京都の渡邊さんに戴いた、
益壽糖を封切った。
満を持して味わった。
なぜならば、
仙菓と呼ばれる「滋養菓子」で、
まるで薬膳に添えるべき由来を持つらしい。
うーん、
確かに見たことのないお菓子だ。
香りも素敵だ。
ニッキ臭が強いと奥深さが損なわれる。
これにはそんな趣は一切ない。
柔らかく、
粉っぽくなく、
指で挟むうちに、
口の中へ唾液が満ちて来た。
渡邊...
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