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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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STIの価格について考える。

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おめでとうございます!
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BRZ NEXT CONCEPTが優秀賞を獲得した。
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石井デザイン部長の顔がとても誇らしげだ。
この受賞は本当に嬉しい。
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SUBARUは東京オートサロンで、
見事に有終の美を飾った。

御世話になった、デザイン部主査の河内敦さんにも、心からおめでとうと言いたい。
今回のオートサロンで、河内さんは河口まなぶさんとトークショーを開かれたと聞く。だから会場で見かけた方も多いはずだ。


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二人の上司に囲まれて、小林さんも嬉しそうだ。お手柄である。
ところで河内主査とは、BRZのシューティングブレイク以来の顔なじみだ。
彼は常に主要なコンセプトカーのデザインに深く関わる、SUBARUにおけるキーマンの一人だ。
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そんなニュースを喜んでいた時に、突然携帯電話が鳴った。ディスプレイされた電話番号には見覚えが無かった。
誰だろうと受話ボタンを押すと、朝日新聞の森川記者だった。
用件は「中津川市長選の感想を聞きたい」という申し入れだった。それに対して、忌憚の無い気持ちを述べた。
いつの記事になるかまで、あえて聞かなかったが、時間は午後5時近くになっていた。
翌日の記事を練るために、客観的な意見を集めたのだろう。刺激になったに違いない。
翌日の新聞を楽しみに待った。
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届いた朝刊のトップはご覧の通りだった。
大きく降った「振り子」は、
やはり逆方向に大きく振れだした。


最近、
毎朝まじまじと新聞を読まない。


一面と見出しだけ、
ざっと読んだら出勤する。


そのせいもあるのだろうか。


ページをめくる毎に、
なぜか大きな違和感を感じた。



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新聞に広告が入るのは当たり前だ。
広げていくと、
まず最初に同じ朝日系列の広告が掲載されていた。


一発で意味がわかりにくい広告だ。
それはさておき、
次の紙面を開くと、
そこも全面広告だ。


こう言っては失礼かも知れないが、
全国紙の朝日新聞にとって「2流」に思える出稿だ。



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シミ小じわ以外の(笑)、
女心を機敏にくすぐる通販だった。


一枚めくると次は健康だ。
骨密度と聞くだけでターゲットが解る。
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不祥事の続いた雪印も、
苦労して業績を回復させ、
ブランドの威信を賭けて商品開発をしたようだ。


思うように進まないのか、
新商品をコールセンターを前面に出して販売促進している。


おおよそサプリメントというモノに対して、
コントロールされた口コミやマルチ商法の存在など、
これまであまり良い印象を持っていない。


エッセンスだけ飲むのは、
どうも腑に落ちない。


骨密度の左には、
さりげなく男性力回復の通販が陣取り、
新宿事務所に始まった過払い金の請求代行も陣取る。


どれもコールセンターを最大に活用した、
トレンドに乗る商売だ。
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撤退する会社のパソコンが激安通販されている。
これが、
最高のチャンスなのか。
そのあたりは良く解らない。


こう見えても(笑)子供の頃から騙されやすい性格で、
縁日などで売っている、
「まやかし」モノを買わされることが良くあった。


良さそうだと実演されるとすぐ購入してしまう。
縁日でもそんな調子だから、
デパートなどで手の届く価格で実演販売されると、
簡単に購入する悪い癖がある。


デパートに高い金を払って、
出張員に実演販売させるコストに比べたら、
一流の全国紙で紹介される方が効果的なのだろう。


いわば朝日新聞のブランド力だ。
これがあれば、
三越や高島屋の店頭で実演販売するくらいの威力がある。
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更にめくると、
オムニバスの全面広告が現れた。
シミ小じわ、血糖値、白髪染めなどオンパレードの通販コーナーの次には、
内臓脂肪に辿り着く。
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これを見て思わず自分の内臓を想像した。
効果抜群だ。
歯磨きや洗剤の会社が、
次から次へ特保だの機能性表示食品だの、
健康関連に進出している。


遂に脂肪を取るための通販まで、
この会社は始めたのだ。


一見薬のようにイメージさせる戦略で、
サプリメントをガンガン売りたいようだ。
そして面白い事に、
何処もキャンペーンで滅茶苦茶な価格を謳っている。


定価そのものが無い世界で、
どのように売価を決めるのか。


スポンサーは高度な「広告料」として、
損益のバランスを計算している。


集める分母が大きければ、
損益分岐点が大きく下がり、
若干いろいろなロスがあっても美味しいビジネスになるのだろう。


極めつけは保険だ。
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生命保険の激安通販。
自動車保険も同じように通販型が増えてきた。


大手損保もグループ内にコールセンターを活用する、
通販型保険会社を持つので、
双方を上手く使い分ける。


実際に現場で事故受付をすると、
この様な人になぜこんな安い保険料で加入させるのかと不思議になる時がある。


一定のマニュアルで、
事故の無いお客様だけを吸い上げ、
保険金支払いが保険料を大幅に上回っても、
まず戦いで他社を圧倒し囲い込むことが優先だ。


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次の頁には若返りの通販が現れた。


マヨネーズの会社が女心をくすぐる機能性サプリメントに手を染めた。
これも激安でキャンペーンだ。


次も歯磨き粉の会社が、機能性表示食品をキャンペーンだ。
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シミそばかす防止の通販が、
送料無料で500円。
太っ腹な広告宣伝だ。
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口が臭いヤツを自覚させられるのだろうか。
こんな激安通販もある。
それにしても凄いコピーだ。
確かにそういう人も居るので、
啓蒙活動としては感謝するが、
スクープ記事を思わせるほど過激な見出しだ。


振り子が「振り切った」状態だと、
同じようなモノが寄せ集まる。


手っ取り早く集客し、
値段を武器に大量に売る。
こうした傾向を如実に表す出来事があった。


CoCo壱番屋は岐阜県から始まった全国チェーンだ。
最初は夫婦で始めたお店が、
海外にまで店舗を出すほど大きくなった。


創業者はとっくに株式を売却し、
今では大手の資本が経営するトップクラスの外食チェーンに育った。
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今回の出来事はCoCo壱番屋に直接的な落ち度は無いが、
実に気持ちの悪い出来事だ。


そもそも、
なぜそのような「もったいない」ことをするのか。


何かが狂っている。
食材を大量に破棄することは、
昔なら「目が潰れる」と恐れる行為だ。


あるラインに異物が混入し、
お客様に迷惑をかけないために処分する。


それは一見正しいことのように思えるが、
その蔭で食材をむやみやたらにゴミ扱いせざるを得ない。


間違ったシステムに引きずられている。
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廃棄業者がやった事は、
詐欺以上の犯罪行為だ。


でも当たり前になった事が、
実は全く当たり前では無いことを自覚しないと、
日本は誤った方向に向かっていく。


バスの事故もそうだ。


あれほど優秀な青年達が、
15人も死んでしまった背景に同じロジックを感じる。


ネットで調べ通販同様の手段で手に入れたバスチケットは、
見えない「安全」という「共有意識」を朧気に持つだけで、
その実態は酷いモノだった。


たとえば、
ネットで調べて車検に持ち込む。
こう言う風潮が当たり前になってきた。


すると、
対する業者はネット工作に翻弄する。


それだけで済めば良いが、
ペーパー車検も横行した。
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恥ずかしい話だが、
地元の中津川で大規模な不正が発覚した。


他にも岐阜県の同業者で問題発生が際立つ事実が解った。


仕事を手伝い始めた二十歳前の頃、
新古車と新車同様を使い分けた。


少し乗ったクルマを新車同様と言い、
ナンバー付けただけのクルマを新古車と言った。


自分で勝手に決めたカテゴリーだったが、
長い年月が経ち軽自動車の世界を席巻した。


今では新古車という呼び方は規制されるが、
登録済み未使用車だの、
チョイノリだの様々な言葉で消費者を惹きつける。
未使用車で顧客の分母を増やすと、
次は車検に眼が眩む。


安売りグルマと、
安売り車検で大量に顧客を集めたなれの果てが、
行政処分に結びついた。


国土交通省の有岡さんから、
具体的な手口や理由も詳しく説明があった。
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中津川だけで無く、
良く知っている可児市のお店も業務停止を受け、
非常に驚いた。
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こうしてデータを見ると、
改めて問題の根が深いことが良く解る。
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不正では無いが、
力のある大手カー用品店などは、
その集客力に物を言わせ、
僅かな料金で作業後の完全保証を謳う。


保険の通販にも似たところがある。
大量のCMと抜群なコールセンター能力で、
良い顧客だけを底引き網で浚っていく。


数が多いから、
稀に大きな損が出ても他でカバーし、
力業ですくい取る。


後で何が残るのだろうか。


顧客のメリットばかりを甘い言葉で訴えると、
人生経験の少ない若者ほど、
朧気な安心感なのに、
それを「100%安全」と信じ込む。


若者が悪いわけでは無いが、
情報操作で飼い慣らされ、
本質が見えない事も多い。


それがこの日の新聞に凝縮されていた。


さて、肝心の取材された記事に戻ろう。


確かに出ていた。
森川さんは、
「大変良い意見をありがとうございます」と言って電話を切られた。


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書直に言うと、
今回の中津川市長選に、
ほとんど興味を持っていなかった。
なぜなら青山市長を良く知る訳でも無ければ、
特別な繋がりも無い。


また対立候補の人達にも、
ほとんど興味が無かった。


しかし、
選挙が近づくにつれ変な違和感を感じた。


前回の選挙は、
街を真っ二つにする問題に、
勝敗を付ける意味があった。


その時は、
現職の市長に対して特別な感情は無く、
リコールするような短絡的な行動の必要も無いし、
選挙で落選させるなど無意味と思っていた。


しかし、
多くの中津川市民はそれを許さず、
行政経験の全く無い「ずぶの素人」で市政を刷新した。


民主主義で決まったことだから文句は全く無い。
ずぶの素人でも大きな問題は起きず、
結果もオーライとなった。


これは、
いかに中津川市民の民度が高いのか、
証明された事件だと考えている。


極端に言うと、
誰が市長になっても中津川市が「破綻」する事は無いと証明された。


真っ二つに割れた前回の選挙には、
その蔭に平成の合併が残した見えない爪痕も垣間見えた。
きっかけは図書館問題だが、
行政区画が広がったことに対する一つの洗礼だとも言える。


そうなると、
今回のように市長の出身母体の農協が、
徹底的な組織固めをし、
ほぼ全ての経済界も方向を揃え、
市議会までほぼ全てが現職支持で固まると聞くと、
客観性がムクムクと頭をもたげた。


その上、
市の職員までほぼ全面的に支持だと聞くと、
SUBARUにも感じた、
「ぬるま湯体質」のようで気持ち悪かった。


選挙の二日前、
会社の前を通り過ぎてく選挙カーを見たとき、
きちんとした大人の言葉で話し、
職を捨てる勇気を持つ青年になぜか底知れぬ魅力を感じた。
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年齢を老う事は当たり前で、
それを悪いとは思わない。


しかし「好奇心」は確実に失せていく。
それを「すれる」と表現する。
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20代の青年と還暦を過ぎた人間では、
積み重ねた経験には大きな差があるだろう。


従って実績を積んだ青山市長を推すという意見も解る。


が、それほど単純に物事を見ず、
少し斜めに構えると違うモノが見えてくる。


どんな優秀な人でも年を重ね、
実績や名誉も重ね続ければ、
子供の頃のような新鮮さを維持する事は難しい。


解り易く言えばだんだん「すれて」くる。


20代と60代のどちらが
「すれて」いるのか、
或いは「すれて」いないかを考えると、
その解は言うまでもない。


だから青年を選んだ。


今のように、
閉塞感を感じる時代だと、
すれていない好奇心を持つ若い力に魅力を感じた。


結果は大方の予想通りで、
現職の市長が圧倒的勝利を果たした。
多くの市民がこうなる事を希望し、
この結果を生んだことは間違いない。


市民のほとんどが共有する問題意識が無い以上、
投票率も下がる。


この結果を踏まえて意見を求められたので、
青年を支持した上記の理由を添えた上で、
所感を述べた。


1.市長はリニア新幹線事業が円滑に進むように全力で協力する必要がある。
  特にいまは最初のボタンを掛け違えたら取り返しの付かないことになる。
  したがって中津川の「らしさ」を少しでもスポイルさせないような施策を立てねばならない。


2.「らしさ」を絞ると、このあたりの地域に高い建物を作らせないことだ。
  外部から資金が流入することは間違いないので、
  大規模な土地の開発も含め景観保護を徹底的に見直すと良い。


この2点を簡潔に伝えた。


さすが森川さんだけある。
意見を参考に解り易い記事をまとめられた。




名前を出しても良いかと聞かれたので、
一向にかまわないと伝えたが、
日頃から過激な発言で物議を醸す事を鑑み、
本名を出すことを控えたようだ。
年齢と職業だけならバレようが無い。



でも発言はもっと具体的だった。


だからここで明らかにしたい。
岐阜県には既に岐阜羽島というお手本がある。


この駅にはなかなか「発展した」という声が聞こえないが、
今では近くに重要な産業も多くなってきた。


ここを例に倣うと、
まず無節操な看板を建てさせない条例が必要だ。
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主要道を走るとすぐ解る。
左前方になぜか看板が林立する。
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見慣れてしまえば何ともないのだろうが、
もしこのあたりの景観が素晴らしければ、
これは極めて邪魔な看板だ。
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空き地が多いのも理由なのかも知れない。
どうして皆揃って反対側を向いているのか。


これらを外から流入する資本に対して、
網を掛けて規制すべきだと話した。


もう一つは建物の高さ制限を設けるべきだと話した。


中津川に多層階の建物は似合わない。


特にタワーを建てるなど、
似つかわしく無い行為だ。
だから今から考え、
熟慮した上で規制が必要だと思った。


市内や郊外に「にょきっ」と建つビルを見ると、
今でも似合わないなと感じる。


中津川は素晴らしい地方都市だ。
その良さを残し続けたい。

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中津川の飲食店はレベルの高い店が多い。
だから、
昔からナショナルブランドが踏み込んでも、
退散する事が多かった。


流石に最近は昔ほど排他的では無く、
彼方此方にハンバーガーやドーナッツなど、
お馴染みの店が並ぶ。


しかしそれらに負けず、
美味しい店も軒を連ねている。
中津川でも指折りの繁盛店「Kisaku」に行った。
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東京に出かける前日、岐阜新聞の土屋さんが無料点検に訪れた。
二人で昼飯に出かけたが、
いつもの蕎麦屋は日曜祝日は定休日だ。
そこで趣を変えイタリアンを選んだ。


祝日のお昼なので、
Kisakuは満席だった。
ほとんどが女性客だ。
ランチの価格は1200円。
パスタは満足できる良い味だった。

このメニューの上にコース料理もあるし、
パスタを400円払えばピザに切り換えるっことも出来る。
少々複雑なメニューだが、
選べる愉しさが女性客を惹きつけるのだろう。

この店は店内の釜で薪を使ってピザを焼く。
それを考えると、
ピザランチも安い。


その翌日から東京に出かけた。
上には上があるものだ。
偶然、池袋で同様のランチを食べた。

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地下一階にある、
ちょっとユニークな店だった。


このパスタにはモッツァレラチーズがたっぷり入り、
流石のKisakuも味では負けた。
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夜は手品を楽しめるバルに変わるようだ。
非常に手入れの行き届いた店内だった。


様々なコンセプトの飲食店が入った小さなビルで、
一階にはナショナルブランドの麺屋があった。


こうなると地下の店は980円で勝負せざるを得ない。
サラダで始まり、
パンとドリンク。
パスタを食べたらデザートまで付く。
5点セットだ。
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妻は茄子のパスタを選んだ。
味見したが美味しかった。

夜も来てみたいと思った。
なるほど。

ランチを低価格にするのは広告宣伝費なのだ。


こうして考えると、
東京の食の世界は面白い。


今回の東京出張は色々な目的を孕んでいた。
連休明けの火曜日の夕方、


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WRXをぶっ飛ばし東京に向かった。
ホテルには八時前に到着した。



近くには興味深いレストランが沢山ある。


まず最初にお目当てのステーキハウスに行くと、
そこは既に満員だった。


予約もせずに良い想いが出来るはずがない。


しかし意外性を求めて探索するのが好きなので、
二人で夜の六本木を歩き回った。


通りに面したユニークな店を見つけた。
ちょっと洒落てシャンパンを開けたように見えるが、

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安いスペインのスパークリングワインだ。
これで少し正月気分を盛り返した。


最近増えてきた、
店頭に魚介類を生きたまま並べる居酒屋だ。
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田舎には売っていないが、
都会だと1000円ぐらいで手に入るようだ。


味も悪くなく、
牡蠣フライにぴったりだ。

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妻が気取って食べている姿を見ると、
洒落たバルに見えるかもしれない。


しかし実に気さくな店である。
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入店したときはガラガラだったが、
すぐに六本木で働く人達で一杯になった。


最近よくあるパターンで、
魚を入れる木箱やビールケースを巧みに使っている。
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しかし発泡スチロール全盛の今、
木箱なんか使うのだろうか。
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妻がお洒落にスパークリングワインを注ぐ。
六本木らしく優雅に見えるが、
「すきま風が入るのでジャケットを貸して!」と寒そうだ。(笑)
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刺身を三点ほど盛り合わせてもらい、
混んできた店内を楽しみながら店を後にした。
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妻の熱い眼差しを受けながら、
もう一件梯子した。

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余程寒かったのだろう。
滅多に日本酒を飲まない妻だが、
おでんと天麩羅を食べながら、
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おちょこに一杯酒を呑んだ。
なかなか美味しかった。


夜が明け、
雲は多いが良い天気に恵まれた。
六本木から丸の内にクルマで向かった。
WRXは都会の雑踏でも乗り易く、
燃費も決して悪くない。


会議に代理出席させるために、
丸ビルの近くで妻を降ろし葛西に向かった。
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スバルの戦士達が日本中から集まる場所で、
良い素材を仕入れる事が出来た。

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最近4WDの売れ行きが良いので、
この日はどうしても上質な個体が欲しかった。
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仕入れも無事終わったので、
マリオと待ち合わせ二日目の六本木を楽しんだ。
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偶然だが前日同様、
この店でも2階に通された。


ここは隙間風が吹かず、
夜景も奇麗だった。


この店を選んだ理由は、
働いている人が偶然出てきた時に、
どんなお店なのか聞く事が出来たからだ。


呼び込みが立っていたのなら入らなかっただろう。
上品では無いが、
面白くて美味しい店だった。

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次の日からマリオはオートサロンの会場で缶詰状態になる。
激励の意味もあり食事を楽しんだ。


この店で一本だけ残っていたヌーボーを飲みながら、
ヨーロッパの味覚にうるさい、
哲学的な側面を見せた。
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ひょっとしたら絶倫サワーが飲みたかったのでは無いのかと、
後で気がついた。
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しかし妙なモノを飲ませて、
オートサロンの会場で発情したら大変だ。


ただでさえ美味しそうな女性がワンサカ居る。
ここはヌーボーにして正解だった。


翌朝は快晴だった。
六本木の空がとても奇麗だった。


昨年の夏以来の水族館訪問だ。


エプソンの開設した品川水族館と、
どのように違うのか興味があった。
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そのまま飼育係になれそうな妻も、
「サンシャイン水族館、サンシャイン水族館・・・」と喜んでいた。


水族館は心の栄養を沢山与えてくれる。
目を充分養って、
心の栄養を寿司屋で補った。


3日目の夜は新宿に移動した。
最近の東京は混雑していてホテルが取りにくい。


昔からよく使うホテルに、
一部屋だけ空きがあった。
ホテルを出て行きつけの居酒屋に行くと、
満席で何処にも座れなかった。


そこで、
その居酒屋を経営する寿司屋さんに初めて入った。


幸いな事にカウンターが2席空いていた。
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居酒屋とは違うので、
ある程度敷居は高い。


でも本格的なお寿司屋さんだが、
値段は明朗会計で納得出来た。


入る前はそこそこ張るかと思ったら、
とんでもない勘違いで、
楽しい時間を過ごせた。


メニューには無い、
つまみを頼んだが、
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「へい!玉つま」の一言で見事な卵焼きが出た。
卵焼きの美味しいお店にハズレは無い。
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このお寿司も美味しかった。
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極めつけはカワハギの煮付けだった。


東京で最もホンモノを食べたと感じた瞬間だった。
それでいて価格も居酒屋並みだ。


こうした美味しい食べ物は、
自分の足で探すのが一番だ。
ベクトルを外へ向けよう。


ベクトルを外に向ける道具がクルマだ。


ベクトルを強引にネットの力だけで自分に向けると、
人生観が歪になる。


いよいよ東京出張のメインイベントの日が来た。
東京オートサロンの続きを語ろう。

今年のスバルは展示姿勢が極めて良かった。
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来場者目線でモータースポーツの花形が飾られている。
レースで活躍するBRZや、
全日本ラリーに参戦する、
新井選手のVABが所狭しと並んでいた。


やはりオートサロンにはこの様なクルマが良く似合う。
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トシ・アライという金看板を背負うVABは、
同じSUBARUでも、
彼のブランドを前面に押し出している。
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この凄味に溢れたVABの活躍を祈りたい。


もう一台のVABに注目した。
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こちらは鎌田選手の駆るVABだ。
スバルのワークス臭を強く感じる。
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その理由は前後に誇らしく描かれた、
「Proudo of BOXER」の文字だ。

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proud of BOXERは、
2011年のモーターショーから使われている、
スバル自信が自ら考え出した大切なキャッチコピーだ。
86とBRZがデビューする時、
その魂がどこから生じているのか、
実に穏便で、
勝つ存在感のある「言葉」だ。


実はこの言葉こそ、
スバルでは無く「STI」が占有すべきフレーズだろう。
モータースポーツで磨き、
勝利をもぎ取る事で、
この言葉は永遠に磨かれるはずだ。
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その戦士達が、
胸に刻んで走るのだ。
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この場所に必要なのはSTIブランドだけで良い。
それなのに、
SUBARUがしゃしゃり出るから変になる。
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この場所にまで安心と愉しさ等と言う、
曖昧な言葉を持ち込む必要は無い。


上記の「Reason」から、
「安心と愉しさ」を全て取り除き、
「proud of BOXER」に置き換える。


そして「スバル」と言う言葉を、
全て「STI」に置き換える。


すると全て納得出来る内容になり、
心の中でモヤモヤしていた気持ち悪さが霧散するはずだ。


この場面もそうだ。
レーシングカーの背景にSUBARUの文字がある。
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これはとても余計なロゴマークだと、
スバル自身が自覚しないと、
STIはいつまで経っても現在の状況から脱皮できない。
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この方がスッキリするのが解るだろうか。
ここに必要なのはSTIだけだ。


XVの時も触れたが、
スバルブランドとSTIブランドは、
全く別だと意識しないと、
育ち欠けたSTIのブランドを損なう。


多くの関係者が口を揃えた事の一つに、
「STIの敷居を下げる」という言葉があった。


とても迷惑な話だ。
STIを形作り苦労した先輩達の名誉を、
土足で踏みにじる行為だと悔い改めて欲しい。


久世さんや桂田さんが、
「敷居を下げたい」という言葉に黙って頷くだろうか。


大嫌いな言葉に、
「宝くじに当たったら買う」というのがある。


店頭でそういう言葉を稀に耳にするが、
それが聞こえた途端に、
例えそれが冗談であってもお相手をする気持ちが失せる。


他力本願を軽率に口にする事が大嫌いだ。
高くても欲しいモノがあれば、
買えるようになるまで頑張るのがオトコだ。


また、
よくS207の価格を見て、
「庶民には縁が無い価格だ」と表現する人も居る。
これも同様に止めた方が良いと思う言葉だ。



何が庶民で、
どこからが贅沢なのか。


庶民でも割高なBMWを買う人は沢山居る。


BMWと言う日本で成功し、
津々浦々まで浸透したブランドなら、
手っ取り早いパーツビジネスも可能だろう。


「Mスポーツ」と名前が付くだけで、
ご利益を感じて高い金を払う。


STIがそんな事をしてどうするんだ。


プレミアムスポーツカーの世界では、
まだ大した実力も無いくせに、
コドモがオトナの真似をしてはいけない。


ブランドの威力でパーツビジネスを本気で成功させるのは、
400馬力のクルマが、
当たり前に作れるようになってからの話だ。


スバルもそこを良く考え、
軸足を曖昧にしてはいけない。
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このようなクルマを出す事は、
久世さんや桂田さんの目指した事を汚す行為だ。


敷居を下げて、
短期機に喜ぶ人は居るかもしれないが、
本質的な部分を益々混乱させる。


パーツビジネスで利益を上げて、
それでレースを盛り上げるなど、
本来のSTIが目指す方向では無い。


スバルはSTIのスポンサーに撤し、
車両開発を最優先に進めさせ、
膨大な開発費を彼等に与えるべきだろう。


400馬力のスポーツエンジンと、
それを受け止めるマニュアルミッションを、
STIに多額の開発費を払って作らせれば良い。


そこからSTIのブランドが強化され、
同時にクルマも速くなり、
レースで得たノウハウを生産車に活かせる。


そして成功報酬をたんまり受け取り、
次々に記念パーツを限定で売れば、
それにご利益を感じるはずだ。


新車拡販のパッケージで、
STIパーツを不似合いな車種にまで展開し、
将来を全く見据えない戦略でブランドを迷走させている。


スバル自身が、
自分たちの「吊しの新車」を売るだけの、
短期的な販売促進のためにSTIをこれ以上使うと、
本当に良いクルマがもう二度と生まれなくなる。
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幸いだったのは、
このクルマの担当者に聞く耳があった事だ。


このLEVORG STI CONCEPTは実に愚作だ。


そう言うと、
開発主査の中村真一さんは、
真摯な態度でその理由を聞いてくれた。
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これを見て感じた事を率直に綴ろう。


まず2年目を迎えカンフル剤が必要となったときに備え、
奥の手を用意する必要があった。


S4にはSTIと言う「グレード」がある。
これをレヴォーグにも手っ取り早く創って、
起爆剤にすると考えれば解り易い。


そのままでは「らしく」無いので、
VABよりシックな色調の内装に換え、
名ばかりのエアロパーツで外装を締める。


ダンパーとスプリングを少しチューンすれば、
敷居を下げて欲しい人には短期間で売れる。


スバルブランドと、
STIブランドの真の違いがわかっていないので、
色さえWRブルーにすれば誰でも飛びつくと思っている。


あさはかな考え方だ。
要するにインプレッサスポーツワゴンのWRXを焼き直した、
レヴォーグのコンセプトを愚弄する行為だ。


レガシィ、
レボリューション、
ツーリングから導き出した車名は、
スバルの優秀なスタッフが考え出した素晴らしい作品だ。


その真意を知る者なら、
今さら過去のインプレッサを焼き直すような真似をしてはいけない。


中村さんは、
「良く解りました」と仰った。


レヴォーグで実現させるなら、
「S501」しか無いだろう。
その韻は「6速マニュアル」「バランスドエンジン」に加え、
「大径ホイール&幅広タイヤ」「ビッグキャリパー」と組合せ、
専用のエキゾーストシステムにするだけで出来上がる。


敷居なんて下げる必要は全く無い。
誰がそんな事を頼んだか。
誰も頼んでいない。
スバルが勝手にSTIを使い倒しているだけだ。
これまでSシリーズを購入した人達に直接聞くと良いだろう。


アイサイトに拘る必要は全く無い。


むしろスバルブランドはこれから自動運転を目指す。
だからこそSTIは逆の道を歩むべきだ。


逆にスバルは、
広告代理店が創ったような「安心と愉しさ」より、
もっと天才的なキャッチコピーを持つ事を誇るべきだ。



それが、
「ぶつからないクルマ?」だと言う事を自覚して欲しい。
この最後に付いた?(クエスチョンマーク)を見たとき、
その斬新な感覚に鳥肌が立った。


クルマの乗り方は千差万別だ。
だから使い方によっては当然ぶつかる事もある。
それを「?」に閉じ込めた。
その上で、
世界中のありとあらゆるメーカーのデバイスより優れていると言う事を、
「ぶつからないクルマ」と明言し、
スバルの自信を表した。


これは出来上がった料理と、
その美味さを引き立てる「隠し味」の関係とみた。


このレヴォーグを「ぶつからないクルマ?」のハイエンドに置く事は、
STIブランドで創る事より価値がある。


なぜか。


それは内装のクオリティがズバ抜けて高いからだ。


WRブルーと組み合わせると、
まるで「へんてこりん」なカラーコーディネートだ。


珍妙な感じに見えるのは、
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ステッチなどをWRX STIから流用し、
手っ取り早く仕上げたからだろう。
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加飾パネルなどは全くの手つかずだから、
カタログモデルに最短で仕上げられる事を物語っている。


こんな変なクルマに魅力を感じる人は、
相当レベルの低いクルマオンチだろう。
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だから最もキモの部分を凝視する必要があった。
最近スバルのレザーシートには、
その色調に光るモノがある。
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シートだけを良く見ると、
色調そのものが素晴らしく、
ステッチも洒落ている。


スポルヴィータを誕生させた事は、
スバルのインテリアコーディネートのレベルを高い水準に引き上げた。


会社に戻り、
早速スポルヴィータと比較した。
この皮の座面を換えれば、
間違いなくホンモノになるだろう。

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スポルヴィータのステッチは、巧妙で手が込んでいる。
乗り降りが多くてもすり切れにくい工夫が見える。
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シフトノブも凄い。
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STIと比べれば一目瞭然だ。
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比較すると劣るが、
STIも吊しよりは優れている。
標準のフォレスターと比較しよう。
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丁寧に作られているが、
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STIのステッチとディンプル加工が、
上質さを表している。
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しかし所詮STIと名が付くだけで、
吊しの部品である事に変わりは無い。
このステキなシートに似合う色は、
絶対にWRブルーパールでは無い事をハッキリと言いたい。
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じゃあ何が似合うか。
爬虫類の嫌いな人には申し訳ないが、
こいつらが大好きなので紹介しよう。
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大型のトカゲだ。
恐竜の生き残りは今でも地球上で悠々と暮らしている。
上のトカゲの持つ素晴らしい色彩と、
新提案の内装色は抜群に似合うはずだ。
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あの優秀な雲野さんが、
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その事実を知らないはずは無いだろう。

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更に言えば動物の世界からクルマのデザインを学ぶのは、
石井部長の切り札だ。


一度はプレミアムメーカーの道を目指したスバルが、
ここに来てSTIを使おうと思う方が不整合だ。


スポルヴィータは勿論、ブリッツェンに変わる、
新しいカテゴリーを作れば良い。


真剣に言うが少し距離を置かないと、
今のSTIは何処へ暴走するか解らない。


オートサロンの会場で奇妙なモノを見た。
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何か勘違いして砥石を売り始めたのかと思い、
係の人に聞くと「違う」と言う。


それなら何ですか?と聞いても絶対に答えなかった。


そんなに値打ちのあるものなのかと、
それ以上聞かなかったが、
やっと理由が解った。


言うのが怖かったのかも知れない。


このインゴットからミニカーを作る事が発表された。
価格は税込みで216000円だ。


100台限定で売るそうで、
発売前から短期間で売り切れる事を想定済みだ。
しかし台数限定で煽る事が正しい売り方なのだろうか。


あのランドセルを50個買ってくれた、
本当に有り難いお客様がいた事も、
こうした企画の後押しをしているだろう。


クルマの敷居を下げるべきでは無いと言う理由は、
いくら高くても頑張って買いたいと思わせるようなクルマを造るためだ。


彼等自身は敷居を下げる事ばかり考えている。
この価格のミニカーを良識ある人が買うのだろうか。


なぜなら、
どうしても欲しいと憧れる対象では無いからだ。


マニアが自己満足のために買うのは良いが、
余程お金の使い道に困っている人だろう。
S207と一緒にこのミニカーを持とうと言うほど、
NBR24時間レースのクラス優勝は、
価値ある事では無い気がする。


高額な商品を勢いで買う癖があり、
過去に懲りているので客観性も大事にする。


216,000円のミニカーで、
コンプリートを買えない人に対して敷居を下げたとは思わないが、
もう一度言う。
STIがそんな事をしてどうするんだ。


まだ大した実力も無いくせに、
コドモがオトナの真似をしてはいけない。


400馬力のクルマが、
当たり前に作れるようになってからの話だ。




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