Quantcast
Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3281

美味しくて逞しいS207

$
0
0
お客様感謝ディと、ショールーム開設50周年記念イベントを併催した。
それに先立ち、長野市へ出張したが、その事が実に大切な意味を持った。
それはいくつかの重要なキーワードに隠されていた。
これは41年前の1975年に伐採された橡の木だ。
f0076731_21503322.jpg
この辺りではなじみが深く、
「橡の実せんべい」として食されている。


その実には豊かな澱粉質が含まれるが、
あくが強いため簡単に食用化できない。


けれども、
いざという時のために保存するには都合が良かった。
縄文時代の住居跡からも加工した形跡が見つかっている。

この橡の木は650年もの間、風雪に耐え抜いた。
f0076731_21504405.jpg
ということは、
今から約700年前に年輪の中央が形成された。
その時代にさかのぼると、14世紀の初頭1316年頃にあたる。
f0076731_21505310.jpg
日本は鎌倉時代の末期だ。
まさに乱世を象徴する時代で、
天皇家が二つに割れるという大騒動が起こった。


後嵯峨天皇が優柔不断なまま崩御したのが原因で、
結果的に鎌倉幕府を滅亡に導くに至った。


というのは、
極めてアグレッシブな天皇が誕生し、
武家に渡っていた政権を再び朝廷に引き戻したからだ。


戦う天皇こと後醍醐天皇は、
次に足利尊氏と袂を分かち、
南北朝時代へと雪崩れ込んだ。


こうして250年以上に渡り乱世は続き、
戦国時代へと化していった。


足利尊氏と対立した時に、
側近として活躍したのが楠木正成だ。


優れた分析力と、
先を見通す力が合ったが、
後醍醐天皇にはそれを活かす力が無かった。


戦略を後醍醐天皇に進言するも、
聞き入れられず、
負け戦と分かりながら戦いに挑んだ。


中学時代、
修学旅行で皇居へ行った時、
初めて楠木正成の銅像を見た。


それが今でも目に焼き付いて離れない。


馬に跨った姿をクルマと重ねるのは、
その頃からの癖かもしれない。


馬上の楠木正成から勇猛清廉なオーラを感じた。


今の時代に生まれたら、
S207を手足のように扱ったはずだ。


視野を世界に広げると、
同じ頃ヨーロッパではペストが大流行した。


いわゆる「黒死病」だ。
14世紀の世界的な流行では、
世界人口の4億5000万人が、
3億5000万人まで減るほどの死者を出した。


ペスト菌が全身に回り敗血症を起こすため、
皮膚が真っ黒になって死亡する。
これが黒死病と言われる所以だ。


人間界ではほぼ制圧されたが、
油断すると息を吹き返すだろう。


似たような事象が植物界で起きていた。


長野へ向かう途中で松枯れの被害を目の当たりにした。
f0076731_21510747.jpg
道路の脇に突然茶色い林が現れ胸が痛む。
ヒトのペストのように、
松に病原線虫が取りつき道管を塞いでしまう。


激烈な松枯れは、
ヒトにとって強烈な伝染病と同じだ。



空を仰ぐと鳶が気持ちよさそうに飛んでいた。
ペストが流行した理由はいろいろあるが、
ネズミの繁殖もその一つだろう。



猛禽類などの天敵は重要だ。




f0076731_21495170.jpg

自然界には様々なバランスがあり、

それは儚く脆いのだと深く考察した。


松枯れした山から下界を眺めた。


f0076731_21490780.jpg
そこで長野盆地が一望できた。
正面に善光寺が微かに見える。
肥沃で安定した土地だ。


交易の要衝でもある。


ここは天下を取るために、
どうしても必要な土地だった。


冒頭の橡の木が生まれた200年後に、
f0076731_21492269.jpg
ここで川中島の合戦が繰り広げられた。
f0076731_21493546.jpg
この時、勇猛果敢な二人の武将が直接対決した。


名馬「放生」に跨った謙信の振りかざした刀を、
信玄は軍配で受け止めた。
f0076731_21494851.jpg
上杉謙信も清廉な男だ。
領地拡大より義のために戦うことを優先した。


優秀な武将ほど名馬を必要とする。


この地で5度も戦いながら、
明確な勝敗は結局つかなかった。


武田信玄は敵味方の区別なく、
戦死した者たちを丁寧に葬った。


それに上杉謙信は感激し、
武田信玄が経済封鎖で困窮した際、
塩を送って助けた逸話が残った。
これが「敵に塩を送る」の語源だ。


上杉謙信もS207が似合う。
ステアリングを握らせたら、
いつまでも走り続けるだろう。


「自動車家畜論」が大好きな人たちは、

きっと日本中のあちこちに居るだろう。


そして中津スバルに集まった。
f0076731_21512278.jpg
多くの人から「50周年おめでとうございます」と、
ご挨拶を頂いた。
また様々なお土産を頂いた。
改めて深く御礼申し上げます。
f0076731_22014295.jpg
埼玉から松井さんが車検で来場された。


商談中で目を離した隙に帰られてしまった。


申し訳ありませんでした。
お土産をたくさん頂戴した。
f0076731_18312202.jpg
塩味が程よい洋風「千寿せんべい」だ。

f0076731_18315609.jpg
残りの二つも楽しみだ。
それぞれ味が異なる。
f0076731_18315748.jpg
f0076731_18321685.jpg
大沼さんからもお土産を頂いた。
一緒に写っているのは、
史上最年少の新星発見者だ。


まだ11歳だという。
末恐ろしい少女だ。
f0076731_18350851.jpg
大沼さん、
ツボを押さえた逸品です。
f0076731_18345143.jpg
f0076731_18350620.jpg
f0076731_18353671.jpg
f0076731_18354515.jpg
社員にも地元で丁寧に作られた逸品をお持ちくださった。
f0076731_18360852.jpg
セリーヌ洋菓子店のゼリーだ。
f0076731_18361811.jpg


f0076731_18362852.jpg
ごった返す中、
ゆっくりお話もできず申し訳ありませんでした。
川崎の栗原さんと可児の松山さんがいらっしゃった。
f0076731_18364803.jpg
栗原さんから、
「50周年おめでとうございます」と、
どっしりとした袋を手渡された。
f0076731_18365632.jpg
中にはマリアツェルの洋菓子が入っていた。
f0076731_18370548.jpg
こちらのゼリーも凄い。
神奈川ではゼリー戦争が勃発中と見た。
f0076731_18371590.jpg
そして極めつけは、
オレンジピールだ。
f0076731_18372796.jpg
作れる量が限られているだけのことはある。
f0076731_18373853.jpg
ちょっとレベルの違う美味しさだ。

f0076731_18374976.jpg
量産されるオレンジピールを普通のWRXだとすると、
こちらは「S」の風格を持つ。
f0076731_18392016.jpg
京都の福島さんからも、
びっくりするほどおいしいお土産を頂戴した。
f0076731_18393123.jpg
麦代餅には、
半夏生という言葉が潜んでいた。
ハンゲショウはカタシログサの咲く頃も意味する。


七月二日を指し、
昔はこのお菓子を物々交換に使ったそうだ。
f0076731_18394291.jpg


f0076731_18395415.jpg
桜餅も只者ではない。
f0076731_18400689.jpg
f0076731_19172810.jpg
この味はS207そのものだ。
f0076731_19175059.jpg
埼玉から小暮さんがいらっしゃった。
f0076731_19180058.jpg
陣中見舞いをありがとうございました。
f0076731_19181310.jpg
豊田から木村さんが見学にいらっしゃった。
f0076731_19182670.jpg
松平まんじゅうをありがとうございました。
f0076731_19183703.jpg
浜松の佐々木さんもいらっしゃった。
f0076731_19195787.jpg
このミニカーを買いそびれた。
22Bの文字を見ただけで嬉しかった。
f0076731_19200579.jpg
伊勢から中口さんがいらっしゃった。


これも京都の麦代餅と甲乙つけがたい。
f0076731_19201579.jpg
しかもへんば餅の、
何とも言えない甘くて弾力のある食感と、
f0076731_19202309.jpg
二軒茶屋餅のふんわりした食感が、

f0076731_19203625.jpg
例えようのないハーモニーを奏でる。
f0076731_19204950.jpg
社員の誰もが酔いしれた。
f0076731_19205947.jpg
しかも珍しい干物まで頂いた。
かつら干しと書いてある。


これで一杯飲むのが楽しみだ。
f0076731_19211209.jpg
後藤さんもお祝いに駆けつけてくださった。
f0076731_19212404.jpg
f0076731_19222470.jpg
f0076731_19223389.jpg
社員へ心配りを頂き、
f0076731_19224222.jpg
妻と娘にも好物を賜った。

f0076731_19225853.jpg
朝見たら綺麗に半分に齧られていた。
f0076731_19230870.jpg
そして晩酌の友も頂いた。
最近、脚を引きずって歩くのでカルシウムが欠かせない。


フォレスターに興味を持たれたそうだ。
f0076731_19232057.jpg
ベストカーの記事も熟読されたそうで、
大変うれしかった。


えーえる7D さんも約束通りいらっしゃった。


実においしい最中を頂戴した。
f0076731_19234136.jpg
f0076731_19242010.jpg
f0076731_19242895.jpg
f0076731_19243858.jpg
一宮の永島さんも出張先から駆けつけてくださった。
f0076731_19244908.jpg
東北のお土産をありがとうございました。
f0076731_19245994.jpg
とても香ばしく美味でした。
f0076731_19250907.jpg
名古屋の牛尾さんも息子さんといらっしゃった。
f0076731_19272594.jpg
栄養剤を陣中見舞いに頂いた。

f0076731_19291700.jpg
大垣市から柴田さんが車検の予約を兼ねて来店された。
f0076731_19292884.jpg
本場の水まんじゅうをありがとうございました。


十分な説明が足りないが、
機会を見て取り上げたい。


S207も順調に慣らしが終わったが、
長野へ出張した際に、
一つだけ大失敗した。
f0076731_19294419.jpg
ごめんねと呟きながら脚を洗ってあげた。
f0076731_19295576.jpg

流石に純正装備するだけあり、
このホイールの強度は抜群だ。
f0076731_19300723.jpg
この建物にある駐車場から出るときは、
十分な注意が必要だ。


なぜなら「罠」仕掛けられている。


というのも開口部の中央に、
歩道と車道を区切る縁石があり、
左右の車に気を取られると存在に気が付かない。


右から教習車が来たので凝視しながら前に出た瞬間、
ガツンと強烈なショックを受けた。


やっちまった!と覚悟した。


速度は大したことなかったが、
大きなダメージを予感した。


ところが、
右のホイールにもタイヤにも何の損傷もなかった。

f0076731_19301722.jpg
低い位置にスポイラーがあるけれど、
まるで無傷だ。
f0076731_19302784.jpg
サイドシルに衝撃の痕跡があった。


この時はサイドスポイラーが変形して盛り上がったと思った。

f0076731_19303828.jpg
左側と比べたらそう思うのも当然だ。
f0076731_19304832.jpg
後ろ側から右側を見て、
f0076731_19305876.jpg
同じように左側を見た。
f0076731_19311120.jpg
右の後端が少し浮き上がっている。
板金が必要だと思って、
恥を忍んで北原課長に修理を依頼した。


修理する気配がないので、
いつ治るか確認したら、
「一発で直りました」という。


なんと変形することは全く無くて、
ポンと押しこむだけだったという。


先日、英国にあるマン島で、
WRX STIが自らの持つ記録を塗り替えた。


島内の一般路を全速力で駆け抜ける姿に驚いた。


このボディの強靭さが、
記録更新に一役買ったことは間違いない。


こうした経験を通じて、
555万円という価格はSTIのサービスプライスだと改めて思った。


ダンロップもこのクルマのために精魂込めてタイヤを開発した。




様々な道で試して、
これが並みのタイヤでは無いと良く解った。


確かにダンロップも素晴らしいが、
次にコンチネンタルタイヤとのコンビネーションを試したい。


S207でスポーツコンタクト6を試す日が待ち遠しい。



感謝ディに飯尾さんがいらっしゃった。
そして予約されていたコンチネンタルタイヤを装着された。
コンチスポーツコンタクト5を選んで頂いた。
実は他のタイヤが候補に挙がっていたようだが、
あえてこれをお勧めした。
f0076731_19312000.jpg
もうこのタイヤの良さは、
このブログでも幾度となく報告した。


実際に使った彼の笑顔が何を示すのか、
ぜひ想像してほしい。
f0076731_19313117.jpg
さあ美味しいお菓子と、
美味しいWRXを、
いつまでも追い続けようじゃないか。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3281

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>