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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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インプレッサWRXとコンチネンタル社のスタッドレスタイヤ

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早いものだ。
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元気に過ごしているだろうか。
まだ夏の名残がある頃、究極のインプレッサオーナーが集った。22Bオーナーズミ-ティグから、もう二ヶ月以上過ぎた。
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時の経つのが速い。色々な情報を出し入れする機会が山ほど有り、ちょっと疲れも溜まってきた。
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熱い皆さんから戴いたお土産が、疲れた体を癒してくれる。
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ミーティングの際には、滅多に食べられないモノを数多く戴くので、それが気分転換に最高だ。
かわら版を構成する時は、どうしても深夜まで会社に残りケリを付ける。午前様にならぬように帰りたいところだが、締め切りがある。
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遅くなっても、自宅に帰って晩酌を楽しむ。特に良酒は心も体も和ませる。瀬奈パパさんのお酒が癒してくれた。
全てを紹介しきれないが、
22Bオーナーの皆さん、沢山のお土産ありがとうございました。
22Bは初代インプレッサの昇華した姿だ。そしてS203も珠玉の作品だ。この二つはインプレッサの歴史で燦然と輝く。「売れてしまう前に見たかった」と、吉村さんが遊びに来て下さった。
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彼は二代目インプレッサの大ファンで、愛機は丸目だ。息子さんを「すばる」と名付けるほどのスバリストだ。
美味しいお土産をありがとうございました。
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竹の皮に包まれた、美味しい羊羹だった。
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本当は竹川に包んだまま切る。でも待ちきれずつまみ食いだ。
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石川県の浮田さんも今月が車検だった。彼も二代目インプレッサのファンで、最強のインプレッサが相棒だ。
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宋玄のひやおろしを戴いた。美味しく頂きました。ありがとうございました。
東京から秋田さんも車検にいらしゃった。
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安曇野のお菓子と、
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銘酒「じょっぱり」を頂戴した。
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お礼が遅くなりました。美味しいお土産をありがとうございました。
出張中に香川県から長谷川さんがいらっしゃった。偶然だが長谷川さんの愛機もBE5だった。
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出張中でお目にかかれなかったのが残念だ。
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美味しい純米酒と、
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社員に和菓子を戴いた。
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懐かしい。南四国スバルを訪問した時を思い出した。
BH/BE型レガシィにも根強いファンが多い。ツインターボの持つ味と、
「サイズ感」が手放せない魅力だろう。
そして重量との微妙な組合せも注目すべき点だ。

スバルの魅力は深く、その特徴が個々の趣味趣向と合致すると、それから離れられなくなる。BE5は開発した桂田さんの拘りが各所に入り、
とても重厚感がある良いクルマだ。足回りにマルチリンクを採用したり、
安全性能を更に高めた。
その結果ちょっと重くなった。そこでツインターボエンジンを磨きに磨き、
重さを感じさせない速いクルマに変えていった。水平対向エンジンがマスター4に仕上がると、加速はドラマティックだった。シュアトラックのLSDをフロントに仕込んだ5速のブリッツェンは、物凄くステキな操縦性を楽しめた。今思い出してもドキドキする。離れられなければ、
離れずに大切にすれば良い。

面白いクルマが集まった。
ビッグマイナー後のBL5だ。
ハッキリ言うと、6速より5速の方が面白い。
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軽いからだ。
ちなみに三代目レガシィBE型のRSKは、
オートマチックだと1480kgある。
それが四代目BL型になると一気に軽くなった。最も軽くなったクルマは100kg差が出たようだが、この2.0GTは1430kgなので、RSKと比べると50kgほど軽い。
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6速だと5速よりフロントヘビーになる。BL5から等長等爆エンジンになると同時に、
ターボシステムをツインスクロール化したので、すぐ最大過給圧に達する。最大トルクの発生回転数も下がった。だから5速MTの相性が思いの外素晴らしい。自分が乗るつもりで仕入れて、
徹底的に清掃し予防整備を施す。クルマを良く見て、内部をバラバラにすると、
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ミセス大鶴が除菌も兼ね、スチームクリーナーで清掃すると、本当に隅々まで奇麗になる。

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こうして丁寧に仕上げを進めると、あったいう間に魅力的なクルマに変わっていく。久しぶりに二代目インプレッサの丸目が現れた。
大切に使われたGG3が下取りに入った。
愛嬌のある顔を見ると、とてもスクラップに出来ない。奇麗に清掃して展示した。
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色もロゼだ。これを見るとスバルが大変だった頃を思い出す。インプレッサ開発は急に始まり、タイトな環境の中で、三つの車型を同時進行で進めた。
まさにウルトラCの開発だった。デザインに十分な時間と金を掛け熟成させていれば、理想の仕上がりになっただろう。未完成なまま丸目は発売の時を迎えた。この移行は時期尚早だったかもしれないが、当時はチャレンジする価値があった。お客様から批判が相次ぎ、
悲劇のクルマになったが、この顔は一番好きだ。ロゼのスポーツワゴンが入ったら
「縁」が生まれてきた。
不思議で面白いクルマに出会った。
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デビュー当時に造られたクルマで、アプライド型式:GDAA4CDOPコード:ELリヤスポイラーもHIDヘッドライトも無い素のクルマだ。リヤデフにシュアトラックのLSDだけは組み込まれている。
地味なシルバーのようだが、決して地味では無い。B4のブリッツェンを思い出す、
プレミアムシルバーはキラキラ輝く配合だ。
数奇な運命を感じさせるクルマで、ワンオーナーに近いだろう。連れ帰ってクルマの疲れを癒そうと思った。
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可哀想に目玉が濁り、白内障のようになっている。
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それをキリリとした目に蘇らせ、しっかり各部を点検した。
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床下の様子は、そのクルマの過去を如実に語る。ダンパーは抜け掛けているが、下回りは奇麗だった。この頃ネットで買うヒトが増えた。オークションで外部端末から平気で買う人を見ると、「あれだけは絶対に真似出来ない」と思う。長年この仕事をしてきたが、余程の信頼関係が無ければ、クルマを見ないで仕入れる事など出来ない。
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大阪や東京から電話一本で何台も仕入れた。人の繋がりがあったからこそ出来たが、今では過去の懐かしい思い出だ。意外に思うかもしれないが「縁」も大切だ。銀色のWRXには強い縁を感じた。
点検を済ませてテストすると、
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思いの外素晴らしい。クルマの方向性が簡単に決まった。
WRX NBの新車価格は2.462.000円だった。XV2.0iーL EyeSightとさほど変わらない。SUV真っ盛りの状況を見ると、
明らかに時代の変遷を感じる。浮田さんのRA-Rは、二代目WRXで最も速いクルマだ。それを最右翼とすると、
丸目のNBは左派の極みだろう。真逆のクルマだから面白い。
specC Type RA-R320馬力、重量1390kg。1.4トンを切ったのでパワーウエイトレシオは凄い。ちなみにS203の車重は1445kgなので、
パワーウエイトレシオはRA-Rに劣る。サイズ感の近い四代目レガシィを比較する。
5速MTのBL5の2.0GTは1430kgだ。重量はS203ときっ抗しているが、40馬力少ない280馬力だ。
とは言うものの、パワー上イットレシオは、どれも凄い。この辺りはクルマを面白くする要素として絶対見逃せない。
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実に面白い事に、WRXのNBは軽量仕立てのRA-Rより、ざっくり40kgも軽く出来ている。奥にある2.0GTの5速MTに比べると、90kgも軽い訳だ。エンジンパワーは250馬力だが、NBのパワーウエイトレシオはなかなかの数値になる。舐められがちなNBだが、走らせると楽しい理由はこれなのだ。解り易く軽い順に比較していこう。GDA 「NB」   1340kg 250HP p/wレシオ 5.36GDB 「RA-R」 1390kg 320HP p/wレシオ 4.34BL5 「2.0GT」1430kg 280PS p/wレシオ 5.11GDB 「S203」 1445kg 320PS p/wレシオ 4.52BE5 「RSK」  1480kg 280PS p/wレシオ 5.29VAB 「STI」  1480kg 308PS p/wレシオ 4.81ちなみに、VAB 「S207」 1510kg 328PS p/wレシオ 4.60クルマ造りの方向性が違うので仕方ないが、1.5トンを切れないところにスバルの今の苦悩がある。現在DEのレクチャーカーは素のSTIだ。これははRSKと全く意同じ重さなので、以前に伝えたように、その気になればRA-Rを超える軽いクルマも作れるはずだ。
実際国内ラリーで速いクルマに仕上がっている。Sが重いのはベースにRAが無いだけの事。いまはそんな余裕が無いだけで、これからが楽しみだ。
さてここでNBと同じ価格帯のXVを引き合いに出す。現在販売しているXVのEyeSightは、パワーウエイトレシオは10.6となる。と言う事はNBでさえ約半分しかない。NBが面白いという理由を納得してもらえただろうか。
上の画像でNBの左側にある、1.5i-Sの5MTもユニークなので、今後のブログに注目して欲しい。
MTは本当に魅力的なんだ。これに乗るか乗らないかで人生が変わると言っても過言では無い。
NBをテストした後でクルマの詳細を調べた。
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一番手っ取り早いのは、
エアコンダクトに備えられたエアコンフィルターの確認だ。このクルマのオーナーは、エアコンにフィルターというものがある事すら知らなかったかもしれない。交換しないドライバーも予想異常に多いが、
この当時は意識しない人も多かった。
クルマを「見なくても」買える人達は、「クルマって滅多に壊れない」と思い込んでいる。
人間もそうだが、元気に動き回っていても病気を抱えている人は多い。
イキモノと違ってクルマには自然治癒力が無い。
だからこそ出自のハッキリしないクルマにとって、「真のプロ」が必要とされる。
プロが介在すると価格が高くなると、市場で直接材料を買う人も増えたけれど、「プロ」とは決して呼べない人も介在する事が増えてきた。
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いわゆる「病巣」があっても、実際の商いには関係ない。「安さ」が至上命題だと、全部バラバラにしたりするはずが無い。

納得いくまで走らせて、譲り渡すプロはどのくらい居るのだろう。
手っ取り早く済ませる事も大切だが、掃除に拘りがある。
おかげで社員も理解してくれるので、いつも工房の清掃に気合を入れる。
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七時半に集まり備品を反対側に全て移動した。
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全面的に床を洗うためだ。仕事の性質上、外した部品が溜まり、ラックの下などは掃除しきれない汚れが増える。
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流し台を担当し、ピカピカに磨き上げた。
本当にスッキリする。

水を撒き洗剤を薄めた溶液をデッキブラシに付け、ゴシゴシと洗う。
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普段の清掃では個々まで出来ないので、
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Before徹底的に月に一度洗い流す。
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After隅々まで全員揃って掃除する事に意義がある。

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しかし水を撒くと滑る。ここで思いっきりひっくり返った。
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滑るのは氷のせいでは無く、
氷とタイヤの間にある水の膜だ。


タイヤの宣伝文句では聞いていても、
実際には現実味が無い。


でも工房の床を洗えばカラダで解るだろう。


コンチネンタルのスタッドレスタイヤが届いた。

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コンチはこれまでウインタースポーツラジアルも販売してきた。これでウインタースポーツを日本で売る会社はピレリだけになった。

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なぜ止めたのか理由を言える人に会えなかったが、
おおよそ推測できる。
1.ウインタースポーツラジアルを活かせる環境では無い。
2.誰でも売る事が出来ないタイヤなので、戦力が分散しスタッドレスが売れない。


だからコンチは国内で売り難いモノより、
スタッドレスタイヤに自らの持つ数々のノウハウを注ぎ込んだ。


戦略を変えたのだ。
BRZのようにタイヤに頼らないクルマは、
ピレリソットゼロと相性が抜群だった。


フォレスターでも悪くなかった。


VABにウインタースポーツを取り付けても面白いが、
コンチネンタル社が戦略を変えてまで日本に投入するスタッドレスタイヤが、
どれくらい凄いのか味わいたくなった。
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そこでレクチャーカーにContiVikingContact6を取り付けた。
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18インチで幅が245もあるので、
タイヤの個性がハンドリングに大きく表れる。


コンチの面白い点は赤く塗った部分にある。
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ドライ路面で横方向に力が掛かると、
ブロックが接合して噛み合い強度が増すというのだ。


取り付けたのでテストしたいが、
雪が降るまでにまだ少し間がある。


そんな時に舟橋さんから電話が掛かってきた。
「車検でお願いしたいのは、ロイヤルコースの全面撥水ガラスコート加工です」



もともと中津川ご出身だが、
名古屋に転居されてからもお付き合いさせて戴いたが、
ここ数年間お目に掛かっていなかった。


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「現在は、体調が良い日に20分くらいまで運転できる状態です。
ドア一つ開けるのに痛みを乗り越える勇気が必要で、元気だったころのように気
軽なドライブがなかなか出きないのですが、通院と買い物に重宝しています」


これには驚いた。
更に、
「古い車なので、買い替えも考えたのですが、なんせ病気のおかげで治療費用がか
さみ(国内では治療法が見つかっていないので、すべて自費診療で、検査もアメ
リカに送っていたりするのです・・・)その余裕がありません」


と続く。


取りに来てもらえないかというご依頼だった。


そんな事情なのに放っておけない。
水曜日なら余裕があるので名古屋まで行ける。


そんなわけで愛知県まで足を伸ばした。
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丸目が、丸目を呼んだ。
銀色よりはるかに状態は良い。
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クラッチを踏んで走らせるクルマで、
病魔と闘うモチベーションを維持している。
多角的症状が無いだけに、
周りの理解がなかなか得られない難病だ。
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慢性疲労症候群にかかってしまって、
大変な苦労をされているが、
持ち前の明るい性格で苦難と闘っている。


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とても元気なお姿だが、
体の動きは80歳くらいの年齢になってしまったと仰った。


だからこそ、
少し疲れた愛機を元気にしたいと思われたのだろう。


部屋に招いて戴き、
ハーブティーをご馳走になった。


ふとワーキングデスクを見ると、
かわら版206号がピンで留めてあった。


WRX STIの特集号だ。
それを読みモチベーションを維持して下さったのだろうか。


少しでも役立てたのならとても嬉しい。
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愛機を預かりしばらく様子を見た。とても快調だ。
消耗した部分も多いが、リフレッシュにそれほど高額な金額を必要としないだろう。
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更に走り高速道路に乗る頃になると、
小雨がぱらついてきた。
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WRXは雨が大好きだ。
1300Gの頃から、
スバルの高性能車は、雨が降ると能力が高まる。
快調に飛ばして会社に帰ると、
石神さんから「かわら版がもうすぐ刷り上がります」と電話が入った。

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ちょうど良い。
路面温度はまだ10℃以上あるけれど、
岐阜まで高速道路を往復し実力を試せる。
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スタッドレスが一番苦手とする、
濡れた路面で10℃以上。
ContiVikingContact6はどんな走りを見せたのか・・・・・、
続きを明日まで待って欲しい。
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