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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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晴天の下スバルファンミーティング盛大に開催


スバルジャスティとインプレッサ

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かわら版も折り込まれ、
新しい週に変わった。
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横浜の稲村さんにようやくG4をお渡しできた。
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いつもお土産をありがとうございます。
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ご心配戴きありがとうございました。
とても美味しく戴きました。


今後ともよろしくお願いいたします。
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宮城県の管野さんにも、
とっておきの6気筒搭載車をお渡しできた。
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美味しいお土産をありがとうございました。


どちらのお菓子も美味しかったが、
普通の饅頭に見える「黒糖饅頭」が、
ちょっと只者では無かった。
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インプレッサを普通のクルマと言っているが、
普通であることの難しさはこの饅頭を食べるとすぐわかる。


この黒糖饅頭こそ、
新型インプレッサの味そのものだ。
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普通なのに凄い。
黒糖饅頭を説明する方法は食べてもらうしかない。


新型インプレッサを説明する方法は、
実際に走らせてもらう、
まずそれが一番だ!


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それくらい良いクルマになった。


クルマだけでなく半年後に会社名も変わる。


エフ エッチ アイからスバルへ、
やっと判り易くなる。


事業の方向性もどんどん明確にして、
今後は航空機、いわゆる中島創設以来の伝統事業と、
自動車に経営資源を集中する。


さらにスバルは特化する。


だから吉永社長も、
あえて次のように表現したのだろう。


「これはクルマでは無く、
スバルのフルモデルチェンジです」


力強く言うだけの事はある。
何故ならば、
最近のスバルには隙が無いからだ。


実際には、
インプレッサの性能を更に引き上げ、
国際的な競争力で優位なクルマに仕上げた。


すると驚いた事に、
すかさず下のクラスを補完した。


スバルにとって、
四半世紀ぶりに3気筒エンジンが復活した。


その名は「ジャスティ」。
製造をダイハツが担当する。


今回の新型車は、
トヨタも含めた3社で一斉に市場投入する。


現在好調な、
スライドドア市場を活性化させるためだ。


販売店名及び車名は、
以下のようになっているらしい。


トヨタ店とカローラ店から 「ルーミー」、
トヨペット店とネッツ店から「タンク」、
そしてダイハツから「トール」がデビューする。


軽自動車とは違い、
各社それぞれ独自の顔を持ち、
グレード構成も違う。


軽自動車の苦境を見ればわかるように、
行き過ぎたダウンサイジングは、
今後確実に反転する。


時はまさに非常事態だ。


そんな時に純粋だとか、
水平対向だとか、
目先の事に拘っている場合だろうか。


どうやって軽自動車からお客様を引き寄せるか、
その解を求めることは簡単ではない。


そんな時にスバルは会心の一撃を放った。


一挙に連合艦隊を編成して突撃する。


ジャスティの名が示すように、
今回の設計にも、
軽自動車で培った技術が大幅に導入された。


これでスバルに無かった、
コンパクトトールワゴンが誕生する。


しかも最新型だ。


発売を記念して、
早速「オプション5万円プレゼント」を企画した。


今日からキャンペーンを始める。

ジャスティはDEXとトレジアに続く、
久しぶりの5ナンバー登録車だ


試乗車も購入した。
スバル車として一般的な認知度を高めるためだ。


最もクールなLのブラック、
これを吟味した上でチョイスした。


「オプション5万円プレゼント」もチャンスだ。


是非多くのお客様にまず試乗していただきたい。


ジャスティに限り、
純正ナビゲーションの購入にもクーポンが利用できる。


余談だがジャスティは1984年に発売され、
平成の初期にひっそりと引退した。


一足先に発売されたドミンゴと共に、
リッターカーとして一定のジャンルを築いたが、
今ではその名前を憶えている人も少ないだろう。


しかしながら海外では販売が続き、
1995年にスズキ自動車の製品を導入。


引き続き2007年から、
ダイハツ製品の導入も始まった。


水面下では長く親しみを持って使われている、
とても重要な名前なんだ。
さて、
インプレッサの凄さも日増しに理解されてきた。
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足元の認知度が低いようではいけないので、
社員に交代で一人ずつ乗り帰ってもらった。


一番バッターの感想を紹介しよう。


新型インプレッサに乗って
販売課 大宮 広紀


セールス研修における僅かな試乗で感じた事
一般道想定
・走りはじめてすぐにボディの剛性感を感じ、適度なロールで気持ちよくコーナーを曲がれた。静粛性がものすごく高い。
・GJ7と比べ新型の13:1のステアリングギヤ比がよく分かり、明らかに舵角が違う。クイック過ぎず扱いやすかった。
・微小なアクセル開度にもクルマがしっかり反応し、リニアに加速する。旧型は急にトルクが立ち上がったするシーンがあった。
・アクセルオン、オフ時のDSG独特のクセはあるが、GOLFはさすがに良かった。サスペンションの剛性感としなやかさの両立みたいな感じが良い。
高速道想定
・新旧のシャシー性能の際ははっきり分かった。出力だけを考えるとエンジンの差はあまり感じなかった。
・第1コーナーを抜けて行くときの少し右に蛇をいれながらアウトへ向けて走るの際が、とても気持ちよく特にリヤサスの設置の良さを感じた。
・攻めても攻めなくても誰でも気持ちよく走れるクルマだと思った。


次に休日に普段使いしてみて思った事
一般道
・ブレーキングの剛性感と安心感がとてもあり、
絶対的な制動力も高く感じた。
・左折車に対して接近した際、
プリクラッシュブレーキが早い段階から作動した。
安全志向がさらに高くなったのかもしれない。
・リヤビークルディティクションの死角車両検知のLEDインジケーターは、
見やすい位置となり、主張し過ぎず、明るさもちょうど良く、
うまく作られていると感じた。
気になった部分
・時速40km~50km/hでアクセル開度が10%未満で加速している際、
ズンズンと細かい振動が入り、リニアに加速しない感じがあった
・エンジンをかけてすぐのエンジン音がもう少し静かになると、質感が更に良くなると思う。
高速道路
・高速巡航時のエンジン回転数がとても低く、
燃費に貢献していると思った。
低い回転からしっかりトルクが立ち上がるので中間加速も良かった。
・ACCの加速特性変更はとても有効的で、
LVごとの差がはっきりと体感できる。
ドライバーそれぞれの好みに的確に合わせられると思う。
・ジャンクションのランプウェイをけっこうなスピードで侵入したが、
とても気持ちよく曲がり、乗っているクルマがBRZかと錯覚するほどだった。
・228万円のクルマとは思えないほどの質感と乗り味を持っており、
GOLF、BMW1シリーズ、AUDI A3あたりと十分比較対象となるクルマだと思った。


エンジン3千回転以下順守で全行程140km走行し、
燃費は15km/リットルととても優秀だった。


次にメカニックの立場で感想が出た。
整備課 杉本聡


新型のインプレッサに初めて乗ったところ、
自分の使っている5代目レガシィワゴンより格段に良くなっていた。
余りにも良いので悔しさを忘れるほどだ。
整備と言う立場でインプレッサの良さをお客様に伝えたい。
荷室を数値で比較してみました。
開口部最大幅 1039mm(+9mm)
荷室幅 1090mm(+20mm)
開口下部幅1034(+100mm)→ここが特にすごいと思います。
荷室長1450mm(+25mm)


山本部長も職業柄データベースで報告が出た。
4代目レガシィツーリングワゴンと新型スポーツの比較だった。
要約すると、
以前のレガシィよりどっしりと踏ん張り、
全長も短いのに、
回転半径は少なくなり室内有効長は飛躍的に拡大した。
価格は装備を考えると値下げされている。


妻からも無邪気な感想が述べられた。


総務課 代田睦美


実際に高速道路を走ってみて、
確かに「ゆれ」が少ない。
(普段使っているフォレスターとの車高の違いはあるけど)
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ステアリングを切ると反応も良い。
マルチファンクションディスプレィのアイサイト画面が、
「なるほどな~」とわかりやすい。
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販売する立場で感想がもう一つ出た。


販売課 梅田
IモードとSモードの加速特性の変化がGP型と比べ全く違う。
その差を走りながら解りやすく楽しめる。
ステアリングギヤ比が変わったことで、
自宅に帰る途中のカーブがとても楽しく感じられた。
運転しやすくエアコンから送風時に出る音も静かで、
ストレス無く走る事が出来た。
送風パターンも増えたので快適でした。
ある程度まで速度を出すと後輪がしっかり路面を掴み、
とても安定している事が解りました。


さあ、
今日は新型インプレッサで東京に来ている。

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また具体的な報告を楽しみにしてほしい。


スバルと焚き火

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次の出張が控え、慌ただしく時間を過ごした。
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早いものでスバルファンミーティングから1週間以上が過ぎた。



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会場では様々な出展が目を引いたが、
一際印象に残ったのがアウトドアライフの具体的な提案だった。
大自然の中で、火を焚くって素晴らしい。
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人類が進化する過程で火を制した事は、
遺伝子の中に決定的に刻み込まれた最重要課題なのだろう。
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出張している間に、
望桜荘の周囲も秋が深まった。
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ここにも炎を楽しめる場所がある。
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もの凄く乾燥させたので、
気持ちよく燃えるだろう。


留守中に、
望桜荘のカリンが全て収穫されていた。


手の届かない場所で撓わに実ったカリンを、
山本部長が選定しながら綺麗にもいでくれた。
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樹上で熟成しただけあり、
凄く良い匂いが漂う。


土から生まれた、
命の証だ。


最近進める花壇の手入れも、

第二段階から第三段階へと進んでいた。
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ドクダミの除去が進んでいた。


決して悪い植物だと思っているわけでは無い。
地下茎を取りながら、
ドクダミのある場所の匂いが他と違う事に気付いた。


掘り返した土から良い匂いが漂う。
生き物は本能で食えるモノを見つけ、
それで命を繋ぐ。


嗅覚で良いか悪いか判断する事は重要だ。


だが人は文化的になると、
人前で匂いをかぐ事を「行儀が悪い」と禁じた。


だがその行為こそ基本中の基本だ。
毒キノコも最終的に匂いで嗅ぎ分けるはずだ。


痛切に思う。
人は土の中に根を生やし、
そこから育った植物を食べるべきだ。


最近憂う事のひとつに、
野菜の栽培がある。


ここにもデジタル化の波が押し寄せている。


水耕栽培の「もやし」や「いちご」には、
デジタル技術で液体肥料が与えられ、
青物野菜の中には、
人口光だけで栽培されるモノもある。


そんなモノで育てた野菜が美味しいはずが無く、
味のしない作物に人の体が麻痺していく。


液体肥料だけ与え、
ビニールハウスでぬくぬくと育てた「いちご」もどきを、
乳幼児に食べさせたくない。


栄養ドリンクも基本的に好まない。
乳幼児に飲ませる度胸が無いからだ。


大人が安全だと決めつけるだけで、
自然の摂理に逆らっている。


だからなのか。
慣れてくると、
ドクダミの匂いが心地よくなってきた。
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揮発系だが、殺菌作用を感じる好ましい匂いだ。


リステリンを含んだ後のような、
爽快感さえ感じ始めた。


香草として活用するベトナム人の気持ちが分かる。
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けれども繁殖力が強すぎて、
ちょっと困ってしまった。


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この翌檜にとって良いのかもしれないが、
足元に凄い勢いで増えすぎた。
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だから今年の秋は実験も兼ね、
人の力を加えさせてもらう。
本来植物は混在して多様性を持った方が抵抗力も高まる。

野菜もそうだが、そこには人間の身勝手さが少し滲み矛盾を感じる。
まあこれくらいでへこたれる相手ではないので、思いに任せ進めていこう。
東京に向かう途中で、急にモンベルのショールームに寄りたくなった。
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この店はいつもアクティブな提案をしている。
だからお気に入りの場所だ。

経営上は別にして、
店先にデジタル臭が少なく心地よい。
展示されていた焚き火セットに目が留まった。


いくつか並んでいたが、
ほとんどがスノーピークの製品だ。


この会社はやりたい事を自在にコントロールし、
優れた商品を開発する。


共感を覚えた。


火を焚くという本能的な行為は、
やはり猿から分岐する時の要だったのだろう。


無性に焚き火が恋しいのは、
スバルファンミーティングの影響なのだろう。


東京に着き、初めて宿泊するホテルにクルマを預けた。御茶ノ水駅から会議の開かれる場所へ向かった。
昔は化石燃料を使ったが、
そんなモノを現代では走らせない。
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学生時代に比べ中央線も随分スマートになった。
相変わらず東京は人間で溢れている。地下と空中を縦横無尽に人が蠢く。砂上の楼閣のような相変わらずの光景だ。
会議の内容も砂上の楼閣に近い。手っ取り早く儲かる方法にヒトは群がるモノだ。
だから、それを責めるつもりは毛頭無い。自分で積み上げていないモノを、まるで「構築した」ように錯覚する人々が居る。それを観察するのも学びの一部だ。
電磁波だらけの高層ビルで、積み上げたモノの空虚さを感じた。
だが弁当は美味かった。
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どこへ行っても最近よく目にするモノがある。


SUBARUファンミーティングでも大活躍していた。


それは「インカム」という存在だ。
無線機では無く「インカム」というところも小綺麗で、
スマートに感じるが、
少し危機意識を持っている。


だからどんなに忙しくても中津スバルでは使用を許可しない。
何に危機意識を持つか。

それは走らなくなるからだ。
辞書を引かない若者が、語彙を失い上手く話せないのと同じで、不自由な体になっている事に自覚できなくなる。
インカムで便利さだけを求めると、人は走らず耳だけの情報に頼り、視界から入る情報を軽んじる。
つまりデジタル人間に変遷していく。
そんな憎まれ口を叩いたら、会場がざわついた。
目の届かない仕事に、「儲かる」という目的だけで群がると、「砂上の楼閣」になる。
これはどう見ても目の届かない弁当ではない。糖質制限にはほど遠い弁当だが、
おこわをテーマにした上質な味だった。
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運動不足で3食きちんと食べるのは危ないと思っている。
だから涙を飲んで左端のおこわと、
串団子と半分に切った饅頭を残した。


本来の日本人が食べるべき食材だけを揃えてると思う。
いかがだろう。

弁当を残した理由は、その夜に「寿司バル」へ行く約束があったからだ。
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東京には実力のある店が多い。
ここも良い店だった。目の届く範囲で優れた味を提供する、素敵な夫婦の営む店だった。
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カウンターに9人、
どう無理してもテーブル席に10人、
これなら絶対に目が行き届く。


この席数でやっていけるのは、
シェフの腕が良い事はもちろんだが、
女将の采配に依る所が大きい。


案内してくれたのは、インプレッサオーナーの中田さんだ。彼と久しぶりに飲む約束をしていた。
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ドキュメンタリー制作を生業とする彼から、金森郁東さんをご紹介戴いた。
東京で株式会社ユー・ブイ・エヌを経営され、各種映像制作に携わられているプロ中のプロだ。
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最近NTTは、
ハイビジョンの上を行く4K映像を盛んに売り込んでいる。
先日も近くの街でNTTがキャラクターを使って売り込んでいた。
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これを見た時、
職員が盛んに建物に誘導しテレビを見せようとしていた。


今後、
地上波では無く光ケーブルで配信する事になると、
彼らにとってビジネスチャンスが広がる。


金森さんは既に次を視野に入れていた。
それが「8K」だと初めて知った。


楽しく会話を続けていく内に、
面白いキーワードが耳に刺さった。


それは「ハイレゾ映像」だ。
デジタル技術を駆使し、
より鮮明な映像を極める。


クルマのオーディオもハイレゾ対応が主流になる。


ダイヤトーンは真っ先に採用し、
その純正ナビが当社の売れ筋に育った。


元々ハイレゾ音源は、
CDの音源より幅広い音を再現するレコード盤を目指したモノだ。


けれど本当にハイレゾがレコードを音質で上回るのか。


アナログ録音のカセットテープも、
再生機が上質だとかなり良い音を出す。


金森さんに、
これらハイレゾシステムが、
本当にアナログを凌駕するか聞いてみた。


銀塩写真がデジタル写真を上回っているとは思えない。


凄く共感できる答えが返った。


やはりフィルムの存在は大きいという。
どんなにデジタルを駆使しても、
アナログ映像を追い越す事は難しい。


特に永続性という点で、
デジタルには危うい特性も多い。


消したり書き込んだりは容易だが、
突然消えるリスクも肩を並べる。
「昔の白黒動画をカラー化する事だって、
高度なフィルム映像が残っているからですよ」

とは言え、デジタル化で便利になった事も否めない。
このブログだってデジタル技術が進んだから成り立っている。
強調したいのは「味」だ。それと安易なデジタル化も注意が必要だと付け加えたい。
楽しい時間を過ごし宿へ帰った。しこたま飲んだのでかなり酩酊し、二日酔い気味で朝を迎えた。
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カメラを確かめたら、
見た覚えの無い場所が現れた。


何じゃこりゃ?と思ったが、
うっすらと記憶が蘇った。


そういえば夜中に煌々とした灯明を見て、
お賽銭を投げに行った覚えがある。



この画像が無ければ思い出す事も無かっただろう。


デジタルカメラのおかげで、
自分の行動を振り返る事が出来る。


純日本的なアナログ感に溢れているから、
思わず足を踏み入れたのだろう。



もう一度行けと言われても、
どこにあるのか全く覚えていない。


そして、
金森さんと話した二つの事も頭の中に蘇った。


彼の愛車は3.5リッターのワンボックスワゴン。
「ガソリンばらまきながら走ってますよ」と笑っておられたが、
手放せないに決まっている。


ガソリンを爆発させて走る事が気持ち良いからだ。


火を制した人類は、
自分に都合の良い生物を仲間に取り込んでいく。

中でも馬は強い男の必需品だった。
その馬が内燃機関に変わった。


ベンツが自動車を完成させてまだ100年と少ししか経っていない。


人類が馬を乗り回すのは遙かその昔。
大事にしていた馬を面倒見るのは大変だが、
家族同様に育て一緒に暮らした。


それと同様の財産を、
誰もがたやすく手に入れるようになった。


なぜクルマを愛するのか。
馬とクルマの最も近い部分は熱き血潮だろう。


その体温と鼓動が男の本能をくすぐる。


昨年EVレースのピットクルーとして、
少しお手伝いした事がある。
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手軽に参加できる知的なモータースポーツとして、
将来性を感じるイベントだった。


静かにサーキットを走る姿は、
なかなかクールで見応え合った。


だが同時に開催された韓国の選手権に血潮が騒いだ。
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とてつもない爆音で、
狂気をはらんだマシンがかっ飛んでいく。


これを見ると血が騒ぐのは本能だろう。
参加者として冷静に見るとEVレースに意義を感じるが、
観客目線で金を払うならEVよりV6だろう。


その日は他のレースも沢山開かれた。
隣のピットには往年の86が溢れるばかりに並び、
レーシングサウンドが響き渡る。
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正直に言うとそちらが気になって仕方が無かった。


そして隣で粛々と充電するEVからは、
遂に熱き血潮を感じる事が出来なかった。
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金森さんと話した二つ目の話題。


それはなぜ内燃機が今後も絶滅しないかという、
期待的予見だ。


この時代でも火を焚いて楽しみたいヒトが多い。
焚き火をしたり、
家に薪ストーブを置いたり、
なぜか炎を見ると心が安らぐのだ。


この本能から簡単に逃れられない。


それと同じように、
いつになってもガソリンで走りたいヒトは残る気がする。


そう金森さんに告げると、
「ワタシ、薪ストーブ持ってます。最高です」と仰った。



だから「燃やす」クルマと離れられない。
共感できる。


もし天気が良ければ美しかっただろう。


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薪ストーブのあるロッジが似合う、
八ヶ岳を横目で見ながら帰路を急いだ。
稜線に沿って寒暖差が明確に現れる素晴らしい瞬間に出会えた。


一定のラインから上はうっすら白く、
紅葉に染まったラインの下に緑の部分が広がる。


焚き火の揺らぐ光と、
炎の暖かみが似合う季節になった。


クルマの鼓動が気持ちよくカラダに染み渡る。


スバルサウンドはこれからも失われない。
ボクサーエンジンがある限り。
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終わり

ファンミーティングで学んだ事

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壇上に巨匠が並んだ。
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紹介しよう。
司会の女性に向かって左から、
スバル商品企画本部長の臺(だい)さん、
お隣がインプレッサのプロジェクトゼネラルマネージャーを務められた阿部さん、
そしてビッグマイナーチェンジしたBRZのプロジェクトゼネラルマネージャーの乾さん、
右端がデザイン部長の石井さんだ。


どの人も生粋のカーガイだ。


マリオがファシリテーターを勤めると聞き、
一肌脱ぐ事にした。


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彼がプログラムを円滑に進行させるためには、
自分の思いを覆い隠す必要があるからだ。


事前に話を聞いたら、
本当は会場席から「MTはどないなっとんじゃ」乱入したいと言っていた。


興味深くミーティングを眺めていたら、
早速手が上がった。
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やはり、
参加された皆さんにはそれぞれ沢山思う事があるんだ。
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すると偶然前に座っていた山崎さんが、
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「ワシの飼いたいクルマがないんじゃ!
どないしてくれはるんや」と、
熱い思いで語られた。
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阿部さんは、
思いの外「マニュアル党」だった。


その事が明白になっただけでも、
山崎さんにとって朗報だろう。


女性司会者から、
それではそろそろ最後の質問を戴きます。
と促されたので厳かに挙手すると、


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まさか自分の後ろに居るとはご存じなかったようで、
山崎ご夫妻は笑いを堪えるのに必死なようだ。


何も知らない女性の司会者は、
「あれ?皆さんと既にお知り合いなんですね」と怪訝な表情を浮かべる。


そりゃそうだ。
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このリアクションを見て、
訝しく思わないヒトは居ないだろう。
阿部さんには排気管が逆になった理由を尋ねた。


臺さんには4WDシステムの方向性を質問した。


頭を抱えながら、
臺さんはとても真摯な回答をされた。
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まあ要約すると、
ACT-4はスバルの大発明で、
こんな凄いモノ世界中の自動車メーカー、
どこも思いも寄らなかったよね。


という質問だ。


でもいつまでもそれに甘えず、
そろそろ何かやりませんか。


というような意見を言った。


今のスバルは、
臺本部長の思いで方向性が決まる。


それは当たり前だ。
何しろこの巨匠は、
初代XVを作った張本人で、
その後現行フォレスターをスバル最高の車に引き上げた立役者だ。



臺さんの実力に恐れおののいたのは、
3代目インプレッサの最終モデルのマイナーチェンジで、
XVの足回りを素晴らしいレベルでまとめた時だ。


当時は地味な存在で、
FWDもあった。


予算の関係で国内仕様のサスは標準のままだったが、
海外仕様では今と同じように嵩上げされていた。


国内仕様の脚は、
その後Sーリミテッドなどで脚光を浴び、
最終型が今でも高額な相場を維持する理由の一つになっている。


その臺さんが、
真摯に答えた内容は以下の通りだ。

「ACT-4はドンドン進歩し、
今では車種ごとに特性を変えています。


「基本は同じでも内容は異なるので、
これからも更に改良しながら作り続けます」
という事だった。



でももう一つの質問には言葉を濁して、
答えたくないようだった。


なので、
あの質問は封印し「会場だけの秘密」にする。
だから聞いた人も一切忘れて欲しい(笑)


きっと何かやってるんだろうな。
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悶絶しながら答える様子を聞いて、
隣の二人も笑っていた。


ところで、
乾さんの腕も相当なものだ。


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なにしろあのトヨタの向こうを張って、
BRZをドンドン次のステージに引き上げる。


しかも飴と鞭を使い分ける。


トヨタにホワイトボディを渡せる人間など、
FHI広しといえども、
そうそう居るわけでは無いぞ。


先日トヨタ自動車の好意で、
GRMN86に試乗させて戴いた。
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エンジンレスポンスが素晴らしく、
これはもう「Sしりーず」そのものじゃないか。
これぞSTIのやるべき仕事だと思ったが、
ジェラシーは感じなかった。


理由は簡単で、
スバルならこの中にH6を搭載できる。


それを作りさえすれば、
現代の「富嶽」としてレジェンドが蘇る。


トヨタの作品を見て、
むしろ天晴れだと思った。
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元町工場があるので、
簡単にカーボンルーフを作った。


これも本気になりさえすれば、
スバルはすぐにでも実現できる。


そのGRMN86を、
ほとんど素の状態で性能的に上回るのが、
今度発売になるBRZのGTだ。


4ヶ月ほど恋い焦がれ、
ようやくミーティングの翌日からチャールサイトイエローの生産が始まった。


中津スバル分は本日16日に工場から出荷される。


GRMN86は凝りに凝っていて、
これで600万円は破格値だ。


こういう事実を後世に残すと、
スバルにとって大いなる刺激になるはずだ。
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完全に二人乗りと割り切ると、
後席の居住空間に気を遣う必要が無い。


だからバルクヘッドを強化し、
NBRで得た知見を思う存分注ぎ込んだ。


レスポンスの良いエンジンだから、
走る気にさせられる。


借り物なので、
思う存分攻めたわけでは無いけれど、
フロントが素直に回り込み、
とても気持ちが良いコーナリングを味わえる。


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トランク内部を外から見ると、
建物の耐震強度を上げる時のように筋交いが入っていた。


これでリヤの横剛性を上げ、
リヤタイヤのグリップをしっかり残せるようになっている。


その効果は抜群で、
これまでの86の特徴だったオーバーステア気味な印象は全く無く、
フロントが綺麗に回り込む走行フィールになった。


するとどこが物足りないのか。


エンジンも抜群。


内装も抜群。


サウンドは行き過ぎ。


車体剛性も抜群。


軽量化も抜群(ほとんど見た目だけだが)。


残念なのはスタビリティだ。
今回のビッグマイナーチェンジの以前も、
各部の板圧アップなどで車体剛性を上げ、
以前より落ち着いた乗り心地になっている。


しかし今回はリヤのサスペンション取り付け部に、
SGP(スバルグローバルプラットフォーム)の開発過程で得た技術を、
大幅に注ぎ込めている。


板圧アップに加え、
ダンパーからの衝撃を美味くボディ側に伝え動かない構造に変わった。


それにザックスのダンパーがジャストフィットした結果、
GTが生まれたわけだ。


ザックスのダンパーに特に大きな仕掛けがあるわけでは無く、
その作り方と精度が、
今回の改良点にばっちりはキマッたらしい。


エンジンも6MTに関して、
ATとは全く異なるチューニングが施されたので、
先日紹介した6AT仕様とは大きく異なる性能に仕上がった。


最後に、
動画を楽しんで欲しい。
抜群のサウンド。良く拭け上がるエンジン。
開発担当者は幸せだったに違いない。やりたいようにやらせてもらえたからだ。
だけどピョンピョン跳ねるような挙動が解るはずだ。ここが少し残念だと思う。リヤに比べフロントの動きが大きい。
フルモデルチェンジに近い改良を受け、遂にピョンピョン跳ねないBRZが誕生した。
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ああ、待ちきれない。チャールサイトイエローのBRZを、間もなくお目に掛けられる。お楽しみに。

昴的アナログ発想とデジタル発想の融合

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週末から日曜に掛け、素晴らしい秋晴れが広がった。
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日曜の朝、
陽の出前に出社した。


店頭の最前列が、
全て歴代のインプレッサで埋め尽くされていた。
感動的だ。


まさに理想の商談環境が誕生した。

インプレッサのもう一つの姿、XVも欠かせない。
ショールームに対照的な2台を揃えた。青空にヒール顔が対照的で凄く良い。
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電動化が進み、バッテリーに望まれる能力も以前とは大きく異なる。
つまり見た目は変わっていないようでも、バッテリーの性能や構造は確実に進歩している。
だから全員でマイスターの資格を取った。
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バッテリーにはサルフェーションがつきものだ。この言葉に聞き覚えが無いかもしれない。
だが最もバッテリーが劣化する原因となる、硫酸鉛の結晶化現象だ。
人間にも似たような現象が起きる。それを「通風」という。
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マイスター試験で満点を取った大宮だが、自身のサルフェーションには知識が乏しい。
すると稲村さんから通風ガイドブックが届いた。
もの凄く感激し、朝礼スピーチでも本を戴いた事への感謝が述べられた。
出張の前日、神奈川から加藤さんがいらっしゃった。
以前からその会社とはご縁があり、高木社長とは旧知の仲だ。
Jプランニングという、ボルボを扱うお店に勤められている。
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中古部品の展示方法を見学したいと言われたので、場内を案内した。おせんべいを沢山戴いた。
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4種類の味が楽しめた。
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軽く砕けて歯触りが良く、後味もサラリと口溶けが良い。
加藤さんに展示よりも掃除が決め手だと説明した。
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良かったら終業前の雑巾掛けに参加しませんか、
とお誘いしたら、
喜んで手伝わせて下さいと仰った。


一緒に雑巾を掛けながら、
まだ若いのに意欲的で、
将来がとても有望だと思った。


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出張から帰ると小包が届いた。
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お手紙と一緒に、
満果惣の海匠焼が入っていた。
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とても美味しい煎餅だ。
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噛めば噛むほど味が出る。
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中部地方にも「ばんかくのゆかり」という似た煎餅があるけれど、これはその一歩上をゆく。
出張中に愛媛県から澤田さんが車検にいらっしゃった。
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いつもすれ違いで申し訳ありません。
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お土産をありがとうございました。
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みんなで美味しく戴きました。


丁度おなじ頃、
東京の難波さんからtuned by STIをお預かりした。


そのリフレッシュプランも完成し、
主にお返しする時が来た。
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愛機を完璧に整えて、
80km試験走行して、
素晴らしい車に蘇った事を確認した。
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可能な限り消耗した部品を交換し、
徹底的に整備すると、
改めてtuned by STIの持ち味が良く分かる。


並行して3台のBPを整備した結果、

やはりBL系も含め、
四代目レガシィはスバルの歴史に残る名車だと改めて思った。
午前中に難波さんに愛機をお返しすると、


午後から次のお客様がいらっしゃった。
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福井の宮山さんが、
奇跡的に走行距離の少ないマレッサを持ち込まれた。

この程度のとても良いKV4は、
間違いなく一生モノに出来る逸材だ。


リフレッシュメンテナンスを任され、
吉村整備士は腕によりを掛けて作業を進めるはずだ。

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勝山市にお住まいで、
近くに恐竜博物館があるそうだ。


お土産にも恐竜のイメージが添えられていた。
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美味しいお菓子をありがとうございました。
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パウンドケーキに黒豆が入り、
練乳で味が調えてある。
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パウダークラッチのCVTとスーパーチャージャー4気筒エンジンのように、
ひとクラスを超えた味だな。


忙しい合間を縫うように、
ショールームの入れ替えが終わった。
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ガソリンのNAと、
ガソリンのモーターアシストが同居するショールーム。
オレンジと黒の組み合わせが、
それぞれでリバーシブルになっている。
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オレンジ色のXVに付いているホイールは、
ユニークな形の専用品だ。
そのタイヤに興味を持った。


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以前からXVにはヨコハマ製のブルーアースが装着されている。ブルーアースE70というエコタイヤだ。
日本の燃費基準を達成するために、このクルマのキャラに合わないタイヤが付いている。
本当なら米国向けのXVに標準装着の、
コンチネンタルタイヤを付けたいが、
市販品に225/55R17というサイズ設定が無い。


ところで赤いユニフォミティマークの位置に、
本来ならホイールの短点が合わせてあるはずだ。


なぜかホイールにマーキングが無い。
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tegoShiはどうか。
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こちらにはしっかりマークが付いている。


ホイールの半径が一番短い所と、
タイヤの最も硬い所を組み合わせる。
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使っていく内にホイールのマークは消えてしまう。


だが新車にライン装着する場合に、
この組み付けをすることで余計な振動の発生要因を減らす事が出来る。


より真円性を高めるために重要だ。


最小公差の範囲で生ずる誤差を、
こうして少しでも減らす。


工場のラインで生産されるコンプリートカーといえども、
作業する人達もやはりtegoShiには一目置くのだろう。


他の新車に比べて誤差が少ない。


STIに持ち込まれて架装するパーツも沢山あるが、
工場のライン上で装着した方が良い部品もある。




たとえばタイヤなどは既に組み付けられたモノを量産ラインで取り付ける。


だから他のカタログモデルと同じはずだが、
良く見ると色々と異なる所がよく分かる。


平川社長の肝煎りで選択されたショーワのスペシャルダンパー。


勿論STIの開発で作られた専用品だ。
これなどもいちいちSTIで換装するより、
ライン上でしっかり装着した方が品質上も安定する。
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スバルは最近特に品質に拘り、
高い精度の商品を世の中に出している。


それは色々な所で解るのだが、
STIから発売されるコンプリートカーは、
更に入念なチェックがSTIの工房側で進められる。


しっかりチェックしたぞ、
そんな風に感じる品質管理の確かさだ。


とにかくネジというネジ、
要所という要所全てにマーキングが見える。
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特にtegoshiはXV HYBRIDの初号車なので、
時間を掛けてSTIの工房からリリースされた。


車の車体はモノコックなので、
動く事が前提で作られている。


以前にも書いたが、
スバルのちょっと違う所はロバスト性の高さにある。


だから使い込んだクルマでも、
マイスターが腕によりを掛けて組み直すと、
とても良い味に再び蘇る。
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tegoShiの向こう側に休息中のS207が見えるが、
6000km走ってもまだ新車の硬さが残っている。


1万キロ乗りたかったが、
他に乗るべきクルマが揃いすぎた。


リフレッシュ後のテストだけでも80km、
それに加え仕上げの終わった中古車も同様に走る。


間もなくBRZが届くので、
それも馴らしが必要だ。


なのでtegoShiもショールームでお客様をお迎えする。
既に広報車に乗って、
真の味を知り尽くした。


興味のある方はDEが始まるまで、
ショールームで触れて欲しい。
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改めてエンジンルームを見ると、
このクルマが単なるエコカーでは無い事がよく分かる。


ガソリンを燃焼させ、
かっ飛ぶクルマだ。


エコなのは見かけだけ。


真実はまさにダウンサイジングターボと同じで、
二クラスくらい上の実力を、
小さなエンジンで発揮するクルマだ。


フレキシブルタワーバーは、
恐らくSTIの工房で、
マイスター達が取り付けたのだろう。


取り付けると簡単に言うけれど、
素人とプロではトルクに関する理念が違う。


縦置きエンジンの良さが改めて身に染みる。


他社のハイブリッドは、
思いエンジンと並んで変速機やモーターが置かれる。


ところがtegoShiのミッションは遙か奥にあり見る事が出来ない。


エンジンの右側をのぞき込むと、
きらりと光るパーツとSTIの刻印が見えた。
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このフレキシブルドロースティフナーも、
恐らくSTIの工房で装着されたはずだ。


見る事は出来ないが、
その近くにあるパワステギヤボックスに、
高剛性クランプスティフナーも装着されている。


これこそ絶対にSTIの工房でしか装着できない代物だ。


部品は簡単で、
手に入れれば誰でも付けられそうに思うかもしれない。


しかし無謀な事は止めた方が良い。


ポン付けして効果が出る部品なら、
とっくにSTIが用品設定するはずだ。


このパーツは締め付けトルクを謝ると、
とても具合が悪い事になる。


それが危険なので用品にはならない。


作業手順や締め付けトルクを公表していないので、
迂闊に装着しない方が良いだろう。
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それにしても、
tSの特徴であるオレンジと、
クリスタルブラックシリカの外装色が、
これほど相性良いとは思わなかった。
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冒頭の悪顔ショットもステキだが、
少し違った角度から、
なかなかフォーマルな雰囲気も漂わせている。

このクルマは紛れもないガソリンの高性能車だ。
夏ならキャンプファイヤーが似合うはずだ。


今のシーズンなら、
澄んだ星空の下で焚き火が似合う。


抜群のスバルサウンドも平川社長の趣味だ。
デジタル臭の薄いクルマなので、
アナログ的な使い方で攻めたいね。


このクルマで冬を過ごすのが、
今からとても楽しみだ。


終わり

ファンミーティングで学んだ事Ⅱ

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石井さんを紹介したい。


石井さんの手腕による、
スバルのデザインコンセプト「D&S」がいよいよ本格的に始動する。


これまでは「胎動」だった。
なぜなら様々なマイナーチェンジや、
特別仕様車、いわゆる「特装チーム」も束ね、
デザインやカラーリングの全体をとりまとめて来られた。


新型インプレッサのデザインは、
丸ごと全てダイナミック&ソリッドで練り込まれた。
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実際のところ、
石井部長になってからカラーリングが新鮮になった。
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ハイパーブルーはXV専用色として温存されているが、
海外では限定でWRXやBRZにも塗られている。


フレンチレーシングブルーに近いので、
スポーツカーと相性が良い。
日本ではXVのイメージを大切にする理由から、軸足をきちんと据えてデザイン戦略を進めている。
それほど今ではXVのステータスが上昇し、今後も衰える事はないだろう。
だからこそ、ぶれない戦略を取る石井さんの手腕が光る。
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石井さんには申し訳なかったが、少し意地悪な質問をした。
「予算が足りなくて、フロントよりリヤランプの方がお金掛かってないですよね」
予算という重要なファクターを、軽んじるつもりはなく、優先順位で割り当ても決まる。湯水のように使ったら、とんでもなく高い車になってします。
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石井さんは、「ランプには決して予算をけちったわけでなく、しっかり掛けて作りました」と仰った。
その言葉に嘘はない。なぜならこれまでの倍の数になり、内部構造も凝った作りになっている。
「決してこのランプが悪いのではなく、お金を払ってでも格好良くしたいヒトのためにもう一丁作って欲しい」
そんな理想を述べた。
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先代のインプレッサもテールランプがオシャレだった。ちょんと摘まんだようにランプサイドが張り出し、遠くから見ても「インプレッサだ!」と認識度も高い。
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確かにお金は掛かっている。上下の画像を比較すると解るように、ランプを片側2個に分割した事で、テールゲートの開口幅が一気に広がった。
相変わらず立体感があり、サイドビューとの繋がりも良い。
特にショールームにで良く見て欲しいのはココだ。
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ダイナミック&ソリッドの考え方には、大胆に空気を切り、そして流麗に流すという基本がある。
クリアレンズの部分を、あえて上部の赤いレンズから突出し、エアロダイナミクスの役割を担わせた。
だからこそ、重みのある色にまとめて欲しい。
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決して欧州かぶれな訳ではない。日本が少しおかしいのだ。
夜でもやたら目ったら明るくしたがる。街路灯が多すぎるし、チカチカするほど明るい店ばかりだ。
コンビニなどその典型で、真っ白な蛍光灯でギラギラ商品を夜中でも売り続ける。
これって異常だよな。資源無い無いって言いながら、やってる事は真逆じゃないか。
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ドイツを走ると気がつく。日本に比べ夜になると道路は暗い。
ガードレールがないので、反射板の付いた左右のポールで道幅を判断する。
要するに右と左のポールに違うマークを付け、車線の認識もし易くなっている。
だからランプで「割り切らない」ので、凝ったランプがあの国から生まれる。
日本でもそういう考え方にシフトして、国土交通省も古い頭を少し洗い直すと良い。
石井さんは、恐らく全部わかっていて、それが実現できないだけだろう。
だからせっかくのデザインがもったいないので、高いお金を払っても、こじゃれたランプにしたい人のために、純正パーツをリリースして欲しい。
色々なサードパーティから、面白いランプが立て続けに出ても、それらを顧客に勧めない理由は「クオリティ」だ。
スバルの内部基準は非常に高いハードルがあり、いい加減なモノを絶対に作らない。
その期待から、もう一つのランプを制作するようお願いした。
石井さんのデザイン力は、色だけに留まらずライフスタイルまで視野に入れている。
最近の作品で驚いたのが、OUTBACKにもうすぐ加わるX-ADVANCEだ。
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このブログの愛読者なら覚えているだろう。ヤドクガエルの緑色モルフだ。
これが素晴らしいと書いたら、本当に実現させてしまった。
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X-ADVANCEのカタログを見て、即座にプラチナムグレーを発注した。どうも資料を読むと、このまま特装で終わるようなクルマではなさそうだ。フォレスターのX-BREAKよりブラックエクステリア化が好印象で、完全に大人のクルマに仕上がっている。もしかしたらX-BREAKのように、いずれカタログモデルにするつもりで企画されたのかもしれない。昔からスバルの特装車は、別動隊の特装チームで企画されると聞いている。是非ショールームに入れて、このクルマを深堀りしたくなった。どんな深い思いがあったのか聞きたくなった。
例えばホイールとルーフレールとドアミラーを揃って黒色化し、前席のベントグリルとハザードスイッチをピアノブラック化したところには、フォーマルな印象さえ覚える。ところが全体はスバルが得意とするスポーツカジュアル(スポカジ)路線でまとまっている。サイドオーナメントと、室内のステッチをイエローグリーンにした所に、ヤドクガエルの緑がイメージできる。これは本当に待っていたカラーコーディネートだ。
ディーラーOPのマットにも同系色が選べる設定を見て、ダイナミック&ソリッドの野望を感じた。これでバンパーとグリルに何かアクセントがあれば満点だった。だが価格を考えたら文句を言えない。300万円以下の298万円とは興味津々だ。石井さんに聞くと、やはり想像した通りだった。X-ADVANCEはデザイン部のハンドリングで進められ、エクステリアとインテリア、それにカラーを石井さんが監修した。グリーン色も、『元気が出るグリーンを出す様に!』 と指示し、わざわざ何色もサンプルを自分達で塗装調色して決めたとのことだ。
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こうしたデザイン力と、
スバルが得意とするモノを凝縮させ、
今のクルマが生まれている。


その重要な部分をDNA研修で解き明かした。


前回も人気のあった、
このセミナーに集まる人は、
理科系のプログラムが大好きだ。


そこを良く理解した上で、
事前に参加者を募り、
体育館をうまく会場に仕立てた努力が素晴らしかった。


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玄関で受付を済ませると、
左側がパワーユニットのセミナーで、
右側が衝突安全のセミナーに分けられている。


前回同様に同時進行の形をとった。



パワーユニットの講義では、
そもそもなぜスバルが水平対向エンジンに拘るのかを、
歴史的背景から解りやすく解説した。


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そして最新のCVTと、
極限まで磨きこんだFB20型自然吸気筒内燃料直接噴射エンジンの全てを説明された。


右側の衝突安全もスバルには欠かせないセミナーだ。
何しろアイサイト発売以来、
かなりの年数が経過したにもかかわらず、
未だにこれを凌駕するシステムは誕生しない。


いよいよ中国にも投入を予定する、
現在のスバルが看板並みに大切にする技術だ。
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もうすっかりおなじみの関口さんは、
この分野のオーソリティだ。
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解りやすく0次安全から説明され、
素晴らしいプログラムだと思った。


0(ゼロ)次安全とはスバルが誕生してから、
ずっと継承され続けた大切な理念だ。


海外でBMWのM4を散々乗り回した後、
アウトバックに乗り換えたら、
心の底から「ホッ」とした。


このコクピットに収まった瞬間に感じる、
居心地の良さは、
0次安全を常に忘れなかったスバルの精神的財産だといえよう。


機能性を重視したデザイン力の高さに加え、
クルマの本質的な基幹性能であるパワートレーンやシャシーを鍛え上げ、
更に総合安全性能で世界トップに君臨した。


これがスバルの強さであり、
それを堂々とファンに示す気概として発露した。


小島さんの努力は確実に成果を残した。
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アウトドアとスバル

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トピックスだ。
遂にスバルが米国で新兵器を炸裂させた。これは紛れもなくD&Sの結晶だ。彫刻刀で美しく削りだしたショルダーラインと、フロントホイールハウスの造形を、そのままつまんでサイドシルの上に走らせた。
サイドビューに深い表情が生まれ、その結果ホイールベースの長さや、前後のオーバーハングを全く意識させない極上の作品に仕上がっている。
これぞまさに石井イズムの求める極限の姿だろう。
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これほどクルマの長さを意識させないデザインを作り出すとは、もうマジックに近い離れ業だ。
新色はアウトバックのタングステンメタリックより、少しセピアブロンズ寄りの調色だろう。
コバルトブルーのアイラインと、オーバーフェンダーに埋め込まれた車幅灯が、スバルのアメリカンな少し違う雰囲気を醸成する。
ミーティングの話を続けよう。「家畜」と土や草原は良く似合う。だからアースカラーのSUVがとても良い。
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セピアブロンズメタリックを、カタログ上で再現するのは至難の業だ。
だが色彩感覚の豊かな人なら、確実にこのアースカラーを選ぶはずだ。

アウトバックも恒例の年改を受け、
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新色のブラウンが追加された。
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この色とアイボリー内装は完璧な組み合わせだろう。アウトバックの新色も、土の上だとこんなに素晴らしい。
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スバルファンミーティングの人気スポットだ。
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既にかなりの人が集まり、
長蛇の列が出来ていた。

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既に体験されて、
取材班からインタビューを受けている人も居た。
皆さんの胸に新キャラクターが抱かれていた。
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かなりガチな取材で、
気合いの入ったクルーの仕事ぶりに感心した。


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たのしそうだなぁー。
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ゲレンデをタクシーライドし、
ジェットコースター気分も味わえるからだ。
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ヒルディセントコントロールが作動し、
ドライバーただステアリングをしっかり握っているだけで、
他には一切何もしない。




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何も知らずに乗ると、
ここでスリルを味わえる。


大勢並んでいる中で、
取材で同乗するのは気が引けた。


午後になるとプログラムも一段落して、
スタッフだけになったので同乗させて戴いた。
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現場指揮者は大物だった。

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紹介しよう。
スバル第一技術本部
スバル研究実験センター管理課
課長 秋山徹さんだ。


回りくどい表現の所属だが、
要するにSKCの「親分」の一人で、
レガシィ世界記録樹立にも関わった、
スバルの歴史を良く知る人物だ。

SDA(スバルドライビングアカデミー)で、インストラクターを務めておられると伺った。
後で知った。何と彼がSDAのチーフインストラクターだった。
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ミーティングの後、会社で最新のスバルマガジンを読んでいたら、先日の22Bオーナーズミーティングが取り上げられている。
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「ほほう」と、思わず笑みをこぼしながら熟読していたら、
何とそのすぐ前のページに、秋山さんの特集記事が載っていた。
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何と不思議なご縁だろうか。


体験同乗などを安全かつ、
参加者に刺激的な内容で進めるには確かなスキルが欠かせない。


ドライバーを務められていたのは、
日頃カーグラフィックなどで活躍中のプロだった。


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ヒルディセントコントロールの凄さを体験した参加者は、
やはりスバルとアウトドアスポーツは切っても切れない関係にあると感じただろう。


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フォレスターのスタディモデルがVIZIVでは無かった。



この事実は、
今後のスバルがどのように素晴らしいモデルを誕生させるのか、
物凄く深い意味を持っている。


今後がますます期待できる。

スバルのイエロー戦略

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「ダイナミック&ソリッド」
スバルの新しいデザイン戦略をこのように表現した。
実は大きな間違いだと解った。正確にはダイナミック×ソリッドなのだ。そこには方程式があった。すなわちある解を求める時に、因数の大きさにさじ加減を与えていた。「&」では単なる足し算に過ぎないが、「×」にするとレバレッジが変わる。そうする事で今後のスバル車には、そのクルマの特性に合わせてダイナミックとソリッドの比率が異なるデザインが生まれるのだ。しかも絶対値が存在せず、思いがけない作品が誕生する可能性を秘めている。

その一部である、カラー戦略はどのようになっているのか。
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ファンミーティングも終わりに近づき、夕暮れが忍び寄った。
遠くに見えるffー1スポーツを見ながら、会場を後にしようとすると、
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大好きなイエローが目に飛び込んだ。これも特装車で発売された、記念すべきスパークリングイエローだ。
イエローを美しく染めることは至難の業だ。
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ミーティング翌週から、望桜荘の銀杏が黄色く色づき始めた。
そして昨日の午後、遂にBRZの特装車が到着した。
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世界限定300台。そのうちの100台が日本で販売される。
先週から生産が始まり、出荷されたチャールサイトイエローのGTだ。
夕日を浴びて佇んでも赤みが少ない。
そこが重要だ。
赤くても、青みがかってもボディカラーとして片手落ちだ。
最初に見た第一印象は、コーンズのショールームで見た跳ね馬のイエローだった。
これが違う光の中でどのように変化するか。
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夜中から雨が降り始め、銀杏が一気に落葉を始めた。
毎年起こるこの瞬間に、今年は見事に立ち会えた。
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ポタポタと音を立てながら黄色いカーペットを作る様子は、いつ見ても本当にダイナミックだ。
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そのすぐ脇に展示場から追い出されたBRZが佇む。良い色だ。
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雨の降り注ぐ展示場にもう一度BRZを戻す。抜群の存在感だ。
スバルが久しぶりに放った痛快なボディカラー。
その名はチャールサイトイエロー。
この魅力を順番に解き明かしていきたい。

山ごはんとスバル

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水曜日に、特急「しなの号」で名古屋に行った。
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保険募集人の更新試験を受けるためだった。駅に送ってもらいながら、終わったら飯でも食べに行こうかと誘ってみた。
電車の旅も悪くないが、やっぱりワクワクしない。電車を待つのも煩わしいし、そのための時間合わせが好きじゃない。
行動を電車に支配されるからだ。
クルマ好きが絶対にこれ以上減らない。そう確信する理由でもある。
自動車家畜論を理解すれば、大量輸送機関とクルマを混同させる事もない。
試験が終わり、名古屋駅からメールすると、
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娘のリクエストが届いた。
完全に支配されている。我ながら情けないが、支配者に素直に従った。ごはんは家で支度するから心配ないという。
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ホタテとカンパチのカルパッチョ。海鮮物が好きなので堪らない魅力だ。
牡蠣が好きなので、青野菜と牡蠣の炒め物も仕上がった。
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飴と鞭が揃っていた。
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牡蠣のオリーブオイル煮や、トマトとモッツァレラチーズも好物だ。
頼まれたケーキを出すと、妻と娘の歓声が上がった。
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これがミルクレープ。780円だった。
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流石に一つでは寂しいので、洋なしのミルフィーユを独断で買ってきた。
ケーキを買いに行ったつもりが、トンデモナイ物欲に襲われることとなった。
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昔あったビルも含め、そもそも大名古屋ビルヂングに入ったこともない。
ケーキ屋の場所を調べるために案内板を見ていた。
すると、ケーキ屋よりもっと興味深い会社の名前が見えた。
諏訪のモンベルで焚き火用の道具を見てから、スノーピークの商品が気になっていた。
ケーキを急いで買って、帰りの特急「しなの号」に間に合うよう急いでスノーピークに向かった。
最近の若者に、あまりがつがつした意欲を感じない。
何かサラッとした独特の感じだ。
大名古屋ビルヂングは、古式ゆかしい名前の割に、東京スタイルを「ピッチリ」とコピペしたオシャレな場所だ。
そのオシャレなデジタルの世界で、アナログ製品を売るのは難しい。
衝動買いしようと、ガツガツしている客にとって、デジタル対応の店舗は虚しい。
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とても火遊びがしたかった。
男の欲望、それは火遊びだ。
炎を見ると「ホッと」する理由は、太古の頃に備わった遺伝子だろう。
ヒトが猿とどう分かれたか見たわけではないが、両者の違いは簡単に分かる。
「火を制す」これが他の動物を支配下に置く事を可能にした。
猿から分かれたヒトは、進化を重ねながら自分に都合の良い動物を仲間に引き入れた。
こうして家畜が生まれ、ヒトは繁栄の糸口を掴んだ。
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本当はランタンが欲しかった。
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アパレルが沢山溢れるカッコ良い店舗にも、
火遊びの道具は小綺麗に並ぶ。
この店は求めるイメージとかなり違うぞ。土の匂いや生臭さがまるで無い。
ぽつりとレジに佇む店員に声を掛けた。
ランタンはどこですか。
こちらです。
でかい。
これしかありません。
ランタンにギガパワーは必要ない。
そうですか。
もっとちっちゃいのがあるだろう。
ああ、あれですか。
あれだ。
あれはいつも売り切れです。
この店に何時入るのか。
何時は入ってくるか解りません。
言われたことは出来る優秀な若者だが、どこの店でも同じように苦しみがある。
それなら金払って行くから送ってくれ。
はあ。
絶版モデルなのか。
いえ違います。
それなら今日お金払うから宅急便で送ってくれ。
え?
中津川から来てるのでまた来るのが面倒だ。
解りました。
ところで確認するがその商品はどんな奴だ。
ノクターンですよね。
ノクターンかどうか知らないがカタログはないのか。
こちらです。
これだ、これで良いから送ってくれ。
解りました。
ところでせっかく来たから見せてくれ。
何ですか。
ガスとバーナーだ。
こちらにあります。
どれが良い。
チタン製が軽いです。
材質以外に何が違う。
火の付け方です。
山登りに使わないので火の付けやすい方をくれ。
解りました。
ガスもくれ。どれが良い?
寒い時は金缶です。
キンタマ?
キンカン!
熱量が違うのか。
そうです。
解った。全部まとめて払う。値引け。
出来ません。
そうか。解った。
ありがとうございます。
で、ここにあるカードというのは何だ?

入会するとポイントがたまります。
入会金が必要なのか。
いえ、要りません。

じゃあ、入るよ。
ありがとうございます。



ヤレヤレ、変にうっとうしくなくて、可愛いヤツだが、コイツは物欲を下げるオトコだ。
火遊びが好きなオトコの本質が見抜けん。
ガツガツしたヤツにはガツガツ食って掛かれ。。。と胸の中で囁く。

そんなわけで、【商品名】ギガパワーストーブ 地【着火方式】オートイグナイター【型式】GS-100A【主要諸元】奥行×全幅×全高(mm):35×46×82(収納時)使用時106パイ×67.5mm総重量(g):456馬力辺り重量(g):114燃焼時間(分):85最高出力 4ps【ガス消費量】210g/h【税抜本体価格】5.900円
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こいつを導入した。
ケーキを食べた後で、
卓袱台の上に出した。


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火の付け方をファンミーティングで覚えた。


ヒヒヒヒ、
火が付いた。


こう喜ぶと女は呆れる。


心中で「猿め」と呟きながら、
太古の昔に心が飛んだ。


カードを作っただけですぐメールが来る。
山井太というオトコ、
流石に抜け目がない。


「好きなことだけ」を仕事にするのだそうだ。


「好きなスバルだけ」を仕事にするので彼には共感できる。


ただし彼も苦労しているだろう。
いくら格好良く仕事を作っても、
それに胡座をかくと、
執念を忘れたモノが生まれる。


その執念は、
逆境から生まれる。


逆境をどう伝えるのか。


これからの経営者の使命かもしれない。


スマホに届いたメールに、
スバルの様な限定商法が記されていた。


思わずそのまま購入しようとしたが、
思いとどまった。


それをやってしまっては、
名古屋で買い物した意味が無い。


ヒトから直接買いたいのだ。
「あなたはどう思う」
という問いに対して、
「なるほど」と納得させられる相手を選びたい。


思わず買おうとした商品は石油ストーブだ。


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特急「しなの号」の中で受け取ったメールには、2016年限定商品、スノーピークレインボウストーブ、2016エディションと書いてあった。
火遊びの好きなオトコは、こういうキャッチにからきし弱い。
振り返れば、BRZのイエローエディションが、たった5万円の追加で買えた。これは割安だった。
この石油ストーブは、ベースモデルの黒に対して、ただ外板がシルバーというだけで、性能は全く同じらしい。
【商品名】スノーピークレインボーストーブ2016エディション【種類】自然通気型開放式石油ストーブ/しん式・自然対流型【着火方式】単二乾電池2箇電池点火【使用燃料】灯油【主要諸元】奥行×全幅×全高(mm):388×388×485.7質量(kg):6.2
燃焼時間(分):85
暖房出力:2.5KW出力当たり重量(kg):2.48油タンク容量:4.9L【最大燃料消費量】0.243L/h【燃焼継続時間】約20時間
【税抜本体価格】
39.800円

思わずポチっと注文しようとして、左隅の×点を押して画面を閉じた。

こうやって迷っている間に、買えば良かったモノを買いそびれることもある。
スバルの「O部長」もその一人だ。「中津さんにイエローがあるんですよね。迷ってる内に買いそびれました」と寂しそうに呟いた。
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ストーブを買いそうになって見合わせた気持ちは、BRZのイエローエディション購入を躊躇う感覚と大差無い。
では何を根拠にBRZ購入に踏み切ったか。それははっきり言える。
イエローに関する商品知識を、もともと豊富に持っていたからだ。
もし「O部長」に相談されたら、迷わずに「買え」と言った。
相談した相手が悪かったな(笑)。
スノーピークレインボウストーブ2016エディション購入を、ギリギリでなぜ思いとどまったか。
商品知識が全く無く、そもそも元の値段も知らない。
何台作るのかも明記せず、「追加生産しない」とあるだけだ。
限定商法としては片手落ちだろう。
クルマをネットで買うと失敗する理由も、都合の良い情報しか入手できない所にある。
ストーブも使ったことのある人から買いたい。
価値観はそれぞれだが、25%以上も余分に払う魅力があるだろうか。
冷静になって良かった。イエローエディションの価格は、ベース車の僅か1.62%に過ぎない。
スバルのカラー戦略は驚くほど良心的だ。
もう少し土の匂いもある店が良い。そのように理論づけることが出来た。

どちらにしても、アウトドアでも使える石油ストーブを、早朝のデスクワークで使いたい。
このストーブなら多様性があると思った。
赤外線の暖房器具が壊れたので、その代わりに使ってみたい。
ファンミーティングに参加して良かった。この時に様々なひらめきがあった。
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煮炊きの原点は火力の活用だ。
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スバルファンミーティングで
とてもユニークな体験コーナーが設置されていた。
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お兄さんの手に、
食材が握りしめられている。


ちょっと美味そうじゃ無いか。


それで一人前だそうだ。


中に入るとコーヒーもあった。


正確には#スバコミ「山メシ&コーヒー」というプログラムだった。
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イベント専用にブレンドしたコーヒーがある。
売ってもらうことが出来るなら、
今後当社の感謝ディで是非使ってみたい。


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SOTOでまとめられたスバルのイベントだから、
ネットショップ専用のスバル用品もある。


スバルファンミーティング コーヒーワークショップを紹介しよう。


使うのはエアロブレスだ。
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こちらが新宿御苑にある、
ロースターカフェ
「4/4シーズンコーヒー」を経営される斉藤淳さんだ。


残念ながら試飲できなかった。
入れ方がユニークで、
特別な器具を使い大自然の中で楽しめる。


要約すると、
器具に引いたコーヒー豆を入れ、
お湯を注ぎ攪拌したら1分待つ。


フィルター付けてセットし逆さまにする。
1分掛けてプレスして抽出する。


実に面白そうだ。


ちゃんと食後まで考えた素敵なプログラムだ。


女性司会者の紹介で、
ちょっと見た目が美味しそうな男性が現れた。


腕に書かれた文字を見て誤解した。


「え?凄い大胆・・・」


「愛と性欲」と誤読した後、
「愛と食欲」と見直して、
更に間違いに気付き、
もう一度目を凝らした。





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レストラン「愛と胃袋」を主宰される、
オーナーシェフの鈴木信作さんだ。
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スバルのチアガールも応援に来ていた。


そのせいか、
少しガツガツしてしまったようだ。
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和食の丁稚奉公から身を起こし、世田谷の太子堂でフレンチの店を構えた。その店の名が愛と胃袋というわけだ。
既に沢山のファンを持つ、たたき上げのオトコだ。
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用意した材料は全て事前にパック化し、人数分に分けられていた。
東京でフレンチを極めた後、
縁あって今年から山梨県の北杜市で「お泊まり付レストラン」を開業する。

「お泊まり付」に共感した。
こういうオトコから「逆境」を学ばせて戴きたい。
真摯にそう感じた。
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材料・早茹でペンネ・飴色に炒めたタマネギ・まいたけ・しめじ・生クリーム・塩胡椒・水
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レシピは、・鍋にお湯を沸かす・沸いたら具材を一気に投入・1分間にて柔らかくなったら生クリームを入れる。・好みに応じて塩胡椒で調える
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たったそれだけで簡単に作れる。
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美味かった。


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この時に、ガスコンロを絶対に買うぞ。
と思ったんだ。


アウトドアで食べる食事には、
カロリーと手早さが求められる。


本当に良い勉強になった。


おわり


ドライブエクスペリエと各種体験教室

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レガシィツーリングワゴンのリフレッシュを、

四日市の森本さんから承った。
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マニュアルらしさは見事に蘇った。


シフトリンケージや、
クラッチの消耗品を丁寧に交換されたBP5は、
嬉しそうに主の元に帰った。


やっぱりマニュアルは良いね。


スバルファンミーティングのレポートを続けよう。
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宿泊する人も多かった。
18時以降は秋の星空ツアーが開かれた。


今年の6月に中津スバルでも星空観望会を開いた。


天体望遠鏡の扱いを教えてもらい、
4つの天体を連続で観測できた。


太い天体望遠鏡に初めて触った。クルクルひねると台座が動く。
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この望遠鏡は優れもので、
ぶら下がっている弁当箱のようなモノを使って、
オートマチック操作も可能だ。


あまりやる気のなさそうなお姉さんが、
無愛想に説明してくれた。


多分眠かったのかもしれない。
本番は日が暮れてからだ。


ビクセンの協力で、
見た事のない天体望遠鏡に触れることができた。


オートマチックも良いけど、
ぶら下がってる箱だけでは動かない。


便利そうでも、
やはり基礎から学び、
星野動きを追従する方が面白いだろう。


それに扱い方を知るためには、
まず「習う」より「慣れろ」かもしれない。


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岡山から木原さんがいらっしゃった。
何度か申し込みを戴いたが、
なかなかお忙しくて参加できず、
ようやく宿も取って中津川までいらっしゃった。


奥様と観光を兼ねてのレクチャーだった。


希少なS204を入手され、
その愛機で最新のドライブスキルを入手された。


やはり一歩踏み込むと、
レクチャーの重要性が身に沁みる。


ファンミーティングでは、
DEのような楽しいプログラムも用意されていた。


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インストラクターは檀拓磨さんだ。


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とても気さくな方で、
会場は大いに盛り上がっていた。


富士重工の社員も、
ボランティアで応援に駆けつけていた。


このアットホームな雰囲気は、
スバルならではだろう。
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良く見て欲しい。
まるでニュルのトレーニングと同じだ。


コース上にAPEXが記されている。
上手くマウンテンバイクを走らせるためのレクチャーが4回繰り返された。


本当に充実したイベントだった。


ここに集まった人達は、
何をするのだろう。


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このワークショップも楽しそうだった。


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長身の男性が講師だった。


参加者はテントの下に並べられた板を思い思いに使いながら、
実にシンプルな打楽器を作った。


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カホンと言うそうだ。
午前と午後の2回に分け、
打楽器作りが進められ、最後はステージでプロと一緒に演奏を楽しんだ。


こうして参加者は、
様々なイベントを楽しんだ。


最初は参加人数をもう少し増やしても良いのではと思ったが、
一日を通じて無理のない楽しい内容になっていた。


適切な参加枠で、
誰もが満足できる内容になったはずだ。


次の企画が楽しみだ。


小島室長、
お疲れ様でした。
そして、
ありがとうございました。


限定商品の難しさとイエローエディションの優秀性

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駒ヶ根の朝山さんから、美味しい「あんころもち」が届いた。
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ありがとうございました。


神戸から中塚さんがいらっしゃった。
彼は大学生で、
将来SUBARUで働きたいと希望されている。
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神戸の名物を戴いた。
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シューラスクを初めて食べたけど、
これとっても美味しいね。
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「かどふく」の佐藤さんも来店された。
愛機R1にB&Bサスペンションを装着された。


想像以上の仕上がりだと、
大変喜んで戴けた。
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お土産まで戴き、
ありがとうございました。


やはり美味いモノは「定番」に限る。


最近、
土の匂いが気持ちよくて仕方が無い。
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ドクダミの繁殖を抑制するため、
地下茎ごと除去を続けた。
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だんだんドクダミの匂いが良い香りに変わり始め、
不思議な空気が漂い始めた。翌檜とサツキは植えたモノだが、
それ以外の樹木は全て自然発芽して、
緑の環境を徐々に構築する。


ちょっとだけ手を加えながら、
気分の良い場所を広げている。
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土の匂いが大好きだから、
土の匂いがしないアウトドア「ブランド」に疑念を抱いた。


スノーピークのレインボウストーブ購入を検討したが、
結局見合わせた。
そこで隣のパソコンで、
アウトドア用の石油ストーブを検索した。


すると、
右側に思わぬ商品が現れた。
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そこでもう一度左側の商品を良く確認し、
右のモニターを凝視した。
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ほぼ同じ商品が1万円以上安い値段で売られていた。
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側面のガードが少し違うが、
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安全面から考えると、
こちらの方が良さそうだ。
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驚いた。
もともとトヨトミの製品なのだ。


スノーピークは鋭い発信力を持ち、
顧客を惹き付けるが、
これは胸を張って売れる商品ではないだろう。
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そう思ったら、
小包が届いた。
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入荷の目処が立たないと言ってた割には、
思いがけない早さで商品が手元に届いた。


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箱を見てちょっとがっかりしたけどね。
この程度のモノまで、
国内で作れないほどなのかと。
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SPEC


【商品名】
リトルランプ ノクターン
【着火方式】
着火口点火
【型式】
GL-140
【主要諸元】
奥行×全幅×全高(mm):40×42×105
重量(g):102
燃焼時間(h):35 GP-250G使用時
【ガス消費量】
7g/h
【税抜本体価格】
3.500円


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火を着けやすいとは言えないが、
なかなか洒落たデザインで、
容器にも統一性がある。
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どうして韓国で作るのかよく分からない。
電気のない場所で便利な商品と言うより、
これは玩具に近い趣味指向性の高い商品だ。


500円余分に払って送ってもらったが、
良い授業料になった。


完全に目が覚めた。


非常に趣味性の高い商品を扱うので、
直感で良いか悪いか解る時がある。


SUBARU BRZ
6速マニュアルがいくらするのか。
カスタマイズベースやレース仕様、
それに普及版の「R」もあるけれど、
主力はやはり「S」だろう。
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その「S」のベース車が275万円。
それに11万円出すとリヤスポとアルカンターラパッケージが付く。
286万円だ。


更に21万円出すと、
ザックスダンパー、
ブレンボブレーキ、
専用アルミホイールが付く。


これが「GT」の成り立ちだ。
こう考えると税抜き車両価格307万円は決して高くない。


イエローエディションは
それに5万円出せば買えた。

湿った空気の朝だった。
夕日の中で見たチャールサイトイエローと全く違う。
このクルマなら胸を張って売れる。


BRZには初代インプレッサWRXと同じ血が流れている。
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だから軽くて思い通りに操れる、
最高のスポーツカーに仕上がっている。


いま中津スバルはGCでいっぱいだ。
最も新しく仲間に入ったクルマもあるし、
東京からリフレッシュメンテナンスで預かっているGC8もある。
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車体補修と、
エンジンオーバーホールを待つクーペも自分の順番を待っている。


宮山さんのサンバーも、
いよいよリフレッシュに着手した。


朝の工房前に20世紀のクルマだけが並んでいた。


今でも胸を張って売ることが出来る商品だが、
最新のBRZはもっと胸を張れる。


単なる色替えで、
限定好きな人達を、
あざとく煽る商品ではない。


以前から何度もSUBARUに対して、
「スクールバスイエロー」を止めて欲しいと言い続けた。


それでも作り続けた「やむにやまれぬ理由」は理解している。


ソリッドに拘るからだ。
パールを入れると手っ取り早いが、
スパークイエローのように、
綺麗でも鮮やかさが不足した色になる。


それはいくら綺麗でも、
アグレッシブなスポーツカーに似合わない。


いわゆる「滲んだ色彩」になってしまう。


それはタンジェリンオレンジパールにも当てはまる。


あの素敵な色が、
光線の加減によって濁ったように見えるのは、
パールを入れている事に起因する。


昭和の終わりから平成に掛けて、
特別感を煽ったパールだが、
今はそれほどありがたみも無くなった。


最近では愛機にホワイトパールを選ばない。
その理由もそこにある。
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ショールームにあるタンジェリンオレンジ・パールを、
とても綺麗だと思う。


だがスポーツカーには似合わない。


上手い具合にガラス越しに赤と黄色も見えている。
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ライトニングレッドは色褪せにも強いタフなレッドだ。
その右脇にG4に遮られながら、
美しく発色するチャールサイトイエローが見えるはずだ。


鮮やかな赤や、
パールカラーに比べ、
鮮やかなイエローを塗るのは何が難しいのか。


それは染色性だろう。
そしてイエローは色褪せする可能性も非常に高い。


SUBARUにとって、
イエローは誕生して以来使い続ける、
大切なコーポレートカラーだ。


それに加えスポーツカーこそソリッド色であるべきだ。
そこをあくまでも譲らず、
光輝材を含まないイエローを調色し、
特殊な塗料を使わず明度を上げたボディーカラーが生まれた。



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BRZには必ず重視するドアハンドルも付いている。
彼らは胸を張り鮮やかなイエローで染めた。
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シートとBRZの刺繍も、
鮮やかな黄色に染めた。
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しかしステッチは違う。
イエローのように見えてイエローではない。


理由は二つあるはずだ。


イエローの糸にすると、
あっという間に褪色するが、
金色の糸は褪色しにくい。
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既にSUBARUは、
先代のフォレスターでそれを実証している。
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もう一つの理由は、
SUBARUが拘る0次安全に関わる事だ。
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ステアリングやインパネ加飾パネルなどの糸を黄色にすると、
運転の視界に黄色の糸が入る懸念があり、
少しトーンの落ちるゴールドにしてある。


逆にドアを開けた時のインパクトを高めるために、
シートとドアグリップは思い切ってボディ同色に演出した。


それでいて、
運転に集中できる配慮も忘れない。


今のSUBARUデザインが冴えに冴える一端を見た。


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メーターも精緻になった。
GTにはTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ付メーターが装備される。
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走り出すとこのように美しく、
ステアリング右側のボタンで自在に表示を切り替えられる。


これまでのようにステアリングから手を離す必要が無い。


静岡から後藤さんがいらっしゃった。
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流石に目が高い。
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心臓部を迷うことなく指さした。
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久しぶりに耐熱縮み塗装の、
アルミ製インテークマニフォールドが採用された。
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スポーツカーは、
やっぱりこれでなくっちゃ!



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ストラットタワーを補強するパーツも、
以前と少し違う気がする。
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イエローとブラックの対比が美しさが際立たせる。
ホイールとドアミラーもブラック化された。
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新しいテールランプとリヤスポもステキで、
全体的にとてもシャープだ。


BRZの文字まで黒色化され、
本当にクールな仕上がりなんだ。


JAFCAが主催する、
オートカラーアウォード2016に、
BRZイエローエディションがノミネートされている。
他にレヴォーグSTIとtegoShiSもノミネートされ、
SUBARUがかなり目立つが、
他社のプリウスイエローやNSXなどもサイトで確認できる。
12月のに審査でどのような評価が下されるのか、
今からワクワクするぞ。





「明るい黄色」と簡単に言うけど、
そう簡単にかないぞ。


工場で塗装する人達はきっとそう思うに違いない。



黄色の塗料は下地が透けやすいので、
実際の作業は大変だ。


しかもSUBARUは混流生産しているので、
BRZを作る工場ではレヴォーグや新型インプレッサもフル生産中だ。


工場見学に行くと解るが、
暇な工場と忙しい工場ではライン速度が違う。


なぜなら納期待ちが3ヶ月以上に広がりつつある現在、
かなり速い速度で生産が続いている。


そこでイエローを塗装すると決断した理由は、
GTが誕生したからだ。
工場の全ての人達が団結して、
GTの量産に向け新イエローを世に出すとの頑張った。



ライン速度を落とさずに、
難しい色が塗れた理由は企業秘密だ。
BRZのイエローだけ、
塗装作業時に特別な工夫が必要だった。


だから台数も限定にせざるを得ない。
狡猾な限定商法ではなく、
Yellow Editionは胸を張れる作品なのだ。


黄色いスポーツカーを見るために、
一宮から永島さんがいらっしゃった。
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いつもお気遣いありがとうございます。
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箱の中には、
美味しい生菓子が詰まっていた。
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羽二重餅だ。
こしあんと粒あんの2種類があり、
形もそれに合わせて変えられている。
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とても美味しく戴きました。
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丁度2台並んでいる、
BRZの塗膜を永島さんと一緒に比較した。

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写真では解りにくいが、
白と黄色で側面の映り込みが違う。
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艶が無いのではなく、
映り込んだ姿が少しぼやける。
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これが透けないための秘密なのか。


少量生産らしい塗り方だ。
デリケートなことを言うヒトには、
売る前に説明が必要だ。


これはきっとガンに秘密があるのかもしれない。


その昔、
トライベッカの塗装技術は国内とかなり違っていた。


勝手な想像だが、
その時社長だった竹中恭二さんの顔が頭に浮かんだ。


SUBARUって本当に奥が深い。




おわり

新型G4の構造を考察

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このまま土に返すか。
そんな事を思っていたら、名古屋から尾崎さんがいらっしゃった。
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「銀杏の落ち葉は集めて燃やした方が良いよ」とアドバイスを受けた。やはり聞いてみるモノだ。
尾崎さんは名古屋の栄で、居酒屋「一位」を営んで居られる。
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先月マリオと一緒に使わせて戴いた。とても美味しくてお値打ちなので、是非一度行ってみると良いだろう。
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絶品をお土産に戴いた。
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澄んだ味わいが最高だった。思わず一升飲み干すところだった。
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尾崎さんは大のクルマ好きで、古いビンテージものまで含めると相当の台数を所有しておられる。
普段の脚はランエボのワゴン。もちろんマニュアルトランスミッションだ。
老若男女を問わず、マニュアル好きは多い。
最後に買い揃えた、前型インプレッサSPORTの5速マニュアルが3台あった。本日めでたく第一号車の納車式を執り行った。
オーナーは若い女性だ。マニュアル好きは沢山居る。埼玉県の朝霞市から、松村さんが来店され、久しぶりにDEを受けられた。
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せっかく覚えても、放っておくと自己流が目を覚ます。
それを防ぐために、もう一度Aプランに臨まれた。
今度は愛機BPEの3.0R spec.Bを使って、ステアリングの握り方と、スムーズドライブの相関関係を学ばれた。
そんなわけで、とても慌ただしい毎日が続き、せっかく届いたG4をあまり沢山乗ることが出来なかった。
20kmほど走らせて感じたことは、やはりSUBARUのセダンはとてもスポーティだと言う事だ。
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ホイールも似ているが、味付けもB4に良く似ている。
ダークブルーのG4を初めて見たが、この色はとてもよく似合う。
もう一つ解ったことは、デイライナーの秀逸さだ。
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ダークブルーと黒のガーニッシュに、スモークで覆われたLEDが見事に溶け込み、フロントフェイスが高いクオリティでまとめられている。
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用品開発に当たり、ドットにするのかラインにするのか徹底的に協議した。
なるほど、こういう事だったのか。
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セダンが格好良いか悪いか、リヤビューのデザインで全て決まる。
G4のトランクリッドは、なかなか彫りが深くて格好良い。
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これまで使われなかった珍しい手法で作られたトランクリッドだ。
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それはレーザーブレーズ技術だ。トランクリッドには一切継ぎ目が見えないので美しいし、それは部品点数の削減にも繫がっている。
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ナンバー灯はリッドに直接付けられ、これまでなら必要とされたプラスチックのガーニッシュが消えた。
とはいえ、実際に直接の代替え対象となる二代目B4も負けては居ない。
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今見ても特級品のリヤビューデザインだ。特に言いたいことはビッグマイナーチェンジ後より、こちらの方が格好良いことだ。
テールランプのクオリティがとても高い。ギラギラしたメッキや、クリアな部分をあまり作らずシックな印象に仕上がっている。
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とは言え、ガーニッシュは大きいし古い時代の設計であることも否めない。
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マイナーチェンジ後の二代目B4と、二代目インプレッサのセダンが具合良く並んでいた。B4の彫りの深いリヤビュイーを、でかいクリアレンズが台無しにしている。二代目インプレッサも、セダンのトランクにはつなぎ目がない。
これはナンバーを付ける位置が低いためだ。
何となくノッペリした表情だ。これはこれで悪くないが、
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テールレンズの白い部分を無くして、彫りの深さを出せていたら、もっとスタイリッシュになったはずだ。
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ビッグマイナーチェンジで、
安上がりに目新しさを出すとこうなってしまう。


とにかく歴史的にSUBARUは灯火器にお金を掛けない。
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WRXからインプレッサが外れ、一クラス上のクルマになったが、どうしてもインプレッサのクオリティを背負ってしまう。
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ガーニッシュも必要だし、トランクの開口幅が少なくなるデザインだ。
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そのあたりは最新型は凄く良い。娘に、「どれが一番好きか指を指せ」と言った。
気を利かせて一応最新型に指を指しているが、彼女は「とびきり良い」とも思わなかった。
テールランプのクオリティを高めることが、SUBARUの今後の課題だろう。

BRZの灯火器を考察

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BRZもトランクリッドを持つ。


実はこれが有るか、
それとも無いのかで雲泥の差が生じる。



ピュアスポーツカーか、あるいはスポーティなハッチバックなのか。
スポーツセダンは別のジャンルだ。スバルにはインプレッサのことを、「ピュアスポーツセダン」と呼ぶ時期があった。
これは猛烈なコンプレックスから生まれた言葉だ。
理由は簡単だ。
ピュアスポーツカーを作れるフィールドを持たなかった。それだけのことだ。
ところが、スバルは一気に蛻変した。

スポーツカーにふさわしいエンジンを、ぜひうまく活かさないかというパトロンが現れた。
トヨタとのパートナーシップは、スバルにとって最良の解だった。
ドイツのダイムラーは世界で初めて自動車を開発したが、それはカール・ベンツという優れた男の発明だ。
こうして質実剛健なベンツブランドが誕生した。次いで、隣国オーストリアにパトロンが現れた。
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その貴族はダイムラーに高性能なスポーツカーをオーダーした。ダイムラーの技術者だったマイバッハは、その要求に見事にこたえた。
灯火器の独創性にも目を奪われた。
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メルセデス シンプレックス。この名前を何度聞いても鳥肌が立つ。
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The oldest Mercedes still in existence.

4気筒6785cc40馬力最高速度時速80km
娘と一緒にここへ来たときも、「こいつが一番だ」と意見が一致した。
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これが現存する最古のメルセデスだ。
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スポーツカーの原点だろう。
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質実剛健な車を作ると、素晴らしいスポーツカーが生まれる土台ができる。
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最新型のインプレッサに、スタッドレスタイヤを装着した。格好よく18インチホイールを付けていたので、16インチのスタッドレスにインチダウンすると、足元が貧相になるかと心配した。
ところが悪くない。ホイールをサイズダウンしても素敵なスタイルを維持。
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ダイナミック×ソリッドの真価を見た。テールランプに文句が多いけど、造形は決して悪くない。
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流体力学を分析し、空力を考えた彫の深いデザインだ。
新コンセプトを全て注ぎ込まれたインプレッサを、横目で見ながらBRZのモデルチェンジは進んだ。
車体剛性のあり方に、ボデコンのスパイスが振り掛けられ、デザインにはD×Sのスパイスが振り掛けられた。
最近登場したスバルで、一番好きなクルマはBRZだ。
一般的にスポーツカーは使い勝手が悪い。確かに制約があるけれど、乗り方さえ工夫すれば苦労はない。
トランクリッドはセダン以上に大切な役割を持つ。手回り品をぽんぽん気軽に詰め込めさえすれば、決して不便な車ではない。
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トランクにやはりガーニッシュを持つが、今後は持たない方向で作ることも可能になった。
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次のモデルチェンジが楽しみだ。
今やデザイン力で完全にトヨタを抜いたと思うからだ。
こうして並べると、最新のBRZが良くなったことが凄く分かる。
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渋いブラックのホイールから、ちらりと見える赤いキャリパーは、第一級のスポーツカーとして通用する証だ。
それにしても、実物のイメージを写真で表現できない色だ。
かわら版に使うつもりで撮影しても、感じるイメージを残せない。
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このイメージが一番近いが、今朝撮った写真は赤みがかってしまった。
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絶好の天気で朝日なら赤みが掛からないと思ったが、
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うーん残念。
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でもリヤビューはかなり良くなった。このクオリティなら満足できる。この角度からチャールサイトイエローのボディを見ると、

むしゃぶりつきたくなるほどステキだ。


今度の改善で灯火器が素晴らしくなった。
ディティールを紹介したい。
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以前のテールランプはメッキとクリアレンズが目立つ。
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新型のテールランプには、
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彫りの深さがある。



フロントも良くなった。
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リヤビューに比べ、
フロントフェイスが抜群過ぎた。(笑)
新型インプレッサも同じ韻を踏んだのかな。


今度のモデルチェンジで、
ハンサムフェイスに磨きがかかった。
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もう言う事無いね。


まだまだ慣らし運転も全く進まない。
かわら版作りに没頭しようと思ったが、
どうしても書き足りなくて更新した。



ひと段落したら、
雪が降る前にタイヤテストをするつもりだ。


次のブログで、
その様子を紹介しよう。


お楽しみに。


終わり

インプレッサの誘惑

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マニュアルミッションのクルマは操作が面倒だと良く言われる。
やはりクラッチ操作が一手間も二手間も余計だからだ。


それにしても良く集まった。
良い風景が広がっている。
インプレッサが大集合だ。
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会社中にマニュアル車があふれている。


初めてご来店された若い女性のお客様に、
買い置いてあった最終型の5速マニュアル搭載車が売れた。


ヴィッツから乗り換えられた理由は、
教習所で乗ったMT車の楽しさが忘れられないからだとおっしゃった。


確かにMT車は愉しい。


展示車の品質を確認するため、
新しく入ったGH系を一気に試験走行した。
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これはオートマチック車だが
比較的走行の少ないFWDだ。
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まずこれからからスタートした。


小排気量で前輪駆動だと軽くて操縦性が良く、
本当に走らせて楽しい。
入門機として最適なクルマだとつくづく思う。


軽自動車も良いけれど、
あれでは運転を上達させることが難しい。


三代目インプレッサはクルマ好きに是非お勧めしたい優れものだ。
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次に乗ったクルマはSリミテッドだ。
ほとんどSTI並みの装備を与え、
FWDのお買い得感と融合させたヒット車だ。
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ベーシックカーをここまで演出した所が受けて、
最終モデルでも良く売れた。
今でさえ人気が高い。


それもそのはずだ。
プッシュスタートシステムを始め、
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レッドルミネセントメーターなど豪華絢爛で、
パドルシフトまでついている。
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電子制御の四速なので、
五速や六速ほどではないが楽しく操れる。
乗ってみて人気の高さが解った。
エクステリアもかなり格好良い。


二台一気に乗って展示場に戻ったら、
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GH型の一番好きな部分が眼に留まった。
質の高いデザインだと思う。


次は5速マニュアルのターボだ。

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STIではないが、
これにはナローボディの良さがある。

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クルマの質も良い。
念のために長い距離で性能を確認する。
クラッチもオーバーホールして、

徹底的にリフレッシュしたからだ。
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マニュアル操作には余計な手間がかかるけど、
身に着けてしまえばそれほど苦労する事は無い。


昭和50年代までマニュアル車が主流で、
MT車が当たり前だった。
オートマチックトランスミッション車と言えば、
体の不自由な人が乗るクルマだという認識も当たり前だった。


もっと強く言えば、
健常者はATなんか選ばない、という風潮も感じた。


それが徐々に逆転してゆく。
油圧技術がどんどん向上し、
機械制御から電子制御に変わった。


ATの変速がより正確になり、
高性能なクルマに当たり前の装備となった。
30年以上経つとすっかり市場構造が変わりMT車は消えつつある運命かと言うと、
それが決してそうではない。


いくら正確とは言えども、
思い通りに走らせるにはマニュアル操作が一番だ。
クラッチのない2ペダルと言うのもあるが、
あれほどフラストレーションの溜まるものは無い。


クルマの運転とセックスには近いものがある。


クラッチを滑らせてシフトロッドを動かし、
ギヤを入れたらスッと繋がるから気持ち良い。


そこが簡単に思い通りにならないので、
思い通りになると気持ちが良い。


単純に言うとそういう事だ。
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S-GTでいつものコースを走ると、
すっかり雪景色に変わっていた。


気温は摂氏3度だからサマータイヤの限界を超えている。
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注意して走りながら、
連続して同系のクルマを比較した。


4WDターボのMT車はやっぱりいいね。
急なトルクの立ち上がりが無く、
クルマが軽い。


その辺りは重くてピーキーなSTIより質が高い。
5速マニュアルは運転操作も楽で、
駆動系の重量も相対的にかなり軽い。


このクルマの良さはそこに凝縮している。


連続してテストが続いた。
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同じ道を整備完了後のフォレスターで走った。


直噴ターボのリニアトロニック。
豪快な走りだ。


走り始めは摂氏一度だったが、
途中で遂に氷点下になった。
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11月の三週目だというのに、
この冬は到来が早い。


そんな天候もあり岐阜から土屋さんがいらっしゃった。
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天候を考え点検して冬支度をするためだ。


現在岐阜新聞社の大垣支局で、
経済欄を担当しておられる。


中津川に赴任されていたころからの付き合いだ。


久しぶりに二人で「あお木」に行った。
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彼はチャレンジャーだ。
ざるそばを3枚を楽々とたいらげた。
若いし鋭気がみなぎっている。


冬タイヤにコンチネンタルを選ばれた。
彼の愛機は6速マニュアルのレガシィだ。
コンチとスバルの6MTは絶好のコンビ。


入れ替わるように静岡から後藤さんがいらっしゃった。
やはり冬将軍に備え、
スタッドレスタイヤを購入された。
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ジャーナリズムに絡む人々にとって、
コンチネンタルの論理性は馴染みやすい。


後藤さんの愛機も6速マニュアルだ。
迷わずコンチにされて正解だろう。



いつも美味しいお土産をありがとうございます。
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この豆大福は最高の味だ。
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娘が先につまみ食いし、
「お父さん、あれ食べた?滅茶苦茶美味しいぞ」と男言葉で話しかけてきた。
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理性を奪うほど美味いようだ。


豆と一緒に何かを入れる秘密のレシピだ。


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忙しさもひと段落し、
来月のかわら版を作り始めた。
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トップ画像を何枚か撮影した。
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朝の時間を狙ったが、

光の具合がままならず正しい色が再現できない。


思うようにならないので、
一旦あきらめたが思い直した。


もう一度光を待とうと思った。
雨が上がり晴れ間が見えた。
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やっと正確なチャールサイトイエローを再現できた。
これぞ真のイエローだ。


撮影した画像をパソコン上で整理する時、
ふと気が付いた事がある。
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カメラの操作と、
自動車の運転スキルだ。


以前ならデジタルカメラではなく、
銀塩フィルムの一眼レフで撮影した。
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このフィルムは高かったし、
現像代にも金がかかる。
モニター上で簡単に確認するなど、
当時では到底無理だった。


だから例えワンショットでも失敗したくなかった。


今のように只ではないので、
失敗が許せなかった。


そのせいだろう。


いつも最初の写真が一番良い。


何度か取り直しても、
光の具合が悪ければ、
後の写真は無駄にしかならない。




この「一発にかける」と言う気持ちも、
マニュアルシフトに通じる事だろう。


例えばマニュアル車にもオートマチック車にも乗れる人でも、
オートマチック車に乗ると運転が雑になる人が多い。


ここ一発の緊張感が無いと、
どんなに上手でもだんだん技が錆びる。


カメラ任せで何枚とってもうまく撮影できないように、
クルマ任せで雑な操作を繰り返すと、
運転が下手になるばかりで少しも面白くなくなるのだ。


自己流から脚を洗い、
死ぬ気でドイツ流の極意を習うようになってから、
これまでより更に運転が面白くなった。


苦労して得た成果を少しでもスバリストに伝えたい。


こうしてドライブエクスペリエにたどり着いた。


今年もこれまで沢山の人と走ったが、
役に立たないと言われた人は皆無だった。


これからも満足度100%を維持できるように努力したい。


新型車の準備が進まず、
待ち遠しい人もいるだろう。


早急にBRZから立ち上げたいと思う。




それと早いもので、
あっという間に二年が過ぎた。


今年も
フォルクスワーゲンのオフ会が開かれる。


それに先立ち中村さんがいらっしゃった。
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お土産をありがとうございました。


滋賀には良い酒がたくさんある。
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今夜が楽しみだ。


今回も日本中から沢山の人たちが集まるそうで、
中津スバルにもお立ち寄りになるそうだ。


またイベントにおけるトークショーで、
中村さんを相手に少し語ることになった。


どんな話になるか、
ぜひ楽しみにしてほしい。


タイヤの話

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サスペンションをほとんど新品のビルシュタインに替え、ブレーキをオーバーホールした。
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高速道路を走ると、ちょっと気にかかることがあった。タイヤほど奥の深いものはない。
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スバルとヨコハマはSUVやエコでなじみが深い。ただしスポーツ系のタイヤではあまり深く関わってこなかった。先日ヨコハマのSドライブというタイヤに出会った。
ワインディングロードではめちゃくちゃ面白い。タイヤのグリップもビルシュタインと良く合い、気持ち良く走る。
ところが高速道路でごろごろ感が目立つ。
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当社で交換したわけではないが、タイヤも新しいし組み付け方も正しい。
そこで一足先にテストを済ませたS204に着目した。
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装着されたタイヤは、おなじみのポテンザ。
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タイヤはそこそこ使い切っているけれど、同じ場所を走った時に印象がとてもよかった。
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このタイヤをホイールごと付け替えて、もう一度同じ場所を走ると、見違えるように気持ちが良い。
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ホイール自体の重量も全然違う。駆動抵抗の低減も関係しているが、問題なのはフィーリングだ。
だから、タイヤを徹底的に調べた。
全く異常はない。
何か硬いものを踏んだり、側面を傷つけたような傾向は全くないのだ。
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バランサーにかけて回転ムラを調べた。
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まだ交換したばかりで、あまり使い込まれていない。
良いタイヤだ
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じゃあ高速を飛ばした時に感じるゴロゴロ感は何か。
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真円性に少し乏しいが、誤差の範囲だ。
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一番出ている所を調べ、マーキングした。
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4本すべて調べると、右側の二本が左側に比べやや真円性で劣ることが分かった。
そこでタイヤを外し、もう一度丁寧に組みなおした。
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バランスを調整しながら、左右の偏りを改めた。
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より荷重のかかるフロント側に真円性の劣るタイヤを付け、後輪側を整えてやると、
ゴロゴロ感が見事に消えた。


これでビルサスと相性抜群の脚に仕上がった。


BRZにも似たようなところがある。
このクルマはあまりタイヤに頼らない。
その代りにタイヤの差も敏感に感じる。
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そこで一計を案じた。


スタッドレスに交換する前に、
納得しておこうと思った。
かわら版を受け取りがてら、
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初めて長距離を走った。


快晴だった火曜日に、
岐阜まで往復し、
専用計量ホイールとミシュランの組み合わせを最終確認した。


グリップはそこそこだ。
先日初めて高速ワインディングを攻めたときは、
もうちょっと狙いがビシッと決まるグリップが欲しかった。
乗り心地にさほど不満はないが、
やはりミシュランと言えどもエコタイヤでは限界がある。


高速領域でゴロゴロ感が際立ち、
ちょっと気持ちが悪かった。


さあどうするか。

BRZのGTにぴったりなタイヤをチョイス

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ちょっと遊びに行っても良いですか。
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東京から小平さんがやって来た。
船井総合研究所で上席コンサルタントを務めている。もう20年の付き合いだ。
いつもの「七りん」で杯を酌み交わした。
店主自らが釣ってきた鯖で、七笑いの熱燗をグイグイ煽った。
マグロと鯖は最高の味だった。舌触りも味わいも文句なし。
またいつでも気軽に来て欲しい。
釣ってきた魚を上手く捌いて、立派な料理に出来る仕事もあれば、長時間の苦労が水の泡になりがちな仕事もある。
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ウインドウズの具合があまりにも酷いので、常々何とか良い対策はないかとお願いしていた。
NECフィールディングの谷口さんが、満を持してやって来た。
着手したのは朝の10時過ぎだった。
ハードディスクをもう一つ用意して、果敢に使いにくいOSを何とか支配しようと試みたが、13時間ほど経過して一旦元に戻した。
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ウインドウズ10と4ヶ月ほど過ごしたが、実に気分の悪い代物だ。
不愉快きわまりない味だ。
BRZのGTで岐阜を往復したと先のブログで書いた。
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慣らし運転にはもってこいの環境だった。電光掲示板に摂氏11度と表示が出ている。


届いてすぐ80km程走らせた時に、
抑えながらワインディングを攻めると、
もう少しライントレースし易ければ・・・と感じた。


プライマシーは決して悪いタイヤではない。
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ただしこれまでの延長線上にないGTには、
もう少し違うタイヤでも良いと感じた。


何しろダンパーの動きが絶妙で、
路面にペッタリと貼り付くように走る。
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ミシュランタイヤとザックスの組み合わせも良いが、
このダンパーにはもっと上のタイヤの方がふさわしい。




ココまで書いたら無性に走らせたくなった。


我慢できないのでココで中断する。
続きをお楽しみに・・・・
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「SUBARU BRZ」と「コンチネンタル CSC5」

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先日の事だ。名古屋からVWオーナーの中村さんがいらっしゃった。
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美味しいお酒を手渡され、「一つ頼まれて欲しい」と仰った。
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酒には目がないので、「何でもやります」と目を輝かせると、「二年ぶりにオフ会をやりますので来て下さい」と言われた。おやすいことだと引き受けて、楽しい会合に参加した。
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粒ぞろいのVWは、
どれも手入れが行き届き、
素晴らしいクルマばかりだった。


この詳細を後日レポートするのでお楽しみに。


上の写真の一番右のゴルフワゴンは、
ミシュランのパイロットスポーツ4を装着していた。


オーナーの通称「イリアン」さんに感想を聞いた。


パイロットスポーツ3から4への交換で、
慣れてしまっているから特に感動もしないが、
真っ直ぐ走る良いタイヤだと仰る。
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実は乾PGMもミシュランを褒めている。
彼の愛車にはパイロットスポーツ4が装着されていて、
「とっても良いですよ」と目を細めていた。


BRZのGTに乗るとタイヤの差が良く分かる。


何しろダンパーの動きが絶妙で、
路面にペッタリと貼り付くように走るから、
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グリップの良いタイヤだと、
恐ろしいほどライントレースが容易だ。

ミシュランプライマシーとザックスの組み合わせでは、
少々物足りないと感じた。
なので、
パイロットスポーツ4を付けてみようかとも思ったけれど、
このドイツ製のダンパーにはドイツ製のタイヤを組み合わせたい。


そこで岐阜から戻って、
すぐリフトに載せタイヤを全て外した。
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プライマシーを取り外して、
一気に交換作業を進めた。
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面倒な仕事を頼んだが、
快く引き受けてくれた。


彼も最近はコンチネンタルの良さを十分理解している。


昨年コンチネンタルタイヤJAPANの、
シュリケ社長が中津スバルを訪問された。
その事も彼のモチベーションに大きな影響を与えたはずだ。
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ミシュランのプライマシーと、
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コンチネンタルのスポーツコンタクト5を比較すると、
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コンチネンタルのプロファイルが際だって丸い。
これが走り味に大きく影響している。


ミシュランプライマシーを外して観察した。
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長年採用されている理由の一つが解った気がした。


このタイヤの素晴らしさは、
サイドウオールの柔軟性だ。
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ビード部を持ってめくり上げると、
簡単に動いてその柔らかさに驚く。
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これがトータルバランスの良さと、
ウエットグリップの秀逸さに繫がるのだろう。


エコタイヤベースなので、
燃費と走行性能をバーターしてるかというと、
決してそうではない。


そこで近くにあるブリジストンのレグノと比べてみた。
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これは好きになれないタイヤで、
ライントレース性も悪ければ、
ウエットグリップもあまり期待できない。
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両手で引っ張っても、
ほとんど動かない。
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一夜明け、早速一皮剥くために走った。
高速道路に乗る前にガソリンを入れようとエッソへ行った。


最初の印象は、
やや堅めでレヴォーグなどに装着した時より渋い。


しばらく走ると暖まってきたのか、
硬さが和らいだ。


そして高速道路に乗ると、
全く硬さなど消え失せた。


プライマシーだとゴロゴロ音を感じる領域でも、
スポーツコンタクト5は軽快な印象だ。


ただし以前BRZの16インチ装着車を、
ピレリのチンチュラートに入れ替えた時のような、
劇的な変化はない。


最初のPAにBRZを入れた。
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パーキングエリアにクルマを置き、
まずしっかり全体を観察した。
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このタイヤの特徴は、
トレッド面の端っこに水滴マークが付いていることだ。


夏タイヤの限界を示すスリップサインかと言えば、
これはそうでなく五分山程度をさしている。
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こちらのスリップサインはTWIと記され、
1.6mmの残量であることを示す。


トレッドウエアインディケータの略で、
もう一つの水滴マークはインターミディエート、
即ち中間を示すものだ。


「濡れた路面では、
もうグリップが限界だよ」と、
マークされたトレッドに現れる。


コンチネンタルはこれだけウエットグリップに拘る。


新品タイヤなので、
まず高速道路で一皮剥く。
そんなつもりで丁寧に走った。


そして前回のテストでライントレース性に不満を感じた場所に着いた。


同じように走らせると、
コーナリングの限界は明らかに高くなり、
プライマシーだと狙ったラインに乗れない所を、
独特のグリップ感とタイヤノイズを表しながら平然とクリアする。


途中のへピンカーブに、
ウエットグリップを試せる絶妙の場所がある。


そこはヘアピンカーブの手前で拡幅工事をしており、
ダンプカーの持ち出す土砂を大量の水で流している。


コンチの良さは知り尽くしているので、
ドライ路面のリズムのまま飛び込んだ。


大量の水に乗っても、
走行安定性は全く損なわれず、
VSCも介入しない。


プライマシーだとウエットでなくても、
時折VSCが介入するが、
コンチだと全行程を通じて一度も介入することはなかった。


ちなみにVSCの特性も大幅に変わった。


お節介なほど働くことはなくなり、
本当に必要な時に鈍いヒトだと解らないほどの早さで瞬間的に働く。


BMWのM4に乗ると、
走行安定装置の秀逸さに驚く。


安全性能を確保するために、
最新の油圧技術を思う存分注ぎ込んだ感じだ。


価格差を考えると、
BRZも随分がんばった。


ペットりと貼り付いて走れるようになったのも、
グリップを最大に活かせる理由だ。
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300km弱のテストで、
良い塩梅に一皮むけた。

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さあ、これからが本番だ。
1000㎞目標に馴らしを続けたい。


終わり

糖質制限と多走行車専用エンジンオイル

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まだ17キロ走っただけだが、
面白い効果があった。


この動画を見て、
「なんだこんな他愛の無い物は」と思った人も居るだろう。


でも結構この動画、
感無量なんだ。


ここに来たばかりの時は、
本当に苦しそうだった。

だから予後を大切に過ごさせるため、
これから専用のオイルを取り扱い、
一般のお客様にも使って戴く。



机の上に見慣れないお酒が置いてあったので、
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「どなたに頂いたの」と尋ねると、


「岐阜スバルの布袋寅泰さん」だと言う。
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彼は大変な気の使いようで、
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海苔も一緒に添えられていた。


「韓国旅行に行ったので味見した上で買ってきました」
彼はそういった。
嬉しいじゃないか。
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杉山さん、ありがとう。
海苔はとってもヘルシーだ。




少し前の事だ。
ちょっとショッキングな出来事があった。
スバルのO部長が脱腸になったという。


ファンミーティングで会った際に、
様子を聞いたところ、
「何の前触れもなくチョロッと出た」と言う。


簡単な手術で完治したそうなので、
本当に良かった。


でも他人事じゃない。
普段からストイックな暮らしで、
料理も自分で作るし全く太らない男が、
何故脱腸になるのか。


そんなことを考えていたら、
何となく下半身がモゾモゾし始め、
右の下腹がひきつるように感じた。


そういえばどうも最近ズボンのウエストがきつい。
明らかに腹が出ているし、
体重も66キロを超える時がある。


そこで、
いつも行くジムでヘルスチェックをしたら、
とんでもないことが解った。
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今年の1月に調べた時のデータが、
運良く引き出しにしまってあった。
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それを最新のデータと比較してみた。


この時は2年ぶりの計測だったが、
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今回は少し前の7月以来のデータになる。


偶然だがどちらもその前に比べ中性脂肪が増えていた。
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一月のデータを良く見ると、
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ウエスト周りは83.9cmで、


何とか体系は適正範囲に収まっている。


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しかし、
何故体重計に乗り棒を両手で握るだけでウエストサイズが解るのか。




何となく信用できない気もするが、
実際にデータ化されると説得力がある。




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次に11月のデータを詳しく見た。


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ウエスト周りが確かに7mm太くなった。




それよりもショックなのは、
ポッチャリ体型になってしまった事だ。
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フォルクスワーゲンのオフ会でトークショーを頼まれてるのに、
ポッチャリ体型でいいのかと自問自答した。


痩せよう。


最近あまりにも予定が混みあい泳ぐ機会が減り、
深層筋の鍛錬もスキップしていた。


体は正直ですぐ形に現れる。


タンパク質が減り体脂肪量が増えたから、
痛風発作の要因にもなる。


そこで28日の月曜日から糖質制限を始めた。


29日の夜は小平君と飲む約束があり、
ジムに行くことはできないが、
木曜日と金曜日なら夜は何も予定が無い。


そこで1日2回の食事のうち、
昼食から炭水化物を一気に減らした。


これが月曜日の昼飯だ。
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コンビニが隣にあると都合が良い。


サラダチキンとおでんで腹いっぱいだ。


食欲を我慢できないこともないが、
それでは面白く痩せられない。


自分を変える楽しみがここにある。
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水曜日はタイヤテストで長距離を走ったので、
昼飯に食べたいものを食べた。
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オムライスを頼む時、
隣の女子高生が「来てよかった、オイシー」と囁き合うのを見て、
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チーズとブラックペッパーのオムレツにした。


その日はジムも休みだったが、
娘と妻が最高の料理を作ってくれた。
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あれがダメ、これがダメと面倒な事を言わず、
ごはんとパンと麺類を食べないだけの事。
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体重のkgをgに置き換え、
1を足した量を炭水化物の上限に定める。
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大体65g以下に抑えると良い。
翌日の木曜日に、
昼食をNECの谷口さんに奢った。


面倒な仕事の合間にお昼ご飯を食べるというので、
隣の王将に誘った。


そこで日替わり定食を頼まず、
酢豚と野菜炒めを注文し、
一部を谷口さんにも差し上げた。


その夜はジムで久しぶりにリンパトレナージュを受けた。


終わった後の体重は64.7kgだった。


翌日の2日、
この日の昼食もファミマのおでんだ。
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副食をサンマの缶詰にした。
これでも結構なボリュームだ。


そして夜になり仕事を終えてジムに行った。


久しぶりに1000m泳ぐと、
タイムは29分32秒05で前回泳いだ時と比べコンマ数秒しか違わない。


何となく落胆しながら、
風呂に入りサウナで汗を流した。


前日とほぼ同じルーティンで体重計に乗ると、
思わずガッツポーズ。


体重は63.7kgに減っていた。


土曜日のお昼は、
フォルクスワーゲンのオフ会だったので、
カフェ「アドレナリン」ランチをごちそうになった。


それで夜は炭水化物を一切食べず、
日曜の昼食を迎えた。
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やたらと豆腐が食べたくて、
申し訳程度に大根とこんにゃくを添えた。


これが凄く美味しく感じて、
250円と格安だ。


全然無理せずにどんな効果が出るのか続けようと思っている。


基礎代謝が下がっているから、
それに応じた食事をとって体の変化を楽しむ。


実に面白い。
こうした自分を変える実験は、
何かにつけて役に立つ。


同じように、
クルマにも体調に応じて美味しいものを飲ませると良い。
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ガルパンを久しぶりに連れ出した。
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走行距離は95,037kmだ。


DEで使いう以外、
さほど乗っていないのでエンジンをオーバーホールしてから、
ほとんど距離が伸びていない。


油脂類は全て交換してある。
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ラベルの文字が紫外線で消え掛けているが、
僅かに交換した時の距離が解る。


このガルパンで新しいオイルを試験した。


少し走らせエンジンを温めると同時に、
純正ノーマルオイルの味を確認した。
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そして多走行車線用オイルに配合されている、
有効成分だけを用意した。
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これをエンジンオイルに混ぜて試す。




ガルパンのリヤバンパーは、
単なるカバーに過ぎない。
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それを外しエンジンをあらわにした。
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交換してからほとんど乗っていない事が、
エンジンオイルの状態から解る。
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新品のようにきれいなオイルで粘性も全く問題ない。


オイル注入口のキャップを外した。
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注入するのはFM剤だ。


FMとはフリクションモデファイヤーの略で、
摩擦調節剤を意味する。


飴色の液体だが、
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中身はオイルに近いタイプで、
油性向上剤と言われるタイプのFM剤に、
油溶性有機モリブデン化合物のFM材をブレンドした特別の物だ。
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勘違いされては困るが、
通常はこのような使い方をしない。
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きちんとしたエンジンオイルの状態で、
ここから内部に注入する。


ベースオイルはVHVIオイルだ。


だから化学合成油ながら、
比較的安価な設定でお客様に提供できる。


化学合成油にもいろいろある。


最も高価なエステル系の化学合成オイルもあれば、
鉱物油を水素生成したVHVIもある。
バンパーを元に戻した。
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この摩擦調節剤は、
始めからオイルにブレンドした方がより効果的なので、
添加剤の形では販売していない。
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添加剤が良く混ざるようにしばらく静かに走行し、
その後は中津川リンクで走行性能を確認した。


上り坂で排気音が明らかに変わり、
気持ちの良いサウンドになった。


テストを終えた感想は、
なかなか面白いオイルで7万キロを超えたぐらいのクルマに効果がある。
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このユニークなオイルを、
最近増えた10万キロオーバーのスバルに使おうと思っている。
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エンジンサウンドに迫力が出た気がする。
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少しずつ距離を伸ばしながら、
効果を測定しよう。
興味のある方は、

是非中津スバルへ!

スバルとフォルクスワーゲンの共通性

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フォルクスワーゲンのゴルフ7を徹底的に意識した。
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ようやく第一号車が届いた。
丁寧にコーティングが始まった。
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実物を初めて見た。
ダイナミック×ソリッドのデザインコンセプトに、
ダークグレー・メタリックが意外なほどよく似合う。


パール一辺倒から、
ソリッドやメタリックの良さに回帰している。


気持ちよい朝だ。
洗車が快感だった。
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鮮やかなチャールサイトイエローは、
スバルのピュアスポーツカーの行く手を暗示する。
足元のカラーコーディネートが素晴らしい。
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タイヤも良い塩梅に一皮剥けた。
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コンチネンタルの本領を発揮させる時が、
もうじきやってくる。
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土曜日にフォルクスワーゲンの集まりが開かれた。
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中津川での開催は、
二年ぶり二度目となる。


彼らとの触れ合いは実に心地よい。


とてもクルマが好きで、
飼うように可愛がるからだ。
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彼らの間には、
ボンネットを少し開けて駐車する流儀がある。
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理由を尋ねると、
少しでも長く愛用するために、
ターボチャージャーの熱をエンジンルームから逃がし、
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樹脂類の劣化を防ぐためだと言う。


この愛が素晴らしい。


ミーティングのプログラムに、
トークショーが組み込まれていた。
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実にアットホームな雰囲気で、
話しを聞いて戴いた。


スバルとフォルクスワーゲンの違いは何ですか。


もしそのように聞かれたら、
ピュアスポーツカーを持つのか、
それとも持たないか、
その違いだと答える。


ただしフォルクスワーゲンは、
ポルシェと言う存在や、
アウディと言うプレミアムブランドも擁する、
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巨大なコングロマリットだ。


だからフォルクスワーゲンには、
ピュアスポーツカーが必要ない。


その代わり飛び抜けて高性能な乗用車がある。


そこにスバルとの面白い共通性がある。
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荒川さんにお土産を戴いた。
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中身は美味しいラスクだった。
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娘と二人でこっそりと戴きました(笑)


ありがとうございました。
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フォルクスワーゲンは、
2ドアクーペやセダンで面白いクルマを沢山作る。
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方やスバルは、
その分野をセダンとワゴンに特化した。
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そして、
かつて所有していた2ドアクーペを捨て、


2ドアは潔くピュアスポーツカーだけと定めた。


そこが成功の証だろう。
2ドアをFRのライトウエイトスポーツカーに特化し、
伝家の宝刀を磨き続けている。
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それが4ドアセダンのスーパースポーツカーだ。
それを徹底的に極め続け、
さらに将来も磨き抜く。



このリンクを見ると、
「スバルの歩む道は間違いなく正しい」と、
明らかに証明されている。

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フォルクスワーゲンも正しい道を歩いている。
それはどうしてか。
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ゴルフにはスバルに無い味が全て揃っているからだ。


何事においても言えるが、
究極を求め続けた者同士には相反する魅力がある。


スバルも最高だし、
フォルクスワーゲンにも強烈な魅力がある。


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いつものポーズでオフ会を締めて戴いた。
ありがとうございました。


新型インプレッサは、
これまでのスバルが持てなかったことを、
数多く具現化する事に成功した。


フォルクスワーゲンに乗る人と、

スバリストには同じ雰囲気を感じる。


この中にかつてスバルを乗り続けた人が沢山居る。


またご子息がスバルのメカに新規採用された人も居る。


今ももう一台スバルを持つ人も居る。


「スバルを買うならこの店で買いたい」
そう仰って戴いた人も居る。
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オフ会の後、
多くの方に中津スバルを見学して戴いた。
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皆さん、
また是非お目に掛かりましょう。


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中村さん、
社員にお土産をありがとうございました。


フォルクスワーゲンを愛するようなお客様が、

今後スバルにも益々増える。


そんな気がしました。


いつも貴重な機会を頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

フェラーリF430とBRZイエローエディション

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本屋で面白いものを見つけた。
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黄色いフェラーリのF430は、
干支が一回転するほど前に誕生したクルマだが、
今でも全く色褪せる事は無い。


思わず買って帰ろうと手にしたが、
裏を見てやめた。


価格は5000円に近く、
そこまで出してまで欲しいとは思わない。


とは言え、
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そのくせ平気で無駄使いする。


本屋の直後におもちゃ売り場へ行き、
面白いものを見つけた。



買って帰ると散々バカにされ、
くだらないと言われたが、
なんとかおだてて遊んでもらった。


それにしても腹が立つのは、
娘に全く勝てない事だ。
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一度は最後の2個まで競い合い、
最後に一つ残った歯が自分の番だった。


「押してよ」と言われ、
挟まれることが解って押さねばならぬ屈辱感。


バチンと指を挟まれた瞬間、
妻と娘がぎゃははははと笑った。


そのあげく、
「宝くじ買ってこい」と妻に命ぜられた。
くそう!


おもちゃは所詮おもちゃだ。
一晩で飽きて箱に入れられ部屋の片隅で眠っている。
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朝早く会社に行くと、
同じ色をしたクルマが寒そうに眠っていた。


これはお客様が部品取り用として、
庭の一角に放置していたSVXだ。
主がいなくなり、
処分してほしいと依頼された。


エンジンなど掛からないものだと決めつけていた。


だが念のためくいくエンジンスターターを持参し、
ウインチで引っ張り上げる準備をする前に始動を試みた。


すると思いがけないことが起きた。


何と一発でエンジンがかかったのだ。


引き取りに行った西尾君は、
普段SABの保管車両を定期充電し、
出し入れなども担当する。


その経験からか、
「どんな状態でも電源が確保できれば掛かるような気がしました」と、
その時に様子を話してくれた。


SVXのロバスト性は特筆ものだ。
本当に凄いクルマをスバルは25年も前に売り出した。




F430のミニカーを購入しなかった理由が、
実はもう一つある。


BRZのイエローエディションは、
あの車の色調にそっくりだ。


その黄色い実物で本屋に乗り付け、
良く似た模型を見ても、
お金を出す気になれない。
1000円台なら買うけどね。


BRZをレジェンドにしたい。


そのためには水平対向6気筒エンジンが必須条項だ。


玩具ではなく、
ホンモノとして後世まで語り継がれるクルマにしたい。


VWオフ会の日に、
瀬戸市から長江さんがオイル交換に来店された。
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いつもお土産をありがとうございます。
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彼の愛機はBPE。
言わずと知れた6気筒モデルだ。


この味を知る人が将来もっと増えると嬉しい。
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ちょっと濃い味のお菓子のような、
マルチシリンダーの魅力。
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これから6気筒エンジンが増える事は無い。


いつまでも大切にしてほしい。
メンテナンスの環境は万全に整えいつでも引き受ける。
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東京から秋田さんがいらっしゃった。
大規模なリフレッシュを施してからもう一年たった。
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杉本君が念入りに点検を進めた。
その結果、
抜群の状態だと確認できた。


いつもお土産をありがとうございます。
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何度戴いても、
ここの最中は凄いと感じる。
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日持ちしないお菓子を、
精魂込めて売る様子が、
お品書きに現れている。
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更に蓋を開けると、
葉書が入っている。
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これほど念入りに顧客に品質を訴えかける姿勢は、
大量生産に取り組む企業から見えない。
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秋田さんは整備待ちの時間を使い、
自転車で中津川を散策されてた。


こういう楽しみ方が出来るのも、
この辺りの特徴だ。
これから中津川はリニアモーターカー開業に向け、
隠れた史跡や美味しいものがどんどん日の目を浴びるようになるだろう。


それらを味わっていただけるよう、
より深く勉強するつもりだ。


そのために体力維持は欠かせない。
お菓子やお酒を楽しむために、
糖質制限を上手く使う。


そして筋力維持で、
正しいドライブスキルを身に着ける。


夏以降29分を切れなくなったが、
継続は力だ。
どれだけ游いだのか知りたかったので、
昨晩はカメラを持ってプールに行った。
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すぐ曇ってしまい、
あまり良く見えないが、
このプールで泳ぎ始めて436キロを超えた。


おかげさまで絶好調。
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さて東京出張の時間だ。
BRZを深く知ろう。


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