妻が「梅が咲いてるよ」と教えてくれた。 嘘だろうと思ったが、
確かに良く見るとちらほら咲いている。
望桜荘の周りに、
少し春の気配が漂い始めた。
妻が目配りしてくれるので、
このあたりも奇麗になった。
以前は廃材が積まれていたので、
今でも時々それらの破片が顔を出す。
雨で洗われ出てくる事もあるが、
この時期は気温の変化で地表に押し出される。
それはまさに自然の力によるデトックスだ。
意外に大きな力を出すのが霜柱で、
まるで異物を重量挙げの選手のように持ち上げる。
見つけたら拾って不燃物として全て処理する。
ちょっとずつだが続ける事で、
環境はドンドン良くなる。
しかし国道の際に居ると、
ただでさえ色々な異物が飛来する。
プラスチックのかけらとか、
煙草の吸い殻のように燃えるモノもあれば、
大型車のチェーンの切れ端や、
板バネの破片まで、
一つ間違えば狂気になるモノも飛んで来る。
だから運転している時も、
前を走るクルマを良く見ないと、
これからの季節は損をする。
前を走るクルマは、
悪いことだと思って居なくても、
小石をはね飛ばす可能性が増えるからだ。
たとえば教習所で習ったとおりに、
「キープレフト」しているつもりでも、
あまり左端をぎりぎりに走るのは良くない。
左後輪がパンクするリスクが高まるし、
後ろに続くクルマに異物を跳ね上げてしまうこともある。
飛び石で済めば良いが、
ヒビが入ると今のように寒暖差が激しく、
浸透した水が凍結することにより、
一気にフロントガラスが割れてしまう。
アイサイトが装着された車の場合、
絶対に専門知識と装備のある場所で交換しないと、
正しく機能しなくなる。
ガラスそのものは別に難しいものでは無い。
外したガラスにはルームミラーのステーと、
雨滴感知センサーの窓が埋め込まれているが、
アイサイトとは何の関係も無い。
だが「エーミング」という処理をして、
初期設定をやり直さないとプリクラだけで無く「ついていく機能」にも支障が出る。
エーミングに必要な装備は、
アイサイトのバージョン毎に異なるので、
必ずスバルのプロに任せて欲しい。
この様な設定をいつでも出来る体制を組んだのも、
スバルが予防安全の技術面で一歩先んじている理由の一つだ。
アイサイトのような機能を例え開発できても、
量産体制を整え、
アフターサービスまで充実させられないと、
迂闊に売れない。
スバルは日本は勿論、
米国の工場でも高い品質のアイサイトを毎日市場に送り出している。
だからこそ、
ヒビが入ったようなガラスをそのままにせず、
スバルのお店に速く持ち込むことが大切だ。
それから、
気温が高い日ほどスタッドレスタイヤが柔らかいことを頭の中に置いて欲しい。
なるべく大型のバスなどの後ろを走らず、
余裕を持って車間距離を空けて欲しい。
また極端に左側を走るようなクルマにも、
近づかない方が賢明だ。
道路は排水の構造上、
路肩に向かって傾斜があり、
異物は自然に左側によっていく。
毎月一度道路を掃除するのは、
車の仕事で食べているので、
その事に対して感謝することと同時に、
危ない異物を放置しないよう、
社員全員が「道」にどんな実態が隠れているかを見てもらい、
意識改革するためだ。
通りがかった人には奇妙に見えるかもしれないが、
掃除すると必ず良い環境に変わっていき、
不幸に繋がることは遠ざかる。
今朝は珍しくパンを食べた。
会社のオーブントースターで焼くと、
なぜか遠い昔を思い出した。
なぜだろう。
朝の味が脳裏から離れず、
昼もまたパンを食べた。
思い出した。
昔、中京圏では有名なブランドが、他では全く浸透していないことを知った。
その会社が東京では全く別の名前で営業していたからだ。
これには驚いた。
子供の頃から「敷島パン」に馴染みがあった。
特にクリームパンは、
カスタードクリームの味が最高で、
他のメーカーでは絶対に出せない味を作りだし、
「シキシマ」ブランドを浸透させていた。
大学に入り東京で暮らすようになり、
FM東京から洒落たスポンサーの名前を聞いた。
パスコというパン屋が、
番組一本丸ごと面倒を見ていた。
それが敷島パンと知ったのは、
それから間もなくの事であるが、
当時の名古屋が持つ独特の劣等感を醸し出していた。
なぜ敷島パンでは勝負が出来ないのか解らなかったが、
今ではパスコに統一されてしまい、
少し淋しい気がする。
朝食べたパンは、
出張でお土産にもらったものだ。
イタリアっぽい名前が付いた、
箱に詰められたパンだった。
チラリと見ただけなので少し勘違いした。
家に帰り「お土産だぞ」というと、
娘が「何、何々、食べるモノ?」と嬉しそうに近寄って来たので、
「当ててみろ」というと、
「クッキーか何か?」と答えた。
「もっとベーシックなモノだ」と言うと、
「べーしくう~~~」としばらく悩んでいたが、
箱を振って「パン?」と当てた。
鼻が利くのかも知れないが、
良く解ったなと驚いた。
「どこのパン?」と聞かれたので、
「京都だ」と答えると、
しばらくして「嘘ばっかり、千葉って書いてあるよ」と笑っている。
「おいしいらしいぞ」と言うと、
「ふーん」といってその日は終わった。
朝起きると車のキーの横に、
切ったパンが袋に入れて置いてあった。
会社に持っていって食べろと言う事だろう。
なかなか気が効く。
面白いヤツだ。
そのパンとは別の袋に普通の食パンも入っていた。
比べて見ろと言うことか。
それでまず一枚出して、
出勤直後に焼いて食べた。
シキシマパンの製品で、
大好きだった食パンがあった。
今では忘れてしまった人ばかりかも知れない。
それは「味付けパン」という食パンだ。
それを思い出した。
面白いパンを手に入れた。
今日はブログ書いたり、来客があったり、
かわら版も作るので、
外に出ることが出来ない。
お昼になったので、
もう一度焼く事にした。
パンの名前を良く見たら、
ボローニャパンと書いてあった。
この色が味付けパンにそっくりだ。
薄い黄色が美味しさを予感させる。
高級なのかどうかは解らない。
だが、
焼いた後も硬くならずシットリしている。
あの味付けパンは、素のままで食べると美味しかった。
と言うよりオーブントースターなんて無い時代だ。ピョンと飛び出すトースターも、高級品の割に良く壊れるので、そう気安く使えなかった。
だからそのままよく食べた。 このパンにも味があり、
何も付けない方が美味しく食べられた。
あー懐かしい。
ここで比べたくなった。
普通の白い食パンを取り出すと、
手応えはボローニャパンよりしっかりしている。
早速同じように焼くと、
こんがりときつね色になった。
良い香りだ。
中学生の頃、
給食で出される食パンは決して美味しいと言えるものでは無く、
よく残したものだ。
何しろ担任の教諭さえ、
白い部分だけ食べて、
「パンの耳」を平気で捨てていた。
西尾先生という変わった教諭だった。
まるでネズミのようにパンの耳の白い部分をカジカジして、
残りを捨てる。
顔もネズミに似ている技術科目の先生だった。
給食で出た白いパンを残しておき、
放課後ダルマストーブで炙ると、
きつね色に変わりとても美味しい糧秣と化した。
生まれた時がそもそも高度経済成長期で、
食糧事情は終戦後に比べ悪くなかった。
お金さえあればいくらでも欲しいモノは買えた。
でもまだ「もったいない」を今より意識する時代だった。
だから鼻腔の奥にパンの香ばしさが入った途端、
記憶の引き出しが次々と開き始めた。
きつね色の食パンを半分ほど食べ、
冷蔵庫に眠っていた開田ファームのソースを思い出した。
ボローニャのパンには塗れないが、
シンプルな食パンにはぴったりだ。
ご飯もそうだ。
シンプルなご飯のお焦げより、
上手く炊けた「味ご飯」の底に、
微かにできたお焦げほど、
美味いモノは他に無い。
お餅もそうだ。
少し焦げてぷくっと鼻提灯が出来た瞬間に、
さっと醤油にからめ海苔で巻く。
しばらく喰ってないな。
そう言えば今年は雑煮も喰わなかった。
炭水化物ほど焦げると美味くなるモノは無い。
それに、
焼き直しても美味くなるので嬉しい。
クルマも焼き直すと美味しくなる。
今朝は岐阜の岡田さんが来店された。
先月から預からせて戴いた、
GC8のリフレッシュがようやく終わったので、
早速主の元に帰らせた。
このクルマはシンプルな食パンのように素の性能が良い。
ラリーにもレースにも相性が良く、
普通に乗っても美味いクルマだ。
これを絶妙に焼き直し、
美味しいクルマに蘇らせた。
きっと今頃、
香ばしい味を楽しんでおられるだろう。
高性能なスバルに乗ると、
シンプルで凄い味が欲しくなる。
ボローニャのパンのように、
濃くて美味いシットリしたクルマも、
他のメーカーからいくらでも出ているが、
それらとは少し違う。
岡田さんの車に同乗し、
助手席でインプレッサの味を確かめたら、
「ああ美味しい」と惚れ直した。
給食の食パンでは無く、
最高に吟味した美味しいシンプルな食パンが、
初代WRXの味と通じる。
でも今日は昔の記憶を辿ったせいか、
給食でもらった食パンを、
放課後ダルマストーブで焼いて食べるような、
鼻腔の奥が香ばしくなるようなクルマに乗りたくなった。
そうなると、
一番手っ取り早く用意できるのがサンバーだ。
美味しいでは無く、
香ばしいのに乗りたい。
そうなると、
リヤエンジンは外せない。
4輪独立サスも外せない。
丁度良い。
ぴったりだ。
しばらくこのクルマを相棒にしよう。
エアコンが無くシンプルなサンバーは、
素の味が抜群だ。
アクセルを強く踏むと、
静かで力強い4気筒エンジンの咆哮が遠くで聞こえる。
懐かしく香ばしいあのサンバーの味だ。
平成二年に初めて4気筒を搭載し、
エアコンなど付ける人は少なく、
パワステなど乗用車だけの装備だった。
その頃のNAエンジンが一番気持ち良かった。
しばらく軽トラおじさんを楽しもう。
VABのトランクに詰めていた、
日常必要なアイテムも、
全て助手席に奇麗に収まった。
こりゃあ・・・・・久しぶりに楽しめそうだ。
確かに良く見るとちらほら咲いている。
少し春の気配が漂い始めた。
このあたりも奇麗になった。
以前は廃材が積まれていたので、
今でも時々それらの破片が顔を出す。
雨で洗われ出てくる事もあるが、
この時期は気温の変化で地表に押し出される。
それはまさに自然の力によるデトックスだ。
まるで異物を重量挙げの選手のように持ち上げる。
見つけたら拾って不燃物として全て処理する。
ちょっとずつだが続ける事で、
環境はドンドン良くなる。
しかし国道の際に居ると、
ただでさえ色々な異物が飛来する。
プラスチックのかけらとか、
煙草の吸い殻のように燃えるモノもあれば、
大型車のチェーンの切れ端や、
板バネの破片まで、
一つ間違えば狂気になるモノも飛んで来る。
だから運転している時も、
前を走るクルマを良く見ないと、
これからの季節は損をする。
前を走るクルマは、
悪いことだと思って居なくても、
小石をはね飛ばす可能性が増えるからだ。
たとえば教習所で習ったとおりに、
「キープレフト」しているつもりでも、
あまり左端をぎりぎりに走るのは良くない。
左後輪がパンクするリスクが高まるし、
後ろに続くクルマに異物を跳ね上げてしまうこともある。
ヒビが入ると今のように寒暖差が激しく、
浸透した水が凍結することにより、
一気にフロントガラスが割れてしまう。
絶対に専門知識と装備のある場所で交換しないと、
正しく機能しなくなる。
外したガラスにはルームミラーのステーと、
雨滴感知センサーの窓が埋め込まれているが、
アイサイトとは何の関係も無い。
だが「エーミング」という処理をして、
初期設定をやり直さないとプリクラだけで無く「ついていく機能」にも支障が出る。
エーミングに必要な装備は、
アイサイトのバージョン毎に異なるので、
必ずスバルのプロに任せて欲しい。
この様な設定をいつでも出来る体制を組んだのも、
スバルが予防安全の技術面で一歩先んじている理由の一つだ。
アイサイトのような機能を例え開発できても、
量産体制を整え、
アフターサービスまで充実させられないと、
迂闊に売れない。
スバルは日本は勿論、
米国の工場でも高い品質のアイサイトを毎日市場に送り出している。
だからこそ、
ヒビが入ったようなガラスをそのままにせず、
スバルのお店に速く持ち込むことが大切だ。
それから、
気温が高い日ほどスタッドレスタイヤが柔らかいことを頭の中に置いて欲しい。
なるべく大型のバスなどの後ろを走らず、
余裕を持って車間距離を空けて欲しい。
また極端に左側を走るようなクルマにも、
近づかない方が賢明だ。
道路は排水の構造上、
路肩に向かって傾斜があり、
異物は自然に左側によっていく。
毎月一度道路を掃除するのは、
車の仕事で食べているので、
その事に対して感謝することと同時に、
危ない異物を放置しないよう、
社員全員が「道」にどんな実態が隠れているかを見てもらい、
意識改革するためだ。
通りがかった人には奇妙に見えるかもしれないが、
掃除すると必ず良い環境に変わっていき、
不幸に繋がることは遠ざかる。
今朝は珍しくパンを食べた。
なぜか遠い昔を思い出した。
なぜだろう。
朝の味が脳裏から離れず、
昼もまたパンを食べた。
思い出した。
昔、中京圏では有名なブランドが、他では全く浸透していないことを知った。
その会社が東京では全く別の名前で営業していたからだ。
これには驚いた。
子供の頃から「敷島パン」に馴染みがあった。
特にクリームパンは、
カスタードクリームの味が最高で、
他のメーカーでは絶対に出せない味を作りだし、
「シキシマ」ブランドを浸透させていた。
大学に入り東京で暮らすようになり、
FM東京から洒落たスポンサーの名前を聞いた。
パスコというパン屋が、
番組一本丸ごと面倒を見ていた。
それが敷島パンと知ったのは、
それから間もなくの事であるが、
当時の名古屋が持つ独特の劣等感を醸し出していた。
なぜ敷島パンでは勝負が出来ないのか解らなかったが、
今ではパスコに統一されてしまい、
少し淋しい気がする。
朝食べたパンは、
出張でお土産にもらったものだ。
イタリアっぽい名前が付いた、
箱に詰められたパンだった。
チラリと見ただけなので少し勘違いした。
家に帰り「お土産だぞ」というと、
娘が「何、何々、食べるモノ?」と嬉しそうに近寄って来たので、
「当ててみろ」というと、
「クッキーか何か?」と答えた。
「もっとベーシックなモノだ」と言うと、
「べーしくう~~~」としばらく悩んでいたが、
箱を振って「パン?」と当てた。
鼻が利くのかも知れないが、
良く解ったなと驚いた。
「どこのパン?」と聞かれたので、
「京都だ」と答えると、
しばらくして「嘘ばっかり、千葉って書いてあるよ」と笑っている。
「おいしいらしいぞ」と言うと、
「ふーん」といってその日は終わった。
朝起きると車のキーの横に、
切ったパンが袋に入れて置いてあった。
会社に持っていって食べろと言う事だろう。
なかなか気が効く。
面白いヤツだ。
そのパンとは別の袋に普通の食パンも入っていた。
比べて見ろと言うことか。
それでまず一枚出して、
出勤直後に焼いて食べた。
シキシマパンの製品で、
大好きだった食パンがあった。
今では忘れてしまった人ばかりかも知れない。
それは「味付けパン」という食パンだ。
それを思い出した。
面白いパンを手に入れた。
今日はブログ書いたり、来客があったり、
かわら版も作るので、
外に出ることが出来ない。
お昼になったので、
もう一度焼く事にした。
パンの名前を良く見たら、
ボローニャパンと書いてあった。
薄い黄色が美味しさを予感させる。
高級なのかどうかは解らない。
だが、
焼いた後も硬くならずシットリしている。
と言うよりオーブントースターなんて無い時代だ。ピョンと飛び出すトースターも、高級品の割に良く壊れるので、そう気安く使えなかった。
だからそのままよく食べた。
何も付けない方が美味しく食べられた。
あー懐かしい。
普通の白い食パンを取り出すと、
手応えはボローニャパンよりしっかりしている。
こんがりときつね色になった。
良い香りだ。
給食で出される食パンは決して美味しいと言えるものでは無く、
よく残したものだ。
何しろ担任の教諭さえ、
白い部分だけ食べて、
「パンの耳」を平気で捨てていた。
西尾先生という変わった教諭だった。
まるでネズミのようにパンの耳の白い部分をカジカジして、
残りを捨てる。
顔もネズミに似ている技術科目の先生だった。
給食で出た白いパンを残しておき、
放課後ダルマストーブで炙ると、
きつね色に変わりとても美味しい糧秣と化した。
生まれた時がそもそも高度経済成長期で、
食糧事情は終戦後に比べ悪くなかった。
お金さえあればいくらでも欲しいモノは買えた。
でもまだ「もったいない」を今より意識する時代だった。
だから鼻腔の奥にパンの香ばしさが入った途端、
記憶の引き出しが次々と開き始めた。
きつね色の食パンを半分ほど食べ、
冷蔵庫に眠っていた開田ファームのソースを思い出した。
シンプルな食パンにはぴったりだ。
ご飯もそうだ。
シンプルなご飯のお焦げより、
上手く炊けた「味ご飯」の底に、
微かにできたお焦げほど、
美味いモノは他に無い。
お餅もそうだ。
少し焦げてぷくっと鼻提灯が出来た瞬間に、
さっと醤油にからめ海苔で巻く。
しばらく喰ってないな。
そう言えば今年は雑煮も喰わなかった。
炭水化物ほど焦げると美味くなるモノは無い。
それに、
焼き直しても美味くなるので嬉しい。
クルマも焼き直すと美味しくなる。
今朝は岐阜の岡田さんが来店された。
GC8のリフレッシュがようやく終わったので、
早速主の元に帰らせた。
このクルマはシンプルな食パンのように素の性能が良い。
ラリーにもレースにも相性が良く、
普通に乗っても美味いクルマだ。
これを絶妙に焼き直し、
美味しいクルマに蘇らせた。
きっと今頃、
香ばしい味を楽しんでおられるだろう。
高性能なスバルに乗ると、
シンプルで凄い味が欲しくなる。
ボローニャのパンのように、
濃くて美味いシットリしたクルマも、
他のメーカーからいくらでも出ているが、
それらとは少し違う。
岡田さんの車に同乗し、
助手席でインプレッサの味を確かめたら、
「ああ美味しい」と惚れ直した。
給食の食パンでは無く、
最高に吟味した美味しいシンプルな食パンが、
初代WRXの味と通じる。
でも今日は昔の記憶を辿ったせいか、
給食でもらった食パンを、
放課後ダルマストーブで焼いて食べるような、
鼻腔の奥が香ばしくなるようなクルマに乗りたくなった。
そうなると、
一番手っ取り早く用意できるのがサンバーだ。
美味しいでは無く、
香ばしいのに乗りたい。
そうなると、
リヤエンジンは外せない。
4輪独立サスも外せない。
ぴったりだ。
しばらくこのクルマを相棒にしよう。
エアコンが無くシンプルなサンバーは、
素の味が抜群だ。
静かで力強い4気筒エンジンの咆哮が遠くで聞こえる。
懐かしく香ばしいあのサンバーの味だ。
平成二年に初めて4気筒を搭載し、
エアコンなど付ける人は少なく、
パワステなど乗用車だけの装備だった。
その頃のNAエンジンが一番気持ち良かった。
しばらく軽トラおじさんを楽しもう。
VABのトランクに詰めていた、
日常必要なアイテムも、
全て助手席に奇麗に収まった。