ気持ちよく走るのか。それは腐って全体の強度が落ちて、具合良くバランスが狂っているからだ。
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徹底的に削いで高度なバランスを保つクルマが、このように腐ってアンバランスになると、決してこのような良い味にならないだろう。
腐りかけの肉が旨いのと同じで、強靱な上にロバストネスが高いと、アンバランスさが面白くて良い味に変わるのだ。
こう説明すると、彼は熟成肉では無く、熟女を連想したようだ。
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正直な顔が全てを物語っている。黒い方はギリギリ車検を通せるかもしれないが、
白い方は検査員が絶対に首を縦に振らない。
捨てられない。もしエンジンに火を入れたら飛ぶように走るだろう。でも「絶対に蘇らせる」とムキになる必要も無い。あせらずに「割り切る」事も大切だ。
スバルはこの割り切り方が昔から上手い。
それを如実に表すのが、RX-RだったりR1だったりする。
R1の割り切り方はRX-Rと少し違う。
小型車のような作り込みで、RX-R以上のロバストネスを感じさせる。なのに、モータースポーツを意識したようなクルマでは無い。
両車とも軽の性能から頭抜けた名車だ。
なぜスバルは割り切り方が上手いのか。
それは自主開発力が非常に高いからだ。
もともと航空機メーカーで、オアイオニア精神が強い。
だから無いモノは自分たちで作る社風がある。
企業体質と聞くと悪い印象を覚えるが、それには良い面も多い。
自分たちで作る社風が、トンデモナイ思想まで作り上げた。
その思想が根底にあり、スバルは名実ともに、世界で一番安全なクルマを作る会社に育った。
最近、スバルは急に「0次安全思想」と言う言葉を使い始めた。
それを誰が作って、いつ頃から使われるようになったのか全く知らない。
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RX-Rを眺めて、
「乗りたいなぁ」と思っていたら、
東京都にお住まいの喜田さんから手紙が届いた。


その中に実に貴重な資料が入っていた。
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中に入っていたのはカーグラフィックに掲載された、
スバルレオーネのシリーズ広告を一冊にまとめた物だった。
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大概の資料に目を通したはずだが、
この資料に見覚えが無い。
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理由が分かった。当時はバイクに夢中になっていて、クルマから興味が遠のいた時期だった。
嫉妬を覚えるほどカッコ良いと思ったクルマは、発売されたばかりのギャランラムダで、スバルに乗るなら1300Gだと決めていた。
それに4WDにも興味津々だった。
ブランドがなかなか確立できず、高額商品を売る力が無いスバルは、いつも「エステートバン」と言う言葉でお茶を濁した。
それが憎可愛いい所もあったが、一時期クルマに対する興味が薄れたのだろう。
だからカーグラフィック全く興味が無かった。
大学生になって東京に行くと、校舎の裏に長期テスト車が並んでいて、初めてその存在を知ったほどだ。
買う気の起きない雑誌だったが、オレンジ色のSF5を長期テスト車にしたので、それ以来読むようになった。
だからそれ以前のカーグラを全く知らない。
スバルは知的センスの高い読者層を選んだ。
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それでカーグラフィックに、この有意義な広告を掲載したのだろう。
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スバルの社風はこうした所からも嗅ぎ取れる。この資料はまさに歴史的文献だろう。
思想を作るぐらいだから、計測装置を一から作ってしまう荻原さんが居たり、とにかく面白い文章を書く坂崎さんが居るのだろう。
業界の垣根を越えたオトコも、そんな社風から生まれたに違いない。
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「衝突安全の平川」と言えば、どの自動車メーカー開発者でも、知らない人が居ないはずだ。
彼が居なければ、スバルの衝突安全性能はここまで実を結ばなかった。
こうした優れた開発者達の、根底にあるのがゼロ次安全思想だ。
これがスバルの物作りの源流に確立していたからこそ、
他のメーカーとは違うやり方で、吹き荒れる嵐の中でも、船を沈ませないように航海出来た。
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この資料をゆっくり読みたいと思う。
喜田さん、ありがとうございました。
着実にモノゴトを続けるには執念が必要だ。
それは難しそうだが簡単とも言える。

ムキにならず、割り切り方も上手に考える。
サラリとやれるような極意を身につけることだろう。
何かやると決めたら、面白くなるように仕向けて、サラリとやってのけると良い。
たとえば「絶対に痩せてやる」と気張った所で、腹が減れば空腹に勝てない。
早速実行してみた。
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東京で大川さん達と食べた蕎麦が最後になった。6日の火曜日以来、ご飯と麺類、それにパンを一切食べていない。
下手に食事制限して、栄養のバランスが狂っても困る。
ムキにならずにサラリと続ける極意は「楽しむ」ことだ。
11月の初旬に東京へ出張し、聞き慣れない「糖質制限」という言葉を耳にした。
読むと自分の考えていた事と、まるで真逆な内容が散見された。
楽しそうだ。
人を変えようとする努力より、自分を変える努力の方が何倍も楽しい。
糖質制限を始めてからほぼ一月になる頃から、徐々に様々な効果が現れてきた。
心配しないで欲しい。別に健康状態が悪化して、糖質制限を始めたわけでは無い。
肉体的なロバストネスを高めるためだ。
だからお客様に戴いたお土産などは、心から感謝して美味しく戴いている。
主食で炭水化物を取らず糖質制限し、甘いものを食べる時はその量をグラム換算する。
たったそれだけで、メキメキ効果が出るとそれは楽しくて仕方が無い。
いつも習慣で1000m游いだタイムと、入浴後の体重をリンクさせ記録している。
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12月2日 29分32秒05体重63.7kg
遂に64kgを切った。

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12月5日 29分43秒12
体重 64kg台に戻る。


東京出張を挟んで、
12月9日 29分32秒02
体重 64.4kg
残念な事にタイムを記録した画像を誤って消してしまった。


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12月12日 29分32秒68
体重 64.3kg


今ではすっかり安定して、
何をやっても大きく崩れない。


喜田さんの他にも、
皆さんから様々なプレゼントを戴いている。


この場を借りて御礼申し上げます。
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神奈川の中原さんから嬉しいクリスマスプレゼントが届いた。
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これは貴重なミニカーだ。
初めて見た限定品だった。
早速机の上に飾らせて戴いた。
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箱から出すのがもったいない程だ。
ありがとうございました。
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豊田にお住まいの中田さんが、
点検を兼ねて来訪された。
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美味しい饅頭をありがとうございました。
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日持ちのしない生の味が最高だ。
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艶々ふっくらした饅頭に、
思わず頬がほころんだ。
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箱の底に薄紙が敷いてあった。
こういう気配りが嬉しい。
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今では滅多に目にすることの無いハトロン紙に、
この店の味に対する執念を見た。


カーオブザイヤー受賞は本当に嬉しかった。
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家でまずビールで乾杯し、
娘の得意な「茶碗蒸し」せ締めた。

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翌朝出勤してイチジクケーキを食べた。
今年の贈り物に、
妻の友人が売るこのケーキを選んだ所、
受け取った人から絶賛を浴びた。
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信頼できる人が美味しいというモノに間違いは無い。
イチジクを使って、
コクのある甘みをふんだんに出している。
見た目より10倍以上美味しい。


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その夜は肉食中心だった。
豚肉の生姜焼が上手かった。


炭水化物も少しは欲しい。
マカロニサラダが絶妙だった。
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翌朝出勤して中田さんに戴いた饅頭と、
丸山さんに戴いた饅頭を食べ比べた。


誰も居ない寒い朝の密かな楽しみ。


翌日は山に登り、
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気持ちの良い景色を見て肉を食べた。
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スペアリブをがっつり食べた。
まるごとトマトのサラダも美味しかった。
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夜は家族で久しぶりに居酒屋へ行き、楽しく過ごした。
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〆を考えない晩酌も楽しい。


なぜか。


計算通りの結果が出せるからだ。


ムキにならずロバストネスを意識して年末を乗り切る。


皆さんありがとうございました。





スバルXV HYBRID 「tegoShi」発進!

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時計が届いた。意図していた姿形と全く異なった。
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それにしても不思議だ。このカラーはtegoShiそのものだった。


偶然とは言え、
これでBRZも少しカラダを休めることが出来る。
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ショールームに納め、
時計も一緒に眠りについた。
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今年の誕生日プレゼントを、
ケースに収め、
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いよいよ正月フェアの仕込みが始まった。
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早朝から会議室で知恵を出し合う。
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特に念入りに顧客目線で協議するのが、
毎年恒例の抽選だ。
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メンバーには申し訳なかったが、
今年は社長の独断が連発した。


その一等賞が届いた。
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自分の一番欲しいモノ。


それがこれだ。


協議では「価値の解らない人に当選しても無駄なだけ」という意見も出た。


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確かにそうだ。
だからそういう人に代替品も考える。
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しかし良いモノは触ると解る。
衝動買いで割高な商品を選ばなくて本当に良かった。


このブログに戴いたコメントが、
本当に役立った。


「とも」さん、
コメントありがとうございました。



もう一つの独断は、
大量に用意した3等賞だ。


「美味しいモノを食べてもらおう」


みなの同意を得て選定が始まった。


妻の努力で、
愛媛のミカン農園と知り合うことが出来た。
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早速一つ取り寄せて、
皆で試食した結果、
大絶賛の味だった。
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大宮君は「息子のお土産に少し下さい。喜びます」
と嬉しそうに持ち帰った。


こうして準備が着々と進む中、
瀬戸市から長江さんが点検整備に来訪された。
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美味しいお土産をありがとうございました。
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早速みんなで戴きました。
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名古屋市からもWRX STIのメンテナンスで、
大塚さんが来訪された。
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美味しいお土産をありがとうございました。
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みなで分け合って戴きました。


尾張旭市の生田さんから、
差し入れを戴いた。
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沢山戴いたので、
社員は家族にも持ち帰り、
家中で楽しんでいる。
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いつも本当にありがとうございます。元気を頂きながら、一つのヤマ場を昨夜超えた。
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校正が終わったのは日付が変わる頃だった。
5枚のチケットが全て完成し、
今頃印刷の真っ最中だろう。


この土日はお客様で混み合い、
大変充実した時を過ごしたが、
困った問題も起きた。


使っていたコーヒーメーカーが、
遂に壊れてしまった。


長年フィリップス製のコーヒーメーカーを愛用してきたが、
どこを探しても商品が無い。




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コーヒーミルなど要らないのに、余計な機能の付いた商品が多い。
しっかりしたジャーで保温できて、美味しく淹れる事が出来るコーヒーメーカーが無いか、詳しい情報があれば教えて戴きたい。
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2枚目のチケットは、こんな感じのおもてなしだ。
「中津スバルで初詣」も皆様のおかげ、また賛同してくれる社員の協力で定着し、いよいよ28回目を迎える。
それに向かってまっしぐらだ。
さて次のレクチャーカーを馴らす時間が来た。時計を付け替えた。
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このブログを完成させたら出発だ。
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毎年XVを欠かしたことが無い。
グリーンのハイブリッドで用意し、
ハイパーブルーのXVで使ったピレリ ソットゼロ3の出番が来た。


しかし、
何とも貧相になってしまった。


このクルマにとって、
ホイールの存在感が如何に大きなモノか良く分かった。


金髪じゃ無い手越祐也君のように、
華の無い姿だ。


やはりコンプリートカーには、
華のある靴が必要だ。


さて、
それでは次のブログをお楽しみに。




おわり

プレミアムなスバルXVハイブリッドtSを楽しむ

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スパルタンとラグジュアリー
この相対する言葉が好きだ。
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BIANCO AVUS


F430の白いボディカラーは理想的なソリッドカラーだ。


内装はロッソ。
カーペットはヌーボーロッソ。
ダッシュボードはアルミ製だった。


日本市場向けのアイテムがふんだんに装備され、
ロッソ スクーデリアと呼ばれる、
真っ赤なブレーキキャリパーが「どストライク」に刺さった。


タイヤはスバルにもよく使われたポテンザのRE050で、
カーボンブレーキが173万3000円。
特別製のホイールが24万7000円
ステッチも4万2000円で白に変わっていた。
メーカーオプションだけで200万円を超えていた。
6速MT車の車両価格は1980万円で、
2ぺタルも21万円高で選べる。
V8の4.3リッターで490馬力を8500回転で発生。
最大トルクは47.4kgmを5250回転で発生。
車両重量は1510kg


乗ったことは無いがどんなクルマか想像は付く。
正直な事を言って、
欲しいと思ったことは一度もない。


と言うより住む世界の違うラグジュアリーなクルマだ。
スクーデリアとは厩舎を意味し、
ワークスマシンであることを臭わせる。


タイヤはフロントが225/35ZR19
リヤが285/35ZR19


欲しいと思ったことは無いが、
間近でホンモノに接すると圧倒される。


ベタベタ触るような真似を許さない気高さを持っている。


つまり「オーラ」を放っている。



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このクルマに近寄って写真まで撮影した理由は、
別にこれがF430だったからじゃない。


ビアンコ アヴォスというボディカラーに一目ぼれしたからだ。


ビアンコならおおよそ見当がついたが、
アヴォスとは何か。


ドイツのサーキットで、
ヨーロッパ最古の自動車専用道路。


何しろアウトバーン建設のきっかけとなった歴史ある場所だ。


今はサーキットではないが高速道路として使われている。


ここで行われた最後のFIグランプリで、
フェラーリが優勝しコースレコードも樹立した。


ニュルブルクリンクとは真逆で、
コーナーが2つしかなく直線と両端のヘアピンだけ。
頭のネジが緩むと死に直結するサーキットだった。



スバルも次はスクーデリア ビアンコを狙ってほしい。


スパルタンではなくラグジュアリーなBRZは、
水平対向6気筒エンジンさえ搭載させることが可能になれば、
必ずや実現するだろう。
その時には是非ソリッドのホワイトを塗ってほしい。



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ラグジュアリーなクルマの近くには、
やはりラグジュアリーな場所が存在する。


このホテルは日本に鳴り物入りで参入した、
色々とおもてなしの行き届いたホテルだと言う。


これがラグジュアリーか、
と言うとそうではない。


こんなことをタクシーに貼る付ける程度では、
ラグジュアリーではなくプレミアムのカテゴリーだろう。



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こんなタクシーが嫌味に思えて仕方がなかった。


25年ほど前に、
マイアミのコーラルゲーブルズで、
ラグジュアリーなホテルばかりを視察したことがある。


日本でも優れた宿があるように、
優れた空間づくりとおもてなしが特徴だった。
規模が小さい方がラグジュアリーだと感じる。


規模は小さいが、スバルにはラグジュアリーなクルマは一切ないし、
これからも一切不要だ。


嫌味なメーカーに成り下がらないためには、
基礎からきちんとプレミアムとは何かを見直す必要がある。


半面、
スパルタンなクルマを作らせたら物凄い実力を持つ。


そこは兵器メーカーの末裔たる由縁で、
凄みを感じる作品は多々ある。


それに昔は今と違ってスパルタンなクルマを簡単に作れる素地があった。


今はBRZに少し残るが、
あのクルマの場合、
ショップチューンでは負のスパイラルしか生まれない。


スバルのクルマはハイパワーにしたり、
シャシーの特性を変えてバランスを崩すと、
滅茶苦茶面白くなる性質があった。



しかしBRZは高度なバランスの上で成り立っているので、
今回の様にメーカーが本腰を入れないと凄みを感じるクルマが出来ない。


スバル本体でまるで「S」のようなBRZを作ってしまった。


それに対してWRXはどうか。
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少し振り返ろう。





まず最初からクロスミッションでエアコンレスを平気で作っていた。




そしてSTIがヒットし、
カタログモデルになった。

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購入したオーナーはあれこれ工夫し、
普通のSTIからスパルタンなクルマを作った。


これなどその典型で、
ラリーに出るわけでもないのに、
気分だけを味わった車だ。


これは相当面白くて、
次のオーナーは最後の最後までしゃぶりつくした。



続いて奇跡のクーペが誕生し、
計算外の重量バランスが偶然効果を発揮し、
スバルを3連覇に導いた。

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そして昴は初めてプレミアムなクルマを作っった。


これはあくまでもプレミアムなクルマだ。


最近少し異常なほど煽る人たちがいる。


確かにこのクルマには、
その気になればフェラーリを買える様な人も乗っている。
けれどもラグジュアリーではない。

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自分の会社で作れないから高田工業に作ってもらっている。
トルク不足を補うために2200ccを搭載しただけで、
競技で使えるほどタフなエンジンではない。


内装もインパネもそれほど素晴らしいものではなく、
スパルタンなクルマを無理やりプレミアムにした苦労の塊だ。


確かに500万円は安かった。
ただしSTIも損をしているわけではない。
ちゃんと損益分岐点を考えた。


ただ本当ならば555万円で売るところを、
値付けにビビッてあっという間に売れてしまった。


理由は簡単で、
販路を確立できずにブランドだけが先を走っていた。


このクルマの価値は、
555万円を上回るものでもなければ、
それを下回る事は無い。


すなわち最初から絶対値が決っているクルマだ。


だから555万円以上出してこのクルマを買う人間はアホだと思う。


投機の対象になった商品に近寄らない方が身のためだ。


焦らないでも、
もっと良いクルマを買える日がもうじき来る。



スパルタンなクルマにぞっこんなので、
スパルタンでプレミアムになると痺れてしまう。



22Bではミッションも車体も限界に達したので、
次のクルマで本気を出した。



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エンジン開発が追い付き、
遂に牙をむいたのがこのクルマだ。


ここでフェラーリのエンジン能力を振り返る。
F430の車両重量は1510キロなので、
最大トルクの47.4で割ると、
トルクウエイトレシオは31.85kgとなる。



S202のエンジンはトルクウエイトレシオが33.9だ。
同じころから動力性能だけ見れば、
結構良い勝負をしていた。
だが202な何しろ思いっきりスパルタンだから。
だから危ないほど凄い。
1330kgで39.28kgm。
軽いボディと急激に高まるブースト圧が、
このクルマを危険な領域にアッと言う間に持ち込む。


カミソリの切れ味だ。



STIは次々にプレミアムなクルマを成功させた。


Sシリーズはベース車が完成の域に達し、
コンプリートの体制を整えプレミアムな味付けで続々とリリースされた。
S203,204 401 402は22Bの延長線に近い。


それに対してバランスを崩して面白くしたクルマがある。





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それがS202の延長線上のクルマだ。


RA-Rは1390キロの車重に増えていたが、4000回転で44kgmの最大トルクを発生した。


ここでEJ20の出力は事実上凍結されている。


こいつは凄いクルマで、
トルクウエイトレシオは32kgを切る31.59kg。
F430の31.85さえ下回る。


だから大量生産できないのではなく、
大量生産してはいけないクルマだった。



そして最新のS07は、
奇遇にもフェラーリと同じ1510キロの車重で、
RA-Rより更に低い3200から4800回転で、
44kgmの最大トルクを発生出来るようになった。



こうしてスパルタンでプレミアムになり、
クルマの質がドンドン高まっている。
トルクウエイトレシオは34.58kgだが、
ホンモノの速さを持っている。


スパルタンなクルマに、
プレミアムな性能は似合う。


STIにラグジュアリーなクルマを作らせたら、
日本のラグジュアリーホテルのようになる。


だからスパルタンで、
プレミアムなクルマに徹すると良いだろう。


それができる会社だと思う。


歴代のクルマで「最もスパルタン」なクルマを、
縁あって入手した。



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価格のつけようがない逸品だが、
それが解る人は少ないだろう。


とんでもない心臓を手に入れた、
歴史の合間で埋もれていたクルマだ。







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これを作れる会社が、
何故ハイブリッドに触手を伸ばしたのか。




やっと長距離を走ることができた。









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高速道路で意外に燃費が良く、
過去に乗ったXVハイブリッドと何が違うのか戸惑った。




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最も驚いたことは、
STIの広報車両と足回りのフィーリングが違う。




このクルマは量産初号機なので、
特に念入りに作られたと聞いているが、
やはり足回りの設定は最後の最後まで熟考したのだろう。

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BRZのGTはベットリと路面に張り付くように走る。


XVのtSはシャシーが路面にタイヤを境にして引き付けられる様な走り方をする。


50万円のプレミアム感がそれ以上に味わえる。


マフラーの音がスポーティーで、
実に爽快な気分に浸れるのも、
このクルマの特徴だ。


スパルタンではなく6気筒エンジンを搭載したプレミアム感が嬉しい。



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アイサイトを有効活用すると、
時速80kmでもモーターで走る。


回生エネルギーを有効活用し、
クールな一面も見せつける。





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このクルマの良い所は気取らない所だ。

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ラグジュアリーなホテルに食指が伸びないが、
美味しそうな温泉にはついつい引き寄せられる。


スマホで検索すると、
違う場所に連れていかれるが、
やはり食い物と温泉は儀文の下で確認する方が良い。



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熱くて驚いたが、
このくらい熱いとすっきりする。


満足度200%の湯だった。


230円で入浴できる理由は豊富な湯量と絶妙な温度だろう。


これ以上高温だと、
冷やすコストが必要になる。



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STIの今後は明るいと思う。
気取らない温泉のように振る舞い、
抜群の湯で勝負する。


30年と言う節目を控え、
勉強する必要性に直面しているのはセンスだけだ。



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本来なら全てソリッドカラーで勝負すべきだった。


色の選択肢が狭いのが、
このクルマの伸びを妨げている。


黒いボディもオレンジのホイールが無いと、
何も格好が良くない。


通常のxv以上にtegoshiには派手な靴が必要だ。


ハイパーブルーを活かせない事も痛い。


この色にイエローグリーンを組み合わせていれば、
おそらく今の2倍確実に売れる。


そういう観点からブラックを選び、
ルーフレールもつけなかった。


それが功を奏し、
ちょっと謎的な雰囲気を振りまいている。



このクルマ気に入った。
プレミアムとは何かを考えるためにもしばらく愛車にしたい。


プレミアム感を出す素材にXVハイブリッドを選んだ理由は、
平川社長の「6気筒」に対するこだわりから生まれている。



ドイツのプレミアムカーも素晴らしい。
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M3はむやみに19インチ化せず、
しっかりグリップさせる性能を優先していた。


このクルマは本当に良かった。
4リッターのV8で420馬力を8300回転で発生する。
車重は重く1650kgあるが、
それを感じさせない仕上がりの良さだった。


最大トルクを3900回転で40.8kgm発生する。
と言う事はトルクウエイトレシオが40.44と思わぬ数値だ。


でも高回転を使わずにニュルをぶんぶん走り回れた。
かえって回転を上げ過ぎると遅い。


1200万円にふさわしいクルマだった。
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それがフルモデルチェンジでM4になると、
エンジンは3リットルのストレート6になり、
431馬力を7300回転で発生させるよう改良された。


車体は40kg軽量化され、
1610kgとなった。


驚くべきことに、
最大トルク56.1kgmを1850から5500回転で発生させる。
凄い近代兵器だ。
トルクウエイトレシオは、
28.67と驚異的数値だ。


数値と魅力が比例しない所が、
くるまつくりの難しい所だ。


下からパワーが出て軽いはずなのに、
最終モデルのM3のような「欲しい」と思わせる魅力に乏しい。


ここにシリンダーの数と、
振動の抑制に対する基礎的な差があるのだろう。


STIがプレミアム感を出すのに電動化技術を使う手は、
おそらく平川社長しか考えなかったと思う。


こういうクルマに乗るのも、
スバリストがスバル歴のなかで重ねるべき経験だと思う。


買うかどうか迷っている人は、
是非購入して味わって欲しい。


丁寧に作られたプレミアムな味がきっと分かる。



終わり

オイルショックと原子力開発、そしてアイサイトの出自を語る

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日本を3度も襲ったオイルショック。


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それに関連し、

ハイブリッド車は急激に普及した。


エコカー減税ならぬ、
「補助金」まで給付された時期もあった。


駒ヶ根の山本さんに、
面白い喫茶店へ案内された。


まるですぐにでも整備が始まりそうなガレージだ。
素晴らしく手の込んだ趣味で埋め尽くされていた。
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懐かしい乗用車やレプリカが、
素晴らしいジオラマになっている。


昨年インディアナポリスに行った時も、
同じようなジオラマを見た。
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クルマの中から店先を見ただけで、
「オーナーはレースも好きなんだな」と感じた。
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ジオラマは面白いけれど役に立たない。
このような趣味趣向の世界なら、
ワクワクするほどステキだが。


スバルに生まれた時から関わり続け、
「盲点」の存在を嫌と言うほど味わってきた。


盲点は失敗しないと姿を現さない。


ジオラマならば許される。
安全性や動線をまるで考えず、
ただの仮想空間として楽しめれば良い。


この逆もある。


だからかもしれない。



ディーラーは水商売に関わらない方が良い。
ジオラマなら許される。
本気で役には立たないが、
雰囲気を出すのは面白い。


その昔、
岐阜スバルの多治見営業所は、
半分が「むつらぼし」という喫茶店だった。


面白いことを考えたが、
程なく消えて無くなった。


ガチンコで両方とも上手くやろうとすると、
なかなか難しい。


尺度が違うからだ。


飲食店も常にリスクはつきものだ。
衛生管理が悪いと食中毒が起きる。


ここに相対しない尺度の差がある。


自動車会社でも飲食は提供する。
衛生管理に気を遣う。


だが、
基本的に無償供与だ。


その代わり整備は無償では無い。
そこに絶対的なプライドを持つ必要がある。


高い安いという比較では無く、
根底に絶対的な安全思想を持ち、
良い仕事をすることだ。


それを自覚できた。
この店はジオラマを維持できる、
絶対的なプライドを持って商売していた。


だから客足が途絶えないのだろう。


山本さんに感謝したい。
良い場所に案内してもらえた。


インディ500は1951年から始まった、
世界三大レースに数えられるイベントだ。




1960年代に加速したエネルギー革命は、
さほど遠い時代の出来事ではない。


間伐材から作った薪や炭の需要は激減し、
その影響で成り立たない集落が続出した。
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いわゆる「廃村」という自治体の消滅だ。


保存活動の甲斐があり、
今でこそ価値を再認識されているが、
訪れる人ははまだまだ少ない。
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この生活が主流になる時は2度と来ないだろう。


ただ薪や炭が恋しい時もある。
なぜ人は炎に惹かれるのか。

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最近よくサルが出没し、
中には増長した群れも出始めた。
平気で人を威嚇する。
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こういう下等動物は無視するに限るが、
絶対に甘やかしてはいけない。


ここの住人や働く人は心優しいようだ。
駒ヶ根市という場所は奥が深い。
美味しいお土産をありがとうございました。
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赤飯饅頭の味は例えようが無い。
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何とも言えない良い甘みと、
もっちりした食感が良い味を出す。


パンも戴いた。
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これほど重量感のあるパンを見たことが無い。
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懐かしい食パンの匂いだ。
うっとりしながら、
チーズトーストが頭に浮かんだ。
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早速スライスチーズを買ってきた。


手でちぎりパンに載せオーブントースターに入れた。
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絶対値の味だ。
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昼飯代わりに食べたら、
夜まで全くお腹が空かなかった。


岡山工務店の木枝さんが年末の挨拶に来てくれた。
どこでも手に入る代物では無い。
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中津川市福岡で技を競い合う二つの酒蔵が、
競作する梅酒だった。


妻の顔がほころんだ所に、
もう一人お客様が現れた。


サラダコスモの中田社長だった。
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昨日まで南米に滞在されていたそうだ。
美しいバラのクリスマスプレゼントが、
妻のハートにぐさりと刺さったようだ。


夕方には神奈川から関口さんが来訪された。
愛機S203に冬支度をさせ、
正月の期間にウインタードライブを楽しまれるのだろう。


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やはり一番のお勧めはバイキングコンタクト6だ。


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腰の強さが安定した操縦性に繫がるはずだ。


沢山のお客様から、
様々なご厚意を戴いた。


お正月のイベントでタップリお返ししたい。
必死で作ったかわら版が、
遂に完成した。
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裏面を大宮君が担当し、
最終チェックを終えた。
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表も撮影段階から積極的に狙って、
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カーオブザイヤー受賞にふさわしい内容に整えた。


来年もお正月の元旦から営業をスタートする。
ショールームは既に出来上がった。
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このショールームを作った13年前、
「いずれ美しいスポーツカーで埋めたい」と願った。


人間は本能や直感も大事だが、
積み重ねた経験則を重視する。
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オレンジ、
イエロー、
ブルー、
全て今のスバルを代表する色だ。


これと同じ空間を作り上げたスバルディーラーが、
日本にまだあるだろうか。


恐らく一つも無いだろう。


お客様に美しい空間で、
美味しいコーヒーを飲んでもらうのが、
日頃のご愛顧に対する恩返しだ。


それだけでは無い。
この下に更に素晴らしい空間を作りたかった。
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ジオラマでは無くリアルな世界だ。


クルマを整備するためには高さが必要だ。
安全にクルマの下に入るためには、
リフトで持ち上げる必要がある。
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そのためには高さが必要だ。
ジオラマとリアルワールドの差がここにある。


可燃物の管理も大変だ。
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タイヤを保管し、
これを維持するためにはかなりの苦労が伴う。


こうした店作り、
環境作りも含め、
お客様に商品を提供している。


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これがスバルの原点だろう。
スバルが次へ飛躍するために、
このクルマの役割は大きかった。


他社と比較して、
卓越した性能を持っていた。


しかも「燃える」という事実を強烈に売れるに意識させる。
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リヤフェンダーの様子を見ただけで、
2ドアスポーツのオーナーがこのクルマに注いだ愛情が解る。
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当時からダウンサスとフェンダーのワイド化は鉄則だった。


駒ヶ根の猿を見て思い出した。
サル社会は典型的なピラミッド社会だ。
野生のサルはともかく、
動物園のサルを観察すると惨めだ。


あの社会はいじめの上に成り立つような醜さを発散する。


未成熟な内はヒトもいじめ騒ぎを起こす。


だがサルとヒトは根本的に違う。


2つの分岐点に「炎」の存在があった。
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縄文式土器を見ると、
古代からヒトが「火焔」に対して特別な思いを持つ事が良くわかる。


炎を支配できず手に負えなくなると大やけどを負う。
それを軽んじて自然の摂理に逆らい、
手に負えない炎を作り出す行為は愚かだ。


戦後の日本人は執念で復興を果たし、
数々の試練を乗り越えてきた。


エネルギー革命に続く高度成長時代の中で、
ドルショックで大きな痛手を被った。
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その頃にスバル1300Gが活躍した。


そこから立ち直り、
日本列島改造論を標榜した政治家が一世を風靡したが、
所得倍増計画から狂乱物価へと続き、
最後は日本の屋台骨を揺るがす疑獄へ滑り落ちた。


レオーネの時代を目前に控えていた。



好調に見えた日本経済も、

第四次中東戦争をきっかけとした第一次オイルショックにより、
とてつもない不景気へとつながる。


これまでに聞いたことのない「需要抑制」ということばが駆け巡り、
深夜放送の自粛や、
各社が開発にしのぎを削るロータリーエンジンが、
マツダを除き全て開発を取りやめた。


ヨーロッパにおける動揺も深刻で、
アウトバーンをクルマが一台も走らない日があったり、
燃費の悪い超音速旅客機コンコルドは一気に魅力を失った。


その後イラン革命をきっかけにして1979年に第二次石油ショックが起きると、
再びガソリン価格は急騰し、
当時学生だった懐を強烈に打ちのめした。


1リットル160円を越え、
最終的に200円近くまで上昇する勢いを見せる。


その後次第に安定し、
次のピリオドを迎える。
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スバルは車種構成を一気に拡充させようとした。
しかしプラザ合意など経済的な荒波が吹き荒れ、
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直列4気筒エンジンを横置きしたインプレッサは、
開発の終盤で挫折した。
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それがWRCでの成功に繫がった。


後からなら何とでも言えるが、
その当時は、
やりきれず壁にぶつかったヒトも多かっただろう。


お正月に向けて準備を整えながら、
過去を振り返り、
将来を予測した。


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ズラリと並んだ意欲的な軽自動車。
どの時代も一つ頭抜けた自動車開発を進めている。
R1の開発当時は石油価格も落ち着いていた。
その安定していた価格を破壊し、
マネーゲームが三度目の石油高騰を引き起こした。
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競技することも我慢し、
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マルチシリンダーからも徐々に手を引いた。
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今から8年ほど前に、
理由の解らない第三次オイルショックが起きた。


ガソリン代が200円を超えるような勢いを見せると、
発表されたばかりのWRX STIは出鼻をくじかれ、
他メーカーのハイパワー車も一気に消沈した。


しかし振り返ると、
エネルギー需要のピークは平成に年号が変わる前後のバブル期から始まり、
21世紀に足を踏み入れた2000年ごろまでだろう。



エネルギー消費は下降の一途をたどり、
現在ではピーク時の87%にまで落ちている。
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エネルギーの使用先は、
運輸
家庭
業務
産業
の4つに分けて統計が取られ、
その変遷を見る事が出来る。


注目すべきは産業部門におけるエネルギー消費だ。


第一次オイルショックから第三次オイルショックと、
度重なる試練を乗り越えた結果、
第一次オイルショックの影響で消費が激減した1975年度の実績より、
2014年度の消費の方が98.75%とわずかに下回る。


これは凄い事だ。
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当時に比べ他の部門は全て増えた。
業務は242.3%と倍以上。
家庭は178.5%と増えた。
運輸は162%と伸び率が最も低い。


こうしてみると一次エネルギーだけに絞った変化が気になる。


1975年から2014年までのエネルギー源泉を調べると、
石油
石炭
天然ガス
原子力
水力・地熱
新エネルギー
の分類で統計が出ている。


日本が外乱で大きく影響受ける石油資源から、
原子力開発に軸足を移したことは歴史を振り返れば明快だ。


1980年から1985年の5年間で、
脱石油のために原子力政策に大きく力を注いだ。


1975年に僅か1.5%だった原子力発電が、
2000年のピーク時に12.1%を記録した。


アメリカのスリーマイルアイランドで事故が起き、
チェルノブイリで人類史上最悪の事故を起こしても、
日本だけはイケイケだった。


それでは原子力発電所がすべて停止しても、
何故それほど困らないのか。


それはまず、
震災以前は電力が余っていたからだ。


原子力発電で大量の電気を作れるが、
一旦動き出すと簡単に停められない。


そういう電気を有効活用する目的で、
スバルのR1eも誕生した。


東京電力の「スイッチ」と言う政策と、
当時セットで開発されていた。


実は石油の需要は1975年以来ずっと下回り続けていた。
東日本震災以後上昇したがそれは統計上わずか1%だ。


それでは一次エネルギー供給を何で埋めたのか。
1975年当時と比べ構成比は、
石炭148%
天然ガス948%
原子力ゼロ
水力・地熱62%
新エネルギー440%


これらは依存率なので量的な姿が解りにくいかもしれない。


あくまでも勝手な解釈ので、
それを承知で読んでほしい。
エネルギー革命で石油に軸足が移り、
便利だと恩恵に頼っていた。


すると産油国が、
「先進国だけ良い思いをするんじゃない」と原油価格を値上げした。


物凄く便利な割に、
不安要素を数多くはらむ原油から、
日本は勝手に安全神話をでっちあげ、
凝りもせず原子力政策を突き進めた。


電気を何で作るのかと言う構成比をみると、
2005年から2014年で面白い傾向が解る。
震災後原発ゼロによって、
石油は横ばい
石炭は1.2倍
天然ガスは1.9倍
水力や新エネルギーは総量が少なく比較の対象にならない。


だから石炭や天然ガスは鳴かず飛ばずだった。


まだ記憶に新しい第三次石油ショックの後に、
石炭と天然ガスが目覚め、
東日本大震災で需要に火が付いたと言える。


パリ協定で何をしようとしているのか。
「本当に地球が温暖化している」と、
都合のよい証拠だけを集め、
地球由来のエネルギーを封じ込める。
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人類が親しんだ「炎」ではなく、
もっと手強い相手を支配しようとしているのだろう。
2030年の見通しを見ると、
産油国の影響を封じ込めるために、
石油依存率を2014年度の11%から3%に抑える。
石炭を31%から26%に抑え込む。
調子づいてる天然ガスは46%から27%に抑え込む。
水力や地熱はもうあてにせず現状を維持。
それじゃあどうするのか。


大量の廃棄物を生むかもしれない太陽エネルギーや、
アメリカやドイツで動かない風車の方が負い風力発電など、
未知の領域の新エネルギーを4.9倍に、
現在ゼロの原子力を最大24%迄賄えるように稼働させることだ。


それは原発を2005年度比77%まで復活させ、
新エネルギーを1480%に高める事を意味する。


無理だろう。


なぜか。


人類は見える炎と共に進化したからだ。




特にスバルは原子力や新エネルギーとかみ合わない。


炎を極めてきた遺伝子を持つからだ。
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特にスバルの危機を救ったアイサイトと、
原子力技術は全く整合しない。


スバルのアイサイト開発者が、
自動車テクノロジーのキーパーソンとして注目を集めている。


だが忘れてはいけない事がある。


この技術の源流には、
原子力発電に大きな危機意識を持った二人の姿がある。


彼らは東芝を退職した技術者だった。


スバルはなぜアイサイトのような奇抜なものを突然考え出せたのか。


それはスバルが無からモノを作り出すDNAを持つからだ。


もう一つは外の血を持つ優秀な技術者が現れたからだ。
アイサイトの中枢技術であるステレオカメラは、
「炎」と深いかかわりを持つ。


スバル研究所の存在が大きかった。
田島敏弘社長の時代、
スバルは今に繋がる様々な施設や機関を作った。
そのスバル研究所に、
原子力に関わってきた技術者が、
新しい活躍の場を求め着任した。


そこで彼らは炎の解析に取り組んだ。
燃焼状況を透明なシリンダーの中で再現し、
それを撮影する方法としてステレオカメラを考え出した。


研究開発を続けるうちに、
ヘリコプターを安全にホバリングさせるための技術開発にも応用しようとした。
それはうまくいかなかったが、
ところがある日これを予防安全技術に応用出来ることに気がついた。


ステレオカメラの画像に着目して、
ADAの開発が始まった。


スバル研究所を設立した意義はものすごく大きかった。


なぜならもしスバル研究所が開設されなければ、
東芝から彼らはスバルに移籍しなかった。


彼らがステレオカメラを作らなければ、
スバルの予防安全技術も他社と同じレーダーや赤外線に頼るシステムになっていた。


スバルは体質的に開発を群馬で進め、
本社機能を首都に置き販売戦略や財務を司る。


群馬の開発本部では既に予防安全の研究開発が進んでいた。


当時の予防安全を指揮する役員は、
とても先見の明があった。



群馬の開発本部が提案する技術では無く、
スバル研究所の提案するステレオカメラを選んだ。


そしてスバルの先進安全技術の開発を、
ADAで進めることに決めた。


原子力の将来に危機意識を持ち会社を去った者が、
次の活躍の場でアイサイトを熟成させ、
結果的にスバルを世界一級の安全技術を持つ会社へと躍進させた。


しかもADAはただ単に理想を追求した技術では無い。
普通の人々が常に車を安心して運転できるよう、
安く普及させることを目的にした。


これこそ愛のある技術だ。



二次エネルギーである電気を作るためには、
様々な方法がある。


だが暮しの中で
炎を燃やす技術を舐めてはいけない。


この安全で定着した技術を、
まだまだこれからも磨く余地がある。


2017年を迎えるにあたり、
今年一年を「内燃機再認識の年」として締めくくりたい。


スバル1000の復活作業も、
何とかガラスを付ける所まで漕ぎ着けた。


5年前の様子が分かるので、
興味があれば振り返って欲しい。






まだまだ走れるようになるまでには、
時間が掛かる。


順番待ちの整備を沢山抱えている。
継続は力と信じて走る日を目指す。


来訪感謝

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忙しいとは言うモノの、ほぼ順調に年末を迎えた。


流石に最終コーナーを過ぎると
まるで怒濤のようだ。


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何とか約束通り、
宮山さんのサンバーが仕上がった。
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福井県の銘酒を戴いた。
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ありがとうございます。


栗原さんもいらっしゃった。
今年最後のDEだ。
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沢山お土産をありがとうございました。
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シュトーレンと、
美味しい焼き菓子だ。
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22Bオーナーの池ヶ谷さんもいらっしゃった。
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地元産のキウイフルーツを沢山戴いた。
ありがとうございました。
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新春第一号の納車は、
外垣さんのS4に決まった。
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待ちに待った未来の愛機が届いた。
一足先に面会だ。
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中乗りさんの純米無濾過生原酒を戴いた。


ありがとうございました。


東京から篠田さんがやって来た。
来年こそ思い切って良いクルマを造ろうと、
思いを新たに語り合った。
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スバル誕生100年と、
STI誕生30年を目前に控え、
「中津川昴倶楽部」を復興させようと考えている。
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このコンプリートカーについても、
また詳しく語りたい。
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篠田さんと入れ替わるように、
勝股さんがいらっしゃった。
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ベストカーの勝股と言ったら、
この業界で知らない者はいない。


楽しい未来構想を語り合い、
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風のように去って行った。
注ぎにお目に掛かる日が楽しみだ。


勝股さんと入れ替わるように、
怪しい車が運び込まれた。
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何とも言えないオーラを出している。
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熱心に写真を撮る男達は、
何を企んでいるのか。
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風呂に入らない中年男のようなSVXだ。
関東ローム層を身に纏い、
18年ぶりに太陽の下へ出てきたのだ。


クルマから「ぬふふふふ」と声が聞こえそうだった。
まさに持ち主を彷彿させる凄いヤツだ。


スバルマガジンの三澤さんと、
モータージャーナリストの山本さんから、
このクルマのリフレッシュを依頼された。


「社長、ところで困ったことがあるんですよ」
何ですかと聞き返すと、
「このクルマキーが無いんです」


「へっ?」


まあ何とかなる。
ただ、現在順番待ちの方が何人もいらっしゃるので、
ちょっとお時間を戴くことにした。


何しろ同じように18年間、
燃料タンクさえ開けられぬまま、
眠り続けるクルマがある。


だからこういうクルマを復活させるのも、
一種の宿命だろう。


現在進行中のリフレッシュがすぐ隣で進んでいる。


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かなりお待たせして申し訳なかったが、
丁寧な仕事を心がけたので、
楽しみにして欲しい。
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東京の永井さん、
B&Bサスの味を楽しみにして欲しい。


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リヤクロスメンバーまで新品に交換した。
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ブレーキが仕上がって、
各種アライメントを調整したらテスト走行だ。


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三人の有識者達と、
SVXの整備について打ち合わせた。


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まずエンジンに順調に火を入れ、
何をすべきか考える。


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岐阜スバルの和田社長もいらっしゃった。
ハイブリッドのtSに全く乗ったことが無いそうだ。


それも仕方が無い。
岐阜県にある試乗車はこのクルマ一台だ。


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どうしても乗っておいて欲しい。


なぜならもう注文できる日数が限られている。
1月20日頃には注文が打ち切られるのに、
誰もこのクルマの良さを知らない。
特別に無料で簡易DEを進めた。


今年は一日早く店を閉め、
初売りに臨む。
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これが一等だ。いひひひひ。誰に当たるかなぁ。
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ブルーフレームが面倒な人には、スバルオリジナルのカシオGショックと交換する。
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こちらも魅力的だ。
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そして西暦カー。
これを2007円で売るのは辛いけど、
インプレッサがカーオブザイヤーを取ったので、
今年は決断した。


いよいよイベントまでカウントダウンだ。


中津スバルを来年もよろしくお願いします。

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今年最後の東京出張から戻った。
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順調に馴らしを終え、全開走行可能なまでに仕上げた。
そんな中、非常に興味深いクルマに乗ることが出来た。
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素晴らしいファーリングの8速AT,
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軽量ホイールに組み込まれた、245/35ZR20という大径タイヤ。やはりミシュランを付けている。
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レーベルブルーと名付けられた美しいソリッドブルーだ。
税込みで859万円。ボルボファンにとって価値ある一台だ。


限定台数は100台。


何の先入観も無く、
商品知識も無いままステアリングを握った。


詳細は動画を見て欲しい。
走らせながら全てを語った。


結論から。
ボルボを見直した。


こんな凄いクルマを造るとは思わなかった。


良い刺激だ。
STIは今後これを超えないクルマを「S」として出せない。


と言うより、
出すべきではないだろう。


なぜなら、
これほど思いクルマを、
スポーツカーとして成り立たせ、
価格も堂々と800万円オーバーで付けた。
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フロントには立派なキャリパーを付けたが、
意外にもリヤは普通だ。


ここがSとは違うところだ。


新年に向かって良い刺激だ。
STIも「tS」をそろそろ止めるべきだ。
来年も出したらくどすぎる。


メーカーの出す「SPORT」と見境が付かない。


STIがやるならATでも、
ここまでやり尽くしたクルマを作ろう。

「S」と比較するより、
もし将来STIがホンモノのコンプリートカーを作る時のために、
STI「sport」とスペックを比較する。


これをSTIなら作るべきだ。


【車名】
VOLVO V60 Polestar
【駆動方式】
電子制御AWDシステム
【型式】
DBA-FB420
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4635×1865×1480
ホイールベース(mm):2775
トレッド前/後(mm):1580/1585
最低地上高(㎜):135
車両重量(kg):1790
最小回転半径(m):6.1
乗車定員 5名
【エンジン】
B420/横置き直列4気筒2.0L DOHC16バルブ ツインチャージャー
内径×行程(mm):82.0×93.2
圧縮比:8.6
最高出力 367ps/6000rpm
最大トルク47.9kgf・m/3100~5100rpm
【燃料供給装置】
電子燃料噴射式
【変速機】
電子制御8速AT(ギヤトロニック)
【燃費】
11.2km/l (JC08モード)
【税抜車両本体価格】
7.953.703円
オニキスブラックメタリック76.852円高


【車名】
スバル レヴォーグ2.0 STIスポーツEyeSight
【駆動方式】
電子制御AWDシステム
【型式】
VMGC588 63C
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4690×1780×1490
ホイールベース(mm):2650
トレッド前/後(mm):1530/1540
最低地上高(㎜):135
車両重量(kg):1560
最小回転半径(m):5.5
乗車定員 5名
【エンジン】
FA20/縦置き水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCS直噴ターボDIT
内径×行程(mm):86.0×86.0
圧縮比:10.6
最高出力:221kw(300ps)/5600rpm
最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/2000-4800rpm
【燃料供給装置】
筒内直接燃料噴射装置
【変速機】
スポーツリニアトロニック(マニュアルモード付)
【燃費】
13.2km/l (JC08モード)
【税抜き車両本体価格】
3.680.000円 
クリスタルホワイトパール30.000円高







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「得る(うる)は捨てる(すつる)にある」


良い言葉だ。
ミニカーは絶対捨てられないが、
捨てるべき書籍はある。
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自分で読むために買ったモノは捨てないが、
その人が書いて本人からもらったモノ以外、
「贈呈本」にろくなモノはない。
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なぜ本を書くのかは様々だが、
その流れに本来の目的以外のこともある。


だからビジネスが成り立つ。


ここ数年で贈呈本がたまりに溜まった。


「お父さん、どうせ読まないんでしょ。捨てれば」
娘の一言で我に返った。


スッキリした。
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雑然としていた棚がスッキリして、
宝物が整然と輝くようになった。
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イベントの準備も終わった。
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ぜんざいサービスコーナーも完成し、
招待客の来訪を待つばかりだ。
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抽選商品も並べた。
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ミカンも沢山用意したのでどんどん当てて欲しい。
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この中にギッシリ詰まっている。


この地方の風物詩となった西暦カー。
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こちらは県内と木曽地方だけ応募対象とさせて戴く。
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試乗も出来る。新たな仲間が揃った。
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イベント期間中も一般来訪者を受け入れさせて戴くが、
同じおもてなしは出来ないので承知して欲しい。


なるべく丁寧な接遇を心がけるが、
一年の始まりは忙しいので、
理解と協力をお願いしたい。


それよりも、
ちょっと耳に入れたいことがある。


年末に新たな発見があった。


オイル交換を舐めている人が多くて困る。


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調子が悪いのでオイル問題を睨んだ。
ゲージも綺麗だし、
抜いたオイルも問題無い。


ところがオイルパンをめくると、
ご覧の有様だ。


オークションでシロートが良く掴まされる。


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いくらオイルを交換しても、
吸い上げないから始末が悪い。


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プロの進めるオイルには理由がある。
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お正月の間もサービススタッフが常駐するので、
オイルに興味のある人は遠慮無くご来店戴きたい。
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特に多走行車専用オイルは今回の目玉だ。
ガルパンに入れてテストも終えた。
是非一度お試し戴きたい。


それでは皆さん、
今年も一年対への世話になりました。


来年もよろしくお願いします。


良いお年をお迎え下さい。

謹賀来福

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久しぶりの元旦らしい穏やかな朝だった。
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きっと沢山のお客様がいらっしゃるに違いない。日の出を待つ間、対峙する笠置山の様子を見た。
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山頂にうっすらと陽光が降り注ぐ。あの高さには初日の出が訪れていた。
全員7時半に出勤し会議室に揃った。2017年最初の全体会議だ。会議を始めてしばらくすると、御来光が中津スバルにも降り注いだ。
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本当に良い朝だった。新春第一号の新車ご契約は、恵那市の石川様ご一家だった。
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ありがとうございます。少し納期が掛かりますが、楽しみにお待ち下さい。
正月フェアを楽しみにして戴ける方が年々増えている。
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滋賀県から荒井さんがいらっしゃった。リフレッシュメンテナンスのご予約ありがとうございました。
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お年賀も戴いた。
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近江斉藤のお菓子詰め合わせを社員に頂き、
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お屠蘇用の美味しそうな昆布巻きなども戴いた。おせち料理の用意が出来ないので、実にありがたいお年賀だった。
今夜の晩酌が楽しみだ。ありがとうございました。
定刻になり、西暦カーの抽選が始まった。
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見事石川さんが幸運の矢を射止めた。
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可愛がって下さいね。
東京から長谷川ご一家も来訪された。
30日の夜には宴会を繰り広げ、深夜まで呑みほうけた。何か面白い写真を撮ったらしい。
ラインで送ってくれるそうだ。楽しみに待っている。
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静岡から後藤さんがいらっしゃった。今年は後藤家の歴史に残る良い年になりそうだ。
お年賀をありがとうございました。
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ずっしりと重い箱を開けると、
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滋賀の名菓が詰まっていた。これでエネルギーを補充しよう。
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朝からコーヒーしか飲めない一日で、遂にお昼を食べる時間も無かったが、これが正月フェアの醍醐味だ。
始めた26年前はたった一人だったが、今では賛同してくれる仲間に囲まれている。
メシの食えない喜びは、そこから生まれてくる。
夕方になると豊田から中田さんがいらっしゃった。
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東京で酒を酌み交わしてからもう2ヶ月が過ぎた。時の経つのは速い。今日も12ヶ月点検をお断りすることになり、本当に申し訳ありませんでした。
配慮が行き届かず失礼しました。
お年賀をありがとうございました。
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名古屋近辺では定番でも、全国的に珍しい「小倉トースト」をモチーフにしたお菓子だ。
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みんなで楽しく戴きます。
そして元旦の締めくくりに大きな仕事を頂戴した。
碧南市の中根さんにスバル稀代の名車をご契約戴いた。
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水平対向6気筒エンジンの実力は、スバリストなら一度は知りたい極上の味を醸し出す。


十分な時間を戴いたので、
じっくりと煮込んだ味をお届けしたい。


元旦からフルスロットルだ。
明日も期待して欲しい。

STIを極める

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今日はダイジェストで紹介したい。洗車初めでスタートし、
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朝一番でtegoShiを艶々に仕上げた。
その頃工房では順番待ちの作業が始まった。
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高速走行で負荷を掛けすぎた22Bのエンジンオーバーホール。2番シリンダーにピストンが突き刺さったままコンロッドが折れた。
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大変な仕事だが、今やらねば後が詰まっている。
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新品のシリンダーブロックに、揃えた部品を丁寧に組む。
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本当にいつ見てもEJのブロックは美しい。STIの珠玉の作に見送られながら、
完成したType-Rが主の到着を待っていた。
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その隣で新年一番の納車準備が続く。
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外垣さんのWRXもいよいよ大詰めだ。
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徐々に来客が増え、何が何だか解らなくなり始めた頃、東京から永井さんがいらっしゃった。
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お年賀を戴いた。美味しい焼き菓子だ。
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昼ご飯をたべられそうに無いので、ちょっと一つつまみ食いだ。
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美味しいスフレをありがとうございました。
その頃ごった返す店頭に一人の若者が現れた。
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諏訪市の今井さんだ。以前から狙いを定めていた、とっておきのKV4を購入された。
屋内ギャラリーで大事に保存した秘蔵っ子だ。
末永く可愛がって欲しい。

浜松から飯尾さんもいらっしゃった。
昨秋、認知症のプリウスに激突され、あわや大惨事となる所だった。
DEで得たスキルが、とっさの時に役立ったと仰った。
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その言葉が嬉しかった。チャールサイトイエローのBRZに、素晴らしい花束を戴いた。ありがとうございました。
BRZオーナーの富田さんは、年末に新型サンバーを増車された。
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お年賀をありがとうございました。
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疲れた時の糖分補給に最適だ。
夕方になると、東大阪市から清水さんご一家が来店された。
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毎年恒例の中津スバル詣でとなり、お年賀を頂戴した。
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この饅頭は初めて見た。
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ラグビーの味がするのだろうか。明日の3時のおやつにさせて戴く。ありがとうございました。
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続いて瀬戸市から長江さんが来店された。いつもありがとうございます。
「品野ロール」をお年賀に戴く。今日も昼ご飯を食べ損ねたので、思わず二切れ食べてしまった。
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おかげで残業にも力が入る。
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ありがとうございました。
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社員みんなで一気に戴きました。
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そんなわけで今日もあっという間に時間が過ぎた。
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流石に九時を回ったので帰るとしよう。


そんなわけで明日の同窓会には、
とても行けそうにありません。
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川村さん、
行くと嘘をついて申し訳ありませんでした。


行きたい気持ちはやまやまですが、
大宮一人残して出席できません。


坂本中学の同級生の皆さん、
ご盛会を祈念します。


ごめんね。

同窓会

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何とかじかんをやりくりし同窓会に出席した。
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懐かしい時間が蘇った。

新春抽選会

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初日から大当たりが続出し、市川さんに早速プレゼントすることが出来た。
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美味しいミカンを沢山の人に味わって戴けたことだろう。
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坂本さんにも大当たり。
そして1等賞は宮嶋さんの手に渡った。
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ブルーフレームを見事に射止めた。
連日抽選会は盛り上がり、横浜の稲村さんに2等が当たった。
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美味しいお土産をありがとうございました。
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絶対に蒸して食べて下さいと念を押された。
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電子レンジでは無く、
蒸し器を使わないと美味しくない。
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とても美味しく戴きました。
一宮市から永島さんがいらっしゃって、
3等賞を引き当てたら、
東京からマリオも来てくれた。
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稲村さんも初対面だ。
グッドタイミングで話も弾んだ。
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マリオから素敵な日本酒を戴いた。
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ありがとうございました。埼玉で一番美味しい無濾過の生原酒だ。晩酌が本当に楽しみだ。
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そしてお楽しみ抽選に臨んだ。
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なんと最後の一本がマリオの手に。
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結果は見事に3等賞を射止め、
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美味しいミカンがその手に渡った。


ここで用意した抽選くじが全て尽き果てたが、
何と3日目の最終来場がラストという驚きの結果だった。


緊急事態なので、
早速くじを新しく30本作り、
残り二日間のイベントが始まった。


4日目になり、
これまでの忙しさは一段落し、
ゆっくりお話しする時間が出来るようになった。


福井から桝田さんがいらっしゃった。
初めて中津スバルを訪問され、
愛機R1のオイル交換とドラポジの相談を承った。
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非常に程度の良いスーパーチャージャー付の4WDだ。
長く可愛がって、
楽しいカーライフを送って欲しい。
美味しいお土産を戴いた。
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冬食べても美味しい福井の水ようかんだ。
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ありがとうございました。
入れ替わるように、兵庫から井端さんがさんがいらっしゃった。
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お年賀を戴いた。
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酒蔵から飲み比べセットと、

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酒蒸し饅頭を届けて下さった。
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明日のおやつに戴きます。


皆さんありがとうございました。


いよいよイベント最終日を迎える。
まだ明日も三角クジは充分残っているので、
安心して来場して欲しい。



心よりご来店をお待ちしている。

スバルXVハイブリッド「tS」の実力

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稲村さんに、
戴いた肉まんをしっかり蒸して食べた。


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蒸し上がった肉まんを皿に載せ、
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プスッと二つに切る。
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たまらないな。
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娘と二人で分けて、丁度良いくらいの分量だ。
美味しい肉まんと、

同じ味がする。
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それはスバルXVハイブリッド「tS」
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ボディを綺麗に洗いながら、「しばらくの間、コイツとじっくり付き合おう」と思った。
スタッドレスタイヤは、3シーズン目になるピレリソットゼロ3だ。
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もともとXVハイブリッドのデビューに合わせて用意したタイヤで、
スバル車と相性がとても良い。




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詳細はこの後を楽しみに。

tSを乗り倒す

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乗り倒す。
そんな言葉がふさわしいクルマだ。


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tSを洗車した時、
改めて足回りをのぞき込むと、
チェックしたペンキが良く分かった。


中津スバルでリフレッシュしたクルマが、
なぜ多くの人に喜ばれるのか。


それは、
一人の技術者が責任を持って最初から最後までシャシーを分解し、
熟練した技で締め付けるからだ。


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最近STIもその当たりに力を注ぎ、
各部の締め付けトルクの見直しや、
新たな組み付け手順の開発などを進めている。


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ラインアウトした新車と、
その場で比較できるので説明しやすい。

ショールームのXVもきちんと検査され、
要所にペンキでチェックが入っている。


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但しその量は一目瞭然で少ない。




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この称号を付ける以上、
手作業で徹底的な作り込みを終えてから、
お客様の元に届けられる。


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エクステリアにも手が加えられ、専用のアンダースポイラーなどが奢られている。
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なかなかスポーティだ。
ただボディもブラックだと、
その存在を識別しにくい。


いっそのことオレンジラインが無い方がダーティな魅力に溢れそうだが、
tegoShiらしさが薄れてしまう。


やはりホイールが鬼門だ。
冬の間どうするのか、
まだこの先の方針が定まらない。
凍てついた朝だった。
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今年の正月は本当に短かった。


今日から通常業務に戻り、
朝のスタートも以前のリズムに変わった。


ある意味で仕事始めとなる。
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活力朝礼が再開したからだ。早朝からSABの前で改善が始まっていた。
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スバルの基礎が出来てから、今年で100周年を迎える。
スバル自身は何もやらないつもりらしいが、そんな罰当たりなことで良いのだろうか。
スバルがやらないなら、やってやろうじゃ無いか。
何か記念事業を考えたい。
節目節目で色々なことをやって来た。SABで始めた改善は、タイヤを置くためのラック上段を、シート用に直すことだ。
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上段に板を張り、
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そこにシートを並べる。
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いつの間にか大量のシートが集まった。
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特にマクレーのサイン刺繍が入ったシートは、お気に入りのコレクションの一つだ。
これらをどうするのかって。
次のブログ更新まで待って欲しい。

スバルの生誕100周年をどう考えるか

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11月に届いたtSを、ショールームに飾ったまま2ヶ月が過ぎた。
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本当はもう少し速く乗りたかったが、それどころでは無い忙しさだった。
年末からようやく出番が来て、相棒として活躍が始まっている。
ところが、このクルマの受注を締め切る通知が届いた。
実に惜しい。今月の22日が最終受付となる。
これは一昨年の秋に、ビッグマイナーチェンジした時のブログだ。



改めて読み直して欲しい。年改後の特徴が良く分かる。
ここから、なぜXVがSTIコンプリートの対象になったのか、明確に理解できた。
昨年末のテストでも、tSのスポーティーな素質は良く分かったけれど、なぜスポーツハイブリッドをベースにしなかったのか、その理由も明快だった。

STIならスポーツハイブリッドがベースだと、もっとスポーティになる、と普通の人なら考えるだろう。
ところがダンパーストロークが足りないのと、当時はリヤシャシーの剛性が今のレベルに無かった。
しかし、それにしても縁を感じる。100年を迎えるに当たり、色々なアイディアや様々な人達との交流が生まれた。
その動きの端緒が、この日の掃除に現れていた。
年末の清掃ルーティンで、SABを片付けた時のことだ。
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小森さんから奉納されたパーツの中に、不可思議なバンパーが含まれていた。
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FRPで作られていて、ちょっと見た目にはかなりのデザイン力を感じた。
積み上げておくにもったいないので、SAB装飾として吊すことにした。
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SVXの部品であることには間違いない。それを吊ったり、大物の外装部品を整頓する内に、
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シートの整理を思いついた。
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タイヤを保管するために作ったラックだが、シートを置いても様になる。
初代インプレッサWRXに装着された、通称「烏賊シート」は今のレベルで考えても素晴らしい出来だと考えている。
スバル史上、最強の戦闘力を持つマシンを、絶対に忘れないし今後も高性能な姿で維持する。
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100周年を目前に控え、改めてその思いが強くなった。

最強の戦闘機を開発した会社だからこそ、いつまでも最強の戦闘力を求めねばならぬ。
それは宿命だ。
そこで本館に飾っていたシートを全て移動した。オレンジ色のレザーシート等、いつか必ず役立ちそうな座席を全て綺麗に清掃して並べた。
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SVXの立派なシートもある。これを持つと500マイルカーの凄みが伝わってくる。
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凄く重くて安定感のあるシートだ。
スバルは6気筒を止めてはいけない。改めてそう思った。

年末のテストで美しい富士山の姿を見た。
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富嶽。それは中島知久平がたった一人でも実現させようとした、極秘作戦だった。
6発の発動機を抱く、超重量爆撃機の製造構想、それを「Z機計画」と言う。
STIと一緒になって、どうしても100周年に6気筒エンジン搭載車をデビューさせたい。
スバルマガジンも賛同してくれた。20年近く眠っていたSVXを復活させ、取材活動を通じてその素晴らしさをもう一度世に問う。
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仕事始めの対象をSABに定めたのも、そんな思惑からだ。
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もう一つは中津スバルとして何が出来るかという、全く新しい方向性の模索だ。
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「インプレッサハウス構想」
スバルの強力なウエポンを、永久に輝かせるためのゲストハウスだ。
この施設は公開しない。
インプレッサを愛する人達のために、車検や車の購入をされた時に滞在してもらう。
遠方からのお客様が増えているので、気兼ねなく宿泊も出来て、心も体もどっぷりとスバル漬けになれる場を作る。
それが中津スバルとして100年を祝う事業になる。
やると言ったら必ずやるので、期待して欲しい。
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願いを叶えるために、諏訪大社に初詣した。
近い所だが、ここに来たのは初めてだ。
正月の疲れを吹き飛ばすために、少し自分へのご褒美も与えた。
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値段が高いとやはり良いモノが出る。最高の桜肉だった。
そして諏訪のウナギがこれほど旨いと初めて知った。
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初売りでサンバーを購入して下さった今井さんから、「是非行って下さい」と教えられたうなぎ屋で、初丼を食べた。
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ふっくら肉厚のウナギは、中津川では絶対に食べたことの無い味だ。
XV HYBRID tSの味も、濃くて旨いので、ウナギと相乗効果でより一層美味しく感じる。
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諏訪湖を眺めながら、この場所がとても気に入った。
しばらく足繁く通うとするか。
何しろパワフルな気を感じる場所だ。
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湖畔で見る諏訪湖の水は、予想していたより遙かに綺麗だった。
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だが気になることも多い。
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大量の不気味な物体が打ち上げられていた。近くで見るとぎょっとするような形をしている。
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花火の残骸かとも思ったが、どうも違うようだ。
これが何物なのか、知っている人がいたら是非教えて欲しい。
地元の人も知らないようだ。
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ここにも中仙道があった。ここをまっすぐ行けば、望桜荘にたどり着くわけだ。
急に親しみがわいてきた。
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下諏訪温泉も舐めていた。こんなに凄い温泉とはつゆ知らず、
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無謀にも地元の人達に挑戦し、無残に砕け散った。
お見それしました。湯温47.6度に、涼しい顔してはいる気合いに押されっぱなしだった。
何とか頑張って全身浸かって出たモノの、思わず洗い場で地団駄を踏むほど熱かった。
しかし、大いなる鋭気をカラダに得ることが出来た。
関市から小森さんがいらっしゃった。
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昨年R2を奉納され、その姿にとても喜んで戴けた。
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美味しいお年賀まで戴いた。ありがとうございました。
そして初泳ぎにチャレンジ。
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大勢の人が泳ぐ混んだプールで、29分32秒49。1000mの距離が少し長く感じたが、すぐに調子は戻るだろう。
今日も新しいお客様が増え、
若者の初スバル選択の一助となれた。


今週末には東京オートサロンも開かれる。


そこではビッグサプライズが待ち受けている。


是非報告を楽しみにして欲しい。
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