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Channel: 中津スバルの濃いスバリストに贈る情報
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ジューシーなクルマと乾いたクルマ

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伊那市に新しい洋菓子店が出来た。

以前は良く通った道だが、
東京帰りに開田まで走る機会が減り、
とんとご無沙汰だった。


miwa & torte
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聞きなれない名前だ。
グーグルアースで見ても、
その住所は空き地なのだ。


それもそのはずで、
昨年の11月にオープンしたばかりの洋菓子店だ。


そのお店のマドレーヌは滅法美味しい。


上伊那郡の箕輪町から五味さんがいらっしゃった。
素敵なお土産をありがとうございました。
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将来の家族構成を考え、
愛機をWRXからレガシィに乗り換えられた。


2.0GT DITの濃密な味と、
思わぬほどジューシーで、
濃い甘さを持つマドレーヌが良く似た雰囲気を漂わせた。
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4つの味のマドレーヌは、
しっかりした甘さを感じさせる。


口に入れて噛み締めると、
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キュッとエッセンスが滲み出して、
この手のお菓子に感じるパサつき感が一切ない。


今度一度訪れてみよう。


本当に有難うございました。


夕方になると、
これまたジューシーな贈り物が届いた。
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生粋のスバリストからのプレゼントだった。


海老名市にお住いの前田さんは、
22Bオーナーとして最高のスバルライフを楽しむと同時に、
身の回りのクルマを全てスバル一色に揃えている。


彼こそ筋金入りのスバリストだ。
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ご配慮いただき有難うございました。
箱を開けた途端に良い匂いが漂った。
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こんなに良い香りが漂う梨も珍しい。
ずっしりと重く、
何とも瑞々しい。
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つるんとした丸顔の梨を見ていて、
ハゲ頭を連想した。


このジューシーさえあれば、
殺伐とした結果を防げるのではないかと思った。


と言うのも、
ドイツでストレスのためか荒れてしまった頭皮が、
徐々に落ち着きを取り戻したからだ。
梨を受け取ってから、
自分の頭を自撮りした。
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何となくやばいなぁ。
同じ確度で今朝出勤後にもう一度撮影した。
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ちょっとブラシをかけて写したら、
昨夜よりかなり薄毛に見える。


後頭部側も念のため比較した。
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昨夜に比べ剥げている部分が右に移動している。


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何たることか。
こうして徐々に減っていくのだろう。


儚さが身に染みた。


息子が月曜日に現れ、
オレンジ色のWRXを貸してほしいという。


息子の嫁をレディスラリーに参戦させるので、
一緒に練習しようと声を掛けてあった。


月曜から火曜まで休みが取れたという。
ところがその二日間とも予定が詰まっていた。


そこで息子が手ほどきしたらしいが、
多分全く役に立っていないだろう。


今月中に何とか一度レクチャーしたいが、
なかなか働いていると予定を合わせるのが難しい。
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クルマを返しがてら、
「これあげるよ」と黒い箱を差し出した。


ほう。
話題のシャンプーか。
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しかし「湯シャン」に替えて間も無く半年になろうとしている。


コンディションも良いので今更シャンプーを使う気にもなれない。


はっと気が付いた。
「お前、これ誰かにもらったのか?」


そう聞くと、
「うん」と言う。


山ほど髪の毛があるので、
このシャンプーでは用を成さないのだろう。


なんだ、
困ったから持ってきたのか。


相変わらず親不孝な奴だ。


誰かにプレゼントしようかな。
箱を空けて中身を見る。
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なかなか高そうなシャンプーだ。
箱を良く見たら2500円と書いてある。


こんな高級品なら誰かにあげたほうが喜ばれるだろう。


そう思って娘に聞いた。
「これ誰かにあげたら喜ばれるかな」


すると、
残酷で非道な娘は、
「あぁ、それこの間もらったハゲのシャンプー?」
「お父さん、使いなよ。剥げてきてるじゃん」

と言ってから、
思い出したように激しく笑い始めた。


「クククク、それ人にあげるってビミョーだね、ククク」
「だってそれをあげると言う事は剥げてるって言っているようなものでしょククククク」
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この娘は憎らしい事を平気で言い、
男言葉で挑発する。


母親によく似てきた。


そう言われると、
確かにそうだ。


息子もそういう意味で持ってきたのか。


くそう!
整備してやるのを止めようかと思ったが、
新婚旅行に使いたいという。
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杉本君が安全に走れるよう整備した。
リコールやリフレッシュで仕事で手がいっぱいで、
大変な時だったが頑張って仕上げてくれた。


「完成しましたのでテストして下さい」
そう言ったあと、
「タイヤが良くないので気持ちが悪いです」
と報告を受けた。



そこで髪の毛のことは水に流し、
早速走らせ全体の様子を探った。


スタータースイッチを押してエンジンを掛けると、
なかなかスポーティなエキゾーストサウンドを奏でる。


見掛け倒しのマフラーではなく、
しっかりトルクも出ているようだ。


何をカスタマイズしたのか聞いたこともない。


久し振りに走らせて驚いた。


ドイツから帰った時の頭皮のように、
酷くアンバランスな危ないクルマだ。


まずライントレース性がすこぶる悪い。


クルマを唐突に左右へ振るような動き方をする。


杉本君は「タイヤがダメです」と言うが、
問題はそれだけではなさそうだ。


分かり易く言うと、
もしニュルブルクリンクでこのクルマを走らせると、
最悪な場合死んでしまう事になるかもしれない。
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コースに入り最初にビルシュタインアーチに向かって走る。
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このビルシュタインアーチの下を、
全開で駆け抜ける辺りまでは良いだろう。


ところが左に寄ってボトムダウンする辺りまで走ると、
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ブレーキを与えた途端に、
前後の車輪が激しくワンダリングし、
路面の起伏でタイヤが激しく踊り始めるはずだ。


接地性も一気に下がり、
命の危険を察知するだろう。


クルマの落ち着きがなくなり恐怖感で青くなるはずだ。
次にグランプリコースの入り口とのゲートに差し掛かる。

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この手前に重要なポイントがある。


左サイドのガードレールと、
左の白線の間にタイヤを入れないと、
次のコーナーにうまく進入できない。


そこを踏もうとして、
車体の左側面をガードレールの鉄板に擦り付けるだろう。


ライントレース性能がとても低いからだ。


何とかそこを切り抜けグランプリコースの入り口を右に曲がり、
いよいよ本格的に緑地獄に入っていったとする。


左ターンすると長い下り坂になる。
そして次々と左右にコーナーが迫る。
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そのハッツェンバッハでクラッシュするのが関の山だ。
左側の壁にクルマを張り付けてジ・エンドだ。


そこまでの走行距離はたったの2kmだ。
このBRZはニュルの全周で10分の一しか走る能力を持たない。


昨夜は疲れていたのでそのまま車庫に入れ、
今朝改めてクルマをじっくり観察した。
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出口の太いマフラーだが、
音はさほどうるさくないし、
出力特性に悪影響はなさそうだ。


タンレザーのインテリアも良い趣味だ。
この頃のクルマでベストチョイスだ。
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今見てもこのクルマのセンスはなかなかのものだ。




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何やら見た事のない部品も着いているが、
カスタマイズして問題なことはない。
ステアリングの質感はやはり劣るが、
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小径にしたい気持ちも解らないでは無い。


エンジンルームも小奇麗だ。
ストラットタワーバーに効果があるのか全く不明だ。
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無い方が良いのかもしれないと思うほど挙動が不安定だ。
その原因が直ぐわかった。
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一見すると存在感が増すようでも、
BRZに18インチを履かせても性能上は何の意味も無い。


STIが本気になって、
ヤッと装着できるようになった「みたい」だが、
「STI SPORT」の実現までに5年かかっている。


なぜか。
タイヤとホイールを大径化するには、
想像以上に高い開発費がかかる。


特にBRZは極限まで研ぎ澄まされた性能の、
高度なバランスの上で成り立っている。


一度大きな事故を起こすと、
簡単に直せないのもそこに理由がある。


それに加え、
このクルマには危ない事が山ほどある。
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出力特性の全く違うクルマのブレーキを流用している。


オーバークオリティどころか、
過剰な制動力配分なので効き過ぎておかしくなっている。


バネ下重量もかなり増えているに違いないだろう。


強いブレーキで前後のホイールがバタつくのは、
これらのアンバランスな要因が、
最悪の状態で相乗効果を出している。


悪戯にブレーキパッドを強化するのも良くない。


元々BRZは軽いので、
それほど強烈にローターを攻撃するディスクパッドを必要としない。


それに酷いタイヤがついている。
サイズもブランドも大問題で、
満足な走行性能を引き出すことは無理だ。


ライントレース性能が大幅に低い理由は、
ホイールとタイヤの誤った選択だ。
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タイヤの構造やトレッドパターンをいくらコピーできても、
コンパウンドなど極意までコピーすることは不可能だ。


後輪にはさほど手が入っていないように見えるが、
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アホな選択をしている。
このディスクパッドもミスマッチだ。
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後輪の唐突なブレーキ感はこれが原因だろう。
サスペンションはノーマルかもしれない。
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ただし実際には何がついているのか良く解らない。


このように弄り回すことが面白い事も理解できる。


サーキットで楽しむという「前提」があると、
何でもありに思えるのだろうが、
とても速いスピードで、
終始変わらぬペースを維持できるスキルとセッティングも覚えねばならない。


危険なクルマで走ることは、
決して運転が上手くなることには結びつかない。


と言う事でクルマを取りに来たら説教だな。


終わり


BRZの普遍性

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10月6日の朝一番に、出社する途中で道の出来具合を確認した。
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前を赤帽車が走り去った。赤帽も以前に比べずいぶん減った。
時代の流れを感じる。
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今朝の6時過ぎに撮影した様子だ。着実に道が出来ている。
中津川周辺を流れるクルマの動きが、これによって大きく変わる事だろう。
俯瞰したくなった。
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現在の欠陥道路がようやく解消される。
現在の国道19号線と国道257号線のバイパス同士が、ようやく念願の結合を果たす。
お年寄りがしばしば逆走するし、跨線橋が狭いためボトルネックで渋滞する最悪の状態が無くなる訳だ。
プロの仕事だから一気に進むだろう。
面白いのは、その道路の両脇と、国道19号線に接続する部分に広い空き地が沢山ある。
ただし野生動物の宝庫でもあるので、今後は「環境を変えない」開発が大いに望まれる。
赤いラインに沿うように、田んぼや畑ではない緑のエリアがある。ここは人が余り入らない河川に沿った森なのだ。
この辺りも昔は雑木林と薮に囲まれていた。中央自動車道が出来て、国道も4車線化され便利になった。
もうすぐリニアの車両基地も出来上がる。
お金で買えるものと、絶対に二度と手に入らないものを、良く意識して仕事を進めようと考えている。
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冒頭の10月6日は掃除の日だった。朝6時半に出勤し、望桜荘の周りを撮影した。
改善は着実に進んで、前庭の芝桜の周りから雑草が綺麗に取り除かれていた。
昨日の朝、そこに新たな改善を施した。
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妻が入手した苗木を植えた。側溝との境目に注目してほしい。ドウダンツツジの苗だ。
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10月6日の様子と、
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昨日の朝とでは雰囲気がまるで違う。ドウダンツツジを数年前に植えて、余り大きくならないことが解った。
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上の画像が10月6日で、下が10月9日だ。
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植樹で剝ぎ取ったマツバギクを水道計量器の横に移植した。
このように手入れをこまめに続けることで、周辺環境が生き生きとしてくる。
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その結果、苔の活性化も進み元気良く増えた。
それは良いが建物に迫って来たので、対策を講じることにした。
上の写真で明るい緑と暗い緑の境目が、一本のラインではっきりと出ている。
実はここを区切りとするために、丸い綺麗な自然石を丁寧に敷きこんだ。
最初はそれを境界にして、苔の絨毯が出来上がっていったが、とうとうそれを埋め尽くし苔がどんどん建物に近寄ってきた。道路側には石畳を敷いたが、池の周りには大した養生をしていない。
そこで寒くなる前に、池の周りと建物の縁を切っておこうと提案した。
10月6日の朝は、この部分まで作業が進んでいた。
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作業が始てから既に数日過ぎている。撮影した記録でそれほど深く掘らなくても、やはりいろいろ不純物が出てくる。
昨日の朝、少しずつではあるが石畳が両側から伸び始めた。
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ジグソーパズルのように組み合わせ、隙間に品を入れて固定させる。10月6日に作った所と、
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この画像に写っている所が、昨日の朝に増やした部分だ。

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SG型のフォレスター最終形態と濃い味の贈り物に感動

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福島さんに頂いた農林一号は、
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コクもあるが喉越しと香りにその重きを置いている。
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基本的にはさらりとした飲み口で、
魚に良く合い美味しかった。


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二日で飲み干して、
次の酒が欲しくなった。


と言う事で、
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満を持して平方さんイチ推しの日本酒を封切った。
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頂いてから日が経つが、
冷蔵庫でじっくり熟成したので、
抜群の風味とゴクリと喉が鳴るコクを楽しんだ。


何しろ歯が欠けたり痛風になったり、
この夏は色々と厄介なことが良く起きた。


それで日本酒をしばらく封印していたが、
一度美味しさを思い出すともうだめだ。


やはり日本人には日本酒が一番美味しい。


京都伏見や灘の生一本と、
東北の酒の味は根本から違う。


上品な「かざがい」を目指す関西の酒も好きだし、
熟成した濃い味の上越庄内の酒もまた独特の良さがある。


日本酒を立て続けに飲みたくなった理由の一つは、
このフォレスターのロードテストに出たからだろう。
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澄んだ目が美しい。
HIDヘッドライトが闇を切り裂いた。


吉村整備士が、
じっくりと時間を掛けて予防整備を施した。


見た瞬間に欲しくなり、
ライバルを蹴落として入手した。


リヤゲートが凹んでいたが、
クルマ全体から漂う様子が良かった。


バラバラに室内を分解して掃除した後、
徹底的に足回りから整備を始めた。


ようやく予防整備も終了し、
名実ともに完成して日曜日を迎えた。


その夜仕事を終え、
ロングテストに出かけた。


フォレスターは「スポーツヴィークル」として誕生し、
WRX譲りの身体能力を発揮する。


その最後のモデルが、
この綺麗に整備されたXSだ。
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平成18年の二代目フォレスターは、
デビューから4年経過し完成形になった。


排気量は2000ccのSOHC4気筒、
等長等爆のエキゾーストシステムになっていたと思う。


お酒で言えば「上喜元」の様な味だ。


税別¥598,000の車体価格で、
整備して車検を受けると¥895,750の乗り出し価格になる。



オブシディアンブラックパールの2.0XSは、
ターボが要らないのではないかと思えるほど良く走る。


このクルマのディメンションと、
次の三代目のディメンションはかなり違っていて、
日本酒の味がする最後のフォレスターだろう。


水平対向4気筒SOHC16バルブエンジンは重心が低く、
万一の衝突時にもエンジンが床下に潜り込み高い安全性を発揮する。
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4輪独立サスの味は最高にジューシーだ。
アクティブトルク配分式電子制御4WDシステムで燃費と走行安定性を両立させた。
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ビルトインナビ付きのフル装備だ。
なかなかのお買い得車なので、
今月の目玉として注目を浴びるはずだ。
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テスト後の走行距離は84470kmなので、
まだまだこれから十分乗れるはずだ。


初代で得たスポーツヴィークルとしての知見を注ぎ込み、
屈強なシャシーをベースに誕生した二代目は、
スバルにとって節目となるクルマだった。


一夜明けて出社して社員を待った。


朝7時から今月の早朝会議が始まる。


入庫台数が多いので、
横の連携をしっかり取る事を重要課題に据えた。


特に最近は遠方にお得意様が増えているので、
受け入れ態勢が多岐にわたる。


とにかく毎日が、
ワクワクドキドキの連続だ。


前夜に乗ったフォレスターも、
ワクワクドキドキの塊だったので、
何しろとにかく楽しい一日が一気に始まった。
順調に会議は終わった。


来客予定が目白押しだった。
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3か月かけて徹底的に整備したXT-6は、
最高のコンディションになって主の下へ帰った。


岡山から岡田さんがいらっしゃった。
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同乗走行で仕上がりを確認していただき、
秋晴れの空の下で記念写真を撮った。
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アルシオーネの6吃エンジン搭載車も節目のクルマだ。


まさにレガシィとの境に立つ記憶すべき車だろう。


このクルマも最終形態なので、
至る所にそれまでに得た知見が、
次のクルマに注がれる「試験」として採用されている。
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ずっしりとした包みを戴いた。
中からピオーネが現れた。
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レオーネ、アルシオーネ、
そしてピオーネと、
岡田さんのお土産センスは素晴らしい。


午後になると、
ヨコハマから稲村さんがいらっしゃった。
いつもアドバイスをありがとうございます。
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この夏も体調不良でご心配をおかけしました。


日頃の注意事項をお持ちくださった。
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バタバタしていてお見送りも出来ずすみませんでした。


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素敵なお土産を戴いた。
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ヨコハマのお菓子も奥が深い。
今回も珍しいお菓子を戴いた。
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その名前からして普通じゃなかった。


三色の味が選べる。
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私はレモン、
じゃあピーナッツ、、、女性の手がどんどん伸びた。
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グッと濃い味がするビスカウトだった。
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娘と半分にして、
チョコとピーナッツを味見した。
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とてもおいしゅうございました。


この後も社員と3つの味を楽しませていただきます。


またお目に掛かりましょう。


夕方になると、
東京から小林さんが来訪された。
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愛機BP5の車検整備を承った。


じっくり整備してB&Bサスに交換する。


受け渡し時には車検お泊りプランもセットして、
秋も深まった中津川を楽しんでいただくつもりだ。
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素敵な洋菓子をありがとうございました。
この三つの他にチーズケーキがあった。
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この様子に惹かれ、
チーズケーキを味わった。


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しっとりしていて、
なかなか奥の深い味がする。
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あっという間に平らげた。
でもやっぱり焼きプリンが食べたくなる。


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これには魔性の魅力があるな。
沢山食べたのでプールで1000m泳いだ。
記録は30分22秒で、
29分台ではなかったが良しとしよう。


何しろ激流だった。


大勢が泳ぐ状態でタイムが伸びるはずがない。


体調は万全だ。
体重も63.5kgに落ち着いている。
新しい週を乗り切るぞ。

かわら版最新号の狙い

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最近の時間感覚は以前にも増して速まっている。
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記録を見ると、
このクルマのテストは昨年の7月27の事だ。
この時はSTI sportが誕生して、
それがマイナーチェンジの役割を果たし、
ベース車には大きな変更がなかった。
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9月の終わりに撮影したレヴォーグだ。
今年の大幅な年度改良で、
内外装とも新しくなった上、
装備も随分充実した。
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今月6日の掃除のときに、
ショールームからSTI sportを出した。


その時に撮影したが、
やはりSTIだけが醸し出す高品位な雰囲気がある。


それ以外のグレードの質が高まり、
STIも更によくなった。


後部を比較すると、
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後部の画像はオプションの有無で違いがあるだけだ。
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最新版になったが大して変化を感じない。
要するに変える必要性がないほど完成度が高いわけだ。
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STIだけは雰囲気が違う。
バンパーの形状が異なるからだろう。


本当ならば、
リヤゲート側までフィニッシャーの中にコの字を延長して点灯させると素晴らしいが、
絶対にやろうとしない。


理由は解らないけれど、
そこに開発投資をしたくないと言う事だけは解った。


かわら版を236号まで発行した。
先日レヴォーグを対象にした記事を作って配布したばかりだが、
まだお得意様の手元に届いていない。


その訳は感謝ディを間も無く開くので、
招待チケットと一緒に送るからだ。


チケットの書き込みも終わり、
送るばかりになったが、
もう一つの難関が立ちはだかっていた。
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かわら版237号の原稿がまだ出来ていない。


感謝ディの招待DMにニュースレターも同封する。


その中には様々な耳寄り情報を織り込むのだが、
最近の新製品や取材の話などで盛りだくさんな内容になった。


そこで急遽ニュースレターを止めて、
かわら版として織り込みも考えた構成に作り直した。


作り直したというものの、
構成には販売・総務・整備全ての社員が何らかの関わりを持った。


それを最終的にコーディネートして、
校正を終える迄手を抜けない。
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丸一日費やしてしまった。
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最近ネットでモノを買う人が多いけど、
安全に関わる部品に対して十分見極めないと危うい。


そんなこともあり、
顔の見える売り方をもっと深めようとして、
ニュースレターをかわら版に切り替えた。


届くのを楽しみにしてほしい。


大津から市瀬さんが相談に来られた。
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ヤフオクで購入した商品について、
どうしたらよいか困っていらっしゃったので、
それを今後どうしたら良いのか相談に乗った。


オウンリスクで購入すれば、
ネットのせかい安い物もあるだろう。


掘り出し物もあるに違いない。


しかし現品を見て選んで買うことはできない。
便利な世の中だが、
それを逆手に取る悪い人もいるので気を付ける必要があるだろう。
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一瀬さんに頂いたお土産は、
日持ちのしない「たねや」のどらやきだ。
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ありがとうございました。


美味しいものを食べさせたいという、
愛情がひしひしと伝わるお土産を次々と頂きながら、
その情熱を指先に込めかわら版を作る。


オムニバスになった次号もお楽しみに。


S4のレポートを書こうと思い、
準備していたが、
校正を優先したので先送りにする。


実に日本向けのクルマになっている。
お楽しみに。


最新型のS4を総合的に評価する

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最新のアイサイト、下手な説明より動画が一番だ。

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かわら版を校了し、
直ぐ高速道路に飛び乗った。
まるで夏のような一日だった。
生暖かい風が吹き込み汗ばむので、集中して原稿を見るのがつらかった。
新型のS4はレヴォーグに乗った時ほど新鮮ではなかった。
レヴォーグの1.6DITは、走りそのものにかなりの変化を感じた。
それに比べると、WRX S4の2.0DITは、装備と外装以外に大した変化はない。
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兄弟車とは言え、かなりの部分で大きく異なる。
走りに変化がないとはいえ、2リットルのキャパシティがあると、iモードの動力性能で十分スポーティな走りが出来る。
それにステアリングの手ごたえも良い。
ステアリングギヤ比は、レヴォーグもS4も14.5:1と共通だが、後部車体剛性の高いS4の方が、舵に対してクルマの動きが俊敏で気持ち良い。
だから独特の面白さを持つクルマであることに間違いはない。
あっという間に目的地に着いた。
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本当はもっと早い時間に南アルプスの中まで入り込みたかった。
それは不可能だったが、もう一つの大切なミッションが残っていた。
妻と娘がマツタケを待っている。
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WRXの外装色で一番好きなのは黒だ。次がWRブルーでその他はどれでも似たような感じだ。


嫌いな色はないのだが、
どちらかと言うとクッキリした色が良い。


強いて言えば、
お蔵入りになったけれど、
ハイパーブルーも面白いと思う。


以前アメリカ人だけが買えると聞いて羨ましかった。
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夕暮れの光がWRXを包み込んだ。


いつも行く店は活気で溢れ返っていた。
大根一本40円のタイムサービスが始まり、
わっと人が群がった。


一本買ってキノコに使おう。
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いつもの年ならもっと入り口に近い所にあるはずだが、
今年はキノコが奥に閉じこもっている。


並んでいる量も少ないし、
養殖もいつもより多い。
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マツタケは一本もなかった。
昨年と比べて嘘みたいに違う。


マツタケはやっぱり少ないんですか?


そう尋ねると、
いつも親切なお兄さんは笑いながらこう言った。
「今年マツタケを喰う奴はよっぽどの悪人だよ」


まあその一言で良く解った。


一日に何本かは入るのだろうが、
無ければ仕事上どうしても困る人が買いあさるのだろう。


値段は天井と言う事か。


とにかくすき焼きに入れるものが欲しい。


原木ヒラタケを買った。


これに旨味はないが、
すき焼きの味をしっかる吸い込むので美味い。


ラベルに誰が作ったのか書いてあるので、
無闇に買うより安心だ。
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すき焼きには贅沢だが、
ホンシメジもあったので購入した。


マツタケの軍資金を持ってるので、
1300円でも安く感じるのが怖い。


次ぐにクリタケを狙った。
ワンパック800円ぐらいで並んでいるが、
どうも鮮度が気に入らない。
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2300円の値札が付いていたが、
色つやが良いのでこちらを選んだ。


キノコは洗わずに掃除して調理する。


だから下ごしらえも重要だが、
出来るだけ純な場所で摂れるものが好ましい。


自分で摂る能力はないので、
店を選んで買う。


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本当は木曽谷を回ってリアルな走りを楽しみたかったが、
そんなわけにはいかない。


下処理する時間が必要だ。
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妻がさっそく丁寧にキノコを掃除して、
不純物を取り去った。


基本的に汚い場所には生えないが、
だからと言って手を抜けない。
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軸の硬い所も外して、
美味しい部分だけ残す。


やっぱり安物を買わなくてよかった。
ほとんど食べられなかったかもしれない。
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食べきれないほどあるように見えるが、
すき焼きにすると量が減るのでこれくらいでも丁度良い。


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キノコを掃除する間に、
肉が綺麗に盛り付けられた。


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あまり良い肉じゃないので撮らないでと言うが、
これくらいの赤身が一番好きだ。


脂が多いと気持ちが悪くなる。


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白滝にも味が滲みた。


まず肉から食べてと言われ、
卵の白身だけに絡めて戴く。


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美味しい。


次に味の滲み込んだクリタケが食べごろになった。
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この時に箸の先端で黄身をチョンと突っついて割る。
この絡み具合が堪らないね。


WRXに乗った距離は、
予定より大幅に少ない170km弱だった。
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市街地を走ると、
そのパワフルさとCVTによるスムーズな走りに痺れる。


日本の国情に合わせた、
素晴らしい仕込みだ。


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日本人は全開全閉を繰り返すような思い切った走りをしないし、
道路も曲がりくねっていて道幅が狭い。
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速度も良く出して時速120kmくらいだ。
その範疇で使用するとリニアトロニックの優秀性が光る。
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エンジン全体の質感も高いし、
サウンドも悪くないが、
もう少し低速から中速のトルクが厚いと言う事ないな。
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まだスロットル制御でトルク不足を補っている。
そこが幼稚な所だろう。
ブワッとスポンジーな所が目立つ。


タイヤがレスポンスの良い操舵性に効いている事は明確だ。
ダンロップのスポーツマックスを採用し、
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サイズも245/40R18と美味しい。
これであと100kg軽ければ1450kgなので、
BL5の2.0GTターボに近い味まで戻るはずだ。


その辺りについて、
スバルも必要性を感じているからこそ、
SGPを開発したのだろう。
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決して悪いタイヤではないが、
高速領域でロードノイズが大きくなる。


これも日本で使う上ではさほど問題ではない。


日本で使わない領域で大きくなる。
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顔はかなり変わって、
とても存在感を増した。
STIのリップスポイラーとディライナーは必需品だろう。
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トランクのスポイラーも小振りでお洒落だ。
STIには大きい物でも良いが、
S4にはこれぐらいが似合う。
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ドキッとするほどよく似てるんだな。
これでボンネットに穴さえなければ、
上品で獰猛なBMWのM3と比べても、
全く遜色のない仕上がりになる。
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オーナメントを見て我に帰った。
そうなんだよ。
このクルマはSTIではないんだ。
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でも雰囲気は捨てられない。


結局その迷いがSTI SPORTに現れるんだ。


顧客が望むから仕方がないが、
本格的なスポーツセダンと、
洒落て洗練されたGTを作り分けられない。


スポルヴィータで良い線まで行ったのに、

結局STIの名を借りるしかない。


お互いにスポイルし合うだけだが、
目先を見るだけで精いっぱいなのが実情なのだろう。


その辺りにスバルの根性を見せてもらいたい。


STIはもっと凄い事をしないとね。


とは言え、
こんなすごい性能のセダンは現在の日本でそんなに簡単に買えない。


しかも価格は驚くほど安い。
これは本体価格346万円で購入できるような性能ではないからだ。


S4はすき焼きの味がする。
日本人にぴったりの高性能セダンだ。


安心して購入してほしい。
他の機能や安全性は、
レヴォーグで語った通りの優秀性を持つ。

DEX後継JUSTY誕生

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フェブリクを飲み切った。
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次の検査結果が楽しみだが、
病院に行く時間が無かった。
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岐阜まで来るよう誘われていたからだ。


今年はスバルがビジネスミーティングを開かないという。


モーターショーの年なのに残念だ。
開催予定を確認した時に開かないと聞いて、
「どうして!」と不満を漏らした。


なので岐阜県だけでも集まるよう、
配慮されたのかもしれない。


朝礼を終え、
直ぐに岐阜へ向かった。
距離的に考えて最もふさわしいクルマで出発した。
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3気筒の1000ccを搭載するので、
「JUSTY」の名前を復活させたのだろう。


これは嬉しいネーミングだ。


正社員になると決めた時に発表された懐かしいクルマだ。


CVTを搭載するはずだったが、
バンドーネトランスミッシーの経営不振から暗礁に乗り上げた。


厄介な名前だが、
簡単に言うとスチールベルトの購入先だ。
日本では作れない特許製品だった。


バンドーネはオランダの会社だが、
ドイツの資本が出資していた。


その後いろいろなことがあったようで、
今はルーク社としてシェフラーグループに属する。


コンチネンタルとも兄弟のような関係だ。


そのルークからリニアトロニックのベルト(チェーンバリエーター)を調達しているので、
相変わらず深い関係にある。


現在の日本車に搭載されているCVTの原型は、
ほぼすべてスバルのCVTがベースともいえる。


横置きエンジンにスチールベルトの組み合わせは、
それぞれ異なるものの原理は同じだ。


ステラに比べジャスティはとても力強い。


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岐阜スバルの本社に着くと、
ディーラーの本社とは思えぬレイアウトに驚く。


一等地に中古車が並んでいるからだ。
悪い事ではなく当社でもその姿勢に変わりはない。


様々なスバル車を一堂に見ることが出来る。


中古車を得意とする経営者にしか出来ない芸当だ。
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アライアンス車も堂々と並んでいるから、
その方針に好感が持てた。


販売も好調で連休中も良く売れたそうだ。


この店づくりなら当然だし、
良い事だと思った。


その反面、
集まったメンバーには温度差があった。


どの人たちからも、
あまり危機意識と言うものが感じられない。


そんなに危機なのか?
そう思う人も多いだろう。


はっきり言って危機だ。
スバルの5年後は霧の中にある。


最近のディラー経営には余裕が生まれているので、
販売台数や売上に危機など無い。


問題なのは社長と中間管理職の意識乖離だろう。


中津川市は県庁所在地からかなり離れているが、
時間的な距離はとても近い。


高速道路があるからだ。


もっと不便な所から集まる人もいる。


何がおかしいかと言うと、
会議することに対する意識の低さだ。


まず驚いたのは、
ショールームの中で役員と販売店の代表が談笑していたことだ。


お客様と席を同じくして、
珈琲を飲みながら雑談できる感覚が解らない。


試乗も出来るというので何をするかと思ったら、
勝手に会社の周りを走らせている。


プリクラの体感でもやったらどうかと水を向けると、
ようやくそこから準備が始まった。


手際は良いが何とも締まりがない。


思うにその理由は、
まずメーカーから来る社長は、
メーカーの意図を忠実に守り、
職務をしっかり遂行する責任がある。


特に最近のディーラーは採点ばかりされるので、
日本で均一のレベルを維持しつつ、
その中で最高得点を狙おうとする。


奇抜な発想や工夫は求められない。
まずナショナルブランドとして、
そのイメージを絶対に下げない事を最優先とするだろう。


その点、今の岐阜スバルをリードする和田社長は、
実にまじめな男なので信頼に値する。


嘘はつかないし、
義理堅い。


中間管理職はとても楽だろう。
どうもその辺りが危機意識の無さにつながるのかもしれない。


社長に聞くと知らない事が多い。


どうして?


全員雁首を揃えると、
ボトムネックがどこなのかすぐわかる。


岐阜は鵜飼の地なので、
ボトムネックが大好きなのかもしれない。


元々どうも同業者とはそれほど相性が良くない。


全く時と場所を考えずに発言したり、
言いにくい事をズケズケ言う。


日本人はいろいろ言う人より、
あまり言わない人を好む。


なぜかというと傷つきやすいからだ。


例えば面白い事を行ったら盛り上がるだろう。


その後で今度は思わず意識しないで傷つくことを言えば、
面白がらせたこと以上に聞きたくなかったことが印象に残る。


と言う事は、
余り面倒な事を言わず、
ショールームでコーヒーを飲みながら歓談する程度の方が人に好かれる。


役員がそういう処世術にたけてくると、
厳しい局面で重要な対策を出しにくくなる。


今回の会議はとても有用とは言えなかったが、
一つだけ良い事があった。


前日校了したかわら版を、
夕方4時過ぎに受け取ることになっていた。


受け取るまでの間、
何か良い時間を使える場所がないかと聞いたら、
さすが和田社長。


実にインテリジェンスのある回答が返ってきた。


「岐阜県美術館に行くとダ・ビンチとミケランジェロの展覧会が開かれてます」
へー見てきたんですか、と聞いたら、
「ええ、昨日行ってきました」


早速岐阜県美術館に向けてカーナビをセットした。


まだ一度も言った事が無い。
これはある意味チャンスだ。


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ジャスティの走り易さと使い易さを検証

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常に好奇心の塊で、
面白そうなものを見るとワクワクドキドキの連続だ。


その原点にいつもスバルがある。


だから毎日が楽しくて仕方がない。
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けれども世の中には仕事は仕事と割り切る人も多い。


仕事とプライベートをしっかり分け、
間違いのない毎日を送る、
そんな価値観があっても当然だろう。


だから岐阜スバルの中間管理職に罪はない。


会議に参加した同業者も、
全員価値観が根底から異なる。


だから会議をさっさと終えたくなっても当然だった。


でも面白いもので、
一人で先に帰る勇気はない。


つまらないと思えば先に帰ればよいのに、
妙にそういう時に「仕切りたがる」人ほどIQが低い。


妙に空気を読むことだけは上手いのだ。


どんなものにも「ドラッグ」はつきものだ。
だが全体のレベルが、
一部の低いIQで引っ張られるのが一番怖い。


おススメのミケランジェロとダビンチを見に来たが、
「特別」な割に「旗」も無ければ「ポスター」も無かった。
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案内図もそっけないが、
行けば分かると言う事か。


凄いのか凄くないのか良く解らないが、
入り口に彫刻がある。
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デカければ良いというものでもないので、
しげしげと眺めたが、
どうも意味が良く解らない。


説明を見て驚いた。
100年以上前に作られている。


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マイヨールと言うと素潜りするヒトしか思い浮かばん。
1902年と言うと、
パリ万博の2年後か。


フェルディナンド ポルシェが初のハイブリッドシステムを発表した二年後か。


クルマに置き換えると時代を掴み易い。


中に入って辺りを見回したがダビンチのダも無ければ、
レオナルドのレすら無い。


受付のお姉さんに聞くと、
「ああそれはですね岐阜県博物館でやってるもようです」と言う。


そう言えば和田社長も金華山とか言ってたな。


ここから戻る気もしないので、
じゃあここを見て行きますよと中に入った。


実はややこしい事になっている。
結局どちらにもいかなかったが、
検索すると岐阜県博物館は関市にある。


どうでもよくなった。
すると親切にも受付のお姉さんが後を追って来た。


手にパンフレットを持っていた。
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岐阜市歴史博物館なんだって。


キャピタルシティだけあり、
なかなか厄介な施設名称が並んでいる。


信長450年とイタリアがどう絡むのか良く解らないが、
2017年から450年を引いた信長の時代が、
ミケランジェロの晩年と被るのでその辺りを掛け合わせたのだろう。


それにしても、芸術だから良いのだろうが、
包茎の意外にお粗末な代物が目立っている。


日本の浮世絵がヨーロッパで人気沸騰した背景には、
日本人特有の自由奔放な性表現が、
実は世界的に優れているからだろう。


パンフレットの内容を見ても、
あまり強い興味を持てなかったので、
こちらにある収蔵品をじっくり見ることにした。


入り口を入ると見た事のある絵が目に留まった。


どう見てもルノワールだが、
ホンモノではなく模造品に見合た。


思わず受付のお姉さんに、
「これはホンモノのルノワールですよね」と聞いたら、
少し呆れた顔で「もちろんです」と言われた。




ルノワールと聞くとまず喫茶店を思い出す。


その次に丸顔の女性を連想する。


あちこちでじゃんじゃん見る作家だが、
100年ほど前に亡くなっているので比較的新しい時代の作家だ。


レンブラントのような暗い絵画は好きではないので、
以前からこの時代の作風にとても好意を持つ。


なぜ模造品に見えたのだろう。


県単位の美術館はせこいのだろうか。
山梨もそうだったが、
岐阜も写真撮影を禁止している。


アメリカ人は幸せだ。
じゃんじゃんとって持って帰り、
家で眺め直すことが出来る。


カメラから出る赤外線で絵が痛むと東京で言われたが、
それならば出ないカメラ設定に指導すればよい。


しかし学芸員って、
結構仕事を仕事と割り切ってるね。


本当に好きなのか解らない事が多い。


本当に詳しい人もいるのだろうが、
ほとんどの人は単なる番人なのかな。


展示物の知識に乏しい。


例えばクルマに当てはめると、
来場した人にスバルの知識はもちろん、
展示しているクルマの時代背景など何も見なくても説明できる。


どうやって作られ、
何が特徴かプロとして確実に説明する自信がある。


ここの収蔵品はあまり心に刺さらなかった。
約束の時間までかなり間がある。


ふと売店を挟んだ向かい側を見ると、
明るくて活気があった。
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そこでは写真展と絵画展が同時に開かれていた。


惹かれる作品には何か理由がある。
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どこかで見た景色だと思ったら、
隣の阿智村にある樹だと書いてある。






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神坂神社の境内にある杉や橡も凄い。
これはどこの樹かな、


などと考えながら楽しく見せて戴いた。


写真を撮って良いかと尋ねると、
どこでも自由にお撮り下さいと言う。


写真を腹いっぱい見た後で、
絵画を見せて戴いた。

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歴史的な美術品を見た後だが、
結構こちらの展示が楽しくて、
結果オーライだった。
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ゆっくり見て行くと、
一枚の絵画が目に留まった。
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なかなか良いじゃないか。
ファンタジーだ。
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見ているだけで声まで聞こえてきて、
何だかワクワクしてきた。


良い絵に出合うと心に栄養が染み渡る。


東京の寄木さんから案内状を戴いた。
フォレスターの修理を請け負ったのが知り合うきっかけだった。
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嬉しいメッセージと共に、
素敵な絵ハガキが届いた。


今日が初日だから、
きっとにぎわった事だろう。


是非みたいのだが、
上京する予定日が24日の火曜日で、
一日だけ足りない。
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非常に残念だ。
グログを見て興味を持たれたら、
是非代わりに見てきてほしい。


雰囲気などお聞かせいただければ、
とても嬉しい。


「瞬」と「游」の作品を見て、
美術館の外に出た。


すると目の前に大きな建物がある。
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立派な図書館だ。
吸い寄せられるように中に入った。
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ずらりと書籍が並ぶ広い図書館だ。
ゆっくり見て行くと、
「誉」を取り上げた蔵書がった。
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思わず読みふけったが、
あまりにも時間が無かった。


百瀬晋六は国会図書館にカメラマンを連れて行き、
海外の自動車資料をバシャバシャ写した。


ゼロからクルマを作る執念が良く解る逸話だ。


中ほどのページで、
思わず「吉田孝雄」という名に目が釘付けになった。


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富士重工の二代目社長で初の生え抜きだ。


「誉」には様々な評価があり、
ネガティブな面から捉えた書籍があっても不思議ではない。


それも良い。
読めば知識の厚さが増す。


それに実際に話を聞いて書き下ろした内容は、
興味のある者にとって時間を忘れるほど面白い。


最近のスバルは戦闘能力の開発に興味を持たないが、
器の開発には力を入れている。


吉田孝雄と言う人は、
その器の設計者だったのか。


知らなかった。



と言う事は、
まだまだこれからのスバルにも期待が持てそうだ。


そこで平和印刷から連絡が入った。


完成したという。
図書館前で待ち合わせかわら版を受け取った。


会社に戻ると、
スバルマガジンが届いていた。
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やっぱりレガシィはフラッグシップだ。
何と言っても担ってきた役割はやはり一番大きい。
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最新のB4に乗りたくなった。
どんな味になったのだろう。


会社に戻るまでの間、
改めてジャスティを詳しく観察した。
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ダイハツのムーブが偶然横に並んだ。
ステラもこの年式からガラリと性能を変えたが、
二つを乗り比べるとその差は大きい。


スライドドアが左側だけ電動のベーシックモデルを買ったが、
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機能としてはこれだけで十分だと思った。
運転席側は自分の手でサッと空いた方が気分が良い。




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但し力が必要なので、
女性やお年寄り、
それに子供は左側を安全に使えばよい。


使い分けが可能だ。
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スタイルはいわゆる金太郎飴だ。
軽自動車も含めこうするしかほかに手がない。


でもリヤサスの動きが予想以上に良い。


たまに大きく動くと抑制されるのか、
「コトン」と音を発するが接地性はかなり良い。


とにかく気に入ったのが中間加速のトルク感だ。


このトルクの出方は最近のスバルには無いので、
その加速感に懐かしさを覚えるだろう。
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ドアミラーにオートリトラクタ機能が標準装備だ。
これには驚いた。


スバルの文化ではありえない出来事だ。


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一日で205km走行し、
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ジャスティは十分「アリ」だと感じた。
高速性能にも不満はない。
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かなり元気良く走ってリッター14km走った。
戻って直ぐかわら版を解いた。
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なかなか面白い仕上がりだ。
通常版に対して、
こちらはニュースレターバージョンだ。
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妻がかなり頑張ったので、
読んで気に入ったなら褒めてあげてほしい。


そろそろ到着するはずなので、
是非お楽しみに。


それではお休みなさい。







ガルパンKV4号復活

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最近の郵便局員は交通マナーが悪い。昼間にヘッドライトを点灯するのは良い事だが、デイライトも点灯させ、しかもハイビームで走行していた。
昔は結構サンバーも導入されていた。
郵政関係は独特の世界で、新車を一括で購入し配備しているようだ。
赤帽と同じで、何か独特の匂いを感じた。
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メンテナンスもどんなにアプローチしても、
既得権益なのだろうか。


一旦契約した所が全部仕事を持っていく。
とにかく不思議で仕方がなかった。


その名残は今でもあるのだろう。


郵政民営化で小泉政権が既得権益を吹っ飛ばしたと思ったが、
なかなかそう言うものは簡単に消えないのだろう。


一種独特の不思議な企業だ。


現在下水道工事で会社の横が通行止めなので、狭い道を迂回して美乃坂本駅方面に行かねばならない。


神社に通じる狭い旧道がう回路になっている。


やたら眩しいヘッドライトを点けて赤いクルマが向かってきた。
道が狭いので速度を落とすと、
その赤いクルマは左によけながら、
結構大胆に畑のぼたを踏んで走り去った。


毎朝来る郵便配達車だった。


あまり大事に扱っていない。
クルマにも良くないし、
対向車にも迷惑だ。


その翌朝の土曜日に、
運転していた局員が郵便物を集配に来た。


直ぐ翌日の朝なので、
注意するなら早い方が良い。


昨日の朝だけどハイビームのまま走っていたから注意しなよ。


そう言うと、
「あれは全車ハイビームで運転しろと局長から指示されてやってます」


何だかムキになって言う。


それはおかしいだろう、と聞き返すと、
「日本全国の郵便車がハイビームで走る様に指示されてます」
そんなおかしなことが本当なのか、
局長から直接聞きたくなった。


分かった、
戻ったら局長に言ってくれ、
理由を聞きたいから電話するように、と言うと、


またキャンキャンと同じ理由を繰り返そうとしたので、


いいから、君は何も言わなくていい、
と遮った。


戻ったら必ず局長に伝えて電話をよこしなさい、
そう言って送り出したが、
結局電話はかかってこなかった。


他の地域でも真昼間に、
ハイビームを点けっぱなしにしたまま、
集配車が走っているのか?


俄かには信じ難かった。


最近の若者はデジタルが好きで、
マニュアル通りの行動に慣れている。


最初のボタンの掛け違えがあると、
常識では考えられない行動をとる。


いわゆる非常識と言うヤツだが、
社会適応性に欠如があると非常識であることを理解しない。


最近若者の異常な行動がテレビで報道された。


高速道路で道を塞いで後続車を停車させたので、
後ろから来た大型トラックがそれらに追突した。


その結果、
大人が二人亡くなり子供も大けがを負った。


見ていた訳では無いが、
いつも危惧する要素がすべて含まれている。


1.まずまるで狂犬のような人間の存在だ。
狂った犬は人の中をうろつき噛むチャンスを狙っている。


2.ミニバンが異常なほど増えて、
運転のスキルも低下の一途をたどっている。
普段でも運転スキルなど全く考えず本能のままに運転している。


3.大型トラックのマナーが極端に悪い。
平気で追い越し車線を意図的に独占し左側を追い抜かせる。
バスも客を乗せているのにマナーは悪化の一途をたどる。
一般の道路でも多数のバスがコンボイを組んだ状態で、
あえて追い越し車線にずらりと並ぶ。
分散しないための裏技なのかマナーの「マ」の字も感じられない。


まず、1のような小僧ごときに高速道路で道を塞がれても、
軽くいなして振り切るぐらいのスキルは必要だ。
加害者は女が運転していると舐めているのかもしれなかった。
いざとなればクルマは鎧にもなる。
諦めずに最低でもサービスエリアや料金所まで逃げる。


次に2のように運動性能で劣るとしても、
余程の事が無い限り止まる必要もない。
相手が停まってしまっても、
降りてくるのを見計らい、
最終手段としてバックして左右に進路を変えて逃げられる。


亡くなった被害者もクルマのプロだ。
何故胸ぐらをつかまれたのか知らないが、
ひょっとしたらカッとなって車を降りたのかもしれない。
何にも優先して左端にクルマを寄せた方が良かった。
そのまま中で運転を替わり男性のドライブで逃げることもできる。
亡くなった男性も判断ミスを犯した。


そして最も問題なのは3のドライバーだ。
なぜ追い越し車線を走っていたのかと言う事を、
もっと問題視する必要がある。


そもそもトラックやバスが、
余程の事情がない限り、
高速道路で追い越すことを許してはいけない。


追い越す意図がなく追い越し車線を走る事を、
スピード違反を追いかける以上に取り締まるべきだ。


また登坂車線があるのに、
そこに入らないトラックも取り締まるべきだ。


スピードリミッターも形骸化している。


高速道路を使う理由は、
安全と時間をお金で買うためだ。


その実現能力は使うクルマによって異なる。


それに応じて規制を掛けないと、
せっかくの有意義な高速道路が生かせない。


中央自動車道を高速道路ではないと警察官は言うが、
そう言う嘘を平気で言うから罰が当たる。


良心的なクルマ好きなら、
誰でも高速道路だと思わないか?


最初にボタンを掛け違うと、
警察官でも郵便局のコゾウのような思い違いを起こす。


久し振りに桝本さんとお目に掛かれた。
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以前訪問した際にはお出かけされていて、
もう一人の創業者である、
石原さんとお目に掛かかれた。


ゴーバルにはいつも遠くから若者が技術を学びにやってくる。


それはゴーバルが全く添加物を使わず、
自然の恵みの中で発酵させる技術を持つからだ。


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そして修業した若者は旅立っていく。


でも事業として成り立たせるには、
かなりの困難が伴う。


手間暇が掛かり、
直ぐにお金に変わらず、
歩留まりなども考えると決して儲からないからさ。


お土産に新作を戴いた。
早速調理して食べると、
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大量生産のソーセージには感じない味で溢れている。


ドイツにはマイスター制度があり、
販売する肉屋も扱うための資格がとても厳しく、
持てばそれが「誇り」に変わる。


日本では手っ取り早く覚えて、
マニュアル通りに作り、
速く一人前になろうとする傾向がある。


でも決してそれは簡単じゃないからな。
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新作のソーセージは凄い。
まだ他にもあるので、
しばらく晩酌が楽しくなりそうだ。


ドイツの生ハムやソーセージと酷似している。


桝本さんの言う通り、
ソーセージの中にかなり大きな肉の塊があって、
ジューシーな旨味が噛むと溢れ出た。


面白い話を聞いた。
生ハムは自然に常温で発酵させる。
最初は生肉に塩を擦り込んで冷蔵庫で寝かせ、
程よく熟成したら室内に吊るし発酵熟成を促す。


腐敗ではないからハエも集り難い。


良い菌に覆われることで、
強力なガードが出来るという。


面白い話と言うのは、
大量に豚の脂身が廃棄物として出た時に、
敷地内の地中に埋めた事があった。


数年してその脂が地中で発酵し、
それを動物が食べている所を桝本さんが目撃した。


あまりにも美味しそうに食べるので、
気になった桝本さんも動物と同じようにそのまま食べた。


言葉にできないほど
美味しかったそうだ。


素晴らしい土壌菌が沢山いるのだろう。


ハム工房にとって一番厄介なのは、
やはりそのような野生動物だ。


でもその環境があるから良い生ハムが出来る。



興味があったら一度食べてみると、
その実力が解るはずだ。



野生動物と言えば、
中津スバルの周辺にも様々な生き物がいる。


妻が嬉しそうに事務所に入ってきた。
「今コーヒーカーの裏にイタチが居たよ」
本当か、と聞き返すと、
「ス~っと何かが通って行ったので裏側を見たらかわいい顔のイタチが居た」という。


凄く小さくて可愛いと言うので、
多分メスだろう。


川の中を上流に向かって猛然と泳ぐ動物を見たが、
あれも多分イタチだったのだ。


泳ぎも美味い。


イタチの画像を集め、
どれが一番似ているかと聞いたら、


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これだと言った。
結構鋭い牙を持っている。


人間を襲うことなど無いけれど、
鶏なんかは単独で襲って食っちゃうらしい。


結構獰猛な肉食獣だ。


その代わりフクロウに襲われて喰われるらしいので、
食物連鎖の中でしっかり役割を担いながら生き延びている。


日本人にとって昔からなじみ深い生き物だ。


最後っ屁だとか、
ごっこだとか、
イタチに纏わる語彙も多い。


イタチを見たからではないが、
数年に一度、
無性に喰いたくなる。
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この日もそうだった。


試運転に丁度良い距離なので、
サンバーの調子を見がてらドライブスルーに並んだ。


3年以上食べていない気がする。
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しかもダブルは初体験だ。
一目見て食材の質が良いと感じる。
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モスバーガーの包み紙は独特で、
たっぷりかかったソースがこぼれないようになっている。


日本で生まれたモスバーガーだから、
どうしても箸が使いたくなる。
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娘が通り過ぎながらギョッとした目でのぞき込み、
「斬新だね」と一言呟いた。
表現がユニークな女だ。


そのユニークな娘が好きな映画がガルパンで、
一緒に見た後染まってしまった。


そのせいもあり、
仕入れたサンバーに4号戦車と同じ番号を付け、
ガルパンと命名して社用車にした。
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しばらくレクチャーカーにも採用したが、
地上高が低く乗り味も悪いため、
これまであまり活躍する事ができなかった。


せっかく死にかけていたクルマを蘇らせたので、
このまま眠らせておくのは惜しいと思い、
地上高を高めるためのスプリングを購入した。


そして新品のダンパーも揃え、
準備万端だったが、
昨今の繁忙さで作業は宙に浮いたままだった。


モスバーガーのようなガルパンを作ろう。
そのために何をすべきか。


答えは簡単だ。
活躍の場を作ればよい。


会議でL1ラリー参戦に当たり、
サポートチームを編成する必要があると説いた。


そしてエントリーと同時に、
サービスカーも登録しなければならない。


その白羽の矢をガルパンに立てた。


早速整備士がその気になり、
直ぐに部品を取り出して装着を始めた。
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シルバーのスプリングの効果を試したことはない。
古いノーマルスプリングと、
固着しかけたダンパーを外した。


これではうまくストロークせず、
乗りにくかった訳だ。
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ばねの違いは一目瞭然だ。
まずリヤサスから交換を終えた。
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きれいに収まった。
リヤの左右を交換して、
次にフロント左右を分解した。
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こうして交換を終え、
左右の整立を確認するためにテスターに載せた。
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BEFORE







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AFTER

明らかに姿勢が上がっている。
ワーゲン風にカスタマイズすると、
ペタペタに見せたがる傾向が強いが、
リフトアップした方がカッコ良いじゃないか。
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前のオーナーが洒落で自作したVWオーナメントもコミカルで良いが、
今後はオフィシャルカーなので冗談がキツイ。


そこで妻が一肌脱いで、
オリジナルのオーナメントを社内で自作することになった。


合わせてステアリングの形状も安全なものに変えた。
ラリー参戦に絡む以上、
RX-Rのステアリングを超えるものは無い。
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ぴったりの部品が在庫していた。
広々広い室内に、
しっかり装備も満載できる。
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テストする時間が無くて、
帰宅する時に乗り帰った。


サスペンションがしっかりストロークして、
物凄く乗り易い。


雨が降り路面が結構濡れていた。
これまでの前輪を抉るような旋回特性は霧散し、
きれいにコーナーを回る。


基本的にサンバーは、
RRの方が走行特性に優れているので、
タイヤが良いと特に雨の日に気持ち良く走る。


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狙い通りのクルマに生まれ変わった。
さあ、
活躍してもらうぞ。


今後をお楽しみに。






尿酸生成の抑制とB4「3.0R」との関係

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尿酸の生成を抑制する薬が切れた。ニュルから戻って一か月以上過ぎ、
足の痛みは消えた。
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だが約二か月の間に渡り飲み続けたが、左足の親指にはまだ腫れが残る。



左右を比べると明らかに左の方が赤くて腫れが残る。


血液の兆候も悪くないし、
尿検査も結果は上々だ。


今回の発作が相当ひどかったので、
予後の安定に時間がかかるのだろう。


そんな所見をもらって、
もう一度採血した。


ドクターが最後に、
「野菜や海草など頑張って食べてください」と言われた。


実は野菜や海草が大好きなのでたくさん食べます・・・、
むしろなるべく炭水化物を食べないようにしているので、
あえて肉をたくさん食べるようにしています、
と伝えた。


ドクターに、
特にスポーツを愛好するわけでもないし、
体を鍛えようと思っているわけでも無いのですが、
ニュルブルクリンクで他人に迷惑をかけず、
走る事だけは続けたいんですよ、
と伝えた。


するとドクターは、
「それって相当激しいスポーツですよ」と言った。


このドクターもクルマ好きだなのだろう。


でもニュルに行くのはちょっと違う。


汗をびっしょりかくので、
確かにスポーツともいえる。
が、
クリスチャンの走りを見ると、
今置かれている環境がスポーツではないことを自覚できる。


彼の走りに心が弾む。


その走りこそ求めていた「仙人の走り」だ。


彼の年齢に達する前に、
同じ域までで達したいと渇望するようになった。


だからトレーニングなのだ。


自発的に楽しむような軟な考えでは続かない。


閉じ込められた環境下で、
指導者に従わないと身につかない。


苦しさを感じなければ意味がないのだ。


だから、
耐えうるコンディションを維持する事に、
嬉しさを覚えるのだろう。


じゃなければ続かない。
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その日も泳いで家に帰ると、
並んでいたのは好物ばかりだった。



先日手に入れたホンシメジが、
良い味のホイル蒸になっていた。
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キノコって本当に美味しい。


野菜主体の料理が占めたが、
脚の腫れがこれほど長引く。


だがもっと酷かった時を思い起こすと、
今の状態はまるで比較にならない。


酷い状態になったのは、
平成16年にBPE誕生した時だ。


あの時は杖が必要だった。


とにかく元気だった。
体が快調だと少々無理しても気にならない。
計算して食べたりしないから、
体は重くなる一方で、
それはまさしく未病の状態だった。


重いクルマしか作れなくなった、
今のSUBARUを象徴するような健康状態に陥っていた。


そのスパイラルから抜け出せたきっかけが、
B4の3.0R「spec.B」を手に入れたことだった。


待望の6発6速がついに誕生した時、
心が躍るほど楽しかった。
シュンと回るエンジンに惚れ惚れし、
強靭で軽量なボディと、
よく動くしなやかな脚が「己」を見直すきっかけになった。


その年の暮れ迄に体重を14kg落とし、
ダイエットを成功させた。
念願の60kg未満を達成したのだ。


あの時の驚きを今も忘れられない。
久しぶりに、
きっかけとなったクルマが戻った。
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リフレッシュを兼ねた車検で、
お預かりすることになり、
念入りな整備を施した。


漸くクルマが仕上がり、
テストを依頼されたので、
いつものコースを丁寧に走った。
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トリップメーターをリセットした。
先入観を持ちたくない。


だから「完成した」と整備士がいう場合、
一切何も聞かないでクルマを走らせる。


乗り味は悪くない。
あたりが柔らかく、
走っていて気分が良い。


とてもリニアな特性で、
体に不快な衝撃や振動が全くない。


トランスミッションも気持ちよく入る。
GDB型インプレッサとそっくりな手触りだ。
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ブレーキはやや頼りないが、
制動力が足りないわけではない。


直線路では問題にならないが、
山岳路のワインディングを走ると、
ちょっとスパイスが足りない。


決して仕上がりが悪い訳ではないけれど、
ライントレース性に乏しい。


シフトフィールはWRXだ、
けれど、
その他はspec.Bから普通のGTの設定に変わった、
そんな印象を持った。
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戻って北原課長にテスト結果を伝えた。


シフトフィールが良い理由は、
当社から購入時にクイックシフトに交換し、
今回のリフレッシュでリンクのブッシュを交換したからだと言う。


なるほどそういうことか。


ちょっとスパイスが足りない理由もよくわかった。


ダンパーはビルシュタインだが、
特に柔らかく設定されている。


お客様ご自身が好みを製作側に直接伝え、
減衰力の立ち上がりからリニアな特性に仕上げた。


高速側もなるべく衝撃を感じないように、
特に意識して設定したようだ。


それならば納得がいく、
かなり満足のいく脚に仕上がったと思う。


ではライントレース性の不満はそれが原因なのだろうか。


うーん。
まさかタイヤじゃないだろうなと、
祈るような気持ちで足元を見た。


なぜか。
予想が外れてほしかった。
以前同じことを「黒鰤」で感じたことがあった。
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結局予感がドンピシャで、
この車にはレグノが装着されたばかりだった。


お客様が車検に備え、

あらかじめご自身で交換されていた。
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この微妙な違和感がどこから生じるのか。


それは柔らかめの「しなる」サスに設定したからではなく、
タイヤの基本的な形状が、
コーナリング時に路面の影響を受けやすいからだろう。
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ロードフォールディングの点で不利なので、
狙ったラインを少しだがズレる。


何も違和感を覚えない人もいるだろう。


それぞれクルマに求める目的も違い、
ライントレース性能より、
見た目の良さを選ぶ人もいるはずだ。


ラーメンに全ての人が胡椒を入れる訳ではない。


でもはっきり言える事がある。


コンチネンタルは、
このクルマが作られた頃のスバル車全般と、
まず間違いなく相性が良い。


ライントレース性が高い上、
濡れた路面で性能低下が少ない。


だから路面の状況が悪くなればなるほど、
他社との性能差を大きく見せるスバルにとって、
コンチは最適な選択となるのだろう。


ブレーキはローターを研磨され、
交換すべきシールやホースは全て新品になっていた。
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だから当初感じた頼りなさは、
まだ完全に慣れていなかったためだ。
ブレーキを優しく踏むので、
80km近く走ったが研磨の痕も残っている。


仕上げは上々だった。


名古屋市から加藤さんが来訪された。
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2年前からDEに参加される日を思い描かれていたそうだ。


蕎麦の名店「かどふく」で食事した時に、
佐藤さんから背中を押されたそうだ。


お役にたてただろうか。


ステアリングワーク、
ブレーキングポイント、
アクセルワークの順でレクチャーした。


最近参加された中で、
ブレーキの離し方が非常に上手く感心した。


でもすべての方に共通する、
アクセルを踏むタイミングの間違いは、
体で覚えて頂くまでに少し時間を要した。


ひとりひとり人それぞれに、
独自の運転に対する「流儀」がある。


それを守り抜く事を否定するわけではない。


でも一つだけ言える事がある。


自らDEに価値を感じて来訪される人に、
運転の下手な人はまず居ない。


それでいて、
決して慢心することなく、
常に操る奥義を求めようとする。


このようなクルマ好きが、
やっぱりコアなスバリストなのだ。


「使う筋肉が違う」


この真髄を得ていただけたら幸いに思う。


また是非お目にかかりましょう。






マップコードと「トリップ by SVX」

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望桜荘の前を整えて、
徐々に石が並びつつある。北原課長が雨の予報を聞き、敷いた石の上に濾過した土を少しづつかぶせた。
苔が忍び寄ってきた。悪い気はしないが木造の建物には良くない。
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この勢いだと、こぼれた土もすぐ覆い尽くされるだろう。
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川から石を集めたところで、
雨が降り始めた。
まさか3日も降り続くとは思わなかった。
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雨に洗われるとは、
まさにこのようなことをいうのだろう。
綺麗に洗われた苔も、
更に活性化して増えそうだ。
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シッポゴケは今後どのように繁殖するのだろう。


今からとても楽しみだ。
外の仕事が出来ないので、
工房の中を整理したり、
やりかけの復活作業を再開したり、
各担当者が様々な役割を進める。


それがいわゆる当社の「活力朝礼」だ。


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北原課長は大量のリコールパーツを、
出しやすいように整然と並べなおした。


中古パーツのために作った、
これらのラックが大いに役立つ。
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まだまだ先が見えぬ上、
素材まで信用を失う大失態を演じた。


まるで底が抜けたように混乱が始まるだろう。


そういう時に大切なのが、
原点とは何かを見つめることだ。


SUBARUは初めて作った自動車用の量産エンジンを覚えているだろうか。
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磨き続けて、
ようやくここまでたどり着いた。


しかし道はまだ長い。


SUBARUも忘れたに決まっている。
エンジンの形や形式は覚えているだろうが、
どんな素材がどこに使われているかまで覚えている社員は少ないだろう。


ルーツを疎かにする会社は、
きっと何かを忘れている。
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忘れないための工夫は何か。
ひとりじゃだめで、
みんな揃って磨くことだ。


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初の量産エンジンをなぜ磨くのか。


他所との違いを忘れないためだ。


吉村整備士が熱心に茶色くなっていたパーツを磨いた。
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2気筒空冷エンジンのエキマニまでアルミ合金で作られている。
磨かないと絶対にわからない。


当時のアルミは今より品質が良かったのではないだろうか。


うわべは立派だが、
錆びた会社になっていた。


磨かなかったつけが回ったのだろう。
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杉本整備士が磨いている、
50年以上前のオルタネーターは回すと軸が回転する。


杉本整備士だと、
この部品の役割や意味が分からない。
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でも磨くことで興味を持つはずだ。


北原、吉村の両整備士にとって、
これがあたり前の物体だとしても、
磨いて磨きぬいて本性を現すと、
強烈に興味が湧いてくる。


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まだマフラーやその他のカバーが、
彼らに磨かれる順番を待っている。


古いものばかりではなく、
新しい中古部品も磨く対象だ。
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WRXのホイールはいくらでも利用できる。


北原課長が一つ一つ丁寧に汚れを落とし、
次々に商品として生まれ変わる。
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これを美しく飾ると、
素晴らしい空間に更なるスパイスが降り注がれるだろう。


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余っている部品も、
美しく飾れば次の命が芽生え始める。
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このような粘り強い作業こそ、
女性の力が大いに求められとても役立つ。
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空間づくりに欠かせない担い手だ。
好きなように飾り、
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それがお客様にとっても喜ばれる商品になる。


古い年式のクルマにつける、
スポーツパーツなどは飾り方が芸術の域に入った。
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金網で仕切りを作り、
それをキャンパスにしてデザインする。


それも美しくやりがいのある仕事だ。
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売れる売れないはどうでもよくなる。


全てSUBARUのための部品だが、
それ以上にオブジェとして美しい価値を持っている。
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この空間にノスタルジックカーはとてもよく映える。
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初代レガシィセダンも、
既にヒストリックカーの領域に足を踏み入れた。


先週一通の案内が届いた。
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紙媒体以外の取材を受けるのは久しぶりだ。


株式会社デンソーコミュニケーションから、
伊藤取締役が来訪された。


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デンソーといえば、
あまり知られていないが、
隠れた大発明を持っている。


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マップコードは住所をコード番号に変換した、
その場所固有の数値だ。


ドクターカーを製作するに当たり、
最低要件と指定された重要なアイテムだった。
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当時は何のことか全く知らなかったが、
ドクターカーが現場に急行するのに不可欠なコードだ。


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消防本部から緊急指令が飛ぶとき、
ドクターカーにはマップコードも送信される。


本部からのデジタル通信でそれを受け取ると、
ドクターカーのコドライバーは、
ナビにその数値を打ち込む。
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間違いなく救急患者の場所に、
3メートル以内の誤差で辿り着ける。


便利な代物だが、
一般的にはほとんど知られていない。


消防本部はどうして知っていたのか。


謎が解けた。
デンソーがこの地域のマップコードを中津川消防本部に供与していたからだ。


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せっかく便利なマップコードがあるのに、
なぜ浸透しないのか。






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それを疑問視して、
マップコードのあり方を根本から見直した。




そして一気に世間に広めようとしている。


それが伊藤さんの大きな野望だ。
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このように特定の番号を知ることが出来れば、
数値を打ち込むだけでそこまでナビゲートしてくれる。


富士山よりも、
右の釣りポイントに注目した。


これはおもしろいぞ。


今当社で展開している、
TBSという企画がある。


これをHP上で訪問先とセットしているが、
道順の案内など結構現実的に難しい。


最近の若者は地図に頼らないから、
余計に説明しにくい所がある。


頭に描いたのは、TBSを申し込まれたら、
もちろんHP上のお楽しみポイントも案内するが、
番号だけを書いた紙を封筒に入れ、
そっとインパネに置いておく。


中津スバルに来てSVXをレンタルした人だけが、
特別な場所へミステリアスに案内される。


そんな新たなアイディアが閃いた。








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つづく




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インプレッサWRX「RA」の気迫を蘇らせる

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藤原さん、ありがとうございました。
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愛機をしっかり蘇らせることが出来ました。

楽しく操っていただけましたか。


あいにくの雨模様だったが、
BLEは手足のように動いたはずだ。


人間もそうだが「出自」と言うものは、
そのクルマの生涯に大きく関与する。



8月に折れてしまった歯に、
ようやく完治の目途が立った。


元はと言えば馴染みの歯医者が、
治療時にマイクロクラックを生じさせたのが原因で、
歯の神経が苦しみながら死んだ。


丁度年末年始で歯医者が休みだった。


特に大晦日が酷かったけれど、
外見上は何の問題も無い。


少し安定したが、
その後の治療がお粗末で、
歯根の治療が不完全なまま蓋をかぶせた。


数年前、
もう一本の治療中の歯がグラグラになり、
娘の助言もあって歯医者を替わった。


その時グラグラの歯は抜歯し、
中途半端になっていた前歯も同時に治療した。


その時に問題が起こった。


歯の構造が他の人と少し違っていたようで、
本来なら届くはずの歯根部に治療具が入らない。


強く押すと激痛がする。


まるで歯茎から針が飛び出てきそうな痛さだった。


奥に入らないので、
歯根部に治療のための器具が折れ込んだと判断した。


そこで強い消毒薬を入れ、
それ以上悪化させないように予防措置を施した。


今回折れたのはその歯だった。


父親から視界を任された、
若い息子さんが今はその歯科医を継承している。


丁寧に仕事をするので安心だし、
何しろ幼馴染の息子だから無理も言い易い。


この歯に起きた出来事は全て熟知しているので、
折れた機会にもう一度原因を良く調べることにした。


するとお父さんが歯根部だと思った部分は、
前歯の前方に伸びる穴であることが解り、
本来の歯根部に残る治療の残骸を取りで世相だという結論に至った。


新しい治療器具が導入したことで、
これまでより安全に掘削も可能なようだ。


聞いたことのないゆっくりしたドリル音で、
古い歯根充填剤を排除した。


ドイツ出張中に取れては困るので、
念入りに仮歯を装着し、
ほぼ一か月が経過した。


そこで歯根に最終的な薬剤を注入し、
その上に柱を立て最終工程に移ることになった。


歯根部の消毒をしようとしたら、
やはりまた違う穴に器具の先端が入った。


非常に分かりにくいらしい。


歯根に達すると「ツーン」とした独特の感覚がある。


そこだと確信した。
歯根に薬を入れ柱を立て、
念のためにレントゲンを撮ることになった。


問題が何度も起きたので、
念には念を入れたいと言う事だった。


そして次の治療日を予約し、
2日ほど様子を見た。


浮いたような痛みも消えて、
特に問題は無いように思えたが、
次の治療に行くと思いがけない答えが返ってきた。
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左側のレントゲンを見ると、
中間で歯根への挿入が途絶えている。


そこで再度やり直して、
もう一度入れ直しレントゲンを撮った。


少し痛い思いをしたが、
これで安心して柱を立てて戴ける。


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診察台で待つ間に、
アイフォンで写真を撮った。


土台作りも大変だ。
神経が死んでから何年経つだろうか。
歯根の治療はこれでようやく落ち着いた。



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クルマも同じで、
厄介な持病を持つクルマが多い。
GC8のラリーカーからマフラーを外し、
ドナーについているマフラーと交換した。
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同じ車検対応マフラーでも、
インナーサイレンサーを持つタイプは排気抵抗が大きく、
高速道路を走るには不向きだ。
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ドナーは以前杉本整備士が載って居た愛機なので、
その出自がはっきりしている。


公道を安全快速に走る様、
日々少しづつ改善を続けている。


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謎に包まれた出自が、
徐々に明らかになり、
恐るべし性能の持ち主だということが体感できるようになった。
下から覗き杉本整備士の愛機だったWRXと比較してみよう。
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実践で必要なすべてが揃っている。
但し内科的な持病も多い。


本番で醜態を晒す事は許されない。
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マフラーより深刻だったのが、
パワステのアシストが不安定に変化する事だ。


速度が乗ってしまえば問題ないが、
低速域でアシストが切れかかる。


街の中で急にステアリングが重くなるので、
女性が乗るためには修理しないと危ない。
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パワステのオイルタンクを外し、
ブラケットが残った状態だ。
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グリスが変色し、
クルマの年式を色濃く表す。
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装置そのものはしっかりしているが、
内部に劣化が生じて適切な油圧を生じさせられない。
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ポンプ本体をオイルをこぼさないよう気を付けながら、
エンジンから取り除いた。



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歴戦を物語る。
お疲れさまでした。


これを捨てずにコアとして再生する。
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古いポンプと新しいポンプを比べると、
定期的な部品交換の重要性が良く解る。
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外したポンプも同じように蘇るはずだ。
このようにGC8には定期的にやる作業が沢山ある。


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しっかりとしたスキルを持つ主治医を決め、
常に手入れを怠らないようにしよう。

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正しいメンテナンスで安心安全を極めてほしい。

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そうすれば必ず手足のように動く。
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様々な部品の集合体だ。
調子が悪いと感じたら、
躊躇わず直ぐに修理して末永く乗ろうじゃないか。
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新しい部品を装着し、
配管をセットした。


新旧で微妙に異なるの部分がある。


カプラーだ。


電気配線も年式により違いがあり、
本数も異なる。
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まさに歯科医のような作業だ。
樹脂劣化を確認し、
カプラーから電気配線を抜く。
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問題なく交換が終わった。
この後もエアー抜き作業が続いた。


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こうして一旦問題は解決したが、
持病が全て完治したわけでは無い。


だがクルマには自然治癒力がない代わりに、
絶対に直さない事はない。


壊さない限り病気で死ぬことはない。
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トリップメーターをリセットした。


WRXの嬉しさを象徴するような天気になった。
何て気持ちが良いんだろう。
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このクルマを手に入れることが出来て、
本当に幸せだ。


これを使うステージが生まれた事も、
このクルマが持つ出自が、
ただものでは無い事を表している。


マリオと妻のコンビが、
このクルマの才能をどこまで引き出すのか、
今からとても楽しみだ。


中津スバルに来て1年半を過ぎた。


初めての高速ドライブを楽しんだ。
結果は次のブログを楽しみにしてほしい。









驚異のGC8型WRXラリースペシャル

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いよいよ秋も深まってきた。それにしても今年の長雨には閉口した。降ってほしい肝心の時に降らず、今になって降りすぎるほど雨が降る。
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運がいいのか、
テストの予定日に思いっきり晴れた。


どこに行こうか思案していたが、
足が自然にジオパークへと向いた。
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初めて高速道路を走りながら、
丁寧に丁寧に各部の動きを観察した。


その前夜、
埼玉から小暮さんが来訪された。
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珍しい電車を模したクレラップを頂戴した。
ありがとうございました。
小暮さんの目的はコンチネンタルタイヤにあった。
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レガシィBP5のスペックBを入手され、
それに合う18インチと言うならば、
DWS06がコスパで断トツだ。


帰りのドライブがきっと楽しかっただろう。
その場で装着して帰還された。


コンチネンタルをお買い上げいただき、
ありがとうございました。


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戴いたお土産も凝っていた。
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何となくわかるけど、
窓の中に何が現れるのか気になった。
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そこで一つ封を切った。
なるほどね。
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切断する時に、
キッチリ閉じろと言う事か。
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面白いね。

もしお時間が許せば感謝ディにもお出かけください。
お待ちしております。
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高速道路を何のトラブルもなく走った。
硬質な乗り心地だが、
意外なほど突き上げ感が無い。


長年放置されたダンパーだと思えない。
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速度が上昇すればするほど安定し、
もっと踏めと要求しているようだ。


メカニカルなノイズがコックピットに充満する。


まさに戦うためのマシンだ。


最近の軟なSTIには全く感じられなくなった、
まさしくスパルタンなクルマだと言える。


ロールケージを装備するので、
傾斜地での乗り降りは大変だが、
ボディ剛性の確保にも役立っている。


標準車とは全く違う世界が広がる。
高速道路だけでは十分なテストが出来ない。


そこで高地テストも兼ねて紅葉を楽しみに来た。
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後方を流れる小渋川は、
前日まで降り続いた雨の影響で緑色に濁っている。


この川が猛り狂うと、
濁流はこんなものでは無くなる。


真っ黒い水が怒涛の如く押し寄せる。


この辺りの複雑な地形を物語る場所だ。


小渋川はこの場所で伊那山脈にぶつかり急激に右折する。
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その影響もあったのか正面に見える山の側面が大崩壊した。
そのため42名の人が亡くなり以前の河原を埋め尽くした。


現在の川は昔水田だったところを流れている。


上の赤茶けた地層が領家帯と言われる中央構造線北側の花崗岩で、
その下のグレーの部分がマイロナイトだ。


日本では珍しい露出帯で、
最高品質の砕石が作れる。


緻密で硬いので崩れにくい。
ところが断層活動で深いクラックが入り、
長年の風化で大災害を引き起こした。


こういう場所にはエネルギーが満ちているので、
エネルギーに満ちたクルマは、
どうしても自然に引き寄せられる。


さあ次の場所を目指そう。
高い所まで掛け登り、
冷却水系に負荷を掛ける。


次は坂を駆け下りて、
ブレーキ性能を試す。


丁寧に丁寧に各部のコリを溶き解すのだ。
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ドンドン空が近くなり、
きれいな藍色に変わってくる。
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最高に澄んだ空気だ。
WRXにとって久しぶりの「美味い空気」に違いない。


小渋川の源流が見える場所で車を降りた。
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この奥にまだ道は続く。
豊口山の登山道の方向に道が伸びている。


その向こうには塩見岳がある。
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秋の風が吹き、
ますます空が青くなった。
左端に荒川岳が見える。


このような山脈に来ると、
どの山が尾根のどの部分にあり、
どれを何と言うのか掴むのが難しい。
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背後には中央アルプスが聳え、
眼下に駒ケ根の町が広がっている。


エネルギーを蓄えた素晴らしい場所だ。
中津川へ平面でつながる素晴らしい場所だ。


気が遠くなるほどの昔、
日本がまだ大陸の一部だった頃、
イザナギプレートが存在した。


それが今も地中深くを潜り込み続けている。


遥かな将来、
それが再び中央海嶺で浮かび上がる。


これがプレートテクトニクスの原理だ。


イザナギプレートに続いて、
太平洋プレートが出来た。


そのもぐりこむ部分が、
東日本大震災の震源地になった。


南海トラフで有名な、
フィリピン海プレートが生まれるのは更に後になる。


イザナギプレートは、
2億年ぐらい前に中央海嶺から、
高温の下部マントルが上昇し地殻となったものだ。


2億年前と言えばジュラ紀に相当する。


その頃の海底にあった岩石が、
日本列島に徐々に近ずき沈み込む。


その時に上面にできた様々な物体を、
大陸プレートが削ぎ落とす。


それを付加体と言い、
次々と押し重なるよう残していく。


南アルプスはその付加体で出来上がった。


大陸から日本列島が日本海の陥没で独立した時、
古い大地震の断層もそのままそっくり別れた。


それが中央構造線だと、
最近の地質学で明らかになった。


2億年前にできたプレートが、
日本列島になる前の大陸プレートにこそぎ落とした付加体が、
250万年前に始まった造山運動と深く関わる。
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250年前は真っ平らだった。
これは今の高い点にもしベニヤ板を置けるとしたら、
この辺り一帯を簡単に示せる地形だと良いた。


中津川周辺に阿寺山脈があり、
その隣に中央アルプスを構成する木曽山脈がある。


更にその隣に伊那山脈と、
南アルプスを構成する赤石山脈がある。


造山活動で山がどんどん高くなると、
相対的に他が沈下し谷を創る。


中央構造線のために、
造山活動中の境目から伊那山脈ができた。


現在の木曽谷や伊那谷が出来たのは約30万年前で、
その隆起は今も続いている。


その赤石山脈の中心に赤石岳がある。
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正面の山が3121mの赤石岳で、
そこを源流にして小渋川が流れている。
ここから見ると自然のスケールに圧倒される。


この場所を歩き回ると、
至る所に緑色岩や緑色片岩に触れる。
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これは海底でできた岩石であることの名残で、
これが削れるために薄緑の水が川を流れる。
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ところが赤石山脈の付加体は、
これとかなり異なるので山肌を大きく削る大雨が降ると、
荒れ狂う激流の色が一気に変わる。


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その源流がここなのだ。
まさにジオパークだ。


この場所に通うようになって何年もたつが、
まさに何かでつながっているとしか思えない。


中津川に向かってくるリニアモーターカーは、
この真下を貫通して東京と繋がる。
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緑の縁が中央新幹線。
赤い丸が現在位置。
見ている方向が矢印だ。


中津川と見事に繋がっている。
とっても遠いように思えて、
凄く近いんだな。


良いテストもできて、
レースで活躍しそうだ。


お楽しみに。


さあジムに行くぞ。


GC8とヌレイクチ

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最近「どこに行くの」と聞いても言わない。何かおかしいと思っていたら、
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こっそり内緒で特訓してやがった。流石に何も知らずに出るのはまずいと気付いたのだろう。


自主的な行動なのでとても良い事だ。


娘も嬉しそうに助手席で笑っているので、
コ・ドラとしての資質十分だ。
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だがまだまだヨチヨチだ。
この表情を見れば、
おおよそ見当がつく。


無傷で帰って来ただけ良しとするか。
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勝田さん、
妻の面倒を見ていただきありがとうございました。


筋はどうだったでしょうか。


何も知らずに、
山を下りてからは、
今夜の晩酌に使うキノコを求めてまっしぐらだった。


長雨の直後にキノコがにゅおきにょき頭を出すことを期待したが、
こういう時はこういう時で難しい事がある。


あまりジュクジュクに湿っていると、
日持ちが悪いだけでなく調理が難しい。


もろく崩れてしまうからだ。


沢山のキノコが並んでいたが、
あまりにも多くて使い道が解らない。


それで「こんにちは」と声を掛けた。
いつも親切なアドバイスをくれる店員さんに、
「鍋に使いたいんですが」と話した。


するとキノコ売り場に一緒に行って、
何品かキノコを品定めをした後「そうだ」と言った。


元居た所に引き返すと、
地元の農家が収穫したばかりのキノコを見せてくれた。
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まだ商品として並ぶ前なので、
タイミングが良かった。


この辺りでは通称「ヌメリイグチ」と言うそうだ。


いわゆる「イクチ」の一族だろう。


特徴は茹でても色が変わらない事。
ナメコのようなヌメリが楽しめる。


そしてとにかく味が良いそうだ。


「うちの母親は92歳になるけどこれが一番うまいというよ」


と言う事らしい。


味噌汁にすると何しろ一番だそうだ。


と言う事は鍋も美味しいはずだと思うが、
死ぬくらい美味しいのは、
茹でてから生姜だまりで食べる事らしい。


じゃあ大根おろしは?
と聞くと、
それも美味いと太鼓判だった。


家では3人分必要だが、
それでは足りなさそうなので、
もう少し加えてもらって1000円払った。


本当にタイミングが良かった。
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テストが終わると走行距離は265キロを指した。


ちょっとメーターケーブルから音が出ている。
その点検が必要だ。


後は各開口部のグリスアップと、
ブレーキの強化かな。


オイルと摩擦材をモータースポーツ用に変更しよう。


家に帰ると、
妻と娘は素知らぬ顔で、
今か今かとキノコの到着を待っていた。
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エノテカに寄って、
吉村さんの薦めるワインも買ってきてくれた。


しっかりした味の美味しいワインで、
ついつい飲みすぎつぃまった。
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まずヌメリイグチのおろし和えを食す。


おいしい。


キノコのうまみと、
その絶妙な歯ごたえを、
上手に大根おろしの辛みが引き立てる。
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雪のような大根おろしが、
口中に広がり、
それを舌でまろやかに混ぜながら奥歯でキノコを噛み締めた。


秋の素晴らしい楽しみだ。


最近とても便利になった。


食材に合わせて鍋の素が液体で売られている。


それも高級店並みの味がする。
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ゴマの風味が良く効いて、
とても美味しい鍋だった。
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汁まで全て飲み干したくなる、
上品でコクのある味だった。


香ばしさと旨みのタッグマッチが、
口の中のリングで始まった。
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昨日の朝出勤すると、
北海道の佐々木さんからメールが届いていた。


北海道では紅葉が最盛期を迎えた。


定山渓という「温泉地」で鰤六を撮影されたようで、
素敵な画像が添付されていた。
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素敵な写真だ。
黄色はシラカバやイタヤカエデ、
赤はエゾヤマザクラと言うのだそうだ。


素敵な写真をありがとうございました。


そろそろ冬支度の時期が来た。


今年もスタッドレスの販売に力を入れるが、
一つトピックスがある。


軽には積極的だ無かったコンチネンタルが、
今シーズン意欲的に参入し、
ホイールとセットでお値打ちに売る。
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コンチバイキングコンタクト6に、
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この専用ホイールを組み付け、
店頭で予約を集める。


イベント専用の特価品なので、
興味がある方はこの機会をお見逃しなく。


サイズは155/65R14の一種類のみに絞った。
4本セットして49,800円で提供する。
その感謝デイもいよいよ明日に迫った。
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今朝は全員7時半に集合し、
イベント用の各種車両を格納庫から出すと同時に、
S・A・Bの大掃除を終えた。
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動態保存していても、
どうしても継時劣化していく。


旧車の管理が難しいのは、
このように点検整備していても動かさないと不調をきたすことだ。


でもAX9は燃料ポンプが悪いだけで、
危機的状況ではない。


残り5台のアルシオーネと、
外に置いてある3台のGC8は、
バッテリーさえ繋げば全て一発で始動した。
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保存車を全部外に出して、
床を丁寧に洗った。
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この頃から雨がポツリポツリと降り始めた。
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急いでSVXを格納し、
S・A・Bの清掃を終えた。


そして感謝ディの会場設営が始まった。
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雨が結構激しくなった。
そんな中でクルマを並べ替え、
イベントカーを設置しテントを並べた。


みんな本当に良く頑張ってくれた。


有難う。


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シアターの下に展示していたBRZを手前に引き出し、
雨に備え店内にコーヒーサービススペースを作った。


明日はシアターの下でフランクフルトを焼き、
ホットドックを作る。


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その準備が終わると、
LEDランプの体感コーナーを設置した。


バレンティのREDランプには、
かなりの美しさがあるので、
この機会に触れてもらおうと思っている。
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BRZ用のデモ機を二種類と、
汎用のLEDランプを実際に店頭出来るようセットした。
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実は当社ではフォグランプバルブの需要も大きい。
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二色比較できるチャンスを設けたので、
この機会に是非購入されてはいかがだろう。
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冬タイヤだけでなく、
最新の夏タイヤも用意した。


勿論BSやダンロップも新商品を持って参集する。
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お楽しみ抽選会やフランクフルトサービスだけは、
招待状発行が必要だ。
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その他には制限はないので、
お時間があれば是非お集まりいただきたい。
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明日の9時がスタートだ。

秋のお客様感謝デイ賑わいました

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全体朝礼で忙しくなると予言した。
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雨が降るとクルマ屋は忙しい。
昔からのジンクスだ。


そこに感謝ディが重なれば、
当然輪を掛けたように忙しくなる。


平岩さんから素敵な差し入れを戴いた。


ありがとうございました。
ラリーカーの助手席はいかがでしたか。
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皆で体力増強に役立たせていただきます。


穂積市から浅野さんもいらっしゃった。
お土産をありがとうございました。
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袋の中には名産品のカキが沢山入っていた。
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皆で美味しくいただきました。
ありがとうございました。


健康を案じて、
調理道具も頂いた。
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本巣市から名知山がいらっしゃった。
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晩酌に役立つ道具を、
本当に有難うございました。


タイヤも沢山売れた。


やはりスタッドレスタイヤは、
ヒトから直接顔を見ながら買うのが良い。
どのタイヤにも一つ一つ個性がある。


それを上手く伝えたい。


正しく使って欲しいからだ。
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今年の新顔だ。




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フィンランド生まれの聞いたことのある名前だが、
タイヤを思い浮かべる人は少ないだろう。
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当社が自信を持ってお勧めする数々のタイヤを、
是非その目でご覧いただきたい。


興味のある方は、
是非ご来店ください。


イベントは明日までだ。

忖度と平等

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お昼ご飯を食べられないほど忙しかった。だから今日は朝のうちにアップしよう。7時に投票して出社した。
出社前でなければ、絶対に行くことが出来ないと思ったからだ。
投票券を会社に忘れた。
無くてもいいと聞いていたので、思い切って門をくぐると、思った以上に簡単だった。
投票券を直筆で書き、それが正しければそれがそのまま入場券になる。

もっと多くの人が投票できるようにするために、とても重要なルールだと思った。
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初めて出口調査を受けた。
こういうものなのか。




共同通信だったので、
安心して書いた。


年齢や性別の他、
誰に入れたかとか、
いくつかの質問があった。


八キロと書かなければならず、
どちらでもないは許されない。


それは確かにそうだ。


だれに投票したか。


あちはよしのぶ


わざわざ挨拶に来てくれたし、
出自も解ったので古屋さんに悪いけど彼に入れた。


まあいずれにしろ、
今回の選挙で古屋さんが落選することは100%ないだろう。


どの政党に投票したか。


自民党


急ごしらえのテクニカルな政党を信用するほど軟じゃない。


ちょっと日本人を舐めている。


支持する政党はあるか。


特にない


安倍政権を支持するか。


どちらともいえないというと、
どっちかにしろと言う。


それならば指示している。


忖度が話題になったが、
むしろSUBARUなどに必要な要素だ。


そんなに悪い事をしたとは思えないからだ。


それよりも、
日産自動車の日本人を舐めた態度を見ると、やはりフランスの鼻持ちならない所が良く出ていて面白い。


「日産を悪く言うのはやめて欲しい」と、
以前抗議の電話があった。


あれから起きた事を振り返ると、
その時の予感が当たったと思っている。


いかがだろうか。


今の日産を責める気持ちは無くて、
首脳の思っていることが手に取る様にわかる。


「何が悪いんだ。社内できちんとした基準を作ってある」
「フランスのスタンダードに沿っていたら何も問題ないはずだ」


流石に「やっちゃえ日産」とは言わないが、
昨夜のテレビで日産のCMが目立ち、
彼等の無言の抵抗が分かり易く聞こえた。


西川社長の立場も微妙だ。


彼が真の社長ではない事も、
今回の様子で良く分かる。


ルノーの東アジアにおける戦略拠点として見たらどうだろう。
すると、
今回の出来事が違った形で見えるはずだ。


正直な所、
スピード違反は何とも思っていない。
でも無免許運転はいけない。


そこが微妙な所だ。


無免許運転に近いスキルで、
公道を走るのも良くない。


その反面、
スキルは凄いがハラハラした。







台風の勢いを蹴散らし感謝ディ成功

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瑞浪市から廣田さんがいらっしゃった。来年の2月には待望の赤ちゃんが誕生する。


おめでとうございます。


台風が忍び寄る中、
ご来店ありがとうございました。


御試乗後の感想を戴いた。
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XVの理解者をまた増やすことが出来た。


強力な推薦者の誕生が頼もしい。
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これでこそイベントを開催した甲斐がある。
廣田さん、
宜しくお願いします。
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普段乗る事の出来ないクルマも大活躍した。
L1ラリー開催のニュースは、
思った以上に浸透している。


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若尾さんから丁寧なアンケートを戴いた。


乗り込む時に、
「元気を戴きます」と言われたので、
何のことかと思ったら、
なるほどこういう事だったんですね。
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若尾さんの率直な感想を見て、
改めてホンモノは凄いなぁと思った。
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本番になって雨が降るなど条件は悪化したが、
それをものともしないばかりか、
かえって調子が良くなった。


面白いクルマだ。


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相変わらず抽選会は大人気で、
朝から当選が炸裂した。


中津川市の外垣さんが当選の口火を切ると、
同じく市内の三輪さんにも1等賞が出た。
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おめでとうございます。
市内からお越しの田口ご夫妻にも1等賞が当たった。
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おめでとうございます。
勢いは止まらず、
同じく市内の松崎さんにも1等賞が出た。
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おめでとうございます。




続いて南木曽町の高橋さんにも一等賞が出た。
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おめでとうございます。


そして締めくくりは市内の岩久さんだった。
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おめでとうございます。
コンチネンタルタイヤのお買い上げも有難うございました。


マニュアルトランスミッション車には、
特にコンチネンタルをお勧めしたい。


タイヤの奥深さがより感じられるからだ。
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特等賞も一等賞も出尽くして、
イベントもいよいよ終盤に差し掛かった。
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日中も時折激しく風が吹き、
途中でテントを撤収するなど対応に明け暮れたが、
さほど大きな被害も無く順調にイベントは進んだ。


皆さんのご協力に感謝申し上げます。
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マニュアルトランスミッションを愛好するお客様が増えている。
恵那市の稲ヶ部さんもその一人だ。
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普段はレガシィの5MTを愛用されているので、
最新のレヴォーグを味見していただき、
感想をお伺いした。
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中津スバルの試乗会は、
他とは少し違うカリキュラムだ。


喜んでいただけてとても嬉しかった。
これからも楽しい試乗を心がけます。



ここまで書いたところでニュースが飛び込んだ。


あす虎ノ門ヒルズホテルでデザインフォーラムが開かれる。


東京モーターショーに合わせ、
世界各地から名だたるカーデザイナーが結集し、
独自のプレゼンテーションが繰り広げられる。


なんとその中の一人が、
スバルの石井デザイン部長なのだ。
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一番上の段の左から二人目が石井部長だ。
凄い!


テーマは、
「スバルデザインのアドベンチャーヘリテージ」となっている。


どんな内容か参加しなければ解らないが、
結構な自信作になっているらしい。


これは物凄~~く楽しみだ。

それはなぜか。
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最新のXVは石井部長の会心作だ。


このクルマでラフロードを走ると、
大好きだった真っ赤なレオーネエステートバン4WDを思い出す。


走らせているうちに10代後半から20代にかけての思い出が、
頭の中を駆け巡った。


スバルには独自のネイチャーヘリテージがある。


クルマと言うものは、
使い倒してこそ価値がある。


それをひとつの伝統として、
クルマをデザインするのがスバルだ。


だから愛馬として酷使されながら、
自然の中で独特の美しさを放つ。


それがスバルだ。


石井部長のプレゼの様子を入手したら、
またぜひ紹介したい。


お楽しみに。

選挙とS208

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感謝ディが終わって一息ついた。
岐阜スバルとの打ち合わせなどに時間を要し、
ちょっとストレスが溜まり過ぎた。


こういう時には泳ぐに限る。


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右足の筋肉が硬直し、
馴染むまでに時間を要した。


30分を切れると良かったが、
概ね予想通りの結果だった。


プールを上がるとノートが用意してあり、
その日のタイムを付けるようになっている。
前回泳いだのは先週の月曜日だった。
ノートには29分41秒76と記録が残っていた。
体重は63.6kg。


昨夜の粋英語に計ったら63.7kgだったので、
体重はほぼ横ばい。
約32秒落ちならば、
これも想定の範囲に入る。


選挙結果も概ね想像した通りだった。

日曜の朝にブログを書いた時、
次の2点が頭に浮かんだ。


1.勝ち組には勝ち組の有利な戦い方がある。


切り札を上手く使って何が悪いか。


それはその通りだ。


しかも変てこりんな防衛大臣に始まり、
様々なマスコミ受けする問題が噴出した。


失速する前に皆平等にリセットさせる。


衆議院解散には、
十分意味があった。


2.寄せ集め所帯で困った挙句ホープにお鉢が回った。


切り札を使って何が悪いか。


それはその通りだ。


しかも前代表が二重国籍でヒステリックな物言いだし、
離党者が相次ぎ収拾がつかない。


あちこちの意見に耳を傾け、
時間を浪費させるくらいなら皆平等にリセットさせる。


民主党解党は、
十分意味があった。


結果的に一番男を上げたのは、
相対する政党のホープだったと思う。


前原と言う男には面白さがある。
但し人相を見ると明確な二面性を持つので、
安倍と言う男より実は厄介な男なのかもしれない。


机の上を見たら、
もう一つのGショックが転がっていた。


最近その日の気分で時計を選ぶが、
青い時計を身に着ける傾向が強い。


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いつ着けたのだろうか。


最近のGショックは大して機能が変わるわけでは無いので、
主に限定商法で売り上げを伸ばしているように見える。


まず、
色とデザイン、その次に価格で選ぶ。


クルマも同じような傾向になると、
ちょっとまずい。


さて、
もう一つの時計を見て、
「絶対にタイムが残っているはずだ」と思った。



スイッチを切り替えた。
31分13秒58とやけに遅いじゃないか。


気になったので調べたら、
13日の金曜日の記録だった。


間違えて1050m泳いだと記してある。
なるほど、
最近は重量の上でもタイムの上でも壁を越えられない。
この時の体重は63.3kgだ。


筋肉を増やして体重維持するか、
無駄な肉を削ぐのか、
その辺りが重要だ。


いいか、
ここをまずよく覚えて欲しい。


次に性能比較だ。
自分の数値だけを対象に、
良くなった悪くなったと比較したところで、
そんなものは自己満足にすぎない。


従って、
1.軽くする努力を重ねたのか。
2.自己満足の数値比較をしていないか。


すなわち世界のクルマを相手にして、
我身を研鑽した比較が出ているか。


そこを見て欲しいんだ。
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いよいよ姿を現した。


言いたい事を言わせていただくかもしれないが、
毎度の事なので勘弁してほしい。


平川さんにちょっとだけ話を聞いた。


「2年間の熟成を期待して下さい」


カタログを見ると解るが、
208のベンチマークは、
当然の如く207で、
ことごとくデータ的に圧倒している。


平川流の面目躍如だ。


STIの持つ、
ありとあらゆる切り札を使う時が来た。



ここでもう一度、
2年前を振り返る。










あの時、
確かに感動した。


今回の「S」も期待できそうだが、
こちらの舌も二年間で相当肥えた。


S207にちょっと毛が生えた程度のクルマでは、
全く納得が出来ない。


だから心から願う。
ギャフンと言わせて欲しい。


真正面から受けて立とうじゃないか。


中途半端だったら、
絶対に容赦しない(笑)


会場からの情報発信は、
こちらをご覧いただきたい。







https://www.facebook.com/nakatsusubaru/?fref=ts



リンクしない場合に備え、
念のためアドレスも貼っておこう。


さあ何が待っているのかな。
お楽しみに。

XVのプロトタイプに興奮する

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いよいよ東京モーターショーが始まった。
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最新のアウトバックを試しがてら、
東京ビックサイトに突撃だ。
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フロントフェイスが大幅に変わった。
B4はリヤビューもデザインを変えたが、
アウトバックはフロントフェイスだけにとどめた。
その代わりバンパーとグリルを大幅に変更した。


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特に大きな変化はヘッドランプだ。


見た目も大きく変わり、
目力が増した。
しかしそれ以上に照射能力が大きく進歩した。


夜間10キロほど走っただけで、
効果のほどはすぐわかった。
ようやく、
フォレスターを超えるランプが誕生した。


これは欧州車に比べても、
さほど遜色のないレベルに仕上がっている。


ビッグマイナーチェンジを受ける前のモデルは、
今年の早春にしっかり確かめている。


それ以上にニュルブルクリンクを含め、
アウトバーンでしっかり走り込んでいるので、
現行のアウトバックの実力を体がしっかり覚えている。


だからいきなり300km以上走る事で、
性能の進歩を余すところなく味わいたいと思っている。


逐次レポートするので、
是非お楽しみに。


さて、
スバルの得意とする、
SUV(スポーツユーティリティヴィークル)で、
TMS(東京モーターショー)を視察する理由は、
気になる出展車が存在するからだ。


今回もワールドプレミアムが目白押しだけれど、
スバルには近うち発売予定の、
バージョンアップした現行車もいくつか存在する。


中でもスバルのアドベンチャーヘリテージを象徴する作品に、
発表直後から興味を抱いていた。


今回の展示車で既に量産発表したBRZ STIi sportも、
どんなデザインか楽しみだ。
プロトタイプからどのあたりが変化したのか、
細部までしっかり見ようと思っている。


さて真っ先に紹介したいのはXVのコンセプト車だ。


内外装のカラーも際立っているが、
実際の走りが自然とどのように調和するのか興味深い。


生産に漕ぎつけて欲しいクルマなので、
率直な感想を述べたいと思う。


お楽しみに。

東京モーターショー速報

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出張から戻ると、メールが届いていた。

先日取材を受けた、Drive! Nipponの記事だった。興味がある方は是非お読みいただきたい。
モーターショーについて、毎日コツコツ紹介するつもりだが、まずトピックスをご覧いただこう。
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モーターショーでは毎回新しい技術のお披露目があり、絶対に見逃せないものが数多くちりばめられている。
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いつもならば、
スバルのブースにまっしぐらだが、
今年は3つのブースを先に覗いた。


その一つを紹介しよう。
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この技術を実用化したマツダには、
正直言って脱帽の一言だ。


詳細はまた改めて紹介するが、
最も大きなトピックスだった。
だれも異論がないはずだ。
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駐車場に入る時、
入り口で大きなバスと並んだ。


何事かと思えば、
マツダヨーロッパが多くのジャーナリストを招待したようだ。


だからブースもおもてなし一色で、
他とは明らかに違う雰囲気だった。
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ただしエンジン技術面では凄いが、
デザインでは少々後れを取った感じがする。
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新しいデザインコンセプトは、
残念だが玄人受けするとは思えない。


絶頂期に比べると、
少々影が差したように感じた。
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それではスバルのブースはどうか。


実は誠に残念だが、
過去に例がないほど技術要素が全くない。


枯渇したかのように思えるほど、
エンジンもミッションも、
そう言ったコアな部分の展示物が一切なかった。


マツダに完敗だ。


その代わりどれをとっても抜群に良いものがある。
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現在のデザイン力だ。
これは正直に言って凄い。


まずヴィジブは、
「何」がこれから出るのか、
そのクルマを明確に予感させている。
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エンジン技術では負けたが、
デザイン力ではスバルの完勝だ。
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次期WRXの姿をしかとこの眼に刻んだ。
楽しみな存在だ。


明日もお楽しみに。

不文律と成文律

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ニュースを聞いて驚いた。
そんな様子は微塵もなかったからだ。
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ただ「いつもと違う」と思った事もある。
プレスカンファレンスの後で、

少し慌ただしさを感じたからだ。


吉永社長には数分刻みで予定が入っていて、
他のブースを見る間も無かった。


社長とはどうあるべきか、
という命題に対して、
一律に答えることはできない。


但し社長が組織をどう捉えるかについて、
二面的な考え方が出来る。


まず、
「組織をおかしくしてはいけない」という、
不文律を持つ事は共通でも、
かたや「組織に目が行き届く」レベルと、
「組織に目が行き届かない」レベルがある。


目が行き届く社長は、
良い意味で「トップダウン」が許される。


目が届くのにそれが出来ない社長では、
その存在価値さえ薄れるだろう。


その逆に目が行き届かない社長は、
「トップダウン」をしない方が良い。


調査分析を念入りに進め、
各担当部門の役員から綿密な情報を集める。


社長の仕事は、
担当部門の責任者を通して、
正確かつ綿密な情報を得ることだ。


優秀な社長は不正や間違いを的確に判断し、
その都度適切な判断を下す。


吉永さんは理詰めの男だ。



組織がおかしくなることを絶対に許さず、
信頼関係を維持して最高の解を導き出すタイプだ。


話題を逸らすわけでは無いので、
注意深く読んで欲しい。


最近このブログで課題にした、
「郵政の集配車」の件について、
最終的な顛末を報告しよう。

トップの目が届かない組織は、
至る所に蔓延している。


結局いくら待っても局長から電話は無く、
どういう事かなと心配になった。


日曜日を挟み月曜の朝になった。


同じ青年が集配に来た。


スッキリした坊主頭になっていて、
まるで見違えるようだった。


しっかりと目を見て、
「例の件をちゃんと上司に伝えたのか」と聞くと、


「今、局長は忙しいので、
直属の上司に報告しました」と言った。


嘘を言っている雰囲気はない。


「わかりました。それならいいよ」
と伝え責任者からの電話を待った。


それでも来なかった。


翌日その青年は公休日で、
先輩が集配に来た。


なので、
その話を聞いたか確認した。


知らないという。
そこで、
起きた事を全て説明して、
すぐ回答をよこすように言った。


何故伝わらないのか、
それを徹底的に調べたほうが良いからだ。


すると上部にある郵便局から、
副部長を名乗る男性が突然現れた。


「集配に関しては本局が統括しています」とのことだった。
そして現場からの報告も聞いていたという。


そこで、
本当にヘッドライトをハイビームにして走らせたのかと聞いた。


すると、
返答が的を得ない。


キャッチボールに例えると、
投げたボールではない、
違うボールを投げ返すように感じた。


だからもう一度聞き直した。


「ところで実際に日中もハイビームにして走れと命じたのですか」
そのように明確に聞き直した。


すると驚いたことに「指示した」と言う。


何故そんな事をするのかと聞いて、
ようやく目的が見えてきた。


最近この地域の集配で交通事故率が上昇しているらしい。


数値管理され成績を付けられているのかもしれない。


それでその改善を目的に、
「安全運転をするためにハイビームにしろ」と指示したという。


それがどうして安全運転に効くのか、
改めて聞き直した。


物事には因数分解が必要だ。
(日中にハイビームを点灯させろ)と言う解は、
(ハイビームにする動作)×(すれ違い時に切り替える動作)=より高い注意喚起
と言う方程式によって導き出されていた。


何か話が変だ。


そこで、
「それでは聞きますが、
夜ならばハイビームにしていると自覚できますが、
昼間は自覚しにくいですよね。
どうしたらハイビームで走っていると自覚できるのか、
あなたの考えを聞かせて下さい」と尋ねた。


すると、
「確かにそうですね」と呆気にとられた顔をされた。


「これは物事をわざわざ複雑にさせて、
低い方に流れていこうとする水を、
わざわざ逆に流そうとする行為じゃないですか」と意見した。


「確かにそうだ」と同意されたので、
「もしかしたら事故が多い理由は、
全員キチンとした運転が出来ていないからじゃないですか」と聞いた。


すると、
そこにはかなり譲れない線があったようで、
運転はしっかり指導できているので大丈夫だという。


「そうですか。解りました」と答えた。


そんなことで議論してもしょうがない。


但し別れ際に、
「ところで副部長は何時何分の位置でステアリングを握りますか」


そう聞くと、
「10時10分です」とお答えになった。


当社も郵便局のパートナー会社だ。
中津川だけなら無料で簡単なレクチャーを引き受ける。


次にこのブログの結末も俎上にあげたままだった。


これはもう一つの中間管理職の件だ。


一体誰から何の話をじっくりと聞いたのか。


岐阜スバルの事業規模は、
当社の80倍くらいある。


とても大きな組織だ。


だから組織の隅々まで社長の目を行き届かせるには、
恐らく大変な苦労が伴う。


社長は数年毎に入れ替わるので、
中途半端に深入りすると、
それが逆に仇となり日々の業務に支障が出るかもしれない。


それに中にはパンドラの箱だってあるかもしれない。


だから中間管理職は、
大きな役割を担う事になる。


実は最近の新型車は発表から発売が大きく遅れる。


リリースが同時ではないので、
試乗車の配車計画を綿密に展開する必要がある。


ところが、
最近立て続けで配車計画が展開されなくなった。


それで会議の席上で、
その問題の解決を促した。


各販売店の首脳や、
岐阜スバルの社長もいる中で指摘し、
直ぐに回答しますと約束したにもかかわらず、
中間の責任者はその答えを返さなかった。


そこで、
なぜ回答が来ないのか直接本人に確認した。


この例でも同じ事が起きた。
こちらが投げたボールを受けると、
落としたふりをして違うボールを投げ返す。


どこで覚えたのか、
下手なキャッチボールだ。


「忘れていました」と絶対に言わない。
その挙句、
「いろいろと立て込んでました」と言った。


そこで会議の日から何日たっているか。


どれだけの量の仕事を任されたのか。


何人のスタッフで分担したのか。


それを詳細に確認し、
一つずつ因数分解していった。


すると、
実はそれほど立て込んでいなかった。


そこまで証明して、
ようやく「忘れていた」と認めたが、
全く「らちが明かない」話だ。


大したことではないように思うかもしれないが、
このボトルネックを解消しないと、
「その人の力」で優秀な部下を、
いつまでたっても育成できない。


いくら仕事が出来たとしても、
結果的に全ての社員にとってマイナスになる。


あるいは思っているほど仕事が出来ていない可能性もある。


こうした事実も黙っていたら社長には伝わらない。


これらの実例を挙げて分かるように、
世の中のあらゆるところで、
誤ったキャッチボールが繰り広げられている。


「日産を責めるつもりはない」と言った理由もそこにある。


責めているのは根底にあるフランス人の気質だ。


簡単に潰れない会社に勤めていると、
どこにも共通する意識が生まれるようだ。


ニュースの全貌がまだ読めないので、
今のところ「わかる範囲内」で判断するが、
少なくとも吉永社長の判断に大きな狂いはないはずだ。


なぜならば彼の組織に対する考え方や、
独自のルールは、
常に全くブレないからだ。


従って今回の件も、
役員から精密な情報を集め、
それを分析して発表されるだろう。


ところで、
岐阜スバルの杉山君は、
何か勘ぐったのかもしれない。
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朝一番で電話を掛けてきた。
彼が心配した理由も想像できる。


昨夜東京から戻る途中で、
発表と同時に申し込んだ、
クールグレーカーキのBRZをキャンセルしたからだ。


全くの偶然で、
今回の件とは全く関係がない。


ただ単純にチャールサイトイエローのBRZから、
あのクルマに乗り換える理由が無いだけだ。

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座っている姿を想像して、
「このクルマは似合わん」と感じた。


どこがSTIなのか、
全く腑に落ちない。
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後姿もバッチがついているだけだ。
良い色と言っても、
SUV用に開発した色なのでのっぺりして締まりがない。
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こちらの方がまだましだ。
グリルにアイデンティティがあり、
カーボンルーフの迫力がある。


もっとも価格が倍以上違うから、
当たり前だと言えば当たり前なのだが・・・。


そのような理由で、
ここは抽選に参加せず見守ることにした。


特別な色を欲しいと思っている人に買ってもらいたいので、
迷惑が掛かる前に早く断った方が良いと判断した。
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しかし正直な所、
このクルマにもがっかりした。


S207から乗り換える必然性の無いクルマだ。


恐らく前回の抽選で想像以上の申し込みがあり、
STIとしては早急に対策を打つ必要があると思ったのだろう。


だから前のスペックを執念で上回り、
2年間の熟成を経てリリースした。


今年優勝する前提で仕立てた様子が良く解り、
カーボンルーフを標準装備した。
走行性能は確実に上だ。
これは平川社長だからできた大いなる収穫だ。
まさに執念を感じた。


彼は組織全体を見渡せる社長だ。


彼しかSTIを窮地から救うことはできない。
今がその過渡期だと明確に感じた。


ところが、
S208にはその他に取り立てて目新しいモノがない。


ワクワクドキドキさせる何かがない以上、
このクルマに乗り換えるS207のオーナーは、
余程の見栄っ張りだろう。


あるいはお金が余っている人だ。
だから前回買いそこなった人に申し訳ないので、
抽選に参加することを見合わせようと思う。


試乗車も用意しないし、
完全に外部委託で厳正な抽選をするそうだ。


国内マーケティングに関わる皆さん、
何か完全に道を間違えているよ。


中間で管理する人たちから、
最近覇気を感じない。


STIと言うヘリテイジがまるで理解できないようだ。
むしろ同時に発表した米国向けのRAが気になった。
こちらもカーボンルーフを装備している。


レコードアテンプトの名を付ける以上、
他にも軽量化しているはずだと思う。


がっかりしたものの、
嬉しかった事も多い。
「これでカーボンルーフは不滅だ」と直感した事だ。


今後STIのコンプリートカーを、
コンスタントに作れる環境が整ったと言う事だ。



カタログにない2500ccのエンジンを積み、
カーボンルーフだけでなく、
ボンネットやトランクまで軽量化できる日が来るだろう。


その時を待とう。


ところで東京を往復した新型アウトバックは、
実に静かで良いクルマになった。


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新車なので硬さが残るが、
687km走って徐々に馴染んできた。
燃費は特に気にせず走ったが、
しっかりアイドリングストップするので、
首都圏でも燃費が良かった。
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とても気に入ったので導入したいと思ったが、
既に各営業所で登録され、

残っていたのはブラウンとシルバーだけだった。
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ブラウンも良い色なので、
100歩譲ってその色にしようと思ったが、
どうしても迷いが収まらない。


一旦注文したが、
「ちょっと待ってくれ」と棚に上げた。


これも杉山君にとって頭が痛い。
早く登録する準備を進めたいが、
次のステップに移行できない。


彼を困らせるつもりはないが、
少し時間をもらうことにした。


まず一つ目の理由は、
グリーンのボディカラーが登場したことだ。


追加されたグリーンは新色ではなかった。
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SIAで作られるアウトバックのカタログに、
ワイルダネスグリーンがある。


追加されたのは新色ではなく、
アメリカと同じグリーンだと判明したからだ。
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アメリカの空気と日本の空気は違う。
光も違う。
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あの色が、
日本の空の下でどのように見えるのか、
今から興味津々だ。
f0076731_13534617.jpg
そしてもう一つの理由は、
6気筒の再来は無理だったが、
遅れてハーマンカードンサウンド仕様が追加される事だ。


モーターショーの会場に行くと、
エスカレーターの周りにハーマンカードンのスピーカーが設置されている。


最初はどこかで見たガラスの置物かと思った。


良く見たら現行レガシィがデビューした時に、
初めてタッグを組んだ相棒だった。


広い会場に響き渡るが、
その柔らかく上品な音質を聞き、
改めて実力を見直した。


だからハーマンカードンが装着されたアウトバックを選びたくなった。


と言う事で、
少し脇にそれたが本日のモーターショー報告を続けよう。


マツダの次に興味をそそられたのはトヨタだった。
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どこにも86の文字はない。
けれどもどこをどう見ても、
このスタイルは86に間違いない。
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面白い事を考えたもんだ。
少しもまともに取り合わないスバルに対して、
トヨタらしいフュージブルスタディをぶつけてきた。
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見た瞬間にドキドキワクワクした。
屋根のないスポーツカーを渇望しているからだろう。
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トヨタに取材を申し込むと、
快諾され担当の方から丁寧な説明を受けることが出来た。


メーターはフルLCDで、
トレンドの先端を走っている。

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まずスポーツモードだ。


元気良く走る時に使う画面だ。


次にエコモードが表示される。


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シティランナバウトとしても高い性能を出せるのだ。
そして極め付けが次の画面だ。
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スポーツモードより更にコンペティティブな、
レーシングモードも表示できる。
とても挑戦的で素晴らしい。


次にセンターコンソールを見て欲しい。


実に面白いアイディアが満載だ。


ドライブモードの選択は全てボタン操作だ。
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レイアウトが変わっただけでなく、
スタータースイッチも無くなっている。
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ポンと蓋を弾くと、
そこに始動スイッチが隠れていた。
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シフトフィーリングに驚いた。
これはトヨタのハイブリッドシステムと組み合わされている。だから通常のトランスミッションを持たない
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ところが、まるで縦置きTY85の、6気筒用ミッションを思い出す手触りの良さだ。
こんなことが出来るんですか。思わずそう聞くと、
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「出来るんですよ」と本当に嬉しそうに答えられた。クルマ好きのハート同士がビンビン共鳴した。
このクルマなら似合うと思った。
同じことを感じた様だ。
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夢中になっている様子を、秘かに撮影されたようだ。
屋根を切れば車体全体は重くなるが、大人のスポーツカーらしくハイブリッドで補うのも良い。
だって6気筒を詰めない以上仕方がないもんね。
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理屈も大事だが、直感でワクワクできるクルマも大事だ。
本音を言おう。こういうクルマが欲しかった。
また次のレポートを楽しみにしてほしい。
終わり
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