東京モーターショーにもう一度行きたい。今年のスバルコーナーは実に充実している。 ぜひスポルヴィータの実物を見て欲しい。
このクルマが実に気に入った。勿論注文したことは言うまでもない。
今から20年近く前を思い出した。B-factionを設立した時のことだ。
インプレッサWRXがWRCで大活躍し、いつか22Bが誕生すると確信した。
そこで先にその格納庫を作った。
古いアルバムを取り出すと、その頃の記憶が手に取るように蘇った。
B-factionが完成し、
そのこけら落としとして、
インプレッサWRXのコンプリートカーを作った。
その当時、大失敗したグラベルEXが大量に売れ残り、メーカー在庫を吐き出すのに苦労していた。
そこで岐阜スバルに話し、各メーカーからも協力を取り付け面白いクルマを造った。
そのクルマを「インプレッサ WRX スポルティーバ」と名付け、かわら版で特集した。 物凄く忙しかったが、
必死の思いで最新のかわら版を作った。
勿論ほとんどをスポルヴィータで構成した。
モーターショーに行かなければ、
このクルマの良さを知る事が出来なかった。
WRXを全面に出すと、
どうしても即応性は低くなる。
でも読み応えがある内容にする意欲が高まり、
とても作りがいがある。
ファンが多いからだ。
「スポルティーバ」は、
イタリア語でスポーティを意味する。
最近よく耳にするようになったが、
平成8年頃はまだ聞き慣れない珍しい単語だった。
WRX S4「SporVita」の誕生には、
こんな裏話がある。
スポルティーバは一般的になりすぎた。
だから、
自動車の固有名詞にすることが難しい。
そこでスバルはある事を考えた。
ロゴマークを見てほしい。
スポルティーバ:スポーティーな
Vita:人生
この2つの単語を組み合わせた、
スバル独自の造語だ。
スバルはLEVORGのように、
複数の単語の頭文字を組み合わせる技に秀でている。
こうして「SporVita」もスバルの登録商標になった。
なかなか気合いの入った商品計画で、
このクルマだけで終わるつもりも無いらしい。
アバルトを目指して欲しい。
今から5年前の2010年、
東京オートサロンで面白い出来事があった。
なかなかお洒落な演出方法だった。
カスタマイズされたクルマを、
しげしげと穴が開くほど見ていた。
すると、
見覚えのあるオトコが居た。
しゃがみ込んで、
ホイールやブレーキまで凝視し、
まるでサソリの毒にやられたようだった。
そのオトコこそ日月専務だ。5代目レガシィをとりまとめ、STIの社長にも就任した。 声を掛け、
アバルトの魅力について語り合った。
それほどお金を掛けているようには見えないが、何しろ細部まで凝っていて面白い。
サソリの毒を注入しただけで、
楽に100万円以上稼ぐシロモノだ。
アバルトコーナーは、
良いオンナを揃えていたが、
良い説明員など一人も居なかった。
見物に来た客は説明に餓えていた。
すると面白いことが起こり始めた。
次々に日月さんにアバルトの詳細を聞きに来る。
彼は「どうしてボクの所に来るんだろう」と思わず口走った。
それは仕方が無い。
イタリア人よりダンディだ。
サソリの毒が、
日月さんの色気と融合し客を引き寄せた。
イタリアのクルマには色気がある。
フロント周りをメッキパーツで彩り、
アバルトのロゴも誇らしげだ。
イタリア人はクドイ顔が好きだが、
尻はどのクルマもセクシーだ。
丸みのあるシェイプには、
メッキパーツが良く似合う。
オンナには光りものが絶対に欠かせない。
地味なオンナでも、
僅かな光りものが強烈な色気を放つ時がある。
中まで見ることが出来なかったけれど、
シートも良い革だった。
日本で作る革シートの素材には限界がある。
文化の差だ。
どうしても色気に乏しく実用性が先に立つ。
同じタンカラーでも、
WRX A-LineやCO7のシートでは、
イタリアで鞣すシートに勝てなかった。
ところが商品企画を粋なオトコが牛耳ると、
実に面白くなった。
スバルは革職人を選ぶことからプロジェクトを始めた。
そのサプライヤーがマリオ・レヴィ社だ。
マセラティに納品していることで良く知られている。
自動車用の革製品を得意とする老舗メーカーだ。
イタリアのトリノを拠点とし、
なめしから縫製まで一貫生産している。
今年で創業69周年を迎え、
ステッチやエンボスなど革の加工技術も多彩だ。
この会社との関わりは、
既に今年の初めからスバルに見え始めていた。
真っ赤なLEGACY B4ブリッツェンを提案したからだ。
スバルは久しぶりに名門ブランドを復活させた。
もうポルシェデザインに頼らずとも、
見事に作品を己の力で創り上げた。
コアになる斬新ないた新鮮なインテリアに、
マリオ・レヴィの革製品が活きていた。
ブリッツェンもスバルの大切なブランドだ。
でもそれはレガシィにしか使えない。
だからS4を素材に選び、
SporVitaを新たに提案した。
アバルトも外装を美味くアレンジし、
あまり金を掛けず、
高性能な走りを活かしている。
スポルヴィータをこれからアバルトのように育てられるのか。
そこはまだこれから課題がいくつもあるが、
ブランドなる可能性を持つ。
なぜなら良いパートナーを見つけたからだ。
仕上がったクルマは、
気持ち良く際立っていた。
【車名】
スバル WRX S4 2.0GT-S Eyesight 特別仕様車
SporVita(スポルヴィータ)
【型式】
VAGB4L8 74C
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4595×1795×1475
ホイールベース(mm):2650
トレッド前/後(mm):1530/1540
最低地上高(㎜):135
車両重量(kg):1540
最小回転半径(m):5.6
乗車定員 5名
【エンジン】
FA20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCS 直噴ターボ
内径×行程(mm):86.0×86.0
圧縮比:10.6
最高出力:221kw(300ps)/5600rpm
最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/2000-4800rpm
【燃料供給装置】
筒内直接燃料噴射装置
【変速機】
スポーツリニアトロニック(マニュアルモード付)
【燃費】
12.4km/l (JC08モード)
【標準装備】
マルチインフォメーションディスプレイ付レッドルミネセントメーター
キーレスアクセス&プッシュスタート マリオ・レヴィ製本革シート 電動パーキングブレーキ
245/40R18タイヤ&アルミホイール
運転席&助手席8Wayパワーシート オールウエザーパック ウエルカムライティング&サテンメッキドアミラー
【税抜き車両本体価格】
3.620.000円
S4のSporVitaは、
タンカラーとブラックをコーディネートした。
特別のシートには堪らない魅力がある。
ステッチにもタンカラーを用いて、
セレクトレバーのノブにも同じコーディネートを施した。
シートに刺繍されたS4の文字も同じステッチだ。
インテリアの細微に差別化が施されている。
エアベントグリルまでピアノブラック調に加飾された。
ピアノブラック化されたパワーウインドウのスイッチパネルや、
インパネのパネルとうまく調和した。
ギュットしまったスポーツセダンだが、後席の居住性も良く、上質な本革シートに腰を下ろすと、これまでとは違うスバルの世界に浸れる。
エクステリアも光輝パーツでコーディネートした。
指を指した部分は、
本来ブラックベゼルだ。
そこをレヴォーグ用を使って輝かせ差別化した。
ウインドショルダーモールも光輝タイプになり、
サテンメッキのドアミラーと相性が良い。
そしてWRXエンブレム付サイドガーニッシュは、
更に質感の高い高艶ベロアメッキに換えられ、
同じ加工を施されたトランクガーニッシュも奢られた。
そしてS4には設定されない、
ラピスブルーパール塗った。
S4スポルヴィータは僅か500台の限定生産だ。
革シートをイタリアから調達する関係で、
大量に供給出来ない。
だからこそ外装色に拘り、
期間限定で通常では出来ない色を設定した。
マリオレヴィのタンカラーシートと、
レガシィ用に開発されたラピスブルーは抜群の相性だ。
レガシィとWRXは製造ラインが異なるので、
塗料の共用が難しい。
1月17日迄しか注文出来ないが、
それまでに500台を売り切れば販売終了になる。
正真正銘の限定車だ。
ラピスブルーはパールホワイトに比べ地味な存在だが、
実際に塗られた車体を見ると目を疑うほど美しい。
先日、感謝ディに来場された可知さんのアウトバックを見て、
ラピスブルー・パールに惚れ直した。
だからスポルヴィータを買うなら、
ブルー以外に無いだろう。
実際ヨーロッパのトレンドもブルーに移行している。
オートサロンでは赤が時代遅れになり、
完全に青の時代が訪れていた。
何かと話題の多いVWだが、
時代の先頭を走ることには変わりない。
ティグワンの先行開発車に驚いた。
フロントにあるコの字の意匠はスバルそのものだが、
リアの端整なフォルムはブルーが際立たせている。
リヤコンビネーションランプの連続性が、
如何に重要か良く解るだろう。
しかも何処にも無いユニークな意匠を備えている。
ジグザグの組合せは、
以前スバルもWRXコンセプトで具現化したことのあるものだ。
こちらはプジョーだ。
キャバクラ的な目力が凄い。
やはりヨーロッパの灯火器は、
追いついたと思うと、
又大股で走り去る。
このレンズがどのような仕組みなのか興味が尽きない。
この方式はプジョー・シトロエングループに広く行き渡っているようだった。 これはプジョーDS 3のヘッドライトだ。このクルマに、パリジェンヌという特別限定車が加わった。クルマ好きには必見の一台だろう。 メルセデスベンツもブルーが奇麗だ。
しかしそれ以上に美しい女性だ。
今回のモーターショーでトップクラスと言っても過言では無かろう。
白くきめ細かい肌に、
ブルーの外装色が透過していた。
スズキからイグニスがデビューした。
このブルーは煌めいていないが、
デザインと調和していた。
アルトにやけに金を掛けたデザインを施したと感心していたが、
狙いはここに有ったのだ。
本当に造りたかったクルマは、
軽自動車などでは無く、
新たなコンパクトカーだった。
こうして見ると、
白が如何に安っぽいか良くわかる。
パールホワイトが主流の時代は、
遂に終焉を迎えた。
するとスバルの狙いも良く解る。
B4のスポルヴィータは必ず誕生するだろう。
今年のオートサロンを振り返る。
ブリッツェンのデザインは、
スポルヴィータに比べ途方も無く素晴らしく金も掛かっている。
今の段階でこのクルマを使うには、
あまりにも惜しいのだろう。
数年先に鮮度が下がれば実現も可能だが、
まだ1年目のB4に多大な予算は掛けられない。
それに2.5リットルの4気筒では、
ブリッツェンの名が泣くはずだ。
ブリッツェンに似合うパワーユニットは、水平対向6気筒以外にあり得ない。しかしブリッツェンに用意したインテリアを、S4だけにしておくのはもったいない。
そう考えるとアウディのカラー戦略も面白い。 VWに近いが、彼等のブルーには煌めく凄味がある。
ホストのように悪そうだがイケメンの顔は、妖しい魅力を漂わせていた。
着ているスーツは芸能人のように派手だが、客から巻き上げた金で良い素材を誇る。
そして何とも冷たい知的なインテリアだ。オンナの本性を知り尽くし、蕩けさせてしまうクールさを漲らせている。 ブリッツェンは対照的だ。 暖かみがあり、情熱的でもあるが、ちょっと温さも感じさせる。
包み込まれる安心感は、このクルマならではの味わいだろう。
アウディのブルーと、
ラピスブルーも対照的だ。
標準車に比べフロントグリルと、
スカートぐらいにしか手を入れない代わりに、ブリッツェンの財産を手に入れた。
ラピスブルーパールの煌めきを、
トーンを抑えたグリルで中和し、
押しの利いたフロントスカートでスポーティーに演出。
サイドシルプレートまで完成している以上、
「評判が良ければ売る」など通用しないだろう。
S4に続いてB4にもスポルヴィータが出ることは確実だ。
なぜなら両車は全く違うお客様を相手にしている。
タンカラーだけでまとめるインテリアが、
B4にはとても良く似合う。
でも油断してこのまま売ってはいけない。
このクラスのクルマを買う人は、
とても目が肥えている。
中途半端なごまかしは通用しない。
パッセンジャーシートで、乗客が最初にすることは何か。
ドアを閉めたら、
シートベルトを締めるだろう。
それが共用品で、バックルの部分もお粗末ではスポルヴィータの寿命も長くない。
TOYOTAのクオリティから学ぼう。
彼等はシートベルトに拘りを持つ。
インテリアに白を使えば、
ベルトもバックルも当然白なのだ。
今になって思う。
ピンクのクラウン、
「恐るべし」
このクルマが実に気に入った。勿論注文したことは言うまでもない。
インプレッサWRXがWRCで大活躍し、いつか22Bが誕生すると確信した。
そこで先にその格納庫を作った。
B-factionが完成し、
そのこけら落としとして、
インプレッサWRXのコンプリートカーを作った。
そこで岐阜スバルに話し、各メーカーからも協力を取り付け面白いクルマを造った。
そのクルマを「インプレッサ WRX スポルティーバ」と名付け、かわら版で特集した。
必死の思いで最新のかわら版を作った。
モーターショーに行かなければ、
このクルマの良さを知る事が出来なかった。
どうしても即応性は低くなる。
でも読み応えがある内容にする意欲が高まり、
とても作りがいがある。
ファンが多いからだ。
「スポルティーバ」は、
イタリア語でスポーティを意味する。
最近よく耳にするようになったが、
平成8年頃はまだ聞き慣れない珍しい単語だった。
WRX S4「SporVita」の誕生には、
こんな裏話がある。
スポルティーバは一般的になりすぎた。
だから、
自動車の固有名詞にすることが難しい。
そこでスバルはある事を考えた。
ロゴマークを見てほしい。
Vita:人生
この2つの単語を組み合わせた、
スバル独自の造語だ。
スバルはLEVORGのように、
複数の単語の頭文字を組み合わせる技に秀でている。
こうして「SporVita」もスバルの登録商標になった。
なかなか気合いの入った商品計画で、
このクルマだけで終わるつもりも無いらしい。
アバルトを目指して欲しい。
今から5年前の2010年、
東京オートサロンで面白い出来事があった。
カスタマイズされたクルマを、
しげしげと穴が開くほど見ていた。
すると、
見覚えのあるオトコが居た。
しゃがみ込んで、
ホイールやブレーキまで凝視し、
まるでサソリの毒にやられたようだった。
アバルトの魅力について語り合った。
それほどお金を掛けているようには見えないが、何しろ細部まで凝っていて面白い。
サソリの毒を注入しただけで、
楽に100万円以上稼ぐシロモノだ。
良いオンナを揃えていたが、
良い説明員など一人も居なかった。
すると面白いことが起こり始めた。
次々に日月さんにアバルトの詳細を聞きに来る。
それは仕方が無い。
イタリア人よりダンディだ。
日月さんの色気と融合し客を引き寄せた。
イタリアのクルマには色気がある。
フロント周りをメッキパーツで彩り、
アバルトのロゴも誇らしげだ。
尻はどのクルマもセクシーだ。
丸みのあるシェイプには、
メッキパーツが良く似合う。
オンナには光りものが絶対に欠かせない。
地味なオンナでも、
僅かな光りものが強烈な色気を放つ時がある。
中まで見ることが出来なかったけれど、
シートも良い革だった。
日本で作る革シートの素材には限界がある。
文化の差だ。
どうしても色気に乏しく実用性が先に立つ。
同じタンカラーでも、
WRX A-LineやCO7のシートでは、
イタリアで鞣すシートに勝てなかった。
ところが商品企画を粋なオトコが牛耳ると、
実に面白くなった。
スバルは革職人を選ぶことからプロジェクトを始めた。
そのサプライヤーがマリオ・レヴィ社だ。
マセラティに納品していることで良く知られている。
自動車用の革製品を得意とする老舗メーカーだ。
イタリアのトリノを拠点とし、
なめしから縫製まで一貫生産している。
今年で創業69周年を迎え、
ステッチやエンボスなど革の加工技術も多彩だ。
この会社との関わりは、
既に今年の初めからスバルに見え始めていた。
真っ赤なLEGACY B4ブリッツェンを提案したからだ。
もうポルシェデザインに頼らずとも、
見事に作品を己の力で創り上げた。
コアになる斬新ないた新鮮なインテリアに、
マリオ・レヴィの革製品が活きていた。
ブリッツェンもスバルの大切なブランドだ。
でもそれはレガシィにしか使えない。
だからS4を素材に選び、
SporVitaを新たに提案した。
あまり金を掛けず、
高性能な走りを活かしている。
スポルヴィータをこれからアバルトのように育てられるのか。
そこはまだこれから課題がいくつもあるが、
ブランドなる可能性を持つ。
なぜなら良いパートナーを見つけたからだ。
仕上がったクルマは、
気持ち良く際立っていた。
【車名】
スバル WRX S4 2.0GT-S Eyesight 特別仕様車
SporVita(スポルヴィータ)
【型式】
VAGB4L8 74C
【主要諸元】
全長×全幅×全高(mm):4595×1795×1475
ホイールベース(mm):2650
トレッド前/後(mm):1530/1540
最低地上高(㎜):135
車両重量(kg):1540
最小回転半径(m):5.6
乗車定員 5名
【エンジン】
FA20/水平対向4気筒2.0L DOHC16バルブデュアルAVCS 直噴ターボ
内径×行程(mm):86.0×86.0
圧縮比:10.6
最高出力:221kw(300ps)/5600rpm
最大トルク:400N・m(40.8kg・m)/2000-4800rpm
【燃料供給装置】
筒内直接燃料噴射装置
【変速機】
スポーツリニアトロニック(マニュアルモード付)
【燃費】
12.4km/l (JC08モード)
【標準装備】
マルチインフォメーションディスプレイ付レッドルミネセントメーター
キーレスアクセス&プッシュスタート マリオ・レヴィ製本革シート 電動パーキングブレーキ
245/40R18タイヤ&アルミホイール
運転席&助手席8Wayパワーシート オールウエザーパック ウエルカムライティング&サテンメッキドアミラー
【税抜き車両本体価格】
3.620.000円
S4のSporVitaは、
タンカラーとブラックをコーディネートした。
特別のシートには堪らない魅力がある。
ステッチにもタンカラーを用いて、
セレクトレバーのノブにも同じコーディネートを施した。
シートに刺繍されたS4の文字も同じステッチだ。
インテリアの細微に差別化が施されている。
ピアノブラック化されたパワーウインドウのスイッチパネルや、
インパネのパネルとうまく調和した。
本来ブラックベゼルだ。
そこをレヴォーグ用を使って輝かせ差別化した。
そしてWRXエンブレム付サイドガーニッシュは、
同じ加工を施されたトランクガーニッシュも奢られた。
そしてS4には設定されない、
ラピスブルーパール塗った。
S4スポルヴィータは僅か500台の限定生産だ。
革シートをイタリアから調達する関係で、
大量に供給出来ない。
だからこそ外装色に拘り、
期間限定で通常では出来ない色を設定した。
マリオレヴィのタンカラーシートと、
レガシィ用に開発されたラピスブルーは抜群の相性だ。
レガシィとWRXは製造ラインが異なるので、
塗料の共用が難しい。
1月17日迄しか注文出来ないが、
それまでに500台を売り切れば販売終了になる。
正真正銘の限定車だ。
ラピスブルーはパールホワイトに比べ地味な存在だが、
実際に塗られた車体を見ると目を疑うほど美しい。
ラピスブルー・パールに惚れ直した。
だからスポルヴィータを買うなら、
ブルー以外に無いだろう。
実際ヨーロッパのトレンドもブルーに移行している。
オートサロンでは赤が時代遅れになり、
完全に青の時代が訪れていた。
時代の先頭を走ることには変わりない。
ティグワンの先行開発車に驚いた。
フロントにあるコの字の意匠はスバルそのものだが、
如何に重要か良く解るだろう。
しかも何処にも無いユニークな意匠を備えている。
ジグザグの組合せは、
以前スバルもWRXコンセプトで具現化したことのあるものだ。
こちらはプジョーだ。
追いついたと思うと、
又大股で走り去る。
この方式はプジョー・シトロエングループに広く行き渡っているようだった。
しかしそれ以上に美しい女性だ。
白くきめ細かい肌に、
ブルーの外装色が透過していた。
このブルーは煌めいていないが、
デザインと調和していた。
アルトにやけに金を掛けたデザインを施したと感心していたが、
狙いはここに有ったのだ。
本当に造りたかったクルマは、
軽自動車などでは無く、
新たなコンパクトカーだった。
こうして見ると、
白が如何に安っぽいか良くわかる。
遂に終焉を迎えた。
するとスバルの狙いも良く解る。
今年のオートサロンを振り返る。
スポルヴィータに比べ途方も無く素晴らしく金も掛かっている。
今の段階でこのクルマを使うには、
あまりにも惜しいのだろう。
数年先に鮮度が下がれば実現も可能だが、
まだ1年目のB4に多大な予算は掛けられない。
それに2.5リットルの4気筒では、
ブリッツェンの名が泣くはずだ。
そう考えるとアウディのカラー戦略も面白い。
着ているスーツは芸能人のように派手だが、客から巻き上げた金で良い素材を誇る。
そして何とも冷たい知的なインテリアだ。オンナの本性を知り尽くし、蕩けさせてしまうクールさを漲らせている。
アウディのブルーと、
ラピスブルーも対照的だ。
スカートぐらいにしか手を入れない代わりに、ブリッツェンの財産を手に入れた。
トーンを抑えたグリルで中和し、
押しの利いたフロントスカートでスポーティーに演出。
「評判が良ければ売る」など通用しないだろう。
なぜなら両車は全く違うお客様を相手にしている。
B4にはとても良く似合う。
とても目が肥えている。
中途半端なごまかしは通用しない。
パッセンジャーシートで、乗客が最初にすることは何か。
ドアを閉めたら、
シートベルトを締めるだろう。
ベルトもバックルも当然白なのだ。
ピンクのクラウン、
「恐るべし」