ディーゼルとリニアトロニックの相性

これまでもＸＶとフォレスターでディーゼルを試した。それらはどちらも手動変速機との組み合わせで、
排ガス規制も最高ランクのユーロ６を取得していなかった。


全く新しい、
欧州仕様のアウトバックは、
そのいずれの条件も満たした。
フランクフルト空港の駐車場は、
恐ろしく広い。
そこの11階でアウトバックは、
静かに佇んでいた。
エンジンをかけると、
聞き覚えのある懐かしいサウンドが、
周囲の静寂をかき消す。


少し甲高いコリコリ感が、
駐車場の壁に反射して増幅された。


それは決して不快ではなく、
己の存在感を誇張する、
心地よい音だ。


このスバゲッティを模したアイスクリームは、

見かけより随分アッサリした食べ心地だ。
ダウンと言う街の近くにある、
洒落たアイスクリームショップで見つけた。
モータージャーナリストの菰田さんの友人で、
生粋のクルマ好きでもあるロマンさんは、
東京在住のドイツ人だ。
彼はニュリンクの近くにガレージを買った。


良く自転車で散策する時に、
ここを愛用している。

皿に盛ったホイップクリームの上に、
スバゲッティの様なバニラアイスを山盛りにして、
ストロベリーソースを添えた。


見かけ以上に食感は複雑だ。


バニラソフトクリームの持つ、
想像通りの柔らかな味と香りに加え、
ジェラートのような歯応えが混じる。
ホイップクリームと、
冷たいアイスクリームのハーモニーも良い。
融点が異なるアンバランスな食感を、
ストロベリーソースが繋ぎとめる。


そんな美味しく面白い味と、
ボクサーディーゼルトロニックの第一印象は、
そっくりだった。