せっかく実ったカリンを何とかしたいと思っていたら、お隣の岩井さんが「欲しいよ」と言って下さった。 そこで活力朝礼の時間を使って、時間内に可能な限り採った。
たいしたことない量だと思っていたら、
トンデモナイ間違いだった。
あまりにも重いので秤に掛けたら、
ずんと沈んだ。
おやおやこれは凄いぞ。
14.6kg収穫できた。
お隣に運んでもう一度カリンの樹を眺めた。
まだ半分以上ある。
ただし取りにくい場所なので苦労しそうだ。
昨夜、
娘とテレビを見ていたら、
「昨今の若者の性交渉を調査しました」と、
いきなり訳の分からないニュースを始めた。
流石に娘に「あまえどうなんだ」などと、
野暮な事は言わなかったが、
あほな事を調べとるな、よほど暇なんだな、と思った。
やりたきゃやるし、
やるのが面倒ならやらない。
生き物全て「本能」の命ずるまま行動する。
その本能から生殖行動が逸れているだけなのだ。
なぜか。
世の中があまりにも手軽で簡単な方に向くので、
その反動が繁殖力の減退になっているだけの事だろう。
若い人達、
それほど必死に生きなくても生きていける。。。。ような気がする。
ドリカムの「愛」は手軽な愛で、
どろどろした愛では無い。
同じ範疇の事なのに、
生殖行為はどろどろしている。
ドロドロすると面倒だから、
手軽な愛で片付ける方が手っ取り早い。
スバルは手っ取り早く、
クルマの性能を伝えるために愛という言葉を使った。
言い換えれば、
日本全国のセールス諸君も舐められたモノだ。
スバルが手っ取り早く万人に受け入れられやすいトークを作ってやる。
君たち、、、(むしろ「お前達」)は、
言われた事をまずしっかりヤレ!
ヤレヤレ、
口では「下さい」と言っているが、
研修では本当に上から目線だった。
「どうせ難しい事言ったところで、
俺たちだって良くわからんのに、
こいつらに解るはずが無い」
なるほど、
その前提でCMを作ると、
あんなに気持ちの悪いCMになるんだ。
深く考えない大衆を相手にすると、
それで良いのかもしれないが、
そんなばかげた話を鵜呑みに出来るはずが無い。
もう一回言って見ろ。
何だって?
「愛で造ったクルマです」
違うよ。あほか??
「深い技術で作ったク・ル・マです!」(マツコ風だと思って欲しい)
「愛で選ぶクルマです」
違うぞ。何いっトンじゃ!
「高い性能で選ぶク・ル・マです」(マツコ風に)
庭の手入れもほとんど終わり、
タラの木の枝を払ってスッキリさせた。
たった一本から僅か数年でここまで増えた。
土とよほど相性が良いのだろう。
来年も天然の山菜でビールが飲める。
タラノメの脅威的な繁殖力は、
新緑の頃、
若芽に含まれ胃袋に入る。
ガハハハハ、美味いぞ。
この周辺にはびこっていたドクダミ除去に一段落付け、
工房と第二展示場の境目をターゲットに据えた。
凄い事になっているから、
取らざるを得ない。
生えていたところの土からは、
良い匂いが漂うので悪い植物では無い。
しかしあまりにも強い繁殖力で、
放置しておくととんでもない事になりそうだ。
そこで相談した結果、
一旦可能な限り取除こうと言う話に落ち着いた。
しかし簡単にいく相手ではない。
みんなで作業を進めながら、
ふと地下茎がどの程度深く入っているのか調べてみたくなった。
右に見える根っこのようなモノが地下茎だ。
これが地中にあるだけで、
いくらでも繁殖してしまう。
掘れるところまで掘ったが、
その奥にまだ入っているのが解る。
繫がったままごっそり抜けるモノもあるが、
ほとんど途中で切れてしまう。
ドクダミの強さは、
スバルの強さに繫がると感じた。
実に深い技術を持つ。
だからちょっとばかり荒らされても、
また必ず復活するしぶとさがある。
インプレッサに乗って、
そのしぶとさを強烈に感じた。
たぶん想像するに、
「愛で作った」と言われて、
一番苦々しく思っているのは開発プロジェクトチームの面々では無いだろうか。
そんな上っ面な「愛」で、
こんな凄いモノは作れん!
繁殖意欲の無い若者を分析する暇があるなら、
もっと脱がしたり、
うわっと思うような恥ずかしい番組でも作ってろ!
そのようにテレビに対して思った反動か、
インプレッサの恥ずかしいところを脱がして見たくなった。
何しろ最近スバルはやけに見せるのを躊躇う。
いつも2番手で出勤してくれるのが、検査員の吉村君だ。 「朝早くから悪いけど、
ちょっと新型インプレッサのパンツを脱がしてくれ」
そう頼むと彼は快く「いいですよ」と言ってくれた。
リフトに上げて、
二人で「ここがスタビリンクの変更点か」、
などといいながら、
普段見えないところを、
イヒヒヒヒと涎を流しながら見入っていると、
あっという間に全体朝礼の時間になった。
朝礼のスピーチで大宮主任が良い事を言った。
「一昨日インプレッサを借りて160km程ドライブしてみましたが、
本当に性能が良く、愛を感じるクルマでした」
これなら解る。
それで思わず全員に向かって叫んだ。
「その通りだ!愛を感じるなら解る」
「愛で作って居るのでは無く技術で作っているのだ」
「それに愛で選ばれるのでは無く『性能』で選ばれるべきクルマなのだ」
「エーイ!みんなクルマの下へ入るのだ!!!」
誰一人嬉しそうでは無かった。
「社員はまだアイドリングなのに、
社長あなた一人でフルスロットルですか????」
全員の背中から、
聞こえないはずの声が聞こえたので、
証拠写真を写した。
新型インプレッサは素敵なズロースを着けていて、
チョットやソットでは嫌らしい奴らの目には触れない慎ましさを持つ。
フロントアンダーカバーや、
アンダ-ボディ両サイドの整流板は、
とても丁寧に装着されている。
おや?
見慣れない部品があるじゃ無いか。
ガーターベルトのように、
妖しい色気を出している。
恐らくフレキシブルドロースティフナ-の効果も兼ねたガードだろう。
「よしむら、かまわねぇから、ひっぺがえしちまいな」
「イヒヒヒわっかりやした、親方!」
ずるりと脱がされたインプレッサが、
「ヒィ」と悲鳴を上げた。
「おおよ!大事なところがすっかり丸見えだぜ」
何となく妙な気配がする。
「おめえ、一体どうしちまったんだ、尻が反対の方を向いてるんじゃ無いか」
「あれー、おやめ下さい」
じっくり反対側から舐めるように見ると、
中間パイプが論理的に変更されていた。
リニアトロニックは完全な左右対称では無いので、
進行方向右側に出っ張りがある。
よりスペース効率を高めるためなのか、
排気管の通る方向が変わった。
実に素晴らしい技術改良だ。
これって正確な説明を受けたっけ???
STIコンプリートに、
フレキシブルタワーバーが片方しか付かないのも、
スペース的な問題があるからだ。
排気管の通らない方はプレスの形状だけ同じで、
カットされていない。
ユニークな部品だ。
剛性向上と保護の両方を考えたのだろう。
さらに良く見た。
指を指している部分に、
大変重要な部品が隠れていた。
この上にはステアリングギヤボックスがある。
前に回って良く見た。
ギヤボックスの取り付け部には、
しっかりと補剛が入っていた。
これまでに無かった部品で、
STIの高剛性クランプスティフナ-そのものだ。
反対側を見よう。
電動モーター側にもしっかりスティフナ-が装着されている。
こうした開発をSTIがやる事で、
スバルの車全体がドンドン良くなっていく。
だからもっとSTIにいっぱい開発を任せ、
ジャンジャン開発費を与えれば、
新しい6速ミッションや次世代のスポーツシフトも開発できるだろう。
大いに気になっていたスタビライザーを調べた。
まずフロント側は説明通りだ。
上の赤い線が新しい装着場所を示している。
下の赤い線がこれまでの取り付け位置だ。
すると北原課長が「あっ」と言った。
彼の脳裏に「あるクルマ」が浮かんだからだ。
彼は苦労して軽量化モデルを作った。
開発プロジェクトチームの一員だった伊賀さんに、
「中津スバルさんのやったクルマをフルモデルチェンジが許されるなら造りたかった」、
そう言わしめた「あのSVX」だ。
全てのブッシュを交換すると同時に、
4輪操舵を取り外し、
軽量化と同時に旋回性能を研いだ。
この時の経験から、
新型車にSVXの血も流れていると感じたようだ。
SVXには実に凝った足回りが付いている。
今でも色あせない走りの理由は、
スバルの深い技術の賜だからだ。
すると次に妻が囁いた。
「どこがアルミで出来てるの?」
実に良い質問だった。
まずフロントのホイールハウジングがアルミ製になった。
杉本整備士が「これは他のスバルには無い!」と言い切った。
ハウジングの右にあるのが高剛性ブレーキキャリパーだ。
相対圧負圧センサーを用いた、
全く新しいブレーキシステムを奢った。
そして車体後方に、
もう一つアルミ部品がある。
BP/BLレガシィでも、
ターボ系だけにしか用いられなかったが、
今回は全車アルミ製に統一された。
中央にベアリングのようなモノが見えるが、
AWDだとリヤドライブシャフトがこの部分に刺さる。
左側の上下を繋いだロッドがスタビライザーリンクだ。
この角度から見ると、
スタビライザーの末端とハウジングが繫がった様子がよく分かる。
ダブルウイッシュボーンなので、
下側に前後のラテラルリンクが付く。
左側のラテラルリンクで説明しよう。
新型では穴が開いているだけだが、
前のモデルでは指を指している部分にスタビリンクがボルト止めされる。
具合の良い事に、
工房で真っ新のG4が保管されている。
最終型の新車を見ると、
その差が解るはずだ。
このようにスタビライザーの通る位置も手前側(車両側で見ると後方)になる。
しかし不思議だ。
これを見た限りでは、
新旧インプレッサで部品のディメンションがあまり変わらない。
SGPの開発で得た知見を、
こうしてマイナーチェンジの度に注ぎ込んだのだろう。
謎が一つ解けた。四代目レガシィのホイールサイズを復活させた理由が。
あのシャシーは余裕で280馬力を受け止めた。
という事は、トレッドを拡大してもホイ-ルのオフセットで調整すれば、同じサイズの部品が共用できる。
無理に113.4のPCDと、48のオフセットを使う必要は無い。
浮いたコストを他に回せるから、前後のハウジングをアルミか出来るなど、全体的な性能向上に大きく役立ったのだ。
リヤのスタビリンクの行く先も興味深い。
上から伸びるスタビライザーは、
しっかりとボディに直付けされていた。
改めてSGPのスケルトンを見ると、
今年の5月には全く気付かなかった真実がよく分かる。
これのどこが「愛」で作ったクルマなのか。
曖昧な言い方は止めよう。
スバルの歴代の開発者達が、
どうしてもやりたくて出来なかった事を、
「執念」で作ったクルマだ。
繁殖意欲の無い「愛」もあるが、
ドロドロした「執念」が作り出す「愛」もある。
スバルという会社は、
本来「執念」と「戦闘力」で生き延びた会社だ。
それを知っている以上、
上面っらの「借りた言葉」では顧客に説明できない。
ドリカムの出番は終わった。
さあ、全国のスバル戦士諸君、大いに売ろうじゃ無いか。
深い技術の裏付けを持つ、抜群の戦闘力を持つ「マシン」だぜ!
終わり
たいしたことない量だと思っていたら、
トンデモナイ間違いだった。
あまりにも重いので秤に掛けたら、
おやおやこれは凄いぞ。
14.6kg収穫できた。
ただし取りにくい場所なので苦労しそうだ。
昨夜、
娘とテレビを見ていたら、
「昨今の若者の性交渉を調査しました」と、
いきなり訳の分からないニュースを始めた。
流石に娘に「あまえどうなんだ」などと、
野暮な事は言わなかったが、
あほな事を調べとるな、よほど暇なんだな、と思った。
やりたきゃやるし、
やるのが面倒ならやらない。
生き物全て「本能」の命ずるまま行動する。
その本能から生殖行動が逸れているだけなのだ。
なぜか。
世の中があまりにも手軽で簡単な方に向くので、
その反動が繁殖力の減退になっているだけの事だろう。
若い人達、
それほど必死に生きなくても生きていける。。。。ような気がする。
ドリカムの「愛」は手軽な愛で、
どろどろした愛では無い。
同じ範疇の事なのに、
生殖行為はどろどろしている。
ドロドロすると面倒だから、
手軽な愛で片付ける方が手っ取り早い。
スバルは手っ取り早く、
クルマの性能を伝えるために愛という言葉を使った。
言い換えれば、
日本全国のセールス諸君も舐められたモノだ。
スバルが手っ取り早く万人に受け入れられやすいトークを作ってやる。
君たち、、、(むしろ「お前達」)は、
言われた事をまずしっかりヤレ!
ヤレヤレ、
口では「下さい」と言っているが、
研修では本当に上から目線だった。
「どうせ難しい事言ったところで、
俺たちだって良くわからんのに、
こいつらに解るはずが無い」
なるほど、
その前提でCMを作ると、
あんなに気持ちの悪いCMになるんだ。
深く考えない大衆を相手にすると、
それで良いのかもしれないが、
そんなばかげた話を鵜呑みに出来るはずが無い。
もう一回言って見ろ。
何だって?
「愛で造ったクルマです」
違うよ。あほか??
「深い技術で作ったク・ル・マです!」(マツコ風だと思って欲しい)
「愛で選ぶクルマです」
違うぞ。何いっトンじゃ!
「高い性能で選ぶク・ル・マです」(マツコ風に)
庭の手入れもほとんど終わり、
タラの木の枝を払ってスッキリさせた。
土とよほど相性が良いのだろう。
来年も天然の山菜でビールが飲める。
タラノメの脅威的な繁殖力は、
新緑の頃、
若芽に含まれ胃袋に入る。
ガハハハハ、美味いぞ。
この周辺にはびこっていたドクダミ除去に一段落付け、
工房と第二展示場の境目をターゲットに据えた。
取らざるを得ない。
生えていたところの土からは、
良い匂いが漂うので悪い植物では無い。
しかしあまりにも強い繁殖力で、
放置しておくととんでもない事になりそうだ。
そこで相談した結果、
一旦可能な限り取除こうと言う話に落ち着いた。
しかし簡単にいく相手ではない。
ふと地下茎がどの程度深く入っているのか調べてみたくなった。
右に見える根っこのようなモノが地下茎だ。
これが地中にあるだけで、
いくらでも繁殖してしまう。
その奥にまだ入っているのが解る。
ほとんど途中で切れてしまう。
ドクダミの強さは、
スバルの強さに繫がると感じた。
実に深い技術を持つ。
だからちょっとばかり荒らされても、
また必ず復活するしぶとさがある。
インプレッサに乗って、
そのしぶとさを強烈に感じた。
たぶん想像するに、
「愛で作った」と言われて、
一番苦々しく思っているのは開発プロジェクトチームの面々では無いだろうか。
そんな上っ面な「愛」で、
こんな凄いモノは作れん!
繁殖意欲の無い若者を分析する暇があるなら、
もっと脱がしたり、
うわっと思うような恥ずかしい番組でも作ってろ!
そのようにテレビに対して思った反動か、
インプレッサの恥ずかしいところを脱がして見たくなった。
何しろ最近スバルはやけに見せるのを躊躇う。
いつも2番手で出勤してくれるのが、検査員の吉村君だ。
ちょっと新型インプレッサのパンツを脱がしてくれ」
そう頼むと彼は快く「いいですよ」と言ってくれた。
二人で「ここがスタビリンクの変更点か」、
などといいながら、
普段見えないところを、
イヒヒヒヒと涎を流しながら見入っていると、
朝礼のスピーチで大宮主任が良い事を言った。
「一昨日インプレッサを借りて160km程ドライブしてみましたが、
本当に性能が良く、愛を感じるクルマでした」
これなら解る。
それで思わず全員に向かって叫んだ。
「その通りだ!愛を感じるなら解る」
「愛で作って居るのでは無く技術で作っているのだ」
「それに愛で選ばれるのでは無く『性能』で選ばれるべきクルマなのだ」
「エーイ!みんなクルマの下へ入るのだ!!!」
「社員はまだアイドリングなのに、
社長あなた一人でフルスロットルですか????」
全員の背中から、
聞こえないはずの声が聞こえたので、
証拠写真を写した。
チョットやソットでは嫌らしい奴らの目には触れない慎ましさを持つ。
フロントアンダーカバーや、
アンダ-ボディ両サイドの整流板は、
とても丁寧に装着されている。
おや?
ガーターベルトのように、
妖しい色気を出している。
恐らくフレキシブルドロースティフナ-の効果も兼ねたガードだろう。
「よしむら、かまわねぇから、ひっぺがえしちまいな」
「イヒヒヒわっかりやした、親方!」
「ヒィ」と悲鳴を上げた。
何となく妙な気配がする。
「おめえ、一体どうしちまったんだ、尻が反対の方を向いてるんじゃ無いか」
「あれー、おやめ下さい」
じっくり反対側から舐めるように見ると、
中間パイプが論理的に変更されていた。
リニアトロニックは完全な左右対称では無いので、
進行方向右側に出っ張りがある。
排気管の通る方向が変わった。
実に素晴らしい技術改良だ。
これって正確な説明を受けたっけ???
STIコンプリートに、
フレキシブルタワーバーが片方しか付かないのも、
スペース的な問題があるからだ。
カットされていない。
ユニークな部品だ。
剛性向上と保護の両方を考えたのだろう。
さらに良く見た。
指を指している部分に、
大変重要な部品が隠れていた。
この上にはステアリングギヤボックスがある。
前に回って良く見た。
しっかりと補剛が入っていた。
これまでに無かった部品で、
STIの高剛性クランプスティフナ-そのものだ。
反対側を見よう。
こうした開発をSTIがやる事で、
スバルの車全体がドンドン良くなっていく。
だからもっとSTIにいっぱい開発を任せ、
ジャンジャン開発費を与えれば、
新しい6速ミッションや次世代のスポーツシフトも開発できるだろう。
大いに気になっていたスタビライザーを調べた。
まずフロント側は説明通りだ。
下の赤い線がこれまでの取り付け位置だ。
すると北原課長が「あっ」と言った。
彼は苦労して軽量化モデルを作った。
開発プロジェクトチームの一員だった伊賀さんに、
「中津スバルさんのやったクルマをフルモデルチェンジが許されるなら造りたかった」、
そう言わしめた「あのSVX」だ。
4輪操舵を取り外し、
軽量化と同時に旋回性能を研いだ。
新型車にSVXの血も流れていると感じたようだ。
スバルの深い技術の賜だからだ。
「どこがアルミで出来てるの?」
まずフロントのホイールハウジングがアルミ製になった。
ハウジングの右にあるのが高剛性ブレーキキャリパーだ。
相対圧負圧センサーを用いた、
全く新しいブレーキシステムを奢った。
そして車体後方に、
もう一つアルミ部品がある。
ターボ系だけにしか用いられなかったが、
今回は全車アルミ製に統一された。
AWDだとリヤドライブシャフトがこの部分に刺さる。
左側の上下を繋いだロッドがスタビライザーリンクだ。
スタビライザーの末端とハウジングが繫がった様子がよく分かる。
ダブルウイッシュボーンなので、
下側に前後のラテラルリンクが付く。
前のモデルでは指を指している部分にスタビリンクがボルト止めされる。
具合の良い事に、
工房で真っ新のG4が保管されている。
最終型の新車を見ると、
その差が解るはずだ。
これを見た限りでは、
新旧インプレッサで部品のディメンションがあまり変わらない。
SGPの開発で得た知見を、
こうしてマイナーチェンジの度に注ぎ込んだのだろう。
謎が一つ解けた。四代目レガシィのホイールサイズを復活させた理由が。
あのシャシーは余裕で280馬力を受け止めた。
という事は、トレッドを拡大してもホイ-ルのオフセットで調整すれば、同じサイズの部品が共用できる。
無理に113.4のPCDと、48のオフセットを使う必要は無い。
浮いたコストを他に回せるから、前後のハウジングをアルミか出来るなど、全体的な性能向上に大きく役立ったのだ。
上から伸びるスタビライザーは、
改めてSGPのスケルトンを見ると、
これのどこが「愛」で作ったクルマなのか。
曖昧な言い方は止めよう。
スバルの歴代の開発者達が、
どうしてもやりたくて出来なかった事を、
「執念」で作ったクルマだ。
繁殖意欲の無い「愛」もあるが、
ドロドロした「執念」が作り出す「愛」もある。
スバルという会社は、
本来「執念」と「戦闘力」で生き延びた会社だ。
それを知っている以上、
上面っらの「借りた言葉」では顧客に説明できない。
ドリカムの出番は終わった。
さあ、全国のスバル戦士諸君、大いに売ろうじゃ無いか。
深い技術の裏付けを持つ、抜群の戦闘力を持つ「マシン」だぜ!
終わり