穏やかな朝だった。
禁酒を始めたので痛風の症状が、
一晩でかなり低レベルまで緩和した。
新ショールームの模様替えが終わり、
BRZの素敵な白い車体が映えている。
商談室にはアウトバックが鎮座し、
来店されるお客様に、
その存在感を誇示している。
ボディカラーは、
アウトバックで一番気にっている、
プラチナムグレー・メタリックだ。
鉄板カラーのパールホワイトやラピスブルーも良いが、
走る姿を見て「渋くて良いな~~」と直感的に感じる色は、
タングステン・メタリックと、
このプラチナムグレー・メタリックだと思う。
どちらもタッパのあるクルマと相性が良い。
クロスオーバーセブンにも似合うはずだ。
前夜に納車式の準備を終え、
お客様の来訪を待つばかりになっていた。
午前10時に畠山さまが御来場される。
掃除の日なので7時半に全員集まり、
国道沿いの花壇にあるシャリンバイを剪定した。
いつもとは違って、
確実に9時には完了しなければならない。
だから剪定と歩道の清掃だけに集中し、
全員で一気に作業を進めた。
伸び放題に成長し視界も悪くなっていた。
SUBARUの開発したリチウムイオン電池式刈り払機を使い、
ザクザクと枝葉を切り落とした。
ボリュームがあるので整えるというより、
削り落とす感覚だ。
だから当然雑になる。
でも切らないと大きくなり視界を妨げる。
一旦ここを杉本君がバリカンを使って綺麗に刈り揃えたが、
迫り来るクルマが良く見えるよう、
低い位置まで刈り取った。
それに対して、
進行方向は成長しても問題ない。
整備士が手作業で綺麗に刈り揃えると、
これほど美しく仕上がる。
北原課長と大宮君、
それに杉本君も加わり、
情熱を込めて美しく仕上げた。
左右の仕上げはまさに雲泥の差だ。
切る係りと掃く係り、
それに防御する係りと、
役割を細かく分けて取り組んだ結果、
予定通り二時間で終了した。
そして展示場の配置も変えた。
ここは軽自動車主体に展示する場所だ。
けれども思い切って、
最近引き合いの多いBP/BL系のレガシィや、
人気のGH系インプレッサを主体に並べ替えた。
鮮やかなブルーが際立つトレジアも置いた。
一旦軽自動車には後方に下がってもらって、
イベント迄に会場設営を順次進めていく。
11日からのイベントを期待して欲しい。
大宮君から最新の運営マニュアルが全員に配布された。
今日から気合いを入れて読み合わせが始まる。
昨日の脚の痛みだと、
とてもではないが、
掃除に参加するのは無理だった。
何しろ立ち上がるだけで絶望的な痛みが襲う。
左足が猛り狂い、
親指の付け根に埋まった地雷が、
衝撃を受ける度に炸裂する。
Before
二晩連続で禁酒し、
朝のウリアデックに加え、
朝晩のコルヒチンをキチンと飲んだ。
禁酒した代わりに炭酸水をがぶがぶ飲んでビール代わりにし、
痛みが酷くなったら我慢せずに処方通りボルタレンを飲んで寝た。
After
激しい痛みに襲われた。
眠りに就いて1時間少し過ぎていた。
痛みも酷いが、
尿意も凄い。
水ばかり飲んでいるので、
夜間だと直ぐ膀胱が満タンになるのだろう。
這うように階段を下りてトイレに行く。
また水を飲んで横になった。
すると、
気持ち悪いほど痛みが消えていく。
排尿と共に次の尿酸排出が始まったのだろうか。
それほど劇的な感覚だった。
また明け方になって強烈な尿意に襲われた。
足もまた痛み出していた。
もう一度トイレに行ってすっきりすると、
直ぐに沈静化しぐっすり眠れた。
朝起きると紫がかった腫れは引き、
親指の付け根がピンク色になっていた。
眠っている間に解毒作用が進むのだと、
改めて体感できた。
人間は痛い目なわないと本領を発揮しない。
薬もコンプライアンスが大事だし、
酒の飲み方にもコンプライアンスが必要だ。
人間には自然治癒力があるけれど、
思わぬ病が進むこともあれば、
寿命を全うするヒトもいる。
勿論クルマにも寿命はある。
だが自然治癒力が無い代わりに、
直せない病は無い。
ただし、
自然治癒力があると勘違いし、
定期点検を怠ると、
痛風のような不治の病になる事を忘れてはいけない。
また明日から何とか泳ぐことが出来そうだ。
ヤレヤレ。
でも油断は禁物だ。
2リットルのペットボトルを用意し、
喉が渇く前に補水した。
2時間で飲んだ量は1リットルを越えた。
やはり水は重要だ。
刈り払機を使いながら感じたことがある。
最初はスバルの充電式刈り払機を使ったが、
予定より電池の消費が早かった。
そこで使っていないガソリンで動く刈り払機を借りた。
北原課長が使うつもりだったが、
彼は機械より剪定ばさみを好んで使う渋い男だ。
ガソリンエンジンの刈り払機を使って、
あまりの差に驚愕した。
充電式をランドクルーザーに例えると、
ガソリン式はハチロクだろう。
やっぱり内燃機関は優れている。
スロットルを開けると、
エネルギーの息吹を感じる。
同じスロットルの形なのに、
開けた印象がまるで違う。
電動化も重要だが、
軽さとエネルギー効率を考えた、
使い分けをするべきだと思った。
外の緑化改善の前に、
以前室内の観葉植物を手入れした。
覚えているだろうか。
最近になって一番大きな鉢を最後にショールームへ戻した。
幹に添え木を当て、
曲がりを修正中だ。
葉も健康な状態になった。
中型の鉢は商談室のガラスに沿って並べた。
艶々だ。
小鉢を事務所の境目に置いた。
少し目隠しになるので具合が良い。
こちらも健康だ。
こうしたグリーンには「なごみ」がある。
だからOUTBACK X-ADVANCEを一発で気に入った。
このクルマは、
元々ファッションセンスだけで作られている。
「ギヤセンスが機能を超えた」がうたい文句だ。
確かに最近のスバルはイエローの使い方が秀逸だ。
BRZのチャールサイトイエローに始まり、
このアウトバックのイエローグリーン、
それにWRX「STI」に装着された、
イエローの6POTモノブロックキャリパーだ。
X-ADVANCEの持つ、
複雑に絡み合ったモノトーンと、
アウトバックやXVに共通するラギット感の上に、
イエローグリーンが乗っかっている。
ここが見ただけで美味しく感じる部分だ。
まずドアを開け、
インナーハンドルのステッチが目に飛び込む。
着座しようとエントリーすると、
シートのステッチが目に飛び込む。
一見地味だが、
撥水処理されたシート表皮は明るい色のテキスタイルで、
ギヤセンスにあふれている。
着座して前を見ると、
レガシィ系に共通する、
深くてゆとりあるインストルメントパネルが目に飛び込む。
愛機BRZ同様に、
イエローグリーンのステアリングステッチが施され、
カラーコーディネートは万全だ。
BRZの場合は、
黄色が強いと運転の邪魔になるので、
トーンを落としたゴールドになっている。
しかしX-ADVANCEのカラーコーディネートは万全だ。
「韻」を守り、
シフトレバーブーツにも同じステッチがあしらわれている。
惜しむらくはリヤゲートのレターマークだ。
ここまでイエローグリーンにできていれば、
ほぼ100点を付けることができた。
でもルーフレールと、
ドアミラーのブラックアウト化や、
ホイールのガンメタリック化など渋さ濃厚で素晴らしい。
これでベースに対して1万円高いだけだから、
本当にサービスプライスだった。
高速道路で時々出会うが、
X-ADVANCEのボディカラーは、
圧倒的にプラチナムグレーが多い。
この色が好きな理由は、
メタリックでありながら、
カーキ調のソリッド感を持つところだ。
アウトバックの豊かな横顔に最適な色だと思う。
この大きさにデザートカーキやクールグレーカーキは全くそぐわない。
逆に言うとこの色は他のスバルには使えない色調だ。
大切に伸ばしてくれると、
本当に心の底から嬉しい。
最近思う事だが、
スバルのカラー戦略の中で実に惜しいと思うものが2つある。
このX-ADVANCEのカラーコーディネイトは
実に良くできていると思うのだ。
この緑のアイコンが一発芸でおしまいになった事が残念でならない。
もう一つがハイパーブルーの外装色だ。
余り日本人に好まれなかったようだが、
色調として難のつけようの無い良さを持つ。
軽いWRXのSTIを作ったら、
RA-R専用色として売り出してほしい。
アウトバックの良さは、
海外で見ると更によく際立つ。
連続してこの色のディーゼルとガソリン車に乗り、
思った以上のスポーティーさに呆れかえった。
それがX-ADVANCEの購入に結びついた。
現在最もスポーティなオートマチックは、
以前も伝えたように2.5リットルの自然吸気エンジンと、
インテリジェントリニアトロニックの組み合わせだ。
改めてOUTBACKのスペックを紹介したい。
駆動方式はアクティブトルクスプリットAWD(電子制御AWD)
今クルマの固有型式はBS9B5LC ZOC
全長×全幅×全高(mm):4815×1840×1605
ホイールベース(mm):2745
トレッド前/後(mm):1575/1590
最低地上高(㎜):200
車両重量(kg):1570
最小回転半径(m):5.5
乗車定員 5名
エンジンはFB25/水平対向4気筒2.5L DOHC16バルブデュアルAVCS
このエンジンの内径と行程は94.0×90.0(mm)となっていて、
スバル独特のオーバースクエアの味を思い出させてくれる。
圧縮比は10.3
最高出力は129kw(175ps)/5800rpmと実用的だが、
アウトバーンで全開全閉を繰り返すと、
結構勇ましくスバルサウンドを奏でてくれる。
最大トルクは235N・m(24.0kg・m)/4000rpmと、
実用的なレベルに留まるがリニアトロニックが効率よくギヤ比を作り、
更にステップ変速でフィーリングを演出するのでどこを走ってもフレキシブルで面白い。
燃料供給装置はごく普通のEGIだが、
無理に直噴化せずコスト上昇を防いだ。
変速機は二種類ある方の中容量タイプだ。
スバル独自のリニアトロニックは、
6速マニュアルモード付の全自動無段変速機。
自由自在にギヤを生み出すイメージで、
滑らかでスピーディな走りを楽しめる。
燃費は14.6km/l (JC08モード)だが、
高速道路や空いた一般路で実用燃費が上回る事も珍しくない。
標準装備されている主な機能を以下に挙げる。
LEDヘッドランプ
キーレスアクセス&プッシュスタート
ガンメタリック17インチアルミホイール
運転席SRSニーエアバッグ等7エアバッグ
アドバンスドセイフティパッケージ
運転席10Way&助手席8Wayパワーシート
撥水ファブリック/合成皮革シート(イエローグリーンステッチ)
税抜き車両本体価格は2.980.000円
外装色にクリスタルホワイトパールを選ぶと3万円別途必要になる。
プラチナムグレー・メタリックなど、
グリーンと相性の良い色に絞り込まれ、
ベネチアンレッドや、
タングステンメタリック等は選べない。
先日、
最新型のOUTBACKを納車した、
三重県の河原さんから嬉しい試乗記が届いたので紹介したい。
車の感想をお話しします。
カーナビがパナソニックの「ここいこ」に対応していなかったのは残念です。
車はとても良くできていて驚きです。
ボンネットが高いのは、
ショックアブソーバーのストロークを稼ぐためなんですね。
ストロークがある分、
高級車のフワフワ感がありますが、
タイトなコーナー後半のアクセルオンで、
これまでのBP9はアンダーが出るのですが、
新型はまったくありませんね。
どちらかというとFRのような、
少しオーバーステア気味にセッティングされています。
L.S.D.が効いているのか、
あるいはフロントのホイールのオフセットが、
マイナス気味(オーバーステア)になっているからでしょうか。
ポルシェのコーナーリングを超えましたね。
ポルシェはショックアブソーバーのストロークが少ないことと、
タイヤの幅が広いため、
接地荷重が低くタイトなコーナーをアクセルオンしていくと、
4輪が滑ってしまいます。
高速では抜群のコーナーリングですが、
日本の道路にはセッティングが合っていません。
サーキットでしか本領を発揮できないでしょうね。
BS9はラグジュアリーカーのようになってしまったのかと思っていましたが、
スポーツ走行ができるスバルの心意気を感じられる車でした。
BP9よりシャーシの剛性も高くなっており、
コーナーの安定感は素晴らしいものがあります。
タワーバーをつけている人もいるようですが、
必要性は全く感じませんでした。
オートクルーズも使ってみました。
114Kmまでセットできるので実用的です。
アクティブキープレーンは使えないです。
勝手にハンドルを揺すられて乗り心地が悪いです。
6速で高速を走っているときは、
アクセルから足を離したら5速にシフトダウンしてもいいのではないかと思います。
低速ではアクセルから足を離すとエンジンブレーキが利く設定になっていますが、
高速の6速ではエンジンブレーキをまったく感じません。
以上
河原さん、
ありがとうございました。
その通りだと思います。
NBRのツーリステンファルテン(自由走行時間帯)で、
ポルシェを追いかけて走った時を思い出した。
あの時は本当に楽しかった。
スバリストにとって、
以前より少し地味な存在になったが、
相変わらずフラッグシップである事に変わりはない。
禁酒を始めたので痛風の症状が、
一晩でかなり低レベルまで緩和した。
BRZの素敵な白い車体が映えている。
商談室にはアウトバックが鎮座し、
来店されるお客様に、
その存在感を誇示している。
ボディカラーは、
アウトバックで一番気にっている、
プラチナムグレー・メタリックだ。
鉄板カラーのパールホワイトやラピスブルーも良いが、
走る姿を見て「渋くて良いな~~」と直感的に感じる色は、
タングステン・メタリックと、
このプラチナムグレー・メタリックだと思う。
どちらもタッパのあるクルマと相性が良い。
クロスオーバーセブンにも似合うはずだ。
お客様の来訪を待つばかりになっていた。
掃除の日なので7時半に全員集まり、
国道沿いの花壇にあるシャリンバイを剪定した。
いつもとは違って、
確実に9時には完了しなければならない。
だから剪定と歩道の清掃だけに集中し、
全員で一気に作業を進めた。
SUBARUの開発したリチウムイオン電池式刈り払機を使い、
ザクザクと枝葉を切り落とした。
ボリュームがあるので整えるというより、
削り落とす感覚だ。
だから当然雑になる。
一旦ここを杉本君がバリカンを使って綺麗に刈り揃えたが、
迫り来るクルマが良く見えるよう、
低い位置まで刈り取った。
それに対して、
進行方向は成長しても問題ない。
整備士が手作業で綺麗に刈り揃えると、
これほど美しく仕上がる。
北原課長と大宮君、
それに杉本君も加わり、
情熱を込めて美しく仕上げた。
切る係りと掃く係り、
それに防御する係りと、
役割を細かく分けて取り組んだ結果、
予定通り二時間で終了した。
そして展示場の配置も変えた。
ここは軽自動車主体に展示する場所だ。
けれども思い切って、
最近引き合いの多いBP/BL系のレガシィや、
人気のGH系インプレッサを主体に並べ替えた。
一旦軽自動車には後方に下がってもらって、
11日からのイベントを期待して欲しい。
今日から気合いを入れて読み合わせが始まる。
昨日の脚の痛みだと、
とてもではないが、
掃除に参加するのは無理だった。
何しろ立ち上がるだけで絶望的な痛みが襲う。
左足が猛り狂い、
親指の付け根に埋まった地雷が、
衝撃を受ける度に炸裂する。
Before
二晩連続で禁酒し、
朝のウリアデックに加え、
朝晩のコルヒチンをキチンと飲んだ。
禁酒した代わりに炭酸水をがぶがぶ飲んでビール代わりにし、
痛みが酷くなったら我慢せずに処方通りボルタレンを飲んで寝た。
激しい痛みに襲われた。
眠りに就いて1時間少し過ぎていた。
痛みも酷いが、
尿意も凄い。
水ばかり飲んでいるので、
夜間だと直ぐ膀胱が満タンになるのだろう。
這うように階段を下りてトイレに行く。
また水を飲んで横になった。
すると、
気持ち悪いほど痛みが消えていく。
排尿と共に次の尿酸排出が始まったのだろうか。
それほど劇的な感覚だった。
また明け方になって強烈な尿意に襲われた。
足もまた痛み出していた。
もう一度トイレに行ってすっきりすると、
直ぐに沈静化しぐっすり眠れた。
朝起きると紫がかった腫れは引き、
親指の付け根がピンク色になっていた。
眠っている間に解毒作用が進むのだと、
改めて体感できた。
人間は痛い目なわないと本領を発揮しない。
薬もコンプライアンスが大事だし、
酒の飲み方にもコンプライアンスが必要だ。
人間には自然治癒力があるけれど、
思わぬ病が進むこともあれば、
寿命を全うするヒトもいる。
勿論クルマにも寿命はある。
だが自然治癒力が無い代わりに、
直せない病は無い。
ただし、
自然治癒力があると勘違いし、
定期点検を怠ると、
痛風のような不治の病になる事を忘れてはいけない。
ヤレヤレ。
でも油断は禁物だ。
2リットルのペットボトルを用意し、
喉が渇く前に補水した。
刈り払機を使いながら感じたことがある。
最初はスバルの充電式刈り払機を使ったが、
予定より電池の消費が早かった。
そこで使っていないガソリンで動く刈り払機を借りた。
北原課長が使うつもりだったが、
彼は機械より剪定ばさみを好んで使う渋い男だ。
ガソリンエンジンの刈り払機を使って、
あまりの差に驚愕した。
充電式をランドクルーザーに例えると、
ガソリン式はハチロクだろう。
やっぱり内燃機関は優れている。
スロットルを開けると、
エネルギーの息吹を感じる。
同じスロットルの形なのに、
開けた印象がまるで違う。
電動化も重要だが、
軽さとエネルギー効率を考えた、
使い分けをするべきだと思った。
外の緑化改善の前に、
以前室内の観葉植物を手入れした。
覚えているだろうか。
最近になって一番大きな鉢を最後にショールームへ戻した。
曲がりを修正中だ。
中型の鉢は商談室のガラスに沿って並べた。
小鉢を事務所の境目に置いた。
少し目隠しになるので具合が良い。
こちらも健康だ。
こうしたグリーンには「なごみ」がある。
だからOUTBACK X-ADVANCEを一発で気に入った。
元々ファッションセンスだけで作られている。
「ギヤセンスが機能を超えた」がうたい文句だ。
確かに最近のスバルはイエローの使い方が秀逸だ。
BRZのチャールサイトイエローに始まり、
このアウトバックのイエローグリーン、
それにWRX「STI」に装着された、
イエローの6POTモノブロックキャリパーだ。
X-ADVANCEの持つ、
複雑に絡み合ったモノトーンと、
アウトバックやXVに共通するラギット感の上に、
イエローグリーンが乗っかっている。
ここが見ただけで美味しく感じる部分だ。
まずドアを開け、
インナーハンドルのステッチが目に飛び込む。
シートのステッチが目に飛び込む。
一見地味だが、
撥水処理されたシート表皮は明るい色のテキスタイルで、
ギヤセンスにあふれている。
レガシィ系に共通する、
深くてゆとりあるインストルメントパネルが目に飛び込む。
イエローグリーンのステアリングステッチが施され、
カラーコーディネートは万全だ。
BRZの場合は、
黄色が強いと運転の邪魔になるので、
トーンを落としたゴールドになっている。
しかしX-ADVANCEのカラーコーディネートは万全だ。
シフトレバーブーツにも同じステッチがあしらわれている。
惜しむらくはリヤゲートのレターマークだ。
ここまでイエローグリーンにできていれば、
ほぼ100点を付けることができた。
でもルーフレールと、
ドアミラーのブラックアウト化や、
ホイールのガンメタリック化など渋さ濃厚で素晴らしい。
これでベースに対して1万円高いだけだから、
本当にサービスプライスだった。
高速道路で時々出会うが、
X-ADVANCEのボディカラーは、
圧倒的にプラチナムグレーが多い。
この色が好きな理由は、
メタリックでありながら、
カーキ調のソリッド感を持つところだ。
この大きさにデザートカーキやクールグレーカーキは全くそぐわない。
逆に言うとこの色は他のスバルには使えない色調だ。
大切に伸ばしてくれると、
本当に心の底から嬉しい。
最近思う事だが、
スバルのカラー戦略の中で実に惜しいと思うものが2つある。
このX-ADVANCEのカラーコーディネイトは
実に良くできていると思うのだ。
この緑のアイコンが一発芸でおしまいになった事が残念でならない。
もう一つがハイパーブルーの外装色だ。
余り日本人に好まれなかったようだが、
色調として難のつけようの無い良さを持つ。
軽いWRXのSTIを作ったら、
RA-R専用色として売り出してほしい。
アウトバックの良さは、
海外で見ると更によく際立つ。
連続してこの色のディーゼルとガソリン車に乗り、
思った以上のスポーティーさに呆れかえった。
現在最もスポーティなオートマチックは、
以前も伝えたように2.5リットルの自然吸気エンジンと、
インテリジェントリニアトロニックの組み合わせだ。
改めてOUTBACKのスペックを紹介したい。
駆動方式はアクティブトルクスプリットAWD(電子制御AWD)
今クルマの固有型式はBS9B5LC ZOC
全長×全幅×全高(mm):4815×1840×1605
ホイールベース(mm):2745
トレッド前/後(mm):1575/1590
最低地上高(㎜):200
車両重量(kg):1570
最小回転半径(m):5.5
乗車定員 5名
エンジンはFB25/水平対向4気筒2.5L DOHC16バルブデュアルAVCS
このエンジンの内径と行程は94.0×90.0(mm)となっていて、
スバル独特のオーバースクエアの味を思い出させてくれる。
圧縮比は10.3
最高出力は129kw(175ps)/5800rpmと実用的だが、
アウトバーンで全開全閉を繰り返すと、
結構勇ましくスバルサウンドを奏でてくれる。
最大トルクは235N・m(24.0kg・m)/4000rpmと、
実用的なレベルに留まるがリニアトロニックが効率よくギヤ比を作り、
更にステップ変速でフィーリングを演出するのでどこを走ってもフレキシブルで面白い。
燃料供給装置はごく普通のEGIだが、
無理に直噴化せずコスト上昇を防いだ。
変速機は二種類ある方の中容量タイプだ。
スバル独自のリニアトロニックは、
6速マニュアルモード付の全自動無段変速機。
自由自在にギヤを生み出すイメージで、
滑らかでスピーディな走りを楽しめる。
燃費は14.6km/l (JC08モード)だが、
高速道路や空いた一般路で実用燃費が上回る事も珍しくない。
標準装備されている主な機能を以下に挙げる。
LEDヘッドランプ
キーレスアクセス&プッシュスタート
ガンメタリック17インチアルミホイール
運転席SRSニーエアバッグ等7エアバッグ
アドバンスドセイフティパッケージ
運転席10Way&助手席8Wayパワーシート
撥水ファブリック/合成皮革シート(イエローグリーンステッチ)
税抜き車両本体価格は2.980.000円
外装色にクリスタルホワイトパールを選ぶと3万円別途必要になる。
プラチナムグレー・メタリックなど、
グリーンと相性の良い色に絞り込まれ、
ベネチアンレッドや、
タングステンメタリック等は選べない。
先日、
最新型のOUTBACKを納車した、
三重県の河原さんから嬉しい試乗記が届いたので紹介したい。
車の感想をお話しします。
カーナビがパナソニックの「ここいこ」に対応していなかったのは残念です。
車はとても良くできていて驚きです。
ボンネットが高いのは、
ショックアブソーバーのストロークを稼ぐためなんですね。
ストロークがある分、
高級車のフワフワ感がありますが、
タイトなコーナー後半のアクセルオンで、
これまでのBP9はアンダーが出るのですが、
新型はまったくありませんね。
どちらかというとFRのような、
少しオーバーステア気味にセッティングされています。
L.S.D.が効いているのか、
あるいはフロントのホイールのオフセットが、
マイナス気味(オーバーステア)になっているからでしょうか。
ポルシェのコーナーリングを超えましたね。
ポルシェはショックアブソーバーのストロークが少ないことと、
タイヤの幅が広いため、
接地荷重が低くタイトなコーナーをアクセルオンしていくと、
4輪が滑ってしまいます。
高速では抜群のコーナーリングですが、
日本の道路にはセッティングが合っていません。
サーキットでしか本領を発揮できないでしょうね。
BS9はラグジュアリーカーのようになってしまったのかと思っていましたが、
スポーツ走行ができるスバルの心意気を感じられる車でした。
BP9よりシャーシの剛性も高くなっており、
コーナーの安定感は素晴らしいものがあります。
タワーバーをつけている人もいるようですが、
必要性は全く感じませんでした。
オートクルーズも使ってみました。
114Kmまでセットできるので実用的です。
アクティブキープレーンは使えないです。
勝手にハンドルを揺すられて乗り心地が悪いです。
6速で高速を走っているときは、
アクセルから足を離したら5速にシフトダウンしてもいいのではないかと思います。
低速ではアクセルから足を離すとエンジンブレーキが利く設定になっていますが、
高速の6速ではエンジンブレーキをまったく感じません。
以上
河原さん、
ありがとうございました。
その通りだと思います。
NBRのツーリステンファルテン(自由走行時間帯)で、
ポルシェを追いかけて走った時を思い出した。
あの時は本当に楽しかった。
スバリストにとって、
以前より少し地味な存在になったが、
相変わらずフラッグシップである事に変わりはない。